JPH06296941A - 精密洗浄方法及びその装置 - Google Patents
精密洗浄方法及びその装置Info
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- JPH06296941A JPH06296941A JP11089093A JP11089093A JPH06296941A JP H06296941 A JPH06296941 A JP H06296941A JP 11089093 A JP11089093 A JP 11089093A JP 11089093 A JP11089093 A JP 11089093A JP H06296941 A JPH06296941 A JP H06296941A
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- solvent
- cleaned
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 被洗浄物の表面に付着した除去しようとする
汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸
漬、噴射、シャワー洗浄等により洗浄し、次に化学的に
安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄する
ことになる。 【効果】 脱フロン、脱エタンを洗浄効果を犠牲にしな
いでローコストに実現することができ、環境に優しく、
人体に無害な状態で、汚れ物質を短時間に安全に精密洗
浄をすることができる。
汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸
漬、噴射、シャワー洗浄等により洗浄し、次に化学的に
安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄する
ことになる。 【効果】 脱フロン、脱エタンを洗浄効果を犠牲にしな
いでローコストに実現することができ、環境に優しく、
人体に無害な状態で、汚れ物質を短時間に安全に精密洗
浄をすることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば精密機械部品に付
着した切削油等の汚れ物質を除去する際に用いられる精
密洗浄方法及びその装置に関するものである。
着した切削油等の汚れ物質を除去する際に用いられる精
密洗浄方法及びその装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の精密洗浄の洗浄媒体とし
て、化学的に安定した非可燃性でかつ低沸点、非毒性で
あることから、フロン１１３及びトリクロロエタン等が
広く工業界で使用されてきている。しかし近年、オゾン
層の破壊が世界的に問題となり、使用を禁止する方向で
研究が進められている。
て、化学的に安定した非可燃性でかつ低沸点、非毒性で
あることから、フロン１１３及びトリクロロエタン等が
広く工業界で使用されてきている。しかし近年、オゾン
層の破壊が世界的に問題となり、使用を禁止する方向で
研究が進められている。
【０００３】また、これらフロン系、エタン系溶剤に替
わる洗浄媒体として、種々の物質が提案されているが、
いずれもコスト的に高価であり、未だこれらフロン系、
エタン系の物質を代替するまでには至っていない。
わる洗浄媒体として、種々の物質が提案されているが、
いずれもコスト的に高価であり、未だこれらフロン系、
エタン系の物質を代替するまでには至っていない。
【０００４】
【０００５】また、従来は、水若しくはアルコール系溶
剤も洗浄媒体として提案されているが、除去すべき汚れ
物質が鉱物性油脂、動物性油脂、植物性油脂の場合に
は、これら水及びアルコールには僅かしか溶融せずに、
効果的に洗浄することができなかった。
剤も洗浄媒体として提案されているが、除去すべき汚れ
物質が鉱物性油脂、動物性油脂、植物性油脂の場合に
は、これら水及びアルコールには僅かしか溶融せずに、
効果的に洗浄することができなかった。
【０００６】すなわち、溶剤として、水を使用する場合
には、数パーセントの界面活性剤を６０℃程度の湯に溶
かして、界面活性剤の物理化学的作用（濡れ、浸透、分
離、乳化）により汚れ物質を溶解、分離するほかに、水
に超音波振動等の物理的なエネルギーを加えてこれを促
進させることにより洗浄を行うが、しかしこの方法は、
長い洗浄時間を要するものであり、また溶剤としてアル
コールを使用する場合には、工程で付着する汚れ物質を
アルコールに溶融する物質に限定する必要があるととも
に、アルコールは引火点が低いので、常温で使用するた
めには、防爆に関する十分な配慮が必要であり、システ
ムとして大きな設備コストを要するという不都合が指摘
されている。
には、数パーセントの界面活性剤を６０℃程度の湯に溶
かして、界面活性剤の物理化学的作用（濡れ、浸透、分
離、乳化）により汚れ物質を溶解、分離するほかに、水
に超音波振動等の物理的なエネルギーを加えてこれを促
進させることにより洗浄を行うが、しかしこの方法は、
長い洗浄時間を要するものであり、また溶剤としてアル
コールを使用する場合には、工程で付着する汚れ物質を
アルコールに溶融する物質に限定する必要があるととも
に、アルコールは引火点が低いので、常温で使用するた
めには、防爆に関する十分な配慮が必要であり、システ
ムとして大きな設備コストを要するという不都合が指摘
されている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明はこれら不都合を
解決することを目的とするもので、第一の発明の精密洗
浄方法は、被洗浄物の表面に付着した除去しようとする
汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸
漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、次に化学的に
安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄する
ことを特徴とするものである。
解決することを目的とするもので、第一の発明の精密洗
浄方法は、被洗浄物の表面に付着した除去しようとする
汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸
漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、次に化学的に
安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄する
ことを特徴とするものである。
【０００８】また第二の発明の精密洗浄方法は、被洗浄
物の表面に付着した除去しようとする汚れ物質を常温で
溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸漬、噴流、シャワー
洗浄等により洗浄し、この溶剤を揮発乾燥させた後に、
化学的に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気
洗浄することを特徴とするものである。
物の表面に付着した除去しようとする汚れ物質を常温で
溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸漬、噴流、シャワー
洗浄等により洗浄し、この溶剤を揮発乾燥させた後に、
化学的に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気
洗浄することを特徴とするものである。
【０００９】また第三の発明の精密洗浄装置は、被洗浄
物の表面に付着した除去しようとする汚れ物質を常温で
溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸漬、噴流、シャワー
洗浄等により洗浄可能な複数個の洗浄槽と、化学的に安
定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄可能な
洗浄槽とを備えてなるものである。
物の表面に付着した除去しようとする汚れ物質を常温で
溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸漬、噴流、シャワー
洗浄等により洗浄可能な複数個の洗浄槽と、化学的に安
定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄可能な
洗浄槽とを備えてなるものである。
【００１０】また第四の発明の精密洗浄装置は、被洗浄
物の表面に付着した除去しようとする汚れ物質を常温で
溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸漬、噴流、シャワー
洗浄等により洗浄可能な複数個の洗浄槽と、この溶剤を
揮発乾燥可能な乾燥装置と、化学的に安定した沸点の低
い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄可能な洗浄槽とを備え
てなるものである。
物の表面に付着した除去しようとする汚れ物質を常温で
溶融する炭化水素系溶剤を用いて浸漬、噴流、シャワー
洗浄等により洗浄可能な複数個の洗浄槽と、この溶剤を
揮発乾燥可能な乾燥装置と、化学的に安定した沸点の低
い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄可能な洗浄槽とを備え
てなるものである。
【００１１】
【作用】上記炭化水素系溶剤として、脂肪、ワックス等
の汚れを溶融する物質で、かつ、人体に無害の溶剤とし
て炭化水素（ＣnＨ2n+2）系の溶剤の中で、爆発に対す
る安全対策費用とを考慮して適当なものを選択すること
が望ましい。炭化水素系溶剤は安価に入手可能であり、
環境に優しく、人体に無害な物質であり、脂肪、ワック
ス等の汚れ物質を短時間に、低いランニングコストで安
全に精密洗浄をすることができる。
の汚れを溶融する物質で、かつ、人体に無害の溶剤とし
て炭化水素（ＣnＨ2n+2）系の溶剤の中で、爆発に対す
る安全対策費用とを考慮して適当なものを選択すること
が望ましい。炭化水素系溶剤は安価に入手可能であり、
環境に優しく、人体に無害な物質であり、脂肪、ワック
ス等の汚れ物質を短時間に、低いランニングコストで安
全に精密洗浄をすることができる。
【００１２】また選択された炭化水素系溶剤を用いて浸
漬による汚れ物質の溶融と超音波、バブリング、液中ジ
ェット噴流、シャワー等による物質的なエネルギーによ
り粗洗浄を行ない、この粗洗浄の後に蒸気洗浄を行うこ
とになる。浸漬による洗浄は溶剤の中の汚れ物質が溶融
するために精密洗浄ができないからである。この蒸気洗
浄に使用する溶剤は、沸点が低いことが必要であるの
で、作業の安全面から不燃性の溶剤が必要である。また
蒸気洗浄に使用する溶剤として、脂肪、ワックス等を溶
融し、かつ炭化水素系溶剤を溶融する代替フロンを選定
することが望ましい。精密洗浄の効果が高まるからであ
る。
漬による汚れ物質の溶融と超音波、バブリング、液中ジ
ェット噴流、シャワー等による物質的なエネルギーによ
り粗洗浄を行ない、この粗洗浄の後に蒸気洗浄を行うこ
とになる。浸漬による洗浄は溶剤の中の汚れ物質が溶融
するために精密洗浄ができないからである。この蒸気洗
浄に使用する溶剤は、沸点が低いことが必要であるの
で、作業の安全面から不燃性の溶剤が必要である。また
蒸気洗浄に使用する溶剤として、脂肪、ワックス等を溶
融し、かつ炭化水素系溶剤を溶融する代替フロンを選定
することが望ましい。精密洗浄の効果が高まるからであ
る。
【００１３】
【実施例】図１及び図２は本発明の実施例であって、図
１は第一及び第三の本発明の実施例、図２は第二及び第
四の発明の実施例を示している。
１は第一及び第三の本発明の実施例、図２は第二及び第
四の発明の実施例を示している。
【００１４】図１の第一、第三の本発明の実施例におい
て、この場合第一洗浄槽１、第二洗浄槽２、第三洗浄槽
３、第四洗浄槽４からなる４槽式の精密洗浄システムと
して構成されている。
て、この場合第一洗浄槽１、第二洗浄槽２、第三洗浄槽
３、第四洗浄槽４からなる４槽式の精密洗浄システムと
して構成されている。
【００１５】この第一洗浄槽１から第三洗浄槽３まで
は、汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤による浸
漬を中心とした洗浄槽となっており、この炭化水素系溶
剤として、引火点５０℃のＣ9Ｈ20を主成分とする溶
剤、例えば出光石油株式会社製、商品名ダフニークリー
ナーＭを使用している。
は、汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤による浸
漬を中心とした洗浄槽となっており、この炭化水素系溶
剤として、引火点５０℃のＣ9Ｈ20を主成分とする溶
剤、例えば出光石油株式会社製、商品名ダフニークリー
ナーＭを使用している。
【００１６】この第一洗浄槽１では大きな汚れを除去す
る目的で炭化水素系溶剤をシャワーとしてかけて洗浄
し、第二洗浄槽２では炭化水素系溶剤を噴流状にして溶
剤に強い流れを与えて洗浄し、第三洗浄槽３では超音波
振動を利用して細かい汚れを除去するように構成してい
る。
る目的で炭化水素系溶剤をシャワーとしてかけて洗浄
し、第二洗浄槽２では炭化水素系溶剤を噴流状にして溶
剤に強い流れを与えて洗浄し、第三洗浄槽３では超音波
振動を利用して細かい汚れを除去するように構成してい
る。
【００１７】また第四洗浄槽４は蒸気洗浄槽であって、
化学的に安定した沸点の低い溶剤として、沸点が４２℃
の代替フロン２２５、例えば旭硝子株式会社製、商品名
アサヒクリーンＡＫ−２２５を使用し、この代替フロン
２２５は不燃性であり、地球に優しく、人体に無害の物
質で、高価なものであるが、蒸気洗浄故に、使用量はご
く僅かである。代替フロンとして、例えば水素を含んだ
クロロフルオロカーボン又は水素を含んだフルオロカー
ボンが用いられる。
化学的に安定した沸点の低い溶剤として、沸点が４２℃
の代替フロン２２５、例えば旭硝子株式会社製、商品名
アサヒクリーンＡＫ−２２５を使用し、この代替フロン
２２５は不燃性であり、地球に優しく、人体に無害の物
質で、高価なものであるが、蒸気洗浄故に、使用量はご
く僅かである。代替フロンとして、例えば水素を含んだ
クロロフルオロカーボン又は水素を含んだフルオロカー
ボンが用いられる。
【００１８】この第一、第三の発明の実施例は上記構成
であるから、第一洗浄槽１から第三洗浄槽３までは汚れ
物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤が用いられ、第四
洗浄槽では化学的に安定した沸点の低い代替フロンが用
いられており、先ず第一洗浄槽１において被洗浄物はシ
ャワー後浸漬洗浄され、次いで第二洗浄槽２において浸
漬しながら噴流をかけて洗浄され、次いで第三洗浄槽３
において超音波振動を伴って浸漬洗浄され、最後に第四
洗浄槽４において、代替フロンによる蒸気洗浄が行われ
ることになる。
であるから、第一洗浄槽１から第三洗浄槽３までは汚れ
物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤が用いられ、第四
洗浄槽では化学的に安定した沸点の低い代替フロンが用
いられており、先ず第一洗浄槽１において被洗浄物はシ
ャワー後浸漬洗浄され、次いで第二洗浄槽２において浸
漬しながら噴流をかけて洗浄され、次いで第三洗浄槽３
において超音波振動を伴って浸漬洗浄され、最後に第四
洗浄槽４において、代替フロンによる蒸気洗浄が行われ
ることになる。
【００１９】したがって、被洗浄物の表面に付着した除
去しようとする汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶
剤を用いて浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、
次に化学的に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して
蒸気洗浄することになり、このため、脱フロン、脱エタ
ンを洗浄効果を犠牲にしないでローコストに実現するこ
とができ、環境に優しく、人体に無害な状態で、脂肪、
ワックス等の汚れ物質を短時間に安全に精密洗浄をする
ことができる。
去しようとする汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶
剤を用いて浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、
次に化学的に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して
蒸気洗浄することになり、このため、脱フロン、脱エタ
ンを洗浄効果を犠牲にしないでローコストに実現するこ
とができ、環境に優しく、人体に無害な状態で、脂肪、
ワックス等の汚れ物質を短時間に安全に精密洗浄をする
ことができる。
【００２０】この際、溶剤として、炭化水素系溶剤を用
いているから、脂肪、ワックス等の汚れ物質をも溶融し
て良好な洗浄ができ、かつ、人体に無害の溶剤として炭
化水素（ＣnＨ2n+2）系の溶剤の中で、爆発に対する安
全対策費用とを考慮して適当なものを選択することもで
き、しかも炭化水素系溶剤は一般に極めて安価に入手可
能であるため経済性を高めることができる。
いているから、脂肪、ワックス等の汚れ物質をも溶融し
て良好な洗浄ができ、かつ、人体に無害の溶剤として炭
化水素（ＣnＨ2n+2）系の溶剤の中で、爆発に対する安
全対策費用とを考慮して適当なものを選択することもで
き、しかも炭化水素系溶剤は一般に極めて安価に入手可
能であるため経済性を高めることができる。
【００２１】またこれら選択された炭化水素系溶剤を使
用して浸漬による汚れ物質の溶融と超音波、バブリン
グ、液中ジェット噴流、シャワー等による物理的なエネ
ルギーにより粗洗浄を行ない、浸漬による洗浄は、溶剤
の中の汚れ物質が溶融するために精密洗浄ができないの
で、この粗洗浄の次に蒸気洗浄を行うので、一層良好な
精密洗浄を行うことができる。
用して浸漬による汚れ物質の溶融と超音波、バブリン
グ、液中ジェット噴流、シャワー等による物理的なエネ
ルギーにより粗洗浄を行ない、浸漬による洗浄は、溶剤
の中の汚れ物質が溶融するために精密洗浄ができないの
で、この粗洗浄の次に蒸気洗浄を行うので、一層良好な
精密洗浄を行うことができる。
【００２２】この蒸気洗浄に使用する溶剤は、沸点が低
いことが必要であるので、作業の安全面から不燃性の溶
剤が必要であり、沸点の低い不燃性かつ環境に優しい溶
剤は一般的に高価なものであるが、この場合、このよう
に高価な溶剤を蒸気洗浄にのみ使用するものであるか
ら、使用量は僅かであり、一層経済性を高めることがで
き、この際蒸気洗浄に使用する溶剤として、脂肪、ワッ
クス等を溶融し、かつ炭化水素系溶剤を溶融するものを
選定することにより、精密洗浄の効果を一層向上させる
ことができる。
いことが必要であるので、作業の安全面から不燃性の溶
剤が必要であり、沸点の低い不燃性かつ環境に優しい溶
剤は一般的に高価なものであるが、この場合、このよう
に高価な溶剤を蒸気洗浄にのみ使用するものであるか
ら、使用量は僅かであり、一層経済性を高めることがで
き、この際蒸気洗浄に使用する溶剤として、脂肪、ワッ
クス等を溶融し、かつ炭化水素系溶剤を溶融するものを
選定することにより、精密洗浄の効果を一層向上させる
ことができる。
【００２３】図２の第二、第四の本発明の実施例におい
て、この場合上記第一、第三の発明と同様に、第一洗浄
槽１、第二洗浄槽２、第三洗浄槽３、第四洗浄槽４から
なる４槽式の精密洗浄システムとして構成されている。
て、この場合上記第一、第三の発明と同様に、第一洗浄
槽１、第二洗浄槽２、第三洗浄槽３、第四洗浄槽４から
なる４槽式の精密洗浄システムとして構成されている。
【００２４】この第一洗浄槽１から第三洗浄槽３まで
は、上記第一、第三の発明の実施例と同様に、汚れ物質
を常温で溶融する炭化水素系溶剤による浸漬を中心とし
た洗浄槽となっており、この炭化水素系溶剤として、引
火点５０℃のＣ9Ｈ20を主成分とする溶剤を使用してい
る。
は、上記第一、第三の発明の実施例と同様に、汚れ物質
を常温で溶融する炭化水素系溶剤による浸漬を中心とし
た洗浄槽となっており、この炭化水素系溶剤として、引
火点５０℃のＣ9Ｈ20を主成分とする溶剤を使用してい
る。
【００２５】また第四洗浄槽４は上記第一の発明の実施
例と同様に蒸気洗浄槽であって、化学的に安定した沸点
の低い溶剤として、沸点が４２℃の代替フロン２２５を
使用している。
例と同様に蒸気洗浄槽であって、化学的に安定した沸点
の低い溶剤として、沸点が４２℃の代替フロン２２５を
使用している。
【００２６】この第二の発明の実施例と第一の発明の実
施例との相違する点は、上記第三洗浄槽３の後に、熱風
乾燥もしくは真空乾燥などにより行う乾燥工程をなす乾
燥装置Ｄを入れ、炭化水素系溶剤を乾燥させる点であ
る。
施例との相違する点は、上記第三洗浄槽３の後に、熱風
乾燥もしくは真空乾燥などにより行う乾燥工程をなす乾
燥装置Ｄを入れ、炭化水素系溶剤を乾燥させる点であ
る。
【００２７】この乾燥装置Ｄによりなされる乾燥工程
は、第三洗浄槽３での洗浄後の被洗浄物の表面には脂肪
分を僅かに含んだ炭化水素系溶剤が残っており、特にめ
くら穴のなかには多量の炭化水素が残るため、この残留
炭化水素を乾燥させることで、次の蒸気洗浄の効果を高
めるためである。蒸気洗浄の工程において、本来不必要
な炭化水素の除去をする必要がないからである。
は、第三洗浄槽３での洗浄後の被洗浄物の表面には脂肪
分を僅かに含んだ炭化水素系溶剤が残っており、特にめ
くら穴のなかには多量の炭化水素が残るため、この残留
炭化水素を乾燥させることで、次の蒸気洗浄の効果を高
めるためである。蒸気洗浄の工程において、本来不必要
な炭化水素の除去をする必要がないからである。
【００２８】この第二、第四の発明の実施例は上記構成
であるから、第一洗浄槽１から第三洗浄槽３までは汚れ
物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤が用いられ、第四
洗浄槽では化学的に安定した沸点の低い代替フロンが用
いられており、先ず第一洗浄槽１において被洗浄物はシ
ャワー後浸漬洗浄され、次いで第二洗浄槽２において浸
漬しながら噴流をかけて洗浄され、次いで第三洗浄槽３
において超音波振動を伴って浸漬洗浄され、次に、被洗
浄物を乾燥装置Ｄで乾燥し、炭化水素系溶剤を揮発乾燥
させ、最後に第四洗浄槽４において、代替フロンによる
蒸気洗浄が行われることになる。
であるから、第一洗浄槽１から第三洗浄槽３までは汚れ
物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤が用いられ、第四
洗浄槽では化学的に安定した沸点の低い代替フロンが用
いられており、先ず第一洗浄槽１において被洗浄物はシ
ャワー後浸漬洗浄され、次いで第二洗浄槽２において浸
漬しながら噴流をかけて洗浄され、次いで第三洗浄槽３
において超音波振動を伴って浸漬洗浄され、次に、被洗
浄物を乾燥装置Ｄで乾燥し、炭化水素系溶剤を揮発乾燥
させ、最後に第四洗浄槽４において、代替フロンによる
蒸気洗浄が行われることになる。
【００２９】したがって、被洗浄物の表面に付着した除
去しようとする汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶
剤を用いて浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、
この溶剤を揮発乾燥させた後に、化学的に安定した沸点
の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄することになり、
このため、上記第一の発明の実施例と同様な作用効果を
得ることができると共に第三洗浄槽３での洗浄後の被洗
浄物の表面に脂肪分を僅かに含んだ炭化水素系溶剤が残
っており、特にめくら穴のなかには多量の炭化水素が残
っていたとしても、この残留炭化水素を乾燥させること
で、次の蒸気洗浄の効果を高めることができ、一層効果
的な精密洗浄を行うことができる。
去しようとする汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶
剤を用いて浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、
この溶剤を揮発乾燥させた後に、化学的に安定した沸点
の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄することになり、
このため、上記第一の発明の実施例と同様な作用効果を
得ることができると共に第三洗浄槽３での洗浄後の被洗
浄物の表面に脂肪分を僅かに含んだ炭化水素系溶剤が残
っており、特にめくら穴のなかには多量の炭化水素が残
っていたとしても、この残留炭化水素を乾燥させること
で、次の蒸気洗浄の効果を高めることができ、一層効果
的な精密洗浄を行うことができる。
【００３０】尚、本発明は上記実施例に限られるもので
はなく、例えば上記実施例では、４槽式の精密洗浄シス
テムに適用しているが、他の複数の洗浄槽からなる複数
式の精密洗浄システムにも適用でき、また噴流、シャワ
ー洗浄、超音波以外の物理的エネルギーを用いる洗浄槽
を用いることもあり、適宜変更して設計される。
はなく、例えば上記実施例では、４槽式の精密洗浄シス
テムに適用しているが、他の複数の洗浄槽からなる複数
式の精密洗浄システムにも適用でき、また噴流、シャワ
ー洗浄、超音波以外の物理的エネルギーを用いる洗浄槽
を用いることもあり、適宜変更して設計される。
【００３１】
【発明の効果】上述の如く、第一、第三の発明の精密洗
浄方法及びその装置によれば、脱フロン、脱エタンを洗
浄効果を犠牲にしないでローコストに実現することがで
き、環境に優しく、人体に無害な状態で、汚れ物質を短
時間に安全に精密洗浄をすることができる。
浄方法及びその装置によれば、脱フロン、脱エタンを洗
浄効果を犠牲にしないでローコストに実現することがで
き、環境に優しく、人体に無害な状態で、汚れ物質を短
時間に安全に精密洗浄をすることができる。
【００３２】又、第二、第四の発明の精密洗浄方法及び
その装置によれば、蒸気洗浄の効果を高めることができ
て効果的な精密洗浄を行うことができる。
その装置によれば、蒸気洗浄の効果を高めることができ
て効果的な精密洗浄を行うことができる。
【００３３】以上、初期の目的を充分達成することがで
きる。
きる。
【図１】第一及び第三の発明の実施例の精密洗浄システ
ムの工程構成系統図である。
ムの工程構成系統図である。
【図２】第二及び第四の発明の実施例の精密洗浄システ
ムの工程構成系統図である。
ムの工程構成系統図である。
１ 第一洗浄槽 ２ 第二洗浄槽 ３ 第三洗浄槽 ４ 第四洗浄槽 Ｄ 乾燥装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小方 雅淑 新潟県柏崎市扇町４番70号 株式会社研精 舎柏崎工場内
Claims (6)
- 【請求項１】 被洗浄物の表面に付着した除去しようと
する汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて
浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、次に化学的
に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄す
ることを特徴とする精密洗浄方法。 - 【請求項２】 被洗浄物の表面に付着した除去しようと
する汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて
浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄し、この溶剤を
揮発乾燥させた後に、化学的に安定した沸点の低い溶剤
の蒸気を利用して蒸気洗浄することを特徴とする精密洗
浄方法。 - 【請求項３】 上記炭化水素系溶剤として、化学式Ｃn
Ｈ2n+2で示される溶剤を用いることを特徴とする請求項
１又は２記載の精密洗浄方法。 - 【請求項４】 上記蒸気洗浄溶剤として、代替フロンを
用いることを特徴とする請求項１乃至３記載の精密洗浄
方法。 - 【請求項５】 被洗浄物の表面に付着した除去しようと
する汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて
浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄可能な複数個の
洗浄槽と、化学的に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利
用して蒸気洗浄可能な洗浄槽とを備えてなる精密洗浄装
置。 - 【請求項６】 被洗浄物の表面に付着した除去しようと
する汚れ物質を常温で溶融する炭化水素系溶剤を用いて
浸漬、噴流、シャワー洗浄等により洗浄可能な複数個の
洗浄槽と、この溶剤を揮発乾燥可能な乾燥装置と、化学
的に安定した沸点の低い溶剤の蒸気を利用して蒸気洗浄
可能な洗浄槽とを備えてなる精密洗浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11089093A JPH06296941A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 精密洗浄方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11089093A JPH06296941A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 精密洗浄方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06296941A true JPH06296941A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14547288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11089093A Pending JPH06296941A (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 精密洗浄方法及びその装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06296941A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013198904A (ja) * | 2013-06-26 | 2013-10-03 | Nachi Fujikoshi Corp | 真空脱脂洗浄装置 |
| CN106862216A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-06-20 | 深圳市鑫承诺环保产业股份有限公司 | 一种针对3d光学玻璃、蓝宝石半导体的高精清洗工艺 |
| CN107020272A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-08-08 | 深圳市鑫承诺环保产业股份有限公司 | 一种碳氢液皂化清洗工艺 |
| CN107030060A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-08-11 | 深圳市鑫承诺环保产业股份有限公司 | 一种洗浴用品的除蜡清洗工艺 |
| CN107051967A (zh) * | 2017-04-06 | 2017-08-18 | 深圳市鑫承诺环保产业股份有限公司 | 一种有颗粒物要求的高精清洗工艺 |
| CN107096744A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-08-29 | 深圳市鑫承诺环保产业股份有限公司 | 一种金属塑胶组件高精清洗工艺 |
Citations (2)
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| JPH05138135A (ja) * | 1991-11-22 | 1993-06-01 | Japan Field Kk | 油分が付着した被洗浄物の洗浄方法 |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP11089093A patent/JPH06296941A/ja active Pending
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