JP6318939B2 - 洗浄方法、及び、洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄方法、及び、洗浄装置に関する。
被加工部材を加工するとき当該被加工部材に付着する加工油や表面処理部材の表面に付着している表面処理液などを洗浄する洗浄方法が知られている。例えば、特許文献1には、加圧条件下において大気圧条件下の沸点以上の温度に加熱された液体状の洗浄液を大気圧条件下に設置されている被洗浄部材に噴射することによって、気化した洗浄液が被洗浄部材を洗浄する洗浄方法が記載されている。
特開2011−228385号公報
しかしながら、特許文献1に記載の洗浄方法では、加圧条件下において大気条件下の沸点以上の温度にまで洗浄液を加熱するため、洗浄液を加圧しつつ所定の温度まで加熱するエネルギーが必要となる。また、加圧しつつ所定の温度まで加熱可能な洗浄液用の加圧加熱装置が必要となるため、洗浄装置の体格が大きくなり、また、洗浄にかかるコストが高くなる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エネルギーの使用量を低減する洗浄方法を提供することにある。また、別の目的は、体格を小さくしつつ、エネルギーの使用量を低減する洗浄装置を提供することにある。
本発明は、被洗浄部材(5)を洗浄液で洗浄する洗浄方法であって、収容工程、第一減圧工程、洗浄工程、第二減圧工程、乾燥工程、及び、排出工程を含む。収容工程では、洗浄液を供給可能な洗浄空間(100)に被洗浄部材を収容する収容工程の後、第一減圧工程では、洗浄空間を洗浄液が気化可能な第一圧力(P1)まで減圧する第一減圧工程の後、洗浄工程では、洗浄空間に大気圧下における洗浄液の沸点に比べ低い温度洗浄液を供給する。第二減圧工程では、洗浄空間を第一圧力に比べ低い第二圧力(P2)まで減圧する。第二減圧工程の後、乾燥工程では、乾燥気体を洗浄空間に供給する。乾燥工程の後、排出工程では、洗浄空間の洗浄液を外部に排出する。本発明の洗浄方法は、第二圧力が洗浄空間に存在する洗浄液の液滴を気化可能な圧力であることを特徴とする。
本発明の洗浄方法では、最初に被洗浄部材を収容する洗浄空間を第一圧力まで減圧する第一減圧工程を行う。このときの洗浄空間の圧力である第一圧力は、第一減圧工程の後に洗浄空間に供給される洗浄液が気化可能な圧力である。第一減圧工程の後、洗浄工程として洗浄液を洗浄空間に供給すると、洗浄空間に供給された洗浄液は気化する。本発明の洗浄方法では、この洗浄液の気化によって被洗浄部材に付着している加工油や表面処理液などの異物を吹き飛ばす。これにより、加圧条件下において大気圧条件下の沸点以上の温度に加熱された液体状の洗浄液を用いる洗浄方法に比べ、エネルギーの使用量を低減することができる。
また、本発明は、被洗浄部材(5)を洗浄液で洗浄する洗浄装置であって、洗浄空間形成部(10)、洗浄液貯留部(21)、洗浄液送出手段(22)、洗浄液供給手段(24)、熱交換部(23)、減圧手段(31)、乾燥気体供給部(40)、及び、排出部(50)を備える。洗浄空間形成部は、被洗浄部材を収容し洗浄液が供給可能な洗浄空間(100)を形成する。洗浄液貯留部は、被洗浄部材を洗浄する洗浄液を貯留する。洗浄液送出手段は、洗浄液貯留部に貯留されている洗浄液を送出する。洗浄液供給手段は、洗浄液を洗浄空間に供給する。熱交換部は、洗浄液貯留部と洗浄空間形成部との間に設けられ、洗浄液を大気圧下における沸点に比べ低い温度に加熱する。減圧手段は、洗浄空間を洗浄液が気化可能な第一圧力(P1)、及び、第一圧力に比べ低い圧力であって洗浄空間に存在する洗浄液の液滴を気化可能な第二圧力(P2)まで減圧可能である。乾燥気体供給部は、洗浄空間に乾燥気体を供給する。排出部は、洗浄空間の洗浄液を洗浄空間の外部に排出する。
本発明の洗浄装置では、洗浄空間を液体状の洗浄液を気化可能な第一圧力まで減圧する減圧手段を備えている。液体状の洗浄液を第一圧力まで減圧されている洗浄空間に供給すると、気化する洗浄液によって被洗浄部材に付着している異物を吹き飛ばすことができる。これにより、洗浄空間への供給前における加熱などの洗浄液の処理が不要となるため、エネルギーの使用量を低減することができる。また、洗浄空間への供給前に洗浄液を処理するための付帯設備が不要となるため、装置の体格を小さくすることができる。したがって、装置の体格を小さくしつつ、被洗浄部材の洗浄に必要なエネルギーを低減することができる。
本発明の一実施形態による洗浄装置の模式図である。 本発明の一実施形態による洗浄方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による洗浄方法における収容工程を説明する模式図である。 本発明の一実施形態による洗浄方法における第一減圧工程を説明する模式図である。 本発明の一実施形態による洗浄方法における洗浄工程を説明する模式図である。 本発明の一実施形態による洗浄方法における第二減圧工程を説明する模式図である。 本発明の一実施形態による洗浄方法における乾燥工程を説明する模式図である。 本発明の一実施形態による洗浄方法における排出工程を説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
一実施形態による洗浄装置1は、「洗浄空間形成部」としての洗浄部10、洗浄液供給部20、減圧部30、「乾燥気体供給部」としての乾燥空気供給部40、排出部50などを備える。洗浄装置1は、洗浄部10が有する洗浄空間100に収容される被洗浄部材5を洗浄する。
洗浄部10は、ステージ11、カバー12、シール部材13、カバー駆動用モータ14などから構成されている。洗浄部10は、被洗浄部材5を収容する洗浄空間100を形成する。
ステージ11は、洗浄部10の土台となる部材である。ステージ11の上面111には、被洗浄部材5が固定される固定台110が設けられている。固定台110は、後述する洗浄方法において上面111上に液体状の洗浄液が溜まるとき、被洗浄部材5と上面111上に溜まっている液体状の洗浄液とが接触しないよう上面111から比較的離れた位置に被洗浄部材5をセットする。ステージ11は、連通孔112、113を有する。連通孔112は、減圧部30が有する減圧通路321に連通する。連通孔113は、排出部50が有する排液通路521に連通する。
カバー12は、軸方向の断面形状が矩形状となるよう有底筒状に形成されている。カバー12は、洗浄空間100の減圧に対する耐圧性、及び、洗浄空間100に供給される洗浄液の温度に対する耐熱性を有する、例えば、金属から形成される。カバー12のステージ11と当接する側の端部は開口を有する。カバー12は、ステージ11に当接するとステージ11とともに洗浄空間100を形成する。
カバー12のステージ11と当接する側とは反対側の底部123に洗浄液供給部20の洗浄液ノズル24が設けられている。また、カバー12の底部123には連通孔121が形成されている。連通孔121は、乾燥空気供給部40が有する乾燥空気供給通路421に連通する。
カバー12には、洗浄空間100の圧力を検出する圧力センサ122が設けられている。圧力センサ122は、制御部8と電気的に接続している。圧力センサ122は、検出する洗浄空間100の圧力に応じた信号を制御部8に出力する。
シール部材13は、カバー12のステージ11と当接する側の端部に設けられる。シール部材13は、洗浄空間100の気密を維持する。
カバー駆動用モータ14は、カバー12と図示しない駆動機構を介して連結している。カバー駆動用モータ14は、制御部8と電気的に接続している。カバー駆動用モータ14は、制御部8からの指令に応じてカバー12をステージ11に対して往復移動させる。
洗浄液供給部20は、「洗浄液貯留部」としての洗浄液タンク21、「洗浄液送出手段」としての供給ポンプ22、「熱交換部」としての熱交換器23、「洗浄液供給手段」としての洗浄液ノズル24、洗浄液供給配管25、電磁弁26などから構成されている。洗浄液供給部20は、洗浄空間100に洗浄液を供給する。
洗浄液タンク21は、洗浄液を貯留している。洗浄液タンク21の内部には洗浄液供給配管25の一方の端部が設けられている。洗浄液供給配管25の他方の端部は、洗浄液ノズル24を介して洗浄部10と接続する。洗浄液供給配管25は、洗浄液タンク21の内部と洗浄空間100とを連通する洗浄液供給通路251を形成する。
供給ポンプ22は、洗浄液供給配管25の洗浄液タンク21寄りに設けられている。供給ポンプ22は、制御部8と電気的に接続している。供給ポンプ22は、制御部8からの指令に応じて洗浄液タンク21に貯留されている洗浄液を洗浄液ノズル24に送出する。
熱交換器23は、洗浄液供給配管25の供給ポンプ22と洗浄液ノズルとの間に設けられる。熱交換器23は、供給ポンプ22が送出する洗浄液を大気圧下における沸点より低い温度になるよう加熱する。
洗浄液ノズル24は、カバー12の外壁に設けられている。洗浄液ノズル24は、洗浄液供給配管25の他方の端部に接続している。洗浄液ノズル24は、洗浄液供給通路251を流れる洗浄液を洗浄空間100に噴射供給する。
電磁弁26は、洗浄液供給配管25において熱交換器23と洗浄液ノズル24との間に設けられている。電磁弁26は、ノーマリクローズタイプのバルブであって、制御部8と電気的に接続している。電磁弁26は、制御部8からの指令に応じて熱交換器23側の洗浄液供給通路251と洗浄液ノズル24側の洗浄液供給通路251とを連通または遮断する。
減圧部30は、「減圧手段」としての減圧ポンプ31、減圧配管32、電磁弁33などから構成されている。減圧部30は、洗浄空間100を減圧する。
減圧ポンプ31は、減圧通路321を形成する減圧配管32に設けられている。減圧ポンプ31は、制御部8と電気的に接続している。減圧ポンプ31は、制御部8からの指令に応じて洗浄空間100を減圧する。
電磁弁33は、減圧配管32において減圧ポンプ31と洗浄部10との間に設けられている。電磁弁33は、ノーマリクローズタイプのバルブであって、制御部8と電気的に接続している。電磁弁33は、制御部8からの指令に応じて減圧ポンプ31側の減圧通路321と洗浄部10側の減圧通路321とを連通する。
乾燥空気供給部40は、乾燥空気生成器41、乾燥空気供給配管42、電磁弁43などから構成されている。乾燥空気供給部40は、乾燥空気を洗浄空間100に供給する。
乾燥空気生成器41は、大気と洗浄空間100とを連通する乾燥空気供給通路421を形成する乾燥空気供給配管42に設けられている。乾燥空気生成器41は、大気から吸入する空気に含まれる水分などの異物を除去し、乾燥空気を生成する。
電磁弁43は、乾燥空気供給配管42において乾燥空気生成器41と洗浄部10との間に設けられている。電磁弁43は、ノーマリクローズタイプのバルブであって、制御部8と電気的に接続している。電磁弁43は、制御部8からの指令に応じて乾燥空気生成器41側の乾燥空気供給通路421と洗浄部10側の減圧通路321とを連通する。
排出部50は、排液タンク51、排液配管52、電磁弁53などから構成されている。排出部50は、洗浄空間100の洗浄液を外部に排出する。
排液タンク51は、排液配管52のステージ11と接続する側とは反対側の端部に接続するよう設けられている。排液タンク51は、洗浄空間100において被洗浄部材5の洗浄に使用した使用済みの洗浄液を貯留する。
電磁弁53は、排液配管52において排液タンク51と洗浄部10との間に設けられている。電磁弁53は、ノーマリクローズタイプのバルブであって、制御部8と電気的に接続している。電磁弁53は、制御部8からの指令に応じて排液タンク51側の排液通路521と洗浄部10側の排液通路521とを連通する。
次に、洗浄装置1を用いる一実施形態による洗浄方法について、図2〜8に基づいて説明する。図2には、一実施形態による洗浄方法の各工程を説明するフローチャートを示す。図3〜8は、各工程における洗浄装置1の作用を洗浄装置1の内部における洗浄液や乾燥空気などの流体の流れを中心に説明する模式図である。
最初に、ステップ(以下、「S」と示す)101において、「収容工程」として被洗浄部材5を洗浄空間100にセットする。洗浄装置1では、図3に示すように、カバー駆動用モータ14によってカバー12をステージ11から離れるよう駆動する。被洗浄部材5を固定台110にセットし、カバー12がステージ11と当接するようカバー12を駆動する。カバー12とステージ11とが当接すると、シール部材13によって洗浄空間100の気密が維持される。
次に、S102において、「第一減圧工程」として洗浄空間100を所定の第一圧力P1まで減圧する。洗浄装置1では、制御部8の指令に応じて電磁弁33を開いた後、減圧ポンプ31を作動し、図4の矢印F4に示すように、洗浄空間100の気体を吸引する。ここで、所定の第一圧力P1とは、次のS103において洗浄空間100に供給される洗浄液が気化可能な程度の圧力である。例えば、洗浄空間100に供給される洗浄液を40℃の水とする場合、所定の第一圧力P1は、0.0074MPaとなる。
S102において洗浄空間100を所定の第一圧力P1まで減圧されると、次に、「洗浄工程」としてのS103において、洗浄空間100に洗浄液を供給する。洗浄装置1では、制御部8の指令に応じて電磁弁26を開いた後、供給ポンプ22を作動し、図5の矢印F51に示すように、洗浄液タンク21に貯留されている洗浄液を洗浄空間100に供給する。洗浄液供給通路251を流れる洗浄液は、途中、熱交換器23によって所定の温度まで加熱される。このとき、所定の温度は、大気圧下における沸点以下となっている。熱交換器23を通って加熱された洗浄液は、洗浄液ノズル24から洗浄空間100に噴射供給される。このとき、洗浄液ノズル24は、洗浄の効果を高めるため、例えば、間欠噴射によって洗浄液を供給してもよい。
洗浄空間100に噴射された洗浄液は、図5の矢印F52に示すように、被洗浄部材5の周囲に拡散する。洗浄空間100は減圧されているため、洗浄空間100で拡散する洗浄液は、瞬間的に気化する。この洗浄液の気化による急激な体積膨張によって被洗浄部材5に付着している加工油や表面処理液などの異物を吹き飛ばす。被洗浄部材5の周囲に拡散した洗浄液の一部は、被洗浄部材5の外壁やカバー12の内壁などで凝縮し洗浄液の液滴dp3を形成する。
次に、「第二減圧工程」としてのS104において、洗浄空間100を所定の第二圧力まで減圧する。洗浄装置1では、制御部8の指令に応じて電磁弁33を開いた後、減圧ポンプ31を作動し、図6の矢印F6に示すように、洗浄空間100の気体を吸引する。ここで、所定の第二圧力P2とは、洗浄液の液滴dp3が気化可能な程度の圧力である。すなわち、S104において、洗浄空間100に存在する洗浄液の液滴dp3は全て気体となり、洗浄空間100には気体状の洗浄液が漂うこととなる。
次に、「乾燥工程」としてのS105において、洗浄空間100に乾燥空気を供給する。洗浄装置1では、制御部8の指令に応じて電磁弁43を開いた後、乾燥空気生成器41において水分などの異物を除去した乾燥空気を図7の矢印F71に示すように、洗浄空間100に供給する。連通孔121を通った乾燥空気は、図7の矢印F72に示すように、カバー12の底部123側からステージ11側に流れる。これにより、洗浄空間100に漂っている気体状の洗浄液は、矢印F72の流れによってステージ11の上面111上に集められる。また、乾燥空気の供給によって洗浄空間100の圧力は大気圧に戻るため、上面111上に集められた気体状の洗浄液は凝縮し、図7に示すように、液体状の洗浄液となって上面111上に溜まる。
次に、「排出工程」としてのS106において、上面111上に溜まっている液体状の洗浄液を外部に排出する。洗浄装置1では、制御部8の指令に応じて電磁弁53を開き、ステージ11の上面111上に溜まっている液体状の洗浄液を使用済みの洗浄液として図8の矢印F8に示すように排液タンク51に排出する。
この後、カバー駆動用モータ14によってカバー12をステージ11から離れるよう駆動し、被洗浄部材5を洗浄空間100から取り出す。
このようにして、一実施形態による洗浄方法では、被洗浄部材5を洗浄かつ乾燥する。
一実施形態による洗浄方法では、被洗浄部材5がセットされている洗浄空間100に供給される洗浄液が気化可能な程度の圧力である第一圧力P1まで洗浄空間100を減圧した後、洗浄液を洗浄空間100に供給する。洗浄空間100に供給された洗浄液は、洗浄空間100において瞬間的に気化するため洗浄液の体積が急激に大きくなり、被洗浄部材5に付着している異物を吹き飛ばす。これにより、加圧条件下において大気圧条件下の沸点以上の温度に加熱された液体状の洗浄液を用いる洗浄方法に比べ、被洗浄部材5の洗浄に用いるエネルギーの使用量を低減することができる。
また、一実施形態による洗浄装置1では、洗浄液が気化可能な程度まで洗浄空間100を減圧するため洗浄液を洗浄空間100に供給する前に加圧や加熱などの処理を行う必要がなくなる。これにより、被洗浄部材5を洗浄するときに使用するエネルギーを低減することができる。また、事前に洗浄液を処理するための付帯設備が不要となるため、装置の体格を小さくすることができる。したがって、装置の体格を小さくしつつ被洗浄部材5の洗浄に用いるエネルギーの使用量を低減することができる。
一実施形態による洗浄方法では、洗浄液は、洗浄空間100に供給される前に大気圧下における沸点より低い温度となるよう加熱される。これにより、比較的高めの低圧においても気化することができるため、洗浄空間100における第一圧力P1を大気圧より低い圧力であって比較的高い圧力とすることができる。したがって、被洗浄部材5の洗浄に用いるエネルギーの使用量を低減することができる。
一実施形態による洗浄方法では、洗浄工程の後、第二減圧工程として洗浄空間100を所定の第二圧力P2まで減圧する。この所定の第二圧力P2は、所定の第一圧力P1より低い圧力であるため、洗浄空間100の洗浄液のうち凝縮した液体状の洗浄液を全て気化することができる。これにより、液滴dp3が付着している被洗浄部材5を比較的少ないエネルギーで乾燥することができる。したがって、被洗浄部材5の洗浄に用いるエネルギーの使用量を低減することができる。
また、第二減圧工程の後、乾燥工程として洗浄空間100に乾燥空気を供給する。このとき、乾燥空気は、カバー12において使用済みの洗浄液を排出する連通孔113を有するステージ11とは反対側に位置するカバー12の底部123から洗浄空間100に供給されるため、洗浄空間100を漂う気体状の洗浄液は、ステージ11の上面111上に集められる。また、減圧されている洗浄空間に乾燥空気が供給されるため、洗浄空間100を漂う気体状の洗浄液は凝縮し液体状となる。液体状となった洗浄液は、ステージ11が有する連通孔113、排液通路521を通って排液タンク51に排出される。これにより、洗浄空間100の使用済みの洗浄液を簡便に排出することができる。したがって、被洗浄部材5の洗浄に用いるエネルギーの使用量を低減することができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、洗浄装置は、洗浄液を加熱する熱交換器を備えるとした。しかしながら、熱交換器は備えなくてもよい。
(イ)上述の実施形態では、洗浄装置は、乾燥空気供給部が供給する乾燥空気の流れによって洗浄空間を漂う気体状の洗浄液をステージ付近に集め、液体状とした後、洗浄液排出部によって排出するとした。しかしながら、使用済みの洗浄液を排出する方法はこれに限定されない。例えば、ミストコレクタなどによって気体状の洗浄液を回収してもよい。
(ウ)上述の実施形態では、カバーの軸方向の断面形状は矩形状であるとした。しかしながら、断面形状はこれに限定されない。被洗浄部材の側壁の近傍に位置する部位の内径を比較的小さくし、カバーの内壁と被洗浄部材の外壁との間の隙間を小さくしてもよい。これにより、当該隙間を流れる乾燥空気の流速が速くなるため、気体状の洗浄液を効率的にステージ付近に集めることができ、ステージの上面上に液体状の洗浄液を溜めやすくすることができる。
(エ)上述の実施形態では、乾燥工程の後、排出工程を行うとした。しかしながら、乾燥工程において乾燥空気を供給し洗浄空間の圧力が大気圧となった後に乾燥空気を供給しつつ使用済みの洗浄液を排出してもよい。すなわち、洗浄空間の圧力が大気圧となった後に乾燥工程と排出工程とを同時に行ってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・洗浄装置、
5 ・・・被洗浄部材、
10 ・・・洗浄部(洗浄空間形成部)
100 ・・・洗浄空間、
21 ・・・洗浄液タンク(洗浄液貯留部)、
22 ・・・供給ポンプ(洗浄液送出手段)、
24 ・・・洗浄液ノズル(洗浄液供給手段)、
31 ・・・減圧ポンプ(減圧手段)。

Claims (2)

  1. 被洗浄部材(5)を洗浄液で洗浄する洗浄方法であって、
    前記洗浄液を供給可能な洗浄空間(100)に前記被洗浄部材を収容する収容工程と、
    前記収容工程の後、前記洗浄空間を前記洗浄液が気化可能な第一圧力(P1)まで減圧する第一減圧工程と、
    前記第一減圧工程の後、大気圧下における前記洗浄液の沸点に比べ低い温度の前記洗浄液を前記洗浄空間に供給する洗浄工程と、
    前記洗浄工程の後、前記洗浄空間を前記第一圧力に比べ低い第二圧力(P2)まで減圧する第二減圧工程と、
    前記第二減圧工程の後、乾燥気体を前記洗浄空間に供給する乾燥工程と、
    前記乾燥工程の後、前記洗浄空間の前記洗浄液を外部に排出する排出工程と、
    を含み、
    前記第二圧力は、前記洗浄空間に存在する前記洗浄液の液滴を気化可能な圧力である洗浄方法。
  2. 被洗浄部材(5)を洗浄液で洗浄する洗浄装置(1)であって、
    前記被洗浄部材を収容し前記洗浄液が供給可能な洗浄空間(100)を形成する洗浄空間形成部(10)と、
    前記被洗浄部材を洗浄する前記洗浄液を貯留する洗浄液貯留部(21)と、
    前記洗浄液貯留部に貯留されている前記洗浄液を送出する洗浄液送出手段(22)と、
    前記洗浄液を前記洗浄空間に供給する洗浄液供給手段(24)と、
    前記洗浄液貯留部と前記洗浄空間形成部との間に設けられ、前記洗浄液を大気圧下における沸点に比べ低い温度に加熱する熱交換部(23)と、
    前記洗浄空間を前記洗浄液が気化可能な第一圧力(P1)、及び、前記第一圧力に比べ低い圧力であって前記洗浄空間に存在する前記洗浄液の液滴を気化可能な第二圧力(P2)まで減圧可能な減圧手段(31)と、
    前記洗浄空間に乾燥気体を供給する乾燥気体供給部(40)と、
    前記洗浄空間の前記洗浄液を前記洗浄空間の外部に排出する排出部(50)と、
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
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