JP3352646B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP3352646B2
JP3352646B2 JP09944899A JP9944899A JP3352646B2 JP 3352646 B2 JP3352646 B2 JP 3352646B2 JP 09944899 A JP09944899 A JP 09944899A JP 9944899 A JP9944899 A JP 9944899A JP 3352646 B2 JP3352646 B2 JP 3352646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧型インバータ
を用いたモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータを用いてモータの駆動を制御
するためには、モータに流れる相電流の方向を正確に検
出する必要がある。図7は、電圧型インバータを用いた
従来のモータ駆動装置を示すブロック図である。このモ
ータ駆動装置は、駆動部1、電流ゼロクロス検出部3、
制御部4および電流検出素子19,20から構成されて
いる。
【0003】駆動部1は、3相(u相、v相およびw相
とする)インバータで構成されており、直流電源5から
供給された直流電圧を3相の交流電圧Vu ,Vv ,Vw
に変換する。電流検出素子19,20は、たとえば電流
トランスで構成されており、3相インバータの2相(た
とえば、v相とw相)とモータ2とを接続する電流経路
に流れる電流Iv ,Iw を検出して電圧信号に変換す
る。
【0004】電流ゼロクロス検出部3は、電流検出素子
19,20の電圧に変換された検出信号に基づいて電流
Iv ,Iw の流れの方向が変わるタイミングを検出し、
各相の電流位相情報PhIu ,PhIv ,PhIw を得
る。制御部4は、電流位相情報PhIu ,PhIv ,P
hIw に基づいて、3相インバータの各相にそれぞれ一
対ずつ設けられたスイッチング素子(図示せず)に制御
信号Pu ,Nu ,Pv,Nv ,Pw ,Nw を出力する。
3相インバータでは、それらの制御信号Pu ,Nu ,P
v ,Nv ,Pw ,Nw に基づいて図示しない3対のスイ
ッチング素子がオン/オフし、それによって交流電圧が
発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のモータ駆動装置では、電流検出素子19,20
を用いているため、その分のコストがかかるという欠点
がある。また、たとえば電流トランスの場合、電流を検
出して電圧信号として出力する際に入出力の位相ずれが
生じるなどの誤差により、正確に電流検出を行うことは
困難であるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、電圧型インバータの電流位相情報を正確
に検出し、それによって高精度でモータの駆動制御を行
うことができるモータ駆動装置を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、直列に接続された少なくとも一対のスイ
ッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流電圧に変換し
てモータに供給し得る電圧型インバータを有する駆動部
と、前記インバータの同一相に設けられた一対の前記ス
イッチング素子を所定時間、同時にオフ状態にさせるデ
ッドタイムを介在させて一対の前記スイッチング素子を
交互にオンさせる制御部と、前記インバータの同一相に
設けられ、かつ一対の前記スイッチング素子のうちのい
ずれか一方が前記デッドタイムからオン状態に切り替わ
るタイミングに同期して、前記インバータに生じる環流
電流の相電圧の極性情報を検出し、その相電圧の極性情
報に基づいて、モータに流れる相電流の電流位相情報を
形成し、形成した電流位相情報を前記制御部に出力する
電流ゼロクロス検出部とを具備し、前記インバータの同
一相に設けられた一対の前記スイッチング素子が同時に
オフ状態となっているデッドタイムは、前記駆動部、前
記制御部および前記電流ゼロクロス検出部における動作
遅延時間の総和以上の時間に設定されていることを特徴
とする。
【0008】この発明によれば、電流ゼロクロス検出部
は、インバータの同一相に設けられ、かつ一対のスイッ
チング素子のうちのいずれか一方がデッドタイムから
ン状態に切り替わるタイミングに同期して、インバータ
に生じる環流電流の相電圧の極性情報を検出し、その相
電圧の極性情報に基づいて、モータに流れる相電流の電
流位相情報を形成し、形成した電流位相情報を前記制御
部に出力する。前記デッドタイムは、駆動部、制御部お
よび電流ゼロクロス検出部における動作遅延時間の総和
以上の時間に設定されている。
【0009】つぎの発明は、直列に接続された少なくと
も一対のスイッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流
電圧に変換してモータに供給し得る電圧型インバータを
有する駆動部と、前記インバータの同一相に設けられた
一対の前記スイッチング素子を所定時間、同時にオフ状
態にさせるデッドタイムを介在させて一対の前記スイッ
チング素子を交互にオンさせる制御部と、前記インバー
タの同一相に設けられ、かつ同時に一対の前記スイッチ
ング素子がオフ状態となっているデッドタイムにおけ
る、前記インバータに生じる環流電流の相電圧の極性情
報をサンプリングして記憶する電流ゼロクロス検出部と
を具備し、前記インバータの同一相に設けられた一対の
前記スイッチング素子が同時にオフ状態となっているデ
ッドタイムは、前記駆動部、前記制御部および前記電流
ゼロクロス検出部における動作遅延時間の総和以上の時
間に設定されていることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、電流ゼロクロス検出部
は、インバータの同一相に設けられ、かつ同時に一対の
前記スイッチング素子がオフ状態となっているデッドタ
イムにおける、前記インバータに生じる環流電流の相電
圧の極性情報をサンプリングして記憶する。前記デッド
タイムは、駆動部、制御部および電流ゼロクロス検出部
における動作遅延時間の総和以上の時間に設定されてい
る。
【0011】つぎの発明は、上記の発明において、前記
電流ゼロクロス検出部は、相電圧の極性情報と、一対の
スイッチング素子をオン・オフするための制御信号とに
基づいて前記制御部への電流位相情報を生成する論理回
路を備えたことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、論理回路が、相電圧の
極性情報と、一対のスイッチング素子をオン・オフする
ための制御信号とに基づいて制御部への電流位相情報を
生成する。
【0013】つぎの発明は、直列に接続された少なくと
も一対のスイッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流
電圧に変換してモータに供給し得る電圧型インバータを
有する駆動部と、前記インバータの同一相に設けられた
一対の前記スイッチング素子を所定時間、同時にオフ状
態にさせるデッドタイムを介在させて一対の前記スイッ
チング素子を交互にオンさせる制御部と、前記インバー
タの同一相に設けられ、かつ一対の前記スイッチング素
子のうちのいずれか一方が前記デッドタイムからオン状
態に切り替わるタイミングに同期して、前記インバータ
に生じる環流電流の相電圧の極性情報を検出し、その相
電圧の極性情報に基づいて、モータに流れる相電流の電
流位相情報を形成し、形成した電流位相情報を前記制御
部に出力する電流ゼロクロス検出部とを具備し、前記電
流ゼロクロス検出部は、相電圧の極性情報と、一対のス
イッチング素子をオン・オフするための制御信号とに基
づいて前記制御部への電流位相情報を生成する論理回路
を備えたことを特徴とする。 この発明によれば、電流ゼ
ロクロス検出部は、インバータの同一相に設けられ、か
つ一対のスイッチング素子のうちのいずれか一方がデッ
ドタイムからオン状態に切り替わるタイミングに同期し
て、インバータに生じる環流電流の相電圧の極性情報を
検出し、その相電圧の極性情報に基づいて、モータに流
れる相電流の電流位相情報を形成し、形成した電流位相
情報を前記制御部に出力する。電流ゼロクロス検出部の
論理回路は、相電圧の極性情報と、一対のスイッチング
素子をオン・オフするための制御信号とに基づいて制御
部への電流位相情報を生成する。
【0014】つぎの発明は、直列に接続された少なくと
も一対のスイッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流
電圧に変換してモータに供給し得る電圧型インバータを
有する駆動部と、前記インバータの同一相に設けられた
一対の前記スイッチング素子を所定時間、同時にオフ状
態にさせるデッドタイムを介在させて一対の前記スイッ
チング素子を交互にオンさせる制御部と、前記インバー
タの同一相に設けられ、かつ同時に一対の前記スイッチ
ング素子がオフ状態となっているデッドタイムにおけ
る、前記インバータに生じる環流電流の相電圧の極性情
報をサンプリングして記憶する電流ゼロクロス検出部と
を具備し、前記電流ゼロクロス検出部は、相電圧の極性
情報と、一対のスイッチング素子をオン・オフするため
の制御信号とに基づいて前記制御部への電流位相情報を
生成する論理回路を備えたことを特徴とする。この発明
によれば、電流ゼロクロス検出部は、インバータの同一
相に設けられ、かつ同時に一対のスイッチング素子がオ
フ状態となっているデッドタイムにおける、インバータ
に生じる環流電流の相電圧の極性情報をサンプリングし
て記憶する。電流ゼロクロス検出部の論理回路は、相電
圧の極性情報と、一対のスイッチング素子をオン・オフ
するための制御信号とに基づいて制御部への電流位相情
報を生成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるモータ駆
動装置の実施の形態について図1〜図6を参照しつつ詳
細に説明する。
【0016】図1は、本発明にかかるモータ駆動装置の
一例を示すブロック図である。このモータ駆動装置は、
三相モータ2を駆動させる駆動部1、電流ゼロクロス検
出部30、および駆動部1を制御する制御部40を備え
ている。駆動部1は、従来同様、直流電源5に接続され
ており、その直流電源5により供給された直流電圧を3
相の交流電圧Vu ,Vv ,Vw に変換する。
【0017】図2は、その駆動部1の構成を示す回路図
である。駆動部1の3相インバータは、6個のスイッチ
ング素子6,7,8,9,10,11に、6個の環流用
ダイオード12,13,14,15,16,17がそれ
ぞれ一つずつ逆並列接続された構成となっている。
【0018】ここで逆並列接続とは、たとえばu相の上
側アームについて説明すれば、ダイオード12がその上
側アームのスイッチング素子6に並列で、かつ極性を逆
にして接続されていることである。各スイッチング素子
6,7,8,9,10,11は、それぞれ制御部40が
出力する制御信号Pu ,Nu ,Pv ,Nv ,Pw ,Nw
によってオン/オフされる。スイッチング素子がオフの
時に、還流用ダイオードを介してモータの電流が環流す
ることによって、相電圧の上昇が抑えられる。
【0019】この3相インバータの動作について簡単に
説明する。制御信号Pu ,Nu ,Pv ,Nv ,Pw ,N
w によりスイッチング素子6,7,8,9,10,11
が適宜オン/オフされることによって、直流電源5によ
り供給された直流電圧がモータ2の各相に順次印加さ
れ、それによってモータ2が回転する。そして、モータ
2に電流が流れている時に各相について上下のスイッチ
ング素子が短絡防止のため両方ともオフになると、その
オフとなった相の二つのダイオードのうち、いずれか一
方がオンして環流電流が流れる。この環流電流が流れて
いる間、相電圧の極性はPまたはNのいずれかに固定さ
れる。このときの電位は相電流の方向に対応している。
【0020】たとえば、図3を参照しながらu相につい
て具体的に説明する。なお以下の説明ではu相について
のみ詳細に説明するが、v相およびw相についても同様
である。u相の下側スイッチング素子9とv相の上側ス
イッチング素子7がオンしている状態から、u相の下側
スイッチング素子9がオフ状態に切り替わると、u相に
ついては上側スイッチング素子6と下側スイッチング素
子9が同時にオフ状態となり、短絡が防止される。この
時、図3に点線の片矢印で示すようにu相の下側スイッ
チング素子9を通って流れていた電流は、同図に実線の
片矢印で示すようにu相の上側ダイオード12を通って
流れるようになる。
【0021】すなわち、u相の二つのスイッチング素子
6,9がともにオフ状態となった直後においては、巻線
に流れている電流はv相の下側ダイオード16およびu
相の上側ダイオード12を通って環流する。このときの
u相電圧の極性は、Pに固定される。したがって、スイ
ッチング素子6,9がともにオフ状態の相電圧は、電流
極性と対応しており、その電圧極性から電流情報が得ら
れる。
【0022】電流ゼロクロス検出部30は、相電圧の極
性P,Nの極性情報を、上下スイッチング素子が同時に
オフ状態となっている時間(以下、デットタイムとす
る)Td終了時にサンプリングし、電流ゼロクロス検出
部30内の図示しないメモリに記憶する。そして、電流
ゼロクロス検出部30は、その電圧極性情報に基づいて
電流位相情報である電流波形PhIu ,PhIv ,Ph
Iw を生成し、それらを制御部40に出力する。
【0023】図4は、モータの相電流と電流位相情報と
の関係を示す波形図である。相電圧の極性はモータに流
れる電流の極性とほぼ同じである。たとえば、図4
(a)に示すモータに流れる相電流のうちu相の電流I
u について説明する。電流ゼロクロス検出部30から出
力されるu相に対する電流位相情報PhIu は、図4
(b)に示すように、相電流Iu が正方向の時はHレベ
ルとなり、一方、相電流Iuが負方向の時はLレベルと
なる。電流位相情報PhIu がHレベルからLレベル、
またはLレベルからHレベルに切り替わるポイントが電
流ゼロクロスポイントである。
【0024】このゼロクロスポイントのタイミングを制
御部40に内蔵された図示しないタイマーにより計測す
ることによって、u相、v相およびw相の各相に対して
電流位相情報が得られる。この電流位相情報に基づい
て、制御部40により制御信号Pu ,Nu ,Pv ,Nv
,Pw ,Nw が生成され、それら制御信号に基づいて
駆動部1の6個のスイッチング素子6,7,8,9,1
0,11が制御される。
【0025】図5は、電流ゼロクロス検出部30の実施
例を示す回路図およびu相に対する真理値表である。た
とえばu相について、電流ゼロクロス検出部30は、印
加電圧VM と電源電圧VD の2分の1の電圧VD /2と
を比較して相電圧の極性P,Nの極性信号Aを得、その
極性信号Aとu相の上下のスイッチング素子6,9をオ
ン/オフするための制御信号Pu ,Nu とに基づいて、
論理回路18により制御部40へのフィードバック信号
Bを生成する構成となっている。
【0026】論理回路18は、図5に示す真理値表のよ
うに、前記極性信号AがLレベルの時に制御信号Pu ま
たは制御信号Nu の立ち上がりによってフィードバック
信号BがHレベルとなり、また極性信号AがHレベルの
時に制御信号Pu または制御信号Nu の立ち上がりによ
ってフィードバック信号BがLレベルとなるような論理
構成となっている。このフィードバック信号Bは、相電
圧の極性に対応しており、相電圧の極性がPの時にHレ
ベルとなり、相電圧の極性がNの時にLレベルとなる。
なお、信号の論理を逆にしたり、あるいは組み合わせを
変えても、同様の制御を行うことができるのはいうまで
もない。
【0027】従って、電流ゼロクロス検出部30は、u
相について、その相の上下のスイッチング素子6,9が
短絡防止のため同時にオフ状態となっている時間Tdの
終了時に電圧極性情報を検出する。V相およびW相につ
いても同様であり、v相についてはスイッチング素子
7,10のデッドタイムTdの終了時、w相については
スイッチング素子8,11のデッドタイムTdの終了時
にそれぞれ電圧極性情報が検出される。
【0028】図6は、図5に示したu相に対する各信号
Pu ,Nu ,A,Bおよび印加電圧VM の電圧極性の変
化を示す波形図である。図6において、T2はたとえ
ば、制御部40や電流ゼロクロス検出部30の遅れ時間
であり、T1はたとえば、駆動部1の遅れ時間を表して
いる。制御信号Nu が立ち下がった後、デッドタイムT
dの経過後に制御信号Pu が立ち上がり、それに同期し
て電流ゼロクロス検出部30は印加電圧VM の電圧波形
のP,Nの情報を検知し、その値に基づいて電流位相情
報を出力する。同様に、制御信号Pu が立ち下がった
後、デッドタイムTdの経過後に制御信号Nu が立ち上
がった場合も、それに同期して印加電圧VMの電圧が検
知され、電流位相情報が出力される。
【0029】ここで、デッドタイムTdは、好ましくは
二つの遅れ時間T1,T2を足した時間以上の時間(す
なわちTd≧T1+T2)になるように設定されている
とよい。そうすれば、デッドタイムTd中に、制御信号
Pu ,Nu の立ち上がりのタイミングに同期して印加電
圧VM の電圧情報を適切に検出することができる。
【0030】上述した実施の形態によれば、電流ゼロク
ロス検出部30がデッドタイムTdの終了時に相電圧を
検出し、その極性情報に基づいて電流位相情報を得るた
め、デッドタイムTdを所定の時間に設定することによ
り、正確な電流位相情報を得ることができ、従って信頼
性の高いモータ制御を行うことができる。特に、デッド
タイムTdを、制御部40や電流ゼロクロス検出部30
の遅れ時間T2と駆動部1の遅れ時間T1とを足した時
間以上に設定すれば、各相の電圧極性情報を検知するタ
イミングの誤差を小さくすることができ、より一層信頼
性の高いモータ制御を行うことができる。
【0031】以上において本発明は、上述した説明およ
び図示例に限らないのは勿論である。たとえば、駆動部
1および電流ゼロクロス検出部30は、上述した構成に
限らず、種々設計変更可能である。
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の効果】 以上説明したように本 発明によれば、イ
ンバータの同一相に設けられた一対のスイッチング素子
が同時にオフ状態となっているデッドタイムは、駆動
部、制御部および電流ゼロクロス検出部における動作遅
延時間の総和以上の時間となるため、モータの制御系や
駆動系の時間遅れによる、各相の相電圧情報の検知誤差
を小さくすることができるので、より一層高い信頼性が
得られる。また、論理回路が、相電圧の極性情報と一対
のスイッチング素子をオン・オフするための制御信号に
基づいて、制御部への電流位相情報を生成するので、よ
り一層高い信頼性が得られる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるモータ駆動装置の実施の形態
を示すブロック図である。
【図2】 そのモータ駆動装置の駆動部の構成を示す回
路図である。
【図3】 その駆動部における環流電流について説明す
るための説明図である。
【図4】 モータの相電流と電流位相情報との関係を示
す波形図である。
【図5】 そのモータ駆動装置の電流ゼロクロス検出部
の構成を示す回路図である。
【図6】 u相についての各信号の変化の様子を示す波
形図である。
【図7】 従来におけるモータ駆動装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 駆動部、2 モータ、30 電流ゼロクロス検出
部、40 制御部、5直流電源、6,7,8,9,1
0,11 スイッチング素子、12,13,14,1
5,16,17 環流用ダイオード、18 論理回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02M 7/42 - 7/98

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された少なくとも一対のスイ
    ッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流電圧に変換し
    てモータに供給し得る電圧型インバータを有する駆動部
    と、 前記インバータの同一相に設けられた一対の前記スイッ
    チング素子を所定時間、同時にオフ状態にさせるデッド
    タイムを介在させて一対の前記スイッチング素子を交互
    にオンさせる制御部と、 前記インバータの同一相に設けられ、かつ一対の前記ス
    イッチング素子のうちのいずれか一方が前記デッドタイ
    ムからオン状態に切り替わるタイミングに同期して、前
    記インバータに生じる環流電流の相電圧の極性情報を検
    出し、その相電圧の極性情報に基づいて、モータに流れ
    る相電流の電流位相情報を形成し、この形成した電流位
    相情報を前記制御部に出力する電流ゼロクロス検出部
    と、 を具備し、 前記インバータの同一相に設けられた一対の前記スイッ
    チング素子が同時にオフ状態となっているデッドタイム
    は、前記駆動部、前記制御部および前記電流ゼロクロス
    検出部における動作遅延時間の総和以上の時間に設定さ
    れている ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 直列に接続された少なくとも一対のスイ
    ッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流電圧に変換し
    てモータに供給し得る電圧型インバータを有する駆動部
    と、 前記インバータの同一相に設けられた一対の前記スイッ
    チング素子を所定時間、同時にオフ状態にさせるデッド
    タイムを介在させて一対の前記スイッチング素子を交互
    にオンさせる制御部と、 前記インバータの同一相に設けられ、かつ同時に一対の
    前記スイッチング素子がオフ状態となっているデッドタ
    イムにおける、前記インバータに生じる環流電流の相電
    圧の極性情報をサンプリングして記憶する電流ゼロクロ
    ス検出部と、 を具備し、 前記インバータの同一相に設けられた一対の前記スイッ
    チング素子が同時にオフ状態となっているデッドタイム
    は、前記駆動部、前記制御部および前記電流ゼ ロクロス
    検出部における動作遅延時間の総和以上の時間に設定さ
    れている ことを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記電流ゼロクロス検出部は、 相電圧の極性情報と、一対のスイッチング素子をオン・
    オフするための制御信号とに基づいて前記制御部への電
    流位相情報を生成する論理回路を備えたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 直列に接続された少なくとも一対のスイ
    ッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流電圧に変換し
    てモータに供給し得る電圧型インバータを有する駆動部
    と、 前記インバータの同一相に設けられた一対の前記スイッ
    チング素子を所定時間、同時にオフ状態にさせるデッド
    タイムを介在させて一対の前記スイッチング素子を交互
    にオンさせる制御部と、 前記インバータの同一相に設けられ、かつ一対の前記ス
    イッチング素子のうちのいずれか一方が前記デッドタイ
    ムからオン状態に切り替わるタイミングに同期して、前
    記インバータに生じる環流電流の相電圧の極性情報を検
    出し、その相電圧の極性情報に基づいて、モータに流れ
    る相電流の電流位相情報を形成し、形成した電流位相情
    報を前記制御部に出力する電流ゼロクロス検出部と、 を具備し、 前記電流ゼロクロス検出部は、相電圧の極性情報と、一
    対のスイッチング素子をオン・オフするための制御信号
    とに基づいて前記制御部への電流位相情報を生成する論
    理回路を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 直列に接続された少なくとも一対のスイ
    ッチング素子を有し、かつ直流電圧を交流電圧に変換し
    てモータに供給し得る電圧型インバータを有する駆動部
    と、 前記インバータの同一相に設けられた一対の前記スイッ
    チング素子を所定時間、同時にオフ状態にさせるデッド
    タイムを介在させて一対の前記スイッチング素子を交互
    にオンさせる制御部と、 前記インバータの同一相に設けられ、かつ同時に一対の
    前記スイッチング素子がオフ状態となっているデッドタ
    イムにおける、前記インバータに生じる環流電 流の相電
    圧の極性情報をサンプリングして記憶する電流ゼロクロ
    ス検出部と、 を具備し、 前記電流ゼロクロス検出部は、相電圧の極性情報と、一
    対のスイッチング素子をオン・オフするための制御信号
    とに基づいて前記制御部への電流位相情報を生成する論
    理回路を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
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