JPH10132481A - フィン付き熱交換器 - Google Patents

フィン付き熱交換器

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JPH10132481A
JPH10132481A JP28486196A JP28486196A JPH10132481A JP H10132481 A JPH10132481 A JP H10132481A JP 28486196 A JP28486196 A JP 28486196A JP 28486196 A JP28486196 A JP 28486196A JP H10132481 A JPH10132481 A JP H10132481A
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fin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は空気調和機や冷凍機器、自動車機器
等の冷媒と空気等の流体間で熱の授受を行うフィン付き
熱交換器に関するものである。 【解決手段】 気流方向に対して最前列のフィン4に、
連続する複数のスリット5とスリット5の無いフラット
面6とを段方向で交互に設けることにより、着霜により
熱交換量の大きい前列のスリット5が閉塞しても前列の
一段おきに設けられたフラット面6を気流は流れること
ができるため、風量の低下による熱交換量の急激な低下
を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機や冷凍機
器、自動車機器等の冷媒と空気等の流体間で熱の授受を
行うフィン付き熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィン付熱交換器は機器設計の面
からコンパクト化が要求されており、フィン表面にスリ
ットやルーバーなどを設けたり、伝熱管の内面に溝やキ
ャビティを設けたり、また伝熱管の細径化を図る等の工
夫により大幅な小型高効率化が図られている。従来のフ
ィン付熱交換器としては特開昭61−252494号公
報に開示されている形状が一般的である。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来のフィ
ン付熱交換器を説明する。図9は従来のフィン付熱交換
器の斜視図である。図9において、1は一定間隔で平行
に並べられたフィンで、2はフィン1を貫通し、気流方
向に2列設けられた伝熱管である。図10は図9の縦断
面の部分拡大図、図11は図10のA−A断面図であ
る。図10お呼び図11において、3はフィン1の表面
に設けられたスリットで、フィン1をほぼ一定の幅に切
り起こして両面に設けられている。
【0004】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0005】フィン1の相互間を流れる気流と伝熱管2
の内部を流れる冷媒とがフィン1と伝熱管2を介して間
接的に熱交換を行う。このとき、フィン1の表面にスリ
ット3が設けられているため、フィン1の表面に生じる
気流の温度境界層がスリット3によって更新され、フィ
ン1と気流の間の熱伝達が促進されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成フィン付き熱交換器をヒートポンプエアコンの
暖房運転時の室外機や冷凍機器の蒸発器など冷媒の蒸発
温度が氷点以下となりフィン1の表面に着霜するような
条件で使用すると、気流とフィン1の間の熱伝導率が極
端に高いスリット3の前縁に着霜が集中する。特に気流
方向の最前列では、気流と冷媒の温度差が大きいために
着霜量が大きく、運転開始後すぐに着霜によってスリッ
ト3の前縁が閉塞してしまい、フィン付き熱交換器に流
入する気流の風量が低下して熱交換量が急激に低下する
という欠点があった。またその結果、除霜運転回数が増
加し、ヒートポンプエアコンでは快適性の低下、また冷
凍機器では食品鮮度など冷凍品質が低下するという欠点
があった。
【0007】また着霜を抑える技術としてはフィンの表
面に撥水性表面処理を施す方法があり、着霜によって閉
塞するまでの時間をかなり延ばすことができると言われ
ている。しかしこの方法は、比較的冷媒の温度が高くフ
ィンの表面に水滴が結露するような条件では、スリット
の部分に水滴がブリッジして残留するために通風抵抗が
増大し、そのために風量が減り熱交換量が低下するばか
りでなく、熱交換器背面へ水滴が飛散するという欠点も
あった。
【0008】本発明は従来の課題を解決するもので、フ
ィンと気流との熱伝達の促進を図りながら、着霜時の熱
交換量の急激な低下を抑えるフィン付き熱交換器を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が
流動するフィンと、フィンを貫通し内部を流体が流動す
る複数の伝熱管とから構成され、気流方向に対して最前
列に位置するフィンの表面の伝熱管相互間に、連続する
複数のスリットとスリットの無いフラット面とを気流と
垂直な段方向で交互に設けたものである。
【0010】これにより、従来の発明と同様にスリット
によって気流とフィンとの熱伝達の促進を図りながら、
着霜により熱交換量の大きい前列のスリットが閉塞して
も前列の一段おきに設けられたフラット面を気流を流れ
ることができるため、熱交換器の前列全体としての流路
の閉塞を遅らせることができ、風量の低下による熱交換
量の急激な低下を抑えることができる。
【0011】また本発明は、一定間隔で平行に並べら
れ、相互間を気体が流動するフィンと、フィンを貫通し
内部を流体が流動する複数の伝熱管とから構成され、フ
ィンの表面に複数のスリットを設けたフィンとフラット
なフィンとを交互に並べたものである。
【0012】これにより、従来の発明と同様にスリット
によって気流とフィンとの熱伝達の促進を図りながら、
着霜によりスリットが閉塞しても隣接するフラットなフ
ィンの近傍を気流が流れることができるため、熱交換器
の全体としての流路の閉塞を遅らせることができ、風量
の低下による熱交換量の急激な低下を抑えることができ
る。
【0013】さらに本発明は、一定間隔で平行に並べら
れ、相互間を気体が流動するフィンと、フィンを貫通し
内部を流体が流動する複数の伝熱管とから構成され、フ
ィンの表面に複数のスリットを設けたフィンとフラット
なフィンとを交互に並べ、スリットを設けたフィンの表
面に撥水性表面処理を、またフラットなフィンの表面に
親水性表面処理を施したものである。
【0014】これにより、従来の発明と同様にスリット
によって気流とフィンとの熱伝達の促進を図りながら、
スリットを設けたフィンでは撥水性表面処理によって霜
の形成及び成長を強力に遅らしてスリットでの熱伝達率
の低下及び閉塞を遅らし、風量の低下による熱交換量の
低下を大幅に抑えることができるとともに、撥水性表面
処理の課題である結露時には、スリットにブリッドする
水滴を隣接する親水性表面処理を施したフラットなフィ
ンを通じて排水することができ、結露時の通風抵抗の増
大や熱交換器背面への水飛びを抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動す
るフィンと、前記フィンを貫通し内部を流体が流動する
複数の伝熱管とから構成され、気流方向に対して最前列
に位置する前記フィンの表面の伝熱管相互間に、連続す
る複数のスリットとスリットの無いフラット面とを気流
と垂直な段方向で交互に設けたものであり、スリットに
よってフィンの表面に生じる温度境界層を更新して気流
とフィンとの熱伝達の促進を図りながら、着霜により熱
交換量の大きい前列のスリットが閉塞しても前列の一段
おきに設けられたフラット面を気流は流れることができ
るため、熱交換器の前列全体としての流路の閉塞を遅ら
せることができ、風量の低下による熱交換量の急激な低
下を抑えることができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明は、一定間
隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動するフィン
と、前記フィンを貫通し内部を流体が流動する複数の伝
熱管とから構成され、前記フィンの表面に複数のスリッ
トを設けたフィンとフラットなフィンとを交互に並べた
ものであり、スリットによってフィンの表面に生じる温
度境界層を更新して気流とフィンとの熱伝達の促進を図
りながら、着霜によりスリットが閉塞しても隣接するフ
ラットなフィンの近傍を気流が流れることができるた
め、熱交換器の全体としての流路の閉塞を遅らせること
ができ、風量の低下による熱交換量の急激な低下を抑え
ることができるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の発明のスリットを設けたフィンの表面に撥水
性表面処理を、またフラットなフィンの表面に親水性表
面処理を施したものであり、請求項2に記載の発明の作
用に加えて、スリットを設けたフィンでは撥水性表面処
理によって霜の形成及び成長を強力に遅らしてスリット
での熱伝達率の低下及び閉塞を遅らし、風量の低下によ
る熱交換量の低下を大幅に抑えることができるととも
に、撥水性表面処理の課題である結露時には、スリット
にブリッジする水滴を隣接する親水性表面処理を施した
フラットなフィンを通じて排水することができ、結露時
の通風抵抗の増大や熱交換器背面への水飛びを抑えるこ
とができるという作用を有する。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図1から図
8を用いて説明する。
【0019】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例のフィン付き熱交換器の縦断面図の部分拡大図、図2
は、図1のB−B断面図である。図1と図2において、
4は一定間隔で平行に並べられたフィンである。2はフ
ィン4を貫通し内部を流体が流動する複数の伝熱管であ
り、伝熱管2は従来の構成と同じものである。5はフィ
ン4の表面を切り起こして設けられたスリットで、気流
方向に対して最前列では、伝熱管2相互間のスリット5
の無いフラット面6が気流と垂直な段方向で一段おきに
残るように、また後列ではすべての段に設けられてい
る。
【0020】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0021】フィン4の相互間を流れる気流と伝熱管2
の内部を流れる冷媒とがフィン4と伝熱管2を介して間
接的に熱交換を行う。このとき、フィン4の表面にスリ
ット5が設けられているため、フィン4の表面に生じる
気流の温度境界層がスリット5によって更新され、フィ
ン4と気流の間の熱伝達が促進される。またヒートポン
プエアコンの暖房運転時の室外機や冷凍機器の蒸発器な
ど冷媒の蒸発温度が氷点以下となりフィン4の表面が着
霜するような条件で使用したときには、前述したように
スリット5によってフィン4の表面に生じる温度境界層
を更新して気流とフィン4との熱伝達の促進を図りなが
ら、着霜により熱交換量の大きい前列のスリット5が閉
塞しても前列の一段おきに設けられたフラット面6を気
流は流れることができるため、熱交換器の前列全体とし
ての流路の閉塞を遅らせることができ、風量の低下によ
る熱交換量の急激な低下を抑えることができる。
【0022】以上のように本実施例のフィン付き熱交換
器は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動
するフィン4と、フィン4を貫通し内部を流体が流動す
る複数の伝熱管2とから構成され、気流方向に対して最
前列に位置するフィン4の表面の伝熱管2相互間に、連
続する複数のスリット5とスリット5の無いフラット面
6とを気流と垂直な段方向で交互に設けることにとよ
り、スリット5によって気流とフィン4との熱伝達の促
進を図りながら、着霜により熱交換量の大きい前列のス
リット5が閉塞しても前列の一段おきに設けられたフラ
ット面6を気流は流れることができるため、熱交換器の
前列全体としての流路の閉塞を遅らせることができ、風
量の低下による熱交換量の急激な低下を抑えることがで
きる。
【0023】(実施例2)図3と図4は、本発明の第2
の実施例のフィン付き熱交換器の縦断面図の部分拡大
図、図5は、図3及び図4のC−C縦断面図である。図
3から図5において、7a,7bは一定間隔で平行に並
べられたフィンである。2はフィン7a,7bを貫通し
内部を流体が流動する複数の伝熱管であり、伝熱管2は
従来の構成と同じものである。8はフィン7aの表面に
きり起こして設けられた複数のスリットであり、スリッ
ト8を設けたフィン7aとスリット8の無いフラットな
フィン7bとが交互に並べられている。
【0024】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0025】フィン7a,7bの相互間を流れる気流と
伝熱管2の内部を流れる冷媒とがフィン7a,7bと伝
熱管2を介して間接的に熱交換を行う。このとき、フィ
ン7aの表面にスリット8が設けられているため、フィ
ン7aの表面に生じる気流の温度境界層がスリット8に
よって更新され、フィン7aと気流の間の熱伝達が促進
される。またヒートポンプエアコンの暖房運転時の室外
機や冷凍機器の蒸発器など冷媒の蒸発温度が氷点以下と
なりフィン7a,7bの表面が着霜するような条件で使
用したときには、前述したようにスリット8によってフ
ィン7aの表面に生じる温度境界層を更新して気流とフ
ィン7aとの熱伝達の促進を図りながら、着霜によりス
リット8が閉塞しても隣接するフラットなフィン7bの
近傍を気流が流れることができるため、熱交換器の全体
としての流路の閉塞を遅らせることができ、風量の低下
による熱交換量の急激な低下を抑えることができる。
【0026】以上のように本実施の形態のフィン付き熱
交換器は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が
流動するフィン7a,7bと、フィン7a,7bを貫通
し内部を流体が流動する複数の伝熱管2とから構成さ
れ、表面に複数のスリット8を設けたフィン7aとフラ
ットなフィン7bとを交互に並べることにより、スリッ
ト8によってフィン7aの表面に生じる温度境界層を更
新して気流とフィン7aとの熱伝達の促進を図りなが
ら、着霜によりスリット8が閉塞しても隣接するフラッ
トなフィン7bの近傍を気流が流れることができるた
め、熱交換器の全体としての流路の閉塞を遅らせること
ができ、風量の低下による熱交換量の急激な低下を抑え
ることができる。
【0027】(実施例3)図6と図7は、本発明の第3
の実施例のフィン付き熱交換器の縦断面の部分拡大図、
図8は、図6及び図7のD−D断面図である。図6から
図8において、9a,9bは一定間隔で平行に並べられ
たフィンである。2はフィン9a,9bを貫通し内部を
流体が流動する複数の伝熱管であり、伝熱管2は従来の
構成と同じものである。10はフィン9aの表面に切り
起こして設けられた複数のスリットであり、スリット1
0を設けたフィン9aとスリット10の無いフラットな
フィン9bとが交互に並べられている。さらに、フィン
9aのスリット10の表面には撥水性表面処理11が、
フラットなフィン9bの表面には親水性表面処理12が
施してある。
【0028】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0029】フィン9a,9bの相互間を流れる気流と
伝熱管2の内部を流れる冷媒とがフィン9a,9bと伝
熱管2を介して間接的に熱交換を行う。このとき、フィ
ン9aの表面にスリット10が設けられているため、フ
ィン9aの表面に生じる気流の温度境界層がスリット1
0によって更新され、フィン9aと気流の間の熱伝達が
促進される。またヒートポンプエアコンの暖房運転時の
室外機や冷凍機器の蒸発器など冷媒の蒸発温度が氷点以
下となりフィン9a,9bの表面が着霜するような条件
で使用したときには、前述したようにスリット10によ
ってフィン9aの表面に生じる温度境界層を更新して気
流とフィン9aとの熱伝達の促進を図りながら、スリッ
ト10を設けたフィン9aでは撥水性表面処理11によ
って霜の形成及び成長を強力に遅らしてスリット10の
熱伝達率の低下及び閉塞を遅らし、風量の低下による熱
交換量の低下を大幅に抑えることができるとともに、撥
水性表面処理11の課題である結露時には、スリット1
0にブリッジして残留する水滴を隣接する親水性表面処
理12を施したフラットなフィン9bを通じて排水する
ことができ、結露時の通風抵抗の増大や熱交換器背面へ
の水飛びを抑えることができる。
【0030】以上のように本実施の形態のフィン付き熱
交換器は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が
流動するフィン9a,9bと、フィン9a,9bを貫通
し内部を流体が流動する複数の伝熱管2とから構成さ
れ、表面に複数のスリット10を設けたフィン9aとフ
ラットなフィン9bとを交互に並べ、さらにフィン9a
のスリット10の表面に撥水性表面処理11を、フラッ
トなフィン9bの表面に親水性表面処理12を施すこと
により、スリット10を設けたフィン9aでは撥水性表
面処理11によって霜の形成及び成長を強力に遅らして
スリット10での熱伝達率の低下及び閉塞を遅らし、風
量の低下による熱交換量の低下を大幅に抑えることがで
きるとともに、撥水性表面処理11の課題である結露時
には、スリット10にブリッジして残留する水滴を隣接
する親水性表面処理12を施したフラットなフィン9b
を通じて排水することができ、結露時の通風抵抗の増大
や熱交換器背面への水飛びを抑えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一定間隔
で平行に並べられ、相互間を気体が流動するフィンと、
フィンを貫通し内部を流体が流動する複数の伝熱管とか
ら構成され、気流方向に対して最前列に位置するフィン
の表面の伝熱管相互間に、連続する複数のスリットとス
リットの無いフラット面とを気流と垂直な段方向で交互
に設けることにより、スリットによって気流とフィンと
の熱伝達の促進を図りながら、着霜により熱交換量の大
きい前列のスリットが閉塞しても前列の一段おきに設け
られたフラット面を気流は流れることができるため、熱
交換器の前列全体としての流路の閉塞を遅らせることが
でき、風量の低下による熱交換量の急激な低下を抑える
ことができる。
【0032】また、一定間隔で平行に並べられ、相互間
を気体が流動するフィンと、フィンを貫通し内部を流体
が流動する複数の伝熱管とから構成され、表面に複数の
スリットを設けたフィンとフラットなフィンとを交互に
並べることにより、スリットによってフィンの表面に生
じる温度境界層を更新して気流とフィンとの熱伝達の促
進を図りながら、着霜によりスリットが閉塞しても隣接
するフラットなフィンの近傍を気流が流れることができ
るため、熱交換器の全体としての流路の閉塞を遅らせる
ことができ、風量の低下による熱交換量の急激な低下を
抑えることができる。
【0033】さらに、スリットを設けたフィンの表面に
撥水性表面処理を、フラットなフィンの表面に親水性表
面処理を施すことにより、スリットを設けたフィンでは
撥水性表面処理によって霜の形成及び成長を強力に遅ら
してスリットでの熱伝達率の低下及び閉塞を遅らし、風
量の低下による熱交換量の低下を大幅に抑えることがで
きるとともに、撥水性表面処理の課題である結露時に
は、スリットにブリッジして残留する水滴を隣接する親
水性表面処理を施したフラットなフィンを通じて排水す
ることができ、結露時の通風抵抗の増大や熱交換器背面
への水飛びを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィン付き熱交換器の第1の実施
例の縦断面の部分拡大図
【図2】図1のB−B断面図
【図3】本発明によるフィン付き熱交換器の第2の実施
例のスリットを設けたフィンを示す縦断面の部分拡大図
【図4】同実施例のフラットなフィンを示す縦断面の部
分拡大図
【図5】図3及び図4のC−C断面図
【図6】本発明によるフィン付き熱交換器の第3の実施
例のスリットを設けたフィンを示す縦断面の部分拡大図
【図7】同実施例のフラットなフィンを示す縦断面の拡
大図
【図8】図6及び図7のD−D断面図
【図9】従来のフィン付き熱交換器の斜視図
【図10】従来のフィン付き熱交換器の縦断面の部分拡
大図
【図11】図10のA−A断面図
【符号の説明】
2 伝熱管 4 フィン 5 スリット 6 フラット面 7a,7b フィン 8 スリット 9a,9b フィン 10 スリット 11 撥水性表面処理 12 親水性表面処理

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔で平行に並べられ、相互間を気
    体が流動するフィンと、前記フィンを貫通し内部を流体
    が流動する複数の伝熱管とから構成され、気流方向に対
    して最前列に位置する前記フィンの表面の伝熱管相互間
    に、連続する複数のスリットとスリットの無いフラット
    面とを気流と垂直な段方向で交互に設けたフィン付き熱
    交換器。
  2. 【請求項2】 一定間隔で平行に並べられ、相互間を気
    体が流動するフィンと、前記フィンを貫通し内部を流体
    が流動する複数の伝熱管とから構成され、前記フィンの
    表面に複数のスリットを設けたフィンとスリットの無い
    フラットなフィンとを交互に並べたフィン付き熱交換
    器。
  3. 【請求項3】 スリットを設けたフィンの表面に撥水性
    表面処理を、またフラットなフィンの表面に親水性表面
    処理を施した請求項2記載のフィン付き熱交換器。
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JP2008215737A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp フィンチューブ型熱交換器及び冷凍サイクル
CN114963599A (zh) * 2022-05-27 2022-08-30 合肥荣事达太阳能有限公司 复叠式空气源热泵

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CN114963599B (zh) * 2022-05-27 2023-08-01 合肥荣事达太阳能有限公司 复叠式空气源热泵

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