JP3352877B2 - 感圧接着剤とそれを塗布してなる表面保護シートおよび表面保護方法 - Google Patents

感圧接着剤とそれを塗布してなる表面保護シートおよび表面保護方法

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JP3352877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電離放射線硬化性
を有する熱溶融型感圧接着剤、並びに、この感圧接着剤
層を有する表面保護シートおよび表面保護方法に関す
る。さらに詳しくは、塩ビ鋼板、ステンレス鋼板、プラ
スチック板等の表面保護の目的で使用される表面保護シ
ートに好適な、粘着性と再剥離性に優れる電離放射線硬
化性を有する熱溶融型感圧接着剤とそれを塗布してなる
表面保護シートおよび表面保護方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、各種金属板、プラスチック板、塗
装鋼板の表面保護を目的とした表面保護シートとして
は、紫外線透過性基材に光硬化型で加熱接着性の接着剤
層を設けたものが知られている(特開平5−27811
7号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−278117号公報の実施例等で開示されているも
のは、分子量が大きく粘度が高いこと、イソシアネート
系化合物等を硬化剤として併用していること等から、ホ
ットメルト塗工が困難であり、また配合物の安定性に劣
るため、作成直後に使用しなければならない等の作業性
の問題があった。また、このものは硬化剤を使用してい
ることから、加熱接着時の流動性に乏しいため、建築内
装に使用されるエンボス加工を施した塩ビ化粧鋼板のご
とき表面粗度の極めて大きな被着体に対しては、その凹
部への密着性が足りず、安定した接着力を発揮できない
等の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、各種の被
着体に対して安定した接着力を発揮し、接着力の経日上
昇が少なく、糊残りなく容易に再剥離できるホットメル
ト塗工の可能な電離放射線硬化性を有する熱溶融型感圧
接着剤の開発を目的として鋭意検討した結果、本発明に
到達した。
【0005】すなわち本発明は、ゲルパーミェーション
クロマトグラフ法(GPC法)で測定した数平均分子量
が500〜50,000で、1分子あたり1.5個より
多い二重結合を有するポリオレフィン系重合体(a1)
にカルボキシル基含有不飽和化合物(a2)を付加させ
て、酸変性ポリオレフィン系重合体(a3)を得た後
に、(a3)中のカルボキシル基と、水酸基を有するエ
チレン性不飽和基含有化合物(a4)の分子中の水酸基
とを反応させて側鎖及び/または末端にエチレン性不飽
和基を導入してなる変性ポリオレフィン系重合体(A)
100重量部と、エチレン性不飽和基を有する反応性希
釈剤(B)1〜100重量部からなることを特徴とする
感圧接着剤;ゲルパーミェーションクロマトグラフ法
(GPC法)で測定した数平均分子量が500〜50,
000で、1分子あたり1.5個より多い二重結合を有
する、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン・
α−オレフィン共重合体からなる群から選ばれるポリオ
レフィン系重合体(a1)、または、ゲルパーミェーシ
ョンクロマトグラフ法(GPC法)で測定した数平均分
子量が500〜50,000で、1分子あたり1.5個
より多い二重結合を有する熱減成法で得られたポリオレ
フィン系重合体(a1)に、カルボキシル基含有不飽和
化合物(a2)を付加させて、酸変性ポリオレフィン系
重合体(a3)を得た後に、(a3)中のカルボキシル
基と、水酸基を有するエチレン性不飽和基含有化合物
(a4)の分子中の水酸基とを反応させるか、または該
(a3)とモノアルキロールアミンとのイミド化で水酸
基変性ポリオレフィン系重合体(a5)を得た後に、
(a5)中の水酸基と、水酸基との反応性を有する官能
基を有するエチレン性不飽和基含有化合物(a6)とを
反応させて側鎖及び/または末端にエチレン性不飽和基
を導入してなる変性ポリオレフィン系重合体(A)10
0重量部と、エチレン性不飽和基を有する反応性希釈剤
(B)1〜100重量部からなることを特徴とする感圧
接着剤;この感圧接着剤が加熱溶融され、電離放射線透
過性基材に塗布されてなることを特徴とする表面保護シ
ート;並びに、この表面保護シートを加熱して被着体に
貼り合わせたものに、電離放射線を照射して感圧接着剤
層を硬化処理することを特徴とする表面保護方法であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、該変性ポリオレ
フィン系重合体(A)は、ポリオレフィン系主鎖のGP
C法で測定した数平均分子量が500〜50,000で
あり、側鎖及び/または末端にエチレン性不飽和基を有
するものである。ポリオレフィン系主鎖のGPC法で測
定した数平均分子量は、通常500〜50,000であ
り、好ましくは500〜40,000、特に好ましくは
1,000〜30,000である。数平均分子量が50
0未満では、電離放射線で硬化した後の感圧接着剤層の
靱性が低下し、再剥離時に感圧接着剤層が割れて糊残り
等が生じる。数平均分子量が50,000を超えると感
圧接着剤の粘度が上がり、ホットメルト塗工が困難とな
る。
【0007】上記変性ポリオレフィン系重合体(A)の
側鎖及び/または末端におけるエチレン性不飽和基は、
電離放射線を照射すると重合し得る官能基であり、感圧
接着剤の凝集力を向上させるものである。このエチレン
性不飽和基の具体例としては、ビニル基[(メタ)アク
リル基、ビニルエーテル基など]、(メタ)アリル基な
どがあげられる。
【0008】上記変性ポリオレフィン系重合体(A)の
例としては、下記やの製造法で得られるものがあげ
られる。 製造法:GPC法で測定した数平均分子量が500〜
50,000で、1分子あたり1.5個より多い二重結
合を有するポリオレフィン系重合体(a1)にカルボキ
シル基含有不飽和化合物(a2)を付加させて、酸変性
ポリオレフィン系重合体(a3)を得た後に、(a3)
中のカルボキシル基と、水酸基を有するエチレン性不飽
和基含有化合物(a4)の分子中の水酸基とを反応させ
て、側鎖及び/または末端にエチレン性不飽和基を導入
する方法。 製造法:上記酸変性ポリオレフィン系重合体(a3)
とモノアルキロールアミンとのイミド化で水酸基変性ポ
リオレフィン系重合体(a5)を得た後に、(a5)中
の水酸基と、水酸基との反応性を有する官能基を有する
エチレン性不飽和基含有化合物(a6)とを反応させて
側鎖及び/または末端にエチレン性不飽和基を導入する
方法。
【0009】前記製造法に記載のGPC法で測定した
数平均分子量が500〜50,000で、1分子あたり
1.5個より多い二重結合を有するポリオレフィン系重
合体(a1)の種類としては、例えば、高密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレンとα−オレフィンとの共重合体
[エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−ブテン
共重合ゴムなど]、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合ゴム、およびこれらの2種類以上の混合物があげられ
る。これらのうち好ましいのは、低密度ポリエチレン、
ポリプロピレンおよびエチレン−プロピレン共重合ゴム
であり、特に好ましいのは、エチレン−プロピレン共重
合ゴムである。
【0010】(a1)が(A)のポリオレフィン系主鎖
となるため、(a1)のGPC法で測定した数平均分子
量は、(A)のポリオレフィン系主鎖同様、通常500
〜50,000であり、好ましくは500〜40,00
0、特に好ましくは1,000〜30,000である。
【0011】(a1)は、末端および/または分子内に
二重結合を有することが好ましい。二重結合の数につい
ては特に制限はないが、1分子あたり通常0.5個以
上、好ましくは1.5個より多い個数である。二重結合
が1分子あたり0.5個未満では、(メタ)アクリル
基、ビニルエーテル基、(メタ)アリル基を導入するた
めの官能基、例えばカルボキシル基含有不飽和化合物
(a2)の(a1)への付加量が低下し、凝集力が不足
する。上記(a1)を得る方法は、例えばエチレン、プ
ロピレン等を所望の分子量となるように重合する方法、
ポリエチレン、ポリプロピレン等を所望の分子量まで熱
減成して低分子量化する方法等があげられるが、分子末
端および/または分子内に二重結合が形成されることか
ら、熱減成法が好ましい。
【0012】製造法記載のカルボキシル基含有不飽和
化合物(a2)としては、(無水)マレイン酸、(無
水)イタコン酸、クロロ(無水)イタコン酸、クロロ
(無水)マレイン酸、(無水)シトラコン酸などがあげ
られる。これらのうち好ましいものは、(無水)マレイ
ン酸、(無水)イタコン酸であり、特に好ましいもの
は、(無水)マレイン酸である。
【0013】前記製造法およびで用いる酸変性ポリ
オレフィン系重合体(a3)の製法としては、例えば、
ポリオレフィン系重合体(a1)とカルボキシル基含有
不飽和化合物(a2)とを有機過酸化物の存在下で、溶
媒中で(a1)が溶解する温度(通常100〜250
℃、好ましくは130〜200℃)で反応させることに
よって、酸変性ポリオレフィン系重合体(a3)が得る
方法が挙げられる。有機過酸化物としては、一般にラジ
カル重合において開始剤として用いられるものが使用で
き、通常100℃での半減期が1分間以上のものが用い
られる。具体的には、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイドなどがあげられる。使用する溶
媒としては、炭素数6〜12の炭化水素、炭素数6〜1
2のハロゲン化炭化水素などを用いることができる。
【0014】また、例えば、(a1)、(a2)および
有機過酸化物を押し出し機、ブラベンダー、ニーダー、
バンバリーミキサー、通常の攪拌機付反応槽などの各種
混合機内で溶融混合して反応させることによっても(a
3)を得ることができる。混練温度は、通常、使用され
る(a1)の融点以上〜250℃、好ましくは120〜
200℃である。有機過酸化物は、前記のものと同じも
のが使用できる。
【0015】酸変性ポリオレフィン系重合体(a3)の
製造において、ポリオレフィン系重合体(a1)に付加
するカルボキシル基含有不飽和化合物(a2)の重量比
は、(a1)100重量部に対して、0.2〜40重量
%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは2〜
20重量%である。(a2)の量が0.2重量%未満の
場合、感圧接着剤の凝集力が不足し、再剥離時に糊残り
等が発生する。(a2)の量が40重量%を超えると感
圧接着剤の柔軟性が低下し、初期の接着力が低下する。
【0016】前記製造法に記載の(a3)中のカルボ
キシル基と反応させる、水酸基を有するエチレン性不飽
和基含有化合物(a4)としては、水酸基を有するアク
リレート及び水酸基を含有するビニル基含有化合物など
があげられる。水酸基を有するアクリレートの具体例と
しては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレートなどが、水酸基を
含有するビニル基含有化合物の具体例としては、ヒドロ
キシブチルビニルエーテルなどがあげられる。これらの
うち、好ましいのは、2−ヒドロキシエチルアクリレー
トである。
【0017】製造法では、例えば、酸変性ポリオレフ
ィン系重合体(a3)と、水酸基を有するエチレン性不
飽和基含有化合物(a4)とを無溶媒又は溶媒中で(a
3)が溶融または溶解する温度、好ましくは60〜12
0℃で、必要によりp−メトキシハイドロキノン、ハイ
ドロキノン等の重合禁止剤を100〜2,000ppm
添加して反応させ、反応終了後、そのまま、または溶媒
を減圧下で留去することにより、変性ポリオレフィン系
重合体(A)を得ることができる。溶媒としては、炭素
数6〜12の炭化水素などを用いることができる。
【0018】製造法において、酸変性ポリオレフィン
系重合体(a3)中のカルボキシル基と、水酸基を有す
るエチレン性不飽和基含有化合物(a4)中の水酸基と
の割合は、(a3)1当量に対して、(a4)が通常
0.01〜6当量、好ましくは1:0.1〜3当量、特
に好ましくは0.2〜1当量である。(a3)中のカル
ボキシル基1当量に対する(a4)中の水酸基の当量
が、0.01未満の場合、感圧接着剤の凝集力が不足
し、再剥離時に糊残り等が発生する。(a3)中のカル
ボキシル基1当量に対する(a4)中の水酸基の当量
が、6当量を越えると、硬化後の感圧接着剤の靱性が低
下し、再剥離時に感圧接着剤層が割れて糊残り等が生じ
る。
【0019】製造法に記載の水酸基変性ポリオレフィ
ン系重合体(a5)は、例えば、酸変性ポリオレフィン
系重合体(a3)と、(a3)中のカルボキシル基1当
量当たり、2〜5当量のモノアルキロールアミンとを無
溶媒、又は溶媒中で(a3)が溶融または溶解する温度
で、通常100〜250℃、好ましくは130〜200
℃で反応させ、反応終了後、過剰のモノアルキロールア
ミンと溶媒を減圧下で留去することによって得られる。
溶媒としては、炭素数6〜12の炭化水素、炭素数6〜
12のハロゲン化炭化水素などを用いることができる。
モノアルキロールアミンとしては、モノエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン、モノブタノールアミンな
どがあげられ、好ましいものは、モノエタノールアミン
である。
【0020】製造法記載の水酸基との反応性を有する
官能基を有する化合物(a6)としては、α、β−不飽
和カルボン酸[(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン
酸、(無水)イタコン酸、クロロ(無水)イタコン酸、
クロロ(無水)マレイン酸、(無水)シトラコン酸な
ど]、エポキシ基を有する(メタ)アクリレート[グリ
シジル(メタ)アクリレートなど]、イソシアネート基
を有する(メタ)アクリレート[(メタ)アクリロイル
イソシアネートなど]などがあげられる。これらのうち
好ましいものは、無水マレイン酸、無水イタコン酸、メ
タクリロイルイソシアネートであり、特に好ましいもの
は、無水マレイン酸、メタクリロイルイソシアネートで
ある。
【0021】製造法では、例えば、水酸基変性ポリオ
レフィン系重合体(a5)と、水酸基との反応性を有す
る官能基を有する化合物(a6)とを無溶媒、又は溶媒
中で(a5)が溶融または溶解する温度、好ましくは6
0〜120℃で、必要によりp−メトキシハイドロキノ
ン、ハイドロキノン等の重合禁止剤を100〜2,00
0ppm添加して反応させ、反応終了後、そのまま、ま
たは溶媒を減圧下で留去することにより、変性ポリオレ
フィン系重合体(A)を得ることができる。溶媒として
は、炭素数6〜12の炭化水素などを用いることができ
る。
【0022】製造法において、水酸基変性ポリオレフ
ィン系重合体(a5)中の水酸基と、水酸基との反応性
を有する官能基を有する化合物(a6)中の水酸基と反
応する官能基との割合は、(a5)1当量に対して、
(a6)が通常0.01〜6当量、好ましくは0.1〜
3当量、特に好ましくは0.2〜1当量である。(a
5)中の水酸基1当量に対する(a6)の当量が、0.
01未満の場合、感圧接着剤の凝集力が不足し、再剥離
時に糊残り等が発生する。(a5)中の水酸基1当量に
対する(a6)の当量が、6当量を越えると、硬化後の
感圧接着剤の靱性が低下し、再剥離時に感圧接着剤層が
割れて糊残り等が生じる。
【0023】本発明において、エチレン性不飽和基を有
する反応性希釈剤(B)は、感圧接着剤の粘度および電
離放射線で硬化した際の凝集力を調整する目的で配合さ
れるものであり、(B)が有するエチレン性不飽和基の
具体例としては、ビニル基[(メタ)アクリル基、ビニ
ルエーテル基など]、(メタ)アリル基などがあげられ
る。
【0024】上記反応性希釈剤(B)としては、公知の
(メタ)アクリレート、ビニルエーテル化合物、(メ
タ)アリル化合物等があげられる。(メタ)アクリレー
トの具体例としては、1分子中に(メタ)アクリロイル
基を1個有する化合物[炭素数1〜12のアルコール、
アルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物の
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレートなど];1分子中に(メタ)アクリロ
イル基を2個有する化合物[ビスフェノール類のアルキ
レンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコール、およびそのアルキレンオキサイド
付加物のジ(メタ)アクリレート、ポリアルキレンオキ
サイドジ(メタ)アクリレートなど];1分子中に(メ
タ)アクリロイル基を3個以上有する化合物[トリメチ
ロールプロパン、グリセリンおよびそのアルキレンオキ
サイド付加物のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールおよびそのアルキレンオキサイド付加物のト
リ−またはテトラ(メタ)アクリレート、ポリペンタエ
リスリトールおよびそのアルキレンオキサイド付加物の
ペンタ−、ヘキサ−またはそれ以上の(メタ)アクリレ
ートなど];およびこれらの2種以上の混合物があげら
れる。
【0025】ビニルエーテル化合物の具体例としては、
1分子中にビニルエーテル基を1個有する化合物[ドデ
シルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル];1分子中にビニルエーテル基を2個有する化合物
[ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物のジ
ビニルエーテル、ネオペンチルグリコール、およびその
アルキレンオキサイド付加物のジビニルエーテル、ポリ
アルキレンオキサイドジビニルエーテルなど];および
これらの2種以上の混合物があげられる。
【0026】(メタ)アリル化合物の具体例としては、
1分子中に(メタ)アリル基を1個有する化合物[炭素
数1〜12のアルコール、フェノール、アルキルフェノ
ールのアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アリルエ
ーテルなど];1分子中に(メタ)アリル基を2個有す
る化合物[ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付
加物のジ(メタ)アリルエーテル、ネオペンチルグリコ
ール、およびそのアルキレンオキサイド付加物のジ(メ
タ)アリルエーテル、ポリアルキレンオキサイドジ(メ
タ)アリルエーテル、ジアリルフタレートなど];1分
子中に(メタ)アリル基を3個以上有する化合物[トリ
メチロールプロパン、グリセリンおよびそのアルキレン
オキサイド付加物のトリ(メタ)アリルエーテル、ペン
タエリスリトールおよびそのアルキレンオキサイド付加
物のトリ−またはテトラ(メタ)アリルエーテル、ポリ
ペンタエリスリトールおよびそのアルキレンオキサイド
付加物のペンタ−、ヘキサ−またはそれ以上の(メタ)
アリルエーテルなど];およびこれらの2種以上の混合
物があげられる。
【0027】これらのうち好ましいものは、2−エチル
ヘキシルアクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物のジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールのプロピレンオキサイド付加物のジアクリレート、
トリメチロールプロパンのプロピレンオキサイド付加物
のジアクレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレ
ート、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ネオ
ペンチルグリコールジアリルエーテル、トリメチロール
プロパントリアリルエーテル、ペンタエリスリトールテ
トラアリルエーテルであり、特に好ましいのは、ネオペ
ンチルグリコールのプロピレンオキサイド付加物のジア
クリレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジアリルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリアリルエーテルである。
【0028】本発明の感圧接着剤の製法を例示すると、
該変性ポリオレフィン系重合体(A)と、該反応性希釈
剤(B)とを攪拌可能な粘度となる温度、通常40〜1
50℃、好ましくは、60〜120℃で、必要によりp
−メトキシハイドロキノン、ハイドロキノン等の重合禁
止剤を100〜2,000ppm添加して配合すること
により本発明の感圧接着剤を得ることができる。
【0029】変性ポリオレフィン系重合体(A)に対す
る、反応性希釈剤(B)の配合割合は、(A)100重
量部に対して、通常1〜100重量部、好ましくは1〜
80重量部、さらに好ましくは1〜60重量部、特に1
〜40重量部である。
【0030】(B)の配合割合が1重量部未満では、電
離放射線で硬化した後の感圧接着剤層の凝集力が低く、
再剥離時に糊残り等が生じると共に、感圧接着剤の粘度
が上がりホットメルト塗工が困難となる。(B)の配合
割合が100重量部を越えると、電離放射線で硬化した
後の感圧接着剤層の靱性が低下し、再剥離時に感圧接着
剤層が割れて糊残り等が生じる。
【0031】本発明の感圧接着剤の粘度は、ホットメル
ト塗工に適当な粘度であることが好ましい。通常、取り
扱い、塗工適性の点から、ブルックフィールド型粘度計
で測定した粘度が1,000〜500,000cP程度
であることが好ましいが、使用するホットメルトコータ
ーの適応粘度範囲に応じ、適宜、塗工温度を設定すれば
よくこれに限定されるものではない。
【0032】本発明の感圧接着剤は、ホットメルト塗工
性、加熱接着時の被着体との密着性、電離放射線照射時
の硬化性等の本発明の目的とする機能を損なわない範囲
で、公知の各種添加剤を配合して使用することができ
る。この添加剤としては、粘着性付与樹脂[ロジン、ロ
ジン誘導体もしくはその水添化体、ポリテルペン樹脂、
テルペンフェノール樹脂、キシレン樹脂、スチレン系樹
脂、クマロン・インデン樹脂、C5系石油樹脂、C9系
石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂など]、可塑剤[フタ
ル酸系エステルに代表されるカルボン酸エステル、塩化
パラフィンなど]、着色剤[酸化チタン、炭酸カルシウ
ムなど]、防カビ剤[亜酸化銅、フェノール系化合物な
ど]などがあげられる。
【0033】本発明の表面保護シートは、本発明の感圧
接着剤が加熱溶融され、電離放射線透過性基材に塗布さ
れてなるものである。電離放射線透過性基材としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の基材が使用できる
が、電離放射線透過性があればよく、特にこれには限定
されない。
【0034】本発明の表面保護シートの製法を例示する
と、本発明の感圧接着剤を加熱溶融させた状態で通常の
ホットメルトコーターを用いて電離放射線透過性基材に
塗布することにより本発明の表面保護シートが得られ
る。本発明の感圧接着剤は特に60〜70℃程度の低温
でも塗工できることから、ポリエチレン等の熱に弱い電
離放射線透過性基材へも直接塗工することができる。
【0035】本発明の表面保護シートにおける感圧接着
剤層の塗布量は、被着体表面への馴染性および電離放射
線照射後の密着性の点から、5g/m2以上であること
が好ましい。一般に約50g/m2以下の塗布量で充分
な接着力、凝集力、表面保護機能が発現するが、本発明
においてはこれに限定されず、用途によって適宜塗布量
を決定して良い。
【0036】本発明の表面保護方法は、本発明の表面保
護シートを加熱して被着体に貼り合わせたものに、電離
放射線を照射して感圧接着剤層を硬化処理する方法であ
る。表面保護シートを被着体に加熱して被着体に貼り合
わせるには熱ロール等が好適に用いられる。加熱温度
は、感圧接着剤の温度特性、基材の耐熱性等を考慮の
上、適宜決定してよい。一般的な加熱温度は、40〜1
00℃である。また、被着体表面に本発明の感圧接着剤
を塗工し、直後に電離放射線透過性基材を貼り合わせた
後に電離放射線を照射する方法でも表面保護加工をする
ことができる。
【0037】本発明の感圧接着剤は実質的に無溶剤の熱
溶融型であってかつ電離放射線硬化性であり、硬化させ
る際の電離放射線として好ましいものは紫外線および電
子線である。
【0038】本発明の感圧接着剤を紫外線で硬化させる
場合、光重合開始剤の添加が必要である。使用し得る光
重合開始剤としては、ベンゾイン、ベンゾインアルキル
エーテル、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾフェ
ノン、メチルベンゾイルフォーメート、イソプロピルチ
オキサントンなどがあげられる。光重合開始剤の量は、
(A)と(B)の重量の合計に対して通常20重量%以
下、好ましくは6重量%以下である。
【0039】紫外線で硬化させる場合、高圧水銀灯、メ
タルハライドランプ等を備えた公知の紫外線照射装置を
使用することができる。硬化する際の紫外線の照射量
は、好ましくは50〜1,000mJ/cm2である。
照射量が50mJ/cm2未満では硬化が不十分にな
り、1,000mJ/cm2を超えると硬化した感圧接
着剤層が黄変劣化する可能性がある。
【0040】電子線で硬化させる場合、公知の電子線照
射装置を使用することができる。電子線の照射量は、好
ましくは1〜10Mradである。照射量が1Mrad
未満では、硬化が不十分になり、10Mradを超える
と硬化したコーティング膜あるいは、基材(プラスチッ
ク製シート、フィルム等)が損傷を受け、劣化する可能
性がある。
【0041】なお、被着体に対する接着力は、使用目的
に応じて適宜に決定して良いが、一般的には、180度
剥離試験の測定値で10〜1,000g/25mm程度
が好ましい。
【0042】本発明の表面保護シートは、ステンレス鋼
板等の各種金属鋼板、塗装鋼板等の加工鋼板、各種プラ
スチック板等の各種被着体に適用することができる。特
に感圧接着剤層を熱軟化させて貼り合わせるため、被着
体に対する密着性が良好となることから、エンボス加工
を施した塩ビ鋼板等の表面粗度の大きい被着体に対して
も安定した接着力を発揮できる。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下において、部は重量部を、%は重量%を示す。
【0044】 製造例1[酸変性ポリオレフィン系重合体の製造] 撹拌機、環流冷却管、温度計および窒素吹き込み口を備
えたセパラブルフラスコに熱減成法で得た低分子量ポリ
エチレン−プロピレン共重合ゴム(数平均分子量3,1
00)92部を仕込み、加熱溶融後、無水マレイン酸8
部を加え、ジクミルパーオキサイド1部の存在下に17
0℃で反応させて、無水マレイン酸含量8%の無水マレ
イン酸変性エチレン−プロピレン共重合ゴム[以下(a
3−1)と略記]を得た。
【0045】 製造例2[酸変性ポリオレフィン系重合体の製造] 製造例1と同様の操作で下記の仕込み比で反応を行い、
無水マレイン酸含量15%の無水マレイン酸変性エチレ
ン−プロピレン共重合ゴム[以下(a3−2)と略記]
を得た。 低分子量エチレン−プロピレン共重合ゴム 85部 (数平均分子量3,100) 無水マレイン酸 15部 ジクミルパーオキサイド 4部
【0046】 製造例3[メタクリロイル基を有する変性ポリオレフィ
ン系重合体の製造] 撹拌機、環流冷却管、温度計および窒素吹き込み口を備
えたコルベンに、製造例1で得た(a3−1)100
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.1部、p
−メトキシハイドロキノン0.1部、トルエン100部
を仕込み、100℃で反応させた後に、トルエンを減圧
下で留去して、メタクリロイル基を有する変性エチレン
−プロピレン共重合ゴム[以下(A−1)と略記]を得
た。
【0047】 製造例4[メタクリロリル基を有する変性ポリオレフィ
ン系重合体の製造] 製造例3と同様の操作で下記の仕込み比で反応を行い、
メタクリロイル基を有する変性エチレン−プロピレン共
重合ゴム[以下(A−2)と略記]を得た。 (a3−2) 100 部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 10.2部 p−メトキシハイドロキノン 0.1部 トルエン 100 部
【0048】比較製造例1 攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素ガ
ス導入管を付した4つ口コルベンに、酢酸エチル60部
仕込み75℃に昇温した。次いでn−ブチルアクリレー
ト100部、アクリロニトリル10部、メチルメタクリ
レート5部、アクリル酸2部およびAIBN0.4部を
混合した。この単量体混合液を、コルベン内に窒素を通
じながら、滴下ロートで4時間かけて連続的に滴下して
ラジカル重合を行った。滴下終了後、AIBN1.5部
を酢酸エチル18部に溶解した溶液を滴下ロートを用い
て、滴下終了後2時間目から4時間をかけて連続的に追
加した。さらに、沸点で重合を4時間継続した後、トル
エン97.5部を加えてアクリル系共重合体の溶液(X
−1)を得た。(X−1)中のアクリル系共重合体の、
重量平均分子量は約46万であった。
【0049】実施例1〜4 表1記載の配合比で感圧接着剤を作成し配合物の安定性
を確認すると共に、得られた感圧接着剤を70℃で加熱
溶融させ、厚み60ミクロンのポリエチレンフィルムの
コロナ処理面に20g/m2の厚みとなるように塗布し
て表面保護シートを作成した。これを塩ビ鋼板、ステン
レス板(SUS304BA)に60℃に加熱したローラ
ーで貼り合わせ、80W/cmの高圧水銀灯を用いて照
射距離9.5cm、コンベアスピード5m/分で紫外線
を照射し、感圧接着剤層を硬化させ、常態接着力試験、
接着力の経日安定性試験を行った。結果を表2に示す。
【0050】比較例1 表1記載の配合比で作成した比較の感圧接着剤溶液の安
定性を確認すると共に、厚み60ミクロンのポリエチレ
ンフィルムのコロナ処理面に20g/m2(dry)の
厚みとなるように塗布して100℃×2分の条件で乾燥
した後に、40℃×3日養生して比較の表面保護シート
を作成した。これを用いて実施例1と同様にして、常態
接着力試験、接着力の経日安定性試験を行った。結果を
表2に示す。
【0051】
【表1】 (略号の説明) NA−305:ネオペンチルグリコールにプロピレンオ
キサイドを2モル付加したもののジアクリレート[ネオ
マーNA−305;三洋化成工業(株)製] DA−600:ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ート[ネオマーDA−600;三洋化成工業(株)製] HCHPK :1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン コロネートL:トリメチロールプロパン−TDI付加体
の酢酸エチル溶液(固形分75%)[日本ポリウレタン
(株)製] G−Ac :グリシジルアクリレート IBTX :イソブチルチオキサントン
【0052】[性能試験方法] 1.配合物の安定性(配合物の粘度確認):表1記載の
配合処方で配合したものを25℃×8時間放置した後に
粘度を測定し、配合直後の粘度と比較した。粘度の上昇
のレベルに応じて、◎[上昇率0〜10%]、○[11
〜20%]、△[11%以上]、×[ゲル化(測定不
可)]で示した。
【0053】2.常態接着力試験(180゜剥離試
験):表面保護シートを貼り合わせたステンレス板(S
US304)とエンボス加工を施した塩ビ鋼板を23℃
と80℃で30分放置した後に、表面保護シートを25
mm幅に裁断して、23℃と80℃の温度で180゜剥
離試験を行った。[剥離速度300mm/分] 23℃での接着力は、測定値を表2に示した。80℃で
の接着力は、23℃での測定値と比較して、レベルに応
じて◎[変化率0〜10%]、○[11〜20%]、△
[21〜50%]、×[50%以上]で表2に示した。
同時に再剥離した後の被着体表面の清浄度(感圧接着剤
の糊残りの有無等)を肉眼で下記の基準で判定した。 ◎;ステンレス鋼板表面、または塩ビ鋼板表面に糊残り
無し △;ステンレス鋼板表面、または塩ビ鋼板表面に糊残り
がわずかにあり ×;ステンレス板表面、または塩ビ鋼板表面に糊残りが
顕著にあり
【0054】3.接着力の経日安定性試験:表面保護シ
ートを貼り合わせたステンレス板(SUS304)とエ
ンボス加工を施した塩ビ鋼板を各環境条件で所定の期間
放置した後に表面保護シートを25mm幅にカットし
て、180゜剥離試験を行った。[測定温度23℃、剥
離速度300mm/分] 前述の常態接着力の測定値との比較から、経日安定性を
レベルに応じて、 ◎[接着力の上昇率0〜10%]、 ○[11〜20%]、 △[21〜50%]、 ×[50%以上]で示した。 同時に再剥離した後の被着体表面の清浄度(感圧接着剤
の糊残りの有無等)を肉眼で下記の基準で判定した。 ◎;ステンレス鋼板表面、または塩ビ鋼板表面に糊残り
無し △;ステンレス鋼板表面、または塩ビ鋼板表面に糊残り
がわずかにあり ×;ステンレス板表面、または塩ビ鋼板表面に糊残りが
顕著にあり
【0055】
【表2】 上段:被着体;ステンレス板(SUS304BA) 下段:被着体;エンボス加工を施した塩ビ鋼板 条件A:15〜25℃×1ケ月(日光暴露(屋内)) 条件B: 80℃×1ケ月(循風乾燥機内 )
【0056】
【発明の効果】本発明の感圧接着剤とそれを塗布してな
る表面保護シートおよび表面保護方法は、加熱して貼り
合わせた後に電離放射線で硬化処理をすることから、各
種被着体や塗装鋼板等の表面粗度の大きな被着体に対し
ても安定した接着力を示し、接着力の経日上昇が少ない
ことから、糊残り無く容易に再剥離ができる等の利点を
有している。また、実質的に溶剤を使用することのない
ホットメルト型感圧接着剤であり、乾燥工程が不要であ
ること、環境上、安全衛生上の観点から極めて有用であ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−196680(JP,A) 特開 平3−119084(JP,A) 特開 平8−165457(JP,A) 特開 平3−179075(JP,A) 特開 平5−278117(JP,A) 特開 平5−32952(JP,A) 特開 昭62−295979(JP,A) 特開 平2−155976(JP,A) 特開 昭58−13677(JP,A) 特開 平2−155640(JP,A) 特開 平1−141969(JP,A) 特開 昭63−289082(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10 C08L 23/00 - 101/16 C08F 290/00 - 290/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲルパーミェーションクロマトグラフ法
    (GPC法)で測定した数平均分子量が500〜50,
    000で、1分子あたり1.5個より多い二重結合を有
    するポリオレフィン系重合体(a1)にカルボキシル基
    含有不飽和化合物(a2)を付加させて、酸変性ポリオ
    レフィン系重合体(a3)を得た後に、(a3)中のカ
    ルボキシル基と、水酸基を有するエチレン性不飽和基含
    有化合物(a4)の分子中の水酸基とを反応させて側鎖
    及び/または末端にエチレン性不飽和基を導入してなる
    変性ポリオレフィン系重合体(A)100重量部と、エ
    チレン性不飽和基を有する反応性希釈剤(B)1〜10
    0重量部からなることを特徴とする感圧接着剤。
  2. 【請求項2】 ゲルパーミェーションクロマトグラフ法
    (GPC法)で測定した数平均分子量が500〜50,
    000で、1分子あたり1.5個より多い二重結合を有
    する、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン・
    α−オレフィン共重合体からなる群から選ばれるポリオ
    レフィン系重合体(a1)にカルボキシル基含有不飽和
    化合物(a2)を付加させて、酸変性ポリオレフィン系
    重合体(a3)を得た後に、(a3)中のカルボキシル
    基と、水酸基を有するエチレン性不飽和基含有化合物
    (a4)の分子中の水酸基とを反応させるか、または該
    (a3)とモノアルキロールアミンとのイミド化で水酸
    基変性ポリオレフィン系重合体(a5)を得た後に、
    (a5)中の水酸基と、水酸基との反応性を有する官能
    基を有するエチレン性不飽和基含有化合物(a6)とを
    反応させて側鎖及び/または末端にエチレン性不飽和基
    を導入してなる変性ポリオレフィン系重合体(A)10
    0重量部と、エチレン性不飽和基を有する反応性希釈剤
    (B)1〜100重量部からなることを特徴とする感圧
    接着剤。
  3. 【請求項3】 ゲルパーミェーションクロマトグラフ法
    (GPC法)で測定した数平均分子量が500〜50,
    000で、1分子あたり1.5個より多い二重結合を有
    する熱減成法で得られたポリオレフィン系重合体(a
    1)にカルボキシル基含有不飽和化合物(a2)を付加
    させて、酸変性ポリオレフィン系重合体(a3)を得た
    後に、(a3)中のカルボキシル基と、水酸基を有する
    エチレン性不飽和基含有化合物(a4)の分子中の水酸
    基とを反応させるか、または該(a3)とモノアルキロ
    ールアミンとのイミド化で水酸基変性ポリオレフィン系
    重合体(a5)を得た後に、(a5)中の水酸基と、水
    酸基との反応性を有する官能基を有するエチレン性不飽
    和基含有化合物(a6)とを反応させて側鎖及び/また
    は末端にエチレン性不飽和基を導入してなる変性ポリオ
    レフィン系重合体(A)100重量部と、エチレン性不
    飽和基を有する反応性希釈剤(B)1〜100重量部か
    らなることを特徴とする感圧接着剤。
  4. 【請求項4】 実質的に無溶剤の熱溶融型である請求項
    1〜3のいずれか記載の感圧接着剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の感圧接着
    剤が加熱溶融され、電離放射線透過性の基材に塗工され
    てなることを特徴とする表面保護シート。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の表面保護シートを加熱し
    て被着体に貼り合わせたものに、電離放射線を照射して
    感圧接着剤層を硬化処理することを特徴とする表面保護
    方法。
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