JP2784159B2 - 被洗浄物の洗浄方法及びその装置 - Google Patents

被洗浄物の洗浄方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械部品、電子部品、
医療機器等の被洗浄物の洗浄方法及びその装置に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、被洗浄物の洗浄を行うには、被洗
浄物を蒸気で洗浄する蒸気洗浄方法、被洗浄物をノズル
から噴射する洗浄液により洗浄するシャワー洗浄方法、
被洗浄物を洗浄液中に浸漬して行う浸漬洗浄方法等が存
在する。そして、本発明は被洗浄物の蒸気洗浄方法及び
シャワー洗浄方法に関するものである。
【0003】従来より、溶剤を使用して被洗浄物を仕上
げ洗浄する場合は、シャワー洗浄または蒸気洗浄若しく
はその双方が一般的に用いられている。そして、従来は
被洗浄物をシャワー洗浄により洗浄した後、蒸気を被洗
浄物に付着させ、この被洗浄物の表面に蒸気を凝縮液化
して、表面の仕上げ洗浄を行う事が一般的に行われてい
る。
【0004】そして、この蒸気洗浄に於ては、被洗浄物
が蒸気との接触により加熱され、蒸気の凝縮液化が行わ
れなくなった時に被洗浄物の蒸気洗浄を完了する。この
蒸気洗浄の完了した被洗浄物を、常圧下では自然乾燥さ
せて、被洗浄物の乾燥を終了するが、減圧下では減圧蒸
気洗浄の終了後、減圧度を更に下げる事により洗浄液の
沸点を低くし、急速な強制乾燥を行う事ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな蒸気洗浄を行う場合は、被洗浄物が薄い物で形成さ
れていたり、小さなものである等、熱容量が小さい場合
には、蒸気と接触しても被洗浄物がすぐ昇温するため、
蒸気による凝縮液化量が少なく、十分な蒸気洗浄ができ
ないものとなる。そのため、このような熱容量の小さな
被洗浄物に於いては、蒸気洗浄を行うとともにシャワー
洗浄を行い、濯ぎ液を強制的に被洗浄物に接触させて、
濯ぎ効果を高めている。
【0006】また、溶剤による蒸気洗浄は、溶剤の蒸気
が大気より比重が重いものが多いため、蒸気洗浄を行う
場合、被洗浄物の下部より蒸気が凝縮し、下から蒸気洗
浄を行っているため、上部で凝縮液化され汚物を付着さ
せた凝縮液は下部へ流下し、下部を再汚染してしまう欠
点を有している。
【0007】また、熱容量が大きい被洗浄物を蒸気洗浄
する場合は、凝縮液量も多くなり、確実な洗浄を行う事
ができる利点を有する反面、被洗浄物が昇温するまで多
くの時間が必要となり、蒸気洗浄時間が長くかかる欠点
を有している。
【0008】また、シャワー洗浄は迅速な洗浄を行う事
ができる利点を有するものの、被洗浄物が複雑な形状を
している場合には、ノズルからのシャワー洗浄では、複
雑な凹凸部等まで洗浄液が入り込めない場合が生じる。
また、シャワー洗浄は多量の洗浄液を必要とする欠点を
有している。蒸気洗浄の場合には、被洗浄物に蒸気が付
着して凝縮液化するものであるから、複雑な形状の被洗
浄物でも凹凸部等に蒸気は容易に入り込んで凝縮液化す
るから、少ない洗浄液量で確実な洗浄効果が可能となる
利点を有している。
【0009】しかし、従来はこの蒸気洗浄とシャワー洗
浄とは、全く別々の手段、工程により行われていたた
め、被洗浄物にこれらの洗浄方法を選択しようとする
と、蒸気洗浄を行う蒸気の発生部と、シャワー洗浄を行
うシャワーの噴射ノズルの構成とをそれぞれ備へ、双方
の洗浄が可能な複雑な装置か、蒸気洗浄とシャワー洗浄
とを全く別個の装置で行うかの方法と成っていた。その
ため、被洗浄物の洗浄を行うのに高価な装置や、手数の
掛かる洗浄工程を必要としていた。
【0010】本発明は、上述の如き課題を解決しようと
するものであって、ひとつの洗浄槽の内部に於て、蒸気
洗浄とノズルから洗浄液を噴射するシャワー洗浄とを、
同一の機構により同時に行ったり、蒸気洗浄のみ若しく
はシャワー洗浄のみを行う事ができるようにする。その
ため、仕上げ洗浄時間を短縮するとともに機構を簡略化
し、一つの装置によって、シャワー洗浄と、蒸気洗浄の
異なる二種類の洗浄作業を迅速に行うとともに、乾燥作
業も迅速に行う事ができるようにしようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するため、減圧装置と接続し内部を減圧した洗
浄槽内に被洗浄物を配置し、この被洗浄物を配置した洗
浄槽内に、加熱した洗浄液をノズルから導入して洗浄液
を、蒸気発生量の調整手段により調整しながら蒸気化し
て被洗浄物の蒸気洗浄を行う蒸気洗浄手段と、ノズルか
ら被洗浄物に洗浄液を噴射しシャワー洗浄を行うシャワ
ー洗浄手段とを、選択的に若しくは併用して行う事によ
り、一つの洗浄槽に於て一種類のノズルを用て、蒸気洗
浄、シャワー洗浄、若しくはその双方を被洗浄物に対し
て行う事を特徴として成るものである。
【0012】また、上記方法を実施する装置は、減圧装
置と接続し内部を減圧可能とした洗浄槽と、この洗浄槽
内に配置し、加熱器により加熱された洗浄液を噴出する
ノズルと、このノズルから噴出する洗浄液の蒸気発生量
を調整する調整手段とから成り、一つの洗浄槽に於て一
種類のノズルを用て、蒸気洗浄、シャワー洗浄、若しく
はその双方を被洗浄物に対して行うものである。
【0013】また、蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内
の減圧度合いを調整する事により行うものであっても良
い。
【0014】また、蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内
のノズルからの洗浄液の噴射量を調整する事により行う
ものであっても良い。
【0015】また、蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内
のノズルから噴射する洗浄液の加熱温度を調整する事に
より行うものであっても良い。
【0016】また、洗浄槽には、汚染洗浄液を収納する
汚液槽を接続し、この汚液槽を、蒸留槽を介して加熱器
に接続し、汚液の循環再生使用を可能としたものであっ
ても良い。
【0017】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、被洗浄物の蒸気洗浄、またはシャワー洗浄、若しく
はその双方を同時に行おうとする場合には、まず洗浄槽
内に被洗浄物を挿入し洗浄槽を密閉する。次に、洗浄槽
に接続する減圧装置を作動し、洗浄槽内を減圧状態とす
る。そして、洗浄槽内に加熱器により加熱された洗浄液
を、洗浄槽内に配置したノズルから噴射する。この洗浄
液の加熱は、少なくも減圧雰囲気での沸点よりも高く加
熱する必要があり、常圧下での沸点よりも低く加熱する
事が好ましい。
【0018】そして、ノズルからの噴射量を少ないもの
とすれば、ノズルから噴射された洗浄液は、減圧された
洗浄槽内に於て沸点が急速に下がるため、全てが急激に
蒸気化し、被洗浄物の蒸気洗浄を行う事が可能となる。
【0019】また、ノズルからの洗浄液の噴射量を多く
すれば、一部は急激に蒸気化するが、蒸気化されない洗
浄液は、ノズルから被洗浄物に液状のまま噴射される事
が可能となる。その結果、被洗浄物の蒸気洗浄とともに
シャワー洗浄を同時に行う事が可能となる。
【0020】上述の如く、被洗浄物の蒸気洗浄とシャワ
ー洗浄とを行う場合に、蒸気又は洗浄液の発生量を調整
するには、ノズルからの洗浄液の噴射量を調整する事に
より可能となる。また、他の異なる方法では、蒸気発生
量の調整手段は、洗浄槽内の減圧度合いを調整する事に
より行うものであっても良い。この方法では、洗浄槽内
の減圧度合いを高くすれば多くの洗浄液の蒸気化が可能
となるし、減圧度合いを低くすれば、蒸気の発生量が少
ないからシャワー洗浄が可能となる。
【0021】また、他の異なる方法では、蒸気発生量の
調整手段は、洗浄槽内のノズルから噴射する洗浄液の加
熱温度を調整する事により行うものであっても良い。こ
の方法では、洗浄液の加熱温度を高くすれば減圧雰囲気
での蒸気の発生が容易となるし、洗浄液の温度を低くす
れば蒸気の発生は少なくなるから、シャワー洗浄が可能
となる。
【0022】また、更には上記の調整手段を適宜組み合
わせる事により蒸気の発生量とシャワー洗浄液量の調整
を更に容易なものとする事ができる。
【0023】このように、被洗浄物の状態に応じて、蒸
気洗浄を選択したり、シャワー洗浄を行ったり、その双
方を行う事が可能となる。この洗浄方法の使い分けは、
被洗浄物の洗浄目的、被洗浄物の蓄熱比等によって選択
する事が可能である。例えば、被洗浄物が薄板状のもの
であったり、熱容積が小さい場合は、蓄熱比が低く蒸気
によってすぐ高温化するため、蒸気の凝縮付着量が少な
く、有効な蒸気洗浄を行う事ができない場合がある。こ
のような場合には、ノズルによる洗浄液の噴射量を増や
し、シャワー洗浄を付加して使用する事が可能となる。
【0024】また、蓄熱比の大きい被洗浄物に於ては、
蒸気洗浄による凝縮量が多いため、十分な凝縮による蒸
気洗浄を行う事ができるが、蓄熱比が大きいと、蒸気の
みによる凝縮蒸気洗浄に多くの時間を要するものとな
る。そのため、ノズルからの洗浄液の噴射により、補助
的に洗浄液を液体のまま被洗浄物に接触させる事によっ
て、被洗浄物の迅速な洗浄を可能とする事ができる。
【0025】また、被洗浄物が複雑な形状をしている場
合は、ノズルからのシャワー洗浄のみでは、複雑な凹凸
部まで洗浄液が入り込めないが、蒸気洗浄による凝縮液
化を用いる事により、複雑な形状の被洗浄物でも確実な
洗浄が可能となるものである。
【0026】また、洗浄槽の洗浄作業により発生した汚
液は、汚液槽に導入され、この汚液槽から蒸留槽に導か
れ、この蒸留槽内で蒸留する事により、再生液として使
用する事ができ、この再生液を加温器に循環して再使用
する事が可能となるものである。
【0027】このように、本発明に於いては、一つの洗
浄槽に於て、ノズルから導入する洗浄液の量を調整する
事によって、蒸気洗浄のみを行ったり、蒸気洗浄とシャ
ワー洗浄を同時に行ったり、また、主としてシャワー洗
浄を行う事も可能となる。その結果、簡便な機構によっ
て、種々の被洗浄物に対応した確実な洗浄作業を迅速に
行う事ができるものである。
【0028】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1に於て説明すれ
ば、(1)は洗浄槽で、内部に被洗浄物(2)を収納する空
間を有し、上端部をガスケット(3)を介した蓋体(4)に
より密閉可能としている。そして、バキュームポンプ等
により形成した減圧装置(5)と洗浄槽(1)とを接続する
事により、洗浄槽(1)の内部を減圧可能なものとしてい
る。
【0029】この減圧装置(5)と洗浄槽(1)との接続
は、減圧装置(5)を接続した新液槽(13)に第2開閉弁
(12)を介して洗浄槽(1)を接続する事により、新液槽
(13)を介して減圧装置(5)と新液槽(13)とを接続し
ている。また、新液槽(13)と洗浄槽(1)とは、冷却液
(6)を収納した凝縮槽(7)を介して接続し、この凝縮槽
(7)は、内部に冷却液(6)を収納するとともに洗浄槽
(1)に接続した配管(10)を冷却液(6)に接触させる。
この冷却液(6)と接触する配管(10)中を通過する過程
で、減圧装置(5)により吸引される気体中に含まれる溶
剤を凝縮液化する。また、新液槽(13)とバキュームポ
ンプ等の減圧装置(5)とは、電磁弁(11)を介して接続
している。
【0030】また、この配管(10)は第2開閉弁(12)
を介して新液槽(13)と接続し、凝縮槽(7)に於て凝縮
液化した凝縮液を、新液槽(13)に導入し貯留するよう
に構成している。
【0031】また、前記の洗浄槽(1)は、被洗浄物(2)
の洗浄作業により発生した汚染洗浄液(14)を、第3開
閉弁(15)を介して汚液槽(16)に導入し収納するよう
に形成している。この汚液槽(16)は上端部に接続した
連通管(19)を第1開閉弁(8)を介して配管(10)に接
続する事により、新液槽(13)と気相部(9)を接続し、
新液槽(13)、洗浄槽(1)と同様に減圧装置(5)による
減圧を可能とする。この減圧により、洗浄槽(13)から
汚液槽(16)への汚染洗浄液(14)のドレン排出が可能
となる。そして、この汚液槽(16)は逆止弁(17)を介
して下端をポンプ(18)に接続し、このポンプ(18)の
作用により、蒸留槽(20)に接続している。
【0032】この蒸留槽(20)は、下端方向の内部にヒ
ーター(21)を配置し、このヒーター(21)により汚染
洗浄液(14)を加熱して蒸気化するように形成してい
る。そして、このヒーター(21)によって蒸気化された
汚染洗浄液(14)の蒸気は、蒸留槽(20)の上部に設け
た冷却コイル(22)と接触し凝縮液化する。
【0033】この蒸留槽(20)内で冷却コイル(22)と
接触し凝縮液化した凝縮液は、前記の新液槽(13)に導
かれ、凝縮槽(7)で蒸留液化した凝縮液とともに新液槽
(13)内に収納される。この新液槽(13)内にはフロー
ト(23)を配置し、このフロート(23)により、凝縮液
化された洗浄液(24)の液面を測定する事ができるよう
にしている。
【0034】また、この新液槽(13)は第2ポンプ(2
5)を介して、洗浄液(24)を加熱する加熱器(26)に
導く事ができるようにしている。そして、この加熱器
(26)と第2ポンプ(25)との間には、流量調整器(2
7)及び第4開閉弁(28)を形成し、加熱器(26)に流
入する洗浄液(24)の流量を調整可能なものとしてい
る。
【0035】また、加熱器(26)には、内部に導入した
洗浄液(24)の温度を調整するための温度調節器(30)
を設けている。そして、加熱器(26)は前記の洗浄槽
(1)と接続し、洗浄槽(1)内に配置した一個、若しくは
複数個のノズル(31)と接続している。
【0036】上述の如く構成したものに於て、被洗浄物
(2)の洗浄を行おうとする場合には、まず、洗浄槽(1)
の蓋体(4)を開放し、内部に被洗浄物(2)を収納する。
次に蓋体(4)を閉止して洗浄槽(1)内を密閉した後、バ
キュームポンプ等の減圧装置(5)を作動する事により、
新液槽(13)、蒸留槽(20)、汚液槽(16)および洗浄
槽(1)内を減圧状態にする。この洗浄槽(1)内が減圧状
態となった時に、加熱器(26)により加熱された洗浄液
(24)を、ノズル(31)により洗浄槽(1)内に導入す
る。
【0037】この洗浄槽(1)内に導入された加熱洗浄液
は、洗浄槽(1)内が減圧されているため、沸点を低下さ
せ急速に蒸気化する。蒸気化した洗浄液(24)は被洗浄
物(2)と接触して凝縮液化し、被洗浄物(2)の蒸気洗浄
を行う事ができる。
【0038】また、被洗浄物(2)の洗浄目的に応じ、洗
浄槽(1)内で蒸気洗浄のみを行ったり、蒸気洗浄とシャ
ワー洗浄と同時に行ったり、主としてシャワー洗浄を行
ったりする事が可能となる。この調整は、ノズル(31)
からの洗浄液(6)の噴射量を調整するか、洗浄槽(1)内
の減圧度合いを調整するか、洗浄液(24)の加熱温度を
調整するかの方法により行う事ができる。
【0039】例えば、ノズル(31)からの洗浄液(6)の
噴射量を調整し、この噴射量を少なくすれば、洗浄槽
(1)に導入した洗浄液の全てが蒸気化する。また、ノズ
ル(31)から噴射する洗浄液(24)の液量を増やせば、
蒸気化した洗浄液(24)と蒸気化されない洗浄液(24)
は、何れも被洗浄物(2)と接触し、蒸気洗浄とシャワー
洗浄とを同時に行う事が可能となる。また、ノズル(3
1)から噴射する洗浄液(24)の量を更に増大すれば、
主として被洗浄物(2)のシャワー洗浄を行う事ができる
ものとなる。
【0040】また、洗浄槽(1)内の減圧度合いを調整す
る方法では、洗浄槽(1)内の減圧度合いを高くすれば多
くの洗浄液(24)の蒸気化が可能となるし、減圧度合い
を低くすれば、蒸気の発生量が少ないからシャワー洗浄
が可能となる。
【0041】また、洗浄液(24)の加熱温度を調整する
方法では、洗浄液(24)の加熱温度を高くすれば減圧雰
囲気での蒸気の発生が容易となるし、洗浄液(24)の温
度を低くすれば蒸気の発生は少なくなるから、シャワー
洗浄が可能となる。また、更には上記の調整手段を適宜
組み合わせる事により蒸気の発生量とシャワー洗浄液量
の調整を更に容易なものとする事ができる。
【0042】また、この洗浄工程に於て、減圧装置(5)
を作動させれば、洗浄槽(1)内を一定の減圧状態に保つ
事が可能となる。その場合、洗浄槽(1)から流出する蒸
気等は、凝縮槽(7)内に於て凝縮液化され、新液槽(1
3)に導く事ができる。
【0043】また、一定量の被洗浄物(2)の洗浄を行
い、洗浄槽(1)内に汚染洗浄液(14)が溜まった場合に
は、第3開閉弁(15)を開放し、汚液槽(16)に汚染洗
浄液(14)を導入する。この導入に於いて汚液槽(16)
内は、減圧装置(5)により洗浄槽(1)と同一圧に減圧さ
れているから、汚染洗浄液(14)の導入に支障がない。
【0044】また、この汚染洗浄液(14)は逆止弁(1
7)を介して、ポンプ(18)を作動する事により、蒸留
槽(20)に導く事ができる。そして、蒸留槽(20)内に
於てヒーター(21)により加熱し、蒸気化された汚染洗
浄液(14)は冷却コイル(22)と接触して凝縮され、凝
縮液となって新液槽(13)に導かれるものとなる。そし
て、加熱器(26)に第2ポンプ(25)により導かれて加
熱された後、洗浄槽(1)のノズル(31)から被洗浄物
(2)に噴射、若しくは蒸気化して付着し、蒸気洗浄、若
しくはシャワー洗浄、若しくはその双方の洗浄作業を行
う事が可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、一つの洗浄槽に於て一種類のノズルを用いる事に
より、蒸気洗浄、シャワー洗浄、若しくはその双方を被
洗浄物に対して行う事が可能となり、簡易な機構によ
り、被洗浄物に広く対応した確実な洗浄作業を行う事が
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 被洗浄物 5 減圧装置 16 汚液槽 20 蒸留槽 24 洗浄液 26 加熱器 31 ノズル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−115676(JP,A) 特開 昭54−113965(JP,A) 特開 平2−198678(JP,A) 特開 平6−264274(JP,A) 特公 平3−49633(JP,B2) 特公 平6−11435(JP,B2) 特公 昭56−16400(JP,B2) 実公 昭46−7104(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 3/00 - 3/14 C23G 1/00 - 5/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧装置と接続し内部を減圧した洗浄槽
    内に被洗浄物を配置し、この被洗浄物を配置した洗浄槽
    内に、加熱した洗浄液をノズルから導入して洗浄液を、
    蒸気発生量の調整手段により調整しながら蒸気化して被
    洗浄物の蒸気洗浄を行う蒸気洗浄手段と、ノズルから被
    洗浄物に洗浄液を噴射しシャワー洗浄を行うシャワー洗
    浄手段とを、選択的に若しくは併用して行う事により、
    一つの洗浄槽に於て一種類のノズルを用て、蒸気洗浄、
    シャワー洗浄、若しくはその双方を被洗浄物に対して行
    う事を特徴とする被洗浄物の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 減圧装置と接続し内部を減圧可能とした
    洗浄槽と、この洗浄槽内に配置し、加熱器により加熱さ
    れた洗浄液を噴出するノズルと、このノズルから噴出す
    る洗浄液の蒸気発生量を調整する調整手段とから成り、
    一つの洗浄槽に於て一種類のノズルを用て、蒸気洗浄、
    シャワー洗浄、若しくはその双方を被洗浄物に対して行
    事を特徴とする被洗浄物の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内の減
    圧度合いを調整する事により行うものである事を特徴と
    する請求項1の被洗浄物の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内の減
    圧度合いを調整する事により行うものである事を特徴と
    する請求項2の被洗浄物の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内のノ
    ズルからの洗浄液の噴射量を調整する事により行うもの
    である事を特徴とする請求項1の被洗浄物の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内のノ
    ズルからの洗浄液の噴射量を調整する事により行うもの
    である事を特徴とする請求項2の被洗浄物の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内のノ
    ズルから噴射する洗浄液の加熱温度を調整する事により
    行うものである事を特徴とする請求項1の被洗浄物の洗
    浄方法。
  8. 【請求項8】 蒸気発生量の調整手段は、洗浄槽内のノ
    ズルから噴射する洗浄液の加熱温度を調整する事により
    行うものである事を特徴とする請求項2の被洗浄物の洗
    浄装置。
  9. 【請求項9】 洗浄槽には、汚染洗浄液を収納する汚液
    槽を接続し、この汚液槽を、蒸留槽を介して加熱器に接
    続し、汚液の循環再生使用を可能とした事を特徴とする
    請求項1の被洗浄物の洗浄方法。
  10. 【請求項10】 洗浄槽には、汚染洗浄液を収納する汚
    液槽を接続し、この汚液槽を、蒸留槽を介して加熱器に
    接続し、汚液の循環再生使用を可能とした事を特徴とす
    る請求項2の被洗浄物の洗浄装置。
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