JPH10317182A - 塩化物除去洗浄装置 - Google Patents

塩化物除去洗浄装置

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JPH10317182A
JPH10317182A JP14866897A JP14866897A JPH10317182A JP H10317182 A JPH10317182 A JP H10317182A JP 14866897 A JP14866897 A JP 14866897A JP 14866897 A JP14866897 A JP 14866897A JP H10317182 A JPH10317182 A JP H10317182A
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JP
Japan
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chloride
work
organic solvent
chlorine
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP14866897A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeaki Saida
武彰 斉田
Nozomi Suzuki
望 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTSUKA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
OTSUKA GIKEN KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化物を一切有さないフッ素系溶剤が貯溜され
たすすぎ槽と、このすすぎ槽内の溶剤に溶け込んだ塩化
物を除去する除去手段とを備えることで、有機溶剤によ
る洗浄後のワークからフッ素系溶剤と除去手段とを用い
て塩素イオンなどの塩化物をを除去することができ、純
水洗浄に代替できない精密部品等のワークをシミ、斑
点、錆の発生がない状態に洗浄、すすぎ処理することが
できる塩化物除去洗浄装置の提供を目的とする。 【解決手段】塩化物が抽出される有機溶剤でワークを洗
浄した後に、該ワークをすすぎ処理する塩化物除去洗浄
装置11であって、塩化物を有さないフッ素系溶剤Aが
貯溜されたすすぎ槽14,15と、上記すすぎ槽14,
15内の溶剤Aに溶け込んだ塩化物を除去する除去手段
29とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば塩素イオ
ンなどの塩化物が抽出される有機溶剤で精密部品のよう
なワークを洗浄した後に、該ワークをすすぎ処理する塩
化物除去洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密部品のワークの洗浄には有機
溶剤(塩化物を含む)が用いられており、この有機溶剤
を用いない限り充分なワーク洗浄ができない現状である
が、塩化物を含む有機溶剤でワークを洗浄すると、洗浄
後のワークに塩素イオンが抽出され、この塩素イオンが
次に[化1]で示すように空気中の水分H2 Oと反応し
て塩化水素HClが生成されるので、この塩化水素HC
lによりワークにはシミ、斑点、錆が発生する問題点が
あり、この点がユーザで問題になっていた。
【0003】
【化1】
【0004】このような問題点を解決するには、ワーク
を純水(電気低抗値10MΩ)で洗浄することが考えら
れるが、錆が発生するような金属部品やウオータマーク
(水の成分に起因する斑点)を嫌う部品(ワーク)につ
いては上述の純水による洗浄は不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、塩化物を一切有さないフッ素系溶剤(塩素
を含まないフッ素系化合物)が貯溜されたすすぎ槽と、
このすすぎ槽内の溶剤に溶け込んだ塩化物を除去する除
去手段とを備えることで、有機溶剤による洗浄後のワー
クからフッ素系溶剤と除去手段とを用いて塩素イオンな
どの塩化物を除去することができ、純水洗浄に代替でき
ない精密部品等のワークをシミ、斑点、錆の発生がない
状態に洗浄、すすぎ処理することができる塩化物除去洗
浄装置の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の塩素を含まな
いフッ素系化合物をHFC(ハイドロ・フルオロ・カー
ボン)、PFCもしくはHFEに、また除去手段を活性
炭(active carbon )またはイオン交換樹脂による塩素
除去手段にそれぞれ設定することで、HFCなどの洗浄
力と活性炭などの吸着特性とにより塩素イオンなどの塩
化物を確実に除去することができる塩化物の除去洗浄装
置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、塩化物が抽出される有機溶剤でワークを洗浄
した後に、該ワークをすすぎ処理する塩化物除去洗浄装
置であって、塩化物を有さないフッ素系溶剤(塩素を含
まないフッ素系化合物)が貯溜されたすすぎ槽と、上記
すすぎ槽内の溶剤に溶け込んだ塩化物を除去する除去手
段とを備えた塩化物除去洗浄装置であることを特徴とす
る。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記塩化物を有さな
いフッ素系溶剤(塩素を含まないフッ素系化合物)がH
FC、PFCもしくはHFEに設定される一方、上記除
去手段を活性炭またはイオン交換樹脂による塩素除去手
段に設定した塩化物除去洗浄装置であることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、塩素イオンなどの塩化物が抽出されるような
有機溶剤でワークを洗浄した後に、このワークをすすぎ
槽に浸漬すると、ワークに残存する有機溶剤が塩化物を
有さないフッ素系溶剤に溶け込み、このフッ素系溶剤に
溶け込んだ塩化物は除去手段にて除去される。この結
果、純水洗浄に代替できない精密部品等のワークをシ
ミ、斑点、錆の発生がない状態に洗浄、すすぎ処理する
ことができる効果がある。
【0010】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、塩素イオンな
どの塩化物をが抽出されるような有機溶剤でワークを洗
浄した後に、このワークをすすぎ槽のHFC、PFCも
しくはHFEの液中に浸漬すると、ワークに残存する有
機溶剤がHFC(化学式CF3 CFHCFHCF2 CF
3 で示される塩素を含まないフッ素系化合物を)、PF
CもしくはHFEに溶け込み、このHFC液、PFC液
もしくはHFE液に溶け込んだ塩素イオンは活性炭また
はイオン交換樹脂による塩素除去手段にて除去される。
このように、上述のHFC(ハイドロ・フルオロ・カー
ボン)などの溶剤の洗浄力と活性炭の吸着力またはイオ
ン交換樹脂とにより塩素イオンなどの塩化物をを確実に
除去することができる効果がある。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は塩化物除去洗浄装置を示し、この装置は
塩素イオンなどの塩化物をが抽出される有機溶剤でワー
クを洗浄した後に、このワークをすすぎ処理する塩化物
除去洗浄装置である。図1において、この塩化物除去洗
浄装置11は、上面にワーク出入口12が開放形成され
たタンク本体13を設け、このタンク本体13の下部に
は第1すすぎ槽14と第2すすぎ槽15とを仕切板16
を介して隣設形成している。
【0012】また上述の第2すすぎ槽15の前部(図1
の右部)にはタンク壁17を介してプールタンク18を
隣設形成している。上述の第1すすぎ槽14の内部には
塩素を含まないフッ素系溶剤(フッ素系化合物)として
のHFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)(A)を貯
溜すると共に、この第1すすぎ槽14の内底部には超音
波振動子19と加熱手段としてのヒータ20とを取付け
ている。
【0013】同様に上述のすすぎ槽15の内部にも塩素
を含まないフッ素系溶剤(フッ素系化合物)としてのH
FC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)(A)を貯溜す
ると共に、この第2すすぎ槽15の内底部にも超音波振
動子21と加熱手段としてのヒータ22とを取付けてい
る。
【0014】そして、上述の各ヒータ20,22で第1
および第2の各すすぎ槽14,15内のHFC(A)を
超音波効果が最良となる温度例えば35〜50℃(沸点
54℃以下)に加熱すべく構成している。一方、上述の
第1すすぎ槽14のアウトレットポート14aおよび第
2すすぎ槽15のアウトレットポート15aと、プール
タンク18のインレットポート18aとの間には循環路
(循環手段)23を槽外配置している。
【0015】この循環路23は上述の各アウトレットポ
ート14a,15aに接続した2つのサクションライン
24,25を共に送液ポンプ26のサクション部に連通
接続すると共に、この送液ポンプ26の吐出部と上述の
インレットポート18aとを結ぶ吐出ライン27には、
フィルタ27および活性炭による塩素除去手段29を介
設し、この塩素除去手段29中の活性炭により、HFC
(A)に溶け込んだ塩素イオンを吸着除去(トラップ)
すべく構成している。
【0016】ところで、上述の仕切板16およびタンク
壁17には多数の小孔16…,17…を穿設形成し、プ
ールタンク18から第2すすぎ槽15内に還流されるH
FC(A)の液を該すすぎ槽15内において層流と成し
て、塩素イオンなどの塩化物をのフィルティング効果の
向上を図るように構成する一方、各槽14,15の液面
とワーク出入口12との上下方向略中間部には、タンク
本体13の内面に沿って冷却ジャケット10を配設し
て、ワークの出し入れを阻害しないように成すと共に、
溶剤流出ロスを低減するように構成している。なお上述
の冷却ジャケット30は図示しない冷凍サイクルに接続
されている。ここで、塩化物を一切有さないフッ素系溶
剤(塩素を含まないフッ素系化合物)としてのHFC
(ハイドロ・フルオロ・カーボン)(A)の物性を列記
すると、次の通りである。
【0017】HCFの物性 分子量……252 沸 点……54℃ 比 重……1.58 粘 度……0.67cp 表面張力…14.1dynes/cm 比 熱……0.283cal/gm℃ 引火性……なし 化学式……CF3 CFHCFHCF2 CF3 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。
【0018】塩素イオンなどの塩化物が抽出される有機
溶剤でワークを洗浄した後に、このワークをすすぎ処理
するには、上述のワークをまず塩化物除去洗浄装置11
のワーク出入口12から第1すすぎ槽14内のHFC
(A)の液中に浸漬して超音波洗浄する。この時、ワー
クに残存する有機溶剤がHFC(A)の液に溶け込む。
【0019】このHFC(A)に溶け込んだ有機溶剤中
の塩素イオンなどの塩化物をは送液ポンプ26の駆動に
より循環路23を流通する間に、塩素除去手段29の活
性炭により吸着除去されるので、この塩素除去手段29
の下流からは塩素イオンなどの塩化物をがない洗浄なH
FC(A)がプールタンク18に還流される。
【0020】上述の第1すすぎ槽14内での超音波洗浄
が終了したワークは、同槽14から引き上げられて次段
の第2すすぎ槽15におけるHFC(A)の液中に浸漬
して超音波洗浄する。この場合も第1すすぎ槽14内で
の作用と同様にして、ワークに残存する塩化物、有機溶
剤がHFC(A)の液に溶け込み、溶け込んだ塩化物は
塩素除去手段29の活性炭にて吸着除去される。
【0021】以上要するに、塩素イオンなどの塩化物を
が抽出されるような有機溶剤でワークを洗浄した後に、
このワークをすすぎ槽(14,15のうちの少なくとも
何れか一方)に浸漬すると、ワークに残存する有機溶剤
(HFC参照)が塩化物を有さないフッ素系溶剤に溶け
込み、このフッ素系溶剤に溶け込んだ塩素イオンなどの
塩化物をは除去手段(塩素除去手段29参照)にて除去
される。この結果、純水洗浄に代替できない精密部品等
のワークをシミ、斑点、錆の発生がない状態に洗浄、す
すぎ処理することができる効果がある。
【0022】加えて、塩化物が抽出されるような有機溶
剤でワークを洗浄した後に、このワークをすすぎ槽(1
4,15のうちの少なくとも何れか一方)のHFC
(A)の液中に浸漬すると、ワークに残存する有機溶剤
がHFC(化学式CF3 CFHCFHCF2 CF3 で示
される塩素を含まないフッ素系化合物)(A)に溶け込
み、このHFC(A)の液に溶け込んだ塩化物は活性炭
による塩素除去手段29にて除去される。このように、
上述のHFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)(A)
の洗浄力と活性炭の吸着力とにより塩素イオンなどの塩
化物をを確実に除去することができる効果がある。
【0023】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のすすぎ槽は、実施例の各すすぎ槽
14,15のうちの少なくとも何れか一方に対応し、以
下同様に、除去手段は、活性炭による塩素除去手段29
に対応し、塩化物を有さないフッ素系溶剤は、HFC
(ハイドロ・フルオロ・カーボン)(A)に対応する
も、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
【0024】例えば上記HFCに代えてPFCもしくは
HFEを用いてもよく、活性炭に代えてイオン交換樹脂
を用いても同等の作用、効果が得られる。また上記実施
例においては2槽構造のすすぎ槽14,15を図示した
が、これは1槽構造であってもよく、或は3槽以上の複
数槽構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の塩化物除去洗浄槽を示す系統図。
【符号の説明】
14,15…すすぎ槽 29…塩素除去手段 A…HFC

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化物が抽出される有機溶剤でワークを洗
    浄した後に、該ワークをすすぎ処理する塩化物除去洗浄
    装置であって、塩化物を有さないフッ素系溶剤が貯溜さ
    れたすすぎ槽と、上記すすぎ槽内の溶剤に溶け込んだ塩
    化物を除去する除去手段とを備えた塩化物除去洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】上記塩化物を有さないフッ素系溶剤がHF
    C、PFCもしくはHFEに設定される一方、上記除去
    手段を活性炭またはイオン交換樹脂による塩素除去手段
    に設定した請求項1記載の塩化物除去洗浄装置。
JP14866897A 1997-05-21 1997-05-21 塩化物除去洗浄装置 Pending JPH10317182A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7077915B2 (en) 1999-05-20 2006-07-18 Renesas Technology Corp. Method of and apparatus for washing photomask and washing solution for photomask
CN114904486A (zh) * 2022-07-15 2022-08-16 天津晟元远卓科技有限公司 一种高效的活性炭加工生产用漂洗装置

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