JP3350686B2 - 酸化錫ガスセンサーおよび製造方法 - Google Patents

酸化錫ガスセンサーおよび製造方法

Info

Publication number
JP3350686B2
JP3350686B2 JP21303998A JP21303998A JP3350686B2 JP 3350686 B2 JP3350686 B2 JP 3350686B2 JP 21303998 A JP21303998 A JP 21303998A JP 21303998 A JP21303998 A JP 21303998A JP 3350686 B2 JP3350686 B2 JP 3350686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
tin oxide
resistance
gas
sensors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21303998A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1194786A (ja
Inventor
スミス、ブライアン・マルコム
コールズ、ガリー・スティーヴン・ヴォーン
ウィリアムズ、ジェライント
Original Assignee
ラティス インテレクチュアル プロパティー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB919107228A external-priority patent/GB9107228D0/en
Priority claimed from GB919107216A external-priority patent/GB9107216D0/en
Application filed by ラティス インテレクチュアル プロパティー リミテッド filed Critical ラティス インテレクチュアル プロパティー リミテッド
Publication of JPH1194786A publication Critical patent/JPH1194786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3350686B2 publication Critical patent/JP3350686B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid
    • G01N27/125Composition of the body, e.g. the composition of its sensitive layer
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid
    • G01N27/122Circuits particularly adapted therefor, e.g. linearising circuits
    • G01N27/123Circuits particularly adapted therefor, e.g. linearising circuits for controlling the temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/20Oxygen containing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/20Oxygen containing
    • Y10T436/207497Molecular oxygen
    • Y10T436/209163Dissolved or trace oxygen or oxygen content of a sealed environment
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/22Hydrogen, per se

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化錫(IV)(S
nO)のサンプルの抵抗または他の電気的性質が測定
されるタイプのガスセンサーに関するものである(抵抗
または他の電気的性質は、周囲媒体におけるガスの濃度
に依存する)。以下においては、抵抗の測定について記
載されているが、本発明はこのような測定に限定される
ものではないことを理解するべきである。この明細書の
後部には、酸化錫センサーに関する従来技術のリストが
あり、明細書における文献番号は、この従来技術のリス
トを指している。
【0002】
【従来の技術】酸化錫(IV)(SnO)は、様々な毒
性および引火性ガスを検出できる固体状態のセンサーと
して幅広く用いられている[1−7]。酸化錫(IV)
は、電気的伝導が負電荷キャリアにより生じるn型半導
体である。この活性検知要素は、通常、酸化物の焼結し
た多結晶集合体からなり、例えば日本で製造されている
フィガロ(Figaro)ガスセンサーの多種形態が挙げられ
る。採用されている製造手順は、PdClまたはTh
のような他の添加剤とともに、SnOを熱処理す
ることを包含し、これは最初に水性スラリー中に分散さ
れる[2,5,6]。この焼結プロセスにより、適切な機
械的強度をもつセンサー本体を得ることができ、さらに
熱安定性を与えることができ、この熱安定性は、これら
のデバイスが操作されるときの上昇した温度(300℃
〜400℃)を考慮すれば、本質的に重要なことであ
る。所望する熱安定性を達成するために、用いられる焼
結温度(Ts)は、センサー操作温度(To)よりも充
分に高くなければならない。市販されているデバイスの
場合、文献に引用されている典型的なTsの値は、60
0℃〜700℃の範囲にある[2,6,7]。しかしなが
ら、酸化錫だけでは、これらの温度では焼結するのに不
充分であることは知られている。材料のタンマン温度
[8]を示す、1100℃を超えるTsが、隣接する結
晶の間の高められた接着性を達成するために要求され
る。低温での粒子間の接合を改善するために、テトラエ
チルオルトシリケート(TEOS)[9]、MgO
[6]またはアルミナ[10]のようなバインダーが、
熱処理の前にしばしば加えられている。これらのバイン
ダーは、材料のガス検知特性を顕著に変えることがで
き、例えば、TEOSの場合、これは上昇した温度で分
解して、SnO粒子間のSi−Oブリッジを形成する
ので、このバインダーの存在は、引火性ガスに対する感
度を顕著に上昇させている[9]。製造手順全体におけ
る熱処理ステップの重要性を考慮すると、SnOベー
スのガスセンサーの特性に対する焼結温度の影響につい
ての研究は、比較的少ない。400℃〜900℃の範囲
においてアニールされた多結晶SnOのプレスされた
ペレットに対して、Borandにより行われた研究は、70
0℃の焼結温度のときに、最も短い応答時間で、最大の
CO感度が生じたことを示している。しかしながら、酸
化錫燃焼モニタリングデバイスの場合、ササキ(Sasak
i)および彼の共同研究者は、1300℃の焼結温度が
最も所望される特性を与えることを見いだしている[1
2]。このようなセンサーは、多く記載されており、通
常、アルミナまたは他の絶縁セラミック基体上に、酸化
錫の、薄いまたは厚いフィルム堆積物の形状である。白
金ペーストの接点が、抵抗測定のためのワイヤと酸化錫
とを接続するために用いられ、電気抵抗加熱部材が基体
と接して設けられている。
【0003】酸化錫センサーは、これらが多くのガス類
に対して感度があり、さらに悪いことには、いくつかの
交差感度(cross-sensitivity)があること、すなわち
第1のガスの存在が、第2のガスの存在に対するセンサ
ーの感度を変化させるという、大きな欠点を有する。注
目すべき交差感度は、低い酸素分圧での酸素の影響であ
る。非ドープSnOセンサーは、減少した酸素分圧条
件下、COまたはHのようなガスに曝露されたとき、
抵抗に大きな変化が生じる(3桁以上)。このような酸
化錫ガスセンサーの製造における別の課題は、容易に測
定可能となるようにセンサーの抵抗を制御することであ
る。酸化錫センサーのベース抵抗を減少させる助剤とし
て酸化アンチモン(Sb)を加えることはよく知
られている。Sensors and Actuators 12(1987
年)、77〜89頁[15]、L.N. Yannopoulosの論文
には、Sn0.98Sb0.02が記載されてい
る。これらの研究は、Hに対すガスセンサーの応答
が、0.25〜2.0%の範囲の酸素分圧の変化により悪
影響を受けたことを示した。欧州特許第0147213
号明細書(ウエスチングハウスエレクトリックコーポレ
ーション)は、塩化第二錫の液体と四塩化アンチモンの
液体との混合物からの錫およびアンチモンの混合水酸化
物の共沈により形成された、0.2〜2.5%W/Wアンチ
モンを含む、アンチモンでドープされた酸化錫センサー
を開示している。この製造されたセンサーはCOおよび
の検出には好適であったが、顕著な酸素交差感度を
示した(図4および5参照)。英国特許第159609
5号は、非常に低いレベル(<0.1%W/W)でアンチモ
ンを使用することを開示しており、このようなセンサー
をガスアラームとして使用すると記載されているが、低
い酸素分圧での酸素感度の問題を述べてはいない。欧州
特許第0114310号は、酸化錫センサーにアンチモ
ンおよび白金を使用することを開示しており、これはア
ンチモン:白金の比が2:8モル%であり、白金:錫の
比が2:10モル%の範囲である。この明細書は、非常
に高いレベルの白金を開示しており、酸素依存の抑制に
ついては何も述べていない。このセンサーと他のセンサ
ーとの間の主な差異は、室温で操作でき、また、非常に
長い応答時間を有することである。アンチモンおよび白
金が加えられた理由は、おそらく、雰囲気温度で十分に
測定できる低い抵抗を得るようにするためである。室温
センサーの大きな課題は、これらがガス組成の変化より
も湿度の変化により影響を受ける傾向があることであ
る。さらに、開示されたセンサーを形成するプロセス
は、600−850℃の範囲の温度で焼成することを含
む。欧州特許第0261275明細書は、0:8モル%
の比のアンチモンを用いる水素センサーに関するもので
あるが、酸素の不足している条件におけるセンサーの挙
動については何も述べられていない。開示された方法
は、欧州特許第0114310号において開示された方
法と同じである。欧州特許第0280540号は、セン
サーの性能を変化させるためのフィルターを有する、ア
ンチモンでドープされた酸化錫検知手段を含有するセン
サーに関するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記から明らかである
ように、酸化錫ガスセンサーの分野においては多くの研
究者がいるが、いまだ本発明の長所を認識したものはな
い。一般的に、酸化錫センサーは、感度のあるガスの濃
度が増加するとき、抵抗が減少する。例外として、特定
のガス濃度が増加するとき抵抗が増加する特定の組成の
センサーが記載されている(例えば後の表の文献22,
23参照)。本出願人は、直線応答で水素選択性の、ビ
スマスを加えた酸化錫ガスセンサーを研究し開示した
(WO91/14939)。米国特許第4542640
号(Clifford)においては、異なる特徴をもつ複数の別
個の半導体ガスセンサーおよびガス濃度を表示するため
のプロセッサー手段を導入したガス検出システム提供す
ることが提案されている。
【0005】請求項1の発明は、測定温度において測定
されるべき少なくとも1種のガスの濃度により増加する
抵抗を有する酸化錫ガスセンサーの製造方法であって、 (a)空気中において1400℃以上の温度で酸化錫の
空気中の自由粉末を焼成し、前記酸化錫の物理的状態を
変化させ、続いて (b)前記焼成した酸化錫を基体上に適用する工程を包
含する前記製造方法である。請求項2の発明は、焼成温
度が約1500℃である、請求項1に記載の方法であ
る。請求項3の発明は、センサーが請求項1または2に記
載の方法により製造される、測定温度において測定され
るべき少なくとも1種のガスの濃度により増加する抵抗
を有する酸化錫ガスセンサーである。請求項4の発明
は、前記測定温度とは別の第2測定温度において、1つ
のガスに対するセンサーの抵抗が、前記測定温度で測定
した抵抗よりも減少した抵抗を有する、請求項3に記載
の酸化錫ガスセンサーである。請求項5の発明は、セン
サーの感度がいくつかのガスの濃度に依存し、異なる測
定温度でこの依存性が変化することにより、センサーが
さらされているガスの組成の認識が可能となる請求項3
または4に記載の酸化錫ガスセンサーである。請求項6
の発明は、センサーを異なった温度に維持する加熱手段
を備えた請求項3ないし5のいずれか1項による複数のセ
ンサーを包含する、単一基材上に装荷された酸化錫ガス
センサーのセンサー装置である。請求項7の発明は、
ンサーを異なった温度に維持する加熱手段を備えた請求
項3ないし5のいずれか1項による複数のセンサーに加
え、さらに酸化錫とアンチモン含有物質との不均一混合
物を包含する酸化錫ガスセンサーを包含する、単一基材
上に装荷された酸化錫ガスセンサーのセンサー装置であ
る。請求項8の発明は、ビスマスを導入した線形応答水
素センサーをさらに包含する、請求項6または7に記載の
センサー装置である。
【0006】本発明の一つの見地において、本発明者ら
は、このようなセンサーにおける酸化錫をあらかじめ焼
成することにより、センサーが異なる操作温度で幅広く
異なる特性を有して得られるように、センサーの性能を
制御できることを見いだした。このようなセンサーは、
複数の異なる温度で使用することができ、得られたもの
は、従来のものよりもガス濃度および組成の測定をより
正確に得られる。また、このような複数のセンサーは、
上記の米国特許と同様な方法において、その抵抗を同時
に測定することができるように、異なる温度で維持する
ことができる。従って、本発明の第1の見地は、測定温
度で、測定すべき少なくとも一つのガスの濃度に応じて
上昇する抵抗を有する酸化錫センサーを提供するもので
あり、該センサーは、1400℃を超える温度で空気中
において酸化錫を焼成することにより形成され、あるい
は、このような方法において形成されたものと一致する
物理的凝集の状態をもたせることにより形成される。本
発明者らは、このような温度で焼成することは、酸化錫
の非化学量論の性質を変化させるか、あるいは他の手段
の場合では、酸化錫粒子の表面に影響を及ぼすような、
酸化錫の物理的凝集の状態への影響を及ぼしていると考
えられる。本発明者らは、酸化錫の非化学量論的な性質
または物理的凝集の状態の変化は、空気とは異なる酸素
含量を有する雰囲気において焼成するような他の手段に
より、あるいは錫のような還元剤の使用により創造可能
であると考える。また本発明は、1400℃を超える温
度で空気中において酸化錫を焼成することにより形成さ
れたものと一致する非化学量論または物理的凝集を酸化
錫に包含させることにより、測定温度で、測定されるべ
き少なくとも一つのガスの濃度の増加に応じて増加する
抵抗を有する酸化錫ガスセンサーの製造方法を提供する
ものである。焼成温度は約1500℃であるのが有利で
ある。前記測定温度とは別の第2測定温度において、1
つのガスに対するセンサーの抵抗が、前記測定温度で測
定した抵抗よりも減少した抵抗を有することがさらに有
利である。また、センサーの抵抗が、複数のガスの濃度
に依存することがさらに有利である。この依存は、複数
の異なる測定温度でセンサーの抵抗を測定することによ
り、センサーが曝露されたガスの組成が測定され得るも
のである。本発明の別の見地において、本発明者らは、
もし特定のドーパントがセンサーーの初期ベース抵抗を
低下させるために使用されるならば、酸素の妨害感度に
対する酸化錫センサーの感度が低下することを見いだし
た。本出願人は、もしSb(III)がドーパントとして
含まれるならば、酸素濃度に対する感度が劇的に減少す
ることを見いだした。例えば2%Sb23を加えたこの
ようなセンサーが、減少した酸素分圧の条件に曝露され
るとき(10-4〜1atmの範囲のPo2)、これらのガ
スに対する感度は、2倍のファクターまで単に増加する
(通常はそれよりも少ない)。本発明者らは、まず、ア
ンチモンが、センサーのベース抵抗を減少させるように
作用したと推測した。しかしながら、他の可能性のある
ドーパントを用いた比較試験は、これが単なる機構作用
ではないことを示している。本発明によれば、Po210
-4〜1atmの範囲における酸素濃度に比較的独立し
て、H2、COまたはCH4の1つ以上に対してセンサー
の感度をもたせるために十分な量の酸化錫にアンチモン
を導入することができる。酸化錫における酸化アンチモ
ンとして表現されるアンチモン濃度は、約2%w/wであ
る。さらに別の見地において、本発明は、共通の基体上
に複数の酸化錫センサーを含む単一センサーを提供する
ものであり、少なくとも1つのセンサーは、上記のよう
にアンチモンでドープされており、且つ少なくとも1つ
の他のセンサーは、高温で焼成されているか、上記のよ
うなタイプのセンサーである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の別の特性は、図面を参照
して、以下の記載およびクレームにより例示される。な
お図1〜9は、高温焼成と一致する非化学量論的実験に
言及し、図10〜13は、酸素交差感度の抑制の実験に
言及している: 図1:(a)To=400℃および(b)To=280
℃でのSnO焼結温度の関数としてのセンサー抵抗の
変化。 図2:以下の温度:(i)800℃、(ii)1125
℃、(iii)1250℃、(iv)1440℃、(v)15
00℃および(vi)1580℃で予備加熱されたSnO
サンプリから製造された一連のセンサーにおけるT−
1に対するlnRのアレーニウスタイプのプロット。 図3:(i)800℃、(ii)1000℃、(iii)11
25℃、(iv)1250℃、(v)1375℃、(vi)
1440℃、(vii)1500℃および(viii)158
0℃の温度で焼結した一連のセンサーにおける400℃
の操作温度での還元ガス濃度に対する抵抗の対数プロッ
ト。各場合において用いた汚染ガスは、(a)CO、
(b)CHおよび(c)Hである。 図4:To=400℃で維持された一連のセンサーにお
ける焼結温度(Ts)に対するRo/R(式中、Ro=
空気中のセンサー抵抗およびR=1%v/v汚染物ガス/空
気混合物における抵抗)のプロット。 図5:280℃の操作温度が使用されたことを除いては
図3と同様。試験された還元ガスは(a)CO、(b)
CHおよび(c)Hであった。 図6:1500℃で焼結したSnOから調製したセン
サーの場合の還元ガス含有量に対する抵抗応答の対数プ
ロット。操作温度は、(i)450℃、(ii)400
℃、(iii)360℃、(iv)320℃、(v)280
℃、(vi)230℃および(vii)175℃で維持し
た。各場合に用いた汚染ガスは、(a)CO、(b)C
H4および(c)Hであった。 図7:1500℃で予備加熱したSnOから組み立て
製造したセンサーの、空気中の異なるCO濃度に対する
動的応答。用いた操作温度は280℃である。 図8a:(i)280℃でのCOおよび(ii)175℃
でのHに曝露したとき、1500℃で焼結した非ドー
プのSnOサンプルの場合の酸素分圧に対するセンサ
ー応答(1%v/v還元ガス含有量存在下において示され
た抵抗に対する支持ガスの抵抗の比により表した)のプ
ロット。 図8(b):べースガスにおける酸素分圧が10−4
tmで固定されるときの還元ガス含有量に対するセンサ
ー抵抗応答。280℃の操作温度が使用された。 図
9:空気中1500℃で予備焼結されたSnOから製
造されたセンサーにおける汚染ガス濃度プロットに対す
る抵抗。操作温度は、(a)400℃、(b)280℃
および(c)175℃の3つの異なる温度で維持され
た。図10は、酸素分圧の関数としてプロットされた、
1%v/v一酸化炭素含有量に対する一連のSbO3で
ドープされた酸化錫センサーの応答(G/Goとして測
定した。式中、G=汚染物−O−N混合物における
コンダクタンスおよびG=支持ガスのみのコンダクタ
ンス)を示すグラフである。図11は、1%v/vメタン
を使用したこと以外は、図10と同様。図12は、1%
v/vの水素を使用したこと以外は、図10と同様。図1
3は、酸素分圧の関数としてプロットされた、2%Sb
でドープされたCO選択センサーの応答(G/G
o)である。センサーを280℃の操作温度で維持しな
がら、濃度1%v/vの汚染ガスをそれぞれの場合におい
て使用した。
【0008】焼結温度の影響の実験 酸化第二錫を、尿素により制御された水性SnCl
液の90℃での加水分解により調製した。得られたゼラ
チン状の沈殿物を、濾過物における塩化物濃度が無視で
きるほどになるまで蒸留水でよく洗浄した。乾燥後、8
00℃で2時間、空気中においてα−錫酸の熱処理を行
い、酸化錫(IV)への転化を完了させた。ボールミル中
30分間の該酸化錫の粉砕により、細かい均一な粉末が
得られた。 先の刊行物[13,14]に記載されたよ
うに、アルミナ基体(Rosemount Engineeringにより供
給された)の接点パッドを交差するようにSnOの水
性ペーストを適用することにより、センサーを調製し
た。800℃〜1000℃の焼結温度の場合、すべての
錫ジオキサイド/基体組立体は、空気中の炉に直接おか
れた。しかしながら、1000℃を超える温度に、この
基体は耐えることができないので、1100℃〜160
0℃のSnOの熱処理(焼成)は、空気中の自由粉末
で行った。予備焼成された酸化物を、続いて基体上に適
用し、通常の方法において1000℃で焼成した。セン
サーの抵抗を測定することおよび酸素−窒素支持ガス中
のCO、CHまたはHの混合物の混合に適当な手順
の完全な詳細は、別の文献で知ることができる[13,
14,19]。清浄な乾燥空気における、操作温度(T
o)に対するセンサー抵抗の関係の研究は、SnO
結温度を増加させることが、抵抗の実質上の増加を導く
ことを示している。図1は、800℃〜1600℃で焼
結されたSnOの場合、Toの2つの異なる値で観察
されたセンサー抵抗の変化を示している。この結果は、
1300℃を超える焼結温度でのセンサー抵抗の減少を
観察し、これは分離した酸化物粒子の間のネック(“ne
ck”)の形成の故であるとしたSasakiら[12]の見地
と多少矛盾するように思われる。数種の焼結温度を用い
た複数のセンサーにより得られたデータのアレーニウス
タイプの処理を図2に示す[焼結温度は:(i)800
℃、(ii)1125℃、(iii)1250℃、(iv)1
440℃、(v)1500℃および(vi)1580
℃]。これらのプロットの興味深い特徴は、Tsが増加
するとき、230℃〜350℃の間で抵抗−温度曲線に
おける屈曲の段階的な出現である。このような挙動は、
1000℃で焼結したSnOのプレスされた多孔性ペ
レットの電気コンダクタンスに対する先の研究に見られ
[17]、センサー表面上に存在する吸着された酸素種
における変化によるものであった。しかしながら、この
屈曲は、O−⇔20−変換(transformation)の場合
に測定された160℃の十分に確立された値よりも顕著
に高い温度で、それを示している。350℃を超える操
作温度の場合、T−1に対するlnRのスロープは、表
1に示したように、焼結温度(Ts)で周辺的にのみ変
わっている。
【0009】
【表1】
【0010】1000℃で焼結したSnOセンサーの
場合に測定された高温活性エネルギーは、Moseleyらの
見地[17]とよく一致している。その結果から、これ
らの著者らは、吸着された酸素と関連する表面の状態
は、伝導帯未満の1.1eVであると推論している。多
くの著者は、SnO粒子サイズは、Tsの値の増加に
応じて増加し、結果的にセンサーの抵抗もまた増加する
[8,12,20]ことを認めた。Sasakiおよび彼の共同
研究者[12]は、焼結温度が増加するとき、浅いドナ
ーレベルの排除に対する抵抗の増加を示した。しかしな
がら、結晶サイズの拡大が、粒子間の境界の数の減少を
導き、材料の焼結体を通るキャリアの流れを制限すると
も考えられる。図3(a)〜(c)は、800℃<Ts
>1600℃[焼結温度は:(i)800℃、(ii)1
000℃、(iii)1125℃、(iv)1250℃、
(v)1375℃、(vi)1440℃、(vii)1500
℃および(viii)1580℃]の範囲において焼結した
一連のSnOサンプルの場合の汚染物ガス濃度の関数
として、約400℃でのセンサー抵抗の変化を示すもの
である。試験された各還元ガスに対するセンサー応答の
おもな特徴を、順番に論及する。 (a)CO応答 800℃または1000℃で焼結したセンサーでは、4
00℃以上の操作温度で、一酸化炭素に対して、応答が
僅かであるか、あるいは全くないと思われる。しかしな
がら、1100℃を超えてTsを増加させれば、CO感
度が付与され、これは約1250℃で最大に到達すると
思われる。この温度で予備処理されたSnOサンプル
から製造されたセンサーは、1%v/vCO/空気混合物
に曝露されたとき、66%の抵抗の低下を示している。
さらに、Tsを増加させることは、一定の範囲にCO信
号を減少するが、使用された最も高い焼結温度でさえ、
この応答は顕著に残っている。 (b)CH応答 最も低い焼結温度を使用すれば、メタンに対する最も高
い感度を与えるセンサーが得られる。Tsの増加は、C
信号の段階的な低下を導き、その結果、最も高い温
度で焼結したSnOサンプルは、最低の感度の部材と
なる。 (c)H応答 水素に曝露されたときに観察された抵抗の変化の大きさ
は、同じメタンの濃度の存在において示される応答と比
較して、Ts≦1000℃を用いたセンサーの場合、比
較的実態のないものと思われる。しかしながら、焼結の
温度を増加させれば、水素感度が与えられ、約1400
℃で最大に到達する。Tsのより高い値を使用すること
は、H信号の減感を導く。上記の傾向は、図4により
適切に示されている。ここで比Ro/R(式中、Ro=
清浄な空気におけるセンサー抵抗およびR=1%v/v汚
染物/空気混合物におけるセンサー抵抗)が、焼結温度
の関数としてプロットされている。従って、このタイプ
の非ドープ酸化錫が比較的高い温度(To=400℃)
で操作されるべきものであるならば、特定のガス、すな
わちメタンに対する最も高い感度は、800℃〜100
0℃の範囲の焼結温度を用いることにより達成される。
しかしながら、様々な還元ガスに対する感度が主に要求
されるならば、1250℃〜1400℃の範囲のTsを
使用することが最も有利である。図3(a)〜(c)に
示された汚染ガス濃度に対するセンサー感度の対数プロ
ットは、指数関数的な法則(power law)にセンサーの
大部分が従うことを示している。しかしながら、とくに
一酸化炭素に対するセンサーの応答は、幾つかの場合に
おいて、高い汚染物レベルでの指数関数的な関係に、単
に漸近的に近付いているだけに思われる。同様の特性
が、TGS半導体ガスセンサーの別状態のガス応答の研
究において、他のものにより報告されている[21]。
表2(a)に示したデータから確認できるように、指数
関数法則係数(power law coefficient)βは、焼結温
度により顕著に変化している。また、βの大きさにおけ
る一般的な傾向は、先に討論したように、TsによるC
O、CHおよびHの感度の変化の観察結果を反映し
ている。
【0011】
【表2】
【0012】* ガス濃度対抵抗が2つのタイプの挙動
をする場合、10〜10ppmの範囲のスロープが示
されている。 上記に示した実験と同様の実験が、280℃の低い操作
温度を用いることにより行われた。この温度は、一酸化
炭素および水素に対する最大の感度を得るために要求さ
れる最適なものとして、従来から[18]確立されてい
るものである。種々の温度により予備加熱されたSnO
から製造された一連のセンサーにより得られた、汚染
ガス濃度に対するセンサー抵抗のプロットを図5(a)
〜(c)に示す。To=280℃でのセンサー特性は、
いくつかの点において、高い操作温度で示された結果と
は異なっている。 (a)CO応答 800℃から1375℃に焼結温度を増加させたとき、
一酸化炭素に対する感度が顕著に減少していることが分
かる。1440℃以上の温度で熱処理したSnOから
製造されたセンサーは、103ppm未満のCO量に曝
露されたとき、p型挙動を示している。1500℃の焼
結温度を使用したとき、最も大きな抵抗の上昇が見られ
た。この場合において、103ppmを超えてCO濃度
を増加させると、観察された抵抗増加は減少し、結果的
には停止している。 (b)CH応答 Toが約400℃で得られた結果と同様に、この低い操
作温度でも、温度を増加したときメタン感度の減少が示
されている。しかしながら、1500℃以上の予備処理
温度では、CHの応答はほとんどなくなっている。 (c)H応答 最も低い焼結温度を使用すると、かなり高い水素感度を
与え、これはTsが上昇するとともに減少している。興
味深いことに、1500℃で焼結したSnOサンプル
から製造されたセンサーは、103ppm未満の水素濃
度に曝露されたとき、従来のn型の挙動を示している
が、Hレベルがさらに増加すると、センサーの抵抗は
顕著に上昇している。これは、例外的に1580℃で焼
結したセンサーにより示されていない。表2(b)は、
βに対する焼結温度の影響を示しており、指数法則係数
は、280℃のセンサー操作温度で、図5(a)〜
(c)に示されたプロットから計算されている。とくに
COの場合、Ts約1440℃で、正から負への指数法
則係数への転換が観察されるので、焼結温度によるβの
変化がとくに顕著である。Hガスの場合、指数法則ス
ロープの大きさが、1125℃未満の焼結温度で、CO
またはCHの場合よりも約2倍であることが分かる。
この見地は、従来の刊行物の結果[21]と一致する。
使用される条件に依存してn型からp型へ転換すること
を考慮して、1500℃で焼結した多結晶SnOのガ
ス検知特性を研究した。上記で用いた2つの操作温度
(約400℃および約280℃)での還元ガスに対する
センサーの応答の大きな不一致は、センサーの挙動を測
定する際に温度が重要であることを示している。センサ
ーの応答に対するToの変化の影響の徹底的な研究の結
果を、図6(a)〜(c)に示す。ここで、センサの抵
抗は、対数軸を用いて、汚染ガス濃度の関数としてプロ
ットした[操作温度は、(i)450℃、(ii)400
℃、(iii)360℃、(iv)320℃、(v)280
℃、(vi)230℃および(vii)175℃]。もし3
60℃以上の温度が維持されるならば、このタイプのデ
バイスに望まれるように、このセンサーは、CO、CH
またはH含有空気の曝露に対して抵抗が減少する。
360℃未満にToを減少させると、幾つかの影響が生
じる。まず、280℃未満の操作温度では、メタンに曝
露したときに見られた抵抗の変化は、ほとんどなくな
る。しかしながら、第2に、より著しいのは、センサー
により示されるCO検出のメカニズムの変化であり、抵
抗の顕著な増加がCO/空気混合物において見られる。
p型応答の大きさは、To約230℃で最大に達し、こ
れはセンサー抵抗の16倍の上昇が、1%v/vCO雰囲
気において生じている。さらに操作温度を低下させる
と、p型効果の大きさの顕著な減少を導く。同様の“逆
感度(reverse sensitivity)”は、280℃以下の操
作温度での水素含有環境への曝露のときに示されてい
る。この場合において、用いたToが最も低いとき、抵
抗の最大の増加が見られる。To≦280℃で維持され
たセンサーの動的応答は、高い操作温度で見られるn型
信号よりも実質上遅いと思われる。後者の例において、
最終抵抗表示は、還元ガスに曝露後、30秒以下に達し
ている。しかしながら、To約280℃での、図7にお
いてプロットされた時間に対する抵抗のプロファイル
は、最終信号が、CO/空気混合物の導入後、約5分間
で達成しているのみであることを示している。センサー
が0.5%v/v以上の一酸化炭素濃度に予め施れたとき、
空気中における初期抵抗の回復は、30分以下もかかる
遅さであると考えられる。1500℃で焼結したSnO
の異なるバッチから調製された複数センサーにおい
て、この現象の再現性を試験した。この実験により、す
べての場合においてこのp型挙動が示されるが、固定さ
れたCOまたはH濃度の場合、観察された抵抗の増加
は酸化錫のバッチ間で顕著に変化していたことが明らか
にされた。CO/空気混合物の導入後、約5分間で達成
しているのみであることを示している。センサーが0.
5%v/v以上の一酸化炭素濃度に予め施れたとき、空気
中における初期抵抗の回復は、30分以下もかかる遅さ
であると考えられる。1500℃で焼結したSnO
異なるバッチから調製された複数センサーにおいて、こ
の現象の再現性を試験した。この実験により、すべての
場合においてこのp型挙動が示されるが、固定されたC
OまたはH濃度の場合、観察された抵抗の増加は酸化
錫のバッチ間で顕著に変化していたことが明らかにされ
た。別の実験において、280℃以下の操作温度で、セ
ンサーの応答に対する異なる酸素分圧の影響を研究し
た。図8(a)は、酸素分圧(Po)が1〜10
atmに減少したとき、1%v/vCO含有量の場合、R
/Ro(上記で定義した)の比の変化を示している。p
型の応答の一定の減少は、支持ガスのみにおいてPo
が低下しているとき、すなわち従来のn型検出機構であ
るとき見られる。To=175℃で、H応答の酸素依
存性の同様の研究の結果は、図8(a)に含まれる。P
が1〜10−2atmに減少している間1%v/vH
で見られる抵抗の増加は一定である。しかしながら、
Poのさらなる減少は、信号の低下を生じ、酸素分圧
が10−4atmで変化がそれほどでもなくなるまで続
く。図8(b)は、ベースガスにおけるPoが10
−4atmで固定され、還元ガス濃度が変化しているる
ときの、To=280℃でのセンサ応答の特性を示す。
得られた[CO]またはHプロットに対する抵抗から
分かるように、センサーの挙動は従来のn型に戻った
が、CHに対する感度は実質上無視できるほどになっ
ている。還元ガスの存在しないとき、酸素に対するセン
サーの抵抗の応答は、指数法則(power law)の関係が
存在することを示した。Poに対するセンサーの抵抗
の対数プロットからの指数法則勾配であるβは0.29
の値であった。どのようにして正確に、観察されたSn
ガス検出機構における変化が生じるのかは不明確で
ある。他の研究者[22,23]は、それぞれ600℃
または800℃で焼結したThOまたはZrOでド
ープされた酸化錫センサーの実験の間に同様の減少を観
察している。センサー抵抗の増加は、ThOを加えた
SnOサンプルが、220℃以下の温度で水素の適切
な濃度に曝露されるとき生じるが[22]、ZrO
ドープされた材料は、アンモニアの存在下で同様に作用
する[23]。Kanefusaら[22]は、このネガティブ
な感度は、これらの条件下、吸着速度の変化またはセン
サー表面上の吸着物の物理的性質の変化により齎される
と仮説を立てている。応答の変化は、酸化錫の非化学量
論的性質の変化をもたらす高い温度の焼成によるもので
あり、これは、高いおよび低い温度の伝導性を生じる異
なる電荷キャリアをもたらしている。1500℃の温度
で、非ドープのSnOを予備加熱することは、顕著な
範囲にセンサー表面を改質し、そのため、このような変
化を生じさせる。先に報告された、熱予備処理のSnO
の性質に対する研究[24,25]は、様々な酸化反
応を行える200〜800℃においてアニールされた酸
化錫の触媒活性に対する大部分に集中した。しかしなが
ら、GoodmanおよびGreggによるさらに基礎的な実験
[8]は、顕著な変化が高い温度の焼結のSnOに生
じることを示している。これらの著者は、錫酸の特定表
面積が、250℃〜1400℃に焼成温度を増加させる
ことにより顕著に減少するが、これは、細孔の容量の最
小変化を単に伴うものである。しかしながら、約155
0℃の温度で、細孔容量が突然ゼロになり、この現象
は、このような材料から製造されたデバイスの検知特性
に重大な影響を及ぼしがちである。このセンサーの特性
のさらに詳細な研究は、様々な作用温度によるメタンま
たは水素のような他の還元ガスへの応答の測定を必要と
する。得られる結果を図9に要約した。ここで、CO、
CHまたはH濃度の関数として、センサーの抵抗の
変化は、400℃、290℃および175℃のそれぞれ
の操作温度でモニターした。n型半導体材料のこのタイ
プに望まれるように、360℃以上の作用温度で、セン
サーは、試験された各汚染ガスへの曝露に対する抵抗の
低下を生じる。しかしながら、このデバイスが360℃
未満の温度で操作されるならば、センサーの挙動の幾つ
かの変化が見られる。第1に、メタンの存在において見
られる抵抗の変化は、280℃以下の作用温度で無視で
きるほどになる。しかしながら、第2に、より著しいの
は、抵抗の実質的な増加がCO/空気混合物に見られる
場合、センサーにより示されるCOの検出の機構の変化
である。p型応答の大きさは、To約230℃で最大に
達し、これはセンサー抵抗の16倍の上昇が、1%v/v
CO雰囲気において生じている。さらに作用温度を低下
させることは、図2(c)に示したようなHに対する
同様の逆感度を導くが、一酸化炭素の場合に見られたp
型効果の顕著な減少を導く。本発明者らの研究は、セン
サー特性がSnO予備処理温度で顕著に変化すること
を示した。Ts=800℃または1000℃の使用は、
=280℃の場合、高いセンサー作用温度および最
大COまたはH応答で最大のメタン感度を与える。も
しセンサーが約400℃で維持されるならば、最も高い
水素および一酸化炭素の感度が、1250℃〜1400
℃の範囲の焼結温度を用いることにより得られる。15
00℃で燃焼した酸化錫のサンプルから調製したセンサ
ーは、幾つかの注目すべき性質を示した。もしこのタイ
プのデバイスが400℃で操作されるならば、センサー
の抵抗は、CO、CHまたはHの存在により減少す
る。しかしながら、さらに低い作用温度の使用は、CO
およびHに対する感度を低下させる。すなわち、セン
サーの抵抗が、この還元ガスへの曝露により顕著に増加
する。このような例外的な挙動は、重要な選択的な関係
を有する。280℃で維持されたセンサーは、COへの
p型応答、Hの従来のn型検出およびCHに対する
無視できる感度を示す。従って、もし複数のあらかじめ
セットされた温度で単一センサーが操作されるならば、
異なる還元ガス間が識別可能になる。そしてこのような
センサーは、高温での焼結ステップにより得られる。抵
抗−温度および抵抗−酸素分圧の関係により示された明
白なn型半導体にもかかわらず、p型一酸化炭素または
水素の応答が生じる。この現象は、Poが10−3at
mを超える、酸素含有環境の存在においてのみ示される
ことが知られている。
【0013】センサーベース抵抗およびドーパントの影
響の実験 酸化錫センサーを、SnO、Sb(1〜3%w/
w)を含む水性スラリーから実験目的のために製造し
た。金属触媒は添加せず、また必要ではなかった。Sn
は、SnCl(BDH “Analar” グレード)の加
水分解により製造し、Sb(Johnson Matthey Ch
emicals “Specpure”グレード)の適当量とともに、典
型的には<15μmに粉砕した。このペーストのビーズ
を、続いてアルミナ基体(Rosemount)上に堆積させた
白金接触パッドを交差するように適用し、空気中で乾燥
させ、続いて、1000℃で2時間焼結した(400℃
/時間の加熱速度の炉を用いた)。図10に示されてい
るのは、酸素分圧の関数としてプロットされた幾つかの
SbでドープされたセンサーのCO応答である。この場
合における応答は、比G/Goにより表されている。こ
こで、GoはO/Nベース混合物におけるセンサー
コンダクタンスであり、Gは1%v/v汚染ガス含有量の
存在において見られるコンダクタンスである。表された
データは、最も少量の添加Sb(0.2%w/w)で
さえ、試験された最も低い酸素濃度での観察されたレス
ポンスを2オーダーの大きさにわたり減少させることを
示している。さらに、センサーSb顔料の増加
は、Poが1〜10−4atmの範囲において減少す
るとき、COレスポンスにおいてすべての増加の完全な
排除を導いている。この影響は、CH(図11)およ
び水素(図12)のような他の還元ガスの場合において
も見られる。2つの異なる酸素含有環境におけるセンサ
ー応答の直接の比較を、表3に示す。
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】* このタイプの研究における応答は、1
%V/V混入ガスの存在下でのセンサー伝導度と支持ガ
スのみにおける伝導度との比で表される。 各還元ガスについて挙げられたデータは、Sb
2%w/wの含有が、Po=10−4atmですべての
高められた感度を抑制するのに十分であるが、1%v/v
の存在において見られる、空気中で合理的な実質的
な信号、例えばG/Go=4を維持することは、抵抗の
75%の低下に相当することを暗示している。センサー
応答の酸素依存を抑制することにおけるSbの作
用の理由は、いまのところ不明確である。これは、浅い
Sb(III)ドナーレベルから促進された多数の電子
が、結果としてSnO伝導帯を飽和し、且つ大きな範
囲にすべての実質上の伝導性の増加を隠すからかもしれ
ない。この暗示のための幾つかのサポートは、Po
10−4atmで、1%v/v還元ガスへの曝露に対する
SnOおよびSbでドープしたセンサーの最終抵抗値
を比較することにより得られる(表5)。
【0017】
【表5】
【0018】各センサーの上記に挙げられた抵抗値の変
化は、もとのベース抵抗における相違と比較して小さい
と考えられる。従って、これは、半導体の伝導帯が飽和
している場合、センサー抵抗がいかなる場合も減少でき
ない、すなわち最小を超えて到達して点であると考えら
れる。本発明者らは、アンチモンでドープしたセンサー
の低いベース抵抗は、その低い酸素交差感度の原因であ
ったかどうかの試験を試みた。一連の添加剤を、同じ形
態を有する試験センサー上に用いた。これらの添加剤の
影響を下記の表6および表7に要約した。SnOを適
用してセンサーを形成するために、2つの異なる方法お
よび媒体を用いた。第1の方法において、酸化錫のサン
プル(SnCl[BDH “analar”グレード]の加水分
解により先に調製された)を、Sbの適当量とと
もに、典型的には15μmに水性ペーストに粉砕した。
これらの実験に用いたSbは、Johnson Matthey
Chemicals “Specpure”グレードから得られた。続い
て、このペーストを、ガスセンサーの基体の電極配列を
横切るように適用し、乾燥させ、次に1000℃で2時
間焼結した(別に2時間の加熱および冷却を行った)。
Keeling & Walker(“Superlite”グレード)からの酸化
錫を上記の方法において使用したとき、この酸化錫のク
ラッキングが、形成された不十分なセンサーに生じるこ
とが見いだされた。(Keeling&Walkerの酸化錫は、顕
著な量の酸化アンチモンおよび他の痕跡量の材料を含
む。)この欠点は、非水性媒体においてセンサーを形成
することにより避けることができる。この場合におい
て、SnO−Sb混合物は、α−テルピネオー
ル含有エチルセルロース(1%w/w)安定剤からなる無
機媒体において粉砕された。この混合物は、典型的に<
15μmに粉砕された。次にこのペーストを基体表面に
適用し、80℃で1時間乾燥した。続いて、このセンサ
ーを1000℃で、上記の条件を用いて焼結させた。テ
ルピネオールベースにおけるスラリーからセンサーを形
成することの有利さは、<15μmに粉砕することによ
りペーストがスクリーン印刷され得、またこれは、大量
のセンサーの製造に有用である。なお、スラリーからセ
ンサーの形成は、酸化錫とアンチモン含有物質との不均
一混合物を生じさせる。
【0019】
【表6】
【0020】
【表7】
【0021】大部分の添加剤は、酸化錫抵抗を僅かに増
加させることにのみ役立つことが分かる。Ta(V)
は、アンチモンにより誘因される抵抗の減少と同じくら
いのベース抵抗の大きな減少を導いている。しかしなが
ら、このことにもかかわらず、Po=10−4での感
度に対する空気中の感度の比は、非ドープの酸化錫の感
度と同じであることが表7から分かる。別の実験におい
て、異なる酸素含有環境において、COセンサーが減少
した酸素交差感度、SnO(83%)、Bi
(15%)およびSb(2%w/w)からなるセ
ンサーの挙動を有して製造され得るかどうかの確認の研
究を行った。このセンサーは、CHへの応答は無視で
きるほどであり、COおよびH2には感度があることが
見いだされた。図13は、酸素分圧の関数として、1%
v/vCO、CHおよびHへのセンサー応答の変化を
示している。SnO−Sb(2%w/w)システ
ムとは対照的に、このセンサーは、Po10−3at
m未満に減少したとき、COおよびHの応答の顕著な
増加を示している。しかしながら、一つの有利さは、こ
れらのガスに対する感度は、幅広い酸素濃度範囲にわた
り保持され、CH応答は無視できるほどである。Bi
の存在または非存在における異なる挙動は、おそ
らく、両方のシステムの感度の非類似性と関連するであ
ろう。SnOは、600℃を超える温度でBi
と反応してBiSnO7を形成し、これは、大量の
伝導帯電子の消費と同時に起こり、その結果、抵抗の大
きな増加が観察される。比較的高い伝導性は、Sb
の添加の際にSb(III)ドナーレベルから電子のプ
ロモーションにより復活するが、伝導帯の占有は、セン
サーコンダクタンスにおけるすべての大きな変化の隠蔽
を可能にするのに十分に大きくはない。この本発明の見
地は、Biまたは他の材料が存在してアンチモン
と反応し、酸素交差感度の影響を妨げるようなシステム
を包含しない。
【0022】組み合わされた単一センサー 上記から、高温であらかじめ焼成したセンサーは、幾つ
かのガスの測定が可能となるように、様々な温度で使用
できるような温度(一つのセンサーの温度を変更するこ
とにより、あるいは異なる温度で維持された複数のセン
サーを用いることにより)に対する挙動において有用な
相違を示している。実際、もし複数のセンサーが使用さ
れるのならば、これらは、各センサーごとに別のヒータ
ーをもつ単一な基体上で形成されるのが有利である。
【0023】高温で予め焼成したセンサーは、低い酸素
濃度(<10−3atm)で、酸素交差感度を示し、も
しアンチモンでドープされたセンサーが同様の基体に適
用されるならば、予め焼成したセンサーからとして与え
られる場合の信号と、アンチモンでドープされたセンサ
ーとの間の比較は、これが酸素分圧を推測することを可
能にする。実際、同様の基体に、線形応答水素センサー
を適用することができる。従来の回路設計の原則は、基
体上のセンサーの最も適切なレイアウトを決定するため
に適用されるであろうが、焼結段階で、ビスマスおよび
アンチモンのような元素が移行しないように留意すべき
である。
【0024】文献 1.J.ワトソン「酸化錫ガスセンサーおよびその応
用」Sensors and Actuators,5, (1984), 29. 2.K.イホクラ「脱酸素ガスのための酸化錫ガスセン
サー」New Materials andNew Process, 1, (1981), 43. 3.H.ウインディッシュマンおよびP.マーク「薄膜S
nOx伝導モヂュレーションCOセンサーの操作のため
のモデル」J. Electrochem, Soc. 126 (4), (1979), 62
7. 4.G.ヘイランド「均質半導体ガスセンサー」Sensors
and Actuators, 2, (1982), 343. 5.N.タグチ,英国特許第1282993、1288009、1280809
号 6.M.ニッタおよびM.ハサドメ「ThOドープSn
によるCOガスの検出」	J. Electron Mater.,
8 (5), (1979), 571. 7.N.ヤマゾエ、Y.クロカワおよびT.セイヤマ「銀
添加の酸化錫(IV)を使用する水素感応ガスセンサー」
J. Chem, Soc., Japan, Chem. Lett., (1982),1899. 8.J.F.グッドマンおよびS.J.グレッグ「熱分解に
よる活性固体の製造、第11部、沈澱酸化錫の熱処理」J.
Chem. Soc., (1960), 1162. 9.S.ヤスナガ、S.スナハラおよびK.イホクラ「S
nOセラミックタイプ半導体ガスセンサーの特性にお
よぼすテトラアルキルオルソシリケートの影響」Sensor
s and Actuators, 9, (1986), 133. 10.K.イホクラ、K.タナカおよびN.ムラカミ「家
庭内ガスヒーターの制御のための二酸化錫の使用」Sens
ors and Actuators, 4, (1983), 607. 11.E.ボランド「非ドープ焼結酸化錫センサーのC
Oに対する感度および応答時間におよぼす焼鈍時間の影
響」Sensors and Actuators, 4, (1983), 613. 12.N.ムラカミ、K.タナカ、K.ササキおよびK.イ
ホクラ「SnO燃焼モニターセンサーの特性におよぼ
す焼結温度影響」Anal. Chem. Symp, Ser.,17,(Chem. S
ens), (1983), 165. 13.G.S.V.コールズ、K.J.ガラガーおよびJ.ワ
トソン「酸化錫(IV)ベースガスセンサーの製造および予
備テスト」Sensors and Actuators, 7, 2, (1985), 89. 14.G.S.V.コールズ、G.ウイリアムズおよびB.
スミス「酸化錫ベース半導体ガスセンサーにおける選択
性の研究」Sensors and Actuators,3, 1, (1991) 7.15.L.N.ヤノポーロス「アンチモンドープ酸化錫
ベース厚膜ガスセンサー」Sensors and Actuators, 12,
(1987), 77. 16.H.トルベラ、P.ポンパイネンおよびS.レパブ
オリ「SnO厚膜センサーによる燃焼ガス中のCOの
検出」Sensors and Actuators, 14, (1988),19. 17.J.F.マッカリーア、P.T.モズレー、J.D.
W.ノリスおよびD.E.ウイリアムズ「酸化錫ガスセン
サー、第1部−電気伝導度の変化による示される表面化
学の側面」J. Chem. Soc., Faraday Trans. 1, 83, (19
87), 1323. 18.G.S.V.コールズ、G.ウイリアムズおよびB.
スミス「酸化錫(IV)ベースセンサーの応答におよぼす支
持ガス中の酸素分圧の影響」J. Phys. Dの発行のために
受領 19.S-Cチャング「酸化錫上の酸素の化学吸収:電
気伝導度とEPR測定との相関」J. Vac. Sci. Techno
l., 17 (1), (1980), 366. 20.S.ノベル、C.ピジョラット、R.ラローゼ、Li
x M.ローシュおよびC.コームズ「多結晶酸化錫から
作られるセンサーの作動に及ぼす粒子径および温度の影
響」Sensors and their Applications IV Conference,
Canterbury, 1989に提出された論文 21.P.K.クリフォードおよびD.T.ツマ「半導体ガ
スセンサーの特性、I.定常状態でのガスの応答」Sens
ors and Actuators, 3, (1982/3), 233. 22.S.カネフサ、M.ニッタおよびM.ハラドメ「水
素ガスに曝らされたThOドープSnOのいくつか
の特異な側面」J. Appl. Phys., 50(2), (1979),1145. 23.S.カネフサ、M.ハラドメ「アンモニアガスに曝
らされたSnOベースガスセンサーにおける特異な現
象」Solid State Electronics, 27(6),(1984),533. 24.M.J.フラーおよびM.E.ワーウィック「COの
酸化錫(IV)上における接触酸化」J. Chatalysis, 29,
(1973) 441. 25.M.イトー、H.ハットリおよびK.タナベ「1−
ブテンの異性化のためのSnOおよびTiO−Sn
上における触媒活性点」J. Chatalysis, 43,(197
6), 192.
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)To=400℃および(b)To=28
0℃でのSnO焼結温度の関数としてのセンサー抵抗
の変化を示す図である。
【図2】以下の温度:(i)800℃、(ii)1125
℃、(iii)1250℃、(iv)1440℃、(v)15
00℃および(vi)1580℃で予備加熱されたSnO
サンプリから製造された一連のセンサーにおけるT−
1に対するlnRのアレーニウスタイプのプロットを示
す図である。
【図3】(i)800℃、(ii)1000℃、(iii)1
125℃、(iv)1250℃、(v)1375℃、(v
i)1440℃、(vii)1500℃および(viii)15
80℃の温度で焼結した一連のセンサーにおける400
℃の操作温度での還元ガス濃度に対する抵抗の対数プロ
ットを示す図である。
【図4】To=400℃で維持された一連のセンサーに
おける焼結温度(Ts)に対するRo/R(式中、Ro
=空気中のセンサー抵抗およびR=1%v/v汚染物ガス/
空気混合物における抵抗)のプロットを示す図である。
【図5】280℃の操作温度が使用されたことを除いて
は図3と同様のプロットを示す図である。
【図6】1500℃で焼結したSnOから調製したセ
ンサーの場合の還元ガス含有量に対する抵抗応答の対数
プロットを示す図である。
【図7】1500℃で予備加熱したSnOから組み立
て製造したセンサーの、空気中の異なるCO濃度に対す
る動的応答を示す図である。
【図8】(a)は(i)280℃でのCOおよび(ii)
175℃でのHに曝露したとき、1500℃で焼結し
た非ドープのSnOサンプルの場合の酸素分圧に対す
るセンサー応答(1%v/v還元ガス含有量存在下におい
て示された抵抗に対する支持ガスの抵抗の比により表し
た)のプロットを示す図であり、(b)はべースガスに
おける酸素分圧が10−4atmで固定されるときの還
元ガス含有量に対するセンサー抵抗応答を示す図であ
る。
【図9】空気中1500℃で予備焼結されたSnO
ら製造されたセンサーにおける汚染ガス濃度プロットに
対する抵抗を示す図である。
【図10】酸素分圧の関数としてプロットされた、1%
v/v一酸化炭素含有量に対する一連のSbでドー
プされた酸化錫センサーの応答(G/Goとして測定し
た。式中、G=汚染物−O−N混合物におけるコン
ダクタンスおよびG=支持ガスのみのコンダクタン
ス)を示すグラフである。
【図11】1%v/vメタンを使用したこと以外は、図1
0と同様のグラフである。
【図12】1%v/vの水素を使用したこと以外は、図1
0と同様のグラフである。
【図13】酸素分圧の関数としてプロットされた、2%
SbでドープされたCO選択センサーの応答(G
/Go)を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コールズ、ガリー・スティーヴン・ヴォ ーン イギリス国、ウェイルズ、エスエイ2・ 8ピーピー、スワンシー、ユニヴァーシ ティ・オブ・ウェイルズ、ケアオブ・デ パートメント・オブ・エレクトリカル・ アンド・エレクトロニック・エンジニア リング(番地なし) (72)発明者 ウィリアムズ、ジェライント イギリス国、ウェイルズ、エスエイ2・ 8ピーピー、スワンシー、ユニヴァーシ ティ・オブ・ウェイルズ、ケアオブ・デ パートメント・オブ・エレクトリカル・ アンド・エレクトロニック・エンジニア リング(番地なし) (56)参考文献 特開 昭54−103397(JP,A) 特開 昭62−24135(JP,A) 特開 昭52−54498(JP,A) 特公 昭60−46479(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定温度において測定されるべき少なく
    とも1種のガスの濃度により増加する抵抗を有する酸化
    錫ガスセンサーの製造方法であって、 (a)空気中において1400℃以上の温度で酸化錫の
    空気中の自由粉末を焼成し、前記酸化錫の物理的状態を
    変化させ、続いて (b)前記焼成した酸化錫を基体上に適用する工程を包
    含する前記製造方法。
  2. 【請求項2】 焼成温度が約1500℃である、請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 センサーが請求項1または2に記載の方法
    により製造される、測定温度において測定されるべき少
    なくとも1種のガスの濃度により増加する抵抗を有する
    酸化錫ガスセンサー。
  4. 【請求項4】 前記測定温度とは別の第2測定温度にお
    いて、1つのガスに対するセンサーの抵抗が、前記測定
    温度で測定した抵抗よりも減少した抵抗を有する、請求
    項3に記載の酸化錫ガスセンサー。
  5. 【請求項5】 センサーの感度がいくつかのガスの濃度
    に依存し、異なる測定温度でこの依存性が変化すること
    により、センサーがさらされているガスの組成の認識が
    可能となる請求項3または4に記載の酸化錫ガスセンサ
    ー。
  6. 【請求項6】 センサーを異なった温度に維持する加熱
    手段を備えた請求項3ないし5のいずれか1項による複数
    のセンサーを包含する、単一基材上に装荷された酸化錫
    ガスセンサーのセンサー装置。
  7. 【請求項7】 センサーを異なった温度に維持する加熱
    手段を備えた請求項3ないし5のいずれか1項による複数
    のセンサーに加え、さらに酸化錫とアンチモン含有物質
    との不均一混合物を包含する酸化錫ガスセンサーを包含
    する、単一基材上に装荷された酸化錫ガスセンサーのセ
    ンサー装置
  8. 【請求項8】 ビスマスを導入した線形応答水素センサ
    ーをさらに包含する、請求項6または7に記載のセンサー
    装置。
JP21303998A 1991-04-05 1998-07-28 酸化錫ガスセンサーおよび製造方法 Expired - Fee Related JP3350686B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB919107228A GB9107228D0 (en) 1991-04-05 1991-04-05 Tin oxide gas sensors
GB9107216.5 1991-04-05
GB9107228.0 1991-04-05
GB919107216A GB9107216D0 (en) 1991-04-05 1991-04-05 Suppression of gas cross-sensitivity in tin oxide gas sensors

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4506968A Division JP3046353B2 (ja) 1991-04-05 1992-04-03 酸化錫ガスセンサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1194786A JPH1194786A (ja) 1999-04-09
JP3350686B2 true JP3350686B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=26298694

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4506968A Expired - Lifetime JP3046353B2 (ja) 1991-04-05 1992-04-03 酸化錫ガスセンサー
JP21303998A Expired - Fee Related JP3350686B2 (ja) 1991-04-05 1998-07-28 酸化錫ガスセンサーおよび製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4506968A Expired - Lifetime JP3046353B2 (ja) 1991-04-05 1992-04-03 酸化錫ガスセンサー

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5427740A (ja)
EP (2) EP0806657A3 (ja)
JP (2) JP3046353B2 (ja)
DE (1) DE69228180T2 (ja)
ES (1) ES2129446T3 (ja)
HK (1) HK1003540A1 (ja)
WO (1) WO1992017773A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9408542D0 (en) * 1994-04-29 1994-06-22 Capteur Sensors & Analysers Gas sensing resistors
JP3669807B2 (ja) * 1996-06-28 2005-07-13 大阪瓦斯株式会社 一酸化炭素検出センサー
EP0851222A1 (en) * 1996-12-31 1998-07-01 Corning Incorporated Metal oxide semiconductor catalyst hydrocarbon sensor
US6849239B2 (en) 2000-10-16 2005-02-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method and apparatus for analyzing mixtures of gases
JP3711953B2 (ja) * 2002-03-15 2005-11-02 株式会社デンソー ガスセンサ用センシング膜の製造方法
WO2003087550A1 (en) * 2002-04-05 2003-10-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method and apparatus for controlling a gas-emitting process and related devices
US7575931B2 (en) * 2002-06-19 2009-08-18 E.I. Du Pont De Nemours And Company Method and apparatus for reducing a nitrogen oxide, and control thereof
US20040126286A1 (en) * 2002-06-19 2004-07-01 Deruyter John C. Method and apparatus for reducing a nitrogen oxide
US20040018715A1 (en) * 2002-07-25 2004-01-29 Applied Materials, Inc. Method of cleaning a surface of a material layer
EP1606614A2 (en) * 2003-03-26 2005-12-21 E.I. Dupont De Nemours And Company Apparatus for analyzing mixtures of gases
US8236246B2 (en) * 2004-10-07 2012-08-07 E I Du Pont De Nemours And Company Gas sensitive apparatus
US8501269B2 (en) * 2008-10-16 2013-08-06 Apollo, Inc. Sensitive materials for gas sensing and method of making same
DE102012110095A1 (de) * 2012-10-23 2014-04-24 Unitronic Ag Verfahren zur Gasdetektion und entsprechende Gas-Sensorvorrichtung
JP2014178199A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Fuji Electric Co Ltd 薄膜式ガスセンサ及びその検査方法
JP6347976B2 (ja) * 2014-03-31 2018-06-27 新コスモス電機株式会社 水素ガスセンサ及び水素ガス検知方法
WO2016048216A1 (en) * 2014-09-24 2016-03-31 Tellusecure Ab Package screening device
CN104880492A (zh) * 2015-06-01 2015-09-02 吉林大学 W6+掺杂NiO氧化物半导体二甲苯传感器、制备方法及其应用
JP6687931B2 (ja) * 2016-08-25 2020-04-28 フィガロ技研株式会社 SnO2系ガスセンサ
JP6411567B2 (ja) * 2017-03-09 2018-10-24 富士電機株式会社 薄膜式ガスセンサの検査方法
CN110726759A (zh) * 2019-10-31 2020-01-24 大连海事大学 一种二氧化锡量子点的制备方法、气体传感器及其制备方法
DE112020005838T5 (de) * 2019-11-28 2022-09-08 Sony Group Corporation Gasdetektionsverfahren und informationsverarbeitungsvorrichtung

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5023317B1 (ja) * 1969-12-19 1975-08-06
GB1282993A (en) * 1970-05-22 1972-07-26 Naoyoshi Taguchi Gas detecting devices
GB1288009A (ja) * 1970-09-22 1972-09-06
US4030340A (en) * 1976-07-22 1977-06-21 General Monitors, Inc. Hydrogen gas detector
JPS53143298A (en) * 1977-05-19 1978-12-13 Nohmi Bosai Kogyo Co Ltd Carbon monoxide sensor element
JPS54121796A (en) * 1978-03-15 1979-09-21 Fujitsu Ltd Gas detecting element material composition
JPS59119249A (ja) * 1982-12-25 1984-07-10 Nohmi Bosai Kogyo Co Ltd 一酸化炭素の検出素子とその製造方法
JPS59188549A (ja) * 1983-04-11 1984-10-25 Shinkosumosu Denki Kk 2端子形半導体ガス検知素子
CH667331A5 (de) * 1983-08-30 1988-09-30 Cerberus Ag Vorrichtung zum nachweis von gasfoermigen verunreinigungen in luft mittels eines gassensors.
US4542640A (en) * 1983-09-15 1985-09-24 Clifford Paul K Selective gas detection and measurement system
GB8329005D0 (en) * 1983-10-31 1983-11-30 Atomic Energy Authority Uk Sensors
US4614669A (en) * 1983-12-30 1986-09-30 Westinghouse Electric Corp. Antimony-doped stannic oxide thick film gas sensor
CA1227384A (en) * 1983-12-30 1987-09-29 Westinghouse Electric Corporation Antimony-doped stannic oxide thick film gas sensor
US4701739A (en) * 1984-03-30 1987-10-20 Figaro Engineering Inc. Exhaust gas sensor and process for producing same
GB8427004D0 (en) * 1984-10-25 1984-11-28 Atomic Energy Authority Uk Sensors
JPS61223644A (ja) * 1985-03-29 1986-10-04 Nohmi Bosai Kogyo Co Ltd 水素ガス検出素子及びその製法
GB8516389D0 (en) * 1985-06-28 1985-07-31 Coles G S V Gas sensors
JPS62223019A (ja) * 1986-03-19 1987-10-01 Taki Chem Co Ltd 結晶質酸化スズ・アンチモンゾル及びその製造方法
JPH07104310B2 (ja) * 1986-09-29 1995-11-13 フイガロ技研株式会社 排気ガスセンサおよびその製造方法
US4911892A (en) * 1987-02-24 1990-03-27 American Intell-Sensors Corporation Apparatus for simultaneous detection of target gases
IT1228121B (it) * 1988-12-23 1991-05-28 Eniricerche Spa Sensore a stato solido per determinare la concentrazione di idrogeno e/o nox e relativo procedimento di preparazione
GB9006176D0 (en) * 1990-03-19 1990-05-16 Morganite Electronic Instr Gas sensors

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06507013A (ja) 1994-08-04
HK1003540A1 (en) 1998-10-30
EP0579639B1 (en) 1999-01-13
EP0579639A1 (en) 1994-01-26
DE69228180D1 (de) 1999-02-25
EP0806657A2 (en) 1997-11-12
DE69228180T2 (de) 1999-07-29
US5427740A (en) 1995-06-27
ES2129446T3 (es) 1999-06-16
JP3046353B2 (ja) 2000-05-29
JPH1194786A (ja) 1999-04-09
WO1992017773A1 (en) 1992-10-15
EP0806657A3 (en) 2001-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3350686B2 (ja) 酸化錫ガスセンサーおよび製造方法
Watson et al. The tin dioxide gas sensor
Coles et al. Selectivity studies on tin oxide-based semiconductor gas sensors
US4614669A (en) Antimony-doped stannic oxide thick film gas sensor
US4397888A (en) Thick film sensor for hydrogen and carbon monoxide
JP2766853B2 (ja) ガスセンサ
JP3053865B2 (ja) 一酸化炭素を検出するためのセンサー
EP0147213A2 (en) An antimony-doped stannic oxide thick film gas sensor
JPH07128268A (ja) 水素ガスセンサ
JP3075070B2 (ja) 一酸化炭素ガスセンサ
EP0056339A1 (en) A method of producing a stannic oxide type gas-detecting device
Coles et al. Effects of high-temperature sintering on SnO 2 sensor response to reducing gases
JP2000028573A (ja) 炭化水素ガスセンサ
RU2403563C1 (ru) Дифференциальный сенсорный датчик для газоанализатора
JP3271635B2 (ja) 厚膜ガスセンサおよびその製造方法
GB2061520A (en) Hydrogen Sulphide Detector
JPS59120946A (ja) フロンガス検知素子
RU91763U1 (ru) Дифференциальный сенсорный датчик газа
JP3901594B2 (ja) 半導体式水素ガス検知素子
JP3966616B2 (ja) Coガスセンサ及びその製造方法、coガスの検知方法
JPH11132980A (ja) 炭化水素ガス検知素子
JPS59192950A (ja) 一酸化炭素検知素子
JPS6133466B2 (ja)
KR940009954B1 (ko) 가스센서 감지소자의 제조방법
JPH0221256A (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees