JP3348391B2 - トラクターのエンジン制御構造 - Google Patents

トラクターのエンジン制御構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速作業車型トラクタ
ーにおいて、旋回時における安全性や、路上走行時の速
度等に対応するためのエンジン制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクターは、アクセルレバーの
設定に比例してエンジン回転数が決定され、枕地旋回に
おいてもアクセルレバーの操作によって目的となる速度
を得ていた。しかし近年、高速にて走行しながら確実な
作業を行えるようになった高速作業型トラクターが普及
している。このような高速作業可能なトラクターにおい
ては、アクセル設定のままで枕地で旋回すると、速すぎ
て危険であるので、旋回時にエンジン回転数を低下させ
る自動制御手段をもつようになった。(例えば、実開平
6−13930号公報に記載の技術の如くである。)こ
の中で、作業機装着用の昇降装置の、上昇・下降状態を
判別する検出スイッチを設け、該スイッチが上昇を検出
した時には、枕地旋回時であると見なして、自動的にエ
ンジン回転数が低下する如きエンジン回転数自動制御機
構を設けた構成のトラクターについては、公知とされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、昇降装置が上
昇する毎に自動的にエンジン回転数が低下するのでは、
作業機を上昇させての路上走行時においてもエンジン回
転数が低くて、低速でしか走行ができなくなってしま
う。或いは、低速にて作業を行っている場合には、枕地
旋回時の速度が極端に遅くなってしまうという不具合も
ある。このような不具合を解消するには、前記のエンジ
ン回転数自動制御機構を解除或いは非解除にするスイッ
チを設ける。
【0004】また、エンジン回転数自動制御機構の作動
反応速度、即ち、昇降装置の上昇時においては、エンジ
ン回転数の低下制御が、速すぎる場合(例えば、昇降装
置の上昇と同時)には、エンジン回転数の低下により上
昇速度が遅くなり、作業機が土中に残っている状態に関
わらず旋回してしまうという事態を引き起しかねず、ま
た、逆に昇降装置の下降時においては、エンジン回転数
の上昇制御の開始が遅いと、作業機が作業状態となって
いるにもかかわらずエンジン回転数が遅い状態を生じ、
エンストを引き起こすおそれがある。
【0005】また、前記のエンジン回転数自動制御機構
を解除或いは非解除にするスイッチを設ける場合に、
のスイッチをもしもトラクターの電源を切っても解除さ
れないロック式とした場合には、昇降装置を上昇させた
状態で一旦電源を切って作業を止め、再び作業開始のた
めに電源を入れた時に、エンジン回転数自動制御機構が
作動しているのに、エンジン出力が上がらないと勘違い
してしまって、エンジン回転数を目一杯に上げてしま
う。更には、途中で気がついてスイッチを切ると、急に
エンジン回転数が上がって、危険である。これらの不具
合を解消するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。請求
項1においては、作業機昇降装置を上昇或いは下降に操
作する油圧昇降スイッチSW2を設け、該油圧昇降スイ
ッチSW2の操作により、作業機が上昇するのを検出し
た場合にはエンジン回転数を自動的に低下させ、作業機
が下降するのを検出した場合にはエンジン回転数を元に
戻すエンジン回転数自動制御機構を具備し、該エンジン
回転数自動制御機構を作動状態か非作動状態かに切り換
えるための枕地スイッチSW1を設け、枕地スイッチS
W1をONに操作した時にのみ、前記エンジン回転数自
動制御機構が作動すべく構成したトラクターにおいて、
該エンジン回転数自動制御機構の作動反応速度を、昇降
装置の上昇時には遅く、下降時には早くすべく設定した
ものである。
【0007】請求項2においては、請求項1記載のトラ
クターのエンジン制御構造において、該枕地スイッチS
W1は、キースイッチをOFFした時、即ち、トラクタ
ーの電源を切った時にはOFFとされ、前記エンジン回
転数自動制御機構を非作動状態とするものである。
【0008】
【作用】枕地スイッチSW1によりエンジン回転数のエ
ンジン回転数自動制御機構を非作動状態にセットするこ
とで、路上走行等で作業機を上昇させた状態にしても、
エンジン回転数の低下制御が起こらず、通常の速度によ
る路上走行が可能である。
【0009】また、該エンジン回転数自動制御機構にお
いて、旋回開始時においてはエンジン回転数の低下の開
始タイミングを遅らせることで、昇降装置の上昇速度が
低下しないままで上昇させることができ、かつ、作業機
が上昇して土中より上方になってからエンジン回転数が
低下して、旋回状態に入ることができる。また、旋回終
了時においては、エンジン回転数の上昇開始が早いの
で、作業機が土中に下降するまでに充分なエンジン回転
数となっていて、エンストが防止される。
【0010】また、該枕地スイッチSW1が、トラクタ
ーの電源を切るとともに解除することにより、再び電源
を入れた時にはエンジン回転数自動制御機構が非作動状
態となっているので、作業機が上昇していても通常の走
行速度となっており、運転者が気がついて枕地スイッチ
SW1を入れて、エンジン回転数自動制御機構を作動さ
せても、走行速度が速い状態から遅くなる方に切り換わ
るので安全である。
【0011】
【実施例】次に、添付の図面に示した実施例に基づい
て、本発明の構成を説明する。 図1はトラクターの側面図、 図2は同じく平面図、 図3は枕地旋回に伴うエンジンの自動制御の基本フロー
チャート図、 図4は同じく枕地スイッチSW1をアンロック式とした
場合のフローチャート図、 図5は枕地スイッチSW1をONからOFFにする場合
に、一定速度以下の時に枕地スイッチSW1を解除する
よう構成したエンジン制御の安全構造を示すフローチャ
ート図、 図6は枕地スイッチSW1がONの場合において、油圧
昇降スイッチSW2の上昇時にエンジン回転数の低下開
始を遅らせるよう構成した、枕地旋回に伴うエンジンの
自動制御フローチャート図である。
【0012】図1及び図2よりトラクターの全体構成を
説明する。前後に前輪FW、後輪RWを懸架する車体の
前部において、エンジンEを内部に配置するボンネット
1を配設し、該ボンネット1の後部より車体後端にかけ
てキャビン2を搭載している。更に、車体後端から後方
には、油圧にて昇降操作可能な作業機装着用の昇降装置
である3点リンクの油圧リフト3が突設されており、該
油圧リフト3の後端には、図示の如きロータリーR等の
作業機を装着可能である。
【0013】キャビン2内においては、前部にはハンド
ル5等を突設するフロントコラム4を、後部には座席6
を配設しており、該座席6の側方に、操作パネル7を配
設している。該フロントコラム4においては、アクセル
レバーALが突設され、アクセルレバーALの操作量を
検出するアクセルセンサーASがボンネット1内の後部
に配設されている。更に、ボンネット1内においては、
燃料噴射用ポンプPが配設されており、また、後記油圧
昇降スイッチSW2の切換に基づき、燃料噴射用ポンプ
Pの噴射量を調節する等の自動制御を行う、エンジン制
御コントローラーC1、所謂電子ガバナが、ボンネット
1内の最前部に配設されている。
【0014】一方、キャビン2内の操作パネル7の内部
には、油圧リフト制御コントローラーC2が内設されて
おり、上面には、油圧リフト3を上昇或いは下降操作す
るための油圧昇降スイッチSW2、また、該油圧昇降ス
イッチSW2の切換に基づきエンジン回転数を制御する
自動制御の作動を切り換えるための切換スイッチである
枕地スイッチSW1を配設している。
【0015】このトラクターは、高速作業型であって、
高速走行しながらロータリーR等の作業機の耕耘作業ピ
ッチも速くして、短時間で対地作業が完了できるように
なっている。そして、高速作業状態において、枕地旋回
時には、安全な走行速度に落とせるように、枕地旋回時
に上昇させる油圧リフト3の切換検出に基づいてエンジ
ン回転数の制御を行えるようにしているのであり、更
に、この自動制御は、該枕地スイッチSW1をONした
時にのみ作動するのである。
【0016】ここで、この枕地旋回に伴うエンジンの自
動制御の基本的な流れを、図3より説明する。まず、枕
地スイッチSW1がOFFされている場合、油圧リフト
3の昇降に基づくエンジンの自動制御は行われず、通常
のアクセルレバーALの操作量に基づく速度での走行の
みとなる。即ち、エンジン回転数は、常時、アクセル操
作量に相当する回転数(AR)となっている。例えば、
路上走行時には、油圧リフト3を上昇させて作業機を上
げた状態で走行するものであり、エンジン回転数が低下
したままでは充分な走行速度が得られない。また、遅い
速度での対地作業時には、枕地旋回時にエンジン回転数
を低下させたのでは、極端に速度が遅くなってしまう。
そこで、これら路上走行時や遅い速度での対地作業時等
においては、枕地スイッチSW1をOFFにして、通常
のアクセルレバーALの操作量に基づく速度調節のみで
走行するのがよい。
【0017】そして、高速作業に際しては、まず枕地ス
イッチSW1をONし、油圧昇降スイッチSW2の切換
に基づくエンジン回転数の自動制御を作動させる。枕地
旋回のため、油圧昇降スイッチSW2を「上昇」側にす
れば、エンジン制御コントローラーC1において、燃料
噴射用ポンプPの噴射量低減操作がなされ、エンジン回
転数を低下させる。低下後のエンジン回転数は、例えば
図3に示す如く、アクセルセンサーASの検出量に相当
するエンジン回転数(AR)とエンジンのアイドル回転
数(IR)との中間{(AR−IR)×1/2+IR}
とする等が考えられ、その他、{(AR−IR)×1/
3+IR},{(AR−IR)×2/3+IR}等、色
々と考えられる。
【0018】枕地旋回を終え、作業機を土中にセットす
べく油圧昇降スイッチSW2を「下降」側にした場合に
は、また高速作業ができるように、エンジン制御コント
ローラーC1において、アクセルセンサーASの検出量
に相当するエンジン回転数(AR)が得られるよう、燃
料噴射用ポンプPの噴射量復帰操作がなされる。そし
て、油圧昇降スイッチSW2が、上昇または下降を停止
した状態においては、例えば枕地旋回時には、速度低下
したままで旋回できる。また、対地作業時には、作業機
を接地した時に戻したアクセルレバーAL操作量に比例
する速度で作業ができるように、エンジン回転数はその
まま保持される。
【0019】このように、枕地スイッチSW1をONし
た時のみ、油圧昇降スイッチSW2の切換に基づくエン
ジン回転数の自動制御を作動させるよう構成したトラク
ターにおいて、次に、枕地スイッチSW1の解除構造に
ついて、図4及び図5より説明する。まず、枕地スイッ
チSW1は、トラクターの電源をON・OFFするキー
スイッチをOFFした時にも保持されるようなロック式
スイッチとすることも考えられる。この場合、例えば枕
地スイッチSW1をONした状態で、一旦休憩等のため
にキースイッチをOFFしても、再びキースイッチを入
れると、自動的に枕地旋回時でのエンジン回転数制御が
できる状態となっており、すぐさま高速作業に入ること
ができる。
【0020】しかし、休憩等のためにキースイッチをO
FFする場合には、大抵は作業機を上昇させた状態にし
ているものであり、再び作業開始した時に、枕地スイッ
チSW1が入っていることも忘れて、思うような速度が
得られないと思い、無理にエンジン回転数を上げてしま
ったりすることが考えられる。そこで、図4に示す如
く、枕地スイッチSW1は、キースイッチをOFFした
時、即ち、トラクターの電源を切った時にはOFFされ
る、即ち解除されるように構成する。
【0021】また、枕地スイッチSW1を入れたまま
で、かつ、作業機を上げた状態で路上走行に入り、アク
セルレバーALにてある程度速度を上げてから枕地スイ
ッチSW1を切ると、急激に速度が上がって危険であ
る。そこで、枕地スイッチSW1をOFFしても、ある
程度に速度が下がった状態でないと、エンジン回転数を
アクセルセンサー相当量に戻す操作を行わないように構
成する。即ち、図5の如く、予め枕地スイッチSW1が
ON状態であった場合に枕地スイッチSW1をOFFに
切り換えた時には、アクセルセンサーASの検出量が検
出され、エンジン回転数がアイドル回転数付近の回転数
(IR’)以下である時のみ、アクセルセンサーAS検
出量に相当するエンジン回転数(AR)に戻す操作がな
されるようにする。こうして、急発進による転倒等の危
険を防止できるようにしている。
【0022】次に、図6より、作業機昇降に伴うエンジ
ン制御の反応速度制御について説明する。枕地旋回時に
エンジン回転数を低下させる自動制御を行っている場合
において、エンジン回転数が低下すれば、油圧リフト作
動用の油圧ポンプ圧も低くなってしまうので、油圧リフ
ト3の昇降速度が低下する。旋回開始前の作業機の上昇
速度が遅くては、旋回に入ってからも作業機が土中に存
在して旋回に支障を来すおそれもある。そこで、油圧昇
降スイッチSW2を「上昇」側にした時に、ある程度の
時間、例えば図6に示す実施例においては0.5秒の時
間をおいて、少々遅れて、エンジン回転数を{(AR−
IR)×1/2+IR}に低下させる操作を行うように
構成している。逆に、旋回を終えて油圧昇降スイッチS
W2を「下降」側にすると、油圧リフト3が下降する
が、直ちにエンジン回転数を元に戻す(ARにする)操
作をすることで、油圧リフト3の下降速度も上がり、更
に、エンジン回転数が充分な状態で作業機が土中にセッ
トされることとなって、エンストが防止される。即ち、
旋回開始時の作業機上昇時のみ、エンジン回転数の制御
反応速度を遅くしているのである。
【0023】以上で、高速作業型トラクターの旋回に伴
うエンジン回転数の自動制御構造について説明を終え、
次に、ロータリーR等の作業機の姿勢制御機構について
の実施例を開示する。作業機には、これを水平状態、或
いは予め設定された一定の傾斜角度に保持されるべく、
油圧シリンダー等のアクチュエーターが備えられてお
り、また、どの角度に保持するかを設定するための設定
器と、作業機の傾斜角度を検出する傾斜センサーが配設
されている。そして、該設定器の設定値と傾斜センサー
の検出角度とのずれを検出した場合に、例えば油圧シリ
ンダー弁の開閉用出力信号が、一定頻度で発信され、油
圧シリンダー等のアクチュエーターを操作して、目的の
姿勢に作業機を保持するのである。
【0024】姿勢制御用のアクチュエーターは、過度に
反応すると、不必要に作動して、却って姿勢が一定に保
持できなくなるので、例えば油圧シリンダー弁の開閉用
信号の頻度を一定以下にして、ある程度反応速度を遅く
している。また、傾斜センサーには、圃場の凹凸頻度を
周波数に置き換え、ある一定以下の周波数の検出信号の
みを通過させるべくローパスフィルターを設けており、
凹凸頻度があまりに多く、凹凸頻度の検出信号が該ロー
パスフィルターの折点周波数より高周波となっている場
合には、これを切り捨てて、凹凸頻度をある一定の頻度
以下に置き換え、即ち、不感帯をある程度広くして反応
させるようにしている。
【0025】しかし、略平坦の圃場においては、ある程
度反応速度が遅い、或いは不感帯が広い場合にも傾斜制
御効果があるが、凹凸幅の激しい、即ち、圃場表面の凹
凸の高低差が大きい圃場においては、相対的に反応が遅
くなり、姿勢制御が充分でなくなる。結果として、例え
ばプラウ耕の場合には、均平が充分でなく、二度以上の
重ね作業を余儀なくされる。
【0026】そこで、このような凹凸幅の激しい場合に
は、アクチュエーターの反応を敏感にするように構成す
る。凹凸幅の大きさは、設定器の設定値と傾斜センサー
における検出値とのズレ幅を見るものであり、これに基
づき、例えば油圧シリンダー弁の開閉用出力信号の発信
頻度を密にすることが考えられる。また、傾斜センサー
におけるローパスフィルターの折点周波数を変更する方
法も考えられる。表1は設定器の設定値と傾斜センサー
の検出値とのずれ幅に対応して、折点周波数を設定した
表であり、ずれ幅が大きい程、つまり、凹凸幅が大きい
ほど折点周波数を高くして、より頻度の高い凹凸に対応
できるようにしているのである。このようにして、圃場
の凸凹幅に対応して、反応速度を調節できる作業機の姿
勢制御装置を構成できるのである。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。請求項1の如く構成したので、
路上走行等で作業機を上昇させた状態にしても、エンジ
ン回転数の低下制御が起こらず、通常の速度による路上
走行が可能となるまた、該エンジン回転数自動制御機構
の作動反応速度を、昇降装置の上昇時には遅く、下降時
に早くすべく設定したので、旋回開始時においては昇降
装置の上昇速度が低下しないままで上昇させることがで
き、かつ、作業機が上昇して土中より上方になってから
エンジン回転数が低下して、旋回状態に入ることができ
るのである。 また、旋回終了時においては、エンジン回
転数の上昇開始が早いので、作業機が土中に下降するま
でに充分なエンジン回転数となっていて、エンストが防
止さ れる。
【0029】請求項2の如く構成したので、該枕地スイ
ッチSW1は、トラクターの電源を切るとともに解除さ
れて、該エンジン回転数自動制御機構を非作動状態とす
るよう構成したので、再び電源を入れた時にはエンジン
回転数自動制御機構が非作動状態となっていて、作業機
が上昇していても通常の走行速度となっており、運転者
が気がついて切換スイッチを入れて、エンジン回転数自
動制御機構を作動させても、走行速度が速い状態から遅
くなる方に切り換わるので安全である。以上のように、
旋回時におけるエンジン制御装置を有する高速作業型ト
ラクターにおいて、安全性や操作性、また作業効率性の
向上が図られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクターの側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】枕地旋回に伴うエンジンの自動制御の基本フロ
ーチャート図である。
【図4】同じく枕地スイッチSW1をアンロック式とし
た場合のフローチャート図である。
【図5】枕地スイッチSW1をONからOFFにする場
合に、一定速度以下の時に枕地スイッチSW1を解除す
るよう構成したエンジン制御の安全構造を示すフローチ
ャート図である。
【図6】枕地スイッチSW1がONの場合において、油
圧昇降スイッチSW2の上昇時にエンジン回転数の低下
開始を遅らせるよう構成した、枕地旋回に伴うエンジン
の自動制御フローチャート図である。
【符号の説明】
E エンジン P 燃料噴射用ポンプ AL アクセルレバー AS アクセルセンサー C1 エンジン制御コントローラー C2 油圧リフト制御コントローラー SW1 枕地スイッチ SW2 油圧昇降スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−276807(JP,A) 特開 昭54−136036(JP,A) 特開 平4−316411(JP,A) 特開 昭61−81230(JP,A) 特開 平4−316414(JP,A) 実開 昭51−113005(JP,U) 実開 昭59−59724(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 63/10 F02D 11/02 F02D 11/04 F02D 29/04 F02D 45/00 312

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機昇降装置を上昇或いは下降に操作
    する油圧昇降スイッチSW2を設け、該油圧昇降スイッ
    チSW2の操作により、作業機が上昇するのを検出した
    場合にはエンジン回転数を自動的に低下させ、作業機が
    下降するのを検出した場合にはエンジン回転数を元に戻
    すエンジン回転数自動制御機構を具備し、該エンジン回
    転数自動制御機構を作動状態か非作動状態かに切り換え
    るための枕地スイッチSW1を設け、枕地スイッチSW
    1をONに操作した時にのみ、前記エンジン回転数自動
    制御機構が作動すべく構成したトラクターにおいて、該
    エンジン回転数自動制御機構の作動反応速度を、昇降装
    置の上昇時には遅く、下降時には早くすべく設定した
    とを特徴とするトラクターのエンジン制御構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトラクターのエンジン制
    御構造において、該枕地スイッチSW1は、キースイッ
    チをOFFした時、即ち、トラクターの電源を切った時
    にはOFFとされ、前記エンジン回転数自動制御機構を
    非作動状態とすることを特徴とするトラクターのエンジ
    ン制御構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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