JPH0611435B2 - 真空洗浄装置 - Google Patents

真空洗浄装置

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JPH0611435B2
JPH0611435B2 JP24025989A JP24025989A JPH0611435B2 JP H0611435 B2 JPH0611435 B2 JP H0611435B2 JP 24025989 A JP24025989 A JP 24025989A JP 24025989 A JP24025989 A JP 24025989A JP H0611435 B2 JPH0611435 B2 JP H0611435B2
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vacuum
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solvent
vacuum pump
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    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/04Cleaning involving contact with liquid
    • B08B3/08Cleaning involving contact with liquid the liquid having chemical or dissolving effect

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属、セラミックス、プラスチックス等の加
工物を有機溶剤で洗浄する真空洗浄装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の加工物(加工物を保持または収容する治具等を含
める)を洗浄する装置としては、特開昭63−2968
81号公報に開示されているものがある。
これは、加工物の表面に付着する油脂、塵埃等を洗浄す
るために、真空密閉容器の中に加工物を収容し、真空密
閉容器内を真空にし、該加工物に有機溶剤をシャワー状
に噴射して油脂や塵埃を洗い流し、真空密閉容器内に有
機溶剤の蒸気を発生させ、有機溶剤蒸気を加工物の表面
に凝縮させて、前工程で洗い残した油脂を溶解洗浄し、
真空密閉容器内を真空にし、加工物を乾燥して、加工物
を脱脂洗浄する真空洗浄装置である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この真空洗浄装置には、洗浄剤として用いる有機溶剤の
使用量が、真空を利用しない他の従来型の洗浄装置に比
べて大幅に低減できるという利点がある。しかしなが
ら、真空密閉容器内の加工物を真空乾燥する際、真空密
閉容器内に残存する有機溶剤蒸気の一部が、真空排気系
の排気口で完全に回収されないで大気中に放出されてし
まうという問題点があった。このため、有機溶剤の使用
量が増大してランニングコストが高くなり、そのうえ作
業環境が悪化し、労働安全衛生上においても問題があっ
た。さらに有機溶剤は大気や地中を汚染し、地球環境の
破壊にもつながる様々な問題を引き起していた。
本発明の技術的課題は、上記問題点を解消した真空洗浄
装置を提供することにある。
〔発明の技術的課題を解決するために講じた技術的手段〕
技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、加工
物を収容する真空密閉容器と、該真空密閉容器より真空
密閉容器内の気体を排気する真空ポンプと、真空容器内
に残った有機溶剤を集めて蒸発させる蒸発槽と、該蒸発
槽で発生した有機溶剤蒸気を集めて液化する冷却器と、
該冷却器で液化した有機溶剤を一時貯溜する補助タンク
と、前記真空密閉容器と配管とにより接続される有機溶
剤を貯溜する溶剤タンクと、前記真空密閉容器内が真空
時に前記溶剤タンク内に貯溜されている有機溶剤を噴射
するシャワー栓とを有し、前記真空密閉容器内に加工物
を収容した後、該真空密閉容器内を前記真空ポンプで排
気して真空にし、前記シャワー栓から前記溶剤タンク内
の有機溶剤を噴射し、加工物に付着している油脂を洗浄
し、さらに洗い残した油脂を有機溶剤蒸気で蒸気洗浄
し、前記真空密閉容器内を真空ポンプで真空排気し、加
工物を乾燥することにより、加工物を脱脂洗浄する真空
洗浄装置において、 前記真空密閉容器内を真空排気して加工物を乾燥する真
空ポンプと、該真空ポンプに接続される有機溶剤を貯溜
する溶剤タンクと、前記真空ポンプと前記溶剤タンクと
の間あるいは溶剤タンクの内部に設ける有機溶剤蒸気を
凝縮する凝縮機とを有し、該溶剤タンクの出口を前記真
空密閉容器の有機溶剤を噴射するシャワー栓に接続され
る有機溶剤流入口に接続し、真空密閉容器から真空ポン
プ、溶剤タンクを経て真空密閉容器に至るまでの溶剤の
閉流路あるいは真空密閉容器から真空ポンプ、凝縮機、
溶剤タンクを経て真空密閉容器に至るまでの溶剤の閉流
路を形成し、並びに真空密閉容器から蒸発槽、冷却機を
経て真空ポンプに至る流路及び冷却器から補助タンクを
経て真空ポンプに至る流路を閉流路に形成することであ
る。
〔作 用〕
本発明では、溶剤の閉流路が真空密閉容器から真空ポン
プ、溶剤タンクを経て真空密閉容器に至るまで、あるい
は真空密閉容器から真空ポンプ、凝縮機、溶剤タンクを
経て真空密閉容器に至るまでの溶剤の閉流路が形成され
るので、真空密閉容器内の有機溶剤は真空密閉容器から
前記真空ポンプにより気化されながら排出され、排出さ
れた有機溶剤の気体は後段の凝縮機で凝縮液化され、さ
らに前記溶剤タンクに液化貯溜され、貯溜された有機溶
剤は、真空密閉容器のシャワー栓から噴射され、有機溶
剤は循環される。このように真空洗浄装置内の有機溶剤
は、真空排除系の排気口から大気中に放出されることな
く完全に回収することが可能となる。
〔実施例〕
本発明を図面の実施例について説明すると、第1図及び
第2図は本発明装置の一実施例を示すブッロク図であ
る。
本発明の実施例を第1図に従って述べると、加工物1を
収容する円筒形の真空密閉容器2には配管接続口が4ケ
所設けられ、さらに真空密閉容器2の前部には図示して
いないが真空密閉容器への加工物1の搬入搬出口が設け
られ、また底部には有機溶剤を蒸発させるヒータH1が
設けられ、第1の配管接続口はバルブV1を経て補助真
空ポンプ3(例えば油回転ポンプ)の吸い込み口と配管
で接続されている。そして第2の配管接続口はバルブV
2を介して真空ポンプ5(例えば液封式真空ポンプ)の
吸い込み口と配管4で接続され、真空ポンプ5の排出口
は有機溶剤蒸気を液化凝縮する凝縮機6の入口と配管接
続され、さらに凝縮機6の出口は凝縮機で凝縮した有機
溶剤液を貯溜する溶剤タンク7の入口に配管で接続さ
れ、そしてさらに溶剤タンク7の有機溶剤液出口と真空
密閉容器2の第3の配管接続口とはバルブV3を介して
配管10で接続され、また前記第3の配管接続口は真空
密閉容器2内で加工物1に向けて配設された有機溶剤を
噴射するシャワー栓11に接続されている。
これで真空閉容器2から真空ポンプ5、凝縮機6、溶剤
タンク7、真空密閉容器2までの溶剤の閉流路が形成さ
れる。なお溶剤タンク7の内部には、液化して貯溜され
ている有機溶剤が再び蒸気化して、溶剤タンク7内の圧
力が上昇するのを防止するための有機溶剤冷却管8が設
けられており、溶剤タンク7の底部には有機溶剤冷液9
が貯溜される。
そして真空密閉容器2の底部に設けられた第4の配管接
続口はバルブV4を介して有機溶剤を蒸発させる蒸発槽
12の入口と接続され、蒸発槽12にはその底部に有機
溶剤を蒸発させるためのヒータH2が設けられ、さらに
蒸発した有機溶剤蒸気の出口も設けられ、この蒸発槽1
2の有機溶剤蒸気の出口は有機溶剤蒸気を液化するため
の冷却器14を介して真空ポンプ5の吸い込み口と配管
13で接続され、冷却器14と真空ポンプ5の間にはバ
ルブV5が設けられている。
一方これとは別に、冷却器14に設けられている液化し
た有機溶剤液の出口は、バルブV6を介して液化した有
機溶剤を一時貯溜する補助タンク15の入口に配管接続
されている。そしてさらに、補助タンク15に別に設け
られた有機溶剤の液出口はバルブV7を介して真空ポン
プ5の吸い込み口に配管接続されている。
以上のように、この発明は構成されているが、その機能
については以下に説明する。
この発明による真空洗浄装置では、まず最初に真空密閉
容器2の搬入口から真空密閉容器2内に油脂の付着した
加工物1を搬入する。このとき真空密閉容器の中には加
工物1と共に大気が混入するので、バルブV2とバルブ
3およびバルブV4を閉じ、バルブV1を開け、補助真
空ポンプ3を作動させて真空密閉容器2内を真空に減圧
し、その後バルブV1を閉じ、補助真空ポンプ3の作動
を停止させ、つぎにバルブV3を開ける。バルブV3を
開けると、真空になっている真空密閉容器2内と溶剤タ
ンク7内との圧力差により、配管10を経てシャワー栓
11から溶剤タンク7内の有機溶剤冷液9が加工物1に
噴射される。
真空密閉容器2内に有機溶剤冷液9が噴射されたとき、
真空密閉容器内は真空状態にあったので、有機溶剤冷液
9は加工物1の細かな上向きまたは下向きの深い凹部や
隙間内に確実に吸い込まれて侵入し、加工物の隅々に至
るまで加工物に付着した油脂を洗い流しながら加工物1
を冷却する。そして、油脂を洗い流した有機溶剤は真空
密閉容器2の底部に貯溜される。
つぎにバルブV3を閉じて、真空密閉容器2の底部に配
設されたヒータH1により真空密閉容器の底部に貯溜さ
れた有機溶剤を加熱蒸発させ、この有機溶剤蒸気で前工
程で洗い残した加工物1の表面の油脂を溶解洗浄する。
このとき有機溶剤蒸気は、前工程で冷却された加工物1
に接触して加工物の表面に凝縮して、加工物の表面に有
機溶剤蒸気の持つエネルギーを放出し、加工物の温度を
有機溶剤蒸気温度まで上昇させる。一方、加工物の表面
で凝縮した有機溶剤は、加工物の表面の油脂を柔らかく
して、これを溶解洗浄する。
ついで、バルブV4を開け、真空密閉容器2内に残って
いる有機溶剤液を蒸発槽12に移してからバルブV4を
閉じる。その後、バルブV5およびバルブV7が閉じて
いる状態で、真空ポンプ5を作動してバルブV2を開
け、真空密閉容器2内から有機溶剤蒸気および僅かに残
存している有機溶剤液を排出し、真空密閉容器内と加工
物の乾燥を終了する。このとき、有機溶剤液は真空下で
蒸発排出される。真空ポンプ5から排出された有機溶剤
の気体は、後段の凝縮機6で有機溶剤液に凝縮液化さ
れ、後段の溶剤タンク7に貯溜される。ここで凝縮機6
の構成は、従来より知られている公知の凝縮機を使用す
れば十分である。
また、この凝縮機6は、溶剤タンク7の外部に設置する
ことも、あるいは溶剤タンクの内部に設置することも自
由である。溶剤タンク7に貯溜された有機溶剤液は溶剤
タンクの内部に設けられている有機溶剤液冷却管8で冷
却され、有機溶剤蒸気が再び蒸気化して、溶剤タンク内
の圧力が上昇するのを防止し、つぎのシャワー栓から噴
射する工程に備える。
以上の通り、溶剤の閉流路が真空密閉容器2から真空ポ
ンプ5、凝縮機6、溶剤タンク7を経て真空密閉容器2
に至るまで形成されるので、真空密閉容器内の有機溶剤
は真空密閉容器から前記真空ポンプ5により気化されな
がら排出される。この排出された有機溶剤の気体は、従
来の特開昭63−296881号に記載された「冷却
器」あるいは特開昭56−115676号に記載された
「液貯槽に設けた冷却手段」が設置されている系路を通
過するものではないから、本発明の有機溶剤の気体を、
従来技術の装置では捕捉して液化することは不可能であ
ったが、本発明では凝縮機6の存在により凝縮液化する
ことができ、さらに溶剤タンク7に液化貯溜され、さら
に溶剤タンク7に液化貯溜され、貯溜された有機溶剤は
真空密閉容器2のシャワー栓11に接続される有機溶剤
流入口を経てシャワー栓から噴射され、この真空洗浄装
置内の有機溶剤は循環され、真空排気系の排気口から大
気中に放出されることなく完全に回収することが可能と
なる。
前述の説明で、蒸発槽12に移された有機溶剤液は、蒸
発槽12に設けられたヒータH2で加熱蒸発されること
となる。ここで蒸発した有機溶剤蒸気は真空ポンプ5を
作動させ、バルブV5とバルブV6およびバルブV7を
開けることによって真空ポンプ5に吸引される。有機溶
剤蒸気は真空ポンプ5に吸引される途中で大部分で冷却
器14で冷却液化されて補助タンク15に流下する。
流下した有機溶剤液は冷却器14で液化しなかった有機
溶剤蒸気と共に真空ポンプ5に吸引されて凝縮機6に送
られる。有機溶剤液と共に送られた有機溶剤蒸気は濃縮
液化されて溶剤タンク7に貯溜され、シャワー栓から噴
射する工程に備える。
つぎに第2の実施例として、第2図を用いて説明する。
加工物1を収容する円筒形の真空密閉容器2には、実施
例1における第1の配管接続口が省略されて、第2〜第
4の配管接続口が3ケ所に設けられ、真空密閉容器2の
前部には真空密閉容器への加工物の搬入搬出口(図示し
ない)が設けられ、底部にはヒータH1が設けられてい
る。そして第2の配管接続口はバルブV2を介して真空
ポンプ5(例えばスクリュー式真空ポンプ)の吸い込み
口と配管4で接続され、真空ポンプ5の排出口はバルブ
V9を介して凝縮機6の入口と配管接続され、真空ポン
プ5とバルブV9との間に大気と連通しているバルブV
8が接続されている。さらに凝縮機6の出口は溶剤タン
ク7の入口に配管で接続され、そして溶剤タンク7の有
機溶剤液出口と真空密閉容器2の第3の配管接続口とバ
ルブV3を介して配管10で接続され、前記第3の配管
接続口は真空密閉容器内で加工物に向けて配設された有
機溶剤を噴射するシャワー栓11に接続されている。こ
のようにして真空密閉容器2から真空ポンプ5、凝縮機
6、溶剤タンク7、真空密閉容器2までの溶剤の閉流路
が形成される。
そして真空密閉容器2の底部に設けられた第4の配管接
続口はバルブV4を介して蒸発槽12の入口と接続さ
れ、蒸発槽の底部にはヒータH2が設けられ、さらに蒸
発槽の上部には蒸発した有機溶剤蒸気の出口が設けら
れ、この出口は冷却器14を介して真空ポンプ5の吸い
込み口と配管13で接続され、冷却器14と真空ポンプ
5の間にはバルブV5が設けられている。一方、これと
は別に冷却器14に設けられている液化した有機溶剤液
の出口はバルブV6を介して補助タンク15の入口に配
管接続されている。補助タンク15に設けられた有機溶
剤の液出口はバルブV7を介して真空ポンプ5の吸い込
み口に配管接続されている。
以上のように第2の実施例は構成されており、その機能
については、実施例1における説明中「真空密閉容器2
の搬入口から真空密閉容器2内に油脂の付着した加工物
1を搬入する。このとき真空密閉容器の中には加工物1
と共に大気が混入するので、バルブV2とバルブV3お
よびバルブV4を閉じ、バルブV1を開け、補助真空ポ
ンプ3を作動させて真空密閉容器2内を真空に減圧
し、」とある部分を、「真空密閉容器2の搬入口から真
空密閉容器2内に油脂の付着した加工物1を搬入する。
このとき真空密閉容器の中には加工物1と共に大気が混
入するので、バルブV3とバルブV4、バルブ5、バル
ブV7およびバルブV9を閉じ、真空ポンプ5を作動さ
せ、バルブV2とバルブV8を開けて真空密閉容器2内
を真空に減圧し、」と読み代え、実施例1に加えてバル
ブV8およびバルブV9の開閉を追加すればよい。
これにより本発明では、補助真空ポンプ3を省略して真
空ポンプ5一台で、真空洗浄装置を実施することが可能
となる。
したがって上記構成によれば、真空密閉容器内の加工物
を真空乾燥する際、真空密閉容器内に残存する有機溶剤
蒸気の全部を、真空排気系の排気口で完全に回収するこ
とができ、有機溶剤が大気中に放出されなくなったの
で、洗浄剤として用いる有機溶剤の使用量が、他の従来
型の洗浄装置に比べて大幅に低減できるとともに、作業
環境を大幅に改善し、踏動安全衛生上における安全性も
確保できることとなった。
このように有機溶剤の使用量が大幅に低減できる結果、
ランニングコストも安くなり、かつ大気や地中の汚染を
防止し、地球環境の破壊ということにつながる様々な問
題を解決できる。
上記実施例では、真空密閉容器を円筒形状である場合に
ついて述べたが、真空密閉容器が多角形状であっても直
方体形状であってもかまわない。
また加工物の搬入搬出口が真空密閉容器の前部に設けら
れている例について説明したが、真空密閉容器の後部は
もちろん、上部であっても、側面であってもこの発明を
実施する上で妨げにならないものであればかまわない。
凝縮機と溶剤タンクが別々である場合について述べた
が、凝縮機と溶剤タンクが一体的で、一方が他方を内蔵
する内蔵型のものとしてもよい。
さらに真空ポンプ3が油回転ポンプで、真空ポンプが液
封式真空ポンプ、スクリュー式真空ポンプである例につ
いて説明したが、この発明装置に使用する真空ポンプ
は、ルーツ式真空ポンプあるいは他の真空ポンプで、こ
の発明を実施する上で妨げにならないものであればよ
く、好ましくはドライ型の真空ポンプが良好な結果を提
供する。
〔発明の効果〕
よって本発明によれば、真空密閉容器から真空ポンプ、
溶剤タンクを経て真空密閉容器に至るまで、あるいは真
空密閉容器から真空ポンプ、凝縮機、溶剤タンクを経て
真空密閉容器に至るまでの溶剤の閉流路が形成される。
このため真空密閉容器内の有機溶剤は真空密閉容器から
前記真空ポンプにより気化されながら排出され、排出さ
れた有機溶剤の気体は凝縮機で凝縮液化され、溶剤タン
クに液化貯溜され、貯溜された有機溶剤は真空密閉容器
のシャワー栓に接続された有機溶剤流入口を経てシャワ
ー栓から噴射され、再度真空ポンプにより気化されると
いう工程が繰り返えされる。
このように真空洗浄装置内の有機溶剤は、真空排気系の
排気口から大気中に放出されずに完全に回収されるの
で、洗浄剤として用いられる有機溶剤の使用量を、他の
従来型の洗浄装置に比べて大幅に低減できると共に、作
業環境を大幅に改善し、労働安全衛生上における安全性
も確保できる等のすぐれた効果を有する。
さらに、有機溶剤の使用量が大幅に低減できる結果、ラ
ンニングコストも安くなり、大気や地中の汚染を防止
し、地球環境の破壊につながる様々な社会問題を解決で
きるという顕著で重要な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明装置の一実施例を示すブッロ
ク図である。 1………加工物 2………真空密閉容器 3………補助真空ポンプ 4、10、13………配管 5………真空ポンプ 6………凝縮機 7………溶剤タンク 8………有機溶剤液冷却管 9………有機溶剤冷液 11………シャワー栓 12………蒸発槽 14………冷却器 15………補助タンク H1、H2………ヒータ V1〜V9………バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工物を収容する真空密閉容器と、該真空
    密閉容器より真空密閉容器内の気体を排気する真空ポン
    プと、真空容器内に残った有機溶剤を集めて蒸発させる
    蒸発槽と、該蒸発槽で発生した有機溶剤蒸気を集めて液
    化する冷却器と、該冷却器で液化した有機溶剤を一時貯
    溜する補助タンクと、前記真空密閉容器と配管とにより
    接続される有機溶剤を貯溜する溶剤タンクと、前記真空
    密閉容器内が真空時に前記溶剤タンク内に貯溜されてい
    る有機溶剤を噴射するシャワー栓とを有し、前記真空密
    閉容器内に加工物を収容した後、該真空密閉容器内を前
    記真空ポンプで排気して真空にし、前記シャワー栓から
    前記溶剤タンク内の有機溶剤を噴射し、加工物に付着し
    ている油脂を洗浄し、さらに洗い残した油脂を有機溶剤
    蒸気で蒸気洗浄し、前記真空密閉容器内を真空ポンプで
    真空排気し、加工物を乾燥することにより、加工物を脱
    脂洗浄する真空洗浄装置において、 前記真空密閉容器内を真空排気して加工物を乾燥する真
    空ポンプと、該真空ポンプに接続される有機溶剤を貯溜
    する溶剤タンクと、前記真空ポンプと前記溶剤タンクと
    の間あるいは溶剤タンクの内部に設ける有機溶剤蒸気を
    凝縮する凝縮機とを有し、該溶剤タンクの出口を前記真
    空密閉容器の有機溶剤を噴射するシャワー栓に接続され
    る有機溶剤流入口に接続し、真空密閉容器から真空ポン
    プ、溶剤タンクを経て真空密閉容器に至るまでの溶剤の
    閉流路あるいは真空密閉容器から真空ポンプ、凝縮機、
    溶剤タンクを経て真空密閉容器に至るまでの溶剤の閉流
    路を形成し、並びに真空密閉容器から蒸発槽、冷却器を
    経て真空ポンプに至る流路及び冷却器から補助タンクを
    経て真空ポンプに至る流路を閉流路に形成することを特
    徴とする真空洗浄装置。
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