JP3188103B2 - トラクターのエンジン回転数制御装置 - Google Patents

トラクターのエンジン回転数制御装置

Info

Publication number
JP3188103B2
JP3188103B2 JP15219594A JP15219594A JP3188103B2 JP 3188103 B2 JP3188103 B2 JP 3188103B2 JP 15219594 A JP15219594 A JP 15219594A JP 15219594 A JP15219594 A JP 15219594A JP 3188103 B2 JP3188103 B2 JP 3188103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine speed
working state
tractor
speed
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15219594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0821268A (ja
Inventor
英機 神山
勝則 加藤
隆司 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP15219594A priority Critical patent/JP3188103B2/ja
Publication of JPH0821268A publication Critical patent/JPH0821268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3188103B2 publication Critical patent/JP3188103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
  • Agricultural Machines (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ガバナー装置を具
備したディーゼルエンジン搭載型のトラクターの、対地
作業装置の昇降時のエンジン回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のトラクターは大馬力化し、ロータ
リー耕耘装置等の作業機もこれに連れて高速化しつつあ
る。作業中は高速でも直進状態であるので危険な状態は
発生しないが、枕地で旋回する場合に、急ハンドルを切
らねば隣の未耕地に入れないのである。この時に高速走
行をしていると、トラクターの横転又は畑地からの飛び
出しにより、農業用水路に転落する等の危険な状況が発
生するのである。従来のトラクターにおいては、作業機
昇降装置のポジションレバーの昇降側への操作と連動し
て、エンジン回転数を制御する装置が提案されていた
が、デジタル的に変化するので、当該レバーを作業状態
から非作業状態にしたときに、オペレーターが前に放り
出されるような危険性を感じたり、非作業状態から作業
状態にした時には、オペレーターが後方へ取り残される
ような感じがして危険を伴うばかりでなく、長時間の作
業の場合には、疲労が多くなるという不具合があったの
である。従来の技術としては、オペレーターが枕地で回
行操作をする場合には、.ハンドル操作、.ブレー
キ操作、.ポジションレバーの操作、.必要に応じ
て変速操作(変速切換・クラッチ操作)、等が必要であ
った。本発明は、このような手順の多さを軽減するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高速耕耘時
において回行操作する場合に、エンジン回転数を加減速
せんとするものである。そのための具体的な手段として
は、電子ガバナー制御装置と対地作業装置を着脱自在に
連結し、この対地作業装置を昇降駆動機構により、作業
装置の対地高さ又は所謂耕深を制御する作業の制御手段
を具備する農耕用移動車輛において、電子ガバナー制御
装置に人為的操作可能な所謂アクセルとは別に、エンジ
ン回転数決定演算回路と、負荷率の設定手段とを備え、
これらの検出結果に基づいて、エンジン回転数を増減さ
れるように、燃料の供給の増減を行ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明が解決しようとする
課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための
手段を説明する。請求項1においては、搭載ディーゼル
エンジンの燃料噴射量制御機構を、人為操作されるアク
セル調節具に制御回路を介して連係したアクチュエータ
で操作される電子ガバナー機構とすると共に、機体に各
種の対地作業装置を着脱自在に連結し、該対地作業装置
を昇降駆動機構により、対地高さ制御又は耕深制御する
手段を具備するトラクターにおいて、作業状態より非作
業状態のエンジン回転数を遅くする制御装置を搭載し、
前記作業状態と非作業状態との判別を、予め設定された
設定負荷率と、前記電子ガバナー制御装置から得られる
エンジン負荷の現状負荷率とを比較する大小判別で行
い、更に、作業状態のエンジン回転数から、非作業状態
のエンジン回転数に移行する時間よりも、非作業状態の
エンジン回転数から、作業状態のエンジン回転数に移行
するのに要する時間を長くしたものである。
【0005】請求項2においては、搭載ディーゼルエン
ジンの燃料噴射量制御機構を、人為操作されるアクセル
調節具に制御回路を介して連係したアクチュエータで操
作される電子ガバナー機構とすると共に、機体に各種の
対地作業装置を着脱自在に連結し、該対地作業装置を昇
降駆動機構により、対地高さ制御又は耕深制御する手段
を具備するトラクターにおいて、作業状態より非作業状
態のエンジン回転数を遅くする制御装置を搭載し、車輛
の進行方向の偏角を検出する検出手段を具備し、その進
行方向の偏角を検出する検出手段による検出結果に基づ
いて、トラクターの回行動作を検知する機構を具備し、
トラクターの旋回時において、後輪の周速よりも前輪の
周速を増速して旋回性能を向上させる前輪増速機構を設
け、該前輪増速機構が作動可能状態にONとされた状態
で、トラクターが回行動作に入って作業機を上昇させた
場合には、前記制御装置により、作業状態のエンジン回
転数から非作業状態のエンジン回転数に低下させ、更に
前輪増速機構が作動状態に成った場合には、更にエンジ
ン回転数を低下させものである。
【0006】
【作用】次に作用を説明する。請求項1では、枕地にお
いてトラクターを回行させる際において、同時にアクセ
ルレバー14を下げて、エンジン回転数を下げるという
操作をすることなく、自動的にエンジン回転数を下げる
ことが出来るので、回行時の面倒な操作を減らすことが
出来るのである。特に、高速耕耘時において、エンジン
回転数を低下させる作業をせずに、旋回しようとして転
倒するという不具合を無くすことが出来た。また、作業
状態のエンジン回転数から、非作業状態のエンジン回転
数に移行する時間よりも、非作業状態のエンジン回転数
から、作業状態のエンジン回転数に移行するのに要する
時間を長くしたので、回転数を上げる方向への移行時間
を長くすることにより、速度の上昇までに時間を掛ける
ことができ、より安全サイドの制御とすることが出来
た。
【0007】請求項2では、トラクターの進行方向の偏
角を検出する検出手段による検出結果に基づいて、トラ
クターの回行状態を検出し、該回行状態で、後輪の周速
よりも前輪の周速を増速して旋回性能を向上させる前輪
増速機構がONの時に、トラクターが回行動作に入った
場合には、前記制御装置により、作業状態のエンジン回
転数から非作業状態のエンジン回転数に低下させ、更に
前輪増速機構が作動状態に成った場合には、更にエンジ
ン回転数を低下させたので、前輪増速機構(ハイグリッ
プ機構)がONになった場合には、旋回半径が小とな
り、高速耕耘の場合には、より転倒の可能性が高くなる
のであるが、本発明の場合には、前輪増速機構(ハイグ
リップ機構)のON−OFFにより、回転数の低下率を
変更することにより、前輪増速機構の使用時の転倒事故
を減少させることが出来たのである。
【0008】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明のエン
ジン回転数制御装置を具備したトラクターの全体側面
図、図2は電子ガバナー制御装置Gの側面図、図3は電
子ガバナー制御装置Gの断面図、図4は作業機の昇降駆
動機構Bの油圧回路図、図5は本発明のトラクターのエ
ンジン回転数制御装置の制御ブロック図、図6は作業状
態と非作業状態におけるエンジン回転数の変化を示す図
面、図7は作業状態と非作業状態との判別を、前記電子
ガバナー制御装置から得られるエンジン負荷の設定値
に、予め設定された設定値に対する大小判別で行う場合
のフローチャート図である。
【0009】図1において、トラクターの各部に装着さ
れている制御機器を説明する。トラクターの前部にエン
ジンEが配置されており、該エンジンEの側方に電子ガ
バナー制御装置Gが配置され、負荷に応じてエンジン回
転数を変更可能としている。また操向ハンドルの前部
に、オペレーターが手動で操作するアクセルレバー14
が配置されており、該アクセルレバー14の基部にアク
セルレバー14の回動角を検出するアクセルセンサー5
が配置されている。また操向ハンドルの側方の位置にポ
ジションレバー17が配置されており、該ポジションレ
バー17の基部にポジションセンサーが配置されてい
る。
【0010】トラクターの座席の側方の位置に、コント
ローラ1が配置されており、該コントローラ1に前部か
ら、ワンタッチ昇降レバー7と、負荷率/耕深設定器3
と、制御切換スイッチ4、感度調整ダイアル9が設けら
れている。また、座席の下方の位置に昇降駆動機構Bが
配置されて、リフトアーム13の基部にリフト角センサ
ー6が配置されている。該リフトアーム13によりロー
タリー耕耘装置Rを昇降するものである。該ロータリー
耕耘装置Rのリアカバーの部分にリアカバーセンサー2
が配置されている。
【0011】図2と図3においては、エンジンの側面に
固設されて、負荷に応じてエンジン回転数を制御する電
子ガバナー制御装置Gが図示されている。該電子ガバナ
ー制御装置Gは、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ
の吐出量を調整する調節ラック10を、ソレノイドによ
り構成したラックアクチュエータCによりスライドさ
せ、燃料噴射量を調整しエンジン回転数の調整を行って
いる。該調節ラック10の移動量は、センサー杆11が
ラック位置センサー8の内部まで沿設されていることに
より、ラック位置センサー8により検出可能とされてい
る。またエンジン回転数は、エンジン回転数センサーS
が回転ギア12を検出することにより検出可能としてい
る。
【0012】図4は昇降駆動機構Bを示す油圧回路図で
ある。該昇降駆動機構Bは、トラクターの座席の下方に
配置されており、エンジンE部分に設けた油圧ポンプか
らの圧油を、上昇バルブV1と下降バルブV2により切
換えて、油圧シリンダ20に供給し、リフトアーム13
を回動すべく構成している。該リフトアーム13により
リフトリンクを介して、ロータリー耕耘装置Rが昇降さ
れる。
【0013】図5においては、本発明のトラクターのエ
ンジン回転数制御装置の制御ブロック線図が示されてい
る。コントローラ1に対して、電子ガバナー制御装置G
と、リアカバーセンサー2と、負荷率/耕深設定器3
と、制御切換スイッチ4と、ワンタッチ昇降レバー7
と、リフト角センサー6と、ポジションレバー17と、
感度調整ダイアル9から、信号が送信され、コントロー
ラ1により判断した後に、昇降駆動機構Bの上昇バルブ
V1又は下降バルブV2に信号が与えられて、油圧シリ
ンダ20が伸縮し、リフトアーム13を介してロータリ
ー耕耘装置Rを昇降する。
【0014】以上のような全体構成において、図6と図
7に示す実施例においては、次の技術が開示されてい
る。搭載ディーゼルエンジンEの燃料噴射量制御機構
を、人為操作されるアクセルレバー14に制御回路を介
して連係したラックアクチュエータCで操作される電子
ガバナー制御装置Gで制御する。トラクターにロータリ
ー耕耘装置Rを装着し、該ロータリー耕耘装置Rは昇降
駆動機構Bにより対地高さ又は耕深を制御する。そし
て、作業状態より非作業状態のエンジン回転数を遅くす
る装置を搭載し、作業状態と非作業状態との判別を、前
記電子ガバナー制御装置から得られるエンジン負荷の設
定値と、予め設定された設定値とを比較することによ
り、大小判別で行ったものである。
【0015】上記実施例は、図6の如く、制御するもの
である。即ち、作業状態ではアクセルセンサー5の値A
を電子ガバナー制御装置Gに読み込んで制御を行う。そ
して、非作業状態の場合には、アクセルセンサー5の値
AのK分の1の低い回転数となるように制御するのであ
る。そしてその判断は、前記電子ガバナー制御装置から
得られるエンジン負荷の設定値と、予め設定された設定
値とを比較することにより、大小判別で行うものであ
る。
【0016】図6の制御を図7に示すフローチャート図
により説明する。手動の場合は他のルーチンに従い、自
動の場合のみ、アクセルセンサー5の値Aと、設定負荷
率SFと、現状負荷率Fと、非作業状態基準負荷率KF
を読み取る。現状負荷率Fが設定負荷率SFよりも小
か、又は現状負荷率Fが非作業状態基準負荷率KFと略
等しい場合のみ、非作業状態と判断し、アクセルセンサ
ー5の値Aの2分の1程度の回転数に落とす。また現状
負荷率Fが非作業状態基準負荷率KF以上であれば、作
業状態と判断して、アクセルセンサー5の値Aを読み込
み、アクセルセンサー5の値Aで電子ガバナー制御装置
Gを制御する。
【0017】図8は作業状態のエンジン回転数から、非
作業状態のエンジン回転数に移行するに要する時間よ
り、非作業状態のエンジン回転数から作業状態のエンジ
ン回転数に移行するのに要する時間を長くした実施例の
制御線図、図9は図8の制御のフローチャートを示す図
面である。図8と図9の実施例においては、アクセルセ
ンサー5の値Aと、設定負荷率SFと、現状負荷率Fと
を読み込む他に、ポジションレバー17の位置が上げか
下げかを読み込んでいる。そして作業状態のエンジン回
転数から、非作業状態のエンジン回転数に移行するに要
する時間TUより、非作業状態のエンジン回転数から作
業状態のエンジン回転数に移行するのに要する時間TD
を長くすべくフローチャート図を構成している。
【0018】図10は非作業状態のエンジン回転数か
ら、作業状態のエンジン回転数、又は、作業状態のエン
ジン回転数から非作業状態のエンジン回転数に移行する
際の開始時点は、対地作業装置又は機体に具備された、
対地高さ検出装置の検出結果に基づいて行う実施例の制
御作動線図、図11は図10の制御の制御ブロック線
図、図12は同じく図10の制御のフローチャート図で
ある。
【0019】図10から図12の制御においては、アク
セルセンサー5の値Aと、設定負荷率SFと、現状負荷
率Fの読み込みの他に、リアカバーセンサー2の検出値
を読み込んでいる。そして該リアカバーセンサー2によ
り、非耕耘時と耕耘時を判断して、非作業状態の低回転
数と、作業状態の高回転数にする制御を行っている。そ
して、作業状態のエンジン回転数から、非作業状態のエ
ンジン回転数に移行するに要する時間TUより、非作業
状態のエンジン回転数から作業状態のエンジン回転数に
移行するのに要する時間TDを長くする制御も包含して
行っている。
【0020】図13は非作業状態のエンジン回転数から
作業状態のエンジン回転数、又は作業状態のエンジン回
転数から非作業状態のエンジン回転数に移行する際の開
始時点は、当該エンジンの負荷検出結果に基づいた実施
例の制御作動線図、図14は同じく図13の制御の制御
ブロック線図、図15は同じく図13の制御のフローチ
ャート図である。
【0021】この制御の実施例においては、アクセルセ
ンサー5の値Aと、設定負荷率SFと、現状負荷率Fを
読み込み、非作業状態基準負荷率KFの値は、現状負荷
率F×c(定数)により演算して求めている。そして、
該非作業状態基準負荷率KFと現状負荷率F又は設定負
荷率SFと現状負荷率Fを比較して、作業状態と非作業
状態の回転数に変更している。
【0022】図16は非作業状態のエンジン回転数か
ら、作業状態のエンジン回転数に変更する際の、エンジ
ン回転数の変化率は、設定値と実負荷に比例させた(経
過と同様なルートを取った)実施例の制御作動線図、図
17は図16の実施例の制御ブロック線図、図18は図
16の制御のフローチャート図である。
【0023】この実施例は、図16に見られる如く、現
状負荷率Fの変化に沿って、非作業状態基準負荷率KF
を比例変化させた構成となっている。アクセルセンサー
5の値Aと、設定負荷率SFと、現状負荷率Fを読み込
む他に、ポジションレバー17の上下を読み込み、更に
負荷の変化率を演算して、アクセルセンサー5の値Aを
求めている。
【0024】図19は予め設定された設定値の値(負
荷)が小さい場合には、時間的に変化させて、非作業状
態のエンジン回転数から、作業状態のエンジン回転数に
変更する際の、エンジン回転数の変化率は、設定値と実
負荷に比例させた(経過と同様なルートを取った)実施
例の制御作動線図、図20は図19の制御のフローチャ
ートの前半部分の図面、図21は図19のフローチャー
トの後半部分の図面である。該制御の場合にも、アクセ
ルセンサー5の値Aと、設定負荷率SFと、現状負荷率
Fと、非作業状態基準負荷率KFを読み込み、ポジショ
ンレバー17の上下の位置を読み取り、負荷の変化率を
演算している。そして、この変化率の演算に際して、予
め設定された設定値の値(負荷)が小さい場合には、時
間的に変化させて変化率を求めて演算している点が相違
するのである。
【0025】図22は非作業状態のエンジン回転数から
作業状態のエンジン回転数、又は、作業状態のエンジン
回転数から非作業状態のエンジン回転数に移行を開始す
る時点は、本機と対地作業装置との相対位置を検出する
検出手段で相対位置の検出結果に基づいた実施例の作動
線図、図23は図22の制御のフローチャート図であ
る。
【0026】上記の制御においては、リアカバーセンサ
ー2により対地高さを検出するのではなくて、ポジショ
ンレバー17により、本機とロータリー耕耘装置Rとの
相対位置を検出することにより、作業状態と非作業状態
とを検出すべく構成した点が相違する。アクセルセンサ
ー5の値Aと、設定負荷率SFと、現状負荷率Fの値の
ロータリー耕耘装置Rに、ポジションレバー17の値を
読み込んで、制御を行っている点が相違するのである。
【0027】図24は作業状態から非作業状態に移行す
る際の指令手段で指令された後、エンジン回転数を低下
させる時、ステアリングの切れ角又は比例又は比例に類
する状態で停止させたこと、また非作業状態から作業状
態に復帰させる時には、前記の逆の動作を行う制御の作
動線図、図25は図24の制御のブロック線図、図26
は図24の制御のフローチャート図である。この制御
は、作業状態より、非作業状態のエンジン回転数を遅く
することを選択可能な自動制御装置を装着したものにお
いて、作業状態から非作業状態に移行する際の指令手段
で指令された後、エンジン回転数を低下させる時、ステ
アリングの切れ角又は比例又は比例に類する状態で低下
させたものである。また非作業状態から作業状態に復帰
させる時には、前記の逆の動作を行うものである。即
ち、操向ハンドルの切角に比例又は比例に類する状態
で、エンジン回転数を低下または上昇させるものであ
る。
【0028】図27は前輪増速機構(ハイグリップ機
構)のスイッチがONの時に、更に作業状態から非作業
状態に移行する際には、前輪増速機構が作動開始以前の
エンジン回転数の低減度合いにより、回転数(Ro)の
低減を増大させた実施例の作動線図、図28は図27の
制御のブロック線図、図29は同じく図27の制御のフ
ローチャート図である。前輪増速機構(ハイグリップ機
構)は、旋回時において、後輪の周速よりも前輪の周速
を増速して、旋回性能を向上させる機構である。しか
し、高速耕耘時においては、これが事故の元となる可能
性があるので、この前輪増速機構(ハイグリップ機構)
の有無により、低減の度合いを変化させたものである。
即ち、非作業状態から作業状態に復帰させる動作に入っ
た時、即ち前輪増速機構(ハイグリップ機構)が作業状
態から非作業状態に移行する時の回転数(R1)は(R
o)より高い回転数にしたこと、換言すれば、回行動作
に入ったら、エンジン回転数を低下させ、更に前輪増速
機構が作動状態に入ったら、エンジン回転数を低下させ
る。
【0029】図30は作業状態より、非作業状態のエン
ジン回転数を遅くすることを選択可能な自動制御装置を
装着し、かつ車輛の進行方向の偏角を検出する検出手段
を具備し、その進行方向の偏角を検出する検出手段によ
る検出結果に基づいて、エンジン回転数を変更する手段
を具備する制御装置を搭載した実施例の制御ブロック線
図、図31は図30のフローチャート図である。
【0030】図30と図31の実施例においては、車輛
の進行方向の偏角を検出する検出手段としてレートジャ
イロを具備し、その進行方向の偏角を検出するレートジ
ャイロの検出結果に基づいて、エンジン回転数を変更す
る手段を設けたものである。これは、操向ハンドルの回
動角により制御する場合と類似したものである。レート
ジャイロの検出値により、アクセルセンサー5の値Aを
変更する。図32は車輛の進行方向の偏角を検出する検
出手段を、当該車輛の直進の補助手段として用いた実施
例の制御ブロック線図、図33は直進モニター部分の図
面である。本実施例の場合には、レートジャイロをトラ
クターの直進制御のセンサーとして兼用しているのであ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く、作業状
態と非作業状態との判別と、前記電子ガバナー制御装置
から得られるエンジン負荷の設定値に、予め設定された
設定値に対する大小判別で行ったので、枕地においてト
ラクターを回行させる際において、同時にアクセルレバ
ー14を下げて、エンジン回転数を下げるという操作を
することなく、自動的にエンジン回転数を下げることが
出来るので、回行時の面倒な操作を減らすことが出来る
のである。特に、高速耕耘時において、エンジン回転数
を低下させる作業をせずに、旋回しようとして転倒する
という不具合を無くすことが出来たのである。また、作
業状態のエンジン回転数から、非作業状態のエンジン回
転数に移行する時間よりも、非作業状態のエンジン回転
数から、作業状態のエンジン回転数に移行するのに要す
る時間を長くしたので、回転数を上げる方向への移行時
間を長くすることにより、速度の上昇までに時間を掛け
ることができ、オペレーターが後方へ取り残されるよう
な危険な状態を少なくして、より安全サイドの制御とす
ることが出来るのである。
【0032】請求項2の如く、トラクターの進行方向の
偏角を検出する検出手段による検出結果に基づいて、ト
ラクターの回行状態を検出し、後輪の周速よりも前輪の
周速を増速して旋回性能を向上させる前輪増速機構が
動可能な状態にONの時に、トラクターが回行動作に入
った場合には、前記制御装置により、作業状態のエンジ
ン回転数から非作業状態のエンジン回転数に低下させ、
更に前輪増速機構が、実際に作動状態に成った場合に
は、更にエンジン回転数を低下させるので、次のような
効果を奏するのである。 前輪増速機構(ハイグリップ機
構)のスイッチがONになり、高速耕耘で高速状態のま
ま回行動作に入ると、旋回半径が小となる為に、より転
倒の可能性が高くなるのであるしかし、本発明におい
ては、トラクターが回行動作に入った場合には、前記制
御装置により、作業状態のエンジン回転数から非作業状
態のエンジン回転数に低下させ、更に前輪増速機構が作
動状態に成った場合には、更にエンジン回転数を低下さ
せることにより、前輪増速機構の使用時の転倒事故を減
少させることが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン回転数制御装置を具備したト
ラクターの全体側面図。
【図2】電子ガバナー制御装置Gの側面図。
【図3】電子ガバナー制御装置Gの断面図。
【図4】作業機の昇降駆動機構Bの油圧回路図。
【図5】本発明のトラクターのエンジン回転数制御装置
の制御ブロック図。
【図6】作業状態と非作業状態におけるエンジン回転数
の変化を示す図面。
【図7】作業状態と非作業状態との判別を、前記電子ガ
バナー制御装置から得られるエンジン負荷の設定値に、
予め設定された設定値に対する大小判別で行う場合のフ
ローチャート図。
【図8】作業状態のエンジン回転数から、非作業状態の
エンジン回転数に移行するに要する時間より、非作業状
態のエンジン回転数から作業状態のエンジン回転数に移
行するのに要する時間を長くした実施例の制御線図。
【図9】図8の制御のフローチャートを示す図面。
【図10】非作業状態のエンジン回転数から、作業状態
のエンジン回転数、又は、作業状態のエンジン回転数か
ら非作業状態のエンジン回転数に移行する際の開始時点
は、対地作業装置又は機体に具備された、対地高さ検出
装置の検出結果に基づいて行う実施例の制御作動線図。
【図11】図10の制御の制御ブロック線図。
【図12】同じく図10の制御のフローチャート図。
【図13】非作業状態のエンジン回転数から作業状態の
エンジン回転数、又は作業状態のエンジン回転数から非
作業状態のエンジン回転数に移行する際の開始時点は、
当該エンジンの負荷検出結果に基づいた実施例の制御作
動線図。
【図14】同じく図13の制御の制御ブロック線図。
【図15】同じく図13の制御のフローチャート図。
【図16】非作業状態のエンジン回転数から、作業状態
のエンジン回転数に変更する際の、エンジン回転数の変
化率は、設定値と実負荷に比例させた実施例の制御作動
線図。
【図17】図16の実施例の制御ブロック線図。
【図18】図16の制御のフローチャート図。
【図19】予め設定された設定値の値が小さい場合に
は、時間的に変化させて、非作業状態のエンジン回転数
から、作業状態のエンジン回転数に変更する際の、エン
ジン回転数の変化率は、設定値と実負荷に比例させた実
施例の制御作動線図。
【図20】図19の制御のフローチャートの前半部分の
図面。
【図21】図19のフローチャートの後半部分の図面。
【図22】非作業状態のエンジン回転数から作業状態の
エンジン回転数、又は、作業状態のエンジン回転数から
非作業状態のエンジン回転数に移行を開始する時点は、
本機と対地作業装置との相対位置を検出する検出手段で
相対位置の検出結果に基づいた実施例の作動線図。
【図23】図22の制御のフローチャート図。
【図24】作業状態から非作業状態に移行する際の指令
手段で指令された後、エンジン回転数を低下させる時、
ステアリングの切れ角又は比例又は比例に類する状態で
停止させたこと、また非作業状態から作業状態に復帰さ
せる時には、前記の逆の動作を行う制御の作動線図。
【図25】図24の制御のブロック線図。
【図26】図24の制御のフローチャート図。
【図27】前輪増速機構(ハイグリップ機構)がONの
時に、更に作業状態から非作業状態に移行する際には、
前輪増速機構が作動開始以前のエンジン回転数の低減度
合いにより、回転数(Ro)の低減を増大させた実施例
の作動線図。
【図28】図27の制御のブロック線図。
【図29】同じく図27の制御のフローチャート図。
【図30】作業状態より、非作業状態のエンジン回転数
を遅くすることを選択可能な自動制御装置を装着し、か
つ車輛の進行方向の偏角を検出する検出手段を具備し、
その進行方向の偏角を検出する検出手段による検出結果
に基づいて、エンジン回転数を変更する手段を具備する
制御装置を搭載した実施例の制御ブロック線図。
【図31】図30のフローチャート図。
【図32】車輛の進行方向の偏角を検出する検出手段
を、当該車輛の直進の補助手段として用いた実施例の制
御ブロック線図。
【図33】直進モニター部分の図面。
【符号の説明】
G 電子ガバナー制御装置 B 昇降駆動機構 C ラックアクチュエータ 1 コントローラ 2 リアカバーセンサー 3 負荷率/耕深設定器 4 制御切換スイッチ 5 アクセルセンサー 6 リフト角センサー 7 ワンタッチ昇降レバー A アクセルセンサー5の値 F 現状負荷率 SF 設定負荷率 KF 非作業状態基準負荷率
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−317823(JP,A) 特開 平2−70947(JP,A) 特開 平4−50031(JP,A) 特開 平4−272436(JP,A) 特開 平5−278496(JP,A) 特開 昭61−110625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載ディーゼルエンジンの燃料噴射量制
    御機構を、人為操作されるアクセル調節具に制御回路を
    介して連係したアクチュエータで操作される電子ガバナ
    ー機構とすると共に、機体に各種の対地作業装置を着脱
    自在に連結し、該対地作業装置を昇降駆動機構により、
    対地高さ制御又は耕深制御する手段を具備するトラクタ
    ーにおいて、作業状態より非作業状態のエンジン回転数
    を遅くする制御装置を搭載し、前記作業状態と非作業状
    態との判別を、予め設定された設定負荷率と、前記電子
    ガバナー制御装置から得られるエンジン負荷の現状負荷
    率とを比較する大小判別で行い、更に、作業状態のエン
    ジン回転数から、非作業状態のエンジン回転数に移行す
    る時間よりも、非作業状態のエンジン回転数から、作業
    状態のエンジン回転数に移行するのに要する時間を長く
    したことを特徴とするトラクターのエンジン回転数制御
    装置。
  2. 【請求項2】 搭載ディーゼルエンジンの燃料噴射量制
    御機構を、人為操作されるアクセル調節具に制御回路を
    介して連係したアクチュエータで操作される電子ガバナ
    ー機構とすると共に、機体に各種の対地作業装置を着脱
    自在に連結し、該対地作業装置を昇降駆動機構により、
    対地高さ制御又は耕深制御する手段を具備するトラクタ
    ーにおいて、作業状態より非作業状態のエンジン回転数
    を遅くする制御装置を搭載し、車輛の進行方向の偏角を
    検出する検出手段を具備し、その進行方向の偏角を検出
    する検出手段による検出結果に基づいて、トラクターの
    回行動作を検知する機構を具備し、トラクターの旋回時
    において、後輪の周速よりも前輪の周速を増速して旋回
    性能を向上させる前輪増速機構を設け、該前輪増速機構
    が作動可能状態にONとされた状態で、トラクターが回
    行動作に入って作業機を上昇させた場合には、前記制御
    装置により、作業状態のエンジン回転数から非作業状態
    のエンジン回転数に低下させ、更に前輪増速機構が作動
    状態に成った場合には、更にエンジン回転数を低下させ
    ことを特徴とするトラクターのエンジン回転数制御装
    置。
JP15219594A 1994-07-04 1994-07-04 トラクターのエンジン回転数制御装置 Expired - Lifetime JP3188103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15219594A JP3188103B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 トラクターのエンジン回転数制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15219594A JP3188103B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 トラクターのエンジン回転数制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0821268A JPH0821268A (ja) 1996-01-23
JP3188103B2 true JP3188103B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=15535144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15219594A Expired - Lifetime JP3188103B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 トラクターのエンジン回転数制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3188103B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107463189A (zh) * 2017-05-11 2017-12-12 河南科技大学 一种拖拉机田间恒速运行的控制方法及装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5401021B2 (ja) * 2007-08-09 2014-01-29 東芝機械株式会社 建設機械における原動機の回転速度制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107463189A (zh) * 2017-05-11 2017-12-12 河南科技大学 一种拖拉机田间恒速运行的控制方法及装置
CN107463189B (zh) * 2017-05-11 2020-07-10 河南科技大学 一种拖拉机田间恒速运行的控制方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0821268A (ja) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010119363A (ja) 旋回連動制御式の作業車両
JP3188103B2 (ja) トラクターのエンジン回転数制御装置
JPH09224407A (ja) 土工車両の作業機昇降制御装置
JP4249197B2 (ja) 走行クローラの旋回機構
JP2008125357A (ja) 移植機
JP7196785B2 (ja) 作業車
JP3348391B2 (ja) トラクターのエンジン制御構造
JPH1056813A (ja) 作業車両の昇降装置
JPH08154418A (ja) トラクタ−の作業機昇降制御装置
JP3708353B2 (ja) 農作業機
JP4848602B2 (ja) 動力車両
JP4608798B2 (ja) 作業車両の作業機昇降制御装置
JP3556098B2 (ja) 油圧アクチュエータ制御装置
JP3557906B2 (ja) 農業機械の液晶表示装置
JP3736258B2 (ja) トラクタの耕深制御装置
JP2879240B2 (ja) 農作業機の水平制御装置
JPH0510562Y2 (ja)
JP3783224B2 (ja) 作業車両の水平制御装置
JPH10164907A (ja) トラクタ等のエンジン制御装置
JPH0851802A (ja) 農作業機
JP3641841B2 (ja) トラクターの作業機昇降制御装置
JP3767245B2 (ja) 耕深制御装置
JP2603517Y2 (ja) 農用トラクタにおけるエンジン制御装置
JPH0446811A (ja) 動力車両の水平制御装置
JPH0528972Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term