JP2001317890A - フィン付き熱交換器 - Google Patents

フィン付き熱交換器

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JP2001317890A
JP2001317890A JP2000131890A JP2000131890A JP2001317890A JP 2001317890 A JP2001317890 A JP 2001317890A JP 2000131890 A JP2000131890 A JP 2000131890A JP 2000131890 A JP2000131890 A JP 2000131890A JP 2001317890 A JP2001317890 A JP 2001317890A
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heat transfer
heat exchanger
fins
transfer tubes
pitch
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JP2000131890A
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English (en)
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Shoichi Yokoyama
昭一 横山
Osamu Aoyanagi
治 青柳
Tomoaki Ando
智朗 安藤
Hitoshi Mogi
仁 茂木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換能力や着霜特性が向上し、かつコンパ
クト、低コストにて構成されるフィン付き熱交換器を提
供する。 【解決手段】 一定間隔で平行に並べられその間を気流
3が流通する複数のフィン11と、前記複数のフィン1
1を貫通して気流方向に沿う方向および垂直をなす方向
にそれぞれ所定の管列ピッチPrおよび管段ピッチPs
で配列され内部を流体が流通する複数の伝熱管13とを
有したフィン付き熱交換器において、前記複数の伝熱管
13は、外径Doを5.5mm≦Do≦8.5mmとし、管列
ピッチPrおよび管段ピッチPsを、3.7≦Ps/D
o≦5.4、かつ1/3≦Pr/Ps≦1/2とする。
これにより、通風抵抗を大幅に低減できるので、熱交換
能力を向上できるとともに、風速を高くして着霜特性を
向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機あるいは冷
凍機分野に広く用いられるフィン付き熱交換器に関する
もので、特にヒートポンプ式空調機の室外機にも用いら
れるフィン付き熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空調機あるいは冷凍機分野に広く用いら
れる従来のフィン付き熱交換器は、図9に示すように、
一定間隔で平行に並べられた複数枚のフィン1と、これ
らのフィン1に略直角に挿入された複数本の伝熱管2と
から構成されていて、気流3はフィン1どうしの間を流
れ、各伝熱管2の内部を流動する冷媒と熱交換を行な
う。
【0003】その中で、ヒートポンプ式空調機の室外機
に用いられるフィン付き熱交換器は、熱交換性能、着霜
性能、サイズ、コストの観点から一般に、伝熱管2の直
径Doを7mm≦Do≦10mm、気流方向の管列ピッチ
Prおよび気流方向に直角方向の管段ピッチPsをそれ
ぞれ、2.5≦Ps/Do≦3.5、0.6≦Pr/P
s≦1としており、例えばDo=10mm、Pr=22
mm、Ps=25.4mmのフィン付き熱交換器が実用
化されている。またフィン1には、図10および図11
(a)(b) に示すように、段方向に隣接する伝熱管2の間
に直線状の稜線が段方向に伸びる山部4を設けた、いわ
ゆるコルゲートフィンを用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、室外機用のフィ
ン付き熱交換器にもさらに高性能化、小型化、低コスト
化が要求され、それを解決するフィン付き熱交換器とし
て、特許第2661356号で提案された直線状の稜線
が段方向に伸びる山部と稜線が伝熱管と同心円弧状をな
す山部とを形成したフィンを備えたものや、特開平01
−107096号で提案された管群間に波形状のフィン
を備えたものも実用化されてきた。しかし、地球環境の
観点からも空調機の省エネルギーをさらに進める必要が
あり、室外機用のフィン付き熱交換器もさらなる高性能
化、小型化、低コスト化が強く求められている。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、熱交
換能力や着霜特性が向上し、かつコンパクト、低コスト
にて構成されるフィン付き熱交換器を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明は、一定間隔で平行に並べら
れその間を気体が流通する複数のフィンと、前記複数の
フィンを貫通して気体流れ方向に沿う方向および垂直を
なす方向にそれぞれ所定の管列ピッチおよび管段ピッチ
で配列され内部を流体が流通する複数の伝熱管とを有し
たフィン付き熱交換器において、前記複数の伝熱管は、
外径Doを5.5mm≦Do≦8.5mmとし、管列ピッチP
rおよび管段ピッチPsを、3.7≦Ps/Do≦5.
4、かつ1/3≦Pr/Ps≦1/2としたことを特徴
とするものであり、従来の伝熱管配列方式に比べて、同
一風速に対する熱交換能力を低減することなく通風抵抗
を大幅に低減できるので、同一空気動力に対する熱交換
能力を大幅に向上できる。また熱交換能力を同一とした
時の風速が高くなるので、着霜特性を向上させることが
できる。これらのことから、コンパクト化、低コスト化
も実現できる。
【0007】請求項2記載の本発明は、一定間隔で平行
に並べられその間を気体が流通する複数のフィンと、前
記複数のフィンを貫通して気体流れ方向に沿う方向およ
び垂直をなす方向にそれぞれ所定の管列ピッチおよび管
段ピッチで配列され内部を流体が流通する複数の伝熱管
とを有したフィン付き熱交換器において、前記フィンの
表面に、前記気体流れ方向と垂直をなす段方向に隣接し
た前記伝熱管の間でジグザグ状の稜線が前記段方向に伸
びる複数の山部を形成したことを特徴とするものであ
り、この構成により、伝熱性能向上に有効な山部稜線が
長くなるので、着霜特性を低下させることなく熱交換能
力を向上できる。
【0008】請求項3記載の本発明は、一定間隔で平行
に並べられその間を気体が流通する複数のフィンと、前
記複数のフィンを貫通して気体流れ方向に沿う方向およ
び垂直をなす方向にそれぞれ所定の管列ピッチおよび管
段ピッチで配列され内部を流体が流通する複数の伝熱管
とを有したフィン付き熱交換器において、前記複数の伝
熱管は、外径Doを5.5mm≦Do≦8.5mmとし、管列
ピッチPrおよび管段ピッチPsを、3.7≦Ps/D
o≦5.4、かつ1/3≦Pr/Ps≦1/2とすると
ともに、前記フィンの表面に、前記気体流れ方向と垂直
をなす段方向に隣接した前記伝熱管の間でジグザグ状の
稜線が前記段方向に伸びる複数の山部を形成したことを
特徴とするものであり、この構成により、従来の伝熱管
配列方式に比べて、同一風速に対する熱交換能力および
着霜特性を維持しつつ通風抵抗を大幅に低減することが
でき、同一空気動力に対する熱交換能力を大幅に向上で
きる。また熱交換能力を同じにした時は風速が高くなる
ので、着霜特性を向上させることができる。これらのこ
とから、コンパクト化、低コスト化も実現できる。
【0009】請求項4記載の本発明は、請求項2または
請求項3のいずれかに記載のフィン付き熱交換器におい
て、山部は、段方向に隣接した伝熱管の間に偶数個形成
するとともに、前記伝熱管の中心どうしを結ぶ直線に関
して線対称をなす形状に形成したことを特徴とするもの
であり、この構成により、風向に対するフィンの方向性
がなくなり、上流側、下流側の区別なく使えるので、設
計時の自由度が増す。
【0010】請求項5記載の本発明は、請求項2から請
求項4のいずれかに記載のフィン付き熱交換器におい
て、伝熱管の近傍の山部は、ジグザグ状の稜線が前記伝
熱管の接線方向に沿う形状に形成したことを特徴とする
ものであり、この構成により、伝熱管の周りに沿って流
れる気流を生ぜしめ、死水域を減少させることができる
ので、熱交換能力を向上できる。
【0011】請求項6記載の本発明は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載のフィン付き熱交換器におい
て、気体流れ方向に沿って隣接する上流側の伝熱管と下
流側の伝熱管とを、気体流れ方向と垂直をなす方向にお
いて互いに管段ピッチの1/2だけずらして配列したこ
とを特徴とするものであり、この構成により、下流側列
の伝熱管が上流側列の伝熱管の死水域に埋没することは
なくなり、気体もスムーズに流れるので、複数列構成で
の熱交換能力を有効に引出せる。
【0012】請求項7記載の本発明は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載のフィン付き熱交換器におい
て、気体流れ方向に沿って隣接する上流側の伝熱管と下
流側の伝熱管とを、気体流れ方向と垂直をなす方向にお
いて互いに管段ピッチの1/3だけずらして配列したこ
とを特徴とするものであり、この構成により、下流側列
の伝熱管が上流側列の伝熱管の死水域に埋没することは
なくなり、気体もスムーズに流れるので、複数列構成で
の熱交換能力を有効に引出せるとともに、列数が3の倍
数の熱交換器を大量生産するときの生産性を向上でき
る。
【0013】請求項8記載の本発明は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載のフィン付き熱交換器におい
て、フィンを、気体流れ方向と垂直をなす方向の伝熱管
列と山部とに相応する複数列の領域に区分し、区分した
領域のフィン幅を上流側から順にW1、W2、…、Wn
とした時に、W1+W2+…+Wn=n×管列ピッチ、
かつW1≧W2≧…≧Wnとなるように構成したことを
特徴とするものであり、この構成により、着霜量が多く
なる上流側領域のフィン面積を大きくして、着霜特性を
改善することができる。また、伝熱管の貫通部に設ける
フィンカラーを作成する際の加工金型が単一の管ピッチ
のものですむので、既存の加工金型の流用も可能であ
り、コストを削減できる。
【0014】請求項9記載の本発明は、請求項8記載の
フィン付き熱交換器において、各領域の伝熱管中心から
上流縁までの距離をLu、下流縁までの距離をLdとし
た時に、Lu≧Ldとなるように構成したことを特徴と
するものであり、この構成により、同一列内でも比較的
着霜量の多い風上側の面積を広くして、着霜特性を改善
できる。
【0015】請求項10記載の本発明は、請求項1から
請求項5のいずれかに記載のフィン付き熱交換器におい
て、気体流れ方向と垂直をなす方向の伝熱管列ごとに、
直径または内面形状の異なる伝熱管を配したことを特徴
とするものであり、この構成により、伝熱管列ごとに着
霜特性を向上させたり、コスト当りの熱交換能力を向上
させることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
フィン付き熱交換器の平面図、図2(a)は図1の熱交換
器のA−A断面図、図2(b) は同熱交換器のB−B断面
図、図2(c) は同熱交換器のC−C断面図、図3は同熱
交換器の特性を示す能力線図である。
【0017】図1〜図2に示すように、この実施の形態
1におけるフィン付き熱交換器の全体構成は先に図9を
用いて説明したものと概ね同じであり、一定間隔で平行
に並べられた複数枚のフィン11と、各フィン11に所
定間隔でバーリングされたフィンカラ−12に挿入して
各フィン11と略直角に交わる方向に設けられた複数本
の伝熱管13とを有していて、気流3がフィン11どう
しの間を流れ、各伝熱管13の内部を流動する冷媒と熱
交換を行なう。
【0018】各伝熱管13の外径Doは5.5mm≦D
o≦8.5mmであり、フィンカラ−12および伝熱管
13は、気流方向の管列ピッチをPr、気流と垂直方向
の管段ピッチをPsとした時に、3.7≦Ps/Do≦
5.4および1/3≦Pr/Ps≦1/2なる関係を満
足するように、配列されている。
【0019】各フィン11の表面には、気流3方向と垂
直をなす段方向に隣接した伝熱管13の間でジグザグ状
の稜線が前記段方向に伸びる山部14が、1列のフィン
幅の中に2個、隣接する2つの伝熱管13の中心を結ぶ
直線に関してジグザグ形状の稜線が対称となるように、
また伝熱管13の近傍においてジグザグ形状の稜線が伝
熱管13の接線方向に概略沿うように形成されている。
【0020】上記したようなフィン付き熱交換器につい
て、山部14を形成しない状態で、伝熱管13の外径D
o、管列ピッチPr、管段ピッチPsをパラメータとし
て実験および解析を行い、同一開口面積の熱交換器で同
一空気動力△P・q(△P:通風抵抗、q:風量)にお
ける能力を、Do=10mm、Pr=22mm、Ps=
25.4mmとした従来のフィン付き熱交換器と比較評
価した。結果は図3のに示す通りである。
【0021】ここで、伝熱管13の外径Doを一定とし
た場合、管段ピッチPsが大きくなるほどフィン11の
効率が低下し、同一開口面積での伝熱管13の使用量が
低下し、熱交換能力は低下するが、その一方で通風抵抗
△Pは大幅に低下する。また、管列ピッチPrが小さく
なるほど気流方向の奥行きが減り、伝熱面積が減少し、
熱交換能力が低下するが、その一方で通風抵抗△Pは大
幅に低下する。さらに、伝熱管13の外径Doが大きく
なるほど通風抵抗△Pは増加し、小さくなるほど通風抵
抗△Pは低下する。
【0022】しかるに、この実施の形態1のフィン付き
熱交換器では、上記したように5.5mm≦Do≦8.
5mm、3.7≦Ps/Do≦5.4、1/3≦Pr/
Ps≦1/2なる関係を満足しているので、従来のフィ
ン付き熱交換器に比べて同一空気動力に対する熱交換能
力が大幅に高い。また熱交換能力を同じにした時には風
速が速いので、熱交換器のエンタルピ効率が下がり、着
霜特性が向上する。したがって、伝熱性能が大幅に向上
し、コンパクト化、低コスト化を実現できる。
【0023】しかも、山部14の稜線をジグザグ形状と
しているので、先に図10および図11を用いて説明し
た稜線が直線状の従来機に比べても、伝熱性能向上に有
効な山部稜線が長くなっており、着霜特性の低下を伴う
ことなく熱交換能力を向上できる。
【0024】また、山部14の稜線のジグザグ形状を、
伝熱管13の近傍で伝熱管13の接線方向に概略沿う方
向にしているので、伝熱管13の周りに沿って流れる気
流を生ぜしめ、死水域を減少させることができ、熱交換
能力を向上させることができる。
【0025】さらに、山部14の稜線のジグザグ形状
を、段方向に隣接する2つの伝熱管12の中心を結ぶ直
線に関して線対称となるように形成しているので、風向
に対する方向性がなくなる。したがって、フィン11を
風上風下の区別なく使用することができ、設計時の自由
度が増す。 (実施の形態2)図4は本発明の実施の形態2におけるフ
ィン付き熱交換器の平面図である。
【0026】図4に示すように、この実施の形態2の熱
交換器が実施の形態1の熱交換器と異なるのは、気流方
向と垂直をなす方向の伝熱管13列を並列に2列配列す
るとともに、隣接する上流側の伝熱管13と下流側の伝
熱管13とを、気流方向と垂直をなす方向において互い
に管段ピッチPsの1/2だけずらして配列している点
である。
【0027】この構成により、下流側列の伝熱管13が
上流側列の伝熱管13の死水域に埋没することはなく、
気体もスムーズに流れるので、複数列構成での熱交換能
力を有効に引出せる。 (実施の形態3)図5は本発明の実施の形態3におけるフ
ィン付き熱交換器の平面図である。
【0028】図5に示すように、この実施の形態3の熱
交換器が実施の形態1の熱交換器と異なるのは、気流方
向と垂直をなす方向の伝熱管13列を並列に3列配列す
るとともに、隣接する上流側の伝熱管13と下流側の伝
熱管13とを、気流方向と垂直をなす方向において互い
に管段ピッチPsの1/3だけずらして配列している点
である。
【0029】この構成により、下流側列の伝熱管13が
上流側列の伝熱管13の死水域に埋没することはなく、
気体もスムーズに流れるので、複数列構成での熱交換能
力を有効に引出せる。また列数が3の倍数の熱交換器を
大量生産するときの生産性を向上させることができる。 (実施の形態4)図6は本発明の実施の形態4におけるフ
ィン付き熱交換器の平面図である。
【0030】図6に示すように、この実施の形態4の熱
交換器が実施の形態1の熱交換器と異なるのは、気流方
向と垂直をなす方向の伝熱管13列を並列に2列配列す
るとともに、フィン11を各列の伝熱管13と山部14
とに相応する2列の領域に区分し、区分した上流側の領
域のフィン幅をW1、下流側の領域のフィン幅をW2と
し、管列ピッチをPrとした時に、W1+W2=2×P
r、かつW1>W2となるようにしている点である。
【0031】この構成により、着霜量が多くなる上流側
領域のフィン面積が大きくなり、着霜特性を改善するこ
とができる。また、フィンカラー12を作成する際の加
工金型は単一の管ピッチのものでよいので、既存の加工
金型の流用も可能であり、コストを削減できる。 (実施の形態5)図7は本発明の実施の形態5におけるフ
ィン付き熱交換器の平面図である。
【0032】図7に示すように、この実施の形態5の熱
交換器は実施の形態4の熱交換器とほぼ同様の構成を有
しているが、上流側の領域において、伝熱管13中心か
ら上流縁までの上流側幅をLu1、下流縁までの下流側
幅をLd1とした時に、Lu1≧Ld1となるように、
また下流側の領域において、伝熱管13中心から上流縁
までの上流側幅をLu2、下流縁までの下流側幅をLd
2とした時に、Lu2≧Ld2となるようにした点が異
なっている。
【0033】この構成により、W1>W2に基づく実施
の形態4と同様の効果が得られるうえに、同一領域内で
も、着霜量の多い伝熱管13より上流側を広くしたこと
で、着霜特性をさらに改善できる。ただし、必ずしもW
1>W2とする必要はない。 (実施の形態6)図8は本発明の実施の形態6におけるフ
ィン付き熱交換器の平面図である。
【0034】図7に示すように、この実施の形態6の熱
交換器が実施の形態2の熱交換器と異なるのは、隣接す
る上流側の伝熱管13aが下流側の伝熱管13bよりも
直径が大きい点である。
【0035】この構成により、実施の形態2の熱交換器
に比べて上流側で着霜特性を向上させることができる。
その他、上下方向の列ごとに内面形状の異なる伝熱管を
配することで、上流側・下流側の各領域の着霜特性を向
上させたり、コスト当りの熱交換能力を向上させること
も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、伝熱管の外径Doを5.5mm≦Do≦8.5mmとし、
伝熱管の気流方向の管列ピッチPrおよび気流と垂直方
向の管段ピッチPsを、3.7≦Ps/Do≦5.4お
よび1/3≦Pr/Ps≦1/2とすることにより、同
一空気動力に対する熱交換能力を大幅に向上できるとと
もに、熱交換能力を同じにしたときの着霜特性を向上さ
せることができ、コンパクト化、低コスト化もはかれ
る。
【0037】請求項2記載の発明によれば、フィンの表
面に、気体流れ方向と垂直をなす段方向に隣接した前記
伝熱管の間でジグザグ状の稜線が前記段方向に伸びる複
数の山部を形成することにより、着霜特性を低下させる
ことなく熱交換能力を向上させることができ、コンパク
ト化、低コスト化も実現できる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、請求項1,
2の両構成を有することにより、熱交換能力、着霜特性
をさらに向上させることができる。請求項4記載の発明
によれば、段方向に隣接した伝熱管の間に偶数個の山部
を形成するとともに、山部の形状を、伝熱管の中心どう
しを結ぶ直線に関して線対称とすることにより、風向に
対するフィンの方向性をなくし、設計時の自由度を増す
ことができる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、伝熱管の近
傍の山部の形状をジグザグ状の稜線が前記伝熱管の接線
方向に沿うようにしたことにより、伝熱管の周りに沿っ
て流れる気流を生ぜしめ、死水域を減少させることが可
能になり、熱交換能力を向上させることができる。
【0040】請求項6記載の発明によれば、伝熱管を複
数配列とし、隣接する上流側の伝熱管と下流側の伝熱管
とを管段ピッチPsの1/2だけずらして配列すること
により、下流側列の伝熱管が上流側列の伝熱管の死水域
に埋没するのをなくすことができ、気体もスムーズに流
れるので、複数列構成での熱交換能力を有効に引出せ
る。
【0041】請求項7記載の発明によれば、伝熱管を複
数配列とし、隣接する上流側の伝熱管と下流側の伝熱管
とを管段ピッチPsの1/3だけずらして配列すること
により、下流側列の伝熱管が上流側列の伝熱管の死水域
に埋没するのをなくすことができ、気体もスムーズに流
れるので、複数列構成での熱交換能力を有効に引出すこ
とができ、さらに列数が3の倍数の熱交換器を大量生産
するときの生産性を向上できる。
【0042】請求項8記載の発明によれば、伝熱管を複
数配列とし、各列の伝熱管と山部とに相応する各領域の
フィン幅を上流側から順にW1、W2、…、Wnとした
時に、W1+W2+…+Wn=n×管列ピッチPr、か
つW1≧W2≧…≧Wnとなるように構成することによ
り、着霜量が多くなる上流側領域のフィン面積を大きく
して、着霜特性を改善することができる。また、伝熱管
の貫通部に設けるフィンカラーを作成する際の加工金型
は単一の管ピッチのものでよいので、既存の加工金型の
流用も可能であり、コストを削減できる。
【0043】請求項9記載の発明によれば、伝熱管を複
数配列とし、各列の伝熱管と山部とに相応する各領域で
伝熱管中心から上流縁までの距離をLu、下流縁までの
距離をLdとした時に、Lu≧Ldとなるように構成す
ることにより、同一列内でも比較的着霜量の多い伝熱管
より風上側の面積を広くして、着霜特性を改善できる。
【0044】請求項10記載の発明によれば、上下方向
の伝熱管列ごとに直径または内面形状の異なる伝熱管を
配することにより、伝熱管列ごとに着霜特性を向上させ
たり、コスト当りの熱交換能力を向上させることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるフィン付き熱交
換器の平面図
【図2】図1のフィン付き熱交換器のA−A断面、B−
B断面、C−C断面を示した構成図
【図3】図1のフィン付き熱交換器の能力線図
【図4】本発明の実施の形態2におけるフィン付き熱交
換器の平面図
【図5】本発明の実施の形態3におけるフィン付き熱交
換器の平面図
【図6】本発明の実施の形態4におけるフィン付き熱交
換器の平面図
【図7】本発明の実施の形態5におけるフィン付き熱交
換器の平面図
【図8】本発明の実施の形態5におけるフィン付き熱交
換器の平面図
【図9】従来より用いられているフィン付き熱交換器の
斜視図
【図10】図9のフィン付き熱交換器の平面図
【図11】図10のフィン付き熱交換器のD−D断面、
E−E断面を示した構成図
【符号の説明】
3 気流 11 フィン 12 フィンカラー 13 伝熱管 13a 伝熱管 13b 伝熱管 14 山部 Do 伝熱管外径 Pr 管列ピッチ Ps 管段ピッチ W1 上側側フィン幅 W2 下側側フィン幅 Lu 上側側幅 Ld 下側側幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 智朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 茂木 仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔で平行に並べられその間を気体
    が流通する複数のフィンと、前記複数のフィンを貫通し
    て気体流れ方向に沿う方向および垂直をなす方向にそれ
    ぞれ所定の管列ピッチおよび管段ピッチで配列され内部
    を流体が流通する複数の伝熱管とを有したフィン付き熱
    交換器において、 前記複数の伝熱管は、外径Doを5.5mm≦Do≦8.5
    mmとし、管列ピッチPrおよび管段ピッチPsを、3.
    7≦Ps/Do≦5.4、かつ1/3≦Pr/Ps≦1
    /2としたことを特徴とするフィン付き熱交換器。
  2. 【請求項2】 一定間隔で平行に並べられその間を気体
    が流通する複数のフィンと、前記複数のフィンを貫通し
    て気体流れ方向に沿う方向および垂直をなす方向にそれ
    ぞれ所定の管列ピッチおよび管段ピッチで配列され内部
    を流体が流通する複数の伝熱管とを有したフィン付き熱
    交換器において、 前記フィンの表面に、前記気体流れ方向と垂直をなす段
    方向に隣接した前記伝熱管の間でジグザグ状の稜線が前
    記段方向に伸びる複数の山部を形成したことを特徴とす
    るフィン付き熱交換器。
  3. 【請求項3】 一定間隔で平行に並べられその間を気体
    が流通する複数のフィンと、前記複数のフィンを貫通し
    て気体流れ方向に沿う方向および垂直をなす方向にそれ
    ぞれ所定の管列ピッチおよび管段ピッチで配列され内部
    を流体が流通する複数の伝熱管とを有したフィン付き熱
    交換器において、 前記複数の伝熱管は、外径Doを5.5mm≦Do≦8.5
    mmとし、管列ピッチPrおよび管段ピッチPsを、3.
    7≦Ps/Do≦5.4、かつ1/3≦Pr/Ps≦1
    /2とするとともに、 前記フィンの表面に、前記気体
    流れ方向と垂直をなす段方向に隣接した前記伝熱管の間
    でジグザグ状の稜線が前記段方向に伸びる複数の山部を
    形成したことを特徴とするフィン付き熱交換器。
  4. 【請求項4】 山部は、段方向に隣接した伝熱管の間に
    偶数個形成するとともに、前記伝熱管の中心どうしを結
    ぶ直線に関して線対称をなす形状に形成したことを特徴
    とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のフィ
    ン付き熱交換器。
  5. 【請求項5】 伝熱管の近傍の山部は、ジグザグ状の稜
    線が前記伝熱管の接線方向に沿う形状に形成したことを
    特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のフィ
    ン付き熱交換器。
  6. 【請求項6】 気体流れ方向に沿って隣接する上流側の
    伝熱管と下流側の伝熱管とを、気体流れ方向と垂直をな
    す方向において互いに管段ピッチの1/2だけずらして
    配列したことを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載のフィン付き熱交換器。
  7. 【請求項7】 気体流れ方向に沿って隣接する上流側の
    伝熱管と下流側の伝熱管とを、気体流れ方向と垂直をな
    す方向において互いに管段ピッチの1/3だけずらして
    配列したことを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載のフィン付き熱交換器。
  8. 【請求項8】 フィンを、気体流れ方向と垂直をなす方
    向の伝熱管列と山部とに相応する複数列の領域に区分
    し、区分した領域のフィン幅を上流側から順にW1、W
    2、…、Wnとした時に、W1+W2+…+Wn=n×
    管列ピッチ、かつW1≧W2≧…≧Wnとなるように構
    成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載のフィン付き熱交換器。
  9. 【請求項9】 各領域の伝熱管中心から上流縁までの距
    離をLu、下流縁までの距離をLdとした時に、Lu≧
    Ldとなるように構成したことを特徴とする請求項8記
    載のフィン付き熱交換器。
  10. 【請求項10】 気体流れ方向と垂直をなす方向の伝熱
    管列ごとに、直径または内面形状の異なる伝熱管を配し
    たことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに
    記載のフィン付き熱交換器。
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