JP3349120B2 - カーブ進入制御装置 - Google Patents

カーブ進入制御装置

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JP3349120B2
JP3349120B2 JP25617899A JP25617899A JP3349120B2 JP 3349120 B2 JP3349120 B2 JP 3349120B2 JP 25617899 A JP25617899 A JP 25617899A JP 25617899 A JP25617899 A JP 25617899A JP 3349120 B2 JP3349120 B2 JP 3349120B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • G01C21/34Route searching; Route guidance
    • G01C21/36Input/output arrangements for on-board computers
    • G01C21/3697Output of additional, non-guidance related information, e.g. low fuel level

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーブした形状の
道路を適切な速度で走行させるカーブ進入制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ナビゲーション装置の道路マ
ップデータを用いて前方カーブに対する自車のオーバー
スピード状態を検出し、警報あるいは減速制御を行うカ
ーブ進入制御装置が数多く提案されている。例えば、特
開平4−236699号公報には、ナビゲーション装置
で設定された最適走行経路(案内経路)のカーブの曲率
半径や、検出された路面状態等に基づいて進入すべきカ
ーブの適正な進入速度を判定し、実際の車速が上記適正
な進入速度の判定値よりも高い場合にはドライバに対し
てワーニングして車速低減を知覚させるか、または同ワ
ーニングに合わせて自動的に車速低減手段を作動させる
技術が開示されている。
【0003】また、ナビゲーション装置の道路マップデ
ータを用いてカーブの曲率半径を求める方法としては、
例えば本出願人による特開平11−2528号公報に、
ナビゲーション装置の道路マップデータ上のノードから
カーブの曲率半径を求める技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すように、高速道路や道幅の広い幹線道路(以下、”本
線道路”と称す)に対する流出路は、本線道路から分岐
後の所定区間、本線道路に対して略平行に併設されてい
ることが多い。従って、このような場合、ナビゲーショ
ン装置で設定された案内経路がその流出路であるにもか
かわらず自車が本線道路と流出路との分岐点を直進通過
した際に、ナビゲーション装置は、しばらくの間、自車
が流出路を走行していると誤認識し、その流出路上のノ
ードデータをカーブ進入制御装置に送出することがあ
る。このとき、流出路のすぐ先にカーブが存在すると、
上記カーブ進入制御装置では、この流出路上のカーブに
対して警報制御や減速制御を行い、実際には本線道路上
を走行している運転者に違和感を生じさせる可能性があ
った。
【0005】また、ナビゲーション装置は、案内経路が
設定されていない場合、道路種別や道路幅等に応じて、
自車が走行するであろう経路を推定し、その推定経路上
のノードデータをカーブ進入制御装置に送出する。この
場合にも上述と同様の問題が生ずる可能性がある。すな
わち、誤ってあるいは必然的に、本線道路に対して流出
路の方が推定経路に設定されてしまっている場合、自車
が本線道路を直進しているにもかかわらずナビゲーショ
ン装置が推定経路(流出路)のノードデータを継続して
カーブ進入制御装置に送出すると、カーブ進入制御装置
は流出路のすぐ先のカーブに対して警報制御や減速制御
を行い、実際には流出路上を走行している運転者に違和
感を生じさせる可能性があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、本線道路と流出路との分岐点におけるナビゲーショ
ン装置による自車走行路の誤認識に起因する誤警報及び
誤減速を防止して、運転者への違和感を低減することの
できるカーブ進入制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による第1のカーブ進入制御装置は、ナビゲ
ーション装置から送信される自車走行経路の道路をあら
わすノード情報に基づいて各ノードにおける種々の道路
属性情報を設定する前方道路属性演算記憶手段と、上記
道路属性情報に基づいて求められた走行路のカーブに対
し、自車両の走行状態に応じて警報制御或いは減速制御
の実行を判断する判定出力手段とを有するカーブ進入制
御装置において、上記前方道路属性演算記憶手段により
設定された本線道路と流出路との分岐点通過時の車速が
所定値以上であって、且つ、上記分岐点通過時のヨーレ
ート、横加速度、ハンドル角のいずれか一つと予め設定
された所定値との比較結果が所定状態にあり自車が本線
道路を直進走行していると判断した場合に、上記警報制
御或いは減速制御の実行を禁止する制御実行判断手段を
備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明による第2のカーブ進入制御
装置は、上記第1のカーブ進入制御装置において、上記
制御実行判断手段は、上記分岐点通過時の車速が所定値
以下の場合に、上記警報制御或いは減速制御の実行を禁
しないことを特徴とする。
【0009】また、本発明による第3のカーブ進入制御
装置は、上記第1のカーブ進入制御装置において、上記
制御実行判断手段は、上記分岐点通過時に上記ナビゲー
ション装置が実際の自車走行路を誤認識した可能性が高
いと判断した場合に、上記警報制御或いは減速制御の実
行を禁止することを特徴とする。
【0010】また、本発明による第4のカーブ進入制御
装置は、上記第1乃至第3のカーブ進入制御装置におい
て、上記ヨーレート、横加速度、ハンドル角のいずれか
一つの予め設定された所定値は、車速に応じて可変に設
定されることを特徴とする。
【0011】また、本発明による第5のカーブ進入制御
装置は、上記第1乃至第4のカーブ進入制御装置におい
て、上記制御実行判断手段は、上記警報制御或いは減速
制御の実行を禁止した後、少なくとも所定時間或いは所
定距離経過したとき、禁止解除することを特徴とする。
【0012】また、本発明による第6のカーブ進入制御
装置は、上記第1乃至第4のカーブ進入制御装置におい
て、上記制御実行判断手段は、上記警報制御或いは減速
制御の実行を禁止した後、自車の走行状態が、上記ナビ
ゲーション装置が認識している自車走行経路において推
定される走行状態に類似する場合に、禁止解除すること
を特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図面は本発明の実施の一形態に係
わり、図1はカーブ進入制御装置の機能ブロック図、図
2はナビゲーション装置から制御部に出力されるデータ
の形式を示す説明図、図3は前方道路属性演算記憶部の
機能ブロック図、図4は自車位置とノードに関する説明
図、図5はノード角度及びカーブ曲率半径の演算に関す
る説明図、図6は単一のノードで1つのカーブを構成す
る例を示す説明図、図7は複数のノードで1つのカーブ
を構成する例を示す説明図、図8は対象ノードまでの距
離と警報速度との関係を表す図表、図9は制御実行判断
ルーチンを示すフローチャート、図10は本線道路に対
する流出路を示す説明図、である。
【0016】図1において、符号1はカーブ進入制御装
置を示し、このカーブ進入制御装置1の制御部2には、
ブレーキ圧センサ4、ヨーレートセンサ5、ハンドル角
センサ6、横加速度センサ7、車速センサ8、前後加速
度センサ9等のセンサ類が接続され、各センサで検出さ
れた、運転者のブレーキ操作力、ヨーレート、ハンドル
角、横加速度、車速、前後加速度等の信号が入力される
ようになっている。
【0017】また、上記制御部2には道路形状検出装置
3が接続され、前方道路のカーブ形状に関する情報が入
力されるようになっている。ここで、上記道路形状検出
装置3は、例えば、一対のCCDカメラを有して構成さ
れ、上記一対のCCDカメラでステレオ撮像された画像
を処理して前方道路の白線、ガードレール、路端境界等
を認識し、前方道路がカーブし始める地点までの距離
と、そのカーブの度合い(右大カーブ、右中カーブ、ほ
ぼ直進、左中カーブ、左大カーブ)を検出するようにな
っている。
【0018】また、上記制御部2にはナビゲーション装
置11が接続され、このナビゲーション装置11から
は、図2に示すように、自車走行ルートに関して送出さ
れるノード数n、自車位置の東経、自車位置の北緯、自
車直後のノードに関するデータ、及び自車前方の設定範
囲内における自車走行ルートのノードに関するデータ
(自車直前のノードに関するデータ、自車前方2点目の
ノードに関するデータ、…、自車前方(n-1)点目のノー
ドに関するデータ)が、例えば500ms毎に送信され
るようになっている。この場合、上記各ノードに関する
データには、図示のように、自車位置からノードまでの
東方向位置、自車位置からノードまでの北方向位置、ノ
ード位置に交差点があるか否かを識別する交差点フラ
グ、道路種別、道路幅等の情報が含まれている。
【0019】ここで、上記ナビゲーション装置11で
は、ドライバにより目的地が入力された場合には、入力
された目的地に対して自車が進むべく最適な経路を抽出
し、この抽出された経路を案内経路として設定する。そ
して、設定された案内経路上の例えば自車前方300m
までのノードに関するデータと自車直後のノードに関す
るデータを自車走行ルートのノードに関するデータとし
て制御部2に出力するようになっている。
【0020】一方、上記ナビゲーション装置11では、
ドライバによる目的地の入力がなされていない場合に
は、例えば道路種別や道路幅等の情報に基づいて自車が
進むであろう経路の優先順位を推定し、その中で最も優
先順位の高い経路を抽出し、推定経路として設定する。
そして、設定された推定経路上の例えば自車前方300
mまでのノードに関するデータと自車直後のノードに関
するデータを自車走行ルートのノードに関するデータと
して制御部2に出力するようになっている。以下、案内
経路と推定経路とを総称して設定経路と呼ぶ。
【0021】上記制御部2は、上記各センサ4,5,
6,7,8,9、道路形状検出装置3、及びナビゲーシ
ョン装置11からの入力に基づき、自車が走行路前方の
カーブを充分に安定して曲がれるか否かを演算し、必要
に応じて、ブザー,音声警報発生装置,警告灯等の警報
装置12を通じた警報を運転者に対して行うとともに、
強制的な減速が必要な場合、トランスミッション制御装
置やブレーキ制御装置等の減速装置13を通じて、トラ
ンスミッションのシフトダウンの実行、ブレーキ作動/
ブレーキ力増加の実行を行う。そのために、上記制御部
2は路面摩擦係数推定部21と、車速変化演算部22
と、道路勾配推定部23と、前方道路属性演算記憶部2
4と、許容減速度設定部25と、許容横加速度設定部2
6と、許容進入速度設定部27と、警報速度演算記憶部
28と、警報判定出力部29と、減速判定出力部30
と、制御実行判断部31と、を備えて構成されている。
【0022】上記路面摩擦係数推定部21は、ヨーレー
トセンサ5からのヨーレート、ハンドル角センサ6から
のハンドル角、横加速度センサ7からの横加速度、及び
車速センサ8からの車速に基づき、走行中の路面摩擦係
数μの推定を行うもので、演算結果は許容減速度設定部
25に出力されるようになっている。なお、この路面摩
擦係数μの推定方法の一例については、本出願人による
特開平8−2274号公報に詳述されている。
【0023】上記車速変化演算部22は、車速センサ8
からの車速をもとに、設定時間毎の車速の変化率の演算
を行うもので、演算結果は道路勾配推定部23に出力さ
れるようになっている。
【0024】上記道路勾配推定部23は、前後加速度セ
ンサ9からの前後加速度、及び車速変化演算部22から
の車速の変化率に基づき、道路勾配SLの推定を行うも
ので、演算結果は許容減速度設定部25,許容横加速度
設定部26に出力されるようになっている。なお、この
道路勾配SLの推定方法の一例については、本出願人に
よる特開平11−83501号公報に詳述されている。
【0025】上記前方道路属性演算記憶部24は、前方
道路属性演算記憶手段として構成され、上記ナビゲーシ
ョン装置11から送信された各ノード毎の位置情報に基
づき、各々のノードについて、1つ手前のノードとの間
隔、カーブ曲率半径及びノード角度を演算し、これらを
ノード属性情報として格納するとともに、交差点識別、
道路種別、道路幅、後述する特異点識別、流出入路識別
等に関する情報についても各ノードの属性情報として記
憶格納する。そのため、上記前方道路属性演算記憶部2
4は、図3に示すように、ノード座標格納部24aと、
道路種別情報格納部24bと、道路幅情報格納部24c
と、交差点情報格納部24dと、ノード間隔演算部24
eと、ノード角度演算部24fと、カーブ曲率半径演算
部24gと、特異点判定部24hと、ノード角度再演算
部24iと、カーブ曲率半径再演算部24jと、流出路
判定部24kと、を備えて構成されている。
【0026】ここで、上記前方道路属性演算記憶部24
では、前回までに記憶格納されているノード及びその属
性情報の中から自車の通過に伴い不要となったものを消
去するとともに、前回までに記憶格納されているノード
に対して今回ナビゲーション装置11から新たに送信さ
れたノードを抽出し、その属性情報を演算し、記憶格納
する。また、前方道路属性演算記憶部24では、前回ま
でに記憶格納されているノードの中に今回ナビゲーショ
ン装置11から新たに送信されたノードと一致するもの
がない場合、前回までに記憶格納されたノード及びその
属性情報の全てを削除し、新たに送信されたノード全て
についてその属性情報を演算し、記憶格納する。
【0027】上記ノード座標格納部24aでは、ナビゲ
ーション装置11から送信された自車位置を基準とした
各ノード座標(図4参照):P0(xP[0],yp[0])、
P1(xP[1],yP[1])、…、Pj-1(xp[j-1],yp[j-
1])、Pj(xp[j],yp[j])、…、Pn-1(xp[n-1],
yp[n-1])を記憶格納する。
【0028】上記道路種別情報格納部24bでは、ナビ
ゲーション装置11から送信された道路種別データをそ
のまま用いて、道路種別属性cp[j]を 高速自動車国道の場合 cp[j]=5 都市高速道路の場合 cp[j]=4 一般国道の場合 cp[j]=3 主要地方道の場合 cp[j]=2 その他の道路の場合 cp[j]=1 と設定し記憶
格納する。
【0029】上記道路幅情報格納部24cでは、ナビゲ
ーション装置11から送信される道路幅に関するフラグ
に基づいて、道路幅属性wp[j]を設定する。この場合、
道路幅が13m以上であることを示すフラグ”4”が入
力された場合 wp[j]=15m 道路幅が5.5m〜13mであることを示すフラグ”
3”が入力された場合 wp[j]=10m 道路幅が3m〜5.5mであることを示すフラグ”2”
が入力された場合 wp[j]=5m 道路幅が3m以下であることを示すフラグ”1”が入力
された場合 wp[j]=3m 道路幅について未調査であることを示すフラグ”0”が
入力された場合 wp[j]=5m と設定して記憶格納する。
【0030】上記交差点情報格納部24dでは、ナビゲ
ーション装置11から送信された交差点フラグをそのま
ま用いて、交差点識別ip[j]を設定し記憶格納する。
【0031】この場合、交差点情報格納部24dでは、
交差点識別ip[j]を、 ノード位置に交差点がある場合 ip[j]=1 ノード位置に交差点がない場合 ip[j]=0 と設定するものであるが、特にドライバによって目的地
が入力された際の案内経路上のノード位置に交差点があ
る場合 ip[j]=2 と設定する。
【0032】上記ノード間隔演算部24eでは、ノード
座標格納部24aに記憶格納されたノード座標を用い
て、ノードPjと1つ手前のノードPj-1との間隔Lp[j]
を、 Lp[j]={(xP[j]−xp[j-1])2+(yp[j]−yp[j-
1])21/2 (但し、1≦j≦n-1) により演算する。
【0033】上記ノード角度演算部24fでは、例え
ば、図5に示すように、ノード座標に基づいて、各ノー
ドPjにおけるノード角度tp[j]を、 tp[j]=sin-1[{(xp[j-1]−xp[j])(yp[j]−yp[j+
1])−(xp[j]−xp[j+1])(yp[j-1]−yp[j])}/(Lp
[j]Lp[j+1])] により演算する。
【0034】上記カーブ曲率半径演算部24gでは、ノ
ード間隔Lp[j]、ノード角度tp[j]に基づいて、ノード
Pjでのカーブ曲率半径rp[j]を、 rp[j]=min(Lp[j],Lp[j+1])/2/tan(|tp[j]|
/2) により演算する。
【0035】上記特異点判定部24hでは、道路種別属
性cp[j]、道路幅属性wp[j]を考慮した上で、ノード間
隔Lp[j]、ノード角度tp[j]に基づいて、各ノードPj
についての特異点判定を行う。すなわち、道路は、一般
に、高速道路等の道幅の広い道路になる程極端なカーブ
が少なく、地方道等の道幅の狭い道路になる程極端なカ
ーブが多くなるが、道幅の広い道路で隣接するノード同
士の間隔が接近しすぎていると演算されたカーブ曲率半
径が実際の道路の曲率半径よりも小さくなりすぎること
がある。従って、特異点判定部24hでは、このような
不自然なカーブ曲率半径を除外するための特異点判定を
行う。この特異点判定は、道路種別属性cp[j],道路幅
属性wp[j]の値が大きくなる程、特異点を判断しやすく
することで、適切な特異点判断を実現する。
【0036】上記ノード角度再演算部24iでは、特異
点判定部24hでノードPjが特異点であると判定され
ると、判定されたノードPjを除いた前後のノード間
(ノードPj-1,Pj+1間)におけるノード角度tp[J+1]
を演算する。
【0037】上記カーブ曲率半径再演算部24jは、ノ
ード角度再演算部24iで再演算されたノード角度を用
いてカーブ曲率半径rp[j+1]の再演算を行う。
【0038】上記流出路判定部24kは、ナビゲーショ
ン装置11から送信された各ノードについて、そのノー
ドが高速道路や道幅の広い幹線道路(以下、”本線道
路”と称す)からの流出路を示すノード(以下、”分岐
ノード”と称す)であるか否かを判定し、流出路識別r
ap[j]を設定するようになっている。ここで、流出入路
識別rap[j]は、 ノードPjが流出路である場合 rap[j]=1 ノードPjが流出路でない場合 rap[j]=0 と設
定される。
【0039】・流出路の判定 流出路判定部24kでは、先ず、各ノードPjについて
交差点識別ip[j]≠0であるか否かを調べる。そして、
図10に示すように、例えば、ノードPaの交差点識別
ip[a]≠0であるとき、ノードPaの1つ手前のノード
Pa-1の道路種別属性cp[a-1]と道路幅属性wp[a-1]と
に基づいて、ノードPa-1が本線道路を示すノードであ
るか否かを調べる。次に、ノードPa-1が本線道路を示
すノードであるとき、道路幅属性wp[a-1]の所定倍値w
kと、ノードPa以降のノード間隔Lp[a],Lp[a+1],L
p[a+2],…,とをそれぞれ比較し、ノード間隔がwk以
下で続く、ノードPa以降の区間のノード列であらわさ
れる道路を本線道路からの流出路であると判定する。
【0040】なお、ノードPaの1つ手前のノードPa-1
の道路幅属性wp[a-1]が、ノードPa+1以降の道路幅属
性wp[a+1],wp[a+2],…,よりも広い値であることを
流出路判定の条件としてもよい。
【0041】またさらに、道路幅属性に代えて、或い
は、それに加えて、Paの1つ手前のノードPa-1の道路
種別属性cp[a-1]が、ノードPa+1以降の道路種別属性
cp[a+1],cp[a+2],…,よりも高いランクの道路であ
ることを流出路判定の条件としてもよい。
【0042】上記許容減速度設定部25は、路面摩擦係
数μと道路勾配SLとに基づいて車両が許容できる減速
度(許容減速度)XgLimを設定するようになっている。
すなわち、上記許容減速度設定部25は、現在の路面摩
擦係数μに基づく基準値XgLim0を求め、この基準値Xg
Lim0に道路勾配SLを用いた補正を行って許容減速度X
gLimを求める。なお、この許容減速度XgLimの演算方法
の一例については、本出願人による特開平11−835
01号公報に詳述されている。
【0043】上記許容横加速度設定部26は、路面摩擦
係数μと道路勾配SLとカーブ曲率半径rp[j]とに基づ
いて車両が許容できる横加速度(許容横加速度)aylを
設定するようになっている。すなわち、上記許容横加速
度設定部26では、先ず、路面摩擦係数μに基づいて許
容横加速度aylの基準値ayl1を演算する。なお、この
基準値ayl1の演算方法の一例については、本出願人に
よる特開平11−83501号公報に詳述されている。
次に、上記横加速度設定部26では、例えば、 ayl2=(ayl12−(g・SL/100)21/2 により、基準値ayl1を道路勾配SLで補正した値ayl2
を演算する。次に、上記横加速度設定部26では、 ayl=ayl2・Kv により、許容横加速度aylを演算する。ここで、Kv
は、カーブ進入限界速度(ayl1/rp[j])1/2に応じた
車速補正係数であり、カーブ進入限界速度が大きくなる
と小さな値をとるもので、カーブ進入限界速度の増加に
伴ってカーブでの許容横加速度が低下するよう補正する
ことで高速コーナリング走行時の安全性を高める。
【0044】上記許容進入速度設定部27は、前方道路
属性演算記憶部24に記憶格納されたノード属性情報と
許容横加速度設定部26で設定された許容横加速度ayl
とに基づいて、各ノードに対する自車の許容進入速度v
apを演算するようになっている。
【0045】すなわち、上記許容進入速度設定部27で
は、先ず、許容横加速度aylとカーブ曲率半径rp[j]と
を用いて、 vap0[j]=(ayl・rp[j])1/2 により各ノードPjへの許容進入速度の基準値vap0[j]
を求める。
【0046】次に、上記許容進入速度設定部27では、
互いに隣接するノードが同一のカーブを構成するノード
であるか否かの識別を行う。具体的に説明すると、1つ
のカーブを構成するパターンとしては、図6に示すよう
に、単一のノードPjで1つのカーブを構成する場合
と、図7に示すように、複数のノード(図示の例ではP
j-1〜Pj+2)で1つのカーブを構成する場合とがある。
従って、許容進入速度設定部27では、互いに隣接する
ノードPj-1とノードPjが同一のカーブに属するか否か
の識別を、ノード間隔Lp[j]が所定値(LK・wp[j])
よりも小さく、かつ各々のノード角度tp[j-1],tp[j]
の符号が同じであるか否かを調べることにより行う。
【0047】次に、上記許容進入速度設定部27では、
各ノードのカーブ深さtpaを求める。このカーブ深さt
paは、同一カーブに含まれるノード群の、対象となるノ
ード以前のノード角度を足し込むことにより求められる
もので、例えば図7に示す各ノードのカーブ深さは、t
pa[j-1]=tp[j-1]、tpa[j]=tp[j-1]+tp[j]、tpa
[j+1]=tp[j-1]+tp[j]+tpa[j+1]、tpa[j+2]=tp
[j-1]+tp[j]+tpa[j+1]+tpa[j+2]となる。なお、
図6に示す例では、ノードPjのカーブ深さは、tpa[j]
=tp[j]となる。
【0048】次に、上記許容進入速度設定部27では、
カーブ深さtpaを用いて各ノードにおける許容進入速度
の基準値vap0を補正し、許容進入速度vap1を求める。
この許容進入速度vap1は、例えば、 vap1=基準値vap0・カーブ深さ補正係数Kt によって求められるもので、カーブ深さ補正係数Ktは
カーブ深さtpaが大きくなると小さな値になるように定
められている。
【0049】次に、上記許容進入速度設定部27では、
各ノードにおけるカーブ曲率半径rp[j]が道路幅wp[j]
の所定割合rwk以下となるタイトカーブであるとき、許
容進入速度が極端に小さくなることを回避するため、許
容進入速度vap1をさらに補正して許容進入速度vap2を
求める。この許容進入速度vap2は、道路幅に応じた所
定値(ayl・wk・rwk)1/2と許容進入速度vap1とを
比較し、大きい方を選択することにより設定される。す
なわち、許容進入速度vap2は、 vap2=max{vap1,(ayl・wk・rwk)1/2} によって求められる。
【0050】次に、上記許容進入速度設定部27では、
同一カーブを構成するノードの許容進入速度vap2につ
いての平滑化処理を行って、各ノードにおける最終的な
許容進入速度vapを求める。具体的には、許容進入速度
設定部27では、同一カーブを構成するノード群の対象
となるノードPjの許容進入速度vap2[j]と、許容進入
速度vap2[j]と次のノードPj+1における許容進入速度
vap2[j+1]との平均値と、許容進入速度vap2[j]と前の
ノードPj-1における許容進入速度vap2[j-1]との平均
値と、をそれぞれ比較し、3値のうちの中央値をノード
Pjの最終的な許容進入速度vapとして設定することに
より、許容進入速度の平滑化処理を行う。
【0051】上記警報速度演算記憶部28は、ナビゲー
ション装置11から送信されたn個のノードのうち自車
直後のノードP0,最遠点のノードPn-1,特異点ノード
を除いた全てのノードについて、ノード間隔Lp[j]、許
容減速度XgLim、許容進入速度vap[j]を用いて、警報
制御の基準となる警報速度vw[j]を演算するようになっ
ている。この警報速度vw[j]は、現自車位置から対象と
するノードPjまでの間を自車が許容減速度XgLimの5
0%で減速した際に、車速が許容進入速度vap[j]とな
るための速度に設定されており、 vw[j]=(vap[j]2+2・(0.5・XgLim)LL
[j])1/2 で求められる。ここで、LL[j]は自車位置からノード
Pjまでの道のりを示し、 j=1のとき、 LL[1]=(xp[1]2+yp[1]
21/2 2≦j≦n−1のとき、 LL[j]=LL[1]+Lp[2]+
Lp[3]+…+Lp[j] で求められる。
【0052】上記警報判定出力部29は、判定出力手段
として構成され、車速センサ8で検出された自車速度v
と、許容進入速度設定部27で設定された各ノードに対
する許容進入速度vap[j]と、警報速度演算記憶部28
で演算された各ノードに対する警報速度vw[j]と、に基
づいて、警報を出力する必要があるか否かを判定する。
そして、警報判定出力部29では、警報を出力する必要
があると判定し、かつ制御実行判断部31から警報制御
の実行を許可する信号が入力されたとき、警報装置12
に対して制御信号を出力し、警報制御を実行するように
なっている。
【0053】具体的には、警報判定出力部29では、警
報速度演算記憶部28で演算された警報速度vw[j]が最
小値を有するノードを警報を行う際の対象ノードPtに
設定し、図8に示すように、ノードPtにおける警報速
度vw[t]と車速センサ8から入力された自車速度vとを
比較し、自車速度vが警報速度vw[t]よりも大きく、か
つ対象ノードPtにおける許容進入速度vap[t]と自車速
度vとの差が所定値vk1(例えば、5km/h)以上で
あれば自車がオーバースピード状態であり警報を出力す
る必要があると判定する。
【0054】また、警報判定出力部29では、自車速度
vと対象ノードPtの許容進入速度vap[t]との差が所定
値vk1以上であるが、まだ自車速度vが警報速度vw[t]
を越えてなく、かつ対象ノードPtまでの道のりLL[t]
が所定値vrdxell以下の場合、自車がオーバースピード
状態であり警報を出力する必要があると判定する。ここ
で、所定値vrdxellは、高速になる程大きな値をとる車
速の関数であり、例えば、vrdxell=2・v(=2秒間
の空走距離)により設定される。
【0055】上記減速判定出力部30は、判定出力手段
として構成され、上記警報判定出力部29で警報を出力
する必要があると判定された対象ノードPtに対して、
さらに強制的な減速を行う必要があるか否かを判定する
もので、警報判定出力部29で対象ノードPtに対して
警報を出力する必要があると判定された後に、所定時間
(例えば2秒間)運転者の適切な減速動作が見られない
とき、このノードPtに対する減速を行う必要があると
判定する。そして、減速判定出力部30では、減速を行
う必要があると判定し、かつ制御実行判断部31から減
速制御の実行を許可する信号が入力されたとき、減速装
置13に対して制御信号を出力し、減速制御を実行する
ようになっている。
【0056】上記制御実行判断部31は、制御実行判断
手段として構成され、対象ノードPtに対する警報制御
を許可するか否かの判断を行うとともに、対象ノードP
tに対する減速制御を許可するか否かの判断を行うよう
になっている。
【0057】制御実行判断部31による判断は、例えば
図9に示すフローチャートに従って行われるもので、先
ず、ステップ(以下”S”と略称)101で、各センサ
及び、道路形状検出装置3、前方道路属性演算記憶部2
4等からの信号を読込む。
【0058】次いで、S102に進み、警報判定出力部
29で設定された対象ノードPtが実際の道路上に存在
するか否か、すなわち対象ノードを含んで構成される道
路が実在するか否かを判定する。この判定は、対象ノー
ドPtの情報(カーブ曲率半径rp[t]),道のりLL
[t])と、道路形状検出装置3で検出された前方道路の
情報(前方道路のカーブの度合い,前方道路のカーブ開
始点までの距離)とを比較することによって行われる。
【0059】そして、上記S102において、ナビゲー
ション装置11から送出されたノードデータに基づく対
象ノードPtの情報と道路形状検出装置3で検出された
前方道路の情報が一致しない場合には、道路の新設や改
修工事等により対象となる道路がナビゲーション装置1
1内のCD−ROM等に格納されている道路情報とは異
なる可能性が高く、対象ノードPtが道路上に実在しな
いと判断して、S109に進み、警報判定出力部29に
対して警報制御の禁止を指示するとともに、減速判定出
力部30に対して減速制御の禁止を指示した後、ルーチ
ンを抜ける。すなわち、上記S102において、対象ノ
ードPtが道路上に存在しないと判断された場合には、
警報制御及び減速制御の実行を禁止することによって不
確実な要素への警報及び減速を防止し、誤った警報や減
速による運転者への違和感を防止する。
【0060】一方、上記S102において、ノードデー
タに基づく対象ノードPtの情報と、道路形状検出装置
3で検出された前方道路の情報とが一致し、対象ノード
Ptが道路上に実在すると判定された場合には、S10
3に進む。
【0061】上記S103では、誤認識フラグFが”
1”であるか否かを調べる。この、誤認識フラグFは、
本線道路に対して流出路が設定経路になっているとき
に、ナビゲーション装置11が設定経路となっている流
出路のノードデータを出力しているにもかかわらず自車
が本線道路を直進走行している可能性が高いか否か、換
言すれば、自車が本線道路を直進走行しているにも関わ
らず、ナビゲーション装置11が流出路走行と誤認識し
て流出路のノードデータを出力しているか否かを示すも
のであり、F=1でその誤認識の可能性が高いと判断さ
れたことを示す。
【0062】そして、上記S103において、F≠1で
ある場合、すなわち、前回ルーチンまでに、誤認識の可
能性が高いと判断されていない場合にはS104に進
む。
【0063】上記S104では、設定経路上に本線道路
からの流出路が存在するか否か、すなわち、流出路判定
部24Kからのデータに基づいて、設定経路上に流出路
識別rap[j]=1のノードが存在するか否かを調べる。
【0064】ところで、ナビゲーション装置11に対し
てドライバによる目的地の入力がなされていない場合に
は、ナビゲーション装置11は道路種別や道路幅等の情
報に基づいて優先順位の最も高い道路を設定経路(推定
経路)として設定するので、一般には、本線道路から流
出路へと続く経路が設定経路(推定経路)として設定さ
れることはない。したがって、流出路識別rap[j]=1
のノードが存在する一般的な状況としては、ナビゲーシ
ョン装置11に対してドライバが目的地を入力し、本線
道路からの流出路が案内経路になっている場合が多い。
しかしながら、流出路の道路幅が本線道路と同じあるい
はそれより広く、カーブしている本線道路に対して寧ろ
流出路の方が自車の進行方向に位置するような特殊な状
況では、設定経路が推定経路である場合においても、流
出路識別rap[j]=1のノードが存在することもあり得
る。
【0065】上記S104において、流出路識別rap
[j]=1のノードが存在せず、設定経路上に本線道路か
らの流出路が存在しないと判断した場合にはS112に
進み、警報判定出力部29に対して警報制御実行を許可
するとともに、減速判定出力部30に対して減速制御実
行を許可した後、ルーチンを抜ける。
【0066】一方、上記S104において、流出路識別
rap[j]=1のノードが存在し、設定経路上に本線道路
からの流出路が存在すると判断した場合にはS105に
進む。
【0067】上記ステップS105では、自車が本線道
路と流出路との分岐点を示すノード(以下、分岐ノード
と称す:図10に示す例ではノードPaが分岐ノード)
を通過したか否かを調べる。
【0068】上記S105において自車が分岐ノードを
通過したと判断した場合には、S106において、分岐
ノード通過時の自車速度が所定値(例えば、30km/
h)以上であるか否かが判断され、自車速度が所定値以
上であればS107に進む。
【0069】S107においては、自車が設定経路どお
りに流出路に進入せずに本線道路を直進した可能性が高
いか否かを判断する。すなわち、分岐ノード通過時のヨ
ーレートが所定値(例えば、1deg/s)以下である
場合にその可能性が高いと判断する。
【0070】そして、上記S107において自車が設定
経路どおりに流出路に進入せずに本線道路を直進した可
能性が高いと判断された場合には、S108に進み、誤
認識フラグF=1としてS109に進み、警報出力判定
部29に対して警報制御の実行を禁止するとともに、減
速判定出力部30に対して減速制御の実行を禁止した
後、ルーチンを抜ける。
【0071】なお、上記S105において自車が分岐ノ
ードを通過していないと判断した場合、上記S106に
おいて分岐ノード通過時の自車速度が所定値以下である
と判断された場合、又は、上記S107において分岐ノ
ード通過時のヨーレートが所定値以上であると判断され
た場合にはS112に進んだ後、ルーチンを抜ける。
【0072】ここで、上記S106において、分岐ノー
ド通過時の自車速度が所定値以上であるか否かを判定す
る理由は、渋滞などで自車が低速走行しているときは、
自車が設定経路通りに流出路に進入したとしても、検出
されるヨーレートが小さすぎて上記S107における自
車の進路の推定が困難であるためである。また、そもそ
もこのような低速走行時には、自車がカーブに対してオ
ーバースピードとなり得ず、警報制御及び減速制御が行
われる可能性も低い。
【0073】なお、上記S107において、自車が流出
路に進入せずに本線道路を直進したか否かを判定する際
の閾値としての上記所定値は、通常走行時の微少な運転
ふらつきによって誤判断が発生しないように考慮して設
定されたものであるが、ヨーレートは車速によって変化
しうるものであるため、判断精度をより向上するべく、
上記所定値を車速が高速になるに従って大きくなるよう
に可変設定してもよい。
【0074】一方、その後のルーチンの上記S103で
は、誤認識フラグF=1であり、自車が本線道路と流出
路との分岐ノードを通過した際に、ナビゲーション装置
11から送られた設定経路のノードデータと実際の自車
走行路とが食い違っている可能性が高いと判断されてい
るとしてS110に進むと、S110では、この誤認識
フラグF=1を解除するか否かの判断を行う。
【0075】ここで、上記S110では、少なくとも以
下の(1)〜(3)の場合に、誤認識フラグ解除のため
の条件を満たしていると判断する。 (1)ナビゲーション装置11では、自車走行路を誤認
識しても、しばらく経過すると、通常、GPS等による
位置誤差の反映結果によって自車位置を正しい走行路上
の位置に修正し、この修正された自車位置に基づく新た
な走行路のノードに関するデータを制御部2に送信す
る。このとき制御部2に入力されるデータは実際に自車
が走行中の道路と一致するので、上記S110では誤認
識フラグ解除条件を満たしていると判断する。すなわ
ち、前方道路属性演算記憶部24において、前回までに
記憶格納されたノードの中に、今回ナビゲーション装置
11から送信されたノードと一致するものがなく、前回
までに記憶格納されたノード及びその属性情報の全てを
削除し、新たに送信されたノード全てについてその属性
情報を演算したとき、上記S110では、誤認識フラグ
解除条件を満たしていると判断する。
【0076】(2)図10に示すように、道路によって
は流出路との分岐点付近で、流出路への充分なスペース
を有する場合がある。このような場合、図示のように、
運転者はできるだけハンドルを切らずに流出路に進入す
ることが考えられる。このような場合、実際には自車が
設定経路通りに流出路を走行しているにもかかわらず、
S106とS107において本線道路を直進走行中と判
断され、警報制御及び減速制御が中止されてしまうこと
が考えられる。この誤判定の状態を長時間継続しないよ
うに、上記S110では、誤認識フラグF=1となって
から所定時間(例えば、10s間)経過した場合、ある
いは、誤認識フラグF=1となってから所定走行距離
(例えば、10s×自車速度vm/s)以上走行した場
合に、誤認識フラグ解除条件を満たしていると判断す
る。
【0077】(3)上記S110では、検出される実ヨ
ーレートと、設定経路上の通過ノードでのカーブ曲率半
径rpと自車速度vとによって推定される推定ヨーレー
ト(v/rp)と、を比較し、実ヨーレートが、 kvr1・v/rp<実ヨーレート<kvr2・v/rp kvr1,kvr2:所定値(但し、0<kvr1<1<kvr2) であれば、自車は設定経路上を走行中であり、ナビゲー
ション装置11が自車走行路を誤認識したとの判断は誤
りであるとし、誤認識フラグ解除条件を満たしていると
判断する。
【0078】以上のように、上記S110において、誤
認識フラグ解除条件を満たしていると判断するとS11
1に進み、誤認識フラグF=0として上記S112に進
んだ後、ルーチンを抜ける。
【0079】一方、上記S110において、誤認識フラ
グ解除条件を満たしていないと判断すると上記S109
に進んだ後、ルーチンを抜ける。
【0080】このように本発明の実施の形態によれば、
ナビゲーション装置11から設定経路である流出路のノ
ードデータが送出されているにもかかわらず、自車が設
定経路上の本線道路と流出路との分岐点を設定経路から
外れて直進走行したと判断したときには、ナビゲーショ
ン装置11が自車走行路を誤認識している可能性が高い
として速やかに警報制御及び減速制御の実行を禁止する
ので、ナビゲーション装置11の走行路誤認識に起因す
る誤警報及び誤減速を防止して、運転者への違和感を低
減することができる。
【0081】ところで、上述の実施の形態において、設
定経路から外れて分岐点を直進したか否かの判断は、分
岐ノード通過時の実ヨーレートが所定値以下であるか否
かによって行うものであるが、この処理に代えて、分岐
ノード通過時に車両に発生する横加速度が所定値(例え
ば、0.5m/s2)以下であるか否かによって、ある
いは、分岐ノード通過時のハンドル角が所定値(例え
ば、15deg)以下であるか否かによって、あるい
は、運転者が方向指示器を操作したか否かによって自車
の進路を推定し、行ってもよい。
【0082】なお、横加速度によって上記判断を行う際
の閾値としての所定値は、通常走行時の微少な運転ふら
つきによって誤判断が発生しないように考慮して設定さ
れたものであるが、横加速度は車速によって変化しうる
ものであるため、判断精度をより向上するべく、上記所
定値を車速が高速になるに従って大きくなるように可変
設定してもよい。
【0083】また、一般に、車速が高くなるにつれてハ
ンドル角に対する車両挙動は敏感になるため、ハンドル
角によって上記判断を行う際には、閾値としての所定値
を車速が高くなるに従って小さくなるように可変設定し
てもよい。
【0084】また、上述の実施の形態では、設定経路上
に本線道路からの流出路が存在するか否か、すなわち、
設定経路上に流出路識別rap[j]=1のノードが存在す
るか否かを警報等の禁止判断の前提条件としているが、
本発明ではこの条件を割愛することも可能である。その
場合は、ナビゲーション装置11が流出路を自車走行経
路として判断しているか否かに関わらず、自車が分岐ノ
ードにおいて本線道路を直進走行したと判断したときは
いつでも、ナビゲーション装置11が誤認識する可能性
が高いとして、警報制御及び減速制御を禁止することに
なる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
線道路と流出路との分岐点におけるナビゲーション装置
による自車走行路の誤認識に起因する誤警報及び誤減速
を防止して、運転者への違和感を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーブ進入制御装置の機能ブロック図
【図2】ナビゲーション装置から制御部に出力されるデ
ータの形式を示す説明図
【図3】前方道路属性演算記憶部の機能ブロック図
【図4】自車位置とノードに関する説明図
【図5】ノード角度及びカーブ曲率半径の演算に関する
説明図
【図6】単一のノードで1つのカーブを構成する例を示
す説明図
【図7】複数のノードで1つのカーブを構成する例を示
す説明図
【図8】対象ノードまでの距離と警報速度との関係を表
す図表
【図9】制御実行判断ルーチンを示すフローチャート
【図10】本線道路に対する流出入路を示す説明図
【符号の説明】
1 … カーブ進入制御装置 2 … 制御部 11 … ナビゲーション装置 12 … 警報装置 13 … 減速装置 24 … 前方道路属性演算記憶部(前方道路属性演
算記憶手段) 27 … 許容進入速度設定 29 … 警報判定出力部(判定出力手段) 30 … 減速判定出力部(判定出力手段) 31 … 制御実行判断部(制御実行判断手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09 - 1/16 G01C 21/00 G06T 7/12 - 8/00 G06T 8/32 - 8/96

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナビゲーション装置から送信される自車
    走行経路の道路をあらわすノード情報に基づいて各ノー
    ドにおける種々の道路属性情報を設定する前方道路属性
    演算記憶手段と、上記道路属性情報に基づいて求められ
    た走行路のカーブに対し、自車両の走行状態に応じて警
    報制御或いは減速制御の実行を判断する判定出力手段と
    を有するカーブ進入制御装置において、 上記前方道路属性演算記憶手段により設定された本線道
    路と流出路との分岐点通過時の車速が所定値以上であっ
    て、且つ、上記分岐点通過時のヨーレート、横加速度、
    ハンドル角のいずれか一つと予め設定された所定値との
    比較結果が所定状態にあり自車が本線道路を直進走行し
    ていると判断した場合に、上記警報制御或いは減速制御
    の実行を禁止する制御実行判断手段を備えたことを特徴
    とするカーブ進入制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御実行判断手段は、上記分岐点通
    過時の車速が所定値以下の場合に、上記警報制御或いは
    減速制御の実行を禁止しないことを特徴とする請求項1
    に記載のカーブ進入制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御実行判断手段は、上記分岐点通
    過時に上記ナビゲーション装置が実際の自車走行路を誤
    認識した可能性が高いと判断した場合に、上記警報制御
    或いは減速制御の実行を禁止することを特徴とする請求
    項1に記載のカーブ進入制御装置。
  4. 【請求項4】 上記ヨーレート、横加速度、ハンドル角
    のいずれか一つの予め設定された所定値は、車速に応じ
    て可変に設定されることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3に記載のカーブ進入制御装置。
  5. 【請求項5】 上記制御実行判断手段は、上記警報制御
    或いは減速制御の実行を禁止した後、少なくとも所定時
    間或いは所定距離経過したとき、禁止解除することを特
    徴とする請求項1乃至4に記載のカーブ進入制御装置。
  6. 【請求項6】 上記制御実行判断手段は、上記警報制御
    或いは減速制御の実行を禁止した後、自車の走行状態
    が、上記ナビゲーション装置が認識している自車走行経
    路において推定される走行状態に類似する場合に、禁止
    解除することを特徴とする請求項1乃至4に記載のカー
    ブ進入制御装置。
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