JP3347421B2 - V型エンジンにおける機械式過給機の取付構造および取付方法 - Google Patents

V型エンジンにおける機械式過給機の取付構造および取付方法

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JP3347421B2
JP3347421B2 JP23178893A JP23178893A JP3347421B2 JP 3347421 B2 JP3347421 B2 JP 3347421B2 JP 23178893 A JP23178893 A JP 23178893A JP 23178893 A JP23178893 A JP 23178893A JP 3347421 B2 JP3347421 B2 JP 3347421B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、V型エンジンにおけ
る機械式過給機の取付構造および取付方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近の多気筒エンジンでは、V型構造を
採用し、エンジンのコンパクト化を図るケースが多くな
ってきている。
【0003】一方、このようなV型エンジンにおいて、
さらに高出力化の要求も高い。
【0004】そこで、エンジンのコンパクト化を図りな
がら、かつ高出力化の要求に応じることを目的として、
上記のようにエンジンにV型構造を採用するとともに当
該V型エンジンの左右バンク間に形成されるVバンク部
の空間部を利用して例えばリシヨルムコンプレッサなど
の機械式過給機を設置して高出力化の要求に応じるよう
にしたエンジンが従来より提案されている(例えば実開
平2−61134号公報および特開平3−151521
号公報等参照)。
【0005】そして、該エンジンでは、上記機械式過給
機を例えばVバンク空間内底部のエンジン本体側取付面
に取付けるに際し、エンジン本体側取付面に接合締結さ
れる底部と該底部より左右各バンク方向に張り出した側
壁部よりなり、その上面側に過給機取付面を形成した過
給機取付ブラケットを介して当該Vバンク空間底部に取
付ける取付構造を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構造の過給機取付ブラケットを利用してエンジン本体
側に上記のように機械式過給機を取付けた場合、当該機
械式過給機自体の駆動音に加え、当該機械式過給機の駆
動により生じた振動および駆動音が広面積の板状側壁部
を有する過給機取付ブラケットに伝達されて共振し、ま
た当該側壁部とエンジン本体との間の残存空間部がエン
ジン振動との共鳴空間となるなどの理由から、より以上
に振動および騒音を増大させる問題がある。さらに、場
合によっては、増幅された振動によって当該側壁部が上
記Vバンク空間部におけるエンジン本体側の壁面と干衝
することも考えられる。該干衝は、また過給機組付時に
おいても生じることが想定され、そのような場合、例え
ばエンジン本体側シリンダヘッド部などが砂型鋳造によ
り形成されているケースでは、その地肌の一部が欠落
し、上記過給機取付ブラケットの底部とエンジン本体と
の間の接合面に該欠落部材が侵入して接合状態を悪くす
ることなども一応可能性として考えられる。そして、も
し当該接合部にオイル通路が形成されているような場合
には、そのシール性をも害する問題も発生する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜5各項
記載の発明は、それぞれ上記の問題を解決することを目
的としてなされたものであって、各々次のように構成さ
れている。
【0008】(1) 請求項1記載の発明の構成 この発明は、エンジン本体に締結される底部および該底
部より左右各バンク方向に張り出した側壁部とからなる
過給機取付ブラケットを備え、該過給機取付ブラケット
の上部に機械式過給機を載置し、該過給機取付ブラケッ
トを介して機械式過給機を上記エンジン本体の左右各バ
ンク間のVバンク空間部内に取付けるようにしてなるV
型エンジンにおいて、上記エンジン本体のVバンク空間
部における過給機取付ブラケット側壁部とエンジン本体
との間に弾性部材をレイアウトするとともに該弾性部材
をエンジン本体側に固定したことを特徴とするものであ
る。
【0009】(2) 請求項2記載の発明の構成 この発明は、上記請求項1記載の発明の構成を基本と
し、同構成における左右各バンクにおける吸気マニホー
ルドとエンジン本体との接合用フランジ部がVバンク空
間部内方に突出していることを特徴とするものである。
【0010】(3) 請求項3記載の発明の構成 この発明は、上記請求項1又は2記載の発明の構成を基
本とし、同構成におけるVバンク空間部を形成するエン
ジン本体部が左右各バンクのシリンダヘッドよりなり、
該シリンダヘッドが砂型鋳造により形成されていること
を特徴とするものである。
【0011】(4) 請求項4記載の発明の構成 この発明は、上記請求項3記載の発明の構成を基本と
し、同構成において、過給機取付ブラケット底部とエン
ジン本体との接合部にオイル通路が形成されていること
を特徴とするものである。
【0012】(5) 請求項5記載の発明の構成 この発明は、エンジン本体に締結される底部および該底
部より左右各バンク方向に張り出した側壁部とからなる
過給機取付ブラケットを備え、該過給機取付ブラケット
の上部に機械式過給機を載置し、該過給機取付ブラケッ
トを介して機械式過給機を上記エンジン本体の左右各バ
ンク間のVバンク空間部内に取付けるとともに、上記エ
ンジン本体のVバンク空間部における過給機取付ブラケ
ット側壁部とエンジン本体との間に弾性部材を設けてな
るV型エンジンにおいて、先ず上記エンジン本体のVバ
ンク空間部における上記過給機取付ブラケットの側壁部
に対応する位置に上記弾性部材を固定し、その後過給機
取付ブラケットをエンジン本体に取付けた後、同過給機
取付ブラケットに機械式過給機を載置固定するようにし
たことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本願の請求項1〜5各項記載の発明は、各々上
記の構成に対応して次のような作用を奏する。
【0014】(1) 請求項1記載の発明の作用 この発明の構成では、エンジン本体に締結される底部お
よび該底部より左右各バンク方向に張り出した側壁部と
からなる過給機取付ブラケットを備え、該過給機取付ブ
ラケットの上部に機械式過給機を載置し、該過給機取付
ブラケットを介して機械式過給機を上記エンジン本体の
左右各バンク間のVバンク空間部内に取付けるようにし
てなるV型エンジンにおいて、上記エンジン本体のVバ
ンク空間部における過給機取付ブラケット側壁部とエン
ジン本体との間に弾性部材をレイアウトするとともに該
弾性部材をエンジン本体側に固定して設けている。
【0015】すなわち、該構成では、先ず、機械式過給
機からの振動が伝達されて振動を生じ易い過給機取付ブ
ラケットの側壁部と左右各バンクのエンジン本体側、例
えばシリンダヘッド壁面との間に制振機能の高い弾性部
材が介装されていることから、駆動時に機械式過給機で
発生した振動が過給機取付ブラケット側壁部を介して当
該弾性部材に伝達され、同弾性部材によって効果的に吸
収されるようになり、又、当該弾性部材の存在によって
従来のような共鳴空間が無くなるので、上記従来のよう
なエンジン側振動騒音との共鳴による騒音も生じにくく
なる。
【0016】次に、上記弾性部材が上記エンジン本体側
の方に固定して設けられていることから、過給機取付ブ
ラケットの側壁部側に弾性部材を取付けるようにした場
合と異なり、その肉厚、張り出し幅を全く縮小させるこ
となく、従来通りの組付けが可能で、組付時の作業性を
低下させることなく、エンジン本体側との干衝に全く気
を使わずに楽に組付けて上述の制振作用を実現すること
ができる。従って、過給機設置上の有効スペース、作業
性に何等の制約を与えることがない。組付時の作業性は
むしろ向上する。
【0017】(2) 請求項2記載の発明の作用 この発明の構成では、上述のごとく上記請求項1記載の
発明の構成を基本とし、特に同構成におけるエンジンの
左右各バンクにおける吸気マニホールドとエンジン本体
との接合用フランジ部がVバンク空間部内方に突出して
構成されている。
【0018】その結果、該構成のエンジンでは上記過給
機取付ブラケット組付けのためのVバンク空間部の入口
幅は当該フランジ部の存在のために特に狭くなる。しか
し、上記請求項1記載の発明の構成の場合、上述のよう
に弾性部材がエンジン本体側に固定して設けられてお
り、弾性部材を設けても過給機取付ブラケット側の側壁
部の張り出し幅を狭くさせなくても済むようになるの
で、該発明のエンジン構造においては上記請求項1記載
の発明の構成が更に有効に作用する。
【0019】(3) 請求項3記載の発明の作用 この発明の構成では、上述のごとく上記請求項1又は2
記載の発明の構成を基本とし、同構成におけるVバンク
空間部を形成するエンジン本体部が左右各バンクのシリ
ンダヘッドよりなり、該シリンダヘッドが砂型鋳造によ
り形成されている。
【0020】例えばエンジン本体側シリンダヘッドが砂
型鋳造されていると、当該シリンダヘッドの壁面の地肌
の一部が組付時における過給機取付ブラケット側壁部と
の干衝等により欠け易い状態となる。そして、該欠落部
材が過給機取付ブラケット底部とエンジン本体側との間
の接合面に侵入すると、接合状態、固定状態が悪化す
る。ところが、該発明では上記請求項1記載の発明の構
成の弾性部材の存在によ過給機取付ブラケットとエンジ
ン本体側シリンダヘッド壁面との直接の干衝を避けるこ
とができるので、そのような地肌の一部の欠落を招かな
くて済み、過給機取付ブラケット底部とエンジン本体と
の接合状態、固定状態が良好となる。
【0021】(4) 請求項4記載の発明の作用 この発明の構成では、上述の如く上記請求項3記載の発
明の構成を基本とし、同構成において、過給機取付ブラ
ケット底部とエンジン本体との接合部にオイル通路が形
成されている。
【0022】従って、該発明では、先ず上記請求項3記
載の発明のように、エンジン本体側シリンダヘッドが砂
型鋳造されて壁面の地肌の一部が組付時における過給機
取付ブラケットとの干衝等により欠け易い状態にあって
も、その前提となる請求項1記載の使の構成による上記
弾性部材の存在によって直接の干衝を避けることができ
るので、そのような地肌の一部の欠落を招かなくて済
む。そのため同様にオイル通路が形成される過給機取付
ブラケット底部のエンジン本体との接合部のシール性の
信頼性をも確保することが容易になる。
【0023】(5) 請求項5記載の発明の作用 この発明の構成では、上述の如く、エンジン本体に締結
される底部および該底部より左右各バンク方向に張り出
した側壁部とからなる過給機取付ブラケットを備え、該
過給機取付ブラケットの上部に機械式過給機を載置し、
該過給機取付ブラケットを介して機械式過給機を上記エ
ンジン本体の左右各バンク間のVバンク空間部内に取付
けるとともに、上記エンジン本体のVバンク空間部にお
ける過給機取付ブラケット側壁部とエンジン本体との間
に弾性部材を設けてなるV型エンジンにおいて、先ず上
記エンジン本体のVバンク空間部における過給機取付ブ
ラケット側壁部に対応する位置に上記弾性部材を固定
し、その後過給機取付ブラケットをエンジン本体に取付
けた後、同過給機取付ブラケットに機械式過給機を載置
固定するようになっている。
【0024】従って、該取付方法では、過給機取付ブラ
ケットをエンジン本体側に組み付ける時には既にエンジ
ン本体側に弾性部材が取付けられていることになり、過
給機取付ブラケット組付時における過給機取付ブラケッ
トの側壁部とエンジン本体側壁面との直接の干衝を避け
ることができるとともに弾性部材を過給機取付ブラケッ
ト側に取付けた後にエンジン本体側に組付ける場合のよ
うに側壁部側の板厚の拡大もないので、組付け作業が容
易となる。
【0025】
【発明の効果】以上の結果、本願発明のV型エンジンに
おける機械式過給機の取付構造および取付方法による
と、過給機取付ブラケットの側壁部の肉厚、開き角度を
十分に確保した上で振動騒音吸収用の弾性部材を幅広く
設けることができ、機械式過給機から過給機取付ブラケ
ットへ伝達された振動・騒音を有効に低減することがで
きる。又、同側壁部とエンジン本体との間の共鳴空間を
無くしてエンジン側振動騒音との共鳴音をも解消するこ
とができる。
【0026】さらに、過給機組付時のヘッドのきず付き
対策、ブラケットの接合面へのゴミかみ込み対策、シー
ル性維持などをも同時に図ることができる。
【0027】また、組付作業も相当に容易になる。
【0028】
【実施例】図1〜図4は、本願発明の実施例に係るV型
エンジンにおける機械式過給機の取付構造および取付方
法を示している。
【0029】先ず図1は、同取付構造および取付方法を
採用して機械式過給機を取付けたV型エンジンの全体構
造を表わしている。同図中、符号1はV型多気筒エンジ
ンであり、該V型多気筒エンジン1は上部側シリンダ部
2A,2Aが断面Y形に左右に分岐して構成されたシリ
ンダブロック部2と該シリンダブロック部2の上記左右
に分岐されたシリンダ部2A,2Aに各々対応して接合
一体化された左右一対のシリンダヘッド3A,3Bより
なるシリンダヘッド部3とから当該V型多気筒エンジン
のエンジン本体が形成されている。また、同エンジン本
体の上記左右に分岐されたシリンダ2A,2Bとそれに
各々対応して一体化されたシリンダヘッド3A,3Bと
により当該V型エンジン本体の左右各バンクが形成さ
れ、これら左右バンク間に位置して機械式過給機10を
設置するためのVバンク空間部4が形成されている。上
記シリンダヘッド部3は、例えば砂型鋳造により形成さ
れている。
【0030】上記シリンダブロック部2のシリンダ2
A,2B下部にはクランクケース5が設けられ、該クラ
ンクケース5の下部には又オイルパン6が設けられてい
る。
【0031】また、上記シリンダヘッド部3の左右一対
の各シリンダヘッド3A,3Bの各吸気ポート7A,7B
には各々吸気マニホールド8A,8Bが接合一体化され
ている。該吸気ポート7A,7Bと吸気マニホールド8
A,8Bの接続部は、図示のように各々上記左右バンク
間のVバンク空間部4の中央部方向に共に突出するフラ
ンジ部71,72、81,82を有し、それら各フランジ
部71,72と81,82を相互に対向させることによっ
て図示しないボルト等の締結手段で締結一体化されてい
る。
【0032】一方、符号10は例えばリシヨルムコンプ
レッサよりなるエンジン高出力化のための吸気過給を行
う機械式過給機であり、上記左右バンク間のVバンク空
間部4内底部に過給機取付ブラケット11を介して取付
けられている。該リシヨルムコンプレッサよりなる機械
式過給機10は、過給機ケーシング10c内に吸気圧縮
用の一対の雌雄スクリュー10a,10bを相対回転可能
に収納して構成されており、同過給機ケーシング10c
を過給機取付ブラケット11の上面部11aに載置固定
して支持されている。
【0033】過給機取付ブラケット11は、上記左右方
向にフラットになったVバンク空間部4底部のエンジン
本体面に接合固定されるブロック状の底部12と、該底
部12から左右両側バンク方向に張り出され、その先端
が上記吸気ポート7A,7Bの上方側吸気マニホールド
8A,8Bとの接合用フランジ部71,72に臨む位置ま
で弧状に延設された左右一対の側壁部13a,13bとか
ら受け台状に形成されている(図2参照)。そして、該過
給機取付ブラケット11の上記左右一対の各側壁部13
a,13b外壁面とエンジン本体側左右各バンクのシリン
ダヘッド3A,3Bのバンク空間側外壁面との間には図
示のように所定の肉厚の第1、第2のラバー部材(弾性
部材)16a,16bが各々シリンダヘッド3A,3B外壁
面側に貼着等の方法により固定して設けられている。
【0034】先ず第1のラバー部材16aは、例えば図
3に示すように、その右端側を左バンク側シリンダヘッ
ド3A下端のシリンダブロック合わせ突起14に当てて
位置決めした後、その上端側を上記左バンク側シリンダ
ヘッド3Aの吸気マニホールド8Aとの接合用フランジ
部71の下面に沿わせるとともに他方その下端側がシリ
ンダブロック2Aとの合わせ面より下方に出ないように
貼着して設けられている。また、第2のラバー部材16
bは、例えば図4に示すように、その左端側を上記右バ
ンク側シリンダヘッド型割面の突起15に当てて位置決
めした後、その上端側を右バンク側吸気ポート7Bの吸
気マニホールド8Bとの接合用フランジ部下面に沿わせ
るとともに他方その下端側がシリンダブロック2Bとの
合わせ面より下方に出ないように貼着して設けられてい
る。
【0035】該第1、第2のラバー部材16a,16bの
貼着は、それぞれ上記過給機取付ブラケット11をエン
ジン本体側に取付ける前の段階で先に行われる。
【0036】そして、その後、上記過給機取付ブラケッ
ト11が、その底部12を上記Vバンク空間部4の底部
側フラットなエンジン本体面に締結固定される。
【0037】次に該過給機取付ブラケット11の固定が
完了すると、図1に示すように当該過給機取付ブラケッ
ト11の上面部11a上に機械式過給機10が載置固定
される。その結果、上記過給機取付ブラケット11を介
して機械式過給機10が上記左右バンク間のVバンク空
間部4内に最終的に設置される。なお、上記機械式過給
機10と過給機取付ブラケット11との間にも必要に応
じ第3のラバー部材17が介設される。
【0038】一方、このようにしてVバンク空間部4内
に設置された上記過給機取付ブラケット11の底部12
とVバンク空間部4底部のエンジン本体面との接合に
は、例えば図2に示すように潤滑用のオイル通路18,
19が設けられており、相互に潤滑油が流通するように
なっている。
【0039】したがって、以上のV型エンジンにおける
機械式過給機の取付構造および取付方法では、次のよう
な作用効果を得ることができる。
【0040】(1) 先ず、機械式過給機10からの振動
が伝達され易い過給機取付ブラケット11の側壁部13
a,13bと左右バンクのエンジン本体側シリンダヘッド
3A,3Bとの間に制振機能の高い第1、第2のラバー
部材16a,16bが介装されていることから、機械式過
給機10で発生した振動が過給機取付ブラケット11側
壁部13a,13bを介して当該第1、第2のラバー部材
16a,16bによって効果的に吸収される。又、共鳴空
間が無くなるので、エンジン側振動騒音との共鳴による
騒音も生じにくくなる。
【0041】(2) 次に、上記第1、第2のラバー部材
16a,16bがエンジン本体側シリンダヘッド3A,3B
の外壁面側に貼着して設けられているために、過給機取
付ブラケット11側にラバー部材16a,16bを貼着し
た場合と異なり、上記のように吸気ポート7A,7B部
と吸気マニホールド8A,8B部の接合用フランジ部7
1,72、81,82がVバンク空間部4の中央部側に突
出していても、過給機取付ブラケット11側の側壁部1
3a,13b側の肉厚、張り出し幅を縮小させることな
く、容易に組付けて上述の制振効果を上げることができ
る。従って、過給機設置上の有効スペース、作業性に何
等の制約を与えることがない。又、その支持剛性、耐振
性を低下させなくて済む。
【0042】(3) また、上記機械式過給機取付方法の
場合、過給機取付ブラケット11のエンジン本体側への
取付け前に、先ず第1、第2のラバー部材16a,16b
がVバンク空間部4内の左右シリンダヘッド3A,3B
外壁面に貼着され、その後に過給機取付ブラケット11
が固着されて機械式過給機10が取付けられる。従っ
て、上述のようにシリンダヘッド3A,3Bが砂型鋳造
されて壁面の地肌の一部が組付時における過給機取付ブ
ラケット11側壁部13a,13bなどとの干衝により欠
け易い状態にあっても、ラバー部材16a,16bの存在
により直接の干衝を避けることができるので、そのよう
な地肌の一部の欠落を招かなくて済む。又、その結果、
オイル通路18,19が形成される過給機取付ブラケッ
ト11底部12のエンジン本体との接合部の接合状態、
並びにシール性の信頼性を確保することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係るV型エンジン
における機械式過給機の取付構造および取付方法を示す
当該V型エンジン本体の断面図である。
【図2】図2は、同V型エンジン本体の機械式過給機設
置部の断面図である。
【図3】図3は、同エンジン本体の左バンク側シリンダ
ヘッドに対するラバー部材貼着部の正面図である。
【図4】図4は、同エンジン本体の右バンク側シリンダ
ヘッドに対するラバー部材貼着部の正面図である。
【符号の説明】
1はV型多気筒エンジン、2はシリンダブロック部、3
はシリンダヘッド部、3Aは左バンク側シリンダヘッ
ド、3Bは右バンク側シリンダヘッド、4はVバンク空
間部、7Aは左バンク側シリンダヘッドの吸気ポート、
7Bは右バンク側シリンダヘッドの吸気ポート、8Aは
左バンク側シリンダヘッドの吸気マニホールド、8Bは
右バンク側シリンダヘッドの吸気マニホールド、10は
機械式過給機、10a,10bは吸気圧縮用スクリュー、
10cは過給機ケーシング、11は過給機取付ブラケッ
ト、12は底部、13a,13bは側壁部、16a,16b,
17はラバー部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 33/36 F02B 39/00 F02B 75/22 F02B 37/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体に締結される底部および該
    底部より左右各バンク方向に張り出した側壁部とからな
    る過給機取付ブラケットを備え、該過給機取付ブラケッ
    トの上部に機械式過給機を載置し、該過給機取付ブラケ
    ットを介して機械式過給機を上記エンジン本体の左右各
    バンク間のVバンク空間部内に取付けるようにしてなる
    V型エンジンにおいて、上記エンジン本体のVバンク空
    間部における過給機取付ブラケット側壁部とエンジン本
    体との間に弾性部材をレイアウトするとともに該弾性部
    材をエンジン本体側に固定したことを特徴とするV型エ
    ンジンにおける機械式過給機の取付構造。
  2. 【請求項2】 左右各バンクにおける吸気マニホールド
    とエンジン本体との接合用フランジ部がVバンク空間部
    内方に突出していることを特徴とする請求項1記載のV
    型エンジンにおける機械式過給機の取付構造。
  3. 【請求項3】 Vバンク空間部を形成するエンジン本体
    部が左右各バンクのシリンダヘッドよりなり、該シリン
    ダヘッドが砂型鋳造により形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のV型エンジンにおける機械式
    過給機の取付構造。
  4. 【請求項4】 過給機取付ブラケット底部とエンジン本
    体との接合部にオイル通路が形成されていることを特徴
    とする請求項3記載のV型エンジンにおける機械式過給
    機の取付構造。
  5. 【請求項5】 エンジン本体に締結される底部および該
    底部より左右各バンク方向に張り出した側壁部とからな
    る過給機取付ブラケットを備え、該過給機取付ブラケッ
    トの上部に機械式過給機を載置し、該過給機取付ブラケ
    ットを介して機械式過給機を上記エンジン本体の左右各
    バンク間のVバンク空間部内に取付けるとともに、上記
    エンジン本体のVバンク空間部における過給機取付ブラ
    ケット側壁部とエンジン本体との間に弾性部材を設けて
    なるV型エンジンにおいて、先ず上記エンジン本体のV
    バンク空間部における上記過給機取付ブラケットの側壁
    部に対応する位置に上記弾性部材を固定し、その後過給
    機取付ブラケットをエンジン本体に取付けた後、同過給
    機取付ブラケットに機械式過給機を載置固定するように
    したことを特徴とするV型エンジンにおける機械式過給
    機の取付方法。
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