JP3349650B2 - 水切り乾燥装置 - Google Patents
水切り乾燥装置Info
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Description
ワークを洗浄および水切り乾燥するような水切り乾燥装
置に関する。
機溶剤としてのAK−225(商品名)が用いられてい
たが、大気汚染や地球温暖化の要因となる関係上、規則
により使用不可能となる。なお上述のAK−225の物
性は次の通りである。
壊係数が0.01〜0.04で大気汚染の要因となる。
一方、ワークの水切り乾燥に有効な溶剤としてはIPA
(イソプロピルアルコール)が知られているが、このI
PAは常温以下で引火する危険物(引火点21.1℃)
であるから、防爆構造なしには使用することができない
問題点があった。
混合してIPAの引火性をなくすフッ素系溶剤と、上述
のIPAとが混合された混合液を設け、この混合液が貯
蔵された洗浄槽と、この洗浄槽の液面上に形成された上
記フッ素系溶剤の蒸気層とを備えることで、フッ素系溶
剤によりIPAの引火性をなくして、防爆構造を不要と
なしつつ、水分の付着したワークから水分を除去し、良
好な乾燥効果を得ることができ、しかも、上述のフッ素
系溶剤をオゾン破壊係数(つまりODP)が零のHFE
(ハイドロ・フルオロ・エーテル)に設定することで、
オゾン破壊、大気汚染、地球温暖化を招くことがなく、
またHFE+IPAの状態にある混合液中に水分(H2
O)の付着したワークが入ってくると、IPA+H2O
とHFEとに分離して、確実な水切り乾燥効果を得るこ
とができる水切り乾燥装置の提供を目的とする。
したワークを水切り乾燥する水切り乾燥装置であって、
IPAと混合してIPAの引火性をなくすフッ素系溶剤
と、上記IPAとが混合された混合液を設け、上記混合
液が貯溜された洗浄槽と、該洗浄槽の液面上に形成され
た上記フッ素系溶剤の蒸気層とを備え、上記フッ素系溶
剤はオゾン破壊係数が零のHFEに設定され、上記HF
EとIPAとの混合比率は、HFEを約95wt%、IP
Aを約5wt%の割合に設定された水切り乾燥装置である
ことを特徴とする。
ソプロピルアルコール)と混合してIPAの引火性をな
くすフッ素系溶剤と、IPAとを混合した混合液を設け
たので、上述のフッ素系溶剤によりIPAの引火性をな
くして、装置側の防爆構造を省略することができる。ま
た、混合液中に含有するIPAにより水分の付着したワ
ークから水分を除去し、さらにフッ素系溶剤の蒸気層に
てワークの温度を上げて乾燥する。したがって、良好な
水切り乾燥効果を得ることができ、大気汚染や地球温暖
化の影響もなくなる効果がある。
係数(つまりODP)が零のHFE(ハイドロ・フルオロ
・エーテル)に設定したので、オゾン破壊、大気汚染、
地球温暖化を招くことがなく、またHFE+IPAの状
態にある混合液中に水分(H2O)の付着したワークが
入ってくると、IPA+H2OとHFEとに分離して、
確実な水切り乾燥効果を得ることができる。しかも、H
FEとIPAとの混合比率は、HFEを約95wt%、I
PAを約5wt%の割合に設定したので、IPAの引火性
を確実になくすことができる。
述する。図面は水切り乾燥装置を示し、図1において、
この水切り乾燥装置はタンク本体1の上部にワーク出入
口2を形成する一方、このワーク出入口2と上下方向に
対向するタンク下部には超音波洗浄槽3を形成してい
る。
はオーバフロー部4を介して分離槽5および蒸留槽6を
この順に配設し、超音波洗浄槽3の他側(図示右側)に
はオーバフロー部7を介して水分離槽8を配設してい
る。なお上述のタンク本体1においてワーク出入口2以
外の部分はそれぞれの天壁5a,6a,8aにより覆わ
れている。
ル)と混合してIPAの引火性をなくすフッ素系溶剤と
してオゾン破壊係数(つまりODP)が零のHFE(ハイ
ドロ・フルオロ・エーテル)と、上記IPAとが混合さ
れた混合液aを設け、この混合液aを上述の各槽3,
5,6に貯溜している。上述のHFEとIPAとの混合
比率は、HFEを約95wt%、IPAを約5wt%の割合
にて混合する。
は両サイドのフラット部3a,3bと中央の凹部3cと
が形成され、上述のフラット部3a,3bには超音波振
動子9,9を設ける一方、凹部3cには混合液aを例え
ば35〜50℃(最良の超音波効果を得られる温度)に
加熱する加熱手段としてのヒータ10を取付けている。
反する2枚の仕切板11,12を立設し、HFE+IP
Aの状態の混合液aと、ワークの水切り洗浄により形成
されるH2O+IPAの液bとを比重差により上下に分
離すべく構成し、蒸留槽6に対しては混合液aのみをオ
ーバフローすべく構成している。なお、HFEの比重は
1.43〜1.52、IPAの比重は0.786〜0.
787、H2Oの比重は1.0である。
FEの沸点(使用するHFEの種類により異なるが、例
えば60℃)に加熱する加熱手段としてのヒータ13を
取付け、前述の超音波洗浄槽3の液面と、冷却手段とし
てタンク本体1の内部周壁部分にのみ配置された冷却ジ
ャケット14との間にHFE蒸気層15を形成すべく構
成している。
段としての冷却コイル16(溶剤ロスの低減を図る目的
で、HFE蒸気を凝縮して再生液化するためのコイル)
を配設している。この冷却コイル16と上述の冷却ジャ
ケット14とは図示しない冷凍サイクルに接続されてい
る。
7,18を設け、一方の仕切板17で水分離されたH2
Oが仕切板18側へ流動しないように規制すると共に、
他方の仕切板18で必要液面を確保すべく構成してい
る。
ット14との間にはワークの出入と干渉しないようにシ
ャワー装置19を配設し、水分離槽8における仕切板1
8と底板8bとの間から比較的HFE濃度の濃い混合液
aを、必要に応じて送液ポンプ20、開閉弁21および
送液ライン22を介して上述のシャワー装置19に送液
して、ワーク表面のすすぎを行なうように構成してい
る。
分離槽5の液bの浮上部との間には、水分離槽8で分離
されたH2Oを液bの部分に還流させるライン23を槽
外部にて設ける一方、分離槽5において混合液a上に浮
上した液bを槽外へ排出すべく構成している。また前述
の冷却ジャケット4上の所定範囲をワークの乾燥領域α
に設定している。
−7100(商品名)またはHFE−7200(商品
名)を使用することができ、IPAとしてはIPASE
(商品名)またはIPAS(商品名)(いずれも高純度
のIPA)を使用するので、これら各溶剤の物性を以下
に列記する。
て、以下作用を説明する。ワークの水切り乾燥に際して
は、水分の付着したワークをワーク出入口2から超音波
洗浄槽3の混合液aの液中に浸漬し、超音波振動子9,
9を駆動して、上述のワークを超音波洗浄する。
のIPAの状態にあるが、水分の付着したワークが浸漬
されることで、混合液aの一部はHFEとIPA+H2
Oの状態に分離する。つまりIPAの物性によりワーク
に付着した水分(H2O)が除去される。またIPA+
H2Oの状態となった液bは比重差により混合液a上に
浮上する。
HFE蒸気層15まで上昇させ、ワークの乾燥が良好に
行なわれるようHFE蒸気にてワーク温度を上げる。な
お、すすぎ処理が必要な場合には超音波洗浄槽3におけ
るHFE濃度よりもその濃度が濃いHFEをシャワー装
置19からワークに吹付けて、ワーク表面のすすぎを実
行した後に、HFE蒸気層15にて所定時間ワークを蒸
気洗浄する。次に蒸気洗浄終了後のワークを乾燥領域α
まで上昇させて、乾燥処理し、乾燥後のワークはワーク
出入口2から取出して、次工程へ搬送する。
液a上に浮上したIPA+H2O状態の液bはオーバフ
ロー4を介して隣設する分離槽5に流下した後に、この
分離槽5において混合液aと比重分離されてその液a面
上に浮上した後に、槽外に排出される。
コール)と混合してIPAの引火性をなくすフッ素系溶
剤(HFE参照)と、IPAとを混合した混合液aを設
けたので、上述のフッ素系溶剤(HFE参照)によりI
PAの引火性をなくして、装置側の防爆構造を省略する
ことができる。また、混合液a中に含有するIPAによ
り水分の付着したワークから水分を除去し、さらにOD
P=0のHFEの蒸気層15にてワークの温度を上げて
乾燥する。したがって、良好な水切り乾燥効果を得るこ
とができ、大気汚染や地球温暖化の影響もなくなる効果
がある。
係数(つまりODP)が零のHFE(ハイドロ・フルオロ
・エーテル)に設定したので、オゾン破壊、大気汚染、
地球温暖化を招くことがなく、またHFE+IPAの状
態にある混合液a中に水分(H2O)の付着したワーク
が入ってくると、IPA+H2OとHFEとに分離し
て、確実な水切り乾燥効果を得ることができる効果があ
る。しかも、HFEとIPAとの混合比率は、HFEを
約95wt%、IPAを約5wt%の割合に設定したので、
IPAの引火性を確実になくすことができる。
において、この発明の洗浄槽は、実施例の超音波洗浄槽
3に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみ
に限定されるものではない。例えば、必要に応じて洗浄
槽3の槽数を増加してもよいことは勿論である。
Claims (1)
- 【請求項1】水分の付着したワークを水切り乾燥する水
切り乾燥装置であって、 IPAと混合してIPAの引火性をなくすフッ素系溶剤
と、上記IPAとが混合された混合液を設け、 上記混合液が貯溜された洗浄槽と、 該洗浄槽の液面上に形成された上記フッ素系溶剤の蒸気
層とを備え、 上記フッ素系溶剤はオゾン破壊係数が零のHFEに設定
される一方、 上記HFEとIPAとの混合比率は、HFEを約95wt
%、IPAを約5wt%の割合に設定された 水分の付着し
たワークを水切り乾燥する水切り乾燥装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11617797A JP3349650B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 水切り乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11617797A JP3349650B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 水切り乾燥装置 |
Publications (2)
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Family
ID=14680711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11617797A Expired - Fee Related JP3349650B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 水切り乾燥装置 |
Country Status (1)
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1997
- 1997-04-18 JP JP11617797A patent/JP3349650B2/ja not_active Expired - Fee Related
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