JP3015977B2 - V型エンジンの吸気装置 - Google Patents

V型エンジンの吸気装置

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JP3015977B2 JP24942291A JP24942291A JP3015977B2 JP 3015977 B2 JP3015977 B2 JP 3015977B2 JP 24942291 A JP24942291 A JP 24942291A JP 24942291 A JP24942291 A JP 24942291A JP 3015977 B2 JP3015977 B2 JP 3015977B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、V型エンジンの吸気
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、V型エンジンは、所定のバンク
角をもって傾斜対向する二つのバンクを有する形態であ
ることから、該各バンクのバンク角方向における剛性を
十分に確保する必要があるが、例えば肉厚の増大等の手
段によってエンジン本体側のみでこれに対処しようとす
れば勢いエンジン重量の増大を招くこととなって好まし
くなく、このようなことから、例えば特公昭58ー23
488号公報に開示されるように、バンク間凹部に過給
機を配置するとともに、該バンク間凹部の上方位置に各
バンクに跨がるようにしてインタークーラーを配置し且
つこれを上記各バンク側にそれぞれ固定することで該イ
ンタークーラーそのものの剛性により上記各バンク相互
間のバンク角方向における剛性を高めることが知られて
いる。
【0003】また一方、V型エンジンにおいては、各バ
ンクにそれぞれサージタンクを配置することが一般的に
行なわれている。この場合、該各サージタンクは、各バ
ンク側にそれぞれその一端が固定された吸気マニホール
ドの他端に連結される構成であることから、その支持剛
性が比較的低く、これがためにエンジン振動を受けて該
サージタンクが振動し、騒音の発生源となることも有
る。このようなことから、例えば特開昭62ー1627
23号公報に開示されるように、左右一対のサージタン
クの一端側を吸気管によって、また他端側を共鳴管によ
ってそれぞれ連結しもって該各サージタンクの振動を抑
制することも試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バンク間凹
部に過給機を配置するとともに各バンクにそれぞれサー
ジタンクを設けた構成のV型エンジンにあっては、該サ
ージタンクに対する起振源として、エンジンそのものの
運転振動の他に上記過給機の運転振動も加わることか
ら、特に該サージタンクの支持剛性を十分に確保するこ
とが必要となるものである。
【0005】この場合、上掲各公知例に記載の構造を組
み合わせてこれに対処することが考えられる。ところ
が、このようにした場合には、インタークーラーを各バ
ンク相互間に跨がらせ且つこれを該各バンクに固定する
ことで該インタークーラーの剛性による該各バンクのバ
ンク角方向の剛性向上は期待できるものの、サージタン
クに連結された吸気管及び共鳴管はエンジン本体側には
固定されない構造であることから、過給機振動により増
長された各サージタンクの振動はほとんど抑制すること
ができないものである。尚、通常、吸気管は、エンジン
側には直接固定されず、この吸気管の上流側に接続され
るスロットルバルブボディをエンジン側に固定すること
で間接的にエンジン側に固定されるものである。
【0006】そこで本願発明では、吸気系の各部材を有
効に利用してよりコンパクトな構成によりエンジン本体
に対する吸気系全体の支持剛性を高め、もって過給機振
動により増長されるサージタンクの振動を可及的に抑制
してエンジン騒音の低減を図るようにしたV型エンジン
の吸気装置を提供せんとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、V字状に傾斜対向
する左右一対のバンクを備えたV型エンジンの上記各バ
ンクにそれぞれ気筒配列方向に向けてサージタンクを配
置する一方、上記各バンク間に形成されるバンク間凹部
に過給機を配置し、さらに該バンク間凹部の上方位置に
は偏平状形態を有するインタークーラーを上記各バンク
相互間に跨がった状態で配置してなるV型エンジンの吸
気装置であって、上記インタークーラーは、エンジン出
力軸方向の一端側のしかも上記各サージタンク間のほぼ
中央位置に吸気流出口を、他端側に吸気流入口をそれぞ
れ形成するとともに、該インタークーラーの吸気流出口
とエンジン出力軸方向において該吸気流出口側に位置す
る上記各サージタンクの一端部とが吸気管を介して相互
に連結され、上記インタークーラより下流側の吸気通路
が該インタークーラの吸気通路出口部分で各サージタン
クの一端部に向けてそれぞれ分岐せしめられているとと
もに、該各サージタンクの他端部は共鳴管によって相互
に連結されていることを特徴としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0011】本願発明では、インタークーラーを各バン
ク相互間に跨がらせて配置するとともにこれを該各バン
クにそれぞれ固定しているため、該インタークーラーを
介して上記各バンクがそのバンク角方向に一体化され、
それだけバンク角方向におけるエンジン剛性が高められ
るものである。
【0012】また、各バンク側にそれぞれ配置される各
サージタンクが、その一端部が吸気管によりまた他端部
が共鳴管によりそれぞれ連結されるとともに、該吸気管
がインタークーラーを介して直接的に上記各バンクに連
結されていることから、例えばサージタンクが吸気マニ
ホールドを介してのみエンジン側に連結されている場合
に比して、該各サージタンクのエンジンに対する支持剛
性がさらに高められるものである。
【0013】さらに、インタークーラーのエンジン出力
軸方向の一端側に形成された吸気流出口と、該吸気流出
口側に位置するサージタンクの一端部とを吸気管によっ
て相互に連結していることから、例えば該吸気流出口と
サージタンクの一端部とがエンジン出力軸方向において
比較的離間している場合に比して、上記吸気管の取り回
しがよりコンパクトになるものである。上記の作用に加
えて、吸気管がインタークーラーの一端部のしかも各サ
ージタンク間のほぼ中央から各バンクに分岐する構成と
されていることから、該インタークーラーから各バンク
に至る通路長さ、即ち、重量がほぼ同一とされ、吸気管
のコンパクト化とともに、インタークーラーに対する重
量バランスが良好ならしめられるものである。
【0014】なお、上記インタークーラー側ブラケット
を上記両バンクのバンク角方向に高剛性を有する構成と
する一方、上記各サージタンクをサージタンク側ブラケ
ットを介してそれぞれ対応する上記各バンク側に固定す
るとともに、該サージタンク側ブラケットを出力軸方向
に高剛性を有する構成とし、本願発明とも組み合わせる
ことができる。この場合、インタークーラーはインター
クーラー側ブラケットを介して、また各サージタンクは
サージタンク側ブラケットを介して、それぞれエンジン
の各バンク側に固定する構成であることから、該サージ
タンクの支持剛性はこれが上記サージタンク側ブラケッ
トを介して直接各バンクに結合される分だけその支持剛
性がさらに高められるものである。
【0015】しかもその場合、上記インタークーラー側
ブラケットはバンク角方向に高剛性を有する構成とさ
れ、サージタンク側ブラケットはエンジン出力軸方向に
高剛性を有する構成とされていることから、上記インタ
ークーラー側においては上記インタークーラー側ブラケ
ットにより該インタークーラーによるエンジンのバンク
角方向の剛性がさらに高められ、またサージタンク側に
おいてはエンジン出力軸方向方向における支持剛性がさ
らに高められ、さらに上記インタークーラー、サージタ
ンク等を含む吸気系全体としてみた場合には、これらイ
ンタークーラー側ブラケットとサージタンク側ブラケッ
トの相乗作用によりその支持剛性がバンク角方向とエン
ジン出力軸方向の双方で高められることからより高水準
の支持剛性の確保が可能となるものである。
【0016】また、インタークーラー側ブラケットとサ
ージタンク側ブラケットの高剛性を有する方向がバンク
角方向とエンジン出力軸方向の二方向に設定されている
ことから、該各ブラケットの組み付けに際しては、該イ
ンタークーラー側ブラケットとサージタンク側ブラケッ
トとを別々の組付基準に従って行うことができ、例えば
これら各ブラケットの高剛性を有する方向を同方向に設
定した場合の如く各ブラケットを同じ組付基準に従って
行うことが要求される場合に比して、吸気系のエンジン
側への組み付けが容易ならしめられるものである。
【0017】
【0018】
【発明の効果】従って、本願各発明のV型エンジンの吸
気装置によれば次のような効果が得られる。
【0019】請求項1記載のV型エンジンの吸気装置に
よれば、インタークーラーによってエンジンのバンク部
分の剛性を高める一方、各サージタンクの一端部相互を
連結する吸気管と他端部相互を連結する共鳴管とによっ
て該各サージタンクを一体化するとともに、この相互に
一体化された各サージタンクを、上記インタークーラー
を介して剛性の高い各バンク部分に連結し、これら各吸
気系の構成部材相互を有効に利用しあっていることか
ら、例えば従来のように各サージタンクが吸気マニホー
ルドのみを介してエンジン側に連結される場合に比し
て、該各サージタンクのエンジンに対する支持剛性が向
上し、この結果、エンジンそのものの運転振動に過給機
の運転振動が加わって上記各サージタンクに対する起振
作用が増長されたとしても、該各サージタンクの振動が
確実に抑制され、延いては該各サージタンクの振動に起
因するエンジン騒音の増加を防止してその静粛運転を実
現することができるという効果が得られるものである。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】さらに、吸気管のコンパクト化によりその
重量軽減が図れるとともに、重量バランスも良好ならし
められることから、吸気系全体のエンジンに対する支持
剛性がさらに高められるという効果が得られるものであ
る。
【0024】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
発明のV型エンジンの吸気装置を具体的に説明すると、
図1A〜図2には本願発明の実施例にかかる吸気装置を
備えた自動車用エンジン1の吸気系部分が示されてお
り、該各図において符号1はシリンダブロック11の上
部に所定のバンク角をもって傾斜対向する左右一対のバ
ンク1A,1Bを取り付けるとともに該各バンク1A,1
Bの上部にはそれぞれカムキャリア13,13を配置し
てなるV型エンジンである。
【0025】このエンジン1の上記各バンク1A,1B
の間には、所定大きさをもってエンジン出力軸方向に延
びるバンク間凹部14が形成されている。そして、この
バンク間凹部14内には、上記シリンダブロック11の
上面11aに締着固定され且つその上面が開口した略箱
状の下側カバー41と該下側カバー41の開口端に対し
てその上面側から衝合固定される上側カバー42とから
なる過給機カバー4の内部に収容された状態でエンジン
駆動式の過給機3が配置されている。
【0026】さらに、上記各バンク1A,1Bの上方位
置には、気筒配列方向に向けてそれぞれサージタンク1
5,15が配置されている。そして、この各サージタン
ク15,15は、それぞれその側部に連結された吸気マ
ニホールド5,5を介して上記各バンク1A,1Bの側部
に連結支持されるとともに、その下面側に形成した左右
一対の取付ボス部16,16と上記各バンク1A,1B側
に形成した側部ボス51,51との間に跨って配置され
た側部ブラケット32によって該各バンク1A,1B側
にも支持されている。尚、この側部ブラケット32は、
特許請求の範囲中のサージタンク側ブラケットに該当す
るものであって、所定厚さのプレート体でなり、且つそ
の平面方向が上記サージタンク15の軸方向(即ち、エ
ンジン出力軸方向)に設定された構成、即ちエンジン出
力軸方向に高剛性を有する構成とされている。
【0027】また、上記一対のサージタンク15,15
は、その一端部15a,15a相互間が後述する吸気管6
によって連結されるとともに、他端部15b,15b相互
間はその通路途中に制御弁18を備えた共鳴管10によ
って連結され、該吸気管6及び共鳴管10とともに略矩
形枠体を形成している。尚、上記制御弁18は、吸気の
動的効果によって吸気充填効率の向上を図るための上記
共鳴管10をエンジンの運転状態に応じて開閉する如く
作用する。
【0028】一方、上記バンク間凹部14の上方位置に
は、偏平且つ略矩形状のインタークーラー2が、上記各
バンク1A,1Bに跨がった状態で配置されている。こ
のインタークーラー2は、アルミ合金により形成された
ケース21内に一対のコア22,22をエンジン出力軸
方向に直交する方向に列設収容して構成されるものであ
って、エンジン出力軸方向の一端部2aの側面のしかも
幅方向まのほぼ中央部には吸気流出口23を、他端部2
bの下面側には吸気流入口24をそれぞれ形成するとと
もに、上記ケース21の下面側には所定大きさの鋼製の
ベースプレート17を取り付けている。また、このベー
スプレート17の下面の前後左右の四位置には、それぞ
れ前側ブラケット33,35と後側ブラケット34,36
が突設されており、上記インタークーラー2は、この各
ブラケット33〜36を上記各バンク1A,1Bに形成
した前側ボス52,52及び後側ボス53,53にそれぞ
れ締着することによりエンジン1側に固定支持されてい
る。
【0029】尚、このインタークーラー2のベースプレ
ート17側に設けた各ブラケット33〜36は、特許請
求の範囲中のインタークーラー側ブラケットに該当する
ものであって、その面方向をエンジン出力軸方向に直交
する方向(即ち、バンク角方向)に設定した構成、即ちバ
ンク角方向に高剛性を有する構成とされている。
【0030】さらに、上記インタークーラー2の吸気流
入口24は、過給気導出管19を介して上記過給機3の
過給気取出部30に接続され、また上記吸気流出口23
は後述の吸気管6を介して上記各サージタンク15,1
5に接続されている。尚、図1B及び図2において符号
20は、上記過給機3の上流側位置と上記インタークー
ラー2の吸気流出口23の近傍とを直接連通させるバイ
パス管20であって、その通路途中には吸気のバイパス
制御を行う制御弁(図示省略)が配置されており、該制御
弁の開弁状態においては吸気は上記過給機3とインター
クーラー2の双方をバイパスして直接各サージタンク1
5,15側に導入される。
【0031】上記吸気管6は、上記インタークーラー2
の吸気流出口23に接続された二叉状の分岐管9と、該
過給気導出管19と上記第1バンク1A側のサージタン
ク15の一端部15aとの間に配置された第1吸気枝管
7と、該分岐管9と上記第2バンク1B側のサージタン
ク15の一端部15aとの間に配置された第2吸気枝管
8とで構成されている。従って、上記インタークーラー
2の吸気流出口23から送出される過給気(場合によっ
ては自然吸気)は、第1吸気枝管7と第2吸気枝管8の
両方に分流して各バンク1A,1B側へ供給されること
となる。
【0032】続いて、以上の如く構成されたこの吸気装
置の作用効果等について説明すると、エンジン1が運転
されると、上記過給機3において適度に昇圧された過給
気が吸気流入口24からインタークーラー2内に導入さ
れ、該インタークーラー2内において冷却された後、吸
気流出口23から吸気管6の各吸気枝管7,8を介して
各バンク1A,1Bのサージタンク15,15に送給さ
れ、さらに吸気マニホールド5から各気筒に吸入され
る。
【0033】この場合、先ず過給機3においては、これ
が過給機カバー4によって覆われていることから、該過
給機3の運転に伴う騒音が外部に漏れるのが防止され、
その静粛運転が実現されるとともに、該過給機3がエン
ジン熱によって熱変形してそのローター(図示省略)の回
転性が損なわれるということがなく良好な過給性能が維
持されるものである。また、この過給機3の運転に伴う
振動は上記各サージタンク15,15側へも伝達され該
各サージタンク15,15の振動を増長することになる
が、これは後述するようにインタークーラー2及びサー
ジタンク15,15の取付構造を工夫したことにより可
及的に低減されほとんど実害は発生しないものである。
【0034】次に、インタークーラー2あるいはサージ
タンク15,15の取付構造上からの作用効果である
が、このようなV型エンジンにおいては傾斜対向する各
バンク1A,1Bを備えるという構造上の特徴から、該
各バンク1A,1Bのバンク角方向における剛性を十分
に確保する必要があり、しかもこれをエンジン重量の増
加を招くことなく達成することが要求されることは既述
の通りである。この場合、この実施例においてはインタ
ークーラー2を各バンク1A,1B間に跨って配置し且
つこれを該各バンク1A,1Bにそれぞれ固定するとと
もに、その固定用の各ブラケット33〜36をバンク角
方向に高剛性を有する構成としていることから、エンジ
ン重量の増加を招くことなくそのバンク角方向における
剛性がインタークーラー2によって(厳密には、インタ
ークーラー2とベースプレート17とによって)高めら
れるとともに、該インタークーラー2それ自体のエンジ
ン1に対する支持剛性(特にバンク角方向における支持
剛性)も同時に高められるものである。
【0035】一方、上記各サージタンク15,15側に
着目すれば、先ずこの各サージタンク15,15がその
両端部相互間を連結する吸気管6と共鳴管10とによっ
て略矩形枠体を構成していることからこの枠体全体とし
ての剛性が高められていること、またこの各サージタン
ク15,15がエンジン側に高い支持剛性で支持された
インタークーラー2に対して吸気管6を介して結合され
ており特にバンク角方向における支持剛性が高められて
いること、及び各サージタンク15,15がエンジン出
力軸方向に高剛性を有する構成とされた各側部ブラケッ
ト31,32により上記各バンク1A,1Bに対して直接
連結されていること、等の相乗的効果により、該各サー
ジタンク15,15のエンジン1に対する支持剛性が極
めて高くなっている。このため、各サージタンク15,
15は勿論のこと、上記インタークーラー2、吸気管6
あるいは共鳴管10をも含んだ吸気系全体としてみた場
合にもそのエンジン1に対する支持剛性が高くなってい
る。従って、上記過給機3の運転振動がエンジン振動に
加重されたとしても、これら各部材はさほど大きく振動
せず、結果的に各部材の支持強度が長期に亘って良好に
維持されるとともに、これら各部材の振動に伴う騒音発
生が可及的に防止されるものである。
【0036】さらに、吸気管6についてみれば、インタ
ークーラー2の吸気流出口23と各サージタンク15,
15の一端部15a,15aとがエンジン出力軸方向にお
けるほぼ同位置に位置していることから、該吸気管6そ
のものは可及的に直線に近い構成とすることができ、こ
の結果、該吸気管6の取り回しがコンパクトになり、そ
れだけエンジン全体のコンパクト化あるいは軽量化に寄
与できるものである。また、該吸気管6は上記インター
クーラー2の吸気流出口23を出た後、左右に分岐する
が、この場合、上記吸気流出口23が上記各サージタン
ク15,15間のほぼ中央部に位置設定されていること
から、該吸気管6の上記インタークーラー2に対する左
右方向(即ち、バンク角方向)の重量バランスが良好であ
り、結果的に吸気系全体の振動が抑制されその支持性能
の維持に寄与できるものである。
【0037】また、上述のように、各ブラケットのう
ち、インタークーラー側ブラケットを構成する各ブラケ
ット33〜36はその板面方向がバンク角方向に延びる
構成とされ、これに対してサージタンク側ブラケットを
構成する各ブラケット31,32はその板面方向がエン
ジン出力軸方向に延びる構成とされていることから、こ
の吸気系のエンジン1側への組み付けに際しては、イン
タークーラー2はその配置基準をバンク角方向にとり、
またサージタンク15,15側はその配置基準をエンジ
ン出力軸方向方向にとって別々に組み付けることができ
るものである。従って、例えばこれら各ブラケットの板
面方向を全て同一方向に設定した場合の如く、インター
クーラー2と各サージタンク15,15とを同じ配置基
準に従って同時に組み付ける必要がある場合に比して、
その組付性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本願発明の実施例にかかる吸気装置を備えた
V型エンジンの要部正面図である。
【図1B】図1AのI-I矢視図である。
【図2】図1AのII-II要部矢視図である。
【符号の説明】
1はエンジン、2はインタークーラー、3は過給機、4
は過給機カバー、5は吸気マニホールド、6は吸気管、
7は第1吸気枝管、8は第2吸気枝管、9は分岐管、1
0は共鳴管、11はシリンダブロック、12はシリンダ
ヘッド、13はカムキャリア、14はバンク間凹部、1
5はサージタンク、17はベースプレート、18は制御
弁、19は過給気導出管、20はバイパス管、21はケ
ース、22はコア、23は吸気流出口、24は吸気流入
口、31〜36はブラケットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02B 77/00 F02B 77/00 B F02M 35/10 F02M 35/10 102J 35/116 301C (56)参考文献 特開 平2−248619(JP,A) 特開 平3−149326(JP,A) 特開 昭62−162723(JP,A) 特開 昭53−56417(JP,A) 実開 昭52−76806(JP,U) 特公 昭58−23488(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/00 F02B 29/04 F02B 75/22 F02B 77/00 F02M 35/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V字状に傾斜対向する左右一対のバンク
    を備えたV型エンジンの上記各バンクにそれぞれ気筒配
    列方向に向けてサージタンクを配置する一方、上記各バ
    ンク間に形成されるバンク間凹部に過給機を配置し、さ
    らに該バンク間凹部の上方位置には偏平状形態を有する
    インタークーラーを上記各バンク相互間に跨がった状態
    で配置してなるV型エンジンの吸気装置であって、上記
    インタークーラーは、エンジン出力軸方向の一端側のし
    かも上記各サージタンク間のほぼ中央位置に吸気流出口
    を、他端側に吸気流入口をそれぞれ形成するとともに
    該インタークーラーの吸気流出口とエンジン出力軸方向
    において該吸気流出口側に位置する上記各サージタンク
    の一端部とが吸気管を介して相互に連結され、上記イン
    タークーラより下流側の吸気通路が該インタークーラの
    吸気通路出口部分で各サージタンクの一端部に向けてそ
    れぞれ分岐せしめられているとともに、該各サージタン
    クの他端部は共鳴管によって相互に連結されていること
    を特徴とするV型エンジンの吸気装置。
JP24942291A 1991-09-26 1991-09-27 V型エンジンの吸気装置 Expired - Fee Related JP3015977B2 (ja)

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