JP2003161588A - 熱交換器及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents
熱交換器及びこれを備えた空気調和機Info
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
着霜しても通風抵抗の増大を抑制できる熱交換器と、こ
の熱交換器を備えた空気調和機を提供する。 【解決手段】所定の間隔で配置されたフィン5と、この
フィン5を貫通して複数列に配列された伝熱管2と、空
気流れに対向して開口しフィン5の面上に切り起こされ
た複数列のスリット6とを備え、このスリット6を伝熱
管2のそれぞれの間に複数段有する熱交換器において、
フィン5の空気流れ方向の前縁と後縁との間に、スリッ
ト6が形成されないフィン中央リブ7を形成し、スリッ
ト6の段と段との間に、フィン5の前縁と後縁とをつな
ぎリブ7に接続された風路9を形成する。
Description
交換器及びこれを備えた空気調和機に関する。
は、例えば特開平10−206085号公報に記載のよ
うに、スリットもしくはルーバを設けて空気側の伝熱性
能を向上している。例えば図14に示すように、熱交換
器1は、所定の間隔で配置された平板状のフィン5と、
フィン5を貫通し列をなして配列された多数個の伝熱管
2とを備えている。空気流れ8はフィン5相互の隙間を
通過し、作動流体は伝熱管2の内側を流れる。伝熱管2
は、その軸方向が空気流れ方向及び重力方向のそれぞれ
に直交するように、フィン5の長手方向に沿って配列さ
れる。
空気流れ方向に平行な水平中心線10と、伝熱管2の配
列軸である垂直中心線11に対してそれぞれ対称であ
る。フィン5の表面には、空気流れ8に対向して所定の
高さの開口部を持つように切り起こされたスリット6が
設けられている。スリット6は17個形成され、水平中
心線10の上方に位置するものは上流側から順にスリッ
ト611から618の8個、水平中心線10の下方に位
置するものは上流側から順に621から628の8個、
また水平中心線10と交差するものはスリット60の1
個である。スリット611から618のスリット群と、
スリット621から628のスリット群とは、それぞれ
水平中心線10に対して対称に配置される。スリット6
11から614のスリット群と、スリット615から6
18のスリット群とは、垂直中心線11に対して対称に
配置される。スリット621から624のスリット群
と、スリット625から628のスリット群は、垂直中
心線11に対して対称に配置される。スリット60は、
垂直中心線11上にありフィン長手方向に沿って形成さ
れる。
は、水平中心線10となす角度が所定の角度θ1となる
ように形成されている。フィン後縁側のスリット618
及び628は、水平中心線10となす角度が所定の角度
θ2となるように形成されている。ここでθ1=θ2で
ある。熱交換器1のA−A断面を、図15に示す。スリ
ット6は、空気流れ方向に沿って隣接するスリット同士
は、例えばスリット611、612、613、614、
60、615、616、617(図14参照)、618
(図14参照)は、互いにフィン5の逆方向に切り起こ
されている。スリット6の切り起し高さhは各スリット
で異なり、スリット60の切り起し高さh5が最も高
い。
を蒸発器として使用する場合、伝熱管2を流れる作動流
体の温度が低いと空気中の水蒸気が昇華してフィン面に
着霜する。着霜状態を図16に示す。一般にスリット6
がある場合、フィン前縁とスリット6の熱伝達率が高い
ため、フィン前縁に着霜しやすい。まず伝熱管2付近の
フィン前縁に、霜13aが生じる。これは熱の流れ14
がこの個所を伝わりやすく、霜13a付近のフィン表面
温度が下がるためである。次に霜13aが成長し終わる
と、スリット6に向かって風量が増加し、スリット6で
着霜していく。スリット6で霜13bが生じると、風路
断面積が急激に縮小して通風抵抗が増大する。
すると、風路断面積の縮小の影響が大きい。さらに、ス
リット60の切り起し高さh5が最も高いため、風路断
面積の縮小が促進され、着霜による通風抵抗の増大が著
しい。また、垂直中心線11付近で風速が最大となり、
その下流で高風速から低風速へと減速していく。熱交換
器1は、垂直中心線11に対して対称でありθ1=θ2
である。そのため図17に示すように、垂直中心線11
下流の高風速領域で死水域12が生じて、空気流れ8の
曲がり損失や拡大損失が増大する。特に着霜する場合、
より高風速となるために通風抵抗の増大が著しい。
は、上記の理由から着霜時の通風抵抗が増大するため風
量などの運転条件が制限され、省エネ化が図れないとい
うことに対し、配慮されていなかった。
率を維持しつつ、特に着霜時の通風抵抗を低減する熱交
換器を提供することにある。また本発明の目的は、上記
熱交換器を備えることによって着霜を少なくして高風量
で運転でき、省エネ化を図れる空気調和機を提供するこ
とにある。
めに、本発明の熱交換器の構成は、所定の間隔で配置さ
れたフィンと、このフィンを貫通して複数列に配列され
た伝熱管と、空気流れに対向して開口し前記フィンの面
上に切り起こされた複数列のスリットとを備え、このス
リットを前記各伝熱管のそれぞれの間に複数段有する熱
交換器において、前記フィンの空気流れ方向の前縁と後
縁との間に、前記スリットが形成されないフィン中央リ
ブを形成し、前記スリットの段と段との間に、前記フィ
ンの前縁と後縁とをつなぎ前記リブに接続された風路を
形成するものである。
るものである。また、前記フィンは2段に分割され、段
と段との間の幅をL、前記リブの幅をΔLとするとき、
LとΔLの比L/ΔLを、 0.5≧L/ΔL≧0.2 とするものである。さらにまた、前記フィンは、前記伝
熱管に挿入されて伝熱管に内接するフィンカラと、この
フィンカラの周辺にあって段状の円環部とを有するもの
である。さらにまた、前記リブの幅をΔL、前記フィン
カラの外径をdcとするとき、ΔLとdcとの比ΔL/
dcを、 1≧ΔL/dc≧1/3 とするものである。
交換器を備えた空気調和機の構成は、圧縮機と、室外機
の内部に配置される熱交換器と、作動流体を膨張する膨
張弁と、室内機の内部に配置される熱交換器とを備える
空気調和機において、前記室外機もしくは室内機の内部
に配置される熱交換器のいずれかに、所定の間隔で配置
されたフィンと、このフィンを貫通して複数列配列され
た伝熱管と、空気流れに対向して開口し前記フィンの面
上に切り起こされた複数列のスリットとを備え、このス
リットを前記伝熱管の間に複数段に形成された熱交換器
であって、前記フィンの空気流れに方向の前縁と後縁と
の間に、前記スリットが形成されないフィン中央部リブ
を形成し、前記スリットの段と段との間に、前記フィン
の前縁と後縁とをつなぎ前記リブに接続された風路を形
成する熱交換器を備えたものである。
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る熱
交換器の正面図、図2は、図1のA−A線に沿う断面
図、図3は、図1のB−B線に沿う断面図、図4は、図
1のC−C線に沿う断面図である。熱交換器1は、所定
の間隔Pfで配置されたフィン5と、フィン5を貫通し
列を成して配列される伝熱管2とを備えている。作動流
体である冷媒は伝熱管2の内側を流れ、空気は矢印8方
向にフィン5相互の隙間を通過する。伝熱管2の軸方向
は空気流れ方向及び重力方向のそれぞれに直交し、伝熱
管2はフィン5の長手方向に沿って配列される。フィン
5は、伝熱管2に内接するフィンカラ3を備えている。
熱交換器1は、作動流体と空気流れ8の間で熱交換を行
うものである。本実施例ではフィンピッチPfを1.5
mmから2.0mmとした。
引き抜き成形したもので、フィン5は銅やアルミニウム
の金属部材をプレス加工したものである。フィン5と伝
熱管2とは、伝熱管2を機械拡管もしくは液圧拡管して
フィンカラ3で接合される。実施例では、図1に示した
フィンカラ径dcを7.6mmとした。
高さh(h1からh3)で開口するように、それぞれフ
ィン面上に切り起こされたスリット6(611から62
5)を備えている。フィン5は、フィンカラ3の周辺に
段押しして成形された円環部4と、伝熱管2の配列方向
に沿って円環部4間を連通するフィン中央リブ7(以
下、単にリブ7と称す)とを備えている。円環部4はフ
ィン5に集中する応力を緩和し、これによる応力腐蝕割
れを低減し、またフィン5の電触による割れなどを低減
する作用を有している。リブ7は、空気流れ8に対して
フィン5の前縁と後縁との間にあってスリット6が形成
されない平坦な表面に形成され、所定の幅ΔLで形成さ
れる。リブ7の断面形状は、円環部4と同方向に頂点を
有する凸型である。
点は円環部4と同じ高さであり、凸型断面の底部はフィ
ン5と同一面にある。したがってリブ7は、円環部4の
外周面と連続して形成されており、このため応力は円環
部4からリブ7へ分散されるようになっている。本実施
例では幅ΔLは6mmであり、フィンカラ3の外径dc
の約4/5である。リブ7の高さΔhは0.3mmであ
り、スリット6の切り起し高さhに対してΔh<hであ
る。
にあって空気流れ8方向に平行な水平中心線10に対し
て対称となるように2段に分割されて形成されている。
スリット6は10個設けられ、水平中心線10の上側に
あるものは上流側から順にスリット611から615の
4個、水平中心線10の下側にあるものは上流側から順
にスリット621から625の4個である。スリット6
は、リブ7の上流側にスリット611と621の2個、
その下流側にはスリット612から615、622から
625の8個設けられる。すなわちリブ7の上流側に1
列、その下流側に4列のスリット6を配置してある。ま
たリブ7は、フィン前縁側に偏心するよう形成される。
したがって熱交換器1は、水平方向について非対称であ
る。
段間には、所定の間隔Lとなるように平坦な風路9がそ
れぞれ形成される。この風路9は、スリット6とリブ7
とを接続し、リブ7と十字形となるように配置されてい
る。したがって熱交換器1は、フィン前縁からフィン後
縁まで風路9、リブ7、風路9で構成された切り込みや
切り起しのない風路9が形成される。本実施例の風路9
は、間隔Lが1.5mmすなわちL/ΔLが0.25と
なるように形成されている。
れ空気流れ8方向に隣接するスリット同士がフィン5を
基準にして図示上下に逆方向に切り起こされている。た
だしリブ7に隣接するスリット611、612、62
1、622はそれぞれ同じ下方向に切り起こされ、リブ
7の凸型断面の頂点と同じ方向に切り起こされている。
リブ7に隣接し最も上流側にあるスリット611、62
1の切り起こし高さをh1、スリット612、615、
622、625の切り起こし高さをh2、スリット61
3、614、623、624の切り起こし高さをh3と
すると、本実施例ではh1>h2>h3となっている。
スリット6の空気流れ8方向の幅Hは、フィン前縁側の
スリット611、621が最も広い。スリット611と
621との幅H1は、他のスリットの幅H2に対してH
1>H2である。
ト6の形状は、略台形である。スリット6は、伝熱管2
に近い側から端面6a、上面6b、端面6cの3平面から
なる。フィン前縁側のスリット611及び621の端面
6aは、水平中心線10とのなす角度が所定の角度θ1と
なるよう傾斜している。フィン後縁側のスリット61
4、615、624、625の端面6aは、水平中心線
10とのなす角度が所定の角度θ2となるよう傾斜して
いる(図1参照)。本実施例ではθ1は35°、θ2は
20°であり、θ1>θ2である。
て用いる場合の、フィンの熱の流れを示すものである。
熱の流れを実線矢印14で示す。本実施例の熱交換器1
は、リブ7の幅ΔLをΔL/dc=4/5と広くしたた
め、伝熱管2からリブ7方向への熱の流れ14aが大き
くなる。さらに、スリット6間に風路9を設けたことに
より、熱はリブ7と風路9とを伝導してフィン面に均一
に伝わる。特にフィン前縁では、フィン表面温度が均一
化するため、フィン前縁の着霜量も抑制される。したが
って、スリット6へ向かう風量の増大やスリット6での
着霜量を低減し、通風抵抗の増大を抑制することができ
る。
場合でも、風路9及びリブ7に構成された風路では、フ
ィン前縁からフィン後縁に渡って切り込みや切り起しな
どの障害がないため霜による風路の閉塞が少ない。スリ
ット6のすべてが霜に覆われても、風路9とリブ7とで
構成された風路を空気が流れるため十分に風量を確保で
きる。また、風路9とリブ7とが十字状に構成されてい
るため、空気の曲がり損失が無く、より通風抵抗を低減
する。
高速域となるため、下流側の通風抵抗が重要である。本
実施例では、幅ΔLを広くしたリブ7で構成された風路
9があるため、スリット611や621で縮流・増速し
た空気がいったん減速する。したがってリブ7下流での
着霜状態に応じて、少ない損失で空気が流れることがで
きる。特に、リブ7下流のスリット6の切り起し高さh
2、h3を低く設定しているので、ここでの着霜による
風路9の閉塞と通風抵抗の増大を抑制できる。逆に、風
速が比較的低いフィン前縁側のスリット611、621
では、切り起し高さh1を高くして熱伝導率の向上を図
っている。
リット611、621の幅H1を大きくして、全体の通
風抵抗に影響しにくい個所で着霜量を増やしている。す
なわち、相対的にリブ7下流の高風速域での着霜量を抑
制して通風抵抗の増大を抑制している。
が大きくても通風抵抗は増大しにくく伝熱性能は向上し
やすい。フィン後縁側は高風速なので、θ2が大きいと
スリット6で死水域が生じ通風抵抗が大幅に増大する。
本実施例ではθ1>θ2としたため、従来のようなスリ
ットで生じる死水域を低減できる。θ1の35°に対し
ては、θ2は15°から30°が通風抵抗の低減に適し
ている。これはθ2が15°よりも小さいと、今度は伝
熱管2下流の死水域が増大するためである。少なくとも
θ1>θ2として、流入した空気をフィン前縁側以上に
滑らかに減速してフィン後縁から排出する構造が望まし
い。
め、リブ7下流のスリット6の列数をより多く、θ2の
角度をより小さく形成できる。本実施例ではリブ7上流
側に比べて、リブ7下流側の端面6cの面積が大きくθ
2が小さい。スリット6の端面6aがディフューザ側面
のごとく高風速の空気流れを滑らかに拡大・減速するた
め、通風抵抗を低減する効果がある。
(実線)と従来の熱交換器(破線)の通風抵抗とを比較
して示すもので、横軸に運転時間をとり、縦軸に通風抵
抗(Pa)をとって示したものである。
器では、着霜時の通風抵抗の増大が抑制されているた
め、同一運転時間、同一能力での通風抵抗を低減するこ
とができる。リブ7の幅ΔLと風路9の幅Lの寸法は、
ともに大きいほど着霜時の通風抵抗が低下すると考えら
れる。しかしそれに伴い熱伝達率も低下するから、適正
値に設定する必要がある。
寸法比(L/ΔL)と、熱伝達率/通風抵抗(W/(m
2KPa))との関係を示す図である。ここで通風抵抗
は、非着霜時のものである。同図より熱伝達率を維持し
たまま通風抵抗を低減する範囲、すなわち熱伝達率/通
風抵抗を最大にする範囲は、0.5≧L/ΔL≧0.2
の範囲であることがわかる。したがって、着霜時の通風
抵抗を低減しつつ、非着霜時の伝熱性能を向上するに
は、上記の範囲が望ましい。
通風抵抗との関係を示す図である。同様にここで通風抵
抗は、非着霜時のものである。熱伝達率を維持したま
ま、通風抵抗を低減する範囲、すなわち熱伝達率/通風
抵抗を最大にする範囲は、1≧ΔL/dc≧1/3であ
る。したがって着霜時の通風抵抗を低減しつつ、非着霜
時の伝熱性能を向上するには、上記の範囲が望ましい。
め、除霜運転の際に排水しやすい。その理由は水の表面
張力を利用し、水をリブ7に引き込むためである。また
リブ7は、強度部材としての役割も果たしている。強度
部材としても幅ΔLが広いため、従来よりも有利であ
る。リブ7の高さΔhを低く、幅ΔLを広くしたため、
空気が滑らかに流れて通風抵抗の低減に適している。以
上説明したように、本実施例の熱交換器によれば、伝熱
性能すなわち熱伝達率を維持しつつ、特に着霜時の通風
抵抗を低減する。
正面図である。上記実施例では、リブ7をフィン前縁側
に偏心させて配置したが、本変形例ではリブ7を垂直中
心線11上に配置したものである。このように、リブ7
を垂直中心線11上に配置しても、上記実施例に比較し
て耐着霜作用において若干劣るものの耐着霜の効果を得
ることができる。
凸型断面となるよう成形したが、単純な平板状でも耐着
霜の効果を得ることができる。また上記実施例では風路
9を略長方形としたが、図10の変形例のごとく、台形
等でも耐着霜の効果を得ることができる。さらに上記実
施例では、スリット6の個数を10個としたが、これに
限るものではない。
交換器を備えた空気調和機の実施例について説明する。
図11は、空気調和機の構成図である。空気調和機は、
基本的には、作動流体を流す配管21と、作動流体を圧
縮する圧縮機15と、室外機17(鎖線で示す)の内部
に配置される熱交換器1と、作動流体を膨張させるため
の膨張弁18と、室内機19(鎖線で示す)の内部に配
置される熱交換器1とから構成されている。
駆動される送風機20によって吸引されて熱交換器1を
矢印方向に通過する。ここで熱交換器1は、上記実施例
の熱交換器である。作動流体は冷媒で、冷房時は配管2
1内を実線方向流れ、暖房時は破線方向に流れる。冷媒
の流れ方向は、四方弁16で切り替えられる。
の、室外機17の特徴について説明する。図12は、室
外機17の水平断面図である。室外機17は、筐体23
の内部に熱交換器1、送風機20、直流電動機22、圧
縮機15を備えている。空気流れ8と圧縮機15とは、
仕切り板24で分け隔てられている。
熱交換器1の通風抵抗により生じる。
外機17の熱交換器1は蒸発器として作用する。一般
に、空気流れ8の温度及び作動流体の温度が低い場合、
熱交換器1で着霜するから空気調和機の運転時間ととも
に通風抵抗が上昇する。
ともなう暖房能力(W)の変化を示す。同図の破線は従
来の空気調和機、実線は本実施例の空気調和機の暖房能
力である。従来の空気調和機は、本実施例の構成と比較
し、熱交換器が従来構造のものであること、電動機が交
流電動機であることで異なるが、その他の構成は同じで
ある。
霜による熱交換器の通風抵抗が大きい。一般に交流電動
機は、通風抵抗の増大による風量の低下が直流電動機に
比較して大きい。したがって、空気調和機の風量も大き
く低下し、暖房能力の低下も著しい。しかし上記本実施
例の熱交換器1を使用することで、通風抵抗が低減され
て風量の低下が抑制される。また、直流電動機22を使
用していることによって、通風抵抗の増加に対して風量
の低下が小さい。したがって本実施例に係る空気調和機
は、従来の空気調和機と比較して暖房運転時間T2が長
くなり、暖房能力を増大する効果がある。すなわち従来
の空気調和機の暖房運転時間T1に対して、T2>T1
となる。
によれば、従来の空気調和機と比較して、着霜が少なく
通風抵抗の低減された熱交換器を備えたことによって暖
房運転時間が長くなって暖房能力を増大し、また、入力
電力を低減して省エネルギ化を図れる、という効果があ
る。
換器の熱伝達率を維持しつつ特に着霜時の通風抵抗を低
減する。また本発明によれば、熱交換器のスリットに着
霜しても通風抵抗の増大を抑制する。さらに本発明によ
れば、特に暖房運転での熱交換器の通風抵抗を低減し、
空気調和機の暖房能力の増加と省エネ化を実現する。
る。
す図である。
風抵抗との関係を示す図である。
法比と熱伝達率/通風抵抗との関係図である。
dcとの寸法比と熱伝達率/通風抵抗との関係図であ
る。
る。
である。
である。
である。
間と暖房能力との変化を示す図である。
る。
る。
部、5…フィン、6…スリット、7…フィン中央リブ、
8…空気、9…風路、10…垂直中心線、11…水平中
心線、12…死水域、13…霜、14…熱の流れ、15
…圧縮機、16…四方弁、17…室外機、18…膨張
弁、19…室内機、20…送風機、21…配管、22…
直流電動機、24…仕切り板。
Claims (6)
- 【請求項1】所定の間隔で配置されたフィンと、このフ
ィンを貫通して複数列に配列された伝熱管と、空気流れ
に対向して開口し前記フィンの面上に切り起こされた複
数列のスリットとを備え、このスリットを前記各伝熱管
のそれぞれの間に複数段有する熱交換器において、 前記フィンの空気流れ方向の前縁と後縁との間に、前記
スリットが形成されないフィン中央リブを形成し、 前記スリットの段と段との間に、前記フィンの前縁と後
縁とをつなぎ前記リブに接続された風路を形成すること
を特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】前記リブは、凸型に形成されることを特徴
とする請求項1記載の熱交換器。 - 【請求項3】前記フィンは2段に分割され、段と段との
間の幅をL、前記リブの幅をΔLとするとき、LとΔL
の比L/ΔLを、 0.5≧L/ΔL≧0.2 とすることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。 - 【請求項4】前記フィンは、前記伝熱管に挿入されて伝
熱管に内接するフィンカラと、このフィンカラの周辺に
あって段状の円環部とを有することを特徴とする請求項
1記載の熱交換器。 - 【請求項5】前記リブの幅をΔL、前記フィンカラの外
径をdcとするとき、ΔLとdcとの比ΔL/dcを、 1≧ΔL/dc≧1/3 とすることを特徴とする請求項4記載の熱交換器。 - 【請求項6】圧縮機と、室外機の内部に配置される熱交
換器と、作動流体を膨張する膨張弁と、室内機の内部に
配置される熱交換器とを備える空気調和機において、 前記室外機もしくは室内機の内部に配置される熱交換器
のいずれかに、 所定の間隔で配置されたフィンと、このフィンを貫通し
て複数列配列された伝熱管と、空気流れに対向して開口
し前記フィンの面上に切り起こされた複数列のスリット
とを備え、このスリットを前記伝熱管の間に複数段に形
成された熱交換器であって、前記フィンの空気流れに方
向の前縁と後縁との間に、前記スリットが形成されない
フィン中央部リブを形成し、前記スリットの段と段との
間に、前記フィンの前縁と後縁とをつなぎ前記リブに接
続された風路を形成する熱交換器を備えたことを特徴と
する空気調和機。
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Cited By (9)
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