JPH10311695A - フィン付き熱交換器 - Google Patents

フィン付き熱交換器

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Publication number
JPH10311695A
JPH10311695A JP11930397A JP11930397A JPH10311695A JP H10311695 A JPH10311695 A JP H10311695A JP 11930397 A JP11930397 A JP 11930397A JP 11930397 A JP11930397 A JP 11930397A JP H10311695 A JPH10311695 A JP H10311695A
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JP
Japan
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fins
slit
fin
airflow
horizontal
Prior art date
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Pending
Application number
JP11930397A
Other languages
English (en)
Inventor
Osao Kido
長生 木戸
Mitsunori Taniguchi
光▲のり▼ 谷口
Satoshi Miyahara
里支 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH10311695A publication Critical patent/JPH10311695A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/24Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely
    • F28F1/32Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely the means having portions engaging further tubular elements
    • F28F1/325Fins with openings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィンと気流との熱伝達の促進を図りなが
ら、着霜時の熱交換量の急激な低下を抑えることのでき
るフィン付き熱交換器を提供する。 【解決手段】 フィン4の表面に気流方向に対して垂直
に切断して切り起こした垂直スリット5と気流方向に対
して平行に切断して切り起こした水平スリット6を設
け、水平スリット6を気流方向に対して前列側に、また
垂直スリット5を気流方向に対して後列側に備えること
により、フィン4と気流との熱伝達の促進を維持しなが
ら着霜による熱交換器の前列の流路の閉塞を遅らせるこ
とができ、風量の低下による熱交換量の急激な低下を抑
えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機や冷凍機
器、自動車機器等の冷媒と空気等の流体間で熱の授受を
行うフィン付き熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィン付熱交換器は機器設計の面
からコンパクト化が要求されており、フィン表面にスリ
ットやルーバーなどを設けたり、伝熱管の内面に溝やキ
ャビティを設けたり、また伝熱管の細径化を図る等の工
夫により大幅な小型高効率化が図られている。従来のフ
ィン付熱交換器としては特開昭61−252494号公
報に開示されている。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来のフィ
ン付熱交換器を説明する。図8は従来のフィン付熱交換
器の斜視図である。図8において、1は一定間隔で平行
に並べられたフィンで、2はフィン1を貫通し、気流方
向に2列設けられた伝熱管である。図9は図8の縦断面
の部分拡大図、図10は図9のA−A断面図である。図
9及び図10において、3はフィン1の表面に設けられ
たスリットで、気流方向に対してフィン1を垂直に切断
し、ほぼ一定の幅に切り起こして設けられている。
【0004】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0005】フィン1の相互間を流れる気流と伝熱管2
の内部を流れる冷媒とがフィン1と伝熱管2を介して間
接的に熱交換を行う。このとき、フィン1の表面にスリ
ット3が設けられているため、フィン1の表面に生じる
気流の温度境界層がスリット3によって更新され、フィ
ン1と気流の間の熱伝達が促進されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のフィン付き熱交換器をヒートポンプエアコン
の暖房運転時の室外機や冷凍機器の蒸発器など冷媒の蒸
発温度が氷点以下となりフィン1の表面に着霜するよう
な条件で使用すると、気流とフィン1の間の熱伝達率が
極端に高いスリット3の前縁に着霜が集中する。特に気
流方向の最前列では、気流と冷媒の温度差が大きいため
に着霜量が大きく、運転開始後すぐに着霜によってスリ
ット3の前縁が閉塞してしまい、フィン付き熱交換器に
流入する気流の風量が低下して熱交換量が急激に低下す
るという欠点があった。またその結果、除霜運転回数が
増加し、ヒートポンプエアコンでは快適性の低下、また
冷凍機器では食品鮮度など冷凍品質が低下するという欠
点があった。
【0007】本発明は従来の課題を解決するもので、フ
ィンと気流との熱伝達の促進を図りながら、着霜時の熱
交換量の急激な低下を抑えるフィン付き熱交換器を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が
流動するフィンと、フィンを貫通し内部を流体が流動す
る複数の伝導管とから構成され、フィンの表面に気流方
向に対して垂直に切断して切り起こした垂直スリットと
気流方向に対して平行に切断して切り起こした水平スリ
ットを設け、水平スリットを気流方向に対して前列側
に、また垂直スリットを気流方向に対して後列側に備え
たものである。
【0009】これにより、空気と冷媒の温度差が大きい
ために着霜量が大きい気流前列側では、水平スリットの
内側に巻き込む流れと水平スリットを乗り越える流れの
混合流を生じることによって気流の乱れを促進してフィ
ンと気流との熱伝達の促進を維持しながら、気流方向と
平行なフィンの切断方向に沿った着霜を形成することが
できるために着霜を比較的均一化させることができる。
また気流後列側では、従来の発明と同様の垂直スリット
によって気流とフィンとの熱伝達の促進を図ることがで
きる。このように、フィンと気流との熱伝達の促進を維
持しながら着霜による熱交換器の前列の流路の閉塞を遅
らせることができ、風量の低下による熱交換量の急激な
低下を抑えることができる。
【0010】また本発明は、一定間隔で平行に並べら
れ、相互間を気体が流動するフィンと、フィンを貫通し
内部を流体が流動する複数の伝導管とから構成され、フ
ィンの表面に気流方向に対して垂直に切断して切り起こ
した垂直スリットと気流方向に対して平行に切断して切
り起こした水平スリットを設け、垂直スリットと水平ス
リットとを気流と垂直な段方向の伝熱管相互間で交互に
備えたものである。
【0011】これにより、運転開始後の着霜量が少ない
ときには垂直スリットに比べて水平スリットの通風抵抗
が大きいために気流の多くは垂直スリットを流れること
になり、垂直スリットによって気流とフィンとの熱伝達
を促進することができる。その後、垂直スリットの着霜
量が増えてくると、垂直スリットよりも水平スリットの
通風抵抗のほうが小さくなるために、気流は徐々に垂直
スリットよりも水平スリットに流れるようになり、水平
スリットの内側に巻き込む流れと水平スリットを乗り越
える流れの混合流を生じることによって気流の乱れを促
進してフィンと気流との熱伝達を促進しながら、気流方
向と平行なフィンの切断方向に沿った着霜を形成するこ
とができる。このように、フィンと気流との熱伝達の促
進を維持しながら着霜過程で気流の偏流状態を変化させ
ることによって流路の閉塞を遅らせることができ、風量
の低下による熱交換量の急激な低下を抑えることができ
る。
【0012】さらに本発明は、一定間隔で平行に並べら
れ、相互間を気体が流動するフィンと、フィンを貫通し
内部を流体が流動する複数の伝導管とから構成され、フ
ィンの表面に気流方向に対して垂直に切断して切り起こ
した垂直スリットと気流方向に対して平行に切断して切
り起こした水平スリットを設け、垂直スリットを備えた
フィンと水平スリットを備えたフィンとを交互に設けた
ものである。
【0013】これにより、垂直スリットでは従来と同様
に着霜が速く進行するが、水平スリットでは気流方向と
平行なフィンの切断方向に沿った着霜を形成することが
できるために、着霜による閉塞を遅らせることができ、
熱交換器全体として着霜による気流の流路の閉塞を遅ら
せることができる。また、水平スリットの内側に巻き込
む流れと水平スリットを乗り越える流れの混合流を生じ
ることによって気流の乱れを促進してフィンと気流との
熱伝達の促進を維持しながら、水平スリットによって生
じた気流の混合流が隣接するフィンの垂直スリットへ侵
入することとなり、従来に比べて大幅にフィンと気流と
の熱伝達を促進することができる。このように、着霜に
よる流路の閉塞を遅らせて、風量の低下による熱交換量
の急激な低下を抑えながら、垂直スリットと水平スリッ
トとの干渉効果によってフィンと気流との熱伝達を大幅
に促進することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動す
るフィンと、フィンを貫通し内部を流体が流動する複数
の伝導管とから構成され、フィンの表面に気流方向に対
して垂直に切断して切り起こした垂直スリットと気流方
向に対して平行に切断して切り起こした水平スリットを
設け、水平スリットを気流方向に対して前列側に、また
垂直スリットを気流方向に対して後列側に備えたもので
ある。これにより、空気と冷媒の温度差が大きいために
着霜量が大きい気流前列側では、水平スリットの内側に
巻き込む流れと水平スリットを乗り越える流れの混合流
を生じることによって気流の乱れを促進してフィンと気
流との熱伝達の促進を維持しながら、気流方向と平行な
フィンの切断方向に沿った着霜を形成することができる
ために着霜を比較的均一化させることができる。また気
流後列側では、従来の発明と同様の垂直スリットによっ
て気流とフィンとの熱伝達の促進を図ることができる。
このように、フィンと気流との熱伝達の促進を維持しな
がら着霜による熱交換器の前列の流路の閉塞を遅らせる
ことができ、風量の低下による熱交換量の急激な低下を
抑えることができるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、一定間
隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動するフィン
と、フィンを貫通し内部を流体が流動する複数の伝導管
とから構成され、フィンの表面に気流方向に対して垂直
に切断して切り起こした垂直スリットと気流方向に対し
て平行に切断して切り起こした水平スリットを設け、垂
直スリットと水平スリットとを気流と垂直な段方向の伝
熱管相互間で交互に備えたものである。これにより、運
転開始後の着霜量が少ないときには垂直スリットに比べ
て水平スリットの通風抵抗が大きいために気流の多くは
垂直スリットを流れることになり、垂直スリットによっ
て気流とフィンとの熱伝達を促進することができる。そ
の後、垂直スリットの着霜量が増えてくると、垂直スリ
ットよりも水平スリットの通風抵抗のほうが小さくなる
ために、気流は徐々に垂直スリットよりも水平スリット
に流れるようになり、水平スリットの内側に巻き込む流
れと水平スリットを乗り越える流れの混合流を生じるこ
とによって気流の乱れを促進してフィンと気流との熱伝
達を促進しながら、気流方向と平行なフィンの切断方向
に沿った着霜を形成することができる。このように、フ
ィンと気流との熱伝達の促進を維持しながら着霜過程で
気流の偏流状態を変化させることによって流路の閉塞を
遅らせることができ、風量の低下による熱交換量の急激
な低下を抑えることができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、一定間
隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動するフィン
と、フィンを貫通し内部を流体が流動する複数の伝導管
とから構成され、フィンの表面に気流方向に対して垂直
に切断して切り起こした垂直スリットと気流方向に対し
て平行に切断して切り起こした水平スリットを設け、垂
直スリットを備えたフィンと水平スリットを備えたフィ
ンとを交互に設けたものである。これにより、垂直スリ
ットでは従来と同様に着霜が速く進行するが、水平スリ
ットでは気流方向と平行なフィンの切断方向に沿った着
霜を形成することができるために、着霜による閉塞を遅
らせることができ、熱交換器全体として着霜による気流
の流路の閉塞を遅らせることができる。また、水平スリ
ットの内側に巻き込む流れと水平スリットを乗り越える
流れの混合流を生じることによって気流の乱れを促進し
てフィンと気流との熱伝達の促進を維持しながら、水平
スリットによって生じた気流の混合流が隣接するフィン
の垂直スリットへ侵入することとなり、従来に比べて大
幅にフィンと気流との熱伝達を促進することができる。
このように、着霜による流路の閉塞を遅らせて、風量の
低下による熱交換量の急激な低下を抑えながら、垂直ス
リットと水平スリットとの干渉効果によってフィンと気
流との熱伝達を大幅に促進することができるという作用
を有する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1から図
8を用いて説明する。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
フィン付き熱交換器の縦断面の部分拡大図、図2は、図
1のB−B断面図である。図1と図2において、4は一
定間隔で平行に並べられたフィンである。2はフィン4
を貫通し内部を流体が流動する複数の伝熱管であり、伝
熱管2は従来の構成と同じものである。5はフィン4の
表面を気流と垂直方向に切断し切り起こして設けられた
垂直スリットで、気流方向に対して後列側に設けられて
いる。6はフィン4の表面を気流方向と平行に切断し切
り起こして設けられた水平スリットで、気流方向に対し
て前列側に設けられている。
【0019】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0020】フィン4の相互間を流れる気流と伝熱管2
の内部を流れる冷媒とがフィン4と伝熱管2を介して間
接的に熱交換を行う。このとき、フィン4の気流後列側
では、従来と同様にフィン4の表面に生じる気流の温度
境界層が垂直スリット5によって更新され、フィン4と
気流の間の熱伝達が促進される。気流前列側では、水平
スリット6の内側に巻き込む流れと水平スリット6を乗
り越える流れの混合流を生じることによって気流の乱れ
を促進し、フィン4と気流との熱伝達が促進される。ま
たヒートポンプエアコンの暖房運転時の室外機や冷凍機
器の蒸発器など冷媒の蒸発温度が氷点以下となりフィン
4の表面が着霜するような条件で使用したときには、空
気と冷媒の温度差が大きいために着霜量が大きい気流前
列側では、前述のように水平スリット6によってフィン
4と気流との熱伝達の促進を維持しながら、フィン4に
気流方向と平行な切断方向に沿った着霜を形成すること
ができるために着霜を比較的均一化させることができ
る。
【0021】以上のように本実施例のフィン付き熱交換
器は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動
するフィン4と、フィン4を貫通し内部を流体が流動す
る複数の伝導管2とから構成され、フィン4の表面に気
流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂直スリッ
ト5と気流方向に対して平行に切断して切り起こした水
平スリット6を設け、水平スリット6を気流方向に対し
て前列側に、また垂直スリット5を気流方向に対して後
列側に備えることにより、空気と冷媒の温度差が大きい
ために着霜量が大きい気流前列側では、水平スリット6
の内側に巻き込む流れと水平スリット6を乗り越える流
れの混合流を生じることによって気流の乱れを促進して
フィン4と気流との熱伝達の促進を維持しながら、気流
方向と平行なフィン4の切断方向に沿った着霜を形成す
ることができるために着霜を比較的均一化させることが
でき、また気流後列側では、従来と同様の垂直スリット
5によって気流とフィン4との熱伝達の促進を図ること
ができる。このように、フィン4と気流との熱伝達の促
進を維持しながら着霜による熱交換器の前列の流路の閉
塞を遅らせることができ、風量の低下による熱交換量の
急激な低下を抑えることができる。
【0022】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
フィン付き熱交換器の縦断面の部分拡大図、図4は、図
3のC−C断面図である。図3と図4において、7は一
定間隔で平行に並べられたフィンである。2はフィン7
を貫通し内部を流体が流動する複数の伝熱管であり、伝
熱管2は従来の構成と同じものである。8はフィン7の
表面に気流方向に垂直に切断し切り起こして設けられた
垂直スリットである。9はフィン7の表面に気流方向と
平行に切断し切り起こして設けられた水平スリットであ
る。また垂直スリット8と水平スリット9は、気流と垂
直な段方向の伝熱管2相互間で交互に設けられている。
【0023】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0024】フィン7の相互間を流れる気流と伝熱管2
の内部を流れる冷媒とがフィン7と伝熱管2を介して間
接的に熱交換を行う。このとき、従来と同様にフィン7
の表面に生じる気流の温度境界層が垂直スリット8によ
って更新され、フィン7と気流の間の熱伝達が促進され
るとともに、水平スリット9の内側に巻き込む流れと水
平スリット9を乗り越える流れの混合流を生じることに
よって気流の乱れを促進し、このことによってもフィン
7と気流との熱伝達が促進される。またヒートポンプエ
アコンの暖房運転時の室外機や冷凍機器の蒸発器など冷
媒の蒸発温度が氷点以下となりフィン7の表面が着霜す
るような条件で使用したときには、運転開始後の着霜量
が少ないときには垂直スリット8に比べて水平スリット
9の通風抵抗が大きいために気流の多くは垂直スリット
8を流れることになり、前述した垂直スリット8による
熱伝達の促進が有効となる。さらに垂直スリット8の着
霜量が増えてくると、垂直スリット8よりも水平スリッ
ト9の通風抵抗のほうが小さくなるために、気流は徐々
に垂直スリット8よりも水平スリット9に流れるように
なり、前述した水平スリット9によるフィン7と気流と
の熱伝達の促進を得ながら、気流方向と平行なフィン7
の切断方向に沿った着霜を形成することができる。
【0025】以上のように本実施例のフィン付き熱交換
器は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動
するフィン7と、フィン7を貫通し内部を流体が流動す
る複数の伝導管2とから構成され、フィン7の表面に気
流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂直スリッ
ト8と気流方向に対して平行に切断して切り起こした水
平スリット9を設け、垂直スリット8と水平スリット9
とを気流と垂直な段方向の伝熱管2相互間で交互に備え
ることにより、運転開始後の着霜量が少ないときには垂
直スリット8に比べて水平スリット9の通風抵抗が大き
いために気流の多くは垂直スリット8を流れることにな
り、垂直スリット8によって気流とフィン7との熱伝達
を促進することができる。その後、垂直スリット8の着
霜量が増えてくると、垂直スリット8よりも水平スリッ
ト9の通風抵抗のほうが小さくなるために、気流は徐々
に垂直スリット8よりも水平スリット9に流れるように
なり、水平スリット9の内側に巻き込む流れと水平スリ
ット9を乗り越える流れの混合流を生じることによって
気流の乱れを促進してフィン7と気流との熱伝達を促進
しながら、気流方向と平行なフィン7の切断方向に沿っ
た着霜を形成することができる。このように、フィン7
と気流との熱伝達の促進を維持しながら着霜過程で気流
の偏流状態を変化させることによって流路の閉塞を遅ら
せることができ、風量の低下による熱交換量の急激な低
下を抑えることができる。
【0026】(実施例3)図5と図6は、本発明の実施
例3のフィン付き熱交換器の縦断面の部分拡大図、図7
は、図5及び図6のD−D断面図である。図5から図7
において、10a,10bは一定間隔で平行並べられた
フィンである。2はフィン10a,10bを貫通し内部
を流体が流動する複数の伝熱管であり、伝熱管2は従来
の構成と同じものである。11はフィン10aの表面に
気流と垂直方向に切断し切り起こして設けられた垂直ス
リットである。12はフィン10bの表面に気流と平行
に切断し切り起こして設けられた水平スリットである。
またフィン10aとフィン10bは交互に設けられてい
る。
【0027】以上のように構成されたフィン付き熱交換
器について、以下その動作を説明する。
【0028】フィン10a,10bの相互間を流れる気
流と伝熱管2の内部を流れる冷媒とがフィン10a,1
0bと伝熱管2を介して間接的に熱交換を行う。このと
き、フィン10aでは表面に生じる気流の温度境界層が
垂直スリット11によって更新され、フィン10aと気
流の間の熱伝達が促進されるとともに、フィン10bで
は水平スリット12の内側に巻き込む流れと水平スリッ
ト12を乗り越える流れの混合流を生じることによって
気流の乱れを促進してフィン10bと気流との熱伝達が
促進され、さらに水平スリット12によって生じた気流
の混合流が隣接するフィン10aの垂直スリット11へ
侵入することとなり、従来に比べて大幅にフィン10a
と気流との熱伝達を促進することができる。またヒート
ポンプエアコンの暖房運転時の室外機や冷凍機器の蒸発
器など冷媒の蒸発温度が氷点以下となりフィン10a,
10bの表面が着霜するような条件で使用したときに
は、フィン10aの表面では垂直スリット11によって
従来と同様に着霜が速く進行するが、フィン10bの表
面では水平スリット12によって気流方向と平行な切断
方向に沿った着霜を形成することができるために、着霜
による閉塞を遅らせることができ、熱交換器全体として
着霜による気流の流路の閉塞を遅らせることができる。
【0029】以上のように本実施例のフィン付き熱交換
器は、一定間隔で平行に並べられ、相互間を気体が流動
するフィン10a,10bと、フィン10a,10bを
貫通し内部を流体が流動する複数の伝熱管2とから構成
され、フィン10aの表面に気流方向に対して垂直に切
断して切り起こした垂直スリット11とフィン10bの
表面に気流方向に対して平行に切断して切り起こした水
平スリット12を設け、垂直スリット11を備えたフィ
ン10aと水平スリット12を備えたフィンbとを交互
に設けることにより、垂直スリット11では従来と同様
に着霜が速く進行するが、水平スリット12では気流方
向と平行なフィン10bの切断方向に沿った着霜を形成
することができるために、着霜による閉塞を遅らせるこ
とができ、熱交換器全体として着霜による気流の流路の
閉塞を遅らせることができる。また、水平スリット12
の内側に巻き込む流れと水平スリット12を乗り越える
流れの混合流を生じることによって気流の乱れを促進し
てフィン12bと気流との熱伝達の促進を維持しなが
ら、水平スリット12によって生じた気流の混合流が隣
接するフィン10aの垂直スリット11へ侵入すること
となり、従来に比べて大幅にフィン10aと気流との熱
伝達を促進することができる。このように、着霜による
流路の閉塞を遅らせて、風量の低下による熱交換量の急
激な低下を抑えながら、垂直スリット11と水平スリッ
ト12との干渉効果によってフィン10a,10bと気
流との熱伝達を大幅に促進することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一定間隔
で平行に並べられ、相互間を気体が流動するフィンと、
フィンを貫通し内部を流体が流動する複数の伝導管とか
ら構成され、フィンの表面に気流方向に対して垂直に切
断して切り起こした垂直スリットと気流方向に対して平
行に切断して切り起こした水平スリットを設け、水平ス
リットを気流方向に対して前列側に、また垂直スリット
を気流方向に対して後列側に備えることにより、空気と
冷媒の温度差が大きいために着霜量が大きい気流前列側
では、水平スリットの内側に巻き込む流れと水平スリッ
トを乗り越える流れの混合流を生じることによって気流
の乱れを促進してフィンと気流との熱伝達の促進を維持
しながら、気流方向と平行なフィンの切断方向に沿った
着霜を形成することができるために着霜を比較的均一化
させることができ、また気流後列側では、従来と同様の
垂直スリットによって気流とフィンとの熱伝達の促進を
図ることができる。このように、フィンと気流との熱伝
達の促進を維持しながら着霜による熱交換器の前列の流
路の閉塞を遅らせることができ、風量の低下による熱交
換量の急激な低下を抑えることができる。
【0031】また一定間隔で平行に並べられ、相互間を
気体が流動するフィンと、フィンを貫通し内部を流体が
流動する複数の伝導管とから構成され、フィンの表面に
気流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂直スリ
ットと気流方向に対して平行に切断して切り起こした水
平スリットを設け、垂直スリットと水平スリットとを気
流と垂直な段方向の伝熱管相互間で交互に備えることに
より、運転開始後の着霜量が少ないときには垂直スリッ
トに比べて水平スリットの通風抵抗が大きいために気流
の多くは垂直スリットを流れることになり、垂直スリッ
トによって気流とフィンとの熱伝達を促進することがで
きる。その後、垂直スリットの着霜量が増えてくると、
垂直スリットよりも水平スリットの通風抵抗のほうが小
さくなるために、気流は徐々に垂直スリットよりも水平
スリットに流れるようになり、水平スリットの内側に巻
き込む流れと水平スリットを乗り越える流れの混合流を
生じることによって気流の乱れを促進してフィンと気流
との熱伝達を促進しながら、気流方向と平行なフィンの
切断方向に沿った着霜を形成することができる。このよ
うに、フィンと気流との熱伝達の促進を維持しながら着
霜過程で気流の偏流状態を変化させることによって流路
の閉塞を遅らせることができ、風量の低下による熱交換
量の急激な低下を抑えることができる。
【0032】さらに一定間隔で平行に並べられ、相互間
を気体が流動するフィンと、フィンを貫通し内部を流体
が流動する複数の伝導管とから構成され、フィンの表面
に気流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂直ス
リットとフィンの表面に気流方向に対して平行に切断し
て切り起こした水平スリットを設け、垂直スリットを備
えたフィンと水平スリットを備えたフィンとを交互に設
けることにより、垂直スリットでは従来と同様に着霜が
速く進行するが、水平スリットでは気流方向と平行なフ
ィンの切断方向に沿った着霜を形成することができるた
めに、着霜による閉塞を遅らせることができ、熱交換器
全体として着霜による気流の流路の閉塞を遅らせること
ができる。また、水平スリットの内側に巻き込む流れと
水平スリットを乗り越える流れの混合流を生じることに
よって気流の乱れを促進してフィンと気流との熱伝達の
促進を維持しながら、水平スリットによって生じた気流
の混合流が隣接するフィンの垂直スリットへ侵入するこ
ととなり、従来に比べて大幅にフィンと気流との熱伝達
を促進することができる。このように、着霜による流路
の閉塞を遅らせて、風量の低下による熱交換量の急激な
低下を抑えながら、垂直スリットと水平スリットとの干
渉効果によってフィンと気流との熱伝達を大幅に促進す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィン付き熱交換器の実施例1の
縦断面の部分拡大図
【図2】図1のB−B断面図
【図3】本発明によるフィン付き熱交換器の実施例2の
縦断面の部分拡大図
【図4】図3のC−C断面図
【図5】本発明によるフィン付き熱交換器の実施例3の
垂直スリットを設けたフィンを示す縦断面の部分拡大図
【図6】同実施例の水平スリットを設けたフィンを示す
縦断面の部分拡大図
【図7】図5及び図6のD−D断面図
【図8】従来のフィン付き熱交換器の斜視図
【図9】従来のフィン付き熱交換器の縦断面の部分拡大
【図10】図9のA−A断面図
【符号の説明】
2 伝熱管 4 フィン 5 垂直スリット 6 水平スリット 7 フィン 8 垂直スリット 9 水平スリット 10a,10b フィン 11 垂直スリット 12 水平スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔で平行に並べられ、相互間を気
    体が流動するフィンと、前記フィンを貫通し内部を流体
    が流動する複数の伝導管とから構成され、前記フィンの
    表面に気流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂
    直スリットと気流方向に対して平行に切断して切り起こ
    した水平スリットを設け、前記水平スリットを気流方向
    に対して前列側に、また前記垂直スリットを気流方向に
    対して後列側に備えたフィン付き熱交換器。
  2. 【請求項2】 一定間隔で平行に並べられ、相互間を気
    体が流動するフィンと、前記フィンを貫通し内部を流体
    が流動する複数の伝導管とから構成され、前記フィンの
    表面に気流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂
    直スリットと気流方向に対して平行に切断して切り起こ
    した水平スリットを設け、前記垂直スリットと水平スリ
    ットとを気流と垂直な段方向の伝熱管相互間で交互に備
    えたフィン付き熱交換器。
  3. 【請求項3】 一定間隔で平行に並べられ、相互間を気
    体が流動するフィンと、前記フィンを貫通し内部を流体
    が流動する複数の伝導管とから構成され、前記フィンの
    表面に気流方向に対して垂直に切断して切り起こした垂
    直スリットと気流方向に対して平行に切断して切り起こ
    した水平スリットを設け、前記垂直スリットを備えたフ
    ィンと水平スリットを備えたフィンとを交互に設けたフ
    ィン付き熱交換器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2872891A1 (fr) * 2004-07-12 2006-01-13 Valeo Thermique Moteur Sas Ailette de dispositif d'echange de chaleur a persiennes et lanieres
EP2345862A3 (en) * 2010-01-13 2013-03-06 LG Electronics Inc. Fin for heat exchanger and heat exchanger having the same
CN111511480A (zh) * 2017-12-26 2020-08-07 三菱电机株式会社 翅片制造装置以及翅片制造方法

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