JPH10274493A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH10274493A
JPH10274493A JP6944597A JP6944597A JPH10274493A JP H10274493 A JPH10274493 A JP H10274493A JP 6944597 A JP6944597 A JP 6944597A JP 6944597 A JP6944597 A JP 6944597A JP H10274493 A JPH10274493 A JP H10274493A
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heat exchanger
flat
fin
flat plate
water
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JP6944597A
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Osamu Hirohata
治 廣畑
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/24Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F13/06Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱交換機では、霜層による平板フィン
間の空気の流路閉鎖が早く、しかも平板フィンの風下側
では十分な熱交換を行うことができなかった。 【解決手段】 内部を流体が流動する伝熱管と、一定間
隔で平行に並べられ、相互間を空気が流動するよう前記
伝熱管に挿入された複数の平板フィン1とを備えた熱交
換器において、前記平板フィン1の風上側表面に撥水性
皮膜5を施し、且つ前記平板フィン1の風下側に伝熱促
進用の凸部4を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器に関し、特
に、空調機器,冷凍冷蔵機器等に用いられるフィンアン
ドチューブ型熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の空調機器,冷凍冷蔵機器等におい
ては、省エネルギー、省スペース、及び快適居住空間の
実現といった多様・高度化された市場ニーズに対応し
て、各構成要素の基本的性能の訴求がますます強くなっ
てきている。こうした状況の中で、熱交換器においても
高性能化が要求されている。
【0003】現状、ヒートポンプ式空気調和機における
大きな課題としては、暖房運転時、外気温度の低下に伴
い、室外側熱交換器(室外機用熱交換器)への着霜によ
り性能の低下が余儀なくされることであり、そのため、
この着霜に関する技術開発が切望されている。
【0004】以下、従来の熱交換器について説明する。
図12は従来の熱交換器の平板フィンの側面図である。
【0005】従来の熱交換器は、内部を流体が流動する
伝熱管(図示せず)と、一定間隔で平行に並べられ、相
互間を空気が流動するよう前記伝熱管に挿入された平板
フィン1とからなり、前記平板フィン1に前記伝熱管を
挿入するためのカラー孔3が設けられた構成からなる。
【0006】上記熱交換器をヒートポンプ式空気調和機
の室外機用熱交換器として使用する時、熱交換器の伝熱
管内は、外気温度以下の飽和温度まで減圧された冷媒が
流れ、平板フィン1間を流れる外気と熱交換する。この
時、外気は露点温度以下に冷却されることが多く、平板
フィン1表面に空気中の水蒸気が凝縮する。
【0007】そして、さらに平板フィン1の表面温度が
0℃以下になると、空気中の水分は、霜となって平板フ
ィン1表面に付着する。
【0008】さらに長時間暖房運転を続けると、霜は平
板フィン1表面に積層し、隣接する平板フィン1,1間
が狭まる。そのため、平板フィン1,1間を通過する空
気流量が低下し、熱交換能力が不足するようになる。こ
のため、従来のヒートポンプ式空気調和機では、霜が熱
交換器の平板フィン1表面にある程度積層すると、暖房
運転を停止し、ホットガスにより除霜を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱交換器は、平板フィン1に着霜するような条件下の場
合に、平板フィン1の風上側端部は伝熱効率が非常に高
く、気流と平板フィン1の飽和蒸気圧が大きいため着霜
が急速に促進されるため、平板フィン1の風下側におい
ては平板フィン1,1間に充分な空気流路が確保されて
いるにも拘わらず、平板フィン1の風上側端部が目詰ま
りを起こし、空気の流路抵抗となり、熱交換器の通風抵
抗を招き、ひいては空気と冷媒との熱交換を妨げること
となった。このため、機器としては、平板フィン1の風
下側に充分な空気流路が確保されているにも拘わらず、
短時間で暖房運転を停止して除霜運転を行わなければな
らず、利用者に不快感を与えてしまうこととなった。
【0010】また、平板フィン1の風下側表面には伝熱
効率を促進する手段が設けられておらず、熱交換効率を
向上することができなかった。
【0011】本発明は、上記課題に鑑み、霜層による平
板フィン間の空気の流路閉鎖を大幅に遅らせることがで
きるとともに、熱交換効率を向上することのできる熱交
換器の提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の熱交換器は、内部を流体が
流動する伝熱管と、一定間隔で平行に並べられ、相互間
を空気が流動するよう前記伝熱管に挿入された複数の平
板フィンとを備えた熱交換器において、前記平板フィン
の風上側表面に撥水処理を施し、且つ前記平板フィンの
風下側に伝熱促進手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0013】また、本発明の請求項2記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記伝熱促進手
段が、その風上側に風上側から風下側に上る傾斜面を有
してなることを特徴とするものである。
【0014】さらに、本発明の請求項3記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記平板フィン
の風下側表面を露出させてなることを特徴とするもので
ある。
【0015】加えて、本発明の請求項4記載の熱交換器
は、請求項3記載の熱交換器において、前記平板フィン
表面に空気の流動方向に伸びる溝を設けたことを特徴と
するものである。
【0016】加えて、本発明の請求項5記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記平板フィン
表面に撥水処理と親水処理とを施し、該撥水処理と親水
処理とを空気の流動方向に対して垂直方向に並設したこ
とを特徴とするものである。
【0017】加えて、本発明の請求項6記載の熱交換器
は、請求項5記載の熱交換器において、前記撥水処理と
親水処理とを風上側から風下側に下り傾斜させて配設し
たことを特徴とするものである。
【0018】加えて、本発明の請求項7記載の熱交換器
は、内部を流体が流動する伝熱管と、一定間隔で平行に
並べられ、相互間を空気が流動するよう前記伝熱管に挿
入された複数の平板フィンとを備えた熱交換器におい
て、前記平板フィンの風上側端部に対して対向配置され
た電極と、該電極と平板フィンとの間に高電圧を印加し
電場を形成する高電圧印加装置とを設けたことを特徴と
するものである。
【0019】上記構成によれば、本発明の請求項1記載
の熱交換器は、平板フィンの風上側表面に撥水処理を施
し、且つ平板フィンの風下側に伝熱促進手段を設けた構
成なので、前記平板フィンの風上側は水分の高い空気に
さらされ該平板フィンの撥水処理された風上側表面で流
滴状になった結露水が発生する。該結露水は自重により
落下したり、流動する空気によって熱交換機外に運ばれ
る。また、水分の少ない空気が風下側に設けられた伝熱
促進手段に接触することにより、渦等を発生させ温度的
に効率の悪い境界層を破壊することができるとともに、
表面積を増して伝熱効率を向上させることができる。
【0020】また、本発明の請求項2記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記伝熱促進手
段が、その風上側に風上側から風下側に上る傾斜面を有
してなる構成なので、請求項1の作用に加えて、前記伝
熱促進手段の形成による平板フィン間の空気流路抵抗の
増加を低減することができる。しかも、前記伝熱促進手
段の傾斜面にて風上側から運ばれてきた結露水を水切り
することができる。
【0021】さらに、本発明の請求項3記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記平板フィン
の風下側表面を露出させてなる構成なので、請求項1の
作用に加えて、前記平板フィンの風下側表面においては
平板フィン表面にて直接熱交換することができ、前記撥
水処理が施されることによる熱伝導の低下を防止するこ
とができる。
【0022】加えて、本発明の請求項4記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記平板フィン
表面に空気の流動方向に伸びる溝を設けた構成なので、
請求項1の作用に加えて、前記溝を前記平板フィンの下
流側への結露水の案内溝とすることができ、空気の流路
損失を低減することができる。
【0023】加えて、本発明の請求項5記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記平板フィン
表面に撥水処理と親水処理とを施し、該撥水処理と親水
処理とを空気の流動方向に対して垂直方向に並設した構
成なので、請求項1の作用に加えて、平板フィンの撥水
処理された表面で流滴状になった結露水を平板フィンの
親水処理された表面で均一に散らすことができ、該親水
処理された表面で均一に着霜させることができる。
【0024】加えて、本発明の請求項6記載の熱交換器
は、請求項5記載の熱交換器において、前記撥水処理と
親水処理とを風上側から風下側に下り傾斜させて配設し
た構成なので、請求項5の作用に加えて、親水処理され
た表面の風上側から風下側へスムーズに結露水を均一に
散らすことができ、親水処理された表面でより均一に着
霜させることができる。
【0025】加えて、本発明の請求項7記載の熱交換器
は、平板フィンの風上側端部に対して対向配置された電
極と、該電極と平板フィンとの間に高電圧を印加し電場
を形成する高電圧印加装置とを設けた構成なので、高電
圧印加手段にて電極と平板フィンとの間に例えば数十k
V印加すると、この間に電界応力が発生し、この電界応
力により着霜初期の平板フィン表面の霜の形状として
は、霜柱の高さが高く、径が細い針状の霜柱の成長が促
進される。成長した霜柱は、前記電界応力とともに空気
の流動なども相乗して、平板フィンから離脱される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る熱交換器について、図面とともに説明する。
【0027】図1は本発明の第1実施の形態にかかる熱
交換器の平板フィンの平面図であり、図2は該平板フィ
ンの斜視図であり、図3は該平板フィンの要部断面図で
あり、図4は該平板フィンに設けられた伝熱促進手段の
斜視図である。
【0028】図において、1は厚みの薄いアルミにより
形成された平板フィンであり、3は内部にフレオンガス
など冷媒が流れる銅製の伝熱管を前記平板フィン1に挿
入するために当該平板フィン1に設けられたカラー孔で
あり、4は平板フィン1表面の空気流出領域(風下側)
に適宜ピッチを保って配設されている伝熱促進手段であ
る凸部であり、5は平板フィン1表面全体に形成された
撥水性皮膜である。
【0029】該熱交換器は、前記カラー孔3および凸部
4並びに撥水性皮膜5が形成された複数枚の平板フィン
1を、相互間を空気が流動するよう一定間隔で平行に並
べ、各平板フィン1のカラー孔3に前記伝熱管を挿通
後、拡管等により平板フィン1を伝熱管に固定してな
る。
【0030】該構成によれば、伝熱管内を流れる冷媒の
熱源は、伝熱管からそれに圧接されているカラー孔3お
よび平板フィン1を介し、平行に並べられたフィン1,
1間を通過する空気との温度差により授受が行われる。
【0031】上記熱交換器が蒸発器として用いられると
き、当該熱交換器に流入する空気は冷却され、平板フィ
ン1の表面に空気中の水分が凝縮してくる。しかしなが
ら、平板フィン1表面は撥水性皮膜5を形成しているた
め、平板フィン1の表面温度が0℃以下になっても、平
板フィン1表面では、霜と比較して密度が大きい液体水
分(結露水)として付着する。該結露水は、接触角の大
きい球状であるため、自重或いは平板フィン1,1間を
通過する空気によって風下側へ流動され、前記平板フィ
ン1の風下側に設けられた前記凸部4にて水切りされ
る。
【0032】このため、本実施の形態にかかる熱交換器
としては、着霜する結露水を低減することができ、霜層
による平板フィン1間の空気流路閉鎖を大幅に遅延する
ことが可能となる。しかも、前記凸部4により表面積を
広げて伝熱効率を向上することができる。
【0033】図5は本発明の第2実施の形態にかかる熱
交換器の平板フィンの平面図である。本実施の形態につ
いて、上述した第1実施の形態と相違する点のみ説明す
る。本実施の形態にかかる熱交換器は、図5に示すよう
に、平板フィン1表面の空気流出領域に前記撥水性皮膜
5に代わって親水性皮膜6を形成してなるものである。
【0034】該構成によれば、平板フィン1の撥水処理
された表面で流滴状になった結露水を気流により平板フ
ィン1の親水処理された表面に導くことができ、該親水
処理された表面で均一に散らして均一に着霜させること
ができる。したがって、霜層による平板フィン1,1間
を流動する空気の流路閉鎖をさらに遅らせることができ
る。
【0035】図6は本発明の第3実施の形態にかかる熱
交換器の平板フィンの平面図である。本実施の形態につ
いて、上述した第1実施の形態と相違する点のみ説明す
る。本実施の形態にかかる熱交換器は、図6に示すよう
に、平板フィン1表面上の空気流出領域(風下側)に前
記撥水性皮膜5を形成しない構成からなる。
【0036】このように、平板フィン1表面の空気流入
領域にのみ撥水性皮膜5を形成し、空気流出領域に撥水
性皮膜5を形成しない構成とすることにより、前記平板
フィン1の空気流出領域表面において撥水処理が施され
ることによる熱伝導の低下を防止することができる。し
たがって、平板フィン1の空気流出領域表面において伝
熱効率を向上することができる。
【0037】図7は本発明の第4実施の形態にかかる熱
交換器の平板フィンの平面図である。本実施の形態につ
いて、上述した第3実施の形態と相違する点のみ説明す
る。本実施の形態にかかる熱交換器は、図7に示すよう
に、平板フィン1の撥水性皮膜5が施された空気流入領
域表面に溝7を形成してなる構成からなる。
【0038】このような溝7を形成することにより、前
記溝7を前記平板フィン1の空気流出領域への結露水の
案内溝とすることができ、空気の流路損失を低減するこ
とができる。
【0039】なお、前記溝7を設ける構成は、本実施の
形態に限定されるものではなく、上述した実施の形態お
よび後述する実施の形態に設けても、同様の効果を得る
ことができる。
【0040】図8は本発明の第5実施の形態にかかる熱
交換器の平板フィンの平面図である。
【0041】本実施の形態にかかる熱交換器は、図8に
示すように、平板フィン1の空気流入領域表面において
は撥水性皮膜5と親水性皮膜6とを形成し、該撥水性皮
膜5と親水性皮膜6とを空気の流動方向に対して垂直方
向に交互に配設し、平板フィン1の空気流出領域表面に
おいては撥水性皮膜5および親水性皮膜6を形成せず、
凸部4を上述した第1実施の形態と同様に設けた構成か
らなる。
【0042】該構成によれば、平板フィン1の撥水処理
された表面で流滴状になった結露水を平板フィン1の親
水処理された表面で均一に散らすことができ、該親水処
理された表面で均一に着霜させることができる。したが
って、霜層による平板フィン1,1間を流動する空気の
流路閉鎖をさらに遅らせることができる。
【0043】しかも、上述した凸部4を形成したことに
よる作用効果および平板フィン1の空気流出領域に撥水
処理を施さないことによる作用効果を得ることができ
る。
【0044】また、図9に示すように、前記撥水性皮膜
5と親水性皮膜6とを風上側から風下側に下り傾斜させ
て配設することにより、平板フィン1の撥水処理された
表面で流滴状になった結露水を平板フィン1の親水処理
された表面の風上側から風下側へスムーズに均一に散ら
すことができ、該親水処理された表面でより均一に着霜
させることができる。
【0045】図10は本発明の第6実施の形態にかかる
熱交換器の斜視図であり、図11は該熱交換器の側面図
である。
【0046】本実施の形態にかかる熱交換器は、内部を
流体が流動する伝熱管2と、一定間隔で平行に並べら
れ、相互間を空気が流動するよう前記伝熱管2に挿入さ
れた複数の平板フィン1とを備えた熱交換器において、
前記平板フィン1の風上側端部に対して対向配置された
電極8と、該電極8と平板フィン1との間に高電圧を印
加し電場を形成する高電圧印加装置(図示せず)とを設
けた構成からなる。
【0047】前記電極8はメッシュ状に構成され、平板
フィン1と伝熱管2とからなる熱交換器本体(具体的に
は平板フィン1の風上側端部)に対して一定距離を保っ
て配設されてなる。
【0048】該構成によれば、前記高電圧印加装置にて
電極8と熱交換器本体との間に数十kV印加すると、こ
の間に電界応力が発生する。この電界応力により、着霜
初期(霜柱成長期)においての平板フィン1表面の霜の
形状としては、霜柱の高さは高く、径は細くなった針状
の霜柱の成長が促進される。成長した霜柱はこの後、前
記電界応力と共に主流空気なども相乗して、前記平板フ
ィン1表面より離脱し、トータル的に着霜が抑制され
る。
【0049】この時、前記電界応力が平板フィン1の風
上側端部に対して均一になるように電極8を数ミリのメ
ッシュ状のものに形成し、そして、電極8と平板フィン
1との間に印加する制御としては、熱交換器本体の一部
に装着したサーミスタ等の温度検知(図示せず)により
行う。
【0050】上述した撥水性皮膜としては、金属皮膜中
にフッ素樹脂微粒子を分散させた複合めっき処理したも
の等の撥水性があるものであれば何でも可能である。
【0051】また、従来の熱交換器では、熱交換器の平
板フィン1,1間を空気が通過するとき、平板フィン1
表面上において空気流入側端部より流れに沿って熱交換
の低下が著しい領域(境界層)が形成され、平板フィン
1表面上では空気流入側から流出側に沿って徐々に熱交
換効率が低下することになるが、上述した実施の形態に
かかる熱交換器のように、平板フィン1表面上に凸部
4、溝7等を形成することにより、空気の流れの形態を
変えこの領域を破壊し、熱交換効率を向上させることが
できる。
【0052】この時、凸部4での形状によっては主流空
気に対して流路抵抗が大きくなり、通過風量が少なくな
るため、図3に示すように、立ち上がり部における角度
としては、風上部での角度aを30度以下に、しかも風
下部での角度bは、風上部より若干大きく形成してい
る。
【0053】上述した実施の形態において、除霜時に
は、例えば逆サイクル等にすることにより、伝熱管2の
熱源によって平板フィン1表面に生成した霜の除霜が行
われる。この時、平板フィン1表面には滴状の除霜水の
一部が残留するため、除霜中にエアコンの室外機に配設
されているファン(図示せず)等を動作させたり、親水
性皮膜6,溝7等の手段によって平板フィン1表面の除
霜水の水滴(撥水性皮膜5に生成された除霜水等)を集
約し大きくすることにより、より速やかに除去させるこ
とができる。したがって、除霜時の水はけを大幅に改善
することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の熱交換器によれば、平板フィンの風上側表面に撥
水処理を施し、且つ平板フィンの風下側に伝熱促進手段
を設けた構成なので、前記平板フィンの風上側は水分の
高い空気にさらされ該平板フィンの撥水処理された風上
側表面で流滴状になった結露水が発生する。該結露水は
自重により落下したり、流動する空気によって熱交換機
外に運ばれる。また、水分の少ない空気が風下側に設け
られた伝熱促進手段に接触することにより、渦等を発生
させ温度的に効率の悪い境界層を破壊することができる
とともに、表面積を増して伝熱効率を向上させることが
できる。したがって、霜層による平板フィン間を流動す
る空気の流路閉鎖を大幅に遅らせることができるととも
に、熱交換効率を大きく向上することができる。
【0055】また、本発明の請求項2記載の熱交換器に
よれば、請求項1記載の熱交換器において、前記伝熱促
進手段が、その風上側に風上側から風下側に上る傾斜面
を有してなる構成なので、請求項1の効果に加えて、前
記伝熱促進手段の形成による平板フィン間の空気流路抵
抗の増加を低減することができる。しかも、前記伝熱促
進手段の傾斜面にて風上側から運ばれてきた結露水を水
切りすることができる。
【0056】さらに、本発明の請求項3記載の熱交換器
によれば、請求項1記載の熱交換器において、前記平板
フィンの風下側表面を露出させてなる構成なので、請求
項1の効果に加えて、前記平板フィンの風下側表面にお
いては平板フィン表面にて直接熱交換することができ、
前記撥水処理が施されることによる熱伝導の低下を防止
することができ、熱交換効率をさらに向上することがで
きる。
【0057】加えて、本発明の請求項4記載の熱交換器
によれば、請求項1記載の熱交換器において、前記平板
フィン表面に空気の流動方向に伸びる溝を設けた構成な
ので、請求項1の効果に加えて、前記溝を前記平板フィ
ンの下流側への結露水の案内溝とすることができ、空気
の流路損失を低減することができる。
【0058】加えて、本発明の請求項5記載の熱交換器
によれば、請求項1記載の熱交換器において、前記平板
フィン表面に撥水処理と親水処理とを施し、該撥水処理
と親水処理とを空気の流動方向に対して垂直方向に並設
した構成なので、請求項1の効果に加えて、平板フィン
の撥水処理された表面で流滴状になった結露水を平板フ
ィンの親水処理された表面で均一に散らすことができ、
該親水処理された表面で均一に着霜させることができ
る。したがって、霜層による平板フィン間を流動する空
気の流路閉鎖をさらに遅らせることができる。
【0059】加えて、本発明の請求項6記載の熱交換器
は、請求項5記載の熱交換器において、前記撥水処理と
親水処理とを風上側から風下側に下り傾斜させて配設し
た構成なので、請求項5の効果に加えて、親水処理され
た表面の風上側から風下側へスムーズに結露水を均一に
散らすことができ、親水処理された表面でより均一に着
霜させることができる。したがって、霜層による平板フ
ィン間を流動する空気の流路閉鎖をよりさらに遅らせる
ことができる。
【0060】加えて、本発明の請求項7記載の熱交換器
は、平板フィンの風上側端部に対して対向配置された電
極と、該電極と平板フィンとの間に高電圧を印加し電場
を形成する高電圧印加装置とを設けた構成なので、高電
圧印加手段にて電極と平板フィンとの間に例えば数十k
V印加すると、この間に電界応力が発生し、この電界応
力により着霜初期の平板フィン表面の霜の形状として
は、霜柱の高さが高く、径が細い針状の霜柱の成長が促
進される。成長した霜柱は、前記電界応力とともに空気
の流動なども相乗して、平板フィンから離脱される。し
たがって、霜層による平板フィン間を流動する空気の流
路閉鎖を大幅に遅らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの側面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態にかかる熱交換器の伝
熱促進手段を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの側面図である。
【図6】本発明の第3実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの側面図である。
【図7】本発明の第4実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの側面図である。
【図8】本発明の第5実施の形態にかかる熱交換器の平
板フィンの側面図である。
【図9】図8に示す平板フィンの変形例を示す側面図で
ある。
【図10】本発明の第6実施の形態にかかる熱交換器の
斜視図である。
【図11】本発明の第6実施の形態にかかる熱交換器の
側面図である。
【図12】従来の熱交換器の平板フィンの側面図であ
る。
【符号の説明】
1 平板フィン 2 伝熱管 3 カラー孔 4 凸部(伝熱促進手段) 5 撥水性皮膜 6 親水性皮膜 7 溝 8 電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を流体が流動する伝熱管と、一定間
    隔で平行に並べられ、相互間を空気が流動するよう前記
    伝熱管に挿入された複数の平板フィンとを備えた熱交換
    器において、 前記平板フィンの風上側表面に撥水処理を施し、且つ前
    記平板フィンの風下側に伝熱促進手段を設けたことを特
    徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記伝熱促進手段が、その風上側に風上
    側から風下側に上る傾斜面を有してなることを特徴とす
    る請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記平板フィンの風下側表面を露出させ
    てなることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記平板フィン表面に空気の流動方向に
    伸びる溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の熱交
    換器。
  5. 【請求項5】 前記平板フィン表面に撥水処理と親水処
    理とを施し、該撥水処理と親水処理とを空気の流動方向
    に対して垂直方向に並設したことを特徴とする請求項1
    記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記撥水処理と親水処理とを風上側から
    風下側に下り傾斜させて配設したことを特徴とする請求
    項5記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 内部を流体が流動する伝熱管と、一定間
    隔で平行に並べられ、相互間を空気が流動するよう前記
    伝熱管に挿入された複数の平板フィンとを備えた熱交換
    器において、 前記平板フィンの風上側端部に対して対向配置された電
    極と、該電極と平板フィンとの間に高電圧を印加し電場
    を形成する高電圧印加装置とを設けたことを特徴とする
    熱交換器。
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