JP2008249298A - フィンチューブ型熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のフィンチューブ型熱交換器1は、伝熱フィン2と複数の伝熱管3とを備える。伝熱フィンは気流中に配置される。複数の伝熱管は、伝熱フィンに挿入され、気流に略直交に配置される。伝熱フィンには、伝熱管の下側に複数の第1切り起こし21a〜21cが、伝熱管の上側に複数の第2切り起こし21d〜21fが形成されている。複数の第1切り起こしを結ぶ第1直線L1と、複数の第2切り起こしを結ぶ第2直線L2とは、気流を伝熱管の気流の流れ方向後側に案内するように、気流の流れ方向に対して傾斜している。伝熱フィンには、複数の第2切り起こし部のさらに上側において霜が付きやすい霜付き促進部25がさらに形成されている。
【選択図】図1
Description
フィンチューブ型熱交換器1は、クロスフィンアンドチューブ型熱交換器であり、主として、複数のプレート状の伝熱フィン2と、複数の伝熱管3とを備えている。伝熱フィン2は、その平面方向を空気等の気流の流れ方向に概ね沿わせた状態で、板厚方向に並んで配置されている。伝熱フィン2には、気流の流れ方向に略直交する方向に間隔を空けて複数の貫通孔2aが形成されている。貫通孔2aの周囲部分は、伝熱フィン2の板厚方向の一方側に突出する環状のカラー部23となっている。カラー部23は、板厚方向に隣り合う伝熱フィン2のカラー部23が形成された面と反対の面に当接しており、各伝熱フィン2の板厚方向間に所定の間隔Hを確保している。伝熱管3は、内部に冷媒等の熱媒体が流れる管部材であり、板厚方向に並んで配置された複数の伝熱フィン2に挿入されており、気流の流れ方向に略直交する方向に配置されている。具体的には、伝熱管3は、伝熱フィン2に形成された貫通孔2aを貫通しており、フィンチューブ型熱交換器1の組立時の拡管作業によって、カラー部23の内面に密着している。
次に、本実施形態のフィンチューブ型熱交換器1に用いられている伝熱フィン2の詳細形状について説明する。
(1)
本実施形態では、気流を伝熱管3の後側に案内するように配置される切り起こし部21a〜21fを有する伝熱フィン2において、伝熱管3の上側に形成される第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25が形成されている。この膨出スリット25は、気流と衝突する衝突面25aを有し、前縁効果により気流と熱交換を促進しやすく、低外気温時には着霜しやすくなっている。
本実施形態では、霜付き促進部としての膨出スリット25は、切り起こし部21a〜21fが形成される側に、形成されている。このように、切り起こし部21a〜21fと同じ側に膨出スリットを形成しているため、デフロスト運転時に効果的に霜の融解水を切り起こし部21a〜21fの上部に流すことができ、切り起こし部21a〜21fの上部にとどまっている融解水とともに効率よく排出することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本実施形態では、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成しているが、これに限らず、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に霜付き促進構造としてルーバ45を形成しても構わない。また、この場合の伝熱フィン4としてワッフル形状となるように、折り目46a〜46cをルーバ45と併用して形成しても構わない(図6参照)。また、ルーバ形状のみを採用しても構わない。
本実施形態では、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成しているが、これに限らず、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に霜付き促進構造として複数の穴部55を形成しても構わない。
本実施形態では、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に膨出スリット25を形成しているが、これに限らず、第2切り起こし部21d〜21fのさらに上側に霜付き促進構造として他の部分よりも表面が粗い粗面65としても構わない。
2,4〜6 伝熱フィン
3 伝熱管(複数の伝熱管)
21a〜21c 第1切り起こし部
21d〜21f 第2切り起こし部
25 膨出スリット(霜付き促進部)
25a 衝突面
41a〜41c 第1切り起こし部
41d〜41f 第2切り起こし部
45 ルーバ(霜付き促進部)
45a 衝突面
51a〜51c 第1切り起こし部
51d〜51f 第2切り起こし部
55 穴部(霜付き促進部)
55a 衝突面
61a〜61c 第1切り起こし部
61d〜61f 第2切り起こし部
65 粗面(霜付き促進部)
65a 衝突面
L1 第1直線
L2 第2直線
Claims (9)
- 気流中に配置された伝熱フィン(2,4〜6)と、
前記伝熱フィンに挿入されており、前記気流の流れ方向に略直交する方向に伝熱管列を形成して配置される複数の伝熱管(3)と、
を備え、
前記伝熱フィンには、前記伝熱管の鉛直方向における下側において前記気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ複数の第1切り起こし部(21a〜21c,41a〜41c,51a〜51c,61a〜61c)と、前記伝熱管の鉛直方向における上側において前記気流の流れ方向上流側から下流側に向かって真っ直ぐに並ぶ複数の第2切り起こし部(21d〜21f,41d〜41f,51d〜51f,61d〜61f)とが、切り起こし加工により形成されており、
前記複数の第1切り起こし部を仮想的に結ぶ第1直線(L1)と、前記複数の第2切り起こし部を仮想的に結ぶ第2直線(L2)とは、前記伝熱管近傍の気流が前記伝熱管の気流の流れ方向後側に案内されるように、気流の流れ方向に対して傾斜しており、
前記伝熱フィンには、前記複数の第2切り起こし部のさらに上側において霜が付きやすい霜付き促進部(25,45,55,65)がさらに形成されている、
フィンチューブ型熱交換器(1,1a〜1c)。 - 前記霜付き促進部は、前記気流が衝突する衝突面(25a,45a,55a)を有する、
請求項1に記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a,1b)。 - 前記衝突面は、前記気流の流れ方向に交差する方向と前記伝熱フィンの板厚方向とが為す面に略平行である、
請求項2に記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a,1b)。 - 前記霜付き促進部は、前記伝熱フィンにおいて前記第1切り起こし部および前記第2切り起こし部が形成される側に形成される、
請求項1から3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a〜1c)。 - 前記霜付き促進部(25,45)は、前記伝熱フィンから突出している突出構造である、
請求項4に記載のフィンチューブ型熱交換器(1,1a)。 - 前記突出構造(25)は、スリット形状である、
請求項5に記載のフィンチューブ型熱交換器(1)。 - 前記突出構造(45)は、ルーバ形状である、
請求項5に記載のフィンチューブ型熱交換器(1a)。 - 前記霜付き促進部(55)は、穴部である、
請求項1から3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器(1b)。 - 前記霜付き促進部(65)は、前記伝熱フィンにおいて前記第1切り起こし部および前記第2切り起こし部が形成される側に形成され、その表面が他の部分よりも粗くなっている、
請求項1に記載のフィンチューブ型熱交換器(1c)。
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2007
- 2007-03-30 JP JP2007093545A patent/JP2008249298A/ja active Pending
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