JP2010255974A - 熱交換器 - Google Patents

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豊 柴田
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宝 岳
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Abstract

【課題】空気調和機用室内機等の空気熱交換器における伝熱フィン切り起し部等の凝縮水の流下を促進し、滞留を防止する。
【解決手段】 伝熱管と、該伝熱管に対してクロスする状態で並設された伝熱フィンと、該伝熱フィンの伝熱面に設けられた切起し片とからなる熱交換器であって、上記各切起し片の下部に排水用の水ガイド部をを設け、同リブをガイドとして凝縮水の流下を促進するようにした。
【選択図】 図6

Description

本願発明は、空気調和機用室内機等の熱交換器の構造に関するものである。
例えば空気調和機用室内機の熱交換器としては、一般にクロスフィンコイル型の空気熱交換器が採用されており、冷房運転時に熱交換器(蒸発器)表面で生じた凝縮水は、重力により当該熱交換器のフィン表面に沿って流下し、その下方に設けられているドレンパン部分に集められて室外に排出されるようになっている(例えば特許文献1を参照)。
今、このような熱交換器を備えて構成された従来の空気調和機用室内機の構成を図43〜図46に示す。
すなわち、この従来例では、上方側から下方側にλ字状に折り曲げられた所謂ラムダ形の空気熱交換器1とクロスフローファン31とを用いて上面側および前面側吸込み、斜め下方吹きの壁掛け型空気調和機用室内機を構成しており、符号20は、当該空気調和機用室内機の本体ケーシングである。該本体ケーシング20は、その背面側パネル部分が当該部屋の壁面に当接するようにして、同壁面に設置されるようになっている。
そして、上記本体ケーシング20の前面側から上面側には、空気吸込口25が設けられ、その内側にはラムダ型の空気熱交換器1とクロスフローファン31が設けられている。
ラムダ型の空気熱交換器1は、前部側熱交部1Aと後部側熱交部1Bとからなり、それらの内側下方にクロスフローファン31を設けて設置されている。クロスフローファン31は、スクロール構造の温調用送風通路30を介して上記本体ケーシング20の前面側底部の空気吹出口29から斜め下方に温調空気を吹出すようになっている。
上記空気熱交換器1は、その前部側熱交部1Aおよび後部側熱交部1B各々の下端を各々ドレンパン28a,28b内に固定することによって支持されている。
上記空気熱交換器1の各熱交部1A,1Bは、例えば図44に示されるように、それぞれ上下方向に所定の間隔を保って配設された複数本の伝熱管2,2・・・と、該伝熱管2,2・・・の各々に対して所定のピッチを保って多数枚嵌装並設された伝熱フィン3,3・・・と、該伝熱フィン3,3・・・の伝熱面上の各伝熱管2,2・・・間の上下スペース領域において設けられた前後方向に複数列のスリット4a,4b,4c,4dよりなる切り起し片(図44参照)と、上記伝熱フィン3,3・・・並設方向の両端側に設けられた図示しない管板とから構成されている。
そして、上記上下伝熱管2,2間の上記スリット4a,4b,4c,4dは、例えば空気流Fの上流側から下流側(図示左側から右側)にかけて、両端側のもの4a,4dが長く、中間のもの4b,4cが短かいスリットに形成され、それらの間に形成された円形のスペース部にフィンカラー3aを設けて伝熱管2,2・・・を嵌挿するようになっている。
したがって、該構成の場合、例えば冷房又は暖房運転時において、送風手段である上記クロスフローファン31が駆動されると、上記空気吸込口25から室内の空気が吸込まれ、上記全体としてラムダ形状で熱交面積が大きく、しかも空気吸込領域が広い上述のような空気熱交換器1を介して低圧損で均一かつ効果的に熱交換された温調空気(冷気又は暖気)が、前面部下方の空気吹出口29から吹き出され、同温調空気が下方に降下して行くことによってユーザーに対する快適な冷房又は暖房空調環境が実現される。
そして、このような空気調和機用室内機に適用された上記空気熱交換器1では、特に同熱交換器1が蒸発器となる冷房運転時の場合、上記伝熱フィン3,3・・・の伝熱面上で空気中の水分が凝縮し、同伝熱面上に多数の結露が生じるとともに、それらがフィン間および上記スリット4a,4b,4c,4d部分に付着し滞留する。
これら冷房運転時に熱交換器1の表面で生じた凝縮水は、運転停止後もフィン間、特にスリット4a,4b,4c,4d間およびフィンカラー下部に滞留し、残存しやすい。そして、これらの滞留、残存水がフィン表面への環境浮遊物の付着や、菌の繁殖、あるいはフィンの腐食などを引き起こし、親水性の劣化や臭いの発生の原因となる。
これらの事情は、例えば上記図44に示すような上下方向に単一のスリット4a〜4dを前後方向に複数列設置した伝熱フィン3の場合だけでなく、例えば図45に示すような上下分割型のスリット4a,4a,4b,4c,4d,4dを設けた伝熱フィン3の場合、また例えば図46に示すような複数列のルーバー10を備えたルーバーフィン3の場合にも全く同様である。
もちろん、同構成の場合、上記空気熱交換器1の前後各熱交部1A,1Bは、例えば図43からも明らかなように、略鉛直状態に近い極めて小さな傾斜角(水平方向を最大として)で設置されている。
したがって、それら凝縮水は、重力によつて可能な限りフィン面に沿って下方に流され、ドレンパン28a,28b内に集められるようになっている
特開2004−353914号公報(明細書1−13頁、図1−4)
しかし、実際には上記伝熱フィン3,3・・・のフィンピッチが狭いことや、またフィン面の親水性の低下などにより、仮に熱交換器自体が鉛直に近い図示のような起立状態に設置されている場合であっても、上記フィン間および切起し片部分に滞留する凝縮水が長時間流下しにくいのが実情である。
また、空気調和機用室内機の機種によっては、その構造上、空気熱交換器が主要部を鉛直方向から下向きに傾けて設置されているものがあり、そのような場合、重力の作用がフィン上下方向(長手方向)および切起し片上下方向に作用しにくいことに加えて、重力の向きと風の向きが逆になるため、上述した凝縮水の挙動自体が不安定となり、空気吹出口からの水飛びにもつながる。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、伝熱管と、該伝熱管に対してクロスする状態で複数枚並設された伝熱フィンと、該伝熱フィンの伝熱面に設けられた切起し片とからなる熱交換器において、上記切起し片の下端部に排水用の水ガイド部を設けることにより、それを排水手段として水の流下を促進するようにした空気調和機用室内機等に適した熱交換器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明の熱交換器は、伝熱管と、該伝熱管に対してクロスする状態で複数枚並設された伝熱フィンと、該伝熱フィンの伝熱面に設けられた切起し片とからなる熱交換器であって、上記切起し片の下端部に排水用の水ガイド部を設けたことを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの当該切起し片の下端部分に滞留することなく、それらの下端部に設けられた水ガイド部を介して伝熱フィンの前縁側および後縁側にスムーズに排出され、切起し片部分を通ることなく下方に流下するようになる。
これにより、伝熱フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
(2) 請求項2の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1の発明の構成において、水ガイド部は、切起し片下端部の直下に沿って伝熱フィンの前縁側および後縁側両方向に延びて設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの当該切起し片の下端部分に滞留することなく、それらの下端部直下に沿って伝熱フィンの前縁側および後縁側両方に延びて設けられた水ガイド部を介して伝熱フィンの前縁側および後縁側にスムーズに排出され、切起し片部分を通ることなく下方に流下するようになる。
これにより、伝熱フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
(3) 請求項3の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1の発明の構成において、水ガイド部は、複数の切起し片の各下端部の両脇部分にあって、複数の切起し片の下端部同士を伝熱フィンの前縁側および後縁側方向に相互に連続させるように設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの当該切起し片の下端部分に滞留することなく、それらの下端部間の脇部に設けられた水ガイド部を介して伝熱フィンの前縁側および後縁側にスムーズに排出され、切起し片部分を通ることなく下方に流下するようになる。
これにより、伝熱フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
(4) 請求項4の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、伝熱フィンの前縁部又は後縁部もしくはそれらの両縁部にも、上下方向に延びる排水用の水ガイド部を設け、切起し片下端部に設けられた水ガイド部を、同上下方向に延びる水ガイド部に連続させたたことを特徴としている。
このような構成によると、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの当該切起し片の下端部分に滞留することなく、それらの下端部に、または同下端部の直下に沿って設けられた排水用の水ガイド部を介して、または、その両脇部に設けられた排水用の水ガイド部を介して、それぞれスムーズに排出され、伝熱フィンの前縁部又は後縁部もしくはそれらの両縁部に上下方向に延びて設けられた排水用の水ガイドを介して、スムーズに流下せしめられるようになる。
(5) 請求項5の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成において、排水用の水ガイド部は、伝熱フィンの片面側に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、同伝熱フィンの片面側の排水用の水ガイド部によって上記のようにスムーズに水が排出される。
(6) 請求項6の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成において、排水用の水ガイド部は、伝熱フィンの両面側に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、同伝熱フィンの両面側の排水用の水ガイド部によって上記のようにスムーズに水が排出される。
(7) 請求項7の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3,4,5又は6の発明の構成において、水ガイド部は、少なくとも伝熱フィンの一側面側に形成され、毛細管作用により伝熱フィン面の凝縮水を吸引ガイドして重力方向に流下させる凹溝部を有して形成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの切起し片部分に滞留することなく、毛細管作用を発揮する凹溝を介してスムーズに下方に流下するようになる。
(8) 請求項8の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3,4,5,6又は7の発明の構成において、水ガイド部は、少なくとも伝熱フィンの一側面側が凹部、他側面側が凸部のリブよりなることを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの切起し片部分に滞留することなく、同一側面側に凹部、他側面側に凸部を有する排水用のリブを介してスムーズに下方に流下するようになる。
これにより、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
(9) 請求項9の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の発明の構成において、切起し片が、スリットであることを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの当該スリットよりなる切起し片部分に滞留することなく、それらの下端部、両脇、上下の各排水用の水ガイドを介してスムーズに下方に流下するようになる。
これにより、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
(10) 請求項10の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の発明の構成において、切起し片が、ルーバーであることを特徴としている。
このような構成によれば、凝縮水が、伝熱フィン間、特に伝熱フィンの当該ルーバーよりなる切起し片部分に滞留することなく、それらの下端部、両脇、上下の各排水用の水ガイドを介してスムーズに下方に流下するようになる。
これにより、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
(11) 請求項11の発明
この発明の熱交換器は、上記請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10の発明の構成において、当該熱交換器が、空気調和機用室内機の熱交換器であることを特徴としている。
以上の各発明の構成の熱交換器によれば、当該熱交換器が伝熱フィン表面に結露が生じやすい空気調和機用室内機の熱交換器であり、同室内機が冷房運転時の場合において、伝熱フィン間および切起し片部分の凝縮水がスムーズに排出される。
以上の結果、本願発明によると、伝熱フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房能力向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止等が可能な空気調和機用の室内機に適した熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
本願発明の実施の形態1に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成をを示す拡大断面図(図1のA−A)である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す一部拡大断面図(図1のB−B)である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す一部拡大断面図(図1のC−C)である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す水平状態での斜視図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す垂直状態での斜視図である。 同空気熱交換器のリブ部分の変形例の構成を示す拡大断面図(図1のA−Aに対応)である。 同空気熱交換器の変形例におけるフィンスリット部のリブの構成を示す一部拡大断面図(図1のB−Bに対応)である。 同空気熱交換器の変形例におけるフィンフラット部のリブの構成を示す一部拡大断面図(図1のC−Cに対応)である。 本願発明の実施の形態2に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す一部拡大断面図(図10のB−B)である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す一部拡大断面図(図10のC−C)である。 同空気熱交換器の変形例の構成を示す一部拡大断面図(図10のB−Bに対応)である。 同空気熱交換器の変形例の構成を示す一部拡大断面図(図10のC−Cに対応)である。 本願発明の実施の形態3に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す水平状態での斜視図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す垂直状態での斜視図である。 本願発明の実施の形態4に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す水平状態での斜視図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す垂直状態での斜視図である。 本願発明の実施の形態5に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態6に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態7に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す水平状態での斜視図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す垂直状態での斜視図である。 本願発明の実施の形態8に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態9に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す水平状態での斜視図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す垂直状態での斜視図である。 本願発明の実施の形態10に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態11に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態12に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態13に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態14に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態15に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態16に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態17に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態18に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態19に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 本願発明の実施の形態20に係る空気熱交換器の構成を示す一部切欠正面図である。 同空気熱交換器の要部の構成を示す断面図(図40のA−A)である。 上記各実施形態の空気熱交換器において採用される具体的なリブの構成(a)〜(f)の各々を拡大して、その断面形状を示す一部断面図である。 従来例に係る空気熱交換器を採用して構成した空気調和機用室内機の全体的な構成を示す断面図である。 同従来の空気熱交換器のスリットフィンタイプの構成を示す一部切欠断面図である。 同従来の空気熱交換器のスリットフィン上下分割タイプの構成を示す一部切欠断面図である。 同従来の空気熱交換器のルーバーフィンタイプの構成を示す一部切欠断面図である。
1は空気熱交換器、2は伝熱管、3は伝熱フィン、4a〜4dはスリット、5,5′,6,7は排水用水ガイド用リブ、10はルーバーである。
(実施の形態1)
図1〜図6は、本願発明の実施の形態1に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
すなわち、この空気熱交換器1は、図1〜図6に示すように、上下方向に所定の間隔を保って複数本配設された伝熱管2,2・・・と、該伝熱管2,2・・・に対して、その長手方向に所定のピッチを保って多数枚嵌装並設されたプレート状の伝熱フィン3,3・・・と、該伝熱フィン3,3・・・の伝熱面上の上記各伝熱管2,2・・・間の上下スペース領域において前後方向に所定の間隔を保って設けられた4列のスリット(切り起し片)4a,4b,4c,4dと、上記伝熱フィン3,3・・・の並設方向両端側に設けられた図示しない管板とから構成されている。
この実施の形態の場合、上記上下伝熱管2,2・・・間の上記前後4列の切り起し片4a,4b,4c,4dは、例えば空気流Fの上流側から下流側(図示左側から右側)にかけて、両端側のもの4a,4dが長く、中間のもの4b,4cが短かい構造のものからなり、それらの間の円形スペース部に伝熱管2,2・・・を嵌挿する伝熱管挿通孔を有したフィンカラー3a,3a・・が配設されている。
そして、同熱交換器1の上記伝熱フィン3,3・・・の各スリット4a,4b,4c,4dの下端部(直下部)には、上記フィンカラー3a,3a・・の円弧状の上部を覆って前縁側から後縁側に円弧状に延びる凝縮水排出用の水ガイドリブ(水ガイド部)5が設けられている。
この水ガイドリブ5は、例えば図2(図1のA−A断面)、図3(図1のB−B断面)、図4(図1のC−C断面)に示されるように、スリット4a〜4dを切起した一側面側で凹、その他側面側で凸の断面形状をなし、一側面側凹部の微細な溝形状により、毛細管現象で上方側スリット4a〜4d下端内の凝縮水を吸い出し、同凹部の微細な溝を介して伝熱フィン3の両端側、前縁側と後縁側に分流させる働きをする。
また、他側面側では円弧状の凸条部が、円弧状のフィンカラー3aの上部を覆う縁部となり、同縁部によりスリット4a〜4dの下端およびスリット4a〜4dの下端間からの凝縮水を同様に伝熱フィン3の両端側、前縁側と後縁側にガイドして分流させる。
このような構成によれば、図6に示されるように、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下各方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端に集められた後に、上記水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれて流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内にスムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
(変形例)
次に図7〜図9は、上記実施の形態1に係る空気熱交換器の変形例の構成を示している。
この変形例では、上記実施の形態1と同様のクロスフィンコイル型空気熱交換器1において、上記リブ5の凹と凸の関係が逆方向となるように構成したことを特徴とするものである。
すなわち、上述の実施の形態1の構成では、スリット4a〜4dの切り起し面側に凹部、その反対面側に凸部が形成されるように水ガイドリブ5が形成されているが、この変形例の構成では、それとは逆にスリット4a〜4dの切り起し面側に凸部、その反対面側に凹部が形成されるように水ガイドリブ5を形成している。
このような構成の場合、伝熱フィン3の切り起されたスリット4a〜4d裏側の凝縮水が留まっている直近部分に水ガイドリブ5の微細な凹溝が位置することになり、その毛細管作用が作用しやすいので、より凝縮水が流出しやすくなり、凝縮水の排出作用が促進される。
(実施の形態2)
次に図10〜図12は、本願発明の実施の形態2に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、排水用の水ガイドリブ5を設けた上記実施の形態1と同様のクロスフィンコイル型空気熱交換器において、同排水用の水ガイドリブ5をスリット4a〜4dの下端部直下ではなくて、スリット4a〜4d下端部間の脇部に設け、同排水用の水ガイドリブ5の一側面側に形成される微細な凹溝の毛細管作用により、スリット4a〜4d内側の凝縮水を効果的に吸い出し、同凹溝を介して伝熱フィン3の両端、前縁側と後縁側に効率良く分流させるようにしたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下各方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端部内側に集められた後に、それらの脇部に設けられた排水用の水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれて流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内にスムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
(変形例)
次に図13および図14は、上記実施の形態2に係る空気熱交換器の変形例の構成を示している。
この変形例では、上記実施の形態1と同様のクロスフィンコイル型空気熱交換器において、上記水ガイドリブ5の凹と凸の関係が逆の方向となるように構成したことを特徴とするものである。
すなわち、上述の実施の形態2の構成では、スリット4a〜4dの切り起し面側に凹部、その反対面側に凸部が形成されるように水ガイドリブ5が形成されているが、この変形例の構成では、それとは逆にスリット4a〜4dの切り起し面側に凸部、その反対面側に凹部が形成されるように水ガイドリブ5を形成している。
このような構成の場合、伝熱フィン3の切り起されたスリット4a〜4d裏側の凝縮水が留まっている直近部分に水ガイドリブ5の微細な凹溝が位置することになるので、より凝縮水が流出しやすくなり、凝縮水の排出作用が促進される。
(実施の形態3)
次に図15〜図17は、本願発明の実施の形態3に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図15〜図16に示すように、前後4列のスリット4a〜4dの内の両端側のもの4a,4dが上下に分割された上下分割型スリット4a,4a、4d,4dを採用したクロスフィンコイル型空気熱交換器において、上記実施の形態1のものと同様に各スリット4a,4b,4c,4dの下端部(直下部)には、それらの下方側にあるフィンカラー3a,3a・・の上部を覆って前縁側から後縁側に円弧状に延びる凝縮水排出ガイド用の毛細管作用を果たす同様の排水用の水ガイドリブ5を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端部内側に集められた後に、図17に示すように、排水用の水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれて流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内にスムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態4)
次に図18〜図20は、本願発明の実施の形態4に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図18〜図20に示すように、前後4列のスリット4a〜4dの内の両端側のもの4a,4dが上下に分割された上下分割型スリット4a,4a、4d,4dを採用した上記実施の形態3と同様のクロスフィンコイル型空気熱交換器において、上記実施の形態2のものと同様に各スリット4a,4b,4c,4dの下端部間の脇部に、上記フィンカラー3a,3a・・の上部を覆って前縁側から後縁側に円弧状に延びる凝縮水排出ガイド用の毛細管作用を果たす同様の排水用の水ガイドリブ5を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下各方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端部内側に集められた後に、図20に示すように、脇部の排水用の水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれて流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内にスムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態5)
次に図21は、本願発明の実施の形態5に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、前後4列のスリット4a〜4dの内の両端側のもの4a,4dが上下に分割された上下分割型スリット4a,4a、4d,4dを採用した上記実施の形態3,4と同様のクロスフィンコイル型空気熱交換器において、各スリット4a,4b,4c,4dの下端部間の(直下部)には、上記フィンカラー3a,3a・・の上部を覆って前縁側から後縁側にへの字状に延びる凝縮水排出ガイド用の毛細管作用を果たす同様の排水用の水ガイドリブ5が設けられている。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びるスリット4a,4b,4c,4dの下端部内側に集められた後に、への字形状の排水用の水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれて流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内にスムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態6)
次に図22は、本願発明の実施の形態6に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態5と同様の分割スリット型で、への字形状の排水用ガイド水ガイドリブ5を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、への字形状の排水用ガイド水ガイドリブ5を、前述の実施形態2のもののように各スリット4a,4b,4c,4dの下端部間脇部に形成したことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端部間脇部の水ガイドリブ5を介して集められた後に、同排水用の水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれて流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内にスムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態7)
次に図23〜図25は、本願発明の実施の形態7に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図23〜図25に示すように、上記実施の形態3と同様の分割スリット型で、円弧状の排水用ガイド水ガイドリブ5を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、同各スリット4a〜4d下端の円弧状の排水用水ガイドリブ5に加えて、伝熱フィン3の前後両端側前縁部と後縁部に位置して上端から下端側に延びる第2の排水用ガイドリブ6,6を設け、該第2の排水用水ガイドリブ6,6に上記円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5,5の前後両端側を接続することによって、その凹溝部両端側をそれぞれ下方に向けて合流させたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端に集められた後に、図25に示すように、第1の排水用水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれ、第2の排水用ガイドリブ6,6に合流してスムーズに下方に流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内に一層スムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態8)
次に図26は、本願発明の実施の形態8に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図26に示すように、上記実施の形態5と同様の分割スリット型で、への字形状の排水用水ガイドリブ5を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、同各スリット4a〜4d下端のへの字形状第1の排水用水ガイドリブ5に加えて、伝熱フィン3の前後両端側前縁部と後縁部に、実施の形態7と同様の上端から下端側に延びるストレートな第2の排水用水ガイドリブ6,6を設け、該第2の排水用水ガイドリブ6,6に上記への字形状の第1の排水用水ガイドリブ5,5の前後両端を接続することによって、その凹溝部両端側を下方に向けて合流させたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端に集められた後に、第1の排水用水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれ、第2の排水用水ガイドリブ6,6に合流してスムーズに下方に流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内に一層スムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態9)
次に図27〜図29は、本願発明の実施の形態9に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図27〜図29に示すように、上記実施の形態4と同様の分割スリット型で、脇部に円弧状の排水用水ガイドリブ5を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、同各スリット4a〜4d下端の円弧状の状第1の排水用水ガイドリブ5に加えて、伝熱フィン3の前後両端側前縁部と後縁部に、上記実施の形態7と同様の上端から下端側に延びるストレートな第2の排水用水ガイドリブ6,6を設け、該第2の排水用水ガイドリブ6,6に上記円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5,5の前後両端側を接続することによって、その凹溝部を下方に向けて合流させたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端に集められた後に、図29に示すように、第1の排水用水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれ、第2の排水用水ガイドリブ6,6に合流してスムーズに下方に流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内に一層スムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5,6,6の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態10)
次に図30は、本願発明の実施の形態10に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態6と同様の分割スリット型で、への字形状(傘状)の排水用水ガイドリブ5を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、同各スリット4a〜4d下端側脇部のへの字形状第1の排水用水ガイドリブ5に加えて、さらに伝熱フィン3の前後両端側前縁部と後縁部に、実施の形態7と同様の上端から下端側に延びるストレートな第2の排水用水ガイドリブ6,6を設け、該第2の排水用水ガイドリブ6,6に上記への字形状の第1の排水用水ガイドリブ5,5の前後両端側を接続することによって、その凹溝部両端側を下方に向けて合流させたことを特徴とするものである。
このような構成によれば、上記伝熱フィン3,3・・・の表面に生じた凝縮水が上記上下方向に延びる各スリット4a,4b,4c,4dの下端に集められた後に、第1の排水用水ガイドリブ5を介してスムーズに前縁側および後縁側に分かれ、第2の排水用水ガイドリブ6,6に合流してスムーズに下方に流れ落ちるようになり、同伝熱フィン3,3・・・の前縁部および後縁部を通して途中のスリット4a〜4d部分を経由することなく、図示しない下方側のドレンパン内に一層スムーズに導入されるようになる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5,6,6の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態11)
次に図31は、本願発明の実施の形態11に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図31に示すように、上記実施の形態7と同様の第1,第2の排水用水ガイドリブ5,6,6を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5の中央部(頂部)から、2列目、3列目のスリット4b,4c間上方のフィンカラー3aの下端に向けてストレートに延びる第3の排水用水ガイドリブ7を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によると、上述した実施の形態7と同様の作用効果に加えて、さらに上段側伝熱管2のフィンカラー3a部下端からの凝縮水が、上記新たに追加されたスリット4b,4c間の第3の排水用水ガイドリブ7により吸い込まれて円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5部分に効率良く集められ、同円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5を介して伝熱フィン3両端側の第2の排水用水ガイドリブ6,6にスムーズに合流せしめられ、同第2の排水用水ガイドリブ6,6を介してフィン下方側のドレンパンにスムーズに流下せしめられる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5,6,6,7の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態12)
次に図32は、本願発明の実施の形態12に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、図32に示すように、上記実施の形態8と同様の第1,第2の排水用水ガイドリブ5,6,6を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに左右各辺の長さが等しいへの字形状(傘状)の第1の排水用水ガイドリブ5の中央部(頂部)から、2列目、3列目のスリット4b,4c間上方のフィンカラー3aの下端に向けてストレートに延びる第3の排水用水ガイドリブ7を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によると、上述した実施の形態8と同様の作用効果に加えて、さらに上段側伝熱管2のフィンカラー3a部下端からの凝縮水が、上記新たに追加されたスリット4b,4c間の第3の排水用水ガイドリブ7により吸い込まれてへの字形の第1の排水用水ガイドリブ5部分に効率良く集められ、同第1の排水用水ガイドリブ5を介して伝熱フィン3両端側の第2の排水用水ガイドリブ6,6部分にスムーズに合流せしめられ、同第2の排水用水ガイドリブ6,6を介してスムーズに伝熱フィン3,3・・・下方側のドレンパン内にスムーズに流下せしめられる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5,6,6,7の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態13)
次に図33は、本願発明の実施の形態13に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態9と同様の第1,第2の排水用水ガイドリブ5,6,6を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5の中央部(頂部)から、2列目、3列目のスリット4b,4c間上方のフィンカラー3a下端に向けてストレートに延びる第3の排水用水ガイドリブ7を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によると、上述した実施の形態9と同様の作用効果に加えて、さらに上段側伝熱管2のフィンカラー3a部下端からの凝縮水が、上記新たに追加された第3の排水用水ガイドリブ7により吸い込まれて円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5部分に効率良く集められ、同円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5を介して伝熱フィン3両端側の第2の排水用水ガイドリブ6,6部分に合流せしめられ、同第2の排水用水ガイドリブ6,6を介して伝熱フィン3,3・・・下方側のドレンパン内にスムーズに流下せしめられる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面およびフィンカラー3a,3a・・部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5,6,6,7の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態14)
次に図34は、本願発明の実施の形態14に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態10と同様の第1,第2の排水用水ガイドリブ5,6,6を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらにへの字形状の第1の排水用水ガイドリブ5の中央部(頂部)から、2列目、3列目のスリット4b,4c間上方のフィンカラー3a下端に向けてストレートに延びる第3の排水用水ガイドリブ7を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によると、上述した実施の形態10と同様の作用効果に加えて、さらに上段側伝熱管2のフィンカラー3a下端からの凝縮水が、上記新たに追加された第3の排水用水ガイドリブ7により吸い込まれてへの字形状の第1の排水用水ガイドリブ5部分に効率良く集められ、同への字形状の第1の排水用水ガイドリブ5を介して伝熱フィン3両端側の第2の排水用水ガイドリブ6,6に合流せしめられ、同第2の排水用水ガイドリブ6,6を介して伝熱フィン3,3・・・下方側のドレンパン内にスムーズに流下せしめられる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、スリット4a,4b,4c,4dの上下各端面およびフィンカラー3a,3a・・の下端部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5,6,6,7の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態15)
次に図35は、本願発明の実施の形態15に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態11と同様の第1〜第3の排水用水ガイドリブ5,6,6,7を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに各スリット4a〜4dの上端部(直上部)の各々を逆円弧状にカバーする第4の排水用水ガイドリブ5′を追加し、より確実にフィンカラー3a下端部の凝縮水を第3の排水用水ガイドリブ7に集めやすくし、殆んど各スリット4a〜4d内に凝縮水が流入しないようにしたことを特徴とするものである。
その他の構成は、全て上述の実施の形態11のものと同様であり、同様の作用効果を奏する。
(実施の形態16)
次に図36は、本願発明の実施の形態16に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態12と同様の第1〜第3の排水用水ガイドリブ5,6,6,7を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに各スリット4a〜4dの上端部(直上部)の各々を逆への字形状にカバーする第4の排水用水ガイドリブ5′を追加し、より確実にフィンカラー3a下端部の凝縮水を第3の排水用水ガイドリブ7に集めやすくし、殆んど各スリット4a〜4d内に凝縮水が流入しないようにしたことを特徴とするものである。
その他の構成は、全て上述の実施の形態12のものと同様であり、同様の作用効果を奏する。
(実施の形態17)
次に図37は、本願発明の実施の形態17に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態13と同様の第1〜第3の排水用水ガイドリブ5,6,6,7を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに各スリット4a〜4dの上端部の各々の脇部を逆円弧状にカバーする第4の排水用水ガイドリブ5′を追加し、より確実にフィンカラー3a下端部の凝縮水を第3の排水用水ガイドリブ7に集めやすくし、殆んど各スリット4a〜4d内に凝縮水が流入しないようにしたことを特徴とするものである。
その他の構成は、全て上述の実施の形態13のものと同様であり、同様の作用効果を奏する。
(実施の形態18)
次に図38は、本願発明の実施の形態18に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態14と同様の第1〜第3の排水用水ガイドリブ5,6,6,7を備えたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに各スリット4a〜4dの上端部の各々の脇部を逆への字形状にカバーする第4の排水用水ガイドリブ5′を追加し、より確実にフィンカラー3a下端部の凝縮水を第3の排水用水ガイドリブ7に集めやすくし、殆んど各スリット4a〜4d内に凝縮水が流入しないようにしたことを特徴とするものである。
その他の構成は、全て上述の実施の形態14のものと同様であり、同様の作用効果を奏する。
(実施の形態19)
次に図39は、本願発明の実施の形態19に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態4と同様の各スリット4a〜4dの下端側脇部に円弧状の第1の排水用水ガイドリブ5を設けたクロスフィンコイル型空気熱交換器において、さらに各スリット4a〜4dの上端部の各々を図示のような形で円弧状にカバーする第2の排水用水ガイドリブ5′を追加し、分割型スリット4a,4a,4b,4c,4d,4d上部側のものの水の排出を促進するとともに、フィンカラー3a下端部からの凝縮水がスリット4a〜4d内に流入しにくくしたことを特徴とするものである。
その他の構成は、全て上述の実施の形態2のものと同様であり、同様の作用効果を奏する。
なお、この場合にも、上記排水用水ガイドリブ5の凹凸関係は、上記伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施の形態20)
次に図40および図41は、本願発明の実施の形態20に係る空気調和機用室内機に適した空気熱交換器の構成を示している。
この実施の形態では、上述した各実施の形態の切り起し片を上述のスリット4a〜4dに変えて、例えば図35のような複数列のルーバー10により形成したクロスフィンコイル型空気熱交換器において、同ルーバー10の下端部直下に上述の実施の形態1のものと同様の円弧状の排水用水ガイドリブ5を設けたことを特徴としている。
このような構成によると、上述した実施の形態1の場合と同様に、ルーバー10下端の凝縮水が、上記排水用水ガイドリブ5の微細な凹溝部に吸い込まれて同水ガイドリブ5部分に効率良く集められ、同円弧状の水ガイドリブ5を介して伝熱フィン3両端の前縁側および後縁側に効率良く分流され、同伝熱フィン3の前縁部と後縁部を介して伝熱フィン3,3・・・下方側のドレンパン内にスムーズに流下せしめられる。
したがって、従来のような上記伝熱フィン3,3・・・途中のフィン面間はもちろん、ルーバー10の上下各端面部分に滞留する凝縮水がなくなり、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などを防止することができる。
また、冷房運転中の水はけ性も良好となるため、冷房運転時の冷房能力の向上や通風抵抗の低減、および水飛び等の防止が可能となる。
その結果、同構成によると、フィン表面への環境浮遊物の付着、菌の繁殖、フィンの腐食などが生ぜず、冷房運転中の水はけ性も良好で、冷房運転時の冷房能力の向上、通風抵抗の低減、水飛びの防止が可能な空気調和機用の室内機に適したクロスフィンコイル型の空気熱交換器を簡単かつ低コストに提供することができるようになる。
なお、この場合にも、上記水ガイドリブ5の凹凸関係は、伝熱フィン3の何れの側が凹であっても構わない。
(実施例)
次に図42(a)〜(f)は、上述した本願発明の各実施の形態において採用される水ガイドリブ5〜7の基本的な断面構成を示している。
上述したように上記排水用の水ガイドリブ5,5′〜7は、伝熱フィン3の何れか一側面側で凹、他側面側で凸の断面凹凸構造に形成される。そして、その断面形状は、例えば図38(a)のような断面円弧形状、図38(b)のような断面V字形状、図38(c)のような断面台形状等の各種の凹凸形状が採用される。
しかし、これら各形状は、必ずしも一側面で凹、他側面側で凸の単純な形状だけでなく、例えば図38(d)〜(f)に示すように、伝熱フィン3の一側面側および他側面側の両方に各々凹凸形状を有する複合的な凹凸断面形状に構成することもできる。
このような構成にした場合、伝熱フィン3の両面側に凝縮水吸込ガイド効果の高い凹溝部が形成されるので、排水効果が一層向上する。また、伝熱フィン3のフィン面の補強効果も高くなる。

Claims (11)

  1. 伝熱管と、該伝熱管に対してクロスする状態で複数枚並設された伝熱フィンと、該伝熱フィンの伝熱面に設けられた切起し片とからなる熱交換器であって、上記切起し片の下端部に排水用の水ガイド部を設けたことを特徴とする熱交換器。
  2. 水ガイド部は、複数の切起し片下端部の直下に沿って伝熱フィンの前縁側および後縁側両方向に延びて設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 水ガイド部は、複数の切起し片の各下端部の両脇部分にあって、複数の切起し片の下端部同士を伝熱フィンの前縁側および後縁側方向に相互に連続させるように設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  4. 伝熱フィンの前縁部又は後縁部もしくはそれらの両縁部にも、上下方向に延びる排水用の水ガイド部を設け、切起し片下端部に設けられた水ガイド部を、同上下方向に延びる水ガイド部に連続させたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の熱交換器。
  5. 水ガイド部は、伝熱フィンの片面側に設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の熱交換器。
  6. 水ガイド部は、伝熱フィンの両面側に設けられていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の熱交換器。
  7. 水ガイド部は、少なくとも伝熱フィンの一側面側に形成され、毛細管作用により伝熱フィン面の凝縮水を吸引ガイドして重力方向に流下させる凹溝部を有して形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の熱交換器。
  8. 水ガイド部は、少なくとも伝熱フィンの一側面側が凹部、他側面側が凸部のリブよりなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の熱交換器。
  9. 切起し片が、スリットであることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の熱交換器。
  10. 切起し片が、ルーバーであることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の熱交換器。
  11. 当該熱交換器が、空気調和機用室内機の熱交換器であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の熱交換器。
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