JP2008249298A - フィンチューブ型熱交換器 - Google Patents

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俊光 鎌田
Hirokazu Fujino
宏和 藤野
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鉉永 金
Kazunari Kasai
一成 笠井
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Abstract

【課題】本発明の課題は、フィンチューブ型熱交換器において、融解水を効率よく排出して通風抵抗を低減させ、熱交換性能の低下を防ぐことにある。
【解決手段】本発明のフィンチューブ型熱交換器1は、伝熱フィン2と複数の伝熱管3とを備える。伝熱フィンは気流中に配置される。複数の伝熱管は、伝熱フィンに挿入され、気流に略直交に配置される。伝熱フィンには、伝熱管の下側に複数の第1切り起こし21a〜21cが、伝熱管の上側に複数の第2切り起こし21d〜21fが形成されている。複数の第1切り起こしを結ぶ第1直線L1と、複数の第2切り起こしを結ぶ第2直線L2とは、気流を伝熱管の気流の流れ方向後側に案内するように、気流の流れ方向に対して傾斜している。伝熱フィンには、複数の第2切り起こし部のさらに上側において霜が付きやすい霜付き促進部25がさらに形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィンチューブ型熱交換器、特に、気流中に配置された伝熱フィンと、伝熱フィンに挿入されており気流の流れ方向に略直交する方向に配置された複数の伝熱管とを備えたフィンチューブ型熱交換器に関する。
従来、フィンチューブ型熱交換器の熱交換効率を高める手法として、伝熱管の気流の流れ方向後側に気流を導くように伝熱フィンに切り起こし部を形成するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2007−10279号公報
しかしながら、特許文献1のような技術では、伝熱フィン面上に切り起こし部(ウィングレット)を設置して気流の流れ方向を伝熱管の後側に案内する手法を、例えば暖房運転時における空気調和装置の室外機の室外熱交換器(蒸発器)のような霜が付きやすい状態の熱交換器に使用すると、着霜を解除するデフロスト運転を行った際に霜の融解水が切り起こし部の上部に乗って落ちにくくなる場合がある。この場合に、この切り起こし部の上部に溜まった融解水が室外熱交換器を通過する気流に対する通風抵抗を増大させてしまうこととなり、室外熱交換器内部の風量が低下し熱交換性能を低下させてしまう恐れがある。
本発明の課題は、フィンチューブ型熱交換器において、融解水を効率よく排出して通風抵抗を低減させ、熱交換性能の低下を防ぐことにある。
第1発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、伝熱フィンと複数の伝熱管とを備える。伝熱フィンは、気流中に配置される。複数の伝熱管は、伝熱フィンに挿入されており、気流の流れ方向に略直交する方向に伝熱管列を形成して配置される。伝熱フィンには、複数の第1切り起こし部と複数の第2切り起こし部とが、切り起こし加工により形成されている。複数の第1切り起こし部は、伝熱管の鉛直方向における下側において気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ。複数の第2切り起こし部は、伝熱管の鉛直方向における上側において気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ。複数の第1切り起こし部を仮想的に結ぶ第1直線と、複数の第2切り起こし部を仮想的に結ぶ第2直線とは、伝熱管近傍の気流が伝熱管の気流の流れ方向後側に案内されるように、気流の流れ方向に対して傾斜している。伝熱フィンには、複数の第2切り起こし部のさらに上側において霜が付きやすい霜付き促進部がさらに形成されている。
本発明では、気流を伝熱管の後側に案内するように配置される切り起こし部を有する伝熱フィンにおいて、伝熱管の上側に形成される第2切り起こし部のさらに上側に霜付き促進部が形成されている。
このように、霜が付きやすい霜付き促進部を伝熱管の上側に形成される第2切り起こし部のさらに上側に設けることで、デフロスト運転を行った場合に、霜付き促進部に付着した霜の融解水を利用して第2切り起こし部の上側に付着した霜の融解水を巻き込んで伝熱フィンの下側に排出することができる。これにより、デフロスト運転直後に切り起こし部(特に第2切り起こし部)の上部に溜まり込む霜の融解水を減少させることができ、通風抵抗を減少させることができる。このため、風量が低下することを抑制することができ、熱交換性能を向上させることができる。
第2発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第1発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、霜付き促進部は、気流が衝突する衝突面を有する。
本発明では、霜付き促進部は、気流が衝突する衝突面を有する。したがって、本発明に係るフィンチューブ型熱交換器が蒸発器として機能する場合に、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。このため、気流の温度を低下させることができ、霜付き促進部により多くの霜を付けることができる。
第3発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第2発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、衝突面は、気流の流れ方向に交差する方向と伝熱フィンの板厚方向とが為す面に略平行である。
本発明では、衝突面は、気流の流れ方向に交差する方向と伝熱フィンの板厚方向とがなす面に略平行な面である。このため、衝突面に気流が衝突しやすくなっている。また、衝突面は、気流の流れ方向の幅に対して板厚方向の幅が非常に小さい。したがって、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第4発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第1発明から第3発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、霜付き促進部は、伝熱フィンにおいて第1切り起こし部および第2切り起こし部が形成される側に形成される。
本発明では、霜付き促進部が形成される面は、切り起こし部が形成される面と同じ側に形成されている。したがって、切り起こし部と同じ側に霜付き促進部を形成しているため、デフロスト運転時に効果的に霜の融解水を切り起こし部の上部に流すことができ、切り起こし部の上部にとどまっている融解水とともに排出することができる。
第5発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第4発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、霜付き促進部は、伝熱フィンから突出している突出構造である。
本発明では、霜付き促進部は、伝熱フィンから突出している突出構造である。伝熱フィンから、突出する突出構造を持つことで衝突面をより形成することができる。したがって、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第6発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第5発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、突出構造は、スリット形状である。
本発明では、霜付き促進部としての突出構造は、スリット形状である。このように、伝熱フィンに突出したスリット形状を形成することで、気流が衝突しやすい衝突面を形成することができる。このため、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第7発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第5発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、突出構造は、ルーバ形状である。
本発明では、霜付き促進部としての突出構造は、ルーバ形状である。このように、伝熱フィンに突出したルーバ形状を形成することで、気流が衝突しやすい衝突面を形成することができる。このため、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第8発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第1発明から第3発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、霜付き促進部は穴である。
本発明では、伝熱フィンに穴が開いている形状のため、気流と衝突する衝突面が形成される。このため、前縁効果により気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第9発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、第1発明に係るフィンチューブ型熱交換器であって、霜付き促進部は、伝熱フィンにおいて第1切り起こし部および第2切り起こし部が形成される側に形成され、その表面が他の部分よりも粗くなっている。
本発明では、霜付き促進部と第1切り起こし部および第2切り起こし部とは、伝熱フィンにおいて同じ面に形成されている。そして、霜付き促進部は、伝熱フィンの表面が他の部分の表面よりも粗くなっている部分である。このように、霜付き促進部として伝熱フィンの表面を他の部分よりも粗くすることで、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第1発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、霜が付きやすい霜付き促進部を伝熱管の上側に形成される第2切り起こし部のさらに上側に設けることで、デフロスト運転を行った場合に、霜付き促進部に付着した霜の融解水を利用して第2切り起こし部の上側に付着した霜の融解水を巻き込んで伝熱フィンの下側に排出することができる。これにより、デフロスト運転直後に切り起こし部(特に第2切り起こし部)の上部に溜まり込む霜の融解水を減少させることができ、通風抵抗を減少させることができる。このため、風量が低下することを抑制することができ、熱交換性能を向上させることができる。
第2発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、蒸発器として機能する場合に、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。このため、気流の温度を低下させることができ、霜付き促進部により多くの霜を付けることができる。
第3発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第4発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、切り起こし部と同じ側に霜付き促進部を形成しているため、デフロスト運転時に効果的に霜の融解水を切り起こし部の上部に流すことができ、切り起こし部の上部にとどまっている融解水とともに排出することができる。
第5発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第6発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、伝熱フィンに突出したスリット形状を形成することで、気流が衝突しやすい衝突面を形成することができる。このため、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第7発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、伝熱フィンに突出したルーバ形状を形成することで、気流が衝突しやすい衝突面を形成することができる。このため、気流との間に伝熱フィンの霜付き促進部による前縁効果を得ることができ、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第8発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、前縁効果により気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
第9発明に係るフィンチューブ型熱交換器では、霜付き促進部として伝熱フィンの表面を他の部分よりも粗くすることで、気流から伝熱フィンへの熱伝達を促進することができる。
以下、本発明に係るフィンチューブ型熱交換器の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に本発明の一実施形態に係るフィンチューブ型熱交換器1の要部を示す。ここで、図1は、フィンチューブ型熱交換器1の断面図である。図2は、図1のII−II断面図である。図3は、図1のIII−III断面図である。
(1)フィンチューブ型熱交換器の基本構成
フィンチューブ型熱交換器1は、クロスフィンアンドチューブ型熱交換器であり、主として、複数のプレート状の伝熱フィン2と、複数の伝熱管3とを備えている。伝熱フィン2は、その平面方向を空気等の気流の流れ方向に概ね沿わせた状態で、板厚方向に並んで配置されている。伝熱フィン2には、気流の流れ方向に略直交する方向に間隔を空けて複数の貫通孔2aが形成されている。貫通孔2aの周囲部分は、伝熱フィン2の板厚方向の一方側に突出する環状のカラー部23となっている。カラー部23は、板厚方向に隣り合う伝熱フィン2のカラー部23が形成された面と反対の面に当接しており、各伝熱フィン2の板厚方向間に所定の間隔Hを確保している。伝熱管3は、内部に冷媒等の熱媒体が流れる管部材であり、板厚方向に並んで配置された複数の伝熱フィン2に挿入されており、気流の流れ方向に略直交する方向に配置されている。具体的には、伝熱管3は、伝熱フィン2に形成された貫通孔2aを貫通しており、フィンチューブ型熱交換器1の組立時の拡管作業によって、カラー部23の内面に密着している。
また、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1は、複数の伝熱管3の配列方向が略上下方向となるように設置された状態で使用されるものである。このため、気流は、フィンチューブ型熱交換器1を、略水平方向に向かって横切るように流れることになる。なお、以下の説明において、「上側」、「上方」や「下側」、「下方」という文言を用いる場合には、伝熱管3の配列方向を示しているものとする。
(2)伝熱フィンの詳細形状
次に、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1に用いられている伝熱フィン2の詳細形状について説明する。
伝熱フィン2には、各伝熱管3の鉛直方向における両側(すなわち、各伝熱管3の下側および上側)において、気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ複数(本実施形態では、下側に3つ、上側に3つ)の切り起こし部21a〜21fが、切り起こし加工により、伝熱フィン面2bに形成されている。ここで、下側の切り起こし部を第1切り起こし部21a〜21c、上側の切り起こし部を第2切り起こし部21d〜21fとする。この第1切り起こし部21a〜21cを仮想的に結ぶ第1直線L1または第2切り起こし部21d〜21fを仮想的に結ぶ第2直線L2は、伝熱管3近傍の気流が伝熱管3の気流の流れ方向後側に案内されるように、気流の流れ方向に対して傾斜している。ここで、第1直線L1および第2直線L2の気流の流れ方向に対する迎え角α1,α2は、10°〜30°の範囲内になるように設定されている。
このように第1切り起こし部21a〜21cおよび第2切り起こし部21d〜21fは、伝熱管3近傍の気流が伝熱管3の気流の流れ方向後側に案内されるように気流の流れ方向に対して傾斜している。このため、主として、切り起こし部21a〜21fのうち伝熱フィン2の気流の流れ方向上流側に配置された第1切り起こし部21aおよび第2切り起こし部21dによって境界層を更新する効果を確実に得ることができる。また、伝熱フィン2の気流の流れ方向下流側に配置された第1切り起こし部21cおよび第2切り起こし部21fによって伝熱管3の気流の流れ方向後側の部分に形成される死水域を低減する効果を得ることができる。
また、各切り起こし部21a〜21fは、気流の流れ方向下流側に向かって高さが漸増するように形成されている。図3は、第1切り起こし部21a〜21cを示す図である。本実施形態において、各切り起こし部21a〜21fは、略台形状または略三角形状であり(図3参照)、第1切り起こし部21a〜21cの最大高さhがカラー部23の高さHよりも低くなるように形成されている。
このように、各伝熱管3の両側に形成された切り起こし部21a〜21fのそれぞれが気流の流れ方向上流側から下流側に向かう複数(本実施形態では、上下で各3つずつ)の第1切り起こし部21a〜21cおよび第2切り起こし部21d〜21fに分割されている。このため、伝熱フィン2に発生した凝縮水や融解水などの水滴を第1切り起こし部21a〜21cの隙間および第2切り起こし部21d〜21fの隙間から排出されやすくできる。
また、伝熱フィン2には、第2切り起こし部21d〜21fの鉛直方向におけるさらに上側において、略鉛直方向に延びる膨出スリット25が複数(本実施形態では6つ)設けられている。図4に図1のIV−IV断面図を、図5に図1のV−V断面図をそれぞれ示す。この膨出スリット25は、図4に示すように、伝熱フィン2が板厚方向に膨出することによって形成されている。また、膨出スリット25は、鉛直方向に向けて複数の切れ目が入れられて、伝熱フィン2の板厚方向に対して塑性変形することで膨出して形成されており、この膨出部分において水平方向に貫通した状態になっている(図5参照)。
このように、伝熱フィン2において、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成することで、膨出スリット25部分の板厚方向および切れ目方向からなる気流と衝突する衝突面25aを形成することができる(図5参照)。このため、この衝突面25aと気流との間で前縁効果による熱交換促進効果を得ることができる。これにより、例えば、低外気温時などの着霜しやすい時に、膨出スリット25に他の伝熱フィン部分よりも多くの霜を付けることができる。したがって、膨出スリット25に付いた霜をデフロスト運転を行うことでまとまった融解水とし、膨出スリット25からの融解水を水滴が溜まりやすい切り起こし部21a〜21f(特に第2切り起こし部21d〜21f)に流し込むことができる。これにより、膨出スリット25からの融解水とともに切り起こし部21a〜21fに溜まり込んでいた水滴を効率よく排出することができる。このため、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1の気流に対する通風抵抗を低減することができ、熱交換効率を向上させることができる。
また、切り起こし部21a〜21fが切り起こされる際に伝熱フィン2に形成されるスリット孔22a〜22fは、各切り起こし部21a〜21fの上側に配置される。さらに、伝熱フィン2には、カラー部23の周囲にカラー部23と同心円形状の凹部24が設けられている。この凹部24は、図2に示すように断面がカラー部23に外接する位置にカラー部23とは逆の方向に伝熱フィン2を凹ませて形成されている。
このように、各切り起こし部21a〜21fは、伝熱フィン2を上部から下部に向かって切り起こして形成されている。このため、特に凝縮水や融解水などの水滴が滞留しやすい伝熱管3と第1切り起こし部21a〜21cとの間に第1スリット孔22a〜22cが形成されることになり、伝熱管3と第1切り起こし部21a〜21cとの間に凝縮水や融解水などの水滴が滞留しにくくなる。このため、凝縮水や融解水などの水滴は、伝熱フィン2から排出されやすくなる。また、伝熱フィン2における伝熱管3の周囲全体に凹部24を形成している。したがって、この凹部24に凝縮水や融解水などの水滴が一時的に滞留し、所定量以上の凝縮水や融解水などの水滴が滞留した後に流下し排出されることになる。このため、第1切り起こし部21a〜21cと伝熱管3との間に滞留することなく、凝縮水や融解水などの水滴を排出することができる。
さらに、第1切り起こし部21a〜21cおよび第2切り起こし部21d〜21fが気流の流れ方向上流側から下流側に向かって第1直線L1および第2直線L2上を真っ直ぐに並ぶことによって、切り起こし部21a〜21fのうち伝熱フィン2の気流の流れ方向下流側に配置された第1切り起こし部21cが気流の流れ方向上流側に配置された第1切り起こし部21aと同じ傾斜を有し、また、第2切り起こし部21fが気流の流れ方向上流側に配置された第2切り起こし部21dと同じ傾斜を有することになるため、伝熱管3の気流の流れ方向後側の部分に形成される死水域を低減するだけでなく、第1切り起こし部21cおよび第2切り起こし部21fの背後に新たな死水域が形成されるのを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1では、伝熱フィン2の切り起こし部21a〜21fに溜まり込む融解水を効率よく排出することができ、切り起こし部21a〜21fおよび膨出スリット25による伝熱促進効果を得ることができる。また、気流の流れ方向下流側の切り起こし部21c,21fの背後に新たな死水域が形成されるのを防ぐことができるため、切り起こし部21a〜21fおよび膨出スリット25による伝熱促進効果と排水性とを両立させることができる。
また、このフィンチューブ型熱交換器1では、切り起こし部21a〜21fの形状を気流の流れ方向下流側に向かって高さが漸増した形状にすることによって、各切り起こし部21a〜21fの背後に縦渦を生じさせることができるため、各切り起こし部21a〜21fによる伝熱促進効果をさらに高めることができる。
<特徴>
(1)
本実施形態では、気流を伝熱管3の後側に案内するように配置される切り起こし部21a〜21fを有する伝熱フィン2において、伝熱管3の上側に形成される第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25が形成されている。この膨出スリット25は、気流と衝突する衝突面25aを有し、前縁効果により気流と熱交換を促進しやすく、低外気温時には着霜しやすくなっている。
このように、霜が付きやすい膨出スリット25を伝熱管の上側に形成される第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に設けることで、デフロスト運転を行った場合に、膨出スリット25に付着した霜の融解水を利用して第2切り起こし部21d〜21fの上側に付着した霜の融解水を巻き込んで伝熱フィン2の下側に排出することができる。これにより、デフロスト運転直後に切り起こし部21a〜21f(特に第2切り起こし部21d〜21f)の上部に溜まり込む融解水を減少させることができ、通風抵抗を減少させることができる。このため、風量が低下することを抑制することができ、熱交換性能を向上させることができる。
(2)
本実施形態では、霜付き促進部としての膨出スリット25は、切り起こし部21a〜21fが形成される側に、形成されている。このように、切り起こし部21a〜21fと同じ側に膨出スリットを形成しているため、デフロスト運転時に効果的に霜の融解水を切り起こし部21a〜21fの上部に流すことができ、切り起こし部21a〜21fの上部にとどまっている融解水とともに効率よく排出することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)
本実施形態では、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成しているが、これに限らず、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に霜付き促進構造としてルーバ45を形成しても構わない。また、この場合の伝熱フィン4としてワッフル形状となるように、折り目46a〜46cをルーバ45と併用して形成しても構わない(図6参照)。また、ルーバ形状のみを採用しても構わない。
本変形例(1)に係るフィンチューブ型熱交換器1aでは、図6のように伝熱フィン4の第2切り起こし部41d〜41fのさらに上側にルーバ45を採用している。また、図6のVII−VII断面図を図7に示す。図7における衝突面45aは、本実施形態に係る衝突面25aと同様の効果を持つ。なお、本変形例(1)における伝熱フィン4の番号表記は、本実施形態における伝熱フィン2における番号表記の2番台を4番台に、20番台を40番台に置き換えたものである。さらに、このフィンチューブ型熱交換器1aの構成は、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1とは、伝熱フィン2と伝熱フィン4との形状が異なるのみであり、他の構成は本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1と同様である。
(2)
本実施形態では、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成しているが、これに限らず、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に霜付き促進構造として複数の穴部55を形成しても構わない。
本変形例(2)に係るフィンチューブ型熱交換器1bでは、図8のように伝熱フィン5の第2切り起こし部51d〜51fのさらに上側に複数の穴部55を採用している。また、図8のIX−IX断面図を図9に示す。図9における衝突面55aは、本実施形態に係る衝突面25aと同様の効果を持つ。なお、本変形例(2)における伝熱フィン5の番号表記は、本実施形態における伝熱フィン2における番号表記の2番台を5番台に、20番台を50番台に置き換えたものである。さらに、このフィンチューブ型熱交換器1bの構成は、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1とは、伝熱フィン2と伝熱フィン5との形状が異なるのみであり、他の構成は本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1と同様である。
(3)
本実施形態では、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成しているが、これに限らず、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に霜付き促進構造として他の部分よりも表面が粗い粗面65としても構わない。
本変形例(1)に係るフィンチューブ型熱交換器1cでは、図10のように伝熱フィン6の第2切り起こし部61d〜61fのさらに上側に粗面65としている。なお、本変形例(3)における伝熱フィン6の番号表記は、本実施形態における伝熱フィン2における番号表記の2番台を6番台に、20番台を60番台に置き換えたものである。さらに、このフィンチューブ型熱交換器1cの構成は、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1とは、伝熱フィン2と伝熱フィン6との形状が異なるのみであり、他の構成は本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1と同様である。
本発明に係るフィンチューブ型熱交換器は、融解水を排出させやすくして伝熱効果を効果的に得ることができ、フィンチューブ型熱交換器、特に、気流中に配置された伝熱フィンと、伝熱フィンに挿入されており気流の流れ方向に略直交する方向に配置された複数の伝熱管とを備えたフィンチューブ型熱交換器等として有用である。
本発明の一実施形態に係るフィンチューブ型熱交換器の断面図。 図1のII−II断面図。 図1のIII−III断面図。 図1のIV−IV断面図。 図1のV−V断面図。 変形例(1)に係るフィンチューブ型熱交換器の断面図。 図6のVII−VII断面図。 変形例(2)に係るフィンチューブ型熱交換器の断面図。 図8のIX−IX断面図。 変形例(3)に係るフィンチューブ型熱交換器の断面図。
符号の説明
1,1a〜1c フィンチューブ型熱交換器
2,4〜6 伝熱フィン
3 伝熱管(複数の伝熱管)
21a〜21c 第1切り起こし部
21d〜21f 第2切り起こし部
25 膨出スリット(霜付き促進部)
25a 衝突面
41a〜41c 第1切り起こし部
41d〜41f 第2切り起こし部
45 ルーバ(霜付き促進部)
45a 衝突面
51a〜51c 第1切り起こし部
51d〜51f 第2切り起こし部
55 穴部(霜付き促進部)
55a 衝突面
61a〜61c 第1切り起こし部
61d〜61f 第2切り起こし部
65 粗面(霜付き促進部)
65a 衝突面
L1 第1直線
L2 第2直線

Claims (9)

  1. 気流中に配置された伝熱フィン(2,4〜6)と、
    前記伝熱フィンに挿入されており、前記気流の流れ方向に略直交する方向に伝熱管列を形成して配置される複数の伝熱管(3)と、
    を備え、
    前記伝熱フィンには、前記伝熱管の鉛直方向における下側において前記気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ複数の第1切り起こし部(21a〜21c,41a〜41c,51a〜51c,61a〜61c)と、前記伝熱管の鉛直方向における上側において前記気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ複数の第2切り起こし部(21d〜21f,41d〜41f,51d〜51f,61d〜61f)とが、切り起こし加工により形成されており、
    前記複数の第1切り起こし部を仮想的に結ぶ第1直線(L1)と、前記複数の第2切り起こし部を仮想的に結ぶ第2直線(L2)とは、前記伝熱管近傍の気流が前記伝熱管の気流の流れ方向後側に案内されるように、気流の流れ方向に対して傾斜しており、
    前記伝熱フィンには、前記複数の第2切り起こし部のさらに上側において霜が付きやすい霜付き促進部(25,45,55,65)がさらに形成されている、
    フィンチューブ型熱交換器(1,1a〜1c)。
  2. 前記霜付き促進部は、前記気流が衝突する衝突面(25a,45a,55a)を有する、
    請求項1に記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a,1b)。
  3. 前記衝突面は、前記気流の流れ方向に交差する方向と前記伝熱フィンの板厚方向とが為す面に略平行である、
    請求項2に記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a,1b)。
  4. 前記霜付き促進部は、前記伝熱フィンにおいて前記第1切り起こし部および前記第2切り起こし部が形成される側に形成される、
    請求項1から3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a〜1c)。
  5. 前記霜付き促進部(25,45)は、前記伝熱フィンから突出している突出構造である、
    請求項4に記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a)。
  6. 前記突出構造(25)は、スリット形状である、
    請求項5に記載のフィンチューブ型熱交換器(1)。
  7. 前記突出構造(45)は、ルーバ形状である、
    請求項5に記載のフィンチューブ型熱交換器(1a)。
  8. 前記霜付き促進部(55)は、穴部である、
    請求項1から3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器(1b)。
  9. 前記霜付き促進部(65)は、前記伝熱フィンにおいて前記第1切り起こし部および前記第2切り起こし部が形成される側に形成され、その表面が他の部分よりも粗くなっている、
    請求項1に記載のフィンチューブ型熱交換器(1c)。
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