JP2644948B2 - 被洗浄物の水分分離方法 - Google Patents
被洗浄物の水分分離方法Info
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Description
た、電子部品、プリント基板、機械部品等の被洗浄物に
付着している水分を、確実に除去するための被洗浄物の
水分分離方法に係るものである。
物に付着している水分の水切り方法としては、遠心分離
機に被洗浄物を挿入し、遠心力で被洗浄物に付着した水
分を除去する方法がある。
水分の付着した被洗浄物を浸漬することにより、水分を
除去する方法がある。
て、水分を蒸発させることにより水分を除去する方法が
用いられている。
分を溶解させて、水切りする方法が知られている。
方法には、いずれも満足し得ない欠点がある。
去するものにあっては、被洗浄物が凹部等を有する複雑
な形状の場合には、その凹部の中に水分が残留してしま
い、完全に水分を除去することが出来ないものとなって
いる。
洗浄物を浸漬して、水分を分離除去する方法にあって
は、水分分離液をベースにして水との比重差で分離した
り、水分分離液中に界面活性剤を加えて、水の表面張力
を小さくし、被洗浄物に付着している水分を除去し易く
する方法がある。
差だけによる水分の除去は、被洗浄物から完全に水分を
除去できない欠点を有している。また、この水分分離液
中に界面活性剤を加えたものは、水の表面張力を弱める
ことができるため、良好な水分除去ができることにな
る。
的にフロン113、1.1.1.トリクロロエタン等が利
用されており、これらの水分分離液はオゾン破壊物質で
あって、既に使用が困難な状況にある。
は、被洗浄物に界面活性剤が付着するため、再度この界
面活性剤を除去するための洗浄が必要となり、極めて手
数を要するものとなる。
分を溶解させて、水切りする方法がに有っては、水分を
含んだアルコールが大量に発生するため、コスト高にな
るとともに、水分を含んだアルコール廃液の処理に多く
の手数を要し、2次的な公害を発生させる可能性があ
る。
とするものであって、被洗浄物が複雑な形状で凹凸等を
要するものであっても、被洗浄物から確実に水分を除去
することができるようにする。
1.1.1.トリクロロエタン等の有害物質を用いずに被
洗浄物に付着した水分の除去を可能とし、安全な水分分
離作業を可能とする。
ることがなく、常に水分分離液は初期の状態を保つこと
ができ、極めて消耗を少なくし、経済的な水分分離を可
能にしようとするものである。
題を解決するため、水系洗浄を行い表面に水分を付着し
た被洗浄物を、沸点を水の沸点以上とする高沸点液中に
浸漬するとともに、この高沸点液を水の沸点以上で高沸
点液の沸点以下に加熱し、被洗浄物に付着した水分を沸
騰蒸発させる事により行う事を特徴として成るものであ
る。
浄物を、沸点を水の沸点以上とする高沸点液中に、液温
を水の沸点未満の温度として浸漬し、水と高沸点液との
比重差を利用した比重分離方法により第1次水分分離を
行った後、水の沸点以上で高沸点液の沸点以下に加熱し
た高沸点液中に、第1次水分分離を完了した被洗浄物を
浸漬し、被洗浄物に付着した水分を沸騰蒸発させること
により、第2次水分分離を行う事を特徴として成るもの
である。
た水分分離槽内で、同一高沸点液を、水の沸点以上で高
沸点液の沸点以下に加熱する事により行うものであって
も良い。
は、別個の槽で行うものであっても良い。
完全フッ素化液、炭化水素系溶剤、シリコン系溶剤、テ
ルペン系溶剤、高級アルコールであっても良い。
の加熱は、常圧条件にて行うものであっても良い。
の加熱は、減圧条件にて行うものであっても良い。
水分の付着した被洗浄物の水分を除去するには、まず、
水とは異なる比重の、水よりも高い沸点を有する、高沸
点液中に浸漬する。
填し、この高沸点液を水の沸点以上でこの高沸点液の沸
点以下に加熱して使用する。この加熱は、ヒーター等に
より任意に行うことができる。
上の、完全フッ素化液体、炭化水素系溶剤、シリコン系
溶剤、テルぺン系溶剤、高級アルコール等を用いること
ができる。
すると、この高沸点液は水の沸点以上に加熱されている
から、被洗浄物に付着した水分を沸騰蒸発させ、被洗浄
物から水分を除去することができる。
から、従来のアルコールを用いた水分分離のごとく、水
分が高沸点液中に溶解して、新たな廃液を生じるような
こともない。
液中で蒸発気化されるから、被洗浄物の表面にウォータ
ーマーク等を付けることがなく、外観上もきれいな水分
の除去が可能となる。
加熱することなく常温としたり、洗浄目的に応じて適宜
加熱して、水の沸点未満の温度とし、この水の沸点未満
の温度の高沸点液に水分の付着した被洗浄物を浸漬し、
比重差を利用した水分分離を行う。この第1次水分分離
を行った後に、被洗浄物を加熱した高沸点液中に浸漬し
て確実な水分の除去を行うことができる。
水分が付着しているような場合に特に有効なものであ
る。この水分分離方法は、まず、水の沸点未満の温度の
高沸点液中に多くの水分が付着した被洗浄物を浸漬す
る。この水の沸点未満の温度の高沸点溶剤中で、被洗浄
物の水分は、高沸点液との比重差を利用した比重分離に
より、大部分の水分を除去することができる。
被洗浄物を、加熱した高沸点液中に浸漬することによ
り、第2次水分分離を行い、確実な水分の除去を行うこ
とができる。
未満の温度の第1次水分分離を行った、高沸点液を、ヒ
ーター等により加熱することによって行っても良い。
とは別個に設けた水分分離槽に、別個の高沸点液を充填
し、被洗浄物の水分の除去を行うものとしても良い。
液と水の比重差を利用した水分の除去方法、及び加熱し
た高沸点液による、被洗浄物の水分の除去方法を、同一
の水分分離槽内において行う場合には、まず、水分分離
槽に水の沸点未満の温度の高沸点液を充填する。そし
て、この水の沸点未満の温度の高沸点液中に、水分の比
較的多く付着した被洗浄物を浸漬し、水分と高沸点液の
比重差を利用した水分の除去を行う。
をヒーター等により加熱し、水の沸点よりも高く、高沸
点液の沸点よりも低い温度に高沸点液を加熱する。そし
て、比重差のみでは分離できなかった、被洗浄物に残留
している少量の水分を、沸騰蒸発させることにより、被
洗浄物に残留付着している水分を除去することができ
る。
がひとつであるから、被洗浄物を移動する等の手間がな
く、装置も小型で、廉価な水分の除去を行うことができ
る。
高沸点液を加熱し、水分の除去を行うまで、高沸点液の
温度上昇を待たなければならないため、作業効率上は必
ずしも好ましいものではない。また、一度加熱した高沸
点液は常温まで冷却するのに相当の時間を必要とするか
ら、比重差を利用した第1次水分分離を行うことを前提
とする、被洗浄物の水分除去を行おうとする場合には必
ずしも適当なものではない。
満の高沸点液と、加熱した高沸点液とを分離して、水分
分離槽中に位置させる。そして、上記の高沸点液中に多
くの水分を付着させた被洗浄物を浸漬する。
した水分を、高沸点液との比重差を利用した比重分離方
法によって、大部分を除去する。そして、この水の沸点
未満の温度の高沸点液により、水分の大部分の除去を行
った被洗浄物を、水の沸点以上に加熱した別個の高沸点
液中に浸漬して、残留している被洗浄物の水分を蒸発除
去するものである。
るため装置を高価とし、大きな設置面積を要する欠点が
有る。しかし、水の沸点未満の温度の高沸点液による比
重分離方法を用いた水分の分離と、水の沸点以上に加熱
した高沸点液による水分の分離とを、連続的に行うこと
が可能なる。そのため、作業効率を向上し多量の被洗浄
物の水分分離を行うのに好都合である。
プラスチック等の耐熱性の低い、熱によって材質が変形
し易い被洗浄物の洗浄を行う場合は、加熱する高沸点液
を充填した水分分離槽を密閉状態とし、真空ポンプに接
続して水分分離槽内を減圧状態とする。
すれば、高沸点液及び水は常圧下における場合よりも沸
点が下がるから、減圧条件を調整し、被洗浄物の材質変
形等を生じない沸点まで減圧を行い、被洗浄物に付着し
た水分の除去を、100℃以下の低温で行うことが可能
となる。
れば、(1)は水分分離槽で、水とは異なる比重の、水よ
りも高い沸点の高沸点液(2)を充填している。この高沸
点液(2)は、水の沸点以上でこの高沸点液(2)の沸点以
下にヒーター(3)で加熱して使用する。
℃以上の、完全フッ素化液体、炭化水素系溶剤、シリコ
ン系溶剤、テルぺン系溶剤、高級アルコール等を用い
る。
(4)を浸漬すると、この高沸点液(2)は水の沸点以上に
加熱されているから、被洗浄物(4)に付着した水分を沸
騰蒸発させ、被洗浄物(4)から水分を除去することがで
きる。
から、従来のアルコールを用いた水分分離のごとく、水
分がアルコール中に溶解して、新たな廃液を生じるよう
なこともない。
沸点液(2)中で蒸発気化されるから、被洗浄物(4)の表
面にウォーターマーク等を付けることがなく、外観上も
きれいな水分の除去が可能となる。
(2)を加熱することなく常温とするか、適宜加熱して水
の沸点未満の温度とした高沸点液(2)に、水分の付着し
た被洗浄物(4)を浸漬し、比重差を利用した水分分離を
行う。この第1次水分分離を行った後に、加熱した高沸
点液(2)中に、被洗浄物(4)を浸漬して確実な水分の除
去を行う。
水分分離を行った高沸点液(2)を、ヒーター(3)により
加熱して行う。まず、水分分離槽(1)に、常温または水
の沸点未満の高沸点液(2)を充填する。そして、この常
温または水の沸点未満の高沸点液(2)中に、水分の比較
的多く付着した被洗浄物(4)を浸漬し、水分と高沸点液
(2)の比重差を利用した水分の除去を行う。
点液(2)をヒーター(3)により加熱し、水の沸点よりも
高く、高沸点液(2)よりも低い温度に高沸点液(2)を加
熱する。そして、第1次水分分離時に被洗浄物(4)から
分離した水分ととともに被洗浄物(4)の残留水分を、沸
騰蒸発させ、水分を除去することができる。
く、常温または水の沸点未満の高沸点液(2)を充填した
水分分離槽(1)とは、仕切り壁(5)を介して別個に設け
た水分分離槽(1)に、別個の高沸点液(2)を充填し、被
洗浄物(4)の水分の除去を行うものである。
するため、装置を高価とし、大きな設置面積を要する
が、常温または水の沸点未満の高沸点液(2)による比重
分離方法を用いた水分の分離と、水の沸点以上に加熱し
た高沸点液(2)による水分の分離とを、連続的に行うこ
とが可能なる。そのため、作業効率を向上することがで
き、多量の被洗浄物(4)の水分分離を行うのに好都合で
ある。
(4)がプラスチック等の耐熱性が低い、熱によって材質
が変形し易いものである場合は、図3に示すごとく、水
分分離槽(1)を密閉状態とし、この水分分離槽(1)を真
空ポンプ(6)に接続して水分分離槽(1)内を減圧状態と
する。
び水を加熱すれば、常圧における場合よりも沸点が低く
なるから、被洗浄物(4)の材質変形等を生じない沸点ま
で減圧を行い、被洗浄物(4)に付着した水分の除去を行
うことが可能となる。
図2に示す実施例のごとく、水分分離槽(1)を二つに分
割し、常温による高沸点液(2)で、比重差を利用した水
分分離を行う場合に於いて、この高沸点液(2)が水分よ
りも比重の重い場合は、液面に浮上した水分をオーバー
フローにより、隣接する、水分(7)の貯留槽(8)に分離
するものとしても良い。
るから、水の沸点以上に加熱した高沸点液中に被洗浄物
を浸漬すれば、被洗浄物に付着した水分を沸騰蒸発さ
せ、被洗浄物から水分を除去することができる。
分離のごとく、水分がアルコール中に溶解して、新たな
廃液を生むようなこともない。
液中で蒸発気化されるから、被洗浄物の表面にウォータ
ーマーク等を付けることがなく、外観上もきれいな水分
の除去が可能となる。
点未満の温度の高沸点液に浸漬し、比重差による水分分
離を行った後に、水の沸騰以上で高沸点液の沸騰以下に
加熱した高沸点液中に浸漬すれば、被洗浄物に多量の水
分が付着しているような場合でも、第1次水分分離によ
り大部分の水分を分離し、少量の水分が残留している被
洗浄物を、加熱した高沸点液に浸漬するから、高沸点液
のエネルギー消費を少なくし、経済的な水分除去を可能
とする。
沸点液を加熱すれば、高沸点液及び水は常圧下における
場合よりも沸点が下がるから、被洗浄物が耐熱性の低い
材質で形成されている場合も、被洗浄物の材質変形等を
生じないで、被洗浄物に付着した水分の除去を行うこと
が可能となる。
る。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 水系洗浄を行い表面に水分を付着した被
洗浄物を、沸点を水の沸点以上とする高沸点液中に浸漬
するとともに、この高沸点液を水の沸点以上で高沸点液
の沸点以下に加熱し、被洗浄物に付着した水分を沸騰蒸
発させる事により行う事を特徴とする被洗浄物の水分分
離方法。 - 【請求項2】 水系洗浄を行い表面に水分を付着した被
洗浄物を、沸点を水の沸点以上とする高沸点液中に、液
温を水の沸点未満の温度として浸漬し、水と高沸点液と
の比重差を利用した比重分離方法により第1次水分分離
を行った後、水の沸点以上で高沸点液の沸点以下に加熱
した高沸点液中に、第1次水分分離を完了した被洗浄物
を浸漬し、被洗浄物に付着した水分を沸騰蒸発させるこ
とにより、第2次水分分離を行う事を特徴とする被洗浄
物の水分分離方法。 - 【請求項3】 第2次水分分離は、第1次水分分離を行
った水分分離槽内で、同一高沸点液を、水の沸点以上で
高沸点液の沸点以下に加熱する事により行う事を特徴と
する請求項2記載の被洗浄物の水分分離方法。 - 【請求項4】 第1次水分分離と第2次水分分離とは、
別個の水分分離槽で行う事を特徴とする請求項2記載の
被洗浄物の水分分離方法。 - 【請求項5】 高沸点液は、沸点が100℃以上の完全
フッ素化液、炭化水素系溶剤、シリコン系溶剤、テルペ
ン系溶剤、高級アルコールである事を特徴とする請求項
1、2、3または4記載の被洗浄物の水分分離方法。 - 【請求項6】 高沸点液の沸点以下で水の沸点以上の加
熱は、常圧条件にて行うことを特徴とする請求項1、
2、3または4記載の被洗浄物の水分分離方法。 - 【請求項7】 高沸点液の沸点以下で水の沸点以上の加
熱は、減圧条件にて行うことを特徴とする請求項1、
2、3または4記載の被洗浄物の水分分離方法。
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JP4194828A JP2644948B2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 被洗浄物の水分分離方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH067611A JPH067611A (ja) | 1994-01-18 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
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JP5494263B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2014-05-14 | 旭硝子株式会社 | 水切り乾燥方法および水切り乾燥システム |
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JPS56155603A (en) * | 1980-04-03 | 1981-12-01 | Daikin Ind Ltd | Method and apparatus for removing water adhered to surface of article |
JPH02184302A (ja) * | 1989-01-09 | 1990-07-18 | Taisei Shokai:Kk | 物品の水切り方法 |
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-
1992
- 1992-06-29 JP JP4194828A patent/JP2644948B2/ja not_active Expired - Fee Related
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