JP3290919B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP3290919B2
JP3290919B2 JP11617697A JP11617697A JP3290919B2 JP 3290919 B2 JP3290919 B2 JP 3290919B2 JP 11617697 A JP11617697 A JP 11617697A JP 11617697 A JP11617697 A JP 11617697A JP 3290919 B2 JP3290919 B2 JP 3290919B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/04Solvent extraction of solutions which are liquid
    • B01D11/0492Applications, solvents used
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/26Cleaning or polishing of the conductive pattern

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電子部
品、精密部品、プリント配線基板、金属部品その他の各
種被洗浄物(ワーク)を洗浄処理するような洗浄装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の各種被洗浄物を洗浄処理
するには、例えばグリコールエーテル系の洗浄剤でワー
クを洗浄し、洗浄後のワークに付着した洗浄剤をIPA
(イソプロピルエーテル)でリンスする手段がとられて
いた。上述のIPAは比重0.8、沸点82.4℃、引
火点が常温以下の可燃性液体(危険物)であるため、洗
浄装置に防爆構造を付加する必要があり、装置構造が複
雑化するばかりでなく、装置コストが高価となる問題点
があった。
【0003】このような問題点を解決するために本出願
人は既に特開平9−22201号公報に記載の洗浄装置
を発明した。すなわち、グルコールエーテル系溶剤とし
てPS−2(商品名)を用い、この洗浄溶剤(PS−
2)を貯溜した洗浄槽の液面上部にフッ素系溶剤(リン
ス溶剤)としてのHFC(ハイドロ・フルオロ・カーボ
ン)またはHFE(ハイドロ・フルオロ・エーテル)の
蒸気層を形成し、洗浄溶剤にて被洗浄物としてのワーク
を洗浄し、洗浄後のワークを蒸気層まで引き上げて、リ
ンス(ワークに付着したPS−2を除去)すると共に、
上述の洗浄槽にプール槽を隣設し、洗浄溶剤にリンス溶
剤が混入された溶液を該プール槽にて一旦貯溜した後
に、この溶液を比重分離部に導出して、PS−2の比重
=0.94〜0,96とHFCの比重=1.58(また
はHFEの比重=1.52)との比重差を利用して比重
分離すべく構成した洗浄装置である。
【0004】ここで、上述のPS−2、HFC、HFE
のそれぞれの物性は次の通りである。PS−2の物性(洗浄溶剤の物性) 外 観……無色透明液体 有効成分……99%以上 比 重……0.940〜0.960 引火点 ……100℃以上 粘 度……5.3mPa・S 沸 点……210〜230℃ pH ……化学的中性 表面張力……27.7dyne/cm 浸透力 ……1.7秒 臭 気……グリコールエーテル臭 なお、上記PS−2(グリコールエーテル系溶剤)は危
険物第4類第3石油類に該当し、優れた洗浄性および高
絶縁信頼性を有する非水系洗浄剤である。
【0005】HFCの物性(リンス溶剤の物性) 化学式 ……CF3 CFHCFHCF2 CF3 分子量 ……252 沸 点……54℃ 凝固点 ……マイナス80℃ 比 重……1.58 粘 度……0.67cp 表面張力……14.1dyne/cm 比 熱……0.283cal/gm℃ 蒸発潜熱……24.2cal/gm 引火点 ……なしHFEの物性(リンス溶剤の物性) 化学式 ……CF4 9 OCH3 沸 点……60℃ 表面張力……13.6dyne/cm 比 熱……0.28cal/gm℃ 引火点 ……なし VOC ……なし ODP ……0 比 重……1.52 上述の如く構成すると、IPAを何等使用する必要がな
いので、被洗浄物(ワーク)に対して確実な洗浄効果、
リンス効果を得ることができ、また防爆構造を省略する
ことができる利点がある。しかし、この構成によると、
上述の比重分離部においてPS−2とHFC(またはH
FE)とを比重分離する時、PS−2とHFC(または
HFE)とが溶け込む不都合が発生し、これら各溶剤の
充分な再利用化が達成できないという新たな問題点が発
生した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、リンス時にフッ素系溶剤に溶け込んだグリ
コールエーテル系溶剤を、水を加えて、つまり加水処理
によりフッ素系溶剤と、グリコールエーテル系溶剤およ
び水とに分離することで、フッ素系溶剤とグリコールエ
ーテル系溶剤とを完全に分離することができ、良好な洗
浄、リンス効果を確保しつつ、防爆構造も不要となる洗
浄装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、分離手段に、溶剤と
水とを撹拌する撹拌手段を設けることで、撹拌処理によ
り水の分子がグリコールエーテル系溶剤に良好に結合
し、撹拌後の静置比重分離効果を高めることができる洗
浄装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上述の分離
手段で比重分離されたフッ素系溶剤を再利用すること
で、リサイクル化を達成することができる洗浄装置の提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、グリコールエーテル系溶剤で被洗浄物を洗浄
した後に、フッ素系溶剤の液または蒸気で被洗浄物をリ
ンスする洗浄装置であって、上記リンス時にフッ素系溶
剤に溶け込んだグリコールエーテル系溶剤を、水を加え
てフッ素系溶剤と、グリコールエーテル系溶剤および水
とに分離する分離手段が設けられた洗浄装置であること
を特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記分離手段には溶
剤と水とを撹拌する撹拌手段が設けられた洗浄装置であ
ることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発意は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記分離手
段で比重分離されたフッ素系溶剤を再利用する洗浄装置
であることを特徴とする。
【0012】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、グリコールエーテル系溶剤で被洗浄物(ワー
ク)を洗浄した後に、フッ素系溶剤の液または蒸気で被
洗浄物をリンスするので、被洗浄物に対して確実な洗浄
効果およびリンス効果を得ることができると共に、従来
の如きIPAを一切使用しないので、装置の防爆構造を
省略して、その構造の簡素化とコストダウンの両立を図
ることができる効果がある。
【0013】しかも上述の分離手段は、リンス時にフッ
素系溶剤に溶け込んだグリコールエーテル系溶剤を、水
を加えてフッ素系溶剤と、グリコールエーテル系溶剤お
よび水とに分離する。これを模式的に示すと、(フッ素
系溶剤+グリコールエーテル系溶剤)は加水処理により
(グリコールエーテル系溶剤+H2 O)と(フッ素系溶
剤)とに分離される。このようにグリコールエーテル系
溶剤の相溶性を有効利用してフッ素系溶剤とグリコール
エーテル系溶剤とを完全に分離することができる効果が
あり、溶剤の再利用化が可能となる効果がある。
【0014】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の分離手
段に設けられた撹拌手段が溶剤(フッ素系溶剤、グリコ
ールエーテル系溶剤)と水とを撹拌するので、この撹拌
処理により水の分子がグリコールエーテル系溶剤に良好
に結合し、撹拌後の静置比重分離効果を大幅に高めるこ
とができる効果がある。
【0015】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上述
の分離手段で比重分離されたフッ素系溶剤を再利用する
ので、そのリサイクル化を達成することができる効果が
ある。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は洗浄装置を示し、図1において、この洗
浄装置は炭化水素系溶剤の1つとしての洗浄溶剤Gを貯
溜した2つの洗浄槽1,2と、分離手段としてのプール
タンク3と、被洗浄物としてのワーク(図示せず)を洗
浄、リンスおよび乾燥する洗浄乾燥部4とを備えてい
る。
【0017】ここで、上述のグリコールエーテル系溶剤
(洗浄溶剤)GとしてはPS−2(商品名)を用いる。
このPS−2の物性については前述した通りであって、
各洗浄槽1,2においては洗浄溶剤Gをその引火点(1
00℃以下)に対して低温の40℃前後に加熱してワー
ク洗浄に供する。一方、上述の洗浄乾燥部4は、上面に
ワーク出入口5が形成されたタンク6の下部に蒸溜槽
7、煮沸槽8、超音波槽9、水分離槽10をこの順に形
成している。
【0018】上述の蒸溜槽7にはフッ素系溶剤のリンス
溶剤Fを貯溜すると共に、このリンス溶剤Fをその沸点
に加熱する加熱手段としてのヒータ11を取付けてい
る。図1の実施例では上述のフッ素系溶剤(リンス溶
剤)FとしてHFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)
を用いるのでヒータ11にてリンス溶剤Fをその沸点
(54℃)に加熱するが、HFCに代えてHFEを用い
る場合にはその沸点(60℃)に加熱するとよい。な
お、これら各溶剤(HFC、HFE)の物性は前述した
通りである。
【0019】上述の蒸溜槽7にオーバフロー部14を介
して隣設された煮沸槽8にはフッ素系溶剤のリンス溶剤
Fを貯溜すると共に、このリンス溶剤FつまりHFCを
その沸点としての54℃に加熱するヒータ13を取付け
ている。上述の煮沸槽8にオーバフロー部14を介して
隣設された超音波槽9にも上述同様にリンス溶剤Fを貯
溜している。また、この超音波槽9には超音波振動子1
5を取付けると共に、最良に超音波効果が得られる温度
(例えば45〜50℃)にリンス溶剤Fを加熱するヒー
タ(図示せず)を配置している。
【0020】さらに上述のタンク6の上下方向中間部の
内周部にワークの出し入れを阻害しないように配設した
冷却手段としての冷却ジャケット16と各槽7,8,9
の液面との間には蒸溜槽7でのリンス溶剤Fの加熱によ
る溶剤蒸気(HFC蒸気)のリンス層17(図示の便宜
上、多点にて示す)を形成している。このリンス層17
で各槽7,8,9の液面を抑制することもできる。
【0021】一方、上述の水分離槽10の直上部には冷
却手段としての冷却コイル18を配設し、この冷却コイ
ル18にてリンス溶剤Fの蒸気を液化し、液化したリン
ス溶剤Fを水分離槽10に貯溜すべく構成すると共に、
このリンス溶剤F(比重=1.58)の液面上に浮遊
(浮上)した水(H2 O、比重=1.0)をタンク6外
部へ分離除去すべく構成している。また上述の水分離槽
10にはその下域部においてのみリンス溶剤Fの流動を
許容する仕切板19(仕切手段)を立設配置している。
【0022】ところで、前述のプールタンク3の底部に
設けられたポート3aと蒸溜槽7との間を送液ポンプ2
0のサクションライン21と吐出ライン22とで連通
し、これら両ライン21,22には開閉弁23,24を
介設している。これら各要素20〜24はリンス時に煮
沸槽8、超音波槽9のHFC液に対して少量のPS−2
が混入した溶剤がオーバフロー部14,12を介して蒸
溜槽7に溢流するが、この蒸溜槽7の溶剤(HFC+P
S−2)をこれら両者の分離に際して図1に点線で示す
経路を介してプールタンク3内へ送液するための手段で
ある。
【0023】また上述のプールタンク3の下域および上
衣機に対応して設けられたポート3b,3cと、送液ポ
ンプ20および開閉弁23間との間を、撹拌ライン25
で連通し、この撹拌ライン25には開閉弁26を介設し
ている。さらに上述のプールタンク3の底部に設けられ
たポート3dと蒸溜槽7における液中との間を還流ライ
ン27で連通し、この還流ライン27にも開閉弁28を
介設している。なお29はエア抜きライン、30は排出
ラインである。
【0024】このプールタンク3内の液体は上層Aと下
層Bとに比重分離されるが、撹拌前においては上層Aは
水(H2 O、比重=1.0)、下層Bはリンス時におい
てHFC(比重=1.58)に対してPS−2(比重=
0.940〜0.960)が少量混入した溶剤であり、
撹拌後においては上層AはPS−2と水とが結合した液
体、下層BはHFCとなる。ここで、上述の各要素3
c,3b,26,25,20,24,22,3aを図1
に実線矢印で示す如く順に循環するループにて、溶剤
(PS−2、HFC)と水(H2 O)とを撹拌する撹拌
手段31が構成されている。
【0025】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て以下作用を説明する。被洗浄物としてのワークを洗
浄、リンスおよび乾燥する場合には、まず上述のワーク
の前位の洗浄槽1内に浸漬して洗浄溶剤G(洗浄能力が
高いPS−2)で洗浄する。
【0026】次に前位の洗浄槽1の液中から引き上げた
ワークを次段の後位の洗浄槽2内に浸漬して上述同様の
洗浄溶剤G(洗浄能力が高いPS−2)で洗浄する。次
に後位の洗浄槽2の液中から引き上げ、かつ液切りを行
なった後のワークを、洗浄乾燥部4におけるワーク出入
口5から煮沸槽8内に浸漬してリンス溶剤Fでリンス
(ワークに付着したPS−2を除去する)。
【0027】次に上述の煮沸槽8から引き上げたワーク
を次段の超音波槽9の液中に浸漬して、リンス溶剤Fと
超音波振動とにより超音波洗浄する。次に、このワーク
をHFC蒸気のリンス層17まで引き上げ、このリンス
層17にてワークをリンスした後に、リンス後のワーク
をワーク出入口5と冷却ジャケット16との間の乾燥部
31まで引き上げて乾燥処理し、一連の洗浄、リンスお
よび乾燥処理終了後のワークはワーク出入口5から引き
上げられて次工程へ搬送される。
【0028】ところで、上述のリンス時には煮沸槽8お
よび超音波槽15のリンス溶剤F(HFC液)に対して
少量の洗浄溶剤G(PS−2)が混入する。両者が混入
された溶剤(HFC+PS−2)はオーバフロー部1
4,12を介して蒸溜槽11内に溢流する。そこで、こ
れら両溶剤(HFC、PS−2)を分離する際には、送
液ポンプ20(揚水源と撹拌源とを兼ねる単一の送液手
段)を駆動して蒸溜槽11内の溶剤を各要素21,2
3,20,24,22,3aを介して点線矢印で示す如
くプールタンク3内に送液する。
【0029】次に、このプールタンク3内に送液された
溶剤(HFC、PS−2)に対して水(H2 O)を加え
た後に、各要素3c,3d,26,25,20,24,
22,3aのループ構成の撹拌手段31を駆動して、実
線矢印の経路に沿って、溶剤(HFC、PS−2)と水
(H2 O)とを撹拌する。
【0030】この撹拌により水(H2 O)の分子が洗浄
溶剤Gとしてのグリコールエーテル系溶剤(PS−2)
と良好に結合するので、撹拌後においてプールタンク3
内の液体を静置すると、その上層AにはPS−2と水と
が結合した液体、下層Bにはリンス溶剤FとしてのHF
Cが位置するように比重分離される。この下層Bに位置
するHFCは還流ライン27を介して蒸溜槽7に還流さ
れ、再利用に供される。なお上層Aに位置する液体(P
S−2+H2 O)は排出ライン30を介してプールタン
ク3外へ適宜排出される。
【0031】以上要するに図1で示した実施例によれ
ば、グリコールエーテル系溶剤(PS−2)で被洗浄物
(ワーク)を洗浄した後に、フッ素系溶剤(HFC)の
液または蒸気で被洗浄物をリンスするので、被洗浄物に
対して確実な洗浄効果およびリンス効果を得ることがで
きると共に、従来の如きIPAを一切使用しないので、
装置の防爆構造を省略して、その構造の簡素化とコスト
ダウンの両立を図ることができる効果がある。
【0032】しかも上述の分離手段(プールタンク3参
照)は、リンス時にフッ素系溶剤(HFC)に溶け込ん
だグリコールエーテル系溶剤(PS−2)を、水(H2
O)を加えてフッ素系溶剤(HFC)と、グリコールエ
ーテル系溶剤(PS−2)および水(H2 O)とに分離
する。これを模式的に示すと、(HFC+PS−2)は
加水処理により(PS−2+H2 O)と(HFC)とに
分離される。このようにグリコールエーテル系溶剤(P
S−2)の相溶性を有効利用してフッ素系溶剤(HF
C)とグリコールエーテル系溶剤(PS−2)とを完全
に分離することができる効果があり、溶剤の再利用化が
可能となる効果がある。
【0033】また、上述の分離手段(プールタンク3参
照)に設けられた撹拌手段31が溶剤(HFC、PS−
2参照)と水(H2 O)とを撹拌するので、この撹拌処
理により水(H2 O)の分子がグリコールエーテル系溶
剤(PS−2)に良好に結合し、撹拌後の静置比重分離
の効果を大幅に高めることができる効果がある。
【0034】さらに上述の分離手段(プールタンク3参
照)で比重分離されたフッ素系溶剤(HFC)を再利用
するので、そのリサイクル化を達成することができる効
果がある。
【0035】図2は洗浄装置の他の実施例を示し、この
実施例ではリンス溶剤FとしてHFE(ハイドロ・フル
オロ・エーテル)を用いている。また図1の蒸溜槽7に
代えて蒸溜塔32を用いる構成と成している。なお、図
2において図1と同一の部分には同一符号を付して、そ
の詳しい説明を省略する。
【0036】さらに、この実施例においてはオーバフロ
ー部12の図示左側にバッファタンク33を隣設し、こ
のバッファタンク33と蒸溜塔32T”×の加熱槽34
とを送液ライン35を接続している。上述の加熱槽34
にはリンス溶剤Fとして用いるHFEに対して洗浄溶剤
Gとしてのクリコールエーテル系溶剤(PS−2)が混
入した溶液をHFEの沸点(60℃)に加熱するヒータ
36を設け、溶剤蒸気を蒸溜塔32内および蒸気ライン
37を介してリンス層17に供給すべく構成している。
【0037】ここで、上述の溶剤蒸気が蒸溜塔32内を
通過する時、PS−2はその内部要素に吸着され、この
蒸溜塔32の蒸溜出口部32aからは清浄なHFE蒸気
のみが供給される。なお、リンス溶剤FとしてHFEを
用いるので煮沸槽8におけるヒータ13でこのリンス溶
剤FをHFEの沸点(60℃)に加熱することは勿論で
ある。このように構成した図2の洗浄装置の作用を以下
に詳述する。
【0038】被洗浄物としてのワークを洗浄、リンスお
よび乾燥する場合には、先の図1の実施例と同様にし
て、まず上述のワークの前位の洗浄槽1内に浸漬して洗
浄溶剤G(洗浄能力が高いPS−2)で洗浄する。
【0039】次に前位の洗浄槽1の液中から引き上げた
ワークを次段の後位の洗浄槽2内に浸漬して上述同様の
洗浄溶剤G(洗浄能力が高いPS−2)で洗浄する。次
に後位の洗浄槽2の液中から引き上げ、かつ液切りを行
なった後のワークを、洗浄乾燥部4におけるワーク出入
口5から煮沸槽8内に浸漬してリンス溶剤Fでリンス
(ワークに付着したPS−2を除去する)。
【0040】次に上述の煮沸槽8から引き上げたワーク
を次段の超音波槽9の液中に浸漬して、リンス溶剤Fと
超音波振動とにより超音波洗浄する。次に、このワーク
をHFE蒸気のリンス層17まで引き上げ、このリンス
層17にてワークをリンスした後に、リンス後のワーク
をワーク出入口5と冷却ジャケット16との間の乾燥部
31まで引き上げて乾燥処理し、一連の洗浄、リンスお
よび乾燥処理終了後のワークはワーク出入口5から引き
上げられて次工程へ搬送される。
【0041】ところで、上述のリンス時には煮沸槽8お
よび超音波槽15のリンス溶剤F(HFE液)に対して
少量の洗浄溶剤G(PS−2)が混入する。両者が混入
された溶剤(HFE+PS−2)はオーバフロー部1
4,12、バッファタンク33、送液ライン35を介し
て加熱槽34内に送液される。そこで、これら両溶剤
(HFE、PS−2)を分離する際には、送液ポンプ2
0を駆動して加熱槽34内の溶剤を各要素23,21,
20,24,22,3aを介して点線矢印で示す如くプ
ールタンク3内に送液する。
【0042】次に、このプールタンク3内に送液された
溶剤(HFE、PS−2)に対して水(H2 O)を加え
た後に、各要素3c,3d,25,26,20,24,
22,3aのループ構成の撹拌手段31を駆動して、実
線矢印の経路に沿って、溶剤(HFE、PS−2)と水
(H2 O)とを撹拌する。
【0043】この撹拌により水(H2 O)の分子が洗浄
溶剤Fとしてのグリコールエーテル系溶剤(PS−2)
と良好に結合するので、撹拌後においてプールタンク3
内の液体を静置すると、その上層AにはPS−2と水と
が結合した液体、下層Bにはリンス溶剤FとしてのHF
Eが位置するように比重分離される。この下層Bに位置
するHFEは還流ライン27を介して加熱槽34に還流
され、再利用に供される。なお上層Aに位置する液体
(PS−2+H2 O)は排出ライン30を介してプール
タンク3外へ適宜排出される。
【0044】以上要するに図2で示した実施例によれ
ば、グリコールエーテル系溶剤(PS−2)で被洗浄物
(ワーク)を洗浄した後に、フッ素系溶剤(HFE)の
液または蒸気(蒸気層17参照)で被洗浄物をリンスす
るので、被洗浄物に対して確実な洗浄効果およびリンス
効果を得ることができると共に、従来の如きIPAを一
切使用しないので、装置の防爆構造を省略して、その構
造の簡素化とコストダウンの両立を図ることができる効
果がある。
【0045】しかも上述の分離手段(プールタンク3参
照)は、リンス時にフッ素系溶剤(HFE)に溶け込ん
だグリコールエーテル系溶剤(PS−2)を、水(H2
O)を加えてフッ素系溶剤(HFE)と、グリコールエ
ーテル系溶剤(PS−2)および水(H2 O)とに分離
する。これを模式的に示すと、(HFE+PS−2)は
加水処理により(PS−2+H2 O)と(HFE)とに
分離される。このようにグリコールエーテル系溶剤(P
S−2)の相溶性を有効利用してフッ素系溶剤(HF
E)とグリコールエーテル系溶剤(PS−2)とを完全
に分離することができる効果があり、溶剤の再利用化が
可能となる効果がある。
【0046】また、上述の分離手段(プールタンク3参
照)に設けられた撹拌手段31が溶剤(HFE、PS−
2参照)と水(H2 O)とを撹拌するので、この撹拌処
理により水(H2 O)の分子がグリコールエーテル系溶
剤(PS−2)に良好に結合し、撹拌後の静置比重分離
の効果を大幅に高めることができる効果がある。
【0047】さらに、上述の分離手段(プールタンク3
参照)で比重分離されたフッ素系溶剤(HFE)を再利
用するので、そのリサイクル化を達成することができる
効果がある。
【0048】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のグリコールエーテル系溶剤は、実
施例の洗浄溶剤GとしてのPS−2(商品名、非水系洗
浄剤)に対応し、以下同様に、フッ素系溶剤は、リンス
溶剤FとしてのHFC(ハイドロ・フルオロ・カーボ
ン)またはHFE(ハイドロ・フルオロ・エーテル)に
対応し、分離手段は、プールタンク3に対応し、撹拌手
段は、ループ経路構成の撹拌手段31に対応するも、こ
の発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもので
はない。
【0049】例えば上記実施例においては2つの洗浄槽
1,2を設けたが、これは単槽構造であってもよく、或
は3槽以上の複数槽構造であってもよい。また煮沸槽8
と超音波槽9との合計2槽構造のリンス槽を例示した
が、これは単槽構造あるいは3槽以上の複数槽構造の何
れであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗浄装置を示す系統図。
【図2】 本発明の洗浄装置の他の実施例を示す系統
図。
【符号の説明】
3…プールタンク(分離手段) 31…撹拌手段 G…洗浄溶剤(グリコールエーテル系溶剤) F…リンス溶剤(フッ素系溶剤)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリコールエーテル系溶剤で被洗浄物を洗
    浄した後に、フッ素系溶剤の液または蒸気で被洗浄物を
    リンスする洗浄装置であって、上記リンス時にフッ素系
    溶剤に溶け込んだグリコールエーテル系溶剤を、水を加
    えてフッ素系溶剤と、グリコールエーテル系溶剤および
    水とに分離する分離手段が設けられた洗浄装置。
  2. 【請求項2】上記分離手段には溶剤と水とを撹拌する撹
    拌手段が設けられた請求項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】上記分離手段で比重分離されたフッ素系溶
    剤を再利用する請求項1または2記載の洗浄装置。
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