JP2544057B2 - 被洗浄物の濯ぎ方法およびその装置 - Google Patents

被洗浄物の濯ぎ方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品、機械部品、
医療用具等の被洗浄物を、水、水系洗剤、酸・アルカリ
系洗剤、界面活性剤入り溶剤、親水性溶剤等からなる洗
浄液で洗浄した、被洗浄物の濯ぎ方法およびその装置に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗
剤、界面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一つまたは複数
からなる洗浄液で、被洗浄物の洗浄を行った場合、この
被洗浄物に付着した洗剤または残留する微量の残留物を
除去するため、水を収納した濯ぎ槽で水洗し、洗剤分お
よび微量の残留物を洗い落とすことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
法により被洗浄物に付着した洗剤分の濯ぎを行うと、被
洗浄物に付着した洗剤分が濯ぎ液中に混入し、時間の経
過とともにこの濯ぎ液の汚れが増大する。この汚染の増
大により、濯ぎ性が悪くなると濯ぎ液を交換するか、濯
ぎ液を多量に補充してオーバーフローさせることによ
り、濯ぎ液の清浄さを保つことが行われている。
【0004】そのため、濯ぎ液を廃棄するための、汚水
処理設備が必要となり、装置の大型化、汚水処理費用の
増大を生じ、濯ぎ洗浄を高価で手数を要するものとして
いた。
【0005】また、この濯ぎ水の廃棄に伴って、被洗浄
物に付着し、濯ぎ水によって除去された洗浄液も廃棄さ
れるものとなる。そのため、汚水の発生とともに、洗剤
分である洗浄液が廃棄され、極めて不経済なものとなっ
ていた。
【0006】この欠点を少なくする目的で、従来の被洗
浄物の濯ぎ方法に於いては、洗浄槽から濯ぎ槽へ被洗浄
物を移動する途中で、被洗浄物を一時停止して、自然の
液切りを行う方法が取られている。また、他の方法で
は、エアーブローや遠心分離方式等の、強制的な液切り
が採用されている。
【0007】しかし、このような方法を用いても、被洗
浄物の形状が複雑な場合に於いては、凹部等に洗浄液が
残留し、洗浄液の除去が不十分となる。また、表面に付
着している洗浄液は、殆どそのまま濯ぎ液に混入するか
ら、濯ぎ液が汚れるということに於いては、あまり変化
のないものであった。
【0008】この従来の方法では、洗剤分である洗浄液
を、被洗浄物に付着して外部に持ち出すことによるコス
トアップ、またその結果、濯ぎ液槽中の濯ぎ液の汚染と
いう、2つの悪い結果を生じるものとなる。更にまた、
設備の大型化、設備費の高額化ランニングコストの高額
化といった問題を発生させている。
【0009】本発明は、上述のごとき課題を解決しよう
とするものであって、濯ぎ液の廃棄を無くし、洗剤分の
廃棄による消費を殆どなくすことを可能にした、被洗浄
物の濯ぎ方法およびその装置を得ようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき課
題を解決するため、水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗
剤、界面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一つまたは複数
からなる洗浄液で被洗浄物の洗浄を行う洗浄方法に於い
て、洗浄液を加熱して蒸発させ、減量するとともにこの
減量した洗浄液に相当する量の濯ぎ液で、被洗浄物の濯
ぎ洗浄を行い、この濯ぎに使用済みの濯ぎ液を、洗浄液
槽に還元することを特徴として成るものである。
【0011】また、第2の発明は、水、水系洗剤、酸・
アルカリ系洗剤、界面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一
つまたは複数からなる洗浄液を収納した洗浄部に加熱部
を設け、この加熱部で洗浄液を加熱可能とするととも
に、洗浄部の上部に、濯ぎ液を噴出する濯ぎノズルを形
成し、この濯ぎノズルから、洗浄液の蒸発減量分に相当
する濯ぎ液を噴出可能として成るものである。
【0012】また、第3の発明は、水、水系洗剤、酸・
アルカリ系洗剤、界面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一
つまたは複数からなる洗浄液を収納した洗浄部に加熱部
を設け、この加熱部で洗浄液を加熱可能とするととも
に、洗浄部の上部に、濯ぎ液を噴出する濯ぎノズルを形
成し、この濯ぎノズルから、洗浄液の蒸発減量分に相当
する濯ぎ液を噴出可能とするとともに洗浄部と連通する
沸騰槽を、洗浄部とは別個に連通可能に形成して成るも
のである。
【0013】また、濯ぎ液は、水、アルコール入り水、
完全フッ素化液体の一つまたは複数からなるものであっ
ても良い。
【0014】
【作用】本発明に於いて、被洗浄物の濯ぎを行うには、
まず、水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗剤、界面活性剤
入り溶剤、親水性溶剤の、一つまたは複数からなる洗浄
液により、被洗浄物の洗浄を行う。
【0015】この洗浄により、汚物を除去され、洗剤入
りの洗浄液を付着させたり、微量の残留物を付着した被
洗浄物に、シャワー、噴射、蒸気、浸漬等の方法によ
り、濯ぎ液を接触させ、被洗浄物から洗浄液分を除去す
る。
【0016】この洗浄液は、加熱により水分を蒸発さ
せ、減量傾向に常時保たれている。そして、この洗浄液
の蒸発分に相当する量の濯ぎ液を使って、被洗浄物を濯
ぐものである。
【0017】そして、この濯ぎに使用した濯ぎ液は、そ
のまま廃棄することなく、洗浄液の収納部に必ず還元す
る。そのため、濯ぎ行為によって被洗浄物から除去され
た洗浄液は、洗浄液の収納部に還流することができる。
従って、被洗浄物の濯ぎを何回行っても、洗浄液が減量
することは殆どない。
【0018】また、濯ぎ液も洗浄液の加熱蒸発による減
量分に対応する量のみをもって、被洗浄物の濯ぎを行う
から、従来のごとく濯ぎ液を廃棄することがなく、浄化
槽等の装置を全く不要とすることができる。洗浄液が水
のみによって形成されている場合にも、洗浄液、濯ぎ液
の廃棄の必要がないことは、大きな利点となる。
【0019】また、洗浄液の加熱により蒸発させたもの
は、洗浄液が水等の外部環境に対する影響を及ぼさない
ものである場合には、そのまま大気中に排出しても良
い。また、この場合には、排出に対応する分の水を、濯
ぎ液として使用することができる。
【0020】また、洗浄液の蒸気を、そのまま外気に放
出しては環境上問題を生じたり、不経済な洗浄液を用い
る場合には、これを凝縮回収し、濯ぎ液として循環使用
することができる。
【0021】また、濯ぎ液の必要量に応じて洗浄液の加
熱を行うことが可能で、濯ぎ液を多量に必要とする場合
は、洗浄液への供給エネルギーを増加させればよい。従
来、洗浄液を加熱蒸発させることは、蒸発潜熱が大きく
不経済で、省エネルギーに反すると思われていた。しか
しながら、フロン代替システムのランニングコストが、
設備費また設備の大型化を必要とすることを考慮する
と、蒸発方法による洗浄液の減量は、十分コスト的にも
廉価な方法ということができる。
【0022】また、洗浄液に親水性溶剤、例えば引火状
態を生じることのない量の範囲で、アルコールを混ぜる
ことにより、蒸発潜熱の小さなアルコールによって、蒸
発エネルギーを下げることができる。従って、洗浄液に
アルコール等を混入することは有効である。
【0023】また、濯ぎ液として完全フッ素液体を使用
すれば、完全フッ素化液体は蒸発潜熱が小さいため、洗
浄液の蒸発エネルギーを小さくすることができ、洗浄液
の加熱による減量、この減量に伴う濯ぎ液の供給量を多
くすることが可能となり、有効なものである。
【0024】
【実施例】以下本発明の第1実施例を図1に於いて説明
すれば、(1)は洗浄槽で、下部に形成した洗浄部(2)
に、水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗剤、界面活性剤入
り溶剤、親水性溶剤の一つまたは複数からなる洗浄液
(3)を充填している。
【0025】この洗浄部(2)には、加熱部(4)を位置
し、洗浄液(3)の加熱沸騰を可能としている。この加熱
部(4)は電気ヒーターを洗浄部(2)の洗浄液(3)中に挿
入しても良いし、洗浄液(3)中に過熱蒸気を流通したパ
イプを挿入しても良いし、加熱釜のごとく、下底の外部
から直接加熱しても良い。
【0026】また、この洗浄部(2)の上部には、濯ぎ部
(5)を設け、この濯ぎ部(5)に濯ぎ液(6)を噴射する濯
ぎノズル(7)を形成している。また、この濯ぎ部(5)に
は、冷却水を流通した凝縮コイル(14)を形成し、洗浄
液(3)の蒸発蒸気を凝縮して回収する場合に使用する。
【0027】次に、洗浄液(3)として、水の中に洗剤を
混入した水系洗剤を用いる場合を一例として、その濯ぎ
洗浄方法を説明する。この、水と洗剤により形成した洗
浄液(3)は、加熱部(4)によって加熱沸騰され、その水
分を蒸発飛散させる。
【0028】そして、洗浄液(3)中に於いて、超音波振
動子(15)による超音波洗浄等の適宜の方法により被洗
浄物(8)の洗浄を行う。この洗浄を完了した被洗浄物
(8)は、適宜の上下移動装置(図示せず)に保持されて濯
ぎ部(5)まで上昇し、濯ぎ液(6)によって洗浄液(3)を
濯ぎ除去される。
【0029】この濯ぎ液(6)は、水であって、この水
の、被洗浄物(8)に対する使用量は、加熱部(4)によっ
て加熱沸騰され蒸発された量に対応する量を用いる。
【0030】また、被洗浄物(8)を濯いだ濯ぎ液(6)
は、洗剤を含んだ状態で洗浄部(2)に落下し、被洗浄物
(8)に付着している洗剤分を除去する。従って、被洗浄
物(8)に付着している洗浄液(3)の洗剤分は、全て洗浄
液(3)に還元され、外部に排出されることがない。従っ
て、洗浄液(3)中の洗剤分は消費されることなく、何回
でも使用することができ、経済的な洗浄を可能とする。
【0031】また、濯ぎ液(6)は、洗浄液(3)の蒸発分
のみが供給されるから、洗浄液(3)が増えることはな
く、洗浄液(3)もしくは濯ぎ液(6)が外部に排出され
ず、環境に与える影響がない洗浄作業が可能となる。
【0032】また、上記実施例では濯ぎ液(6)に水を用
いたが、必ずしもこの濯ぎ液(6)は水に限ることはな
い。例えば、濯ぎ液(6)にアルコールを混入すれば、蒸
発エネルギーを少なくすることができる。そのため、洗
浄液(3)に混入した蒸発潜熱の小さなアルコールによっ
て、洗浄液(3)の蒸発を容易にすることができ、その
分、濯ぎ液(6)の使用量を多くすることができる。この
場合、アルコールの使用量が、引火を生じるほど多くな
いことは勿論である。
【0033】また、他の実施例では、濯ぎ液(6)中に完
全フッ素化液体を混入したり、完全フッ素化液体のみを
濯ぎ液(6)として使用することができる。この場合も、
完全フッ素化液体は、蒸発潜熱が小さいため、水性の洗
浄液(3)に混入した場合、洗浄液(3)の蒸発速度を速め
ることができ、エネルギーの使用量を少なくすることが
できる。尚、濯ぎ液(6)に完全フッ素液体を用いた場合
には、水による濯ぎとは異なり、大気中に拡散すること
なく、凝縮コイル(14)により凝縮してこれを回収し、
再度濯ぎ液として使用することを繰り返すものである。
【0034】また、上記の図1に示す実施例では、洗浄
部(2)の真上に濯ぎ部(5)を設け、濯ぎ液(6)による被
洗浄物(8)の濯ぎを行ったが、他の異なる実施例では、
図2に示すごとく、洗浄槽(1)の洗浄部(2)に隣接して
濯ぎ槽(9)を形成する。
【0035】この濯ぎ槽(9)には、水またはアルコール
入り水、若しくは完全フッ素化液体を収納する。そし
て、この濯ぎ槽(9)および洗浄部(2)に加熱部(4)を設
け、洗浄液(3)および濯ぎ液(6)を加熱する。
【0036】そして、洗浄部(2)で洗浄を完了した被洗
浄物(8)を、濯ぎ槽(9)の濯ぎ液(6)中に浸漬して洗浄
液(3)の第一次除去を行う。次に、この濯ぎ槽(9)の上
方に被洗浄物(8)を移動し、濯ぎノズル(7)から噴出す
る濯ぎ液(6)により、被洗浄物(8)の最終の濯ぎ洗浄を
行う。この濯ぎ液(6)は、前記実施例と同じく、洗浄部
(2)の洗浄液(3)が加熱蒸気化により減少した分に対応
する量であって、被洗浄物(8)の濯ぎ洗浄を行う。
【0037】また、濯ぎノズル(7)から噴出し、被洗浄
物(8)に付着した洗浄液(3)を除去した濯ぎ液(6)は、
濯ぎ槽(9)内に落下し、濯ぎ槽(9)内の濯ぎ液(6)はオ
ーバーフローして洗浄部(2)の洗浄液(3)中に混入す
る。そして、洗浄部(2)の洗浄液(3)は、そのまま加熱
沸騰されて蒸発するために量を減少させる。このような
繰り返しによって、被洗浄物(8)の洗浄および濯ぎ洗浄
を行うことができる。
【0038】この図2に示す実施例による場合は、前記
図1に示す実施例による場合よりも、洗浄液(3)の付着
した被洗浄物(8)を、濯ぎ液(6)中に一度浸漬した後
に、濯ぎ液(6)によるシャワー洗浄を行うことができる
から、被洗浄物(8)の濯ぎ効果を更に確実なものとする
ことができる、但し、図2に示す実施例に於いては、洗
浄部(2)に隣接して濯ぎ槽(9)を設けるため、装置を大
型化する欠点を有している。
【0039】また、上記の図2に示す実施例では、洗浄
部(2)に隣接して設けた濯ぎ槽(9)に、洗浄の完了した
被洗浄物(8)を浸漬することにより、被洗浄物(8)の濯
ぎ洗浄を行ったが、他の異なる実施例に於いては、図3
に示すごとく、洗浄部(2)に隣接して沸騰槽(10)を形
成する。
【0040】この沸騰槽(10)は、洗浄部(2)の洗浄液
(3)と、連通路(11)のバルブ(12)を介して連通状態
となっている。また、この沸騰槽(10)には、被洗浄物
(8)を挿入することはなく、洗浄液(3)の沸騰揮発のみ
を行うようにしている。
【0041】この図3に示す実施例に於いて、被洗浄物
(8)の洗浄および濯ぎ洗浄を行うには、まず、沸騰槽
(10)の洗浄液(3)を沸騰させ、洗浄液(3)の量を減少
させる。この沸騰槽(10)の洗浄液(3)の蒸発減少に伴
い、この沸騰槽(10)と連通する洗浄部(2)の洗浄液
(3)も減少するから、この減少に対応する量の濯ぎ液
(5)を、濯ぎノズル(7)から被洗浄物(8)に噴射するこ
とによって、上記の各実施例と同様の被洗浄物(8)の濯
ぎ洗浄を行うことができる。
【0042】上記の各実施例に於いては、被洗浄物(8)
を浸漬する洗浄槽(1)を、加熱部(4)により加熱沸騰し
て使用したが、被洗浄物(8)が耐熱性に於いて問題を有
する場合には、前記の各実施例では被洗浄物(8)の洗浄
作業を行うことができない。この図3に示す実施例に於
いては、洗浄液(3)の沸騰は沸騰槽(10)のみに於いて
行われ、洗浄部(2)における洗浄液(3)の沸騰は行うこ
とがない。そのため、被洗浄物(8)が耐熱性を有しない
プラスチック等であっても、何ら問題のない洗浄及び被
洗浄物(8)の濯ぎ洗浄を行うことができる。
【0043】このように、洗浄液(3)の温度上昇を防止
するためには、洗浄部(5)に、冷却水を通水した冷却コ
イル(13)を位置し、洗浄液(3)の冷却を行うのが好ま
しい。
【0044】 また更には、沸騰槽(10)と洗浄部(2)
を連通する連通路(11)のバルブ(12)を閉止し、沸騰
槽(10)の洗浄液(3)を沸騰させれば、沸騰槽(10)の
減量のみが行われる。これは、休日等の洗浄作業を行わ
ない状態に於いて沸騰槽(10)を連続的に沸騰し、減量
を多くしておけば、洗浄作業を行う場合に於いて、その
沸騰槽(10)の減量分に対応する多量の洗浄液(3)を使
用することができるから、洗浄作業の迅速化を可能とす
ることができる。
【0045】また、上記の図3に示す実施例に於いて
は、沸騰槽(10)と洗浄部(2)を連通するバルブ(12)
を閉止し、沸騰槽(10)内を密閉状態に保持した後、沸
騰槽(10)内を真空ポンプ等に連結して減圧すれば、沸
点を下げることができ、熱エネルギーの使用量を著しく
減少することができる。
【0046】また、上記の図1、図2、図3に示す各実
施例に於いては、被洗浄物(8)の洗浄を洗浄液(3)に浸
漬することによって行っている。しかしながら、必ずし
も浸漬方法を用いる必要はなく、他の異なる実施例で
は、蒸気洗浄、シャワー洗浄等の任意の洗浄方法を用い
ることができる。要するに、被洗浄物(8)の洗浄に用い
る洗浄液(3)を、加熱により蒸発させて減量させながら
洗浄できるものであれば良い。
【0047】また、上記の図1、図2、図3に示す各実
施例に於いて、洗浄液が使用による対応限度を越え廃棄
せざるを得ないものとなった場合、この洗浄液(3)の加
熱のみを行い、水分を蒸発除去して濃縮し、洗浄液(3)
の減量を行い、洗浄液(3)の廃棄時における量を少なく
して、廃液の処理コストを低下させることが可能とな
る。
【0048】
【発明の効果】本発明は、水系洗剤、酸・アルカリ系洗
剤、界面活性剤入り溶剤、親水性溶剤等から成る洗浄液
で被洗浄物の洗浄を行う洗浄方法に於いて、濯ぎ液の廃
棄を無くすとともに洗剤分の廃棄による消費を、殆ど生
じないことを可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の断面図。
【図2】第2の実施例の断面図。
【図3】第3の実施例の断面図。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 洗浄部 3 洗浄液 4 加熱部 6 濯ぎ液 7 濯ぎノズル 8 被洗浄物 10 沸騰槽
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−78552(JP,A) 特開 平2−251285(JP,A) 特開 昭59−4481(JP,A) 特開 昭49−13034(JP,A) 特開 平4−259388(JP,A) 特開 昭60−139379(JP,A) 特表 平3−502902(JP,A) 実開 昭63−107789(JP,U) 実開 平4−131486(JP,U) 実開 昭63−107789(JP,U) 特公 昭45−34197(JP,B1) 実公 平7−30337(JP,Y2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗剤、界
    面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一つまたは複数からな
    る洗浄液で、被洗浄物の洗浄を行う洗浄方法に於いて、
    洗浄液を加熱して蒸発させ、減量するとともにこの減量
    した洗浄液に相当する量の濯ぎ液で、被洗浄物の濯ぎ洗
    浄を行い、この濯ぎに使用済みの濯ぎ液を、洗浄液に還
    元することを特徴とする被洗浄物の濯ぎ方法。
  2. 【請求項2】 水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗剤、界
    面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一つまたは複数からな
    る洗浄液を収納した洗浄部に加熱部を設け、この加熱部
    で洗浄液を加熱可能とするとともに、洗浄部の上部に、
    濯ぎ液を噴出する濯ぎノズルを形成し、この濯ぎノズル
    から、洗浄液の蒸発減量分に相当する濯ぎ液を噴出可能
    としたことを特徴とする被洗浄物の濯ぎ装置。
  3. 【請求項3】 水、水系洗剤、酸・アルカリ系洗剤、界
    面活性剤入り溶剤、親水性溶剤の一つまたは複数からな
    る洗浄液を収納した洗浄部に加熱部を設け、この加熱部
    で洗浄液を加熱可能とするとともに、洗浄部の上部に、
    濯ぎ液を噴出する濯ぎノズルを形成し、この濯ぎノズル
    から、洗浄液の蒸発減量分に相当する濯ぎ液を噴出可能
    とするとともに洗浄部と連通する沸騰槽を、洗浄部とは
    別個に連通可能に形成したこと特徴とする被洗浄物の洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 濯ぎ液は、水、アルコール入り水、完全
    フッ素化液体の一つまたは複数からなることを特徴とす
    る請求項1、記載の被洗浄物の濯ぎ方法。
  5. 【請求項5】 濯ぎ液は、水、アルコール入り水、完全
    フッ素化液体の一つまたは複数からなることを特徴とす
    る請求項2または3記載の被洗浄物の濯ぎ装置。
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