JP3349843B2 - 電離放射線照射用組成物及び電離放射線照射方法 - Google Patents

電離放射線照射用組成物及び電離放射線照射方法

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JP3349843B2 JP24651194A JP24651194A JP3349843B2 JP 3349843 B2 JP3349843 B2 JP 3349843B2 JP 24651194 A JP24651194 A JP 24651194A JP 24651194 A JP24651194 A JP 24651194A JP 3349843 B2 JP3349843 B2 JP 3349843B2
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    • C08G73/026Wholly aromatic polyamines
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • Y10S430/143Electron beam

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子線、イオン線などの
電離放射線を用いた電離放射線照射用組成物、及びそれ
を用いた電離放射線照射方法、より具体的にはパターン
形成方法、イオン打込み方法及び試料観察又は測定方法
に係る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子など微細パターンを持つ電子
回路素子の形成には薄膜形成技術と写真蝕刻技術が多用
されている。すなわち、スパッタ法、化学気相成長法な
どの方法により被処理基板上に導電層、絶縁層などの薄
膜を形成した後、スピンコートなどの方法でレジスト
(感光樹脂)を被覆し、これに露光を行って、露光部が
現像液に対して溶解度の差を生じる等、未露光部と露光
部とで現像特性に差が生じるのを利用してパターンが形
成される。このレジストパターンをマスクに用いてウェ
ットエッチングあるいはドライエッチングを行って、被
加工基板上に微細な導体パターンや絶縁パターンなどを
形成している。
【0003】レジスト露光における光源には、紫外線、
エキシマレーザ、X線、電子線、集束イオンビームなど
が用いられる。この中で電子線リソグラフィは、電子線
を走査することでレジスト上にパターンを直接描画でき
るため、フォトマスクの作製や論理回路の試作、近年ニ
ーズの高まってきたASICなど小量多品種型LSIの
製造などに広く利用されている。また、同じく直接描画
の可能な集束イオンビームはレジスト内での散乱が少な
いため直進性が良く、解像性が優れていることから、微
細加工を必要とする特殊デバイスに対する応用が検討さ
れている。
【0004】しかし、一般に電子線や集束イオンビーム
用のレジストは絶縁物であるため、電子線やイオンビー
ムによる露光を行う際に、電荷の蓄積即ちチャージアッ
プ現象が起こり、レジストパターンの位置ずれが生ず
る。この位置ずれはパターンが微細になるほど相対的に
大きくなるので、集積化が進むにつれて深刻な問題とな
っている。また、半導体製造におけるイオン注入工程に
おいては、例えば酸化膜やレジストなどの絶縁膜を介し
てイオン打ち込みを行うため、このイオンの電荷により
チャージアップが発生する。チャージアップはイオン分
布のムラ、イオン注入の制御性の低下、さらには基板の
絶縁破壊を引き起こすため、デバイスの特性に影響をも
たらし、信頼性を低下させるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子線等の電離放射線
を照射する際に生ずるチャージアップを防止する技術に
関しては、今までにいくつか提案されている。例えば、
パターン形成用レジスト上にアルミニウム(特開平3−
226926号公報)やポリスチレンスルホン酸アンモ
ニウム(特開昭64−37015号公報)などを被覆し
て、チャージアップを防止する試みがなされている。し
かし、アルミニウムを被覆する方法は工程が複雑になる
問題があり、また、ポリスチレンスルホン酸アンモニウ
ムを用いる方法は、工程は簡単であるが、チャージアッ
プ防止効果が充分ではない欠点を有する。
【0006】また、スルホン基を有する導電性ポリマを
基板上に塗布することにより、荷電粒子線照射時のチャ
ージアップ防止する方法(特開平4−32848号公
報)が報告されている。しかし、この方法は、(i)溶
液及び膜が強酸性のため、これを用いてパターン形成を
した場合、レジスト、素子、配線材料、配管などに悪影
響を与える、(ii)導電性が不充分のため、チャージア
ップ防止効果が充分でない、(iii) 溶解性が不充分なた
め、解像性が低下したり、剥離後に残渣が残るなどの課
題があり、実用上充分な性能を有するとはいえない。
【0007】この中で本発明に最も近い化合物として
は、特開平4−32848号公報の式(III′)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、XはSO3 を表わす。)の化合物
が挙げられるが、同公報中に記載されているその製造方
法(J.Am.Chem.Soc., 1990,112,2800)で
は、芳香環の全てにスルホン基が導入されているポリマ
を得ることは困難であり、得られたポリマの芳香環に対
するスルホン基含有率は50%程度で、導電性及び溶解
性とも実用上充分とはいえない。
【0010】また、繰り返し単位の全ての芳香環にスル
ホン基を導入する方法としては、モノマーにアミノベン
ゼンスルホン酸類を用いる方法が考えられるが、アミノ
ベンゼンスルホン酸類は反応性が著しく低いため、通常
の化学酸化重合では単独で重合困難と一般的にいわれて
おり(J.Am.Chem.Soc., 1991,113,266
5)、化学酸化重合後反応液を蒸発乾固して得る方法
(特開平6−56987号公報)、及び電解重合で得る
方法(日本化学会第64回秋季年会講演予稿集、199
2,706)の報告があるのみである。しかし、これら
の方法は操作が煩雑であり、工業的に適した方法とはい
えず、更に導電性が低いためチャージアップ防止効果が
充分ではない。
【0011】また、導電性ポリマの芳香環に水酸基、メ
トキシ基、カルボキシル基を導入し水溶化した可溶性導
電性ポリマを用いたチャージアップ防止方法が報告され
ているが(特開平5−226238号公報)、芳香環に
導入された置換基が、水酸基、メトキシ基、カルボキシ
ル基などの置換基であるため、導電性及び溶解性が低い
ため、チャージアップ防止効果が不十分であり、また解
像性に与える影響も大きい。
【0012】一方、本発明者らは、TCNQ錯体を導電
成分として用いるパターン形成方法(特開平3−877
43号公報)を提案した。この方法は簡便であり、また
効果も十分であるが、溶媒としてケトン系、エーテル系
の有機溶剤を使用しているため、これらの有機溶剤に可
溶なレジストを用いると、レジストとの混合層を形成し
て、レジスト特性を劣化させる場合がある。
【0013】更に、本発明者らは、これらの課題を解決
するため、アニリン、N−アルキルアニリン及びフェニ
レンジアミン類よりからなる群から選ばれた少なくとも
一種の化合物とアミノベンゼンスルホン酸を共重合さ
せ、更にスルホン化する方法(特開平5−178989
号公報)及びアニリン、N−アルキルアニリン及びフェ
ニレンジアミン類よりからなる群から選ばれた少なくと
も一種の化合物とアミノアニソールスルホン酸を共重合
する方法(特願平5−48540号)で合成したスルホ
ン基を有するアニリン系導電性ポリマ類を主成分とする
組成物を基板上に塗布してチャージアップ防止する方法
(特開平4−349614号公報、特開平6−0038
13号公報、特願平5−324237号)を提案した。
これらの方法は、どのようなレジスト上へも塗布可能で
あり、また剥離はレジストの現像と同時にできるため、
工程が非常に簡便であり、チャージアップ防止効果も十
分である。しかも、化学増幅系レジストに適応した場
合、露光から露光後ベークまでの引き置き時間に対する
感度の安定化効果も有する。
【0014】しかし、さらにチャージアップ防止効果が
向上することは望ましく、またこれらの組成物は溶液中
に塩基成分が存在し弱アルカリ性を示すため、一部の化
学増幅系レジストに適応した場合感度が変化するという
問題があり、また、純水による剥離が困難である。本発
明は、上記の如き諸々の問題を解決するためになされた
ものであり、工程が簡便で汎用性があり、チャージアッ
プ防止効果に優れ、しかも露光から露光後ベークまでの
引き置き時間(PED: post exposure delay)に対す
る感度の安定化効果も有する電離放射線照射用組成物及
び電離放射線照射方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、(a)下記一般式(1)及び(2)で表わされる
繰り返し単位を有する重量平均分子量1万以上であり常
温固体である可溶性アニリン系ポリマ0.01〜30重
量部及び(b)溶媒100重量部を含むことを特徴とす
る電離放射線照射用組成物:
【0016】
【化3】
【0017】(式中、R1 〜R4 は電子供与基を表し、
1 〜Y4 は−SO3 −又は−COO−を表し、M1
4 は水素イオン、アンモニウムイオン、アルキルアン
モニウムイオン(炭素数1〜8)、芳香族アンモニウム
イオン、又は芳香族複素環の四級イオンを表わす。)及
びこの電離放射線照射用組成物を基板上に塗布し、電離
放射線を照射する方法を提供することにより達成され
る。
【0018】本発明の組成物を構成する一般式(1)及
び(2)で示される繰り返し単位を有する(a)可溶性
アニリン系ポリマは、同一芳香環上に電子供与基と、ス
ルホン基やカルボキシル基などの酸性基を有するアニリ
ン誘導体を、塩基性化合物を含有する溶媒中で酸化剤で
重合する方法(特願平5−353698及び特願平6−
183882号)で合成したものが好ましく用いられ
る。
【0019】この方法で合成した場合、一般的に化学重
合では進行しにくいといわれていたアミノベンゼンスル
ホン酸類も重合が進行する。更に、同一芳香環上に電子
供与基と酸性基(スルホン基やカルボキシル基など)を
導入したアニリン誘導体をモノマーとして用いた場合、
反応性が著しく向上し、高分子量で導電性が高いアニリ
ン系ポリマが容易に得られる。また、得られたポリマは
これまで知られているアニリン系ポリマと比較し、溶解
性が非常に高く、純水はもちろんアルカリ性から酸性の
いかなるpHの水溶液にも溶解する。そして、これらのア
ニリン系ポリマを電離放射線照射方法、特にパターン形
成方法に適応した場合、チャージアップ防止効果や露光
から露光後ベークまでの引き置き時間に対する感度の安
定化効果が優れており、レジストの感度・解像性に与え
る影響もほとんどない。
【0020】一般式(1)及び(2)で表わされる繰り
返し単位を有するアニリン系ホモポリマは下記一般式
(3)
【0021】
【化4】
【0022】(式中、xは0〜1の任意の数である)の
構造を有すと考えられ、本発明の成分(a)のアニリン
系ポリマはこのホモポリマのほか、この繰り返し単位を
部分構造として有するコポリマ、好適には少なくとも7
0%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは
90%以上有するコポリマである。
【0023】共重合体のモノマーとしては、アニリン
類、チオフェン類、ピロール類などが用いられるが、ア
ニリン類及び/又はアミノベンゼンスルホン酸類などが
好ましく用いられる。具体的には、アニリン類として
は、アニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリ
ン、3−エチルアニリンなどのアルキルアニリン、2−
メトキシアニリン、3−メトキシアニリン、2−エトキ
シアニリンなどのアルコキシアニリン、N−メチルアニ
リン、N−エチルアニリンなどのN−アルキルアニリン
などが挙げられる。アミノベンゼンスルホン酸類として
は、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼ
ンスルホン酸などが挙げられる。
【0024】また、主鎖に沿って共役系を有するモノマ
ーを用いることも可能である。用いられる(a)可溶性
アニリン系ポリマの重量平均分子量は、10000以
上、好ましくは2万〜100万、より好ましくは5万〜
50万のものが用いられる。分子量が1万より小さいと
薄膜化した場合ピンホールが生成しやすく、一方分子量
が大きすぎるとゲル化して取り扱いにくい。
【0025】また、用いられる(a)の一般式(1)及
び(2)中のY1 〜Y4 は、スルホン基(SO3 )、カ
ルボキシル基(COO)のどちらも用いられるが、スル
ホン基の方がチャージアップ防止効果及びPED安定化
効果が優れている。また、R 1 〜R4 の電子供与基は、
アルコキシ基(特に炭素数1〜8)、アルケニル基(特
に炭素数1〜8)、アルキル基(特に炭素数1〜8)、
ハロゲン基などが好適に用いられるが、特にアルコキシ
基を用いた場合が好ましく、更に好ましくは炭素数1〜
4のアルコキシ基を用いた場合がチャージアップ防止効
果及びPED安定化効果が優れている。M1 〜M4 は水
素イオンで置換された場合が化学増幅レジストの特性に
与える影響が小さいので最も好ましい。なお、芳香族ア
ンモニウムイオンの例としてはアニリン、2−メトキシ
アニリン、3−メトキシアニリン、4−メトキシアニリ
ン及びこれらの骨格を有する誘導体のアンモニウムイオ
ンなど、芳香族複素環の四級イオンの例としてはピペリ
ジン、ピロリジン、モルホリン、ピペラジン、ピリジ
ン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、キノ
リン、イソキノリン、ピロリン及びこれらの骨格を有す
る誘導体のアンモニウムイオンなどがある。
【0026】成分(b)溶媒は、水、有機溶剤又は、水
と有機溶剤を混合して用いられる。有機溶剤としては上
記(1)及び(2)のポリマを溶解する有機溶剤であれ
ば特に限定されないが、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン
類、エチレングリコール、メトキシエタノール、エトキ
シエタノール、エトキシ酢酸エチル、などのエチレング
リコール類、プロピレングリコール、メチルプロピレン
グリコール、エチルプロピレングリコールなどのプロピ
レングリコール類、乳酸エチル、乳酸メチル、α−ヒド
ロキシイソ酪酸メチル、α−ヒドロキシイソ酪酸エチ
ル、β−メトキシイソ酪酸メチル、α−メトキシイソ酪
酸メチルなどのヒドロキシエステル類等が好ましく用い
られる。これらは、単独又は水に対して任意の割合で混
合して用いることができるが、特に水のみ、又は水とメ
タノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパ
ノールなどのアルコール類との組合せが最も好ましい。
【0027】本発明の(a)可溶性アニリン系ポリマ及
び(b)溶媒を主成分とする組成物は、通常弱酸性〜酸
性を示すため、(c)成分(塩基)でpH調整して用いる
ことも可能である。用いられる(c)成分としては、ア
ンモニア、脂肪族アミン類(炭素数1〜8、好ましくは
炭素数1〜4)、芳香族アミン類、複素環アミン類及び
これらの四級塩などのアミン類が好ましく用いられる。
【0028】前記脂肪族アミン類としては、下式(4)
で示される化合物が用いられ、
【0029】
【化5】
【0030】(式中R5 〜R7 は、水素、炭素数1〜4
のアルキル基、よりからなる独立して選ばれた基であ
る。) また、脂肪族アミン類の四級塩としては、下式(5)で
示される化合物が用いられる。
【0031】
【化6】
【0032】(式中R8 〜R11は、水素、炭素数1〜4
のアルキル基、よりからなる独立して選ばれた基であ
り、Xはヒドロキシ基、スルホン基である。) 芳香族アミン類としては、アニリン、2−メトキシアニ
リン、3−メトキシアニリン、4−メトキシアニリン及
びこれらの骨格を有する誘導体、又はこれらのアンモニ
ウムヒドロキシド化合物などが好ましく用いられる。
【0033】塩素環アミン類としては、ピペリジン、ピ
ロリジン、モルホリン、ピペラジン、ピリジン、α−ピ
コリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、キノリン、イソ
キノリン、ピロリン及びこれらの骨格を有する誘導体、
又はこれらのアンモニウムヒドロキシド化合物などが好
ましく用いられる。これらの塩基中では、特にアンモニ
ア、炭素数1〜2のアミンが好ましく用いられる。
【0034】本発明に用いられる溶液に(d)成分を添
加すると、導電性及び露光から露光後ベークまでの引き
置き時間に対する感度の安定性、塗布性などがより向上
する。(d)成分としては、 (A)酸性基を含有する化合物 (B)酸性基を含有する重合体 の中から選ばれた少なくとも1種以上の酸性基含有物が
好ましく用いられる。酸性基としては、スルホン基、カ
ルボキシル基のものが好ましく用いられる。
【0035】(A)酸性基を含有する化合物としては、
分子内にスルホン基、カルボキシル基を有する化合物で
あれば特に限定されないが、ベンゼンスルホン酸、カン
ファースルホン酸、アルコキシベンゼンスルホン酸、ア
ルキルベンゼンスルホン酸、アルキルスルホン酸、α−
オレフィンアルキルスルホン酸、アルキルナフタレンス
ルホン酸、アルキルスルホ酢酸、安息香酸、アルコキシ
ベンゼンカルボン酸、アルキルベンゼンカルボン酸、脂
肪族カルボン酸、カンファーカルボン酸などの化合物及
びこれらの塩などが好ましく用いられる。
【0036】ここで、アルキル基は、炭素数1〜24が
好ましく、炭素数1〜18がより好ましい。また、アル
コキシ基は、炭素数1〜18が好ましく、炭素数1〜1
2がより好ましい。 (B)酸性基を含有する重合体とは、スルホン基、カル
ボキシル基などを含む繰り返し単位を少なくとも10%
以上有する重合体のことである。即ち、スルホン基又
はカルボキシル基を含有するモノマー群の中から選ばれ
た少なくとも一種のモノマーの重合体、もしくはスル
ホン基又はカルボキシル基を含有するモノマー群及び
スルホン基、カルボキシル基を含有しないモノマー群の
それぞれから選ばれた少なくとも二種以上のモノマーか
らなる共重合体のことを指している。
【0037】以下更に具体的に説明する。 酸性基を有するモノマーとしては、分子内に酸性基を
有するものであれば特に限定されないが、ビニルベンゼ
ンスルホン酸、アリルベンゼンスルホン酸などのビニル
ベンゼンスルホン酸類、アリルスルホン酸、メタクリル
スルホン酸などのスルホン化オレフィン類、2−アクリ
ルアミドプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−n
−ドデンカンスルホン酸、4−アクリルアミドベンゼン
スルホン酸などのN−スルホアルキルアクリルアミド
類、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸、2−メ
タクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−
メタクリルアミド−n−ドデンカンスルホン酸、4−メ
タクリルアミドベンゼンスルホン酸などのN−スルホア
ルキルメタクリルアミド類、4−スルホフェニルアクリ
レート、3−スルホプロピルアクリレート、2−スルホ
−2−メチルプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−
3−スルホプロピルアクリレートなどのアクリル酸エス
テル類、4−スルホフェニルメタクリレート、3−スル
ホプロピルメタクリレート、2−スルホ−2−メチルプ
ロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピルメタクリレート、2−スルホエチルメタクリレー
トなどのメタクリル酸エステル類、アクリル酸、メタク
リル酸、2−ブチルアクリル酸、などのアクリル酸及び
メタクリル酸類及びこれらの塩などが好ましく用いられ
る。
【0038】また、酸性基を含有しないモノマーとし
ては、上記モノマーと共重合可能な二重結合を有する
モノマーであれば特に限定されないが、メチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ド
デシルアクリレートなどのアクリル酸エステル類、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、ヘキシルメタクリレート、ドデシルメタク
リレートなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、α
−メチルスチレンなどのスチレン類、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エ
チルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N
−エチルメタクリルアミドなどのアクリルアミド及びメ
タクリルアミド類、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、2−エチルアクリロニトリルなどのアクリロニト
リル及びメタクリロニトリル類などが好ましく用いられ
る。
【0039】モノマーは、それぞれ単独で重合して用
いるか、2種以上のモノマーを共重合して用いる。もし
くは、モノマーの群とモノマーの群のそれぞれ選ば
れた少なくとも二種以上のモノマーを共重合させたもの
を用いることもできる。これら共重合のスルホン基及び
カルボキシル基は、酸型及び塩型の両方のものが用いら
れる。
【0040】また、モノマーの群の割合が少なくとも
20%以上含有することが好ましく、30%以上含有す
ることがより好ましく、50%含有することが更に好ま
しい。また、(B)の分子量は、300〜20万のもの
が好ましく、500〜10万のものがより好ましい。
【0041】各成分の使用割合は、(b)溶媒100重
量部に対して、(a)可溶性アニリン系ポリマは0.0
1〜30重量部、好ましくは0.1〜20重量部、更に
好ましくは0.2〜10重量部の範囲で用いられる。ま
た、(c)成分を添加する場合は、(a)溶媒100重
量部に対して、0.01〜15重量部、好ましくは0.
05〜10重量部、更に好ましくは0.1〜5重量部の
範囲、(d)成分を添加する場合は、0.001〜30
重量部、好ましくは0.005〜20重量部、更に好ま
しくは0.01〜10重量部の範囲で用いられる。
【0042】(c)成分の使用割合が15重量部を超え
ると、導電性が低下したり、感度が急激に低下する影響
が発生する。また、(d)成分の使用割合が30重量部
を超えるとチャージアップ防止効果やPED安定化効果
が低下するといった影響が発生する。更に、本発明の組
成物には、必要に応じて界面活性剤、バインダポリマ、
保存安定剤、接着助剤などを添加することができる。
【0043】また、本発明に用いられる組成物にバイン
ダポリマを用いることができる。具体的には水溶性高分
子化合物および水系でエマルジョンを形成する高分子化
合物が好ましく用いられる。水溶性高分子化合物の具体
例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアルコー
ル類、ポリアクリルアマイド、ポリ(N−t−ブチルア
クリルアマイド)、ポリアクリルアマイドメチルプロパ
ンスルホン酸などのポリアクリルアマイド類、ポリビニ
ルピロリドン類、水溶性アルキド樹脂、水溶性メラミン
樹脂、水溶性尿素樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性
エポキシ樹脂、水溶性ポリブタジエン樹脂、水溶性アク
リル樹脂、水溶性ウレタン樹脂、水溶性アクリル/スチ
レン共重合樹脂、水溶性酢酸ビニル/アクリル共重合樹
脂、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性スチレン/マレイ
ン酸共重合樹脂、水溶性フッ素樹脂及びこれらの共重合
体などが挙げられる。
【0044】水系でエマルジョンを形成する高分子化合
物の具体例としては、水系アルキド樹脂、水系メラミン
樹脂、水系尿素樹脂、水系フェノール樹脂、水系エポキ
シ樹脂、水系ポリブタジエン樹脂、水系アクリル樹脂、
水系ウレタン樹脂、水系アクリル/スチレン共重合樹
脂、水系酢酸ビニル樹脂、水系酢酸ビニル/アクリル共
重合樹脂、水系ポリエステル樹脂、水系スチレン/マレ
イン酸共重合樹脂、水系アクリル/シリカ樹脂、水系フ
ッ素樹脂及びこれらの共重合体などが挙げられる。
【0045】これら高分子化合物はそれぞれ単独でも用
いられるが、二種以上を任意の割合で混合して用いるこ
ともできる。また、これらの組成物に界面活性剤を加え
ると更に平坦性、塗布性及び導電性などが向上する。界
面活性剤としては、アルキルスルホン酸、アルキルベン
ゼンスルホン酸、アルキルカルボン酸、アルキルナフタ
レンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、ジアルキ
ルスルホコハク酸、α−スルホン化脂肪酸、N−メチル
−N−オレインタウリン、石油スルホン酸、アルキル硫
酸、硫酸化油脂、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル
硫酸、アルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテルリン酸、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド
縮合物およびこれらの塩などのアニオン系界面活性剤、
第一〜第三脂肪アミン、四級アンモニウム、テトラアル
キルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム
アルキルピリジニウム、2−アルキル−1−アルキル−
1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム、N,N−ジア
ルキルモルホリニウム、ポリエチレンポリアミン脂肪酸
アミド、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮
合物、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合
物の第四級アンモニウムおよびこれらの塩などのカチオ
ン系界面活性剤、N,N−ジメチル−N−アルキル−N
−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、N,N,N
−トリアルキル−N−スルホアルキレンアンモニウムベ
タイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビスポリオキシ
エチレンアンモニウム硫酸エステルベタイン、2−アル
キル−1−カルボキシメチル−1−ヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタインなどのベタイン類、N,N−ジ
アルキルアミノアルキレンカルボン酸塩などのアミノカ
ルボン酸類などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン
グリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、多価アルコール脂肪酸部分エステ
ル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化ヒマシ油、
脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、
トリアルキルアミンオキサイドなどの非イオン系界面活
性剤およびフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロ
アルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルベンゼンス
ルホン酸、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエ
タノールなどのフッ素系界面活性剤が用いられる。ここ
で、アルキル基は炭素数1〜24が好ましく、炭素数3
〜18がより好ましい。なお、界面活性剤は二種以上用
いても何らさしつかえない。
【0046】本発明において、成分(c)を含む導電性
組成物の場合、これら界面活性剤の中では、特に非イオ
ン系界面活性剤が好ましく用いられ、更にその中でも一
般式 HO(CH2 CH2 O) n R (式中、Rは炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキ
ル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基置
換フェニル基を示し、nはオキシエチレン基の繰返し単
位を示し、1〜100の数である。)で示されるポリオ
キシエチレン類が好ましく用いられる。
【0047】ポリオキシエチレン類としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルが好ましく用いられ、更に好まし
くはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが用
いられる。オキシエチレン鎖の繰返し単位nは5〜10
0が好ましく、更に好ましくは10〜100が好ましく
用いられる。
【0048】また、成分(c)を含まない導電性組成物
の場合は、これら界面活性剤の中では、特にアニオン系
界面活性剤が好ましく用いられ、その中でも、分子中に
スルホン基やカルボキシル基などのアニオン基を有する
界面活性剤が更に好ましく用いられる。なお、界面活性
剤は二種以上用いても何らさしつかえない。
【0049】本発明による電離放射線照射用組成物は、
スピンコート及び加熱処理のみで導電性膜を形成できる
ので、工程が極めて簡単である。具体的には、本発明の
組成物を膜厚0.01〜5μmに成膜し、250℃以
下、好ましくは20〜200℃の範囲で加熱処理するこ
とにより、導電性膜が形成される。本発明の電離放射線
照射用組成物をパターン形成方法に適用する場合、レジ
ストの上層に導電性膜を形成する(図1(a),
(b),(c)参照)のが最も好ましいが、他の場所に
形成して用いることもできる。具体的には、2層レジス
ト構造における中間層(図2)、もしくは3層レジスト
構造における中間層の上(図3)、又は下層レジスト上
(図4)に導電性膜を形成して用いても良い。更に2層
もしくは3層レジストの平坦化層(図5(a),
(b))として用いることもできる。
【0050】なお、前記図1(a)〜(c)、図2〜図
4及び図5(a)〜図5(b)において、1は導電性膜
を表わし、2はレジストを表わし、3は基板を表わし、
4はシリコン含有レジストを表わし、5は平坦化層(下
層)を表わし、6はSiO2膜(3層中間層)を表わ
す。こうして、本発明によれば、上記電離放射線照射用
組成物を用いたパターン形成方法として、下記3つの態
様のものが提供される。
【0051】(1)被加工物上のレジスト膜上に電離放
射線照射用組成物を塗布してコート膜を形成する工程
と、露光によりパターンを形成するために電離放射線を
用いて該被加工物を照射する工程と、コート膜の剥離を
行なった後レジスト膜を現像してパターンを形成する工
程、又は該コート膜の剥離とレジストの現像を同時に行
なってパターンを形成する工程とを含むことを特徴とす
るパターン形成方法、(2)被加工物上に第一のレジス
トを塗布して第一のレジスト膜を形成する工程と、第一
のレジスト膜上に電離放射線照射用組成物を塗布してコ
ート膜を形成する工程と、該コート膜上に第二のレジス
トを塗布して第二のレジスト膜を形成する工程と、露光
によりパターンを形成するために電離放射線を照射する
工程と、第二のレジスト膜を現像して第二のレジストパ
ターンを形成する工程と、第二のレジストパターンをマ
スクとして用い、該コート膜および第一のレジスト膜を
エッチングして多層レジストパターンを形成する工程と
を含むことを特徴とするパターン形成方法。
【0052】(3)被加工物上に電離放射線照射用組成
物を塗布してコート膜を形成する工程と、該コート膜上
にレジストを塗布してレジスト膜を形成する工程と、露
光によりパターンを形成するために電離放射線を用いて
該被加工物を照射する工程と、レジスト膜および該コー
ト膜を現像して多層レジストパターンを形成する工程と
を含むことを特徴とするパターン形成方法。
【0053】本発明の組成物は、図1(a)の構成では
レジスト2の帯電防止を図り、図1(b)の構成では例
えばシリコン含有レジスト4および平坦化層5の帯電防
止を図り、図1(c)の構成では、レジスト2、例えば
SiO2 膜6および平坦化層5の帯電防止を図り、図2
の構成では主に平坦化層5の帯電防止を図り、図3の構
成では主にSiO2 膜6および平坦化層5の帯電防止を
図り、図4の構成では主に平坦化層5の帯電防止を図
る。
【0054】なお、図5(a)および図5(b)の態様
では、電離放射線照射用組成物にレジストを配合して塗
布して平坦化層(下層)として用いる例であり、この例
では配合した該レジスト自体の帯電防止を図る。本発明
のパターン形成方法が適用される基板は、シリコン(S
i)半導体、ガリウム−ひ素(GaAs)基板、または
マスク基板等である。レジストとしては、電子線、イオ
ンビームなどの電離放射線に感度を有するものであれ
ば、本発明の組成物の溶媒の種類をレジストと混合層を
形成しないものを選ぶことによって、ネガ型、ポジ型を
問わず如何なる種類のものも使用することができる。単
層レジストおよび3層レジストの上層レジストとして
は、ノボラック系、ビニルフェノール系、アクリルアミ
ド系、スチレン系、メタクリレート系などのポリマを主
成分とするレジストが、また2層レジストの上層レジス
トとしてはシリコン含有レジストが好ましく用いられ
る。3層レジストの中間層レジストとしてはシリコーン
系ポリマが、また2層レジストおよび3層レジストの下
層レジストとしては、ノボラック系、スチレン系のポリ
マが好ましく用いられる。
【0055】本発明方法におけるレジスト膜の形成は、
例えば基板上にレジストをスピンコート法により塗布
し、プリベークすることにより行われる。本発明のパタ
ーン形成方法における導電性膜の形成は、本発明の電離
放射線照射用組成物を例えば先に得られたレジスト膜上
に例えばスピンコート法により塗布し、プリベークする
ことにより行われる。
【0056】本発明の方法における電離放射線の照射に
は、チャージアップ防止の観点から、電子線ビーム(E
B)やイオンビームによる照射が典型的であるが化学増
幅レジストの安定性向上の効果もあるため、紫外線、遠
紫外線、X線、等による照射方式も可能である。なお使
用する露光装置は、導電性膜から外部へ導通のとれる構
造のものが好ましくは用いられる。
【0057】導電性膜の剥離は、(c)アミン類及び/
又は四級アンモニウム塩類を含む水、含水有機溶媒又は
有機溶媒で行うことができる。また、有機アルカリ水溶
液で現像されるレジストの場合には、本導電性膜が現像
液に可溶なため、現像と剥離を同時に行うことが可能で
ある。本発明の電離放射線照射方法のもう1つの有用な
側面はイオン注入方法への適用である。即ち、イオン注
入はイオンビームを被加工物中に打込むものであり、荷
電線であるイオンビームを走査するので、やはり被加工
物表面にチャージアップ防止用の導電性膜が適用され
る。
【0058】そこで、本発明によれば、イオン注入のマ
スクを形成した被加工物上に、上記電離放射線照射用組
成物を塗布してコート膜を形成する工程と、被加工物に
イオン注入を行なう工程とを含むことを特徴とするイオ
ン注入方法も提供される。さらに、本発明の電離放射線
照射用組成物は、導電性に優れながら剥離が容易(溶剤
溶解性)であるので、これらの性質を利用して、電離放
射線を用いる試料の観察又は測定方法、具体的には電子
顕微鏡観察、電子線をプローブとするICのEBテスタ
などに適用に使用することができる。
【0059】例えば、電子顕微鏡観察の際、被検査試料
の表面に導電性被覆をコートしてチャージアップによる
電子線のゆがみを防止することは公知である。また、E
B(電子ビーム)をLSIチップの表面に照射すると、
二次電子が放出され、この二次電子の持つエネルギーの
分布を分析することによって、LSIのEB照射部分の
電位を求めることができることを利用して、その動作状
態が確認され、照射電子ビームを走査することによりL
SIの電位分布像を作成できる。この場合にも試料に導
電性被覆を施してチャージアップを防止している。これ
らの導電性被覆として従来金属を蒸着しているが、金属
層は剥離の際下地を損なう問題があった。しかしなが
ら、本発明の電離放射線照射用組成物を用いればこれら
の問題が解決される。
【0060】こうして、本発明のもう1つの側面におい
て、試料上に上記電離放射線照射用組成物を塗布する工
程と、試料に荷電粒子線を照射する工程と、試料から反
射した荷電粒子線又は該試料から放出された放射線を検
出する工程とを含むことを特徴とする試料の観察又は測
定方法も提供される。
【0061】
【作用及び効果】電子線などの電離放射線を用いたリソ
グラフィ技術において、本発明の電離放射線照射用組成
物及びパターン形成方法を適用すると、本組成物の高い
導電性により、電子線などの露光の際にレジスト内に蓄
積した電荷は導電膜の接地電位で遮へいされる。従っ
て、露光時の電荷の相互作用がなく、パターンの位置ず
れや寸法誤差が完全に防止される。また、化学増幅レジ
スト上にコートすれば、外部からの不純物混入を防止で
きるため、露光から露光後ベークまでの経時安定性を向
上できる。更に、本発明によれば、本組成物の膜は水系
及び/又は有機溶媒を用いて回転塗布して形成できる。
このため、塗布溶媒としてレジストと混合層を形成しな
いものを用いることができ、レジスト特性に悪影響を与
えることなく、チャージアップを防止できる。しかも剥
離は水及び/又は有機溶媒で容易に行われるので、工程
も極めて簡単である。
【0062】また、イオン注入法、あるいは試料の観察
又は測定に電離放射線を照射する場合にも、本発明の電
離放射線照射用組成物を用いて上記と同様の作用・効果
がある。以下、更に実施例により本発明を説明するが、
本発明がこれらの実施例に限定されないことはもとより
である。
【0063】
【実施例】以下実施例を挙げて説明する。なお、IRス
ペクトルはパーキンエルマー製model 1600、紫外可
視スペクトルは島津製作所製UV−3100の装置を用
いて測定した。分子量分布及び分子量の測定には、N,
N−ジメチルホルムアミド用のGPCカラムを用いて、
GPC測定(ポリスチレン換算)を行った。カラムは、
N,N−ジメチルホルムアミド用のものを3種類連結し
て用いた。また、溶離液には10mM/lトリエチルアミ
ンと100mM/l臭化リチウムのN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液を用いた。導電性は、導電率の測定には4
端子法、表面抵抗の測定には2端子法を用いた。
【0064】〔可溶性アニリン系ポリマの合成〕本発明
に用いた可溶性アニリン系ポリマは、特願平5−353
698号及び(特願平6−183882号)に記載され
ている方法で合成した(表−1参照)。3−アミノ−4
−メトキシベンゼンスルホン酸100mmolを25℃で4
モル/リットルのアンモニア水溶液に攪拌溶解し、ペル
オキソ二硫酸アンモニウム100mmolの水溶液を滴下し
た。滴下終了後25℃で12時間更に攪拌したのち、反
応生成物を濾別洗浄後乾燥し、重合体粉末15gを得た
(ポリマ No.1)。
【0065】この化合物は、体積抵抗値は9.0Ωcm、
分子量測定の結果、数平均分子量200,000、重量
平均分子量330,000、Z平均分子量383,00
0、分散度MW/MN1,64、MZ/MW1.16で
あった。図15は、このポリマ No.1の分子量測定にお
けるチャートである。図16は、ポリマ No.1の0.1
モル/リットルの硫酸水溶液中における190nmから9
00nmの紫外可視スペクトルであり、図17は、ポリマ
No.1の水溶液中における190nmから900nmの紫外
可視スペクトルであり、図18は、ポリマ No.1の0.
2モル/リットルのアンモニア水溶液中における190
nmから900nmの紫外可視スペクトルである。図19
は、ポリマ No.1(スルホン酸基フリー型)のIRスペ
クトルを示す。
【0066】IRスペクトルの帰属は次の通りである。 スルホン基:1120,1020cm- 付近の吸収 スルホン基のアンモニウム塩:1400cm- 付近の吸収 ポリマの骨格:1500cm- 付近の吸収 上記重合体1重量部を水100重量部に室温で攪拌溶解
し導電性組成物を調製した。該組成物のpHは約3.5で
あったことより、ポリマ中のスルホン酸基の約80%以
上がフリーの状態であると推定される。
【0067】以下、同様にしてポリマ No.2〜 No.6を
製造した。表1に、これらのポリマの収率、導電性、溶
解性、粘度、重量平均分子量を示す。導電性は2000
rpm でSiウエハに塗布し、80℃で1分間ベークした
膜について2端子法で測定した。溶解性は水100gに
ポリマ3gを溶解させたとき不要物があるか否かで判別
した。粘度は水100gにポリマ3gを溶解させたとき
の粘度(25℃)である。
【0068】
【表1】
【0069】比較のため、特開平06−56987号公
報の実施例1記載方法に従って、o−アミノベンゼンス
ルホン酸0.125モル/Lを硫酸中(0.5モル/
L)、過マンガン酸カリウム0.25モル/Lで酸化重
合し、反応液を減圧乾固し重合体を得た(ポリマ No.
7)。この重合体3重量部を水100重量部で溶解させ
た後、スピンコートでレジスト上に成膜したが、均一な
導電性膜は形成されなかった。
【0070】以上のことから、該重合物はオリゴマー〜
低分子量のものと思われる。なお、この重合物を前記G
PC条件で測定することは不可能であった。
【0071】〔塗工液の調整〕以下の実施例及び比較例
で用いた塗布液の組成と、溶液のpH及びこの塗工液を2
000rpm でSiウエハ上に塗布し、80℃で1分間ベ
ークした膜の表面抵抗(参考値)を表−2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】〔実施例1〕 (ポジ型化学増幅レジスト上に塗布して用いるパターン
形成例)ゲート加工上に酸化膜5000Åを形成したウ
エーハ基板上にスピンコート法により膜厚0.7μm膜
厚のポジ型化学増幅レジスト(ポリビニルフェノール/
t−ブチルメタクリレートの共重合体〔共重合比65/
35〕100重量部とトリフェニルスルホニウムトリフ
レート5重量部から成る)膜を形成した。ホットプレー
ト上で130℃100秒間プリベークを行った。ついで
レジスト上に表−2の組成物 No.3の組成物を0.10
μmの膜厚でスピンコートしてホットプレート上で13
0℃100秒プリベークを行った。そして加速電圧30
kV、電子線露光量8μC/cm2 にて電子線照射によるホ
ールパターニングを行った。露光が終了したのち、ホッ
トプレートで95℃100秒ポスト.エクスポウジャベ
ーク(PEB)を行い、露光からPEBまでの時間を1
分〜30分と変化させた。
【0074】ついでスピンデベロッパを用いて、2.3
8%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶
液で2分間レジストの現像を行った。この現像と同時に
導電性膜は剥離出来た。また、その後に純水でリンスし
た。また、レジスト上に当該組成物を塗布せずに、同様
のプロセス条件でレジストパターンを形成し、塗布した
ものと比較した。
【0075】露光後引き置き時間の安定性評価 こうして得られたレジストの0.5μmホールパターン
を観察したところ、レジスト上に当該組成物を塗布しな
い場合は、露光からPEBまでの時間を5分間置くこと
により、1分のものよりホールのパターンサイズが25
%小さくなった。30分間置くことにより表面は現像液
に溶解しなくなり、パターンは全く解像できなかった。
【0076】一方、当該組成物をレジスト上に塗布した
場合は露光からPEBまでの時間を30分間置いても、
ホールパターンのサイズ変動は5%以内であり、露光後
引き置き時間の安定性が確認された。また、当該組成物
を用いたことによるレジストの感度、解像性への悪影響
はないことが確認された。
【0077】チャージアップによる位置ズレ量評価 得られたレジストの0.5μmホールパターンと、下地
基板にあるゲート段差との位置合わせ精度を調査した結
果、当該組成物をレジスト上に塗布しない場合は最大
0.15μmのチャージアップによる位置ズレが発生し
た。一方、当該組成物をレジスト上に塗布した場合は、
上記位置ズレ量は最大0.05μmであり、チャージア
ップによる位置ズレ防止効果が確認された。
【0078】〔比較例1〕 (先行文献(特開平4−32848)記載の材料を用い
たパターン形成例)表2の組成物 No.8の組成物(J.A
m.Chem.Soc., 1991,113,2665記載の方法
で合成したスルホン化ポリアニリン3重量部とアンモニ
ア0.1重量部を水100重量部に溶解した組成物)を
用い、実施例1と同様なプロセスでレジストパターンを
形成した。
【0079】その結果、レジストパターン上に多量の残
渣が発生し、解像不良をおこした。また、位置ズレ量は
最大0.12μmで、チャージアップ防止効果も不充分
であることがわかった。
【0080】〔実施例2〕 (ネガ型化学増幅レジスト上に塗布して用いるパターン
形成例)Siウエーハ基板上にスピンコート法により膜
厚2.0μmのネガ型化学増幅レジストSAL−601
(シプレイ社製)を塗布し、レジスト膜を形成した。ホ
ットプレート上で115℃100秒間プリベークを行っ
た。ついでレジスト上に、表−2の組成物 No.1の組成
物を0.05μmの膜厚でスピンコートしてホットプレ
ート上で80℃100秒プリベークを行った。
【0081】そして加速電圧30kV、電子線露光量15
μC/cm2 にて電子線照射による2.0μmライン&ス
ペースのパターニングをチップ全面に行うパターニング
を行った。露光が終了したのち、ホットプレートで95
℃100秒・PEBを行った。ついでスピンデベロッパ
を用いて2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロ
オキサイド水溶液で5分間レジストの現像を行った。こ
の現像と同時に導電性膜は剥離出来る。後に純水でリン
スした。また、レジスト上に当該組成物を塗布せずに、
同様のプロセス条件でレジストパターンを形成し、塗布
したものと比較した。
【0082】チャージアップによる位置ズレ量評価 得られたレジストパターンのフィールドつなぎ位置での
ラインのズレ量を観察した結果、当該組成物をレジスト
上に塗布しないものはフィールド間で0.2μmのズレ
が発生した。一方、当該組成物を塗布したものは、フィ
ールド間のズレが0.04μm以下であり、チャージア
ップによる位置ズレ防止効果が確認された。
【0083】また、当該組成物を用いたことによるレジ
ストの感度、解像性への悪影響はないことが確認され
た。
【0084】〔実施例3〕 (ポジ型非化学増幅レジスト上に塗布して用いるパター
ン形成例)実施例1記載の基板上に、膜厚2.0μmの
CMRポジ型レジスト(T.Kitakohji, Y.Yoneda and K.
Kitamura, J.Electorochem.Soc.,1979,126(1
1),1881)を塗布し、ホットプレート上で180
℃、100秒間プリベークを行った。ついで、CMRレ
ジスト上に表−2の組成物 No.4の組成物を0.05μ
mの膜厚でスピンコートし、ホットプレート上で100
℃、100秒間プリベークを行った。そして、加速電圧
30kV、電子線露光量50μC/cm2 にて電子線照射を
行った後、スピンデベロッパを用いてエタノールで導電
性膜を剥離した後、メチルイソブチルケトン(MIB
K)/IPA=1/1の混合溶液で現像し、IPAにて
リンスを行った。
【0085】実施例1で記載した方法と同様の方法でチ
ャージアップ防止効果を調べた。その結果、パターンの
位置ずれ防止効果が確認された。
【0086】〔実施例4〕 (2層レジスト法の上層レジスト上に塗布して用いるパ
ターン形成例)Siウエハ基板21上にOFPR800
フォトレジスト(東京応化製)を1.0μmの厚さにな
るようにスピンコートして平坦化層(下層)22を形成
し、200℃で5分間ハードベークした(図7
(A))。この上にシリコーンレジストZ−SEN(日
本ゼオン製)を0.2μmの厚さになるようにスピンコ
ートしてレジスト層23を形成し、80℃で90秒間プ
リベークを行った(図7(B))。この上に表−2の組
成物 No.2の組成物0.15μmの膜厚でスピンコート
して導電性膜24を形成し、100℃で100秒間プリ
ベークを行った(図7(C))。
【0087】そして加速電圧30kV、電子線露光量20
μC/cm2 にて電子線照射を行った後(図7(D))、
スピンデベロッパを用いて、純水で導電性膜を剥離し
(図7(E))、IPAでリンスした後、MIBKでZ
−SENを現像し、IPAにてリンスを行い上層レジス
トパターン23′を得た(図7(F))。80℃で90
秒間アフターベークを行った後、平行平板型リアクティ
ブイオンエッチング装置を用い、酸素ガス圧2.6Pa、
印加周波数13.56MHz 、酸素ガス流量20sccm、印
加電力密度0.16W/cm2 の条件で上層レジストパタ
ーン23′を下層へ転写して多層レジストパターン25
を得た。
【0088】実施例2で記載した方法と同様の方法でチ
ャージアップ防止効果を調べた。その結果、パターンの
位置ずれ防止効果が確認された。
【0089】〔実施例5〕 (3層レジスト法の上層レジスト上に塗布して用いるパ
ターン形成例)Siウエハ基板31上にOFPR800
フォトレジスト(東京応化製)を1.0μmの厚さにな
るようにスピンコートして平坦化層(下層)32を形成
し、200℃で5分間ハードベークした(図8
(A))。この上にシリコーン樹脂OCD type 7(東
京応化製)を0.2μmの厚さになるようにスピンコー
トして3層中間層33を形成し、200℃で5分間ハー
ドベークした(図8(B))。この上に、CMSレジス
ト(東ソー製)を0.5μmの厚さになるようにスピン
コートしてレジスト膜34を形成し、80℃で90秒間
プリベークを行った(図8(C))。更にこの上に表−
2の組成物 No.5の組成物を0.15μmの厚さになる
ようにスピンコートして導電性膜35を形成し、100
℃で100秒間プリベークを行った(図8(D))。
【0090】そして加速電圧30kV、電子線露光量35
μC/cm2 にて電子線露光を行った(図8(E))。次
いで、スピンデベロッパを用いて、0.1Nアンモニウ
ム・メタノール溶液で導電性膜を剥離し(図8
(F))、IPAでリンスした後、ノルマルブチルエー
テルとエチルセロソルブの1:1溶液でCMSを現像
し、IPAにてリンスを行い上層レジストパターン3
4′を得た(図8(G))。80℃で90秒間アフター
ベークを行った後、平行平板型リアクティブイオンエッ
チング装置を用い、ガス圧2.6Pa、印加周波数13.
56MHz 、CF4 ガス流量20sccm、印加電力密度0.
22W/cm2 の条件で上層レジストパターン34′を中
間層へ転写した(図8(H))。さらに、平行平板型リ
アクティブイオンエッチング装置を用い、酸素ガス圧
2.6Pa、印加周波数13.56MHz 、酸素ガス流量2
0sccm、印加電力密度0.16W/cm2 の条件で中間層
パターン33′を下層へ転写し、多層レジストパターン
36を得た(図8(I))。
【0091】実施例2で記載した方法と同様の方法でチ
ャージアップ防止効果を調べた。その結果、パターンの
位置ずれ防止効果が確認された。
【0092】〔実施例6〕 (2層レジスト法の上層レジストと下層レジストの間に
塗布して用いるパターン形成方法)シリコン基板41上
にOFPR800フォトレジスト(東京応化製)を1.
0μmの厚さになるようにスピンコートして第一のレジ
スト膜42を形成し、200℃で5分間ハードベークし
た(図9(A))。この上に表−2の組成物 No.6の組
成物を0.15μmの膜厚でスピンコートして導電性膜
43を形成し、100℃で100秒間プリベークを行っ
た(図9(B))。この上に、シリコーンレジストZ−
SEN(日本ゼオン製)を0.2μmの厚さでスピンコ
ートし第二のレジスト膜44を形成し、80℃で90秒
間プリベークを行った(図9(C))。
【0093】そして加速電圧30kV、電子線露光量20
μC/cm2 にて電子線を照射し(図9(D))、スピン
デベロッパを用いて、MIBKでZ−SENを現像し、
IPAにてリンスし上層レジストパターン44′を得
た。80℃で90秒間ベークした後、平行平板型リアク
ティブイオンエッチング装置を用い、酸素ガス圧2.6
Pa、印加周波数13.56MHz 、酸素ガス流量20scc
m、印加電力密度0.16W/cm2 の条件で上層レジス
トパターンを下層(導電性膜およびOFPR800フォ
トレジスト膜)に転写し、多層レジストパターン45を
得た。
【0094】実施例1で記載した方法と同様の方法でチ
ャージアップ防止効果を調べた。その結果、パターンの
位置ずれ防止効果が確認された。
【0095】〔実施例7〕 (マスク基板上でのパターニング例)(図11参照) マスク基板上にスピンコート法により膜厚0.5μmの
化学増幅系SALネガレジストを塗布してレジスト膜を
形成し、ホットプレート上で110℃100秒間プリベ
ークを行った。ついでレジスト上に表−2の組成物 No.
7の組成物を0.05μmの膜厚でスピンコートしてホ
ットプレート上で80℃100秒間プリベークを行っ
た。そして加速電圧20kV、電子線露光量10μC/cm
2 にて電子線照射によるパターニングを行った。露光が
終了したのち、ホットプレートで105℃8分ベークを
行った。
【0096】ついでスピンデベロッパを用いて2.38
WT%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶
液で5分間レジストの現像を行った。この現像と同時に
導電性膜は剥離出来た。後に純水でリンスした。実施例
2で記載した方法と同様の方法でチャージアップ防止効
果を調べた。その結果、パターンの位置ずれ防止効果が
確認された。
【0097】〔実施例8〕 (ハーフトーンマスク基板上でのパターニング例)(図
11参照) 石英基板上に酸化クロム100Åを形成しハーフトーン
マスク基板を形成する。マスク基板上にスピンコート法
により膜厚0.4μmの化学増幅系ポジレジスト(組成
は実施例1と同じ)を塗布してレジスト膜を形成し、ホ
ットプレート上で110℃100秒間プリベークを行っ
た。ついでレジスト上に表−2の組成物No.1の組成物
を0.05μmの膜厚でスピンコートしてホットプレー
ト上で110℃100秒間プリベークを行った。
【0098】そして加速電圧20kV、電子線露光量10
μC/cm2 にて電子線照射によるパターニングを行っ
た。露光が終了したのち、ホットプレートで95℃8分
ベークを行った。ついでスピンデベロッパを用いて2.
38WT%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
水溶液でレジストの現像を行った。この現像と同時に導
電性膜は剥離出来た。現像はディップ方式で2分。後に
純水でリンスした。
【0099】実施例2で記載した方法と同様の方法でチ
ャージアップ防止効果を調べた。その結果、パターンの
位置ずれ防止効果が確認された。
【0100】〔実施例9〕 (イオン注入プロセス適用例)表−2の組成物 No.3の
組成物をnMOS Siゲートプロセスのチャネルドー
ピング(イオン注入)の際に帯電防止プロセスとして適
用する例を示す(図12)。
【0101】p型Si基板71上にLOCOS用に酸化
膜72(500Å)、その上に窒化膜73(1500
Å)を形成する。その基板上にパターニング用にフォト
レジスト1.5μmを塗布してレジスト膜74を形成
し、プリベークする(図12A)。トランジスターを形
成する部分にレジストのパターニングしてレジストパタ
ーン74′を形成し、次いで窒化膜をエッチングする
(図12B)。
【0102】得られた導電性組成物を基板上にスピンコ
ートして膜厚0.08μm導電性膜75を形成し、80
℃でベークする(図12C)。チャネルストッパーを形
成するためB+ 76のイオン注入(80Kev ,1×10
14 ion/cm2 )を行う(図12D)。レジスト膜をウエ
ット処理で剥離する(図12E)。同時に導電性組成膜
も剥離出来ることが多いが、必要であれば事前に導電性
組成膜の剥離工程を設けても良い。例えば純水を30秒
間滴下して剥離する。
【0103】〔実施例10〕 (イオン注入プロセス適用例:ソースドレインNチャン
形成用)表−2の組成物 No.2の組成物をMOS Si
ゲートプロセスのソース、ドレイン形成のためのイオン
注入の際に帯電防止プロセスとして適用する例を示す
(図13)。
【0104】基板81上にフィールド酸化膜82(膜厚
5000Å)、ゲート酸化膜83(膜厚500Å)を形
成し、次いでB+ イオンをイオン注入する(図13
A)。次に多結晶Siを蒸着し、拡散、パターニングを
経て多結晶Siのゲート(1500Å)84のパターン
を形成する(図13B)。ソース、ドレイン領域を作る
為にゲートをマスクにAs+ をイオン注入するが、この
工程で帯電防止プロセスを適用する。
【0105】得られた基板のうえに導電性組成物を0.
1μm塗布して導電性膜85を形成し、次いで80℃1
00秒ベークする(図13C)。As+ 86イオン注入
(5×1014 ion/cm2 ,50Kev )する(図13
D)。なお、図中、87はAs+ イオンの打ち込まれた
ソース、ドレイン領域を示す。
【0106】次いで純水を60秒間滴下して導電性膜を
剥離する(図13E)。
【0107】〔実施例11〕 (イオン注入プロセス適用例:ソースドレインPチャン
形成用)表−2の組成物 No.4の組成物をCMOSロジ
ックのソース、ドレイン形成(Pチャンネル)のための
イオン注入の際に帯電防止プロセスとして適用する例を
示す。
【0108】結晶方位(100)の抵抗10オームのS
i上に酸化膜150Åを形成したものを基板とする。レ
ジスト膜厚1.0μm厚で、ソース及びドレイン形成の
ためのII(イオン注入)のマスクパターンを形成す
る。得られたレジストをパターニングした基板の上に導
電性組成物を0.1μm塗布し、100℃80秒ベーク
する。
【0109】次いで、ソース、ドレイン領域を作る為に
+ をイオン注入する(5×1015ion/cm2 ,15Kev
)。
【0110】〔実施例12〕Siウエハ基板上にスピン
コート法により膜厚1.5μmのネガ型化学増幅レジス
トSAL−601(シプレイ社製)を塗布し、120℃
で120秒間ホットプレート上にてプリベークを行っ
た。次いで、レジスト上に表2の組成物 No.1の組成物
を0.05μmの膜厚でスピンコートして、ホットプレ
ート上で80℃120秒間プリベークを行った。そして
加速電圧30kV、電子線露光量20μC/cm2 による
1.0μmライン&スペースのパターニングを行い、露
光が終了した後、ホットプレートで100℃100秒間
のPEBを行った。
【0111】次にスピンデベロッパを用いて2.38%
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液で
10分間、レジストの現像を行った。この現像と同時に
レジスト上のコート膜は剥離できた。現像後、純水にて
リンスを行った。その結果、1.0μmのライン&スペ
ースパターンが解像できることが確認された。
【0112】〔比較例2〕上記実施例11と同様な条件
で、レジスト上に、表2の組成物 No.1の組成物の代わ
りに、特開平4−32848号公報記載の実施例の組成
物(同公報7頁の方法(第39回高分子学会予稿集、第
39巻、561(1990))に従って、化合物(I
a)を合成し、この重合体1重量部を水100重量部に
溶解したもの)を形成し、同様に電子線露光、PEB、
現像、リンスを行った。その結果レジストは全面架橋を
起こし、全くパターンが形成されなかった。
【0113】〔実施例13〕Siウエハ上に、ノボラッ
ク系のフォトレジストを、スピンコート法にて2.0μ
mの膜厚で塗布し、250℃で300秒間ホットプレー
ト上にてハードベークを行った。次に中間層としてシリ
コーン樹脂であるOCD(東京応化社製)をスピンコー
ト法にて0.1μmの膜厚で塗布し、250℃で300
秒間ハードベークを行った。この上に、スピンコート法
により膜厚0.3μmのネガ型化学増幅レジストSAL
−601(シプレイ社製)を塗布し、100℃で120
秒間プリベークを行った。更に、レジスト上にスピンコ
ート法にて表2の組成物 No.1の組成物を0.05μm
の膜厚で塗布し、80℃で120秒間プリベークを行っ
た。
【0114】そして加速電圧30kV、電子線露光量5〜
10μC/cm2 により0.5μmライン&0.3μmス
ペースのパターニングを行い、露光後ホットプレートで
115℃100秒間のPEBを行った。次にスピンデベ
ロッパを用いて、2.38%テトラメチルアンモニウム
ハイドロオキサイド水溶液で60秒間の現像を行った。
レジスト上のコート膜は溶解性が高いため、現像と同時
に剥離できた。現像後、純水にてリンスを行った。その
結果、0.5μmライン&0.3μmスペースのパター
ンが残渣なく解像できることが確認された。
【0115】〔比較例3〕 上記実施例12と同様な条件で、SAL−601レジス
ト上に、表2の組成物No.1の組成物の代わりに、特開
平6−3813号公報の実施例1記載のポリマー(Po
ly8という)を作成し、表2に記載した組成物とし
、同様に電子線露光、PEB、現像、リンスを行っ
た。その結果、レジストパターンは形成されたものの、
レジスト上の組成物の溶解性が低いため多量の残渣が発
生した。
【0116】〔実施例14〕測定サンプルとしてIC回
路(チップ状)を用いる。その基板上に表−2の組成物
No.1の組成物を0.05μm厚膜で塗布し、オーブン
で60℃にて3分間乾燥した。次いで、図14に示す如
き電子ビームテスタでLSIの電位分布を測定し、電位
像を作成した。図14中、101は試料ステージ、10
2は試料、103は電界放射線電子銃、104は偏向
器、105はチョッピングアパーチャ、106は磁界レ
ンズ、107は二次電子検出器、108はエネルギーフ
ィルタ、110,111はパルス発振器、112は位相
調整器、113はLSI駆動回路、114は波形ディス
プレイ、115は像ディスプレイである。この測定にお
いて、帯電の影響はなく、正確な測定が可能であった。
【0117】測定を終えた試料を純水で100秒間洗浄
後乾燥して導電膜を剥離した。試料のLSIにダメージ
を与えることなく、導電膜の形成、剥離が可能であっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)単層レジスト(b)2層レジスト(c)
3層レジストの最上層に導電性膜を形成した場合の構成
図である。
【図2】2層レジストにおける中間層に導電性膜を形成
した場合の構成図である。
【図3】3層レジストにおける中間層の上に導電性膜を
形成した場合の構成図である。
【図4】3層レジストにおける中間層の下に導電性膜を
形成した場合の構成図である。
【図5】(a)2層レジスト(b)3層レジストの平坦
化層(最下層)の導電性膜を形成した場合の構成図であ
る。
【図6】レジスト上に導電性膜を被覆してパターンを形
成する工程図である。
【図7】2層レジスト上に導電性膜を被覆してパターン
を形成する工程図である。
【図8】3層レジスト上に導電性膜を被覆してパターン
を形成する工程図である。
【図9】2層レジストにおける下層レジスト層上に導電
性膜を被覆してパターンを形成する工程図である。
【図10】2層レジストの平坦化層として導電性膜を用
いてパターンを形成する工程図である。
【図11】マスク基板のレジスト上に導電性膜を被覆し
てパターンを形成する工程図である。
【図12】nMOS Siゲートプロセスのチャネルド
ーピング(イオン注入)に導電性膜を用いる工程図であ
る。
【図13】MOS Siゲートプロセスのソース、ドレ
イン形成のためのイオン注入に導電性膜を用いる工程図
である。
【図14】電子ビームテスタの構成例を示す。
【図15】実施例にて合成した導電性ポリマ No.1の分
子量測定におけるチャートである。
【図16】実施例にて合成した導電性ポリマ No.1の
0.1モル/リットルの硫酸水溶液中における190nm
から900nmの紫外可視スペクトルである。
【図17】実施例にて合成した導電性ポリマ No.1の水
溶液中における190nmから900nmの紫外可視スペク
トルである。
【図18】実施例にて合成した導電性ポリマ No.1の
0.2モル/リットルのアンモニア水溶液中における1
90nmから900nmの紫外可視スペクトルである。
【図19】実施例にて合成した導電性ポリマ No.1(ス
ルホン酸基フリー型)のIRスペクトルを示す。
【符号の説明】
1…導電性膜 2…レジスト 3…基板 4…シリコン含有レジスト 5…平坦化層(下層) 6…SiO2 膜(3層中間層) 11…シリコン基板 12…レジスト膜 12′…レジストパターン 13…導電性膜 21…シリコン基板 22…平坦化層 23…レジスト膜 24…導電性膜 25…多層レジストパターン 31…シリコン基板 32…平坦化層 33…3層中間層 34…レジスト膜 35…導電性膜 36…レジストパターン 41…シリコン基板 42…第一のレジスト膜 43…導電性膜 44…第二のレジスト膜 45…多層レジストパターン 51…シリコン基板 52…導電性膜 53…レジスト膜 54…多層レジストパターン 61…マスク基板 62…レジスト膜 62′…レジストパターン 63…導電性膜 71…p型Si基板 72…SiO2 膜(酸化膜) 73…Si3 4 膜(窒化膜) 74…レジスト膜 74′…レジストパターン 75…導電性膜 76…B+ イオン 81…基板 82…フィールド酸化膜 83…ゲート酸化膜 84…多結晶Siゲート 85…導電性膜 86…As+ イオン 87…As+ イオンの打ち込まれたソース、ドレイン領
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/20 504 G03F 7/20 504 7/26 501 7/26 501 511 511 H01L 21/027 H01L 21/66 C 21/266 21/265 M 21/66 21/30 502C 541P 541U 573 (72)発明者 並木 崇久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 矢野 恵子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 丸山 隆司 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 富雄 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日東化学工業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 清水 茂 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日東化学工業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 斉藤 隆司 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日東化学工業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 鵜沢 正志 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日東化学工業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 石川 雅美 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日東化学工業株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平6−3813(JP,A) 特開 平8−41320(JP,A) 特開 平5−93065(JP,A) 特開 平7−196791(JP,A) 特開 平5−226238(JP,A) 特表 平6−505038(JP,A) 特表 平6−510555(JP,A) 特表 平5−504153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/11 C08G 73/00 C08L 79/08 C09D 179/08 G03F 7/004 G03F 7/26 H01L 21/265

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(1)及び(2)で表
    わされる繰り返し単位を有する重量平均分子量1万以上
    であり常温固体である水溶性アニリン系ポリマ0.01
    〜30重量部及び(b)溶媒100重量部を含むことを
    特徴とする電離放射線照射用組成物。 【化1】 (式中、R1 〜R4アルキル基(炭素数1〜8)、ア
    ルケニル基(炭素数1〜8)、アルコキシ基(炭素数1
    〜8)、又はハロゲン基を表し、Y1 〜Y4 は−SO3
    −又は−COO−を表し、M1 〜M4 は水素イオン、ア
    ンモニウムイオン、アルキルアンモニウムイオン(炭素
    数1〜8)、芳香族アンモニウムイオン、又は芳香族複
    素環の四級イオンを表わす。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)及び(2)のR1 〜R4
    アルコキシ基(炭素数1〜8)でありかつY1 〜Y4
    スルホン基である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 更に、(c)成分としてアンモニア、脂
    肪族アミン(炭素数1〜8)、芳香族アミン、複素環化
    合物又はこれらの四級塩を0.01〜15重量部含む請
    求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 更に、成分(d)として(A)酸性基を
    含有する化合物及び/又は(B)酸性基を含有する重合
    体を0.001〜30重量部含む請求項1,2又は3記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】 (d)成分の酸性基がスルホン基又はカ
    ルボキシル基である請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 被加工物上のレジスト膜上に請求項1〜
    5のいずれかに記載の電離放射線照射用組成物を塗布し
    てコート膜を形成する工程と、露光によりパターンを形
    成するために電離放射線を用いて該被加工物を照射する
    工程と、 該コート膜の剥離を行なった後レジスト膜を現像してパ
    ターンを形成する工程、又は該コート膜の剥離とレジス
    トの現像を同時に行なってパターンを形成する工程とを
    含むことを特徴とするパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 被加工物上に第一のレジストを塗布して
    第一のレジスト膜を形成する工程と、 第一のレジスト膜上に請求項1〜5のいずれかに記載の
    電離放射線照射用組成物を塗布してコート膜を形成する
    工程と、 該コート膜上に第二のレジストを塗布して第二のレジス
    ト膜を形成する工程と、 露光によりパターンを形成するために電離放射線を照射
    する工程と、 第二のレジスト膜を現像して第二のレジストパターンを
    形成する工程と、 第二のレジストパターンをマスクとして用い、該コート
    膜および第一のレジスト膜をエッチングして多層レジス
    トパターンを形成する工程とを含むことを特徴とするパ
    ターン形成方法。
  8. 【請求項8】 被加工物上に請求項1〜5のいずれかに
    記載の電離放射線照射用組成物を塗布してコート膜を形
    成する工程と、 該コート膜上にレジストを塗布してレジスト膜を形成す
    る工程と、 露光によりパターンを形成するために電離放射線を用い
    て該被加工物を照射する工程と、 レジスト膜および該コート膜を現像して多層レジストパ
    ターンを形成する工程とを含むことを特徴とするパター
    ン形成方法。
  9. 【請求項9】 イオン注入のマスクを形成した被加工物
    上に、請求項1〜5のいずれかに記載の電離放射線照射
    用組成物を塗布してコート膜を形成する工程と、 該被加工物にイオン注入を行なう工程とを含むことを特
    徴とするイオン注入方法。
  10. 【請求項10】 試料上に請求項1〜5のいずれかに記
    載の電離放射線照射用組成物を塗布する工程と、 該試料に荷電粒子線を照射する工程と、 該試料からの反射した荷電粒子線又は該試料から放出さ
    れた放射線を検出する工程とを含むことを特徴とする試
    料の観察又は測定方法。
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