JP2007255812A - フィン付き熱交換器及び空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で、熱交換能力に優れたフィン付き熱交換器を提供する。
【解決手段】室内ユニット(図示せず)内の風回路の途中に配置され、多数のフィン21、41に略直角に挿入される多数の伝熱管(図示せず)を有する前面側熱交換器(図示せず)と背面側熱交換器(図示せず)とからなり、フィン21の風上側前縁および風下側後縁それぞれを、同じ鈍角をなす直線状の風上前縁22、23と、直線状の風下後縁32、33と、風上前縁22、23と風下後縁32、33のそれぞれを結ぶ曲線状の風上前縁24と風下後縁34とで略くの字状に形成し、風上前縁23と風下後縁33との距離を15〜27mmとし、風上前縁22と風下後縁32との距離及び風上前縁42と風下後縁43の距離を27〜30mmとしたもので、小型の室内ユニットの中の限られた空間に、より大きなフィン付き熱交換器を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機の室内ユニット等に搭載されるフィン付き熱交換器及びそれを用いた空気調和機に関するものである。
一般に、従来のフィン付き熱交換器を用いた空気調和機の室内ユニットは、図7に示すように、筐体61に、一箇所以上の吸込み口として、前面に吸込み口62aおよび上面に吸込み口62bが設けられ、下面に吹出し口63など一箇所以上の吹出し口とが設けられ、この筐体61内に、貫流送風機65とフィン付き熱交換器64とが収納されている。
この従来のフィン付き熱交換器64は、筐体61内の前面側に配置され、上下方向中央部近辺で折り曲げ加工された主たる前面側熱交換器64Aと、筐体61内の背面側に配置された背面側熱交換器64Bと、前面側熱交換器64Aの前面にそれぞれ補助的に取り付けられた補助熱交換器64C、64Dとから構成されている。
そして、前面側熱交換器64Aおよび背面側熱交換器64Bで、貫流送風機65を風上側から取り囲むような形態に配置して、限られた空間にできるだけ大きいフィン付き熱交換器64を収納している。なお、補助熱交換器64C、64Dは熱交換能力を向上させるために設けているものだが、主たる前面側熱交換器64Aや背面側熱交換器64Bとは別の工程で製造した後、主たる前面側熱交換器64Aや背面側熱交換器64Bに追加接続されて取り付けられるもので、図7では、主たる前面側熱交換器64Aに追加接続されている場合を示している。
また、前面側熱交換器64Aの折り曲げ部64E近辺には、単に前面側熱交換器64Aを折り曲げて前面側熱交換器64Aのフィン64Fが無い空間があいてしまうと、殆ど熱交換しないで気流がフィン付き熱交換器を通過してしまうおそれがあるため、このようなことがないように、スペーサ66が配設されている。
これに対して、前面側熱交換器64Aの折り曲げ加工を不要にし、上記スペーサ66をなくしながら、熱交換されない気流がフィン付き熱交換器64を通過してしまうようなことを防止する構造として、前面側熱交換器64Aを円弧状に形成したものもある(例えば、特許文献1参照)。
以下に、上記特許文献1に開示されたフィン付き熱交換器について、図8及び9を用いて説明する。図8は、上記フィン付き熱交換器のフィンの概略側面図と同フィン付き熱交換器を収納した空気調和機の室内ユニットの概略断面図、図9は、同フィンと伝熱管の配置を示す図である。図8、9において、フィン付き熱交換器は、前面側熱交換器71Aと背面側熱交換器71Bからなり、一方の前面側熱交換器71Aのフィン72は、貫流送風機73の周面の一部を囲むように円弧状に形成されている。
この前面側熱交換器71Aに略直角に挿通された伝熱管74は、複数列設けられており、これらの伝熱管74の風上側列と風下側列とで互いに二等辺三角形を描くように配置されている。したがって結果的に、円弧形状部分の内側に配置されている風下側の伝熱管74の段ピッチBは、円弧形状部分の外側に配置されている風上側列の伝熱管74の段ピッチAよりも小さく形成されている。
この構成によれば、スペーサ66が不要になるとともに、製造時のフィン72の材料に
おいてスペーサ66に対応する箇所で廃材を生じないため、フィン72の材料から生じる廃材を少なくでき、また各伝熱管74同士を連通させるヘアピンやリターンベンドの曲げピッチの種類が、A、B、Cの3種類だけで済む利点がある。また、スペーサ66を設けていないため、スペーサ66に対応する箇所分だけフィン72の面積が増加することとなり、熱交換能力も向上する。
特許第3091830号公報(第3−8頁、第1図)
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来のフィン付き熱交換器では、前面側熱交換器71Aが円弧状であり、フィン72の上部の傾斜が緩くなるため、フィン付き熱交換器を蒸発器として用いている場合に、フィン72の上部に凝縮する水が滞留したり、最悪の場合には、凝縮水がフィン72に沿って流れずに、貫流送風機73に水滴が落下して、吹出し口75から水滴が飛散するという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するもので、フィン付き熱交換器の形態および製造方法を改善し、空気調和機の室内ユニットの限られた空間、特に奥行きが狭い空間にできるだけ大きなフィン付き熱交換器を収納し、熱交換能力の大幅な向上をはかるとともに、蒸発器として使用したときフィン表面に凝縮する水をフィンに沿って円滑に流下させることができるフィン付き熱交換器を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のフィン付き熱交換器は、室内の空気を取り入れる吸込み口と、熱交換された空気を吹き出す吹出し口と、貫流送風機を備えた空気調和機の室内ユニットに搭載されるフィン付き熱交換器であって、前記吸込み口から前記貫流送風機までの風回路又は前記貫流送風機から前記吹出し口までの風回路の途中に配置されると共に、所定の間隔で平行に並べられてその間を気体が流動する多数のフィンと、前記フィンに略直角に挿入されて内部を冷媒が流動する多数の伝熱管とからなる前面側熱交換器と背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上側前縁および風下側後縁のそれぞれを、同じ鈍角をなす2本の直線状の風上前縁と、2本の直線状の風下後縁と、前記風上前縁と前記風下後縁のそれぞれの2本を結ぶ1本の曲線状の風上前縁と、1本の曲線状の風下後縁とで略くの字状に形成し、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い領域における直線状の前記風上前縁と直線状の前記風下後縁との距離を15〜27mmとし、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から遠い側の領域および前記背面側熱交換器の前記フィンのそれぞれの風上前縁と風下後縁との距離を27〜30mmとしたもので、小型化した室内ユニットの中の限られた空間、特に奥行きが狭い空間であっても、より大きなフィン付き熱交換器を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができる。また、前面側熱交換器は後で折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも当然要らない。また、このフィン付き熱交換器を蒸発器として使用する場合、前面側熱交換器および背面側熱交換器のそれぞれにおけるフィンに凝縮する水滴は連続した両フィンを伝い滑らかに流下することができる。さらに、前面側熱交換器におけるフィンの上側は、それぞれ直線状の風上前縁と風下後縁とに囲まれ鉛直に近い一定の角度で傾斜しているので、蒸発時にフィンの表面に凝縮する水滴が滞留することがない。
また、本発明の空気調和機は、請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器と、前記フィン付き熱交換器に空気を通過させる貫流送風機を備えたもので、小型で、空調性能に優れた空気調和機を提供することができる。
本発明のフィン付き熱交換器は、小型化した室内ユニットの中の限られた空間、特に奥行きが狭い空間であっても、より大きなフィン付き熱交換器を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができる。また、前面側熱交換器は後で折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも当然要らない。また、このフィン付き熱交換器を蒸発器として使用する場合、前面側熱交換器および背面側熱交換器のそれぞれにおけるフィンに凝縮する水滴は連続した両フィンを伝い滑らかに流下することができる。さらに、前面側熱交換器におけるフィンの上側は、それぞれ直線状の風上前縁と風下後縁とに囲まれ鉛直に近い一定の角度で傾斜しているので、蒸発時にフィンの表面に凝縮する水滴が滞留することがない。
第1の発明は、室内の空気を取り入れる吸込み口と、熱交換された空気を吹き出す吹出し口と、貫流送風機を備えた空気調和機の室内ユニットに搭載されるフィン付き熱交換器であって、前記吸込み口から前記貫流送風機までの風回路又は前記貫流送風機から前記吹出し口までの風回路の途中に配置されると共に、所定の間隔で平行に並べられてその間を気体が流動する多数のフィンと、前記フィンに略直角に挿入されて内部を冷媒が流動する多数の伝熱管とからなる前面側熱交換器と背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上側前縁および風下側後縁のそれぞれを、同じ鈍角をなす2本の直線状の風上前縁と、2本の直線状の風下後縁と、前記風上前縁と前記風下後縁のそれぞれの2本を結ぶ1本の曲線状の風上前縁と、1本の曲線状の風下後縁とで略くの字状に形成し、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い領域における直線状の前記風上前縁と直線状の前記風下後縁との距離を15〜27mmとし、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から遠い側の領域および前記背面側熱交換器の前記フィンのそれぞれの風上前縁と風下後縁との距離を27〜30mmとしたもので、小型化した室内ユニットの中の限られた空間、特に奥行きが狭い空間であっても、より大きなフィン付き熱交換器を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができる。また、前面側熱交換器は後で折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも当然要らない。また、このフィン付き熱交換器を蒸発器として使用する場合、前面側熱交換器および背面側熱交換器のそれぞれにおけるフィンに凝縮する水滴は連続した両フィンを伝い滑らかに流下することができる。さらに、前面側熱交換器におけるフィンの上側は、それぞれ直線状の風上前縁と風下後縁とに囲まれ鉛直に近い一定の角度で傾斜しているので、蒸発時にフィンの表面に凝縮する水滴が滞留することがない。
第2の発明は、特に、第1の発明の前面側熱交換器のフィンの貫流送風機に近い領域の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁とで挟まれた部分及び曲線状の風上前縁と曲線状の風下後縁とで挟まれた部分に挿入される伝熱管の外径を6.0〜8.0mmにすると共に、その伝熱管を、気体の主流方向と同じ列方向に2列および1列配置し、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁とで挟まれた部分に挿入される伝熱管の外径を4〜7mmにすると共に、その伝熱管を気体の主流方向と同じ列方向に3列で配置したもので、2列および1列構成での通風抵抗としては若干高いが、高い空気側熱伝達率を得ることができ、またフィン付き熱交換器全体としての通風抵抗の差異を少なくして風速分布を改善することができるので、同一騒音時の風量を向上させて優れた能力を発揮することができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の前面側熱交換器のフィンの貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と、直線状の風下後縁とで挟まれた部分に外径が2種類以上の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風上の列に配置すると共に、低循環量で小能力の熱交換器を必要とする場合は、フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒出
口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスを用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管とし、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、4パスを用いて、それぞれ冷媒を流すようにし、一方、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い側の領域および曲線状の風上前縁と曲線状の風下後縁とで挟まれた領域に外径が2種類の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風下の列に配置すると共に、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として用い、また、低循環量で小能力の熱交換器の構成を必要とする場合は、それぞれ2パスを用いて冷媒を流すようにしたもので、管内の熱伝達率を向上させ得るとともに空気と冷媒の温度差に関し対向流的な配置となるので、熱交換能力を増大させることができる。また、小能力で冷媒の循環量が小さく、さらには、この領域の冷媒は密度が大きいので冷媒流通抵抗をあまり増大させることがなく、したがって熱交換能力の増大を妨げることはない。一方、当該フィン付き熱交換器を蒸発器として使用する際に冷媒入口寄りの1パスで用いる伝熱管より冷媒下流側になるに連れて順次、伝熱管の外径を小さくして4パスで用いることにより、高い管内熱伝達率と低い冷媒流通抵抗を両立させて、熱交換能力を増大させることができる。一方、フィンの貫流送風機に近い側の直線状の風上前縁と風下後縁とで挟まれた部分に挿入される伝熱管を2パスで用いることにより、管内の熱伝達率を向上させ得るとともに空気と冷媒の温度差に関し対向流的な配置となるので、熱交換能力を増大させることができる。
第4の発明は、特に、第1又は第2の発明の前面側熱交換器のフィンの貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と、直線状の風下後縁とで挟まれた部分に外径が2種類以上の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風上の列に配置すると共に、高循環量で大能力の熱交換器を必要とする場合は、フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスを用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、5または6パスを用いて、それぞれ冷媒を流すようにし、一方、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い側の領域及び曲線状の風上前縁と曲線状の風下後縁とで挟まれた領域に外径が2種類の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風下の列に配置すると共に、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として用い、また、高循環量で大能力の熱交換器の構成を必要とする場合はそれぞれ3パス以上を用いて冷媒を流すようにしたもので、循環量が大きい場合でも高い管内熱伝達率と低い冷媒流通抵抗を両立させて、熱交換能力を増大させることができる。一方、貫流送風機に近い側の熱交換器におけるフィンの直線状の風上前縁と風下後縁とで挟まれた部分に挿入される伝熱管を3パスで用いることにより、管内の熱伝達率を向上させ得るとともに空気と冷媒の温度差に関し対向流的な配置となるので、熱交換能力を増大させることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の前面側熱交換器のフィンの貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた部分に挿入される伝熱管の配置ピッチを13.5〜16mmとし、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い側の領域に挿入される伝熱管を、気体の主流方向と同じ列方向に2列および1列配置し、前記気体の主流方向と直交する方向の段方向での前記伝熱管の配置ピッチを15〜31mmとし、前記伝熱管と前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から近い側の領域の風上前縁または風下後縁との最短距離を1.0mm以上とし、更に前記貫流送風機とそれに最も近い前記前面側熱交換器の前記風下後縁との距離を10mm以上としたもので、当該フィン付き熱交換器を蒸発器として用いた場合、フィンの表面に付着し流下する凝縮水が伝熱管に当って、フィンの風上前縁または風下後縁から飛び出してしまうという現象を抑制し、更には風下後縁と貫流送風機との距離を10mm以上にすることで、フィン表面に付着した凝縮水が貫流送風機に吸い込まれて筐体の吹き出し口から飛び出すのを防ぐことができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の段方向に隣接する伝熱管の間のフィンの表面に、気体の主流方向に開口する複数の切り起こしを設け、これら各切り起こしの前記伝熱管寄りの立ち上がり部を、前記伝熱管の円周に概略沿う方向に形成すると共に、前記各切り起こしの列方向の幅に対する前記列方向に隣接する前記切り起こし間の幅の比を約2〜約2.5とし、更には前記切り起こしの高さを、プレス加工時に隣接する前記フィン同士のピッチPの1/4〜8/8にしたもので、同一騒音時の風量を増加させることができ、より大きな熱交換能力を発揮することができる。
第7の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の前面側熱交換器及び背面側熱交換器のフィンの表面に、気体の主流方向に開口する複数の切り起こしを設け、前記切り起こしの高さを、前記前面側熱交換器の前記フィンの貫流送風機に近い側の領域については、プレス加工時に隣接する前記フィン同士のピッチPの1/4〜5/8とし、他方の領域については前記ピッチPの5/8〜7/8とし、更に前記背面熱交換器の前記フィンにおいては、前記ピッチPの7/8〜8/8としたもので、当該フィン付き熱交換器の風速分布をより均一化することができ、したがってより大きな熱交換能力を発揮することができる。
第8の発明は、特に、第6又は第7の発明の前面側熱交換器のフィンの貫流送風機に最も近い側の領域の一部に切り起こしを設けないようにしたもので、フィン表面の切り起こしに付着し易い水滴がなくなり、貫流送風機に吸い込まれて筐体の吹き出し口から飛び出すのを防ぐことができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか一つの発明の前面側熱交換器のフィンの貫流送風機に最も近い側の領域において、気体の主流方向に対してほぼ垂直に開口するように形成した切り起こしを部分的に設置したもので、貫流送風機に近いところで発生し易い空気流の乱れによる騒音を低減することができる。
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか一つの発明の列方向に隣接する2つの伝熱管の内部を流れる冷媒同士に温度差がある場合、フィンの前記2つの伝熱管の中央部に、段方向および一部を列方向に概略沿う方向で切り込みを設けると共に、後加工で、前記フィンの風上前縁から切断できるようにするための穴を設けたもので、フィンを通しての熱伝導による熱交換ロスを防ぐことができるので、熱交換能力を低下させることがない。
第11の発明は、特に、第1〜10のいずれか一つの発明の伝熱管の内部を流動する冷媒として、HFC冷媒、HC冷媒および二酸化炭素のいずれか一つを用いたもので、地球環境の保護に貢献することができる。特に、HC冷媒や二酸化炭素は地球温暖化係数が小
さい冷媒であるため、より地球環境の保護に貢献することができる。
第12の発明は、空気調和機に、請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器と、前記フィン付き熱交換器に空気を通過させる貫流送風機を備えたもので、小型で、空調性能に優れた空気調和機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるフィン付き熱交換器について図1〜4を用いて説明する。図1は、本実施の形態におけるフィン付き熱交換器が搭載された空気調和機の室内ユニットの縦断面図である。
図1に示すように、この空気調和機の室内ユニット1の筐体2には、前面と上面とにそれぞれ吸込み口3a、3bが設けられ、また下面に吹出し口4が設けられ、筐体2内には、貫流送風機5とフィン付き熱交換器10とが収納されている。
このフィン付き熱交換器10は、筐体2内の前面側に配置された前面側熱交換器20と、筐体2内の背面側に配置された背面側熱交換器40とから構成されており、またこれら前面側熱交換器20および背面側熱交換器40は、貫流送風機5を風上側から取り囲むように配置されている。
前面側、背面側熱交換器20、40は、所定の間隔で平行に並べられてその間を空気が流動する多数のフィン21、41と、これらのフィン21、41に略直角に挿入されて内部を冷媒(冷媒流体)が流動する多数の伝熱管11とを有し、また前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とは、そのフィン21、41同士は分離されているが、伝熱管11が連通されることにより一つの熱交換器として作用する。
次に、本実施の形態におけるフィン付き熱交換器およびその製造方法について、図1〜4を用いて説明する。
図2は、本実施の形態におけるフィン付き熱交換器の前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41の側面図、図3は、その前面側熱交換器20のフィン21の要部拡大側面図、図4は、図2のフィン付き熱交換器の前面側熱交換器20のフィン21および背面側熱交換器40のフィン41の上端部同士が境界部13aで繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工してできるフィンを2枚、プレスの送り方向に連続して並べたイメージを示す側面図である。
図2および図3に示すように、前面側熱交換器20のフィン21の風上側前縁部および風下側後縁部とのそれぞれは、互いにその延長線の交差部分の角度θ1およびθ2が同じ鈍角をなす2本の直線状の風上前縁22、23および風下後縁32、33と、これら2本の風上前縁22、23と風下後縁32、33のそれぞれの間を結ぶ各1本の曲線状の風上前縁24と風下後縁34とで、略くの字状に形成されている。
ここで、風上前縁22と風下後縁32および風上前縁23と風下後縁33は、それぞれ平行にされている。また、風上前縁24、風下後縁34としての形状は、楕円曲線、双曲線、スプラインなどがあるが、風上前縁24と、風下後縁34とは、同じ寸法形状にされている。
なお、本実施の形態では、図1〜図4に示すように、風上前縁24と、風下後縁34とを円弧形状にするとともに、それらを同じ曲率半径で形成している。また、背面側熱交換器40のフィン41の風上側前縁部および風下側後縁部は、平行な風上前縁42、風下後縁43で構成されている。
略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の一方の領域の風上前縁23と風下後縁33との距離Bは、貫流送風機5から遠い側の他方の領域の風上前縁22と風下後縁32との距離Aより短く形成されている。なお、上記一方の領域とは、略くの字状に形成された前面側熱交換器20の屈曲部20aより上方部分を示しており、また他方の領域とは、略くの字状に形成された前面側熱交換器20の屈曲部20aより下方部分を示している。
本実施の形態におけるフィン付き熱交換器10において、伝熱性能および通風抵抗の観点から推奨される平行な直線状の風上前縁22と風下後縁32との距離A(一方の領域)は、27〜30mm、平行な直線状の風上前縁23と風下後縁33との距離B(他方の領域)は、15〜27mmである。
また、図2および図4に示すように、背面側熱交換器40のフィン41の風上前縁42と風下後縁43との距離A´は、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の一方の領域の風上前縁22と風下後縁32との距離Aと等しくしている。
これら前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41とは、図4に示すように、上端部同士が境界部13aで繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造される。なお、前面側熱交換器20のフィン21の貫流送風機5から遠い側の直線状の風上前縁22または風下後縁32がフィン13の送り方向となす角度をα、貫流送風機5に近い側の直線状の風上前縁23または風下後縁33がフィンプレスの送り方向となす角度をβ、一枚のフィン13のフィンプレス時の送り幅をCとすると、α+β=θ1=θ2、A/sinα=B/sinβ=C、の関係式が成り立つので、既知のθ1=θ2、A、Bから、α、β、Cが一義的に決まる。
また、図4に示すように、フィン13(21、41)が金属板から連続プレス加工されて製造される際に、フィン付き熱交換器10の収納の都合上などから、その両端部や前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との間となる箇所にはカットして捨てる部分ができるが、そのとき生じる廃材51、52、53はわずかだけであり、他は無駄なく用いられ連続してフィン13が造られる。
図3に示すように、各フィン13にはフィンカラー12が丸孔形状にバーリング加工されている。
図4に示すように、前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41とが繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造され、そのフィン13が多数積層され、フィンカラー12を通して伝熱管11が挿入(挿通)され、その後、フィンカラー12と伝熱管11とを密着させるために、伝熱管11を拡管し、そしてフィン13を前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部13aで切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とに分離する。
図1および図2に示すように、伝熱管11の直径、伝熱管11における気体(空気であ
る)の主流方向(流れ方向)と直交する方向、いわゆる段方向のピッチ、および気体の主流方向と同一方向、いわゆる列方向の数、すなわち列数については、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域と、背面側熱交換器40のフィン41の直線状の風上前縁42および直線状の風下後縁43で挟まれた領域とでは、異なるように形成されている。
すなわち、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち直線状の風上前縁22と直線状の風下後縁32とで挟まれた領域および背面側熱交換器40のフィン41の直線状の風上前縁42と直線状の風下後縁43とで挟まれた領域のフィン21、41のそれぞれに挿入される伝熱管11としては、4.0〜7.0mmの範囲の外径の最も大きい方の伝熱管11a(例えば7mm)と小さい方の伝熱管11b(例えば5mm)、11c(例えば4mm)の2種類以上の外径の伝熱管が用いられて(構成されて)、列方向には3列配置され、また段方向のピッチDについては、13.5〜16mmとして形成されている。
また、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち直線状の風上前縁23と直線状の風下後縁33とで挟まれた領域および前面側熱交換器20における曲線状の風上前縁24と曲線状の風下後縁34とで挟まれた領域のフィン21にそれぞれ挿入される伝熱管11としては、6.0〜8.0mmの範囲の外径の小さい方の伝熱管11d(例えば6mm)と大きい方の伝熱管11e(例えば8mm)の2種類の外径の伝熱管が用いられて(構成されて)、列方向には2列配置され、また段方向のピッチEについては、15〜31mmとして形成されている。
また、図3に示すように、前面側熱交換器20のフィン21の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下後縁34とで挟まれた領域に挿入される伝熱管11d、11eの段方向ピッチEについては、気体の流れの風上側の列ピッチEuのほうが、気体の流れの風下側の列ピッチEdに比べて同等以下(同一またはそれより小さい)となるよう形成されている。
また、例えば、冷房定格能力が6.0kW程度以下で最適な運転効率となる小能力の空気調和機の室内ユニット1のパス構成を考えた場合に、図1に、本実施の形態におけるフィン付き熱交換器10を蒸発器として使用した際の冷媒の流れを示しているが、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち直線状の風上前縁22と直線状の風下後縁32とで挟まれた領域、および背面側熱交換器40のフィン41の直線状の風上前縁42と直線状の風下後縁43とで挟まれた領域に挿入される4〜7.0mmの範囲の2種類または2種類以上の外径の伝熱管11のうち、外径が大きい方の6本の伝熱管11a(例えば7mm)を気体の流れの最も風上の列に配置し、蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスで用いるとともに、外径が小さい方の伝熱管11b(例えば5mm)、11c (例えば4mm)を、外径が大きい方の伝熱管11aより冷媒下流側になるに連れて順次外径を小さくし、伝熱管として4パスで用いて、冷媒が流される。
この後、冷媒は、除湿運転時以外は、全開状態にある除湿運転用の絞り手段80を通過し、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち直線状の風上前縁23と直線状の風下後縁33とで挟まれた領域、および前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下側後縁34とで挟まれた領域のフィ
ン21に、挿入される6.0〜8.0mmの範囲の2種類の外径の伝熱管11のうち、外径の小さい方の伝熱管11d(例えば6mm)を2パスにて流れ、そして最後に、冷媒は蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの外径の大きい方の4本の伝熱管11e(例えば8mm)を2パスで流れて、フィン付き熱交換器10から流出される。
また、フィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの外径の大きい方の4本の伝熱管11e(例えば8mm)を気体の流れの最も風下の列に配置することにより最適な熱交換器性能を実現することができる。
ところが、冷房定格能力が6.0kW程度以上となる高能力で冷媒の流速が速く、伝熱管11内での圧力損失が大きくなる場合には、圧力損失を低減させる為に、空気調和機の室内ユニット1のパス構成を考えた場合は、図1に示した小能力時のパス構成に対して、図示はしない蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスで用い、外径の小さい方の伝熱管11b(例えば5mm)、11c(例えば4mm)を、外径の大きい方の伝熱管11a(例えば7mm)より、冷媒下流側の伝熱管として5または6パスで用いて冷媒が流され、最後に蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの外径の大きい方の4本を含んだ伝熱管11e(例えば6mm)を利用して3パスで流れるように、パス数を全体的に増やすフィン付き熱交換器10の構成にして最適化を図る工夫が必要となる。
なお、伝熱管11は、外径が4種類のものを用いているが、拡管前の外径でいえば、伝熱管11aは6〜7mm、伝熱管11bは約4〜5mm、伝熱管11d、11eは、約7〜8mmを用いることが推奨される。
また、上記パス構成は一例であり、他の組み合わせで行っても同じ意味をなすものであり、場合によっては性能向上の為に、貫流送風機5より遠い側の領域における風下の1列目に外径の大きい伝熱管11aを配置し、風上には2種類またはそれ以上の外径の小さい伝熱管11を配置した構成でもかまわない。
以上のように、図1に基づき、本実施の形態のフィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する場合について説明をしたが、本実施の形態のフィン付き熱交換器10を凝縮器又はガスクーラーとして使用する場合には、冷媒の流れ方向が逆になるが、他の構成は蒸発器として使用する場合と同じである。
また、本実施の形態におけるフィン付き熱交換器10を、段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合には、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち直線状の風上前縁22と直線状の風下後縁32とで挟まれた領域および背面側熱交換器40を再熱器として用い、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち直線状の風上前縁23と直線状の風下後縁33とで挟まれた領域および前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下後縁34とで挟まれた領域を蒸発器として用いる。この除湿運転のとき、冷媒は、図1に示すように、再熱器から、適切な絞り量が設定された絞り手段80を経て、蒸発器に流入することになる。
また、図2および図3に示すように、フィン13(21、41)における段方向で隣接する伝熱管11同士間の箇所には、気体の主流方向に開口する複数の切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192が設けられるとともに、これら各切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192のフィンカラー12寄
りの箇所、すなわち伝熱管11寄りの箇所に設けられた切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192の立ち上がり部141a、151a、161a、142a、152aは、伝熱管11の円周に概略沿う方向で形成されている。
ここで、図3に示すように、各切り起こし141、151、161、171、181、191の列方向の幅Ws1に対する、列方向に隣接する切り起こし141、151、161、171、181、191間のフィン21の部分における幅(列方向に隣接するフィン21の平板部分の幅)Wb1の比Wb1/Ws1および切り起こし142、152の列方向の幅Ws2に対する、列方向に隣接する切り起こし142、152、162、172、182、192間のフィン21、41の部分の幅(列方向に隣接するフィン21、41の平板部分の幅)Wb2の比Wb2/Ws2が、約2〜約2.5となるようにしている。
また、フィン21、41の厚み方向に沿う切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192の高さは、プレス加工時の隣接するフィン13(21、41)同士のピッチPの1/4〜8/8となるようにしている。さらに、図1に示すフィン付き熱交換器10の領域G、H、Fは、風速の異なる領域を示したものであり、各々の風速はG>H>Fの関係が成り立っている。
よって、高い熱交換性能を得るべく、切り起こし141、151、161、171、181、191の高さを、例えば、図1における貫流送風機5に接近していて最も高風速となる領域Gについては、隣接するフィン13(21、41)同士のピッチPの1/4〜5/8とし、風速が次第に遅くなる領域H、Fについては、領域Hは、隣接するフィン13(21、41)同士のピッチPの5/8〜7/8とし、領域Fは、同ピッチPの7/8〜8/8として、風速がより均一になるようにしている。
また、図3に示すように、伝熱管11a、11b、11c、11d、11eとフィン21、41の風上前縁22、23、24、42または風下後縁32、33、34、43との最短距離Lt、および切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192とフィン21、41の風上前縁22、23、24、42または風下後縁32、33、34、43との最短距離Lsは、1.0mm以上になるようにしている。
また、図2および図3に示すように、列方向に隣接する2つの伝熱管11同士間においては、内部を流れる冷媒同士に温度差がある場合に、これら2つの伝熱管11(フィンカラー12)の列間中央部のフィン部分に、概略段方向に沿う方向で切り込み17が設けられている。更に、フィン付き熱交換器10を組上げた後の工程で、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40各々のフィン21、41の前縁側から刃を挿入して完全に伝熱管11同士の熱伝導をなくすように切断可能となるように、内径2〜4.5mmの予備穴111a、111b、111cが設けられている。
また、空気調和機を除湿運転し、室内ユニット1のフィン付き熱交換器10を段方向に再熱器と蒸発器とに分けて使用する場合には、図1に示す前面側熱交換器20のフィン21の曲線状の風上前縁24、風下後縁34から下側部分を蒸発器として用いるとともに他の部分を再熱器として用いるが、この場合、フィン21の再熱器の領域と蒸発器の領域との間の箇所に、切断しない部分18をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込み19が設けられている。
さらに、フィン付き熱交換器10の伝熱管11の内部を流れる(流動する)冷媒としては、HFC冷媒、HC冷媒および二酸化炭素のいずれか一つが用いられる。
これら前面側熱交換器20および背面側熱交換器40のフィン21、41は、上述したように、それぞれ上端部同士が境界部13aで繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造され、そして、このフィン13を多数積層させた後、フィンカラー12に伝熱管11を挿入(挿通)して拡管し、前面側熱交換器20と前記背面側熱交換器40とがフィン13(21、41)で繋がった状態で製造し、次に前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とをそのフィン21、41同士の境界部13aで切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とに分離して製造が行われる。
上述したように、この前面側熱交換器20のフィン21の風上前縁部および風下後縁部は、それぞれが同じ鈍角をなす2本の直線状の風上前縁22、23、風下後縁32、33およびこれら2本の風上前縁22、23、風下後縁32、33のそれぞれの間を結ぶ1本の曲線状の風上前縁24と、一本の風下後縁34とで略くの字状に形成され、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の一方の領域の風上前縁23と風下後縁33との距離Bを、貫流送風機5から遠い側の他方の領域の風上前縁22と風下後縁32との距離Aより短くすることにより、限られた空間、特に奥行きが狭い空間により大きなフィン付き熱交換器10を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができる。
また、前面側熱交換器20は後で、折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも当然要らない。また、このフィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する場合、前面側熱交換器20および背面側熱交換器40のフィン21、41に凝縮する水滴は連続したそれぞれのフィン21、41を伝い滑らかに流下する。さらに、前面側熱交換器20のフィン21の上側は、それぞれ直線状の風上前縁22と風下後縁32とに囲まれた鉛直に近い一定の角度で傾斜しているので、蒸発時に前記フィン21の表面に凝縮した水滴が滞留することがない。
また、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32との距離Aが27〜30mmと薄型であると同時に、貫流送風機5に近い側の領域の風上前縁23と風下後縁33との距離Bをそれよりさらに薄い15〜27mmとしたので、フィン付き熱交換器10を含む風回路に必要な奥行き幅がかなり小さくなり、したがって空気調和機の室内ユニット1を薄型化することができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の屈曲部20aの曲線状の風上前縁24および風下後縁34を同じ形状としたことにより、フィン21とフィン41が繋がったフィン13を連続プレス加工する際、フィン13の無駄な廃材51、52、53をあまりつくることなく、効率的に生産することができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の屈曲部20aの曲線状の風上前縁24および風下後縁34を円弧状としたことにより、フィン13のプレス金型の加工およびメンテナンスが容易になる。
また、背面側熱交換器40の風上前縁42および風下後縁43を平行な直線にすることにより、限られた空間により大きなフィン付き熱交換器10を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができる。
また、フィン付き熱交換器10のフィン13は、背面側熱交換器40のフィン41の風
上前縁42と風下後縁43との距離A´を、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域の風上前縁23と風下後縁33との距離Aと等しくしたので、前面側熱交換器20のフィン21の上端部と背面側熱交換器41のフィン41の上端部とが繋がった状態の1枚のフィン13とすることができ、したがって高い生産性で連続プレス加工を行うことができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち風上前縁22と風下後縁32とで挟まれた領域、および背面側熱交換器40の直線状の風上前縁42と風下後縁43とで挟まれた領域については、外径が4〜7.0mmの範囲の伝熱管11a、11b、11cを3列配置するとともに段ピッチを13.5〜16mmとしたことにより、通風抵抗をあまり大きくすることなく高い空気側熱伝達率を得ることができるとともに、同一騒音時の風量を多くして、高い熱交換能力を発揮させることができる。
また、フィン付き熱交換器10を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管11または蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管11として、外径が4.0〜7.0mmの範囲の伝熱管11a、11b、11cのうち、大きい方の外径の伝熱管11aを3列構成の気体の流れの最も風上の列に配置するとともに1パスで用いることにより、伝熱管11a内の熱伝達率を向上させ得るとともに空気と冷媒との温度差に関し対向流的な配置にすることができるので、熱交換能力を増大させることができる。また、この領域の冷媒は密度が大きいので冷媒流通抵抗はあまり増大させることがなく、熱交換能力の増大を妨げることはない。
さらに、外径が4.0〜7.0mmの範囲で、フィン付き熱交換器10を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管11aまたは蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管11aより、外径が小さい方の伝熱管11bを、当該フィン付き熱交換器10を凝縮器若しくはガスクーラーとして使用する際に、低能力の低循環量となる場合は、冷媒出口寄りの1パスで用いる伝熱管11aより冷媒上流側の伝熱管として、4パスで用い、高能力の高循環量となる場合は、冷媒出口寄りの1パスで、伝熱管11aより冷媒上流側の伝熱管として5または6パスで用い、高い管内熱伝達率と低い冷媒流通抵抗を両立させて、熱交換能力を増大させることができる。
また、前面側熱交換器20におけるフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域すなわち風上前縁23と風下後縁33とで挟まれた領域および前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下後縁34とで挟まれた領域については、外径が6.0〜8.0mmの範囲の伝熱管11d、11eを2列および1列に配置するとともに段方向ピッチを15〜31mmとしたことにより、2列および1列構成での通風抵抗としては若干高いが、高い空気側熱伝達率を得ることができ、またフィン付き熱交換器10全体としての通風抵抗の差異を少なくして風速分布を改善することができるので、同一騒音時の風量を向上させて優れた熱交換能力を発揮させることができる。
また、前面側熱交換器20におけるフィン21の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下後縁34とで挟まれた領域の部分に挿入される伝熱管11の段方向ピッチについては、気体の流れの風上側の列の方が、気体の流れの風下側の列に比べて同等以下となるようしたので、伝熱管11の段方向での本数を可能な限り多くしてこの領域での通風抵抗を高くすることができ、したがってフィン付き熱交換器10の風速分布をより均一化させて、より大きな熱交換能力を発揮することができる。
また、フィン付き熱交換器10を凝縮器若しくはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管11eまたは蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管11eの外径を、6〜8mmの範囲で且つ他のいずれの伝熱管11a、11b、11c、11dよりも太くするとともに、2列および1列構成の気体の流れの風下側の列に配置して2パスで用いるので、空気と冷媒との温度差に関し対向流的な配置による性能向上が得られるとともに、管内の熱伝達率は若干低下するが、冷媒流通抵抗を大幅に低下させることができ、したがって熱交換能力を大幅に増大させることができる。
さらに、外径が6〜8mmの範囲で、フィン付き熱交換器10を凝縮器若しくはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管11eまたは蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管11eより外径が小さい方の伝熱管11dを、当該フィン付き熱交換器10を凝縮器若しくはガスクーラーとして使用する際に、低能力の低循環量となる場合は、冷媒出口寄りの最も大きい外径の2パスで用いる伝熱管11eより冷媒下流側の伝熱管として、または当該フィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する際に、冷媒出口寄りの最も大きい外径の2パスで用いる伝熱管11eより冷媒上流側の伝熱管として、2パスで用い、高能力の高循環量となる場合は、当該フィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する際に、冷媒出口寄りの最も外径が大きい伝熱管11eより冷媒上流側の伝熱管として、図示しない3パスで用いて構成することにより、管内熱伝達率を向上させて熱交換能力を増大させることができる。
また、伝熱管11a、11b、11c、11d、11eとフィン21、41の風上前縁22、23、24、42または風下後縁32、33、34、43との距離を、最短でも1.0mmとすることで、フィン付き熱交換器10を蒸発器として用いた場合、フィン21、41の表面に付着し流下する凝縮水が伝熱管11a、11b、11c、11d、11eに当って、フィン21、41の風上前縁22、23、24、42または風下後縁32、33、34、43から飛び出してしまうという現象を抑制することができる。
また、フィン付き熱交換器10を段方向で再熱器と蒸発器に分けて使用して除湿運転を行う場合、略くの字状の前面側熱交換器20におけるフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち貫流送風機5から遠い側の領域すなわち風上前縁22と風下後縁32とで挟まれた領域および背面側熱交換器40を再熱器として用い、略くの字状の前面側熱交換器20におけるフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち貫流送風機5に近い側の領域すなわち風上前縁23と風下後縁33とで挟まれた領域および前面側熱交換器20のフィン21の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下後縁34とに挟まれた領域を蒸発器として用いることにより、再熱器と蒸発器の熱負荷を適切にバランスさせて良好な除湿運転を行うことができる。
また、再熱器は蒸発器の鉛直方向上側に配置されているので、蒸発器の領域のフィン21に結露する凝縮水が、再熱器の領域のフィン21の表面に当って再蒸発して、部屋を加湿してしまうのを防止することができる。
また、段方向で隣接する伝熱管11の間のフィン21、41の表面に気体の主流方向に開口して複数設けられた切り起こし141、151、161、142、152の温度境界層前縁効果により、高い空気側熱伝達率が得られるとともに、これら切り起こし141、151、161、142、152の伝熱管11寄りの立ち上がり部141a、151a、161a、142a、152aを伝熱管11の円周に概略沿う方向で形成したので、気流を伝熱管11の後流部に誘導することができ、したがって有効伝熱面積が増加するので、熱交換性能を向上させることができる。さらに、切り起こし141、151、161、1
71、181、191、142、152、162、172、182、192の列方向の幅Ws1、Ws2に対する列方向に隣接する切り起こし同士間の幅Wb1、Wb2の比Wb1/Ws1、Wb2/Ws2を、約2〜約2.5としたことにより、従来の比が約3の場合より熱交換能力を向上させることができる。
また、各切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192の高さを、プレス加工時の隣接するフィン13(21、41)同士のピッチPの1/4〜8/8にしたことにより、同一騒音時の風量を増加させることができ、より大きな熱交換能力を発揮することができる。
また、各切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192の高さを、フィン付き熱交換器10が貫流送風機5に接近する風速が大きい領域Gについては、隣接するフィン13(21、41)同士のピッチPの1/4〜5/8として通風抵抗を比較的大きくするとともに、他の領域H、Fについては隣接するフィン13(21、41)同士のピッチPの5/8〜8/8として通風抵抗をそれより小さくしたことにより、フィン付き熱交換器10の風速分布をより均一化することができ、したがってより大きな熱交換能力を発揮することができる。
また、各切り起こし141、151、161、142、152とフィン21、41の風上前縁22、23、24、42または風下後縁32、33、34、43との距離を、最短でも1.0mmとしたので、フィン付き熱交換器10を蒸発器として用いた場合、フィン21、41の表面に付着した凝縮水が切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192に沿って流下しながら、フィン21、41の風上前縁22、23、24、42または風下後縁32、33、34、43から飛び出してしまうという現象を抑制することができる。
また、列方向に隣接する2つの伝熱管11の間において、内部を流れる流体に温度差がある場合、2つの伝熱管11の列間中央部のフィン21、41に段方向に概略沿う方向に切り込み17を設けることにより、フィン21、41を通しての熱伝導による熱交換ロスを防ぐことができるので、熱交換能力を低下させることがない。
また、フィン付き熱交換器10を段方向で、再熱器と蒸発器とに分けて使用し除湿運転を行う場合、再熱器の領域と蒸発器の領域との間のフィン21、41に、切断しない部分18をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込み19を設けることにより、フィン21、41の熱伝導による大幅な能力の低下を防ぐことができる。さらに、フィン付き熱交換器10全体を蒸発器として使用する場合、フィン21、41の表面に凝縮する水を切り込み19に滞留させることなく、フィン21、41のごくわずかだが繋がっている部分18を通って円滑に流下させることができる。
また、伝熱管11の内部を流動する冷媒流体として、オゾン破壊係数の小さいHFC冷媒、HC冷媒および二酸化炭素のいずれか1つを用いることにより、地球環境の保護に貢献することができる。特に、HC冷媒や二酸化炭素は地球温暖化係数が小さい冷媒であるため、より地球環境の保護に貢献することができる。
また、フィン付き熱交換器10の製造方法は、筐体2内の前面側に配置されている前面側熱交換器20と、筐体2内の背面側に配置されている背面側熱交換器40とから構成されたフィン付き熱交換器10を製造する製造方法であって、前面側熱交換器20におけるフィン21の上端部と背面側熱交換器40におけるフィン41の上端部とが境界部13aで繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工し、そしてこれらフィン13を多数積層して伝熱管11を挿入、拡管した後、フィン13を、前面側熱交換器20と
背面側熱交換器40との境界部13aで切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とに分離するもので、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とを個別に製造する場合に比べて、効率的にフィン付き熱交換器10を製造することができる。
また、1枚のフィン13に挿入する伝熱管11a、11b、11c、11d、11eの直径の異なるものや列数の異なるものや列方向ピッチや段方向ピッチの異なるものを混在させたり、1枚のフィン13に形成される切り起こし141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192については、その形状や高さが異なるものを混在させることができる。
なお、上記実施の形態において、吸込み口3a、3bを前面や上面などに設けた空気調和機の室内ユニット1を例にして説明したが、これに限るものではない。
同じく上記実施の形態では、吹出し口4を下面側に設けた室内ユニット1を例に説明したが、これに限るものではなく、前面などに設けられているものにも上記構成を適用することができる。
また、上記実施の形態においては、前面側熱交換器20および背面側熱交換器40を室内ユニット1の吸込み口3a、3bから貫流送風機5までの風回路の途中に配設した場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば貫流送風機5から吹出し口4までの風回路の途中に配設しても同様の効果が得られものである。さらに、熱交換器が室内ユニット1内に3つ以上設けられるものや、1つしか設けられないものにも適用可能である。
以上のように、本実施の形態によれば、空気調和機の室内ユニット1に搭載される前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とから構成されるフィン付き熱交換器10の形態およびその製造方法を改善し、前面側熱交換器20のフィン21の風上前縁部および風下後縁部のそれぞれは、同じ鈍角をなす2本の直線状の風上前縁22、23と風下後縁32、33およびそれぞれの2本の直線の間を結ぶ1本の曲線状の風上前縁24と一本の風下後縁34とから略くの字状に形成され、この略くの字状の前面側熱交換器20におけるフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域の風上前縁23と風下後縁33との距離Bを、貫流送風機5から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32との距離Aより短くし、前面側熱交換器20におけるフィン21の曲線状の風上前縁24および風下後縁34のそれぞれの曲線部を同じ形状とし、背面側熱交換器40におけるフィン41の風上前縁42および風下後縁43が平行な直線で構成され、背面側熱交換器40におけるフィン41の風上前縁42と風下後縁43との距離A´を、略くの字状の前面側熱交換器20におけるフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32との距離Aに等しくすることにより、空気調和機の室内ユニット1の限られた空間、特に奥行きが狭い空間にできるだけ大きなフィン付き熱交換器10を収納し、熱交換能力の大幅な向上を図るとともに、蒸発器として使用した際に、フィン21の表面に凝縮する水を当該フィン21に沿って円滑に流下させることができる。また、上記フィン付き熱交換器10の製造方法によると、前面側熱交換器20におけるフィン21と背面側熱交換器40のフィン41とが繋がった1枚のフィン13として連続プレス加工するので、あまりフィン21、41の材料から廃材を出さず、効率的に安価に製造することができる。
また、空気調和機の室内ユニット1に、本実施の形態におけるフィン付き熱交換器10を搭載することにより、小型で、空調性能に優れた空気調和機を提供することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るフィン付き熱交換器の部分拡大図である。なお、上記実施の形態におけるフィン付き熱交換器と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、図5に示すように、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から近い側の領域、すなわち風上前縁23と風下後縁33とで挟まれた領域において、前面側熱交換器20のフィン21の風下後縁33と貫流送風機5との距離を所定の距離I(例えば、10mm)以上に保ち、貫流送風機5に近い領域Eにおいて、上記第1の実施の形態で設けたような切り起こしを部分的に無くすことにより、貫流送風機5の近傍のフィン21上で凝縮する水滴がフィン21を伝い流下する際に、切り起こしの部分で滞留したりすることが無く、また、風下後縁33と貫流送風機5との距離を所定の距離I以上確保することにより、万が一、凝縮水が滞留しても還流送風機5に吸い込まれることがない。
以上のように、本実施の形態に係るフィン付き熱交換器10によると、凝縮水が貫流送風機5に吸い込まれて、図1に示す吹き出し口4から水滴が滴下することのない快適な室内ユニット1を提供することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、貫流送風機5の近傍で切り起こしを部分的に無くしたが、貫流送風機5との距離およびフィン21の形状が変化することにより切り起こしを無くす位置や数は変更しても、同様の効果が得られるものであり、特に限定されるものではない。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係るフィン付き熱交換器の部分拡大図である。なお、上記実施の形態におけるフィン付き熱交換器と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、図6に示すように、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁22、23と直線状の風下後縁32、33とで挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から近い側の領域、すなわち風上前縁23と風下後縁33とで挟まれた領域において、前面側熱交換器20のフィン21の風下後縁33と貫流送風機5との距離を所定の距離I(例えば10mm)以上保ち、貫流送風機5に近い領域Eにおいて切り起こしを部分的に無くし、更には、貫流送風機5に近く、気体の風速が早く騒音が大きくなると考えられる領域Fに、気体の主流方向に対して、殆んど垂直に開口するように切り起こし20bを設けたもので、それにより気体の通風量が少なくなり、貫流送風機5に近い切り起こし20b及び、貫流送風機5の周囲で発生し易い空気流の乱れによる騒音を低減することができる。
以上のように、本実施の形態に係るフィン付き熱交換器10によると、凝縮水が貫流送風機5に吸い込まれて、図1に示す吹き出し口4から水滴が滴下することがない上に、不快な騒音を抑えることができる快適な室内ユニット1を提供することが可能となる。
また、上記実施の形態では、貫流送風機5の近傍で切り起こしを部分的に無くし、更には垂直に開口するように切り起こし20bを設置した一例を記述したが、貫流送風機5との距離およびフィン21の形状が変化することにより、切り起こしを無くす位置や、垂直に開口するように設ける切り起こし20bの数は変更しても同じ意味を成すものであり特に限定されるものではない。
以上のように、本発明に係るフィン付き熱交換器は、小型化した室内ユニットの中の限られた空間、特に奥行きが狭い空間であっても、より大きなフィン付き熱交換器を収納して、より大きな熱交換能力を発揮することができるもので、空気調和機の室内ユニットに限らず、伝熱管内を流れる冷媒と外部を流れる空気との間で熱交換を行う機能部品を有する各種機器に広く適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るフィン付き熱交換器が搭載された空気調和機の室内ユニットの縦断面図 同フィン付き熱交換器のフィンの側面図 同フィンの要部拡大側面図 同フィンを2枚プレスの送り方向に連続して並べたイメージを示す側面図 本発明の実施の形態2におけるフィン付き熱交換器の部分拡大図 本発明の実施の形態3におけるフィン付き熱交換器の部分拡大図 従来のフィン付き熱交換器を収納した空気調和機の室内ユニットの断面図 (a)他の従来のフィン付き熱交換器のフィンの概略側面図(b)同フィン付き熱交換器を収納した空気調和機の室内ユニットの概略断面図 同フィンにおける伝熱管の配置ピッチの関係を示す図
符号の説明
1 室内ユニット
2 筐体
3a、3b 吸込み口
4 吹出し口
5 貫流送風機
10 フィン付き熱交換器
11、11a、11b、11c、11d、11e 伝熱管
12 フィンカラー
13、21、41 フィン
17、19 切り込み
18 切断しない部分
20 前面側熱交換器
22、23、24、42 風上前縁
32、33、34、43 風下後縁
40 背面側熱交換器
111a、111b、111c 予備穴
141、151、161、171、181、191、142、152、162、172、182、192 切り起こし
141a、151a、161a、142a、152a 立ち上がり部

Claims (12)

  1. 室内の空気を取り入れる吸込み口と、熱交換された空気を吹き出す吹出し口と、貫流送風機を備えた空気調和機の室内ユニットに搭載されるフィン付き熱交換器であって、前記吸込み口から前記貫流送風機までの風回路又は前記貫流送風機から前記吹出し口までの風回路の途中に配置されると共に、所定の間隔で平行に並べられてその間を気体が流動する多数のフィンと、前記フィンに略直角に挿入されて内部を冷媒が流動する多数の伝熱管とからなる前面側熱交換器と背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上側前縁および風下側後縁のそれぞれを、同じ鈍角をなす2本の直線状の風上前縁と、2本の直線状の風下後縁と、前記風上前縁と前記風下後縁のそれぞれの2本を結ぶ1本の曲線状の風上前縁と、1本の曲線状の風下後縁とで略くの字状に形成し、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い領域における直線状の前記風上前縁と直線状の前記風下後縁との距離を15〜27mmとし、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から遠い側の領域および前記背面側熱交換器の前記フィンのそれぞれの風上前縁と風下後縁との距離を27〜30mmとしたことを特徴とするフィン付き熱交換器。
  2. 前面側熱交換器のフィンの貫流送風機に近い領域の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁とで挟まれた部分及び曲線状の風上前縁と曲線状の風下後縁とで挟まれた部分に挿入される伝熱管の外径を6.0〜8.0mmにすると共に、その伝熱管を、気体の主流方向と同じ列方向に2列および1列配置し、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁とで挟まれた部分に挿入される伝熱管の外径を4〜7mmにすると共に、その伝熱管を気体の主流方向と同じ列方向に3列で配置したことを特徴とする請求項1に記載のフィン付き熱交換器。
  3. 前面側熱交換器のフィンの貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と、直線状の風下後縁とで挟まれた部分に外径が2種類以上の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風上の列に配置すると共に、低循環量で小能力の熱交換器を必要とする場合は、フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスを用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管とし、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、4パスを用いて、それぞれ冷媒を流すようにし、一方、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い側の領域および曲線状の風上前縁と曲線状の風下後縁とで挟まれた領域に外径が2種類の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風下の列に配置すると共に、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として用い、また、低循環量で小能力の熱交換器の構成を必要とする場合は、それぞれ2パスを用いて冷媒を流すようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィン付き熱交換器。
  4. 前面側熱交換器のフィンの貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と、直線状の風下後縁とで挟まれた部分に外径が2種類以上の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風上の列に配置すると共に、高循環量で大能力の熱交換器を必要とする場合は、フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用
    する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスを用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、5または6パスを用いて、それぞれ冷媒を流すようにし、一方、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い側の領域及び曲線状の風上前縁と曲線状の風下後縁とで挟まれた領域に外径が2種類の伝熱管を挿入し、外径が大きい前記伝熱管を、気体の流れの最も風下の列に配置すると共に、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として、また蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として用い、外径が小さい前記伝熱管を、当該フィン付き熱交換器を凝縮器又はガスクーラーとして使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、また蒸発器として使用する際には、外径が大きい前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として用い、また、高循環量で大能力の熱交換器の構成を必要とする場合はそれぞれ3パス以上を用いて冷媒を流すようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィン付き熱交換器。
  5. 前面側熱交換器のフィンの貫流送風機から遠い側の領域および背面側熱交換器のフィンのそれぞれの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた部分に挿入される伝熱管の配置ピッチを13.5〜16mmとし、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機に近い側の領域に挿入される伝熱管を、気体の主流方向と同じ列方向に2列および1列配置し、前記気体の主流方向と直交する方向の段方向での前記伝熱管の配置ピッチを15〜31mmとし、前記伝熱管と前記前面側熱交換器の前記フィンの前記貫流送風機から近い側の領域の風上前縁または風下後縁との最短距離を1.0mm以上とし、更に前記貫流送風機とそれに最も近い前記前面側熱交換器の前記風下後縁との距離を10mm以上としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器。
  6. 段方向に隣接する伝熱管の間のフィンの表面に、気体の主流方向に開口する複数の切り起こしを設け、これら各切り起こしの前記伝熱管寄りの立ち上がり部を、前記伝熱管の円周に概略沿う方向に形成すると共に、前記各切り起こしの列方向の幅に対する前記列方向に隣接する前記切り起こし間の幅の比を約2〜約2.5とし、更には前記切り起こしの高さを、プレス加工時に隣接する前記フィン同士のピッチPの1/4〜8/8にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器。
  7. 前面側熱交換器及び背面側熱交換器のフィンの表面に、気体の主流方向に開口する複数の切り起こしを設け、前記切り起こしの高さを、前記前面側熱交換器の前記フィンの貫流送風機に近い側の領域については、プレス加工時に隣接する前記フィン同士のピッチPの1/4〜5/8とし、他方の領域については前記ピッチPの5/8〜7/8とし、更に前記背面熱交換器の前記フィンにおいては、前記ピッチPの7/8〜8/8としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器。
  8. 前面側熱交換器のフィンの貫流送風機に最も近い側の領域の一部に切り起こしを設けないようにしたことを特徴とする請求項6又は7に記載のフィン付き熱交換器。
  9. 前面側熱交換器のフィンの貫流送風機に最も近い側の領域において、気体の主流方向に対してほぼ垂直に開口するように形成した切り起こしを部分的に設置したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器。
  10. 列方向に隣接する2つの伝熱管の内部を流れる冷媒同士に温度差がある場合、フィンの前記2つの伝熱管の中央部に、段方向および一部を列方向に概略沿う方向で切り込みを設けると共に、後加工で、前記フィンの風上前縁から切断できるようにするための穴を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器。
  11. 伝熱管の内部を流動する冷媒として、HFC冷媒、HC冷媒および二酸化炭素のいずれか一つを用いたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィン付き熱交換器と、前記フィン付き熱交換器に空気を通過させる貫流送風機を備えた空気調和機。
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