JP4179137B2 - フィン付き熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の室内ユニットに搭載されるフィン付き熱交換器に関するものである。
従来、一般に空気調和機の室内ユニットは、図5に示すように、筐体61に、前面の吸込み口62aおよび上面の吸込み口62bなど一箇所以上の吸込み口と、下面の吹出し口63など一箇所以上の吹出し口とが設けられ、この筐体61内に貫流送風機65とフィン付き熱交換器64とが収納されていた。
この従来のフィン付き熱交換器64は、筐体61内の前面側に配置され、上下方向中央部近辺で折り曲げ加工された主たる前面側熱交換器64Aと、筐体61内の背面側に配置された背面側熱交換器64Bと、前面側熱交換器64Aの前面にそれぞれ補助的に取り付けられた補助熱交換器64C、64Dとから構成されている。
そして、前面側熱交換器64Aおよび背面側熱交換器64Bにより貫流送風機65を風上側から取り囲むような形態に配置して、限られた空間にできるだけ大きいフィン付き熱交換器を収納している。
なお、補助熱交換器64C、64Dは熱交換能力を向上させるために設けているものだが、主たる前面側熱交換器64Aや背面側熱交換器64Bとは別の工程で製造した後、主たる前面側熱交換器64Aや背面側熱交換器64Bに追加接続されて取り付けられるもので、図5では、主たる前面側熱交換器64Aに追加接続されている場合を示している。また、前面側熱交換器64Aの折り曲げ部近辺には、単に前面側熱交換器64Aを折り曲げてフィンがない空間があいてしまうと、殆ど熱交換しないで気流がフィン付き熱交換器を通過してしまうおそれがあるため、このようなことがないように、スペーサ66が配設されている。
これに対して、前面側熱交換器64Aの折り曲げ加工を不要にし、このスペーサ66をなくしながら、熱交換しないで気流がフィン付き熱交換器を通過してしまうようなことを防止する構造として、特許文献1図および特許文献2図に、前面側熱交換器を円弧状に形成したものが開示されて提案されている。
この特許文献1には、図6および図7に示すように、前面側熱交換器71Aのフィン72の形状を貫流送風機73の周面の一部を囲むように円弧状に形成した空気調和機の室内ユニットが記載されている。この前面側熱交換器71Aに略直角に挿通された伝熱管74は、複数列設けられており、これらの伝熱管74の風上側列と風下側列とで互いに二等辺三角形を描くように配置されている。したがって結果的に、円弧形状部分の内側に配置されている風下側の伝熱管74の段ピッチAは、円弧形状部分の外側に配置されている風上側列の伝熱管74の段ピッチBよりも小さくなって形成されている。
また特許文献2には、図8(a)に示すように、熱交換器のフィン81の製造方法はフィンの長手方向にフィンを送ってプレス加工するものであり、図8(b)に示すように、伝熱管を挿入するためのフィンカラーの中心軸を通る軌跡は、製造上プレス加工の効率化および伝熱管挿入の効率化の観点からフィンの端の直線部と平行になっており、伝熱管に異なる2種類以上の外径をもつ場合でも、伝熱管の外径中心とフィンの風上前縁および風後縁の最短距離は同一伝熱管列で一定であった。
この構成によれば、スペーサ66が不要となるとともに、製造時のフィン72の材料においてスペーサ66に対応する箇所で廃材を生じないため、フィン72の材料の廃材を少なくでき、また各伝熱管74同士を連通させるヘアピンやリターンベンドの曲げピッチの種類が、A、B、Cの3種類だけで済む利点がある。また、スペーサ66を設けていないため、スペーサ66に対応する箇所分だけフィン72の面積が増加することとなり、熱交換能力が向上する。
特許第3091830号公報(第3−8頁、第1図) 特許第3308735号公報(第3−8頁、第7図)
しかしながら、上記特許文献1および2の構成のフィン付き熱交換器では、熱交換能力向上を図るため、熱交換器の伝熱管の一部をこれまで使用していた伝熱管より外径の大きい伝熱管に変更しようとする場合、例えば図8(b)でいう、Ld1とLd2が等しい場合から、Ld2をLd1より大きくしようとする場合、伝熱管を挿入するためのフィンカラーと、フィンの端との距離がこれまでよりも短くなってしまい、場合によってはフィンが切れてしまったり、フィンカラーが形成出来なくなってしまうおそれがある。
この場合、フィンの切れを防止したりフィンカラーを形成するためには、フィンの幅をこれまでよりも大きくする必要があり、これまで収納されてきた空気調和機の室内ユニットの限られた空間に収納することが非常に困難になる。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、伝熱管の外径は少なくとも2種類以上の異なる外径をもつフィン付き熱交換器の形態およびその製造方法を改善し、限られたフィン幅の中にできるだけ多くの伝熱管を挿入し、空気調和機の室内ユニットの限られた空間、特に奥行きが狭い空間にできるだけ多くの伝熱管を挿入したフィン付き熱交換器を収納し、熱交換能力の大幅な向上をはかることができるフィン付き熱交換器を提供することを目的とするものである。また、フィン付き熱交換器を安価に製造することができるフィン付き熱交換器の製造方法を得ることを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明のフィン付き熱交換器は、伝熱管の外径は少なくとも2種類以上の異なる外径をもつ前面側熱交換器と背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器はそれぞれ、所定の間隔で平行に並べられ、その間を気体が流動する多数のフィンと、前記フィンに略直角に挿入され、内部を冷媒が流動する多数の伝熱管から構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上前縁および風下後縁はそれぞれが、同じ鈍角をなす2本の直線部および前記2本の直線の間を結ぶ1本の曲線部からなる略くの字状に形成され、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、前記同一伝熱管列で外径のより大きい伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風下後縁との最短距離は、外径の小さい伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風下後縁との最短距離よりも長く形成することを特徴とする。
上記構成によれば、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、同一伝熱管列で外径のより大きいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離は、外径の小さいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離よりも長く形成することで従来のフィンの端の直線部と平行な中心軸を通る軌跡よりもフィンの内側に挿入することができるので、限られたフィン幅により多くの伝熱管を挿入する
ことができ、特に奥行きが狭い空間により多くの伝熱管を挿入したフィン付き熱交換器を収納して、より大きな能力を発揮することができる。また、前面側熱交換器は後で折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも当然要らない。
また、本発明のフィン付き熱交換器の製造方法は、筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが境界部で繋がった状態の1枚のフィンとして連続的にプレス加工し、それらのフィンを多数積層して前記伝熱管を挿入した後、前記フィンを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で切断して、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器に分離することを特徴とする。
上記製造方法によれば、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器とを個別に製造する場合に比べて、効率的にフィン付き熱交換器を製造することができる。また、1枚の前記フィンに挿入する前記伝熱管の直径の異なるものや列数の異なるものや列ピッチや段ピッチの異なるものを混在させることができる。
また、本発明のフィン付き熱交換器の製造方法は、前記フィン付き熱交換器が、筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器のフィンの上端部と前記背面側熱交換器の上端部とが繋がった状態で製造されるフィン付き熱交換器であって、前記前面側熱交換器のフィンの上端部と前記背面側熱交換器のフィンの上端部とが繋がった状態のフィンにおける、後で前記伝熱管を挿入するためのフィンカラーの、気体の主流方向に対して直角方向となる段方向に対するピッチについて、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーのピッチを、他の段方向のピッチよりも短くなるように構成され、前記前面側熱交換器のフィンの上端部と前記背面側熱交換器のフィンの上端部とが繋がった状態のフィンにおける、後で前記伝熱管を挿入するためのフィンカラーの、気体の主流方向に対して直角方向となる段方向に対するピッチについて、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーのピッチを、他の段方向のピッチよりも短く形成し、それらのフィンを多数積層して前記伝熱管を挿入した後、前記フィンを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で切断して、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器に分離することを特徴とする。
上記製造方法によれば、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチを、他の近傍の段方向のピッチと同等とした場合と比較して、フィン材の廃材を少なくすることができる。
本発明のフィン付き熱交換器は、空気調和機の室内ユニットに搭載される前面側熱交換器と背面側熱交換器から構成される、伝熱管の外径は少なくとも2種類以上の異なる外径をもつフィン付き熱交換器の形態およびその製造方法を改善し、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上前縁および風下後縁はそれぞれが、同じ鈍角をなす2本の直線部および前記2本の直線の間を結ぶ1本の曲線部からなる略くの字状に形成され、略くの字状の前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないとし、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記風上前縁および前記風下後縁のそれぞれの前記曲線部を同じ形状とし、前記背面側熱交換器の前記フィンの風上前縁および風下後縁が平行な直線で構成され、前記背面側熱交換器の前記フィンの風上前縁と風下後縁の距離を、略くの字状の前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域の、前記貫流送風機から遠い側および近い側の領域の風上前縁と風下後縁の距離と等しくすることにより、空気調和機の室内ユニットの限られた空間、特に奥行きが狭い空間にできるだけ多くの伝熱管を挿入したフィン付き熱交換器を収納し、熱交換能力の大幅な向上をはかることができるフィン付き熱交換器を提供するものである。また、本発明のフィン付き熱交換器は前面側熱交換器のフィンと背面側熱交換器のフィンが繋がった1枚のフィンとして連続プレス加工するので、あまりフィン材の廃材を出さず、効率的に安価に製造することができるものである。
第1の発明は、前面など一箇所以上の吸込み口と下面など一箇所以上の吹出し口が設けられた筐体とこの筐体に収納される貫流送風機から風回路を構成する空気調和機の室内ユニットに搭載する、伝熱管の外径が少なくとも2種類以上の異なる外径をもつフィン付き熱交換器において、前記フィン付き熱交換器は吸込み口から前記貫流送風機までの風回路の途中または前記貫流送風機から吹出し口までの風回路の途中に配置される前面側熱交換器と背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器はそれぞれ、所定の間隔で平行に並べられ、その間を気体が流動する多数のフィンと、前記フィンに略直角に挿入され、内部を冷媒が流動する多数の伝熱管から構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上前縁および風下後縁はそれぞれが、同じ鈍角をなす2本の直線部および前記2本の直線の間を結ぶ1本の曲線部からなる略くの字状に形成され、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、前記同一伝熱管列で外径のより大きい伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風下後縁との最短距離は、外径の小さい伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風下後縁との最短距離よりも長く形成すること
としたもので、この構成をなすことにより、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、同一伝熱管列で外径のより大きいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離は、外径の小さいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離よりも長く形成することで従来のフィンの端の直線部と平行な中心軸を通る軌跡よりもフィンの内側に挿入することができるので、限られたフィン幅により多くの伝熱管を挿入することができ、特に奥行きが狭い空間により多くの伝熱管を挿入したフィン付き熱交換器を収納して、より大きな能力を発揮することができる。また、前面側熱交換器は後で折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも不要となる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、少なくとも1.5mm以上とすることにより、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との距離を、最短でも1.5mmとしたので、前記フィン付き熱交換器を蒸発器として用いた場合、前記フィンの表面に付着した凝縮水が前記切り起こしに沿って流下しながら、前記フィンの風上前縁または風下後縁から飛び出してしまうという現象を抑制することができる。
第3の発明は、特に、第1〜第2の発明において前面側熱交換器のフィンの風上前縁および風下後縁のそれぞれの曲線部を同じ形状とすることにより、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記風上前縁および前記風下後縁のそれぞれの前記曲線部を同じ形状としたことにより、前記フィンを連続プレス加工する際、前記フィンの無駄な廃材をあまりつくることなく、効率的に生産することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3の発明において前面側熱交換器のフィンの風上前縁お
よび風下後縁のそれぞれの曲線部を円弧状とすることにより、前記前面側熱交換器の前記フィンの前記風上前縁および前記風下後縁のそれぞれの前記曲線部を円弧状としたことにより、フィンのプレス金型の加工およびメンテナンスが容易になる。
第5の発明は、特に、第1〜第4の発明において背面側熱交換器のフィンの風上前縁および風下後縁が平行な直線で構成され、前記背面側熱交換器の前記フィンの風上前縁と風下後縁の距離を、略くの字状の前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域の、前記貫流送風機から遠い側の領域の風上前縁と風下後縁の距離と等しくすることにより、前記背面側熱交換器の風上前縁および風下後縁が平行な直線で構成することにより、限られた空間により大きなフィン付き熱交換器を収納して、より大きな能力を発揮することができる。また、前記フィン付き熱交換器の前記フィンは、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態の1枚のフィンとして、高い生産性で連続プレス加工することができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5の発明において略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機から遠い側の領域の前記フィン部に挿入される伝熱管および、背面側熱交換器の前記風上側前縁の直線部と前記風下側後縁の直線部とに挟まれた前記フィン部に挿入される前記伝熱管の外径を4〜6.4mmとし、前記気体の主流方向に沿う列方向に前記伝熱管を3列配置し、前記気体の主流方向に直角方向いわゆる段方向の前記伝熱管のピッチを18.5〜22mmとすることにより、前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、前記貫流送風機から遠い側の領域および、前記背面側熱交換器の前記風上側前縁の直線部と前記風下側後縁の直線部とに挟まれた領域について、外径4〜6.4mmの前記伝熱管を3列配置し、段ピッチを18.5〜22mmとしたことにより、通風抵抗をあまり上げることなく、高い空気側熱伝達率を得ることができ、同一騒音時の風量を向上させ、高い能力を発揮することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明において略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機から遠い側の領域の前記フィン部に挿入される伝熱管および、背面側熱交換器の前記風上前縁の直線部と前記風下後縁の直線部とに挟まれた前記フィン部に挿入される前記伝熱管を1種類の外径の伝熱管で構成し、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列を1パスで用い、残りの伝熱管の列を前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒上流側の伝熱管あるいは、蒸発器として使用する際、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒下流側の伝熱管として2パスで用いて、内部に前記冷媒を流通させることにより、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの前記伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の入口寄りの外径4〜6.4mmの前記伝熱管を3列構成の前記気体の流れの最も風上の列に配置し、1パスで用いることにより、管内の熱伝達率を向上させるとともに、空気と冷媒の温度差として対向流的な配置となるので、熱交換能力を増大させることができる。また、この領域の冷媒は密度が大きいので冷媒流通抵抗はあまり増大させることがなく、熱交換能力の増大を妨げることはない。さらに、外径4〜6.4mmで、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの前記伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の入口寄りの前記伝熱管より小さい方の外径の前記伝熱管を、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際、冷媒出口寄りの1パスで用いる前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として、あるいは、蒸発器として使用する際、入口寄りの1パスで用いる前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として2パスで用いることにより、高い管内熱伝達率と低い冷媒流通抵抗を両立させて、熱交換能
力を増大させることができる。
第8の発明は、特に、第1〜第5の発明において略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機に近い側の領域の前記フィン部に挿入される伝熱管および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域の前記フィン部に挿入される前記伝熱管の外径を6.5〜8.5mmとし、気体の主流方向に沿う列方向に前記伝熱管を3列配置し、前記気体の主流方向に略直角の段方向の前記伝熱管のピッチを16〜22mmとすることにより、前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、前記貫流送風機に近い側の領域および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域について、外径6.5〜8.5mmの前記伝熱管を3列配置し、段ピッチを16〜22mmとしたことにより、高い空気側熱伝達率を得ることができ、また、熱交換器全体としての通風抵抗の差異を少なくして、風速分布を改善し、同一騒音時の風量を向上させて、優れた能力を発揮することができる。
第9の発明は、特に、第8の発明において前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域のフィン部に挿入される伝熱管の段方向ピッチについて、気体の流れの風上側の列の方が、前記気体の流れの風下側列に比べて同等以下となるよう形成することにより、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域の前記フィン部に挿入される前記伝熱管の段方向の本数を可能な限り多くして、この領域の通風抵抗を高くすることにより、前記フィン付き熱交換器の風速分布をより均一化することができるので、より大きな能力を発揮することができる。
第10の発明は、特に、第8〜第9の発明において略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機に近い側の領域の前記フィン部および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域の前記フィン部に挿入される前記伝熱管を2種類の外径の伝熱管で構成し、大きい方の外径の前記伝熱管を前記気体の流れの最も風下の列に配置し、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として用い、小さい方の外径の前記伝熱管を、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際、大きい方の外径の前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管あるいは、蒸発器として使用する際、大きい方の外径の前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として用いて、それぞれ2パスで内部に前記冷媒を流通させることにより、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの前記伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の出口寄りの前記伝熱管の外径を6.5〜8.5mmかつ他のいずれの伝熱管よりも太くし、3列構成の前記気体の流れの風下側の列に配置し、2パスで用いるので、空気と冷媒の温度差として対向流的な配置による性能向上が得られるとともに、管内の熱伝達率は若干低下するが、冷媒流通抵抗を大幅に低下させることができるので、熱交換能力としては大幅に増大させることができる。さらに、外径6.5〜8.5mmで、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの前記伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の出口寄りの前記伝熱管より小さい方の外径の前記伝熱管を、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際、冷媒出口寄りの最も大きい外径の2パスで用いる前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管として、あるいは、蒸発器として使用する際、出口寄りのもっとも大きい外径の2パスで用いる前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として2パスで用いることにより、管内熱伝達率を向上させ、熱交換能力を増大させることができる。
第11の発明は、特に、第1〜第10の発明においてフィン付き熱交換器を段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、略くの字状の前面側熱交換器の前記フ
ィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機から遠い側の領域および、前記背面側熱交換器を再熱器として用い、略くの字状の前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、前記貫流送風機に近い側の領域および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域を蒸発器として用いることにより、上記構成によれば、再熱器と蒸発器の熱負荷を適切にバランスさせ、良好な除湿運転ができる。また、再熱器は蒸発器の鉛直方向上側に配置しているので、蒸発器の領域のフィンに結露する凝縮水が、再熱器の前記フィンの表面に当って再蒸発して、部屋を加湿してしまうという不具合を発生することがないという効果を奏する。
第12の発明は、特に、第1〜第11の発明において列方向に隣接する2つの伝熱管の間において、内部を流れる前記流体の温度差がある場合、前記2つの伝熱管の列間中央部のフィンに、段方向に概ね沿う方向に切り込みを設けることにより、列方向に隣接する2つの前記伝熱管の間において、内部を流れる前記流体の温度差がある場合、前記2つの伝熱管の列間中央部の前記フィンに、前記段方向に概略沿う方向に切り込みを設けたことにより、フィンを通した熱伝導による熱交換ロスを防ぐことができ、能力を低下させるという不具合を発生させることがないという効果を奏する。
第13の発明は、特に、第1〜第12の発明においてフィン付き熱交換器を前記段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、再熱器の領域と蒸発器の領域との間の前記フィンに、切断しない部分をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込みを設けることにより、前記フィン付き熱交換器を前記段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、再熱器の領域と蒸発器の領域との間の前記フィンに、切断しない部分をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込みを設けたことにより、前記フィンの熱伝導による大幅な能力の低下を防ぐことができる。また、フィン付き熱交換器全体を蒸発器として使用する場合に、前記フィンの表面に凝縮する水を前記切りこみに滞留させることなく、前記フィンのごくわずかだが繋がっている部分を通って円滑に流下させることができる。
第14の発明は、特に、第1〜第13の発明において伝熱管の内部を流動する流体として、HFC冷媒またはHC冷媒または二酸化炭素を用いることにより、前記伝熱管の内部を流動する流体として、HFC冷媒またはHC冷媒または二酸化炭素を用いることにより、オゾン破壊係数の小さい冷媒を用いることとなり、さらにHC冷媒や二酸化炭素は地球温暖化係数が小さい冷媒なので、地球環境の保護に貢献することができる。
第15の発明は、特に、第1〜第14の発明においてフィン付き熱交換器が、筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態で製造される熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がったフィンの、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチが、他の段方向のピッチよりも短くなるように形成することにより、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチを、他の近傍の段方向のピッチと同等とした場合と比較して、フィン材の廃材を少なくすることができる。
第16の発明は、特に、第1〜第14の発明において筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成された、請求項1〜14のいずれか一項に記載のフィン付き熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが境界部で繋がっ
た状態の1枚のフィンとして連続的にプレス加工し、それらのフィンを多数積層して前記伝熱管を挿入した後、前記フィンを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で切断して、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器に分離することにより、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器とを個別に製造する場合に比べて、効率的にフィン付き熱交換器を製造することができる。また、請求項1から11のいずれか一項に記載のフィン付き熱交換器のように1枚の前記フィンに挿入する前記伝熱管の直径の異なるものや列数の異なるものや列ピッチや段ピッチの異なるものを混在させることができる。
第17の発明は、特に、第15の発明において筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態で製造される熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態のフィンにおける、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチが、他の段方向のピッチよりも短くなるように構成される請求項15に記載のフィン付き熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが境界部で繋がった状態の1枚のフィンとして連続的にプレス加工する際、後で前記伝熱管を挿入するためのフィンカラーのピッチを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器のそれぞれのフィンカラーが前記段方向に隣接する部分については、他の段方向のピッチよりも短く形成し、それらのフィンを多数積層して伝熱管を挿入した後、前記フィンを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器とに分離して製造することにより、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチを、他の近傍の段方向のピッチと同等とした場合と比較して、フィン材の廃材を少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細な説明を行う。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態に係るフィン付き熱交換器が搭載される空気調和機の室内ユニットについて図1に基づき説明する。図1はこの室内ユニットの縦断面図である。
図1に示すように、この空気調和機の室内ユニット1の筐体2には、前面と上面とに吸込み口3a、3bが設けられ、また下面に吹出し口4が設けられ、筐体2内には、貫流送風機5とフィン付き熱交換器10とが収納されている。
このフィン付き熱交換器10は、筐体2内の前面側に配置された前面側熱交換器20と、筐体2内の背面側に配置された背面側熱交換器40とから構成されている。そして、前面側熱交換器20および背面側熱交換器40により貫流送風機5を風上側から取り囲むような形態に配置している。各熱交換器20、40は、所定の間隔で平行に並べられ、その間を空気が流動する多数のフィン21、41と、これらのフィン21、41に略直角に挿入され、内部を冷媒流体が流動する多数の伝熱管11とを有し、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とは、そのフィン21、41同士は分離されているが、伝熱管11が連通されることにより一つの熱交換器として作用する。
次に、本発明の実施の形態に係るフィン付き熱交換器およびその製造法について、図1とともに図2〜4を用いて説明する。図2は本発明の実施の形態に係るフィン付き熱交換器の前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41の平面図、図3はその前面側熱交換器20のフィン21の要部拡大平面図である。図4は、図2のフィン付き熱交換器の前面側熱交換器20のフィン21および背面側熱交換器40のフィン41
の上端部同士が境界部で繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工してできるフィンを2枚、プレスの送り方向に連続して並べたイメージを示す平面図である。
図2、図3に示すように、前面側熱交換器20のフィン21の風上側前縁部および風下側後縁部とのそれぞれは、互いにその延長線の交差部分の角度θ1、θ2が同じ鈍角をなす2本の直線部22、23および32、33と、これら2本の直線部22、23と32、33との間をそれぞれ結ぶ各1本の曲線部24、34とからなる略くの字形状に形成されている。ここで、直線部22と32、23と33は、平行である。また、曲線部24、34としての形状は、楕円曲線、双曲線、スプラインなどがあるが、風上側縁部の曲線部24と、風下側縁部の曲線部34とは、同じ寸法形状である。なお、本実施の形態では、図1から図4に示すように風上側縁部の曲線部24と、風下側縁部の曲線部34を円弧形状とし、それらを同じ曲率半径で形成した。また、背面側熱交換器40のフィン41の風上側前縁部および風下側後縁部は平行な直線部42、43で構成されている。
前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、同一伝熱管
列で外径のより大きいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離Lbは、外径の小さいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離Lsよりも長く形成されている。
また、図2および図4に示すように、背面側熱交換器40のフィン41の風上前縁42と風下後縁43の距離は、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域の、前記貫流送風機から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32の距離Aと、近い側の領域の風上前縁23と風下後縁33の距離Bとのうち、少なくとも貫流送風機から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32の距離Aと等しく形成されている。
これらの前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41とは、図4に示すように、これらの上端部同士が境界部で繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造される。なお、前面側熱交換器20のフィン21の貫流送風機から遠い側の直線状の風上前縁22または風下後縁32がフィンの送り方向となす角度をα、貫流送風機に近い側の直線状の風上前縁23または風下後縁33がフィンプレスの送り方向となす角度をβ、フィン1枚のフィンプレス時の送り幅をCとすると、α+β=θ1=θ2、A/sinα=B/sinβ=C、の関係式が成り立つので、既知のθ1=θ2、A、Bから、α、β、Cが一義的に決まる。
また、図4に示すように、フィン13(21、41)が金属板から連続プレス加工されて製造される際に、フィン付き熱交換器10の収納の都合上などから、その両端部や前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との間となる箇所にカットして捨てる部分ができるが、そのとき生じる廃材51、52、53はわずかだけであり、他は無駄がなく用いられて、連続してフィン13が造られる。
図3に示すように、各フィン13にはフィンカラー12が丸孔形状にバーリング加工されている。図4に示すように前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41とが繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造されたフィン13は多数積層され、フィンカラー12を通して、伝熱管11が挿入され、フィンカラー12と伝熱管11を密着させるため伝熱管を拡管した後、フィン13を前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部で切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とに分離される。
図1および図2に示すように、伝熱管11の直径および、伝熱管11における、気体(空気)の主流方向に対して直角方向となる、いわゆる段方向のピッチおよび、気体の主流方向に沿う、いわゆる列方向の数、すなわち列数について、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域および、背面側熱交換器40のフィン41の直線状の風上前縁42および直線状の風下後縁43で挟まれた領域と他の領域とは異なるように形成されている。
すなわち具体的には、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち直線状の風上前縁22と直線状の風下後縁32で挟まれた領域および、背面側熱交換器40のフィン41の直線状の風上前縁42および直線状の風下後縁43で挟まれた領域のフィン21、41に挿入される伝熱管11は、4〜6.4mmの範囲の1種類の外径の伝熱管で構成され、列方向に3列配置し、段方向のピッチDを18.5〜22mmとして形成されている。また、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち直線状の風上前縁23と直線状の風下後縁33で挟まれた領域および、前面側熱交換器の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下側後縁34に挟まれた領域のフィン21に挿入される伝熱管11について、6.5〜8.5mmの範囲の外径の小さい方の伝熱管11cと大きい方の伝熱管11dの2種類の外径の伝熱管で構成され、列方向に3列配置し、段方向のピッチEを16〜22mmとして形成されている。
また、図3に示すように、前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域のフィン21に挿入される伝熱管11c、11dの段方向ピッチEについて、気体の流れの風上側の列のピッチEuのほうが、気体の流れの風下側列のピッチEdに比べて同等以下となるよう形成されている。
また、図1に本実施形態のフィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する際の冷媒の流れを示しているが、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち直線状の風上前縁22と直線状の風下後縁32で挟まれた領域および、背面側熱交換器40のフィン41の直線状の風上前縁42および直線状の風下後縁43で挟まれた領域のフィン21、41に挿入される4〜6.4mmの範囲の1種類の外径の伝熱管11のうち、気体の流れの最も風上の列の8本の伝熱管11aを、蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として1パスで用い、残りの前記伝熱管を、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒下流側の伝熱管として2パスで用いて、内部に前記冷媒を流通させる。この後冷媒は、除湿運転時以外は全開状態にある除湿運転用の絞り手段80を通過し、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち直線状の風上前縁23と直線状の風下後縁33で挟まれた領域および、前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下側後縁34に挟まれた領域のフィン21に挿入される6.5〜8.5mmの範囲の2種類の外径の伝熱管11のうち、外径の小さい方の伝熱管11cを2パスで流通する。最後に冷媒は蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの外径の大きい方の4本の伝熱管11dを2パスで流れて、フィン付き熱交換器から流出する。また、蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの外径の大きい方の4本の伝熱管11dは、気体の流れの最も風下の列に配置されている。
なお、伝熱管11は、外径が3種類の伝熱管を用いるが、具体的には、拡管前の外径で、伝熱管11aは約6mm、伝熱管11cは約7mm、伝熱管11dは約8mmを用いることが推奨される。
なお、図1を用いて、本実施形態のフィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する場合について説明を行ったが、本実施形態のフィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する場合は、冷媒の流れが逆になるが、他の構成は蒸発器として使用する場合と同じである。
また、本実施形態のフィン付き熱交換器10を段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち直線状の風上前縁22と直線状の風下後縁32で挟まれた領域および、背面側熱交換器40を再熱器として用い、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち直線状の風上前縁23と直線状の風下後縁33で挟まれた領域および、前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下側後縁34に挟まれた領域を蒸発器として用いる。この除湿運転のとき、冷媒は、図1に示すように、再熱器から、適切な絞り量が設定された絞り手段80を経て、蒸発器に流入する。
さらに、図4に示すように、前面側熱交換器20のフィン21と背面側熱交換器40のフィン41とを、これらの上端部同士が境界部で繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造するとき、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とのそれぞれのフィンカラー12が段方向に隣接する部分のピッチについては、その近隣の他の段方向のピッチDよりも短いピッチFとなるように形成されている。
また、図2、図3に示すように、列方向に隣接する2つの伝熱管11の間において、内部を流れる冷媒流体の温度差がある場合に、これら2つの伝熱管11(フィンカラー12)の列間中央部のフィン部分に、概略段方向に沿う方向に切り込み17が設けられている。
また、空気調和機を除湿運転し、室内ユニット1のフィン付き熱交換器10を段方向に再熱器と蒸発器とに分けて使用する場合には、図1に示す前面熱交換器21の曲線部24、34から下側を蒸発器として用い、他を再熱器として用いるが、この場合におけるフィン21における再熱器の領域と蒸発器の領域との間の箇所に、切断しない部分18をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込み19が設けられている。
さらに、フィン付き熱交換器10の伝熱管11の内部を流動する流体としては、HFC冷媒またはHC冷媒または二酸化炭素が用いられる。
これらの前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とのフィン21、41は、上述したように、これらの上端部同士が境界部で繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工して製造され、これらのフィン13を多数積層させた後、フィンカラー12に伝熱管11を挿入し拡管した後、前面側熱交換器20と前記背面側熱交換器40とがフィン13(21、41)で繋がった状態で製造してから、前面側熱交換器20と前記背面側熱交換器40とをそのフィン21、41の箇所で切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とに分離して製造される。
この前面側熱交換器20のフィン21の風上前縁および風下後縁はそれぞれが、同じ鈍角をなす2本の直線部およびこれら2本の直線の間を結ぶ1本の曲線部からなる略くの字状に形成され、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、同一伝熱管列で外径のより大きいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離は、外径の小さいものの外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離よりも長く形成することにより、従来のフィンの端の直線部と平行な中心軸を通る軌跡よりもフィンの内側に挿入することができるので、限られた空間、特に奥行きが狭い空間により多くの伝熱管を挿入したフィン付き熱交換器10を収納して、より大きな能力を発揮することができる。また、前面側熱交換器20は後で折り曲げ加工する必要がなく、折り曲げたとき必要になるスペーサも当然要らない。さらに、このフィン付き熱交換器10を蒸発器として使用する場合、前面側熱交換器20と前記背面側熱交換器40のそれぞれのフィン21、41に凝縮する水滴は連続したそれぞれのフィン21、41を伝い滑らかに流下することができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の風上前縁および風下後縁のそれぞれの曲線部24、34を同じ形状としたことにより、フィン13を連続プレス加工する際、フィン13の無駄な廃材51、52、53をあまりつくることなく、効率的に生産することができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の風上前縁および風下後縁のそれぞれの曲線部24、25を円弧状としたことにより、フィン13のプレス金型の加工およびメンテナンスが容易になる。
また、背面側熱交換器40の風上前縁42および風下後縁43が平行な直線で構成することにより、限られた空間により大きなフィン付き熱交換器10を収納して、より大きな能力を発揮することができる。また、フィン付き熱交換器10のフィン13は、背面側熱交換器40のフィン41の風上前縁42と風下後縁43の距離を、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域の、貫流送風機5から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32の距離Aと、近い側の領域の風上前縁23と風下後縁33の距離Bとのうち、少なくとも貫流送風機5から遠い側の領域の風上前縁22と風下後縁32の距離Aと等しいので、前面側熱交換器20の
フィン21の上端部と背面側熱交換器41のフィン41の上端部とが繋がった状態の1枚のフィンとして、高い生産性で連続プレス加工することができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち風上前縁22と風下後縁32で挟まれた領域および、背面側熱交換器40の風上側前縁42の直線部と風下側後縁43の直線部とに挟まれた領域について、外径4〜6.4mmの範囲の伝熱管11aを3列配置し、段ピッチを18.5〜22mmとしたことにより、通風抵抗をあまり上げることなく、高い空気側熱伝達率を得ることができ、同一騒音時の風量を向上させ、高い能力を発揮することができる。
また、フィン付き熱交換器10を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管11あるいは蒸発器として使用する際の入口寄りの伝熱管11として、4〜6.4mmの範囲の外径の伝熱管11aのうち、3列構成の気体の流れの最も風上の列を1パスで用いることにより、管内の熱伝達率を向上させるとともに、空気と冷媒の温度差として対向流的な配置となるので、熱交換能力を増大させることができる。また、この領域の冷媒は密度が大きいので冷媒流通抵抗はあまり増大させることがなく、熱交換能力の増大を妨げることはない。さらに、外径4〜6.4mmで、フィン付き熱交換器10を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの、気体の流れの最も風上の伝熱管の列伝熱管、残りの伝熱管の列を前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒上流側の伝熱管あるいは、蒸発器として使用する際、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒下流側の伝熱管として2パスで用いて、フィン付き熱交換器10を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際冷媒出口寄りの伝熱管あるいは蒸発器として使用する
際の冷媒入口寄りの伝熱管として、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列を1パスで用い、残りの伝熱管の列を前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒上流側の伝熱管あるいは、蒸発器として使用する際、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒下流側の伝熱管として2パスで用いることにより、高い管内熱伝達率と低い冷媒流通抵抗を両立させて、熱交換能力を増大させることができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち風上前縁23と風下後縁33で挟まれた領域および、前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下側後縁34に挟まれた領域について、外径6.5〜8.5mmの範囲の伝熱管11c、11dを3列配置し、段ピッチを16〜22mmとしたことにより、高い空気側熱伝達率を得ることができ、また、熱交換器全体としての通風抵抗の差異を少なくして、風速分布を改善し、同一騒音時の風量を向上させて、優れた能力を発揮することができる。
また、前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風下側後縁34に挟まれた領域のフィン21に挿入される伝熱管11の段方向ピッチについて、気体の流れの風上側の列のほうが、気体の流れの風下側列に比べて同等以下となるよう形成したので、伝熱管11の段方向の本数を可能な限り多くすることができ、この領域の通風抵抗を高くすることにより、フィン付き熱交換器10の風速分布をより均一化することができるので、より大きな能力を発揮することができる。
また、フィン付き熱交換器10を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管11dあるいは蒸発器として使用する際の出口寄りの伝熱管11dの外径を6.5〜8.5mmかつ他のいずれの伝熱管11a、11b、11cよりも太くし、2列構成の気体の流れの風下側の列に配置し、2パスで用いるので、空気と冷媒の温度差として対向流的な配置による性能向上が得られるとともに、管内の熱伝達率は若干低下するが、冷媒流通抵抗を大幅に低下させることができるので、熱交換能力としては大幅に増大させることができる。さらに、外径6.5〜8.5mmで、フィン付き熱交換器10を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管11dあるいは蒸発器として使用する際の出口寄りの伝熱管11dより小さい方の外径の伝熱管11cを、フィン付き熱交換器10を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際、冷媒出口寄りの最も大きい外径の2パスで用いる伝熱管11dより冷媒下流側の伝熱管として、あるいは、蒸発器として使用する際、出口寄りのもっとも大きい外径の2パスで用いる伝熱管11dより冷媒上流側の伝熱管11cとして2パスで用いることにより、管内熱伝達率を向上させ、熱交換能力を増大させることができる。
また、伝熱管11a、11c、11dとフィン21、41の風上前縁22、23、24,42または風下後縁32、33、34、43との距離を、最短でも1.5mmとしたので、フィン付き熱交換器10を蒸発器として用いた場合、フィン21、41の表面に付着し流下する凝縮水が伝熱管11a、11c、11dに当って、フィン21,41の風上前縁22、23、24,42または風下後縁32、33、34、43から飛び出してしまうという現象を抑制することができる。
また、フィン付き熱交換器10を段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5から遠い側の領域、すなわち風上前縁22と風下後縁32で挟まれた領域および、背面側熱交換器40を再熱器として用い、略くの字状の前面側熱交換器20のフィン21の直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機5に近い側の領域、すなわち風上前縁23と風下後縁33で挟まれた領域および、前面側熱交換器20の曲線状の風上前縁24と曲線状の風
下側後縁34に挟まれた領域を蒸発器として用いるので、再熱器と蒸発器の熱負荷を適切にバランスさせ、良好な除湿運転ができる。また、再熱器は蒸発器の鉛直方向上側に配置しているので、蒸発器の領域のフィンに結露する凝縮水が、再熱器の前記フィンの表面に当って再蒸発して、部屋を加湿してしまうということがない。
また、列方向に隣接する2つの伝熱管11の間において、内部を流れる流体の温度差がある場合、2つの伝熱管11の列間中央部のフィン21、41に、段方向に概略沿う方向に切り込み17を設けたことにより、フィン21、41を通した熱伝導による熱交換ロスを防ぐことができ、能力を低下させることがない。
また、フィン付き熱交換器10を段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、再熱器の領域と蒸発器の領域との間のフィン21、41に、切断しない部分18をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込み19を設けたことにより、フィン21、41の熱伝導による大幅な能力の低下を防ぐことができる。また、フィン付き熱交換器10全体を蒸発器として使用する場合に、フィン21、41の表面に凝縮する水を切りこみ19に滞留させることなく、フィン21、41のごくわずかだが繋がっている部分18を通って円滑に流下させることができる。
また、伝熱管11の内部を流動する流体として、HFC冷媒またはHC冷媒または二酸化炭素を用いることにより、オゾン破壊係数の小さい冷媒を用いることとなり、さらにHC冷媒や二酸化炭素は地球温暖化係数が小さい冷媒なので、地球環境の保護に貢献することができる。
また、前面側熱交換器20のフィン21の上端部と背面側熱交換器40のフィン41の上端部とが繋がった状態の1枚のフィン13として連続プレス加工する際、後で伝熱管11を挿入するためのフィンカラー12の、気体の主流方向に対して直角方向となる段方向に対するピッチについて、前面側熱交換器29と背面側熱交換器41との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチFを、他の段方向のピッチDよりも短くなるように構成したので、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部で隣接する箇所のフィンカラーのピッチFを、他の近傍の段方向のピッチDと同等とした場合と比較して、フィン材の廃材52を少なくすることができる。
また、フィン付き熱交換器10の製造方法は、筐体2内の前面側に配置されている前面側熱交換器20と、筐体2内の背面側に配置されている背面側熱交換器40とから構成されたフィン付き熱交換器10を製造する製造方法であって、前面側熱交換器20のフィン21の上端部と背面側熱交換器40のフィン41の上端部とが境界部で繋がった状態の1枚のフィン13として連続的にプレス加工し、それらのフィン13を多数積層して伝熱管11を挿入、拡管した後、フィン13を前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部で切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40に分離するもので、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40とを個別に製造する場合に比べて、効率的にフィン付き熱交換器10を製造することができる。また、1枚のフィン13に挿入する伝熱管11a、11c、11dの直径の異なるものや列数の異なるものや列ピッチや段ピッチの異なるものを混在させることができる。
また、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部で隣接する箇所のフィンカラー12のピッチFを、他の近隣の段方向のピッチDよりも短くなるように構成されているフィン付き熱交換器10を製造する製造方法について、前面側熱交換器20のフィン21の上端部と背面側熱交換器40のフィン41の上端部とが繋がった状態のフィン13における、後で伝熱管11を挿入するためのフィンカラー12の、気体の主流方向に対して直角方向となる段方向に対するピッチについて、前面側熱交換器20と背面側熱交換器4
0との境界部で隣接する箇所のフィンカラー12のピッチFを、他の近隣の段方向のピッチDよりも短く形成し、それらのフィン13を多数積層して伝熱管11を挿入、拡管した後、フィン13を前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部で切断して、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40に分離するものなので、前面側熱交換器20と背面側熱交換器40との境界部で隣接する箇所のフィンカラー12の段方向のピッチFを、他の近傍の段方向のピッチDと同等とした場合と比較して、フィン材の廃材52を少なくすることができる。
なお、上記実施の形態においては吸込み口3a,3bが前面や上面などに設けている場合を述べたが、これに限るものではない。また、吹出し口4としては下面側に設けられている場合を述べたが、これに限るものではなく、前面などに設けられているものにも上記構成を適用できる。
また、上記実施の形態においては、前面側熱交換器20、背面側熱交換器40が、吸込み口3a,3bから貫流送風機5までの風回路の途中に配設された場合を述べたが、これに限るものではなく、貫流送風機5から吹出し口4までの風回路の途中に配設された熱交換器にも上記構成を適用できる。さらには、熱交換器が室内ユニット内に3つ以上設けられるものや、1つしか設けられないものにも適用可能である。
本発明の実施の形態に係るフィン付き熱交換器を収納した空気調和機の室内ユニットの縦断面図 同フィン付き熱交換器のフィンの平面図 同フィン付き熱交換器のフィンの要部拡大平面図 同フィン付き熱交換器のフィンを2枚、プレスの送り方向に連続して並べたイメージを示す平面図 従来のフィン付き熱交換器を収納した空気調和機の室内ユニットの縦断面図 (a)は別の従来例のフィン付き熱交換器のフィンの平面図(b)は(a)に示すフィンを用いたフィンつき熱交換器を収納した空気調和機の室内ユニットの縦断面図 同従来例のフィン付き熱交換器のフィンにおけるピッチの関係を示す図 (a)は更に別の従来例のフィン付き熱交換器のフィンとプレスの送り方向のイメージを示す平面図(b)は(a)に示すフィンのフィンの端と伝熱管の位置関係を示す図
符号の説明
1 室内ユニット
2 筐体
3a、3b 吸込み口
4 吹出し口
5 貫流送風機
10 フィン付き熱交換器
11 伝熱管
12 フィンカラー
13、21、41 フィン
17、19 切り込み
18 切断しない部分
20 前面側熱交換器
22、32、42 直線状の風上前縁
23、33、43 直線状の風下後縁
24 曲線状の風上前縁
34 曲線状の風下後縁
40 背面側熱交換器
51、52、53 廃材

Claims (17)

  1. 前面など一箇所以上の吸込み口と下面など一箇所以上の吹出し口が設けられた筐体とこの筐体に収納される貫流送風機から風回路を構成する空気調和機の室内ユニットに搭載する、伝熱管の外径が少なくとも2種類以上の異なる外径をもつフィン付き熱交換器において、前記フィン付き熱交換器は吸込み口から前記貫流送風機までの風回路の途中または前記貫流送風機から吹出し口までの風回路の途中に配置される前面側熱交換器と背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器はそれぞれ、所定の間隔で平行に並べられ、その間を気体が流動する多数のフィンと、前記フィンに略直角に挿入され、内部を冷媒が流動する多数の伝熱管から構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの風上前縁および風下後縁はそれぞれが、同じ鈍角をなす2本の直線部および前記2本の直線の間を結ぶ1本の曲線部からなる略くの字状に形成され、前記伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、前記フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、同一伝熱管列で一定でないこととし、前記同一伝熱管列で外径のより大きい伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風下後縁との最短距離は、外径の小さい伝熱管の外径中心と風上前縁もしくは風下後縁との最短距離よりも長く形成することを特徴とするフィン付き熱交換器。
  2. 伝熱管の気体の主流方向に対して直角方向となる段方向の伝熱管列の、フィンの風上前縁および風後縁の直線部にそれぞれ最近接となる前記伝熱管と風上前縁もしくは風後縁との最短距離が、少なくとも1.5mm以上とすることを特徴とする、請求項1記載のフィン付き熱交換器。
  3. 前面側熱交換器のフィンの風上前縁および風下後縁のそれぞれの曲線部を同じ形状とすることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  4. 前面側熱交換器のフィンの風上前縁および風下後縁のそれぞれの曲線部を円弧状とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  5. 背面側熱交換器のフィンの風上前縁および風下後縁が平行な直線で構成され、前記背面側熱交換器の前記フィンの風上前縁と風下後縁の距離を、略くの字状の前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域の、前記貫流送風機から遠い側の領域の風上前縁と風下後縁の距離と等しくすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  6. 略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機から遠い側の領域の前記フィン部に挿入される伝熱管および、背面側熱交換器の前記風上側前縁の直線部と前記風下側後縁の直線部とに挟まれた前記フィン部に挿入される前記伝熱管の外径を4〜6.4mmとし、前記気体の主流方向に沿う列方向に前記伝熱管を3列配置し、前記気体の主流方向に直角方向いわゆる段方向の前記伝熱管のピッチを18.5〜22mmとすることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  7. 略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機から遠い側の領域の前記フィン部に挿入される伝熱管および、背面側熱交換器の前記風上前縁の直線部と前記風下後縁の直線部とに挟まれた前記フィン部に挿入される前記伝熱管を1種類の外径の伝熱管で構成し、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管として、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列を1パスで用い、残りの伝熱管の列を前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒上流側の伝熱管あるいは、蒸発器として使用する際、前記気体の流れの最も風上の伝熱管の列より冷媒下流側の伝熱管として2パスで用いて、内部に前記冷媒を流通させることを
    特徴とする、請求項6記載のフィン付き熱交換器。
  8. 略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機に近い側の領域の前記フィン部に挿入される伝熱管および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域の前記フィン部に挿入される前記伝熱管の外径を6.5〜8.5mmとし、気体の主流方向に沿う列方向に前記伝熱管を3列配置し、前記気体の主流方向に略直角の段方向の前記伝熱管のピッチを16〜22mmとすることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  9. 前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域のフィン部に挿入される伝熱管の段方向ピッチについて、気体の流れの風上側の列の方が、前記気体の流れの風下側列に比べて同等以下となるよう形成したことを特徴とする、請求項8記載のフィン付き熱交換器。
  10. 略くの字状の前面側熱交換器のフィンの直線状の風上前縁および直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機に近い側の領域の前記フィン部および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域の前記フィン部に挿入される前記伝熱管を2種類の外径の伝熱管で構成し、大きい方の外径の前記伝熱管を前記気体の流れの最も風下の列に配置し、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際の冷媒入口寄りの伝熱管あるいは蒸発器として使用する際の冷媒出口寄りの伝熱管として用い、小さい方の外径の前記伝熱管を、前記フィン付き熱交換器を凝縮器またはガスクーラーとして使用する際、大きい方の外径の前記伝熱管より冷媒下流側の伝熱管あるいは、蒸発器として使用する際、大きい方の外径の前記伝熱管より冷媒上流側の伝熱管として用いて、それぞれ2パスで内部に前記冷媒を流通させることを特徴とする、請求項8または9に記載のフィン付き熱交換器。
  11. フィン付き熱交換器を段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、略くの字状の前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、貫流送風機から遠い側の領域および、前記背面側熱交換器を再熱器として用い、略くの字状の前記前面側熱交換器の前記フィンの直線状の風上前縁と直線状の風下後縁で挟まれた二つの領域のうち、前記貫流送風機に近い側の領域および、前記前面側熱交換器の曲線状の風上前縁と曲線状の風下側後縁に挟まれた領域を蒸発器として用いることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  12. 列方向に隣接する2つの伝熱管の間において、内部を流れる前記流体の温度差がある場合、前記2つの伝熱管の列間中央部のフィンに、段方向に概ね沿う方向に切り込みを設けることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  13. フィン付き熱交換器を前記段方向に再熱器と蒸発器に分けて使用し除湿運転を行う場合、再熱器の領域と蒸発器の領域との間の前記フィンに、切断しない部分をごくわずか残してほぼ完全に切断する切り込みを設けることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  14. 伝熱管の内部を流動する流体として、HFC冷媒またはHC冷媒または二酸化炭素を用いることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  15. フィン付き熱交換器が、筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態で製造される熱交
    換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がったフィンの、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチが、他の段方向のピッチよりも短くなるように形成したことを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のフィン付き熱交換器。
  16. 筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成された、請求項1〜14のいずれか一項に記載のフィン付き熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが境界部で繋がった状態の1枚のフィンとして連続的にプレス加工し、それらのフィンを多数積層して前記伝熱管を挿入した後、前記フィンを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で切断して、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器に分離したことを特徴とするフィン付き熱交換器。
  17. 筐体内の前面側に配置されている前面側熱交換器と、筐体内の背面側に配置されている背面側熱交換器とから構成され、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態で製造される熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが繋がった状態のフィンにおける、前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器との境界部で隣接する箇所のフィンカラーの段方向のピッチが、他の段方向のピッチよりも短くなるように構成される請求項15に記載のフィン付き熱交換器であって、前記前面側熱交換器の前記フィンの上端部と前記背面側熱交換器の前記フィンの上端部とが境界部で繋がった状態の1枚のフィンとして連続的にプレス加工する際、後で前記伝熱管を挿入するためのフィンカラーのピッチを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器のそれぞれのフィンカラーが前記段方向に隣接する部分については、他の段方向のピッチよりも短く形成し、それらのフィンを多数積層して伝熱管を挿入した後、前記フィンを前記前面側熱交換器と前記背面側熱交換器とに分離して製造することを特徴とするフィン付き熱交換器。
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