JP2533317Y2 - V型エンジンの吸気装置 - Google Patents
V型エンジンの吸気装置Info
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- JP2533317Y2 JP2533317Y2 JP172491U JP172491U JP2533317Y2 JP 2533317 Y2 JP2533317 Y2 JP 2533317Y2 JP 172491 U JP172491 U JP 172491U JP 172491 U JP172491 U JP 172491U JP 2533317 Y2 JP2533317 Y2 JP 2533317Y2
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- intake
- banks
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動者用エンジン等に適
用されるV型エンジンの吸気装置に係り、特に吸気負圧
を抽出して貯留するバキュームチャンバの配置構成を改
良したV型エンジンの吸気装置に関する。
用されるV型エンジンの吸気装置に係り、特に吸気負圧
を抽出して貯留するバキュームチャンバの配置構成を改
良したV型エンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のブレーキ用マスタバック
あるいは各種制御弁のアクチュエータ等の駆動源とし
て、エンジン吸気系の負圧を抽出して貯留するバキュー
ムチャンバをエンジン周囲の適宜の箇所に設置して、ス
ロットルバルブ下流側の吸気通路から負圧導入管を介し
てバキュームチャンバに負圧を貯留し、さらにバキュー
ムチャンバから負圧導出管を介してマスタバックやアク
チュエータ等の各機器に負圧を供給するようにしてい
る。
あるいは各種制御弁のアクチュエータ等の駆動源とし
て、エンジン吸気系の負圧を抽出して貯留するバキュー
ムチャンバをエンジン周囲の適宜の箇所に設置して、ス
ロットルバルブ下流側の吸気通路から負圧導入管を介し
てバキュームチャンバに負圧を貯留し、さらにバキュー
ムチャンバから負圧導出管を介してマスタバックやアク
チュエータ等の各機器に負圧を供給するようにしてい
る。
【0003】しかし、近年、高性能要求のためのエンジ
ン本体大型化によるエンジンルーム内スペースの減少に
より、必要とされる負圧の容量を確保するだけのバキュ
ームチャンバの設置スペースをエンジンルーム内に確保
することが非常に困難になりつつある。そこで、このよ
うな困難を克服することが考えられ、例えば実開昭63
−98479号公報に示された吸気装置が提案されてい
る。
ン本体大型化によるエンジンルーム内スペースの減少に
より、必要とされる負圧の容量を確保するだけのバキュ
ームチャンバの設置スペースをエンジンルーム内に確保
することが非常に困難になりつつある。そこで、このよ
うな困難を克服することが考えられ、例えば実開昭63
−98479号公報に示された吸気装置が提案されてい
る。
【0004】当該提案の吸気装置は、サージタンク下流
に設ける吸気マニホールドの各気筒別の吸気通路間の余
剰スペースに一体的にバキュームチャンバを組み込んで
形成することにより、当該余剰スペースを有効に利用す
るようにしてエンジンルーム内にバキュームチャンバの
設置スペースを確保したもので、しかもバキュームチャ
ンバ構成壁を補強壁として機能させて部品点数を増加さ
せることなく吸気マニホールドの剛性を高めている。
に設ける吸気マニホールドの各気筒別の吸気通路間の余
剰スペースに一体的にバキュームチャンバを組み込んで
形成することにより、当該余剰スペースを有効に利用す
るようにしてエンジンルーム内にバキュームチャンバの
設置スペースを確保したもので、しかもバキュームチャ
ンバ構成壁を補強壁として機能させて部品点数を増加さ
せることなく吸気マニホールドの剛性を高めている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、V型エンジ
ンにあって両バンク間に吸気マニホールドを配設したも
のでは、エンジン付設機器を吸気通路間のスペースを用
いて引回する必要等があり、上記の提案をそのまま適用
することが困難である。したがって、従来V型エンジン
については、バキュームチャンバをエンジンから離間し
た配置とし、吸気系に連通管を介して接続する場合が多
く、エンジンルーム内のスペース利用効率を低下させる
問題があった。
ンにあって両バンク間に吸気マニホールドを配設したも
のでは、エンジン付設機器を吸気通路間のスペースを用
いて引回する必要等があり、上記の提案をそのまま適用
することが困難である。したがって、従来V型エンジン
については、バキュームチャンバをエンジンから離間し
た配置とし、吸気系に連通管を介して接続する場合が多
く、エンジンルーム内のスペース利用効率を低下させる
問題があった。
【0006】しかるに本考案者が検討した結果、V型エ
ンジン本体の両バンク間部位におけるシリンダブロック
の上壁部とこの上壁部の上方に配置される前記吸気マニ
ホールドとの間に形成される空間部が余剰スペースとし
て見逃されており、かつこの空間部はV型エンジンの振
動源となるバンク間隔の伸縮を防止し得る位置でもある
ことを見出した。
ンジン本体の両バンク間部位におけるシリンダブロック
の上壁部とこの上壁部の上方に配置される前記吸気マニ
ホールドとの間に形成される空間部が余剰スペースとし
て見逃されており、かつこの空間部はV型エンジンの振
動源となるバンク間隔の伸縮を防止し得る位置でもある
ことを見出した。
【0007】本考案はこのような事情に着目して成され
たものであり、その目的はエンジンの振動発生を防止し
つつ、かつ余剰スペースを最大利用してバキュームチャ
ンバ及び負圧連通管によるエンジンルーム内のスペース
利用効率低下を防止した、よりコンパクトなV型エンジ
ンの吸気装置を提供することにある。
たものであり、その目的はエンジンの振動発生を防止し
つつ、かつ余剰スペースを最大利用してバキュームチャ
ンバ及び負圧連通管によるエンジンルーム内のスペース
利用効率低下を防止した、よりコンパクトなV型エンジ
ンの吸気装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため請求項1の考案
では、V型エンジン本体の両バンク間に吸気マニホール
ドを配設したV型エンジンの吸気装置において、前記両
バンク間のエンジン本体上壁部と両バンクに二又状に延
びた吸気マニホールドとに挟まれる空間部に、前記吸気
マニホールドから負圧を抽出して貯留するバキュームチ
ャンバを配設し該バキュームチャンバを前記二又状の吸
気マニホールドの両バンク各々との接合部近傍に固定し
てV型エンジンの吸気装置を構成する。
では、V型エンジン本体の両バンク間に吸気マニホール
ドを配設したV型エンジンの吸気装置において、前記両
バンク間のエンジン本体上壁部と両バンクに二又状に延
びた吸気マニホールドとに挟まれる空間部に、前記吸気
マニホールドから負圧を抽出して貯留するバキュームチ
ャンバを配設し該バキュームチャンバを前記二又状の吸
気マニホールドの両バンク各々との接合部近傍に固定し
てV型エンジンの吸気装置を構成する。
【0009】請求項2の考案では、バキュームチャンバ
を吸気マニホールドの二又形状に沿った形状で前記吸気
マニホールドの二又部に配設してV型エンジンの吸気装
置を構成する。
を吸気マニホールドの二又形状に沿った形状で前記吸気
マニホールドの二又部に配設してV型エンジンの吸気装
置を構成する。
【0010】請求項3の考案では、エンジン本体の両バ
ンク間の上壁部と吸気マニホールドとに挟まれる空間部
において、該空間部の一端部にバキュームチャンバを他
端部に少なくともバキュームチャンバから取り出された
負圧導入管及び負圧導出管を収めてV型エンジンの吸気
装置を構成する。
ンク間の上壁部と吸気マニホールドとに挟まれる空間部
において、該空間部の一端部にバキュームチャンバを他
端部に少なくともバキュームチャンバから取り出された
負圧導入管及び負圧導出管を収めてV型エンジンの吸気
装置を構成する。
【0011】
【作用】本考案の請求項1の構成によれば、エンジン本
体の両バンク間の上壁部と、この上壁部の上方に配置さ
れる二又状の吸気マニホールドとによって形成される空
間部に、バキュームチャンバを二又状の吸気マニホール
ドの両バンク各々との接合部近傍に固定することで、両
バンク間隔の伸縮を抑制する補強機能をバキュームチャ
ンバにもたせることができる。また、バキュームチャン
バを極めて熱影響の大きいエンジン本体に直接支持する
のではなく吸気マニホールドに支持するので、熱影響に
よるバキュームチャンバ内の空気膨脹によって、負圧貯
留効率が低下するのを抑制することができる。
体の両バンク間の上壁部と、この上壁部の上方に配置さ
れる二又状の吸気マニホールドとによって形成される空
間部に、バキュームチャンバを二又状の吸気マニホール
ドの両バンク各々との接合部近傍に固定することで、両
バンク間隔の伸縮を抑制する補強機能をバキュームチャ
ンバにもたせることができる。また、バキュームチャン
バを極めて熱影響の大きいエンジン本体に直接支持する
のではなく吸気マニホールドに支持するので、熱影響に
よるバキュームチャンバ内の空気膨脹によって、負圧貯
留効率が低下するのを抑制することができる。
【0012】本考案の請求項2の構成によれば、バキュ
ームチャンバを吸気マニホールドの二又形状に沿った形
状で前記吸気マニホールドの二又部に配設することによ
り、上記空間部の最大利用が図れよりコンパクトにバキ
ュームチャンバを収めることができる。
ームチャンバを吸気マニホールドの二又形状に沿った形
状で前記吸気マニホールドの二又部に配設することによ
り、上記空間部の最大利用が図れよりコンパクトにバキ
ュームチャンバを収めることができる。
【0013】本考案の請求項3の構成によれば、上記空
間部にバキュームチャンバと少なくともバキュームチャ
ンバから取り出された負圧導入管及び負圧導出管を収め
ることにより、エンジン本体のコンパクト化が図れエン
ジンルーム内のスペース利用効率を向上することができ
る。
間部にバキュームチャンバと少なくともバキュームチャ
ンバから取り出された負圧導入管及び負圧導出管を収め
ることにより、エンジン本体のコンパクト化が図れエン
ジンルーム内のスペース利用効率を向上することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面を参照に
して説明する。この実施例は横置きV6気筒エンジンに
適用したものであり、図1は正面図、図2は図1におけ
る要部透視平面図、図3は図1における要部拡大図であ
る。
して説明する。この実施例は横置きV6気筒エンジンに
適用したものであり、図1は正面図、図2は図1におけ
る要部透視平面図、図3は図1における要部拡大図であ
る。
【0015】エンジン本体1は左右にV型に対向する各
バンク2,3にそれぞれ3個ずつの気筒4を有し、その
各バンク2,3の対向面の各シリンダヘッド5,6にそ
れぞれ各気筒4の吸気ポート7が形成されている。この
エンジン本体1の右バンク5の上方には、気筒配列方向
に沿う長形な第1サージタンク8が設けられ、また左バ
ンク3の上方には、第1サージタンク8に対向する配置
で気筒配列方向に沿う長形な第2サージタンク9が設け
られている。
バンク2,3にそれぞれ3個ずつの気筒4を有し、その
各バンク2,3の対向面の各シリンダヘッド5,6にそ
れぞれ各気筒4の吸気ポート7が形成されている。この
エンジン本体1の右バンク5の上方には、気筒配列方向
に沿う長形な第1サージタンク8が設けられ、また左バ
ンク3の上方には、第1サージタンク8に対向する配置
で気筒配列方向に沿う長形な第2サージタンク9が設け
られている。
【0016】第1サージタンク8は後述するスロットル
ボディに接続され、主に高速運転域用として用いられ
る。すなわち、この第1サージタンク8は各気筒4の吸
気ポート7に経路長が短い高速用吸気通路10を介して
連通されている。また、この第1サージタンク8は左右
のバンク2,3間を横断して形成された連通路11によ
って上記第2サージタンク9に連通されている。
ボディに接続され、主に高速運転域用として用いられ
る。すなわち、この第1サージタンク8は各気筒4の吸
気ポート7に経路長が短い高速用吸気通路10を介して
連通されている。また、この第1サージタンク8は左右
のバンク2,3間を横断して形成された連通路11によ
って上記第2サージタンク9に連通されている。
【0017】一方、第2サージタンク9は主に中低速運
転域用として用いられ各気筒4の吸気ポート7に経路長
が長い低速用吸気通路12を介して連通されている。ま
た、低速用吸気通路12は上記連通路11の下側に2段
構成で配置されている。
転域用として用いられ各気筒4の吸気ポート7に経路長
が長い低速用吸気通路12を介して連通されている。ま
た、低速用吸気通路12は上記連通路11の下側に2段
構成で配置されている。
【0018】また、上記高速用吸気通路10は上流側の
高速用吸気マニホールド10aとこれに接続される二又
状の下流側吸気マニホールド13とから形成される一
方、上記低速用吸気通路12は上流側の低速用吸気マニ
ホールド12aと上記下流側吸気マニホールド13とか
ら形成されている。そして、高速用吸気マニホールド1
0aと低速用吸気マニホールド12aとはそれぞれバン
ク2,3間の中央で一旦統合され、その後共通部分とな
る上記二又状の下流側吸気マニホールド13によって左
右に分岐されてそれぞれ左右のバンク2,3の各吸気ポ
ート7に連通されている。つまり、このV型エンジンの
吸気マニホールドは、高速用吸気マニホールド10aと
低速用吸気マニホールド12aおよび下流側吸気マニホ
ールド13とからなり、上流側の高速用吸気マニホール
ド10aと低速用吸気マニホールド12aとは下流側吸
気マニホールド13に対して並列に接続されている。ま
た、高速用及び低速用吸気マニホールド10a,12a
の各構成管の統合部に位置して、高速用吸気マニホール
ド10a内には開閉弁14が設けられている。
高速用吸気マニホールド10aとこれに接続される二又
状の下流側吸気マニホールド13とから形成される一
方、上記低速用吸気通路12は上流側の低速用吸気マニ
ホールド12aと上記下流側吸気マニホールド13とか
ら形成されている。そして、高速用吸気マニホールド1
0aと低速用吸気マニホールド12aとはそれぞれバン
ク2,3間の中央で一旦統合され、その後共通部分とな
る上記二又状の下流側吸気マニホールド13によって左
右に分岐されてそれぞれ左右のバンク2,3の各吸気ポ
ート7に連通されている。つまり、このV型エンジンの
吸気マニホールドは、高速用吸気マニホールド10aと
低速用吸気マニホールド12aおよび下流側吸気マニホ
ールド13とからなり、上流側の高速用吸気マニホール
ド10aと低速用吸気マニホールド12aとは下流側吸
気マニホールド13に対して並列に接続されている。ま
た、高速用及び低速用吸気マニホールド10a,12a
の各構成管の統合部に位置して、高速用吸気マニホール
ド10a内には開閉弁14が設けられている。
【0019】第1サージタンク8は第2サージタンク9
よりもバンク間の中央よりに位置されている。これによ
り、高速用吸気マニホールド10aの長さが可及的に短
く設定されるとともに、右バンク2の上方にスペースが
形成されている。そして、この右バンク2上方のスペー
スにはスロットルボディ15が配設され、このスロット
ルボディ15は第1サージタンク8の外側部に接続され
ている。
よりもバンク間の中央よりに位置されている。これによ
り、高速用吸気マニホールド10aの長さが可及的に短
く設定されるとともに、右バンク2の上方にスペースが
形成されている。そして、この右バンク2上方のスペー
スにはスロットルボディ15が配設され、このスロット
ルボディ15は第1サージタンク8の外側部に接続され
ている。
【0020】従って、このV型エンジンの吸気装置によ
れば、エンジン低速運転域では、高速用吸気マニホール
ド10aが開閉弁14により閉寒されるので、吸気はス
ロットルボディ15から一方の第1サージタンク8内に
流れ込んだ後、連通路11を通じて他方の第2サージタ
ンク9内に流入し、この第2サージタンク9から経路長
の長い低速用吸気マニホールド12aおよび下流側吸気
マニホールド13を通じて各バンク2,3のそれぞれの
気筒4に導入される。
れば、エンジン低速運転域では、高速用吸気マニホール
ド10aが開閉弁14により閉寒されるので、吸気はス
ロットルボディ15から一方の第1サージタンク8内に
流れ込んだ後、連通路11を通じて他方の第2サージタ
ンク9内に流入し、この第2サージタンク9から経路長
の長い低速用吸気マニホールド12aおよび下流側吸気
マニホールド13を通じて各バンク2,3のそれぞれの
気筒4に導入される。
【0021】また、高速運転域では、高速用吸気マニホ
ールド10aの開閉弁14が開放され、吸気はその大部
分が一方の第1サージタンク8から短い経路長の高速用
吸気マニホールド10aおよび下流側吸気マニホールド
13を通じてそれぞれの気筒4に導入され、かつ一部が
上記低速用吸気マニホールド12aを通じても導入され
る。さらに、上記連通路11にはEGRガス通路16と
PCVガス通路17とが接続されている。EGRガス通
路16はバンク間略中央部に配置したEGRバルブ18
から導出され、連通路11の上流側に接続されている。
PCVガス通路17は左バンク3のシリンダヘッド6部
から導出され、連通路11の下流側に接続されている。
ールド10aの開閉弁14が開放され、吸気はその大部
分が一方の第1サージタンク8から短い経路長の高速用
吸気マニホールド10aおよび下流側吸気マニホールド
13を通じてそれぞれの気筒4に導入され、かつ一部が
上記低速用吸気マニホールド12aを通じても導入され
る。さらに、上記連通路11にはEGRガス通路16と
PCVガス通路17とが接続されている。EGRガス通
路16はバンク間略中央部に配置したEGRバルブ18
から導出され、連通路11の上流側に接続されている。
PCVガス通路17は左バンク3のシリンダヘッド6部
から導出され、連通路11の下流側に接続されている。
【0022】また、スロットルボディ15のスロットル
バルブ下流側で、かつ第1サージタンク8上流側の連絡
流路部にコールドスタートインジェクタ19が配設され
ている。
バルブ下流側で、かつ第1サージタンク8上流側の連絡
流路部にコールドスタートインジェクタ19が配設され
ている。
【0023】ところで、エンジン本体1の両バンク2,
3間のシリンダブロック上壁部1aと下流側吸気マニホ
ールド13とによって形成される空間部において、下流
側吸気マニホールド13には負圧貯留源としてのバキュ
ームチャンバ20が接続されている。このバキュームチ
ャンバ20は、最もリア側の低速用吸気通路12の下流
側から導出した吸気負圧をチェックバルブ21を介して
導入し、さらにこの吸気負圧をEGRバルブ18と高速
用吸気マニホールド10aの開閉弁14のアクチュエー
タへ導出している。
3間のシリンダブロック上壁部1aと下流側吸気マニホ
ールド13とによって形成される空間部において、下流
側吸気マニホールド13には負圧貯留源としてのバキュ
ームチャンバ20が接続されている。このバキュームチ
ャンバ20は、最もリア側の低速用吸気通路12の下流
側から導出した吸気負圧をチェックバルブ21を介して
導入し、さらにこの吸気負圧をEGRバルブ18と高速
用吸気マニホールド10aの開閉弁14のアクチュエー
タへ導出している。
【0024】下流側吸気マニホールド13は一つのブロ
ック状に形成されており、この下流側吸気マニホールド
13に両バンク2,3に向かって左右交互に延びる6つ
の下流側吸気通路13aが形成されている。このため、
下流側吸気マニホールド13の二又形状としては、下流
側吸気通路13aが両バンク2,3に向かって左右交互
に延びた形状をしているとともにこの各々の下流側吸気
通路13aに対向して左右交互に三角形状のような空間
部が設けられている。
ック状に形成されており、この下流側吸気マニホールド
13に両バンク2,3に向かって左右交互に延びる6つ
の下流側吸気通路13aが形成されている。このため、
下流側吸気マニホールド13の二又形状としては、下流
側吸気通路13aが両バンク2,3に向かって左右交互
に延びた形状をしているとともにこの各々の下流側吸気
通路13aに対向して左右交互に三角形状のような空間
部が設けられている。
【0025】また、バキュームチャンバ20は空間部に
おいて下流側吸気マニホールド13のフロント側から3
気筒に相当する下流側吸気通路13a間をまたがって、
その二又部に下方側から下流側吸気マニホールド13に
取り付けられている。このため、バキュームチャンバ2
0の上部形状として下流側吸気マニホールド13の二又
形状に干渉しないように、上記三角形状のような空間部
に沿った3つの凸部が気筒配列方向に並んだ状態に形成
されている。またバキュームチャンバ20の下部形状は
気筒配列方向に長形に形成されており、この長形の略対
角線上には2カ所の取付けフランジ部22a,22bが
設けられている。つまり、バキュームチャンバ20はこ
の2カ所の取付けフランジ部22a,22bにより二又
状の下流側吸気マニホールド13における両バンク2,
3各々との接続部近傍を取り付け箇所として、両バンク
2,3間をまたがるように下方側からボルト締結されて
いる。
おいて下流側吸気マニホールド13のフロント側から3
気筒に相当する下流側吸気通路13a間をまたがって、
その二又部に下方側から下流側吸気マニホールド13に
取り付けられている。このため、バキュームチャンバ2
0の上部形状として下流側吸気マニホールド13の二又
形状に干渉しないように、上記三角形状のような空間部
に沿った3つの凸部が気筒配列方向に並んだ状態に形成
されている。またバキュームチャンバ20の下部形状は
気筒配列方向に長形に形成されており、この長形の略対
角線上には2カ所の取付けフランジ部22a,22bが
設けられている。つまり、バキュームチャンバ20はこ
の2カ所の取付けフランジ部22a,22bにより二又
状の下流側吸気マニホールド13における両バンク2,
3各々との接続部近傍を取り付け箇所として、両バンク
2,3間をまたがるように下方側からボルト締結されて
いる。
【0026】また、上述した空間部には上記バキューム
チャンバ20の他に下流側吸気マニホールドのリア側か
ら3気筒に相当する下流側吸気通路13a間に、バキュ
ームチャンバ20に導入されるチェックバルブ21を介
した負圧導入管23とバキュームチャンバ20から導出
される負圧導出管24、さらにプレッシャーレギュレィ
タ25から導出された還元用燃料管26が配設されてい
る。上記負圧導入管23は最もリア側の低速用吸気通路
12の下流側における側部から導出され、上記空間部に
おいてチェックバルブ21を介してバキュームチャンバ
20に導入される。また、上記負圧導出管24はバキュ
ームチャンバ20から導出されて上記空間部外に取り出
された部分で2つに分岐しており、1つはEGRバルブ
18内のダイヤフラムに導入されており、もう1つは第
2サージタンク9下方に設けられたソレノイドバルブ2
7を介して上述した高速用吸気マニホールド10aの開
閉弁14のアクチュエータ28に導入されている。つま
り、チェックバルブ21を介した負圧導入管23、負圧
導出管24および還元用燃料管26が取付けフランジに
より一体的に、空間部における下流側吸気マニホールド
13の二又部に下方側からボルト締結されている。
チャンバ20の他に下流側吸気マニホールドのリア側か
ら3気筒に相当する下流側吸気通路13a間に、バキュ
ームチャンバ20に導入されるチェックバルブ21を介
した負圧導入管23とバキュームチャンバ20から導出
される負圧導出管24、さらにプレッシャーレギュレィ
タ25から導出された還元用燃料管26が配設されてい
る。上記負圧導入管23は最もリア側の低速用吸気通路
12の下流側における側部から導出され、上記空間部に
おいてチェックバルブ21を介してバキュームチャンバ
20に導入される。また、上記負圧導出管24はバキュ
ームチャンバ20から導出されて上記空間部外に取り出
された部分で2つに分岐しており、1つはEGRバルブ
18内のダイヤフラムに導入されており、もう1つは第
2サージタンク9下方に設けられたソレノイドバルブ2
7を介して上述した高速用吸気マニホールド10aの開
閉弁14のアクチュエータ28に導入されている。つま
り、チェックバルブ21を介した負圧導入管23、負圧
導出管24および還元用燃料管26が取付けフランジに
より一体的に、空間部における下流側吸気マニホールド
13の二又部に下方側からボルト締結されている。
【0027】このようなバキュームチャンバ20の配置
構成によると、これまで余剰スペースとして見逃されて
きた両バンク2,3間のシリンダブロック上壁部1aと
下流側吸気マニホールド13との間に挟まれた空間部を
有効に利用できるとともに、バキュームチャンバ20を
両バンク2,3間にまたがるように固定することによっ
て、両バンク2,3間隔の伸縮を抑制することができ
る。したがって、両バンク2,3間隔の伸縮が原因とな
るエンジン本体の振動を低減することができる。またバ
キュームチャンバ20を極めて熱影響の大きいエンジン
本体ではなく下流側吸気マニホールド13に支持するの
で、熱影響によるバキュームチャンバ20内の空気膨脹
によって、負圧貯留効率が低下するのを抑制することが
できる。
構成によると、これまで余剰スペースとして見逃されて
きた両バンク2,3間のシリンダブロック上壁部1aと
下流側吸気マニホールド13との間に挟まれた空間部を
有効に利用できるとともに、バキュームチャンバ20を
両バンク2,3間にまたがるように固定することによっ
て、両バンク2,3間隔の伸縮を抑制することができ
る。したがって、両バンク2,3間隔の伸縮が原因とな
るエンジン本体の振動を低減することができる。またバ
キュームチャンバ20を極めて熱影響の大きいエンジン
本体ではなく下流側吸気マニホールド13に支持するの
で、熱影響によるバキュームチャンバ20内の空気膨脹
によって、負圧貯留効率が低下するのを抑制することが
できる。
【0028】さらに、バキュームチャンバ20を下流側
吸気マニホールド13の分岐形状に沿った形状に形成す
ることにより、余剰スペースとしての上記空間部の最大
利用が図れる。すなわち、バキュームチャンバ20をよ
りコンパクトに空間部内に配設することができ、さらに
この空間部に上述した各種デバイスの配管を収めること
が可能となる。
吸気マニホールド13の分岐形状に沿った形状に形成す
ることにより、余剰スペースとしての上記空間部の最大
利用が図れる。すなわち、バキュームチャンバ20をよ
りコンパクトに空間部内に配設することができ、さらに
この空間部に上述した各種デバイスの配管を収めること
が可能となる。
【0029】つまり、上記空間部の最大利用によりエン
ジンルーム内のスペース利用効率をも向上でき、エンジ
ンのコンパクト化ができるとともにエンジンルーム内の
外観上の向上も図れる。また、バキュームチャンバ20
と上述した各種デバイスの配管とを下流側吸気マニホー
ルド13の二又部にユニット化することができるため組
立性の向上も図れる。
ジンルーム内のスペース利用効率をも向上でき、エンジ
ンのコンパクト化ができるとともにエンジンルーム内の
外観上の向上も図れる。また、バキュームチャンバ20
と上述した各種デバイスの配管とを下流側吸気マニホー
ルド13の二又部にユニット化することができるため組
立性の向上も図れる。
【0030】また本考案は、上記実施例のような高速用
吸気マニホールド10aと低速用吸気マニホールド12
aおよび下流側吸気マニホールド13とからなる吸気マ
ニホールド構造を採用したV型エンジンに限らず、従来
より一般的に採用されている単一の吸気マニホールド構
造を採用したV型エンジンにも適用可能なことは勿論で
ある。
吸気マニホールド10aと低速用吸気マニホールド12
aおよび下流側吸気マニホールド13とからなる吸気マ
ニホールド構造を採用したV型エンジンに限らず、従来
より一般的に採用されている単一の吸気マニホールド構
造を採用したV型エンジンにも適用可能なことは勿論で
ある。
【0031】
【考案の効果】請求項1の考案では、エンジン本体の両
バンク間の上壁部と、この上部壁の上方に配置される両
バンクに二又状に延びた吸気マニホールドとによって形
成される空間部に、バキュームチャンバを二又状の吸気
マニホールドの両バンク各々との接合部近傍に固定する
ことで、エンジン本体の振動源となる両バンク間隔の伸
縮を抑制することができ、エンジンの静粛性を向上する
ことができる。また、バキュームチャンバを極めて熱影
響の大きいエンジン本体に直接支持するのではなく吸気
マニホールドに支持するので、熱影響によるバキューム
チャンバ内の空気膨脹によって、負圧貯留効率が低下す
るのを抑制することができより正確な負圧利用機器の作
動を行うことができる。
バンク間の上壁部と、この上部壁の上方に配置される両
バンクに二又状に延びた吸気マニホールドとによって形
成される空間部に、バキュームチャンバを二又状の吸気
マニホールドの両バンク各々との接合部近傍に固定する
ことで、エンジン本体の振動源となる両バンク間隔の伸
縮を抑制することができ、エンジンの静粛性を向上する
ことができる。また、バキュームチャンバを極めて熱影
響の大きいエンジン本体に直接支持するのではなく吸気
マニホールドに支持するので、熱影響によるバキューム
チャンバ内の空気膨脹によって、負圧貯留効率が低下す
るのを抑制することができより正確な負圧利用機器の作
動を行うことができる。
【0032】請求項2の考案では、バキュームチャンバ
を吸気マニホールドの二又形状に沿った形状で前記吸気
マニホールドの二又部に配設することにより、余剰スペ
ースとされる上記空間部の最大利用が図れよりコンパク
トにバキュームチャンバを収めることができる。
を吸気マニホールドの二又形状に沿った形状で前記吸気
マニホールドの二又部に配設することにより、余剰スペ
ースとされる上記空間部の最大利用が図れよりコンパク
トにバキュームチャンバを収めることができる。
【0033】本考案の請求項3の構成によれば、上記空
間部にバキュームチャンバと少なくともバキュームチャ
ンバから取り出された負圧導入管及び負圧導出管を収め
ることにより、エンジン本体のコンパクト化が図れエン
ジンルーム内のスペース利用効率を向上することができ
る。また、バキュームチャンバと負圧導入管及び負圧導
出管とを吸気マニホールドの二又部にユニット化するこ
とができ組立性の向上が図れる。
間部にバキュームチャンバと少なくともバキュームチャ
ンバから取り出された負圧導入管及び負圧導出管を収め
ることにより、エンジン本体のコンパクト化が図れエン
ジンルーム内のスペース利用効率を向上することができ
る。また、バキュームチャンバと負圧導入管及び負圧導
出管とを吸気マニホールドの二又部にユニット化するこ
とができ組立性の向上が図れる。
【図1】上記実施例にかかるV型エンジンにおける正面
図である。
図である。
【図2】図1における要部透視平面図である。
【図3】図1における要部拡大図である。
1…エンジン本体、1a…バンク間の上壁部、2…右バ
ンク、3…左バンク、4…気筒、7…吸気ポート、10
…高速用吸気通路、10a…高速用吸気マニホールド、
12…低速用吸気通路、12a…低速用吸気マニホール
ド、13…下流側吸気マニホールド、20…バキューム
チャンバ、21…チェックバルブ、23…負圧導入管、
24…負圧導出管、26…還元用燃料管、27…ソレノ
イドバルブ。
ンク、3…左バンク、4…気筒、7…吸気ポート、10
…高速用吸気通路、10a…高速用吸気マニホールド、
12…低速用吸気通路、12a…低速用吸気マニホール
ド、13…下流側吸気マニホールド、20…バキューム
チャンバ、21…チェックバルブ、23…負圧導入管、
24…負圧導出管、26…還元用燃料管、27…ソレノ
イドバルブ。
Claims (3)
- 【請求項1】V型エンジン本体の両バンク間に吸気マニ
ホールドを配設したV型エンジンの吸気装置において、
前記両バンク間のエンジン本体上壁部と両バンクに二又
状に延びた吸気マニホールドとに挟まれる空間部に、前
記吸気マニホールドから負圧を抽出して貯留するバキュ
ームチャンバを配設し、該バキュームチャンバを前記二
又状の吸気マニホールドの両バンク各々との接合部近傍
に固定したことを特徴とするV型エンジンの吸気装置。 - 【請求項2】バキュームチャンバを吸気マニホールドの
二又形状に沿った形状で前記吸気マニホールドの二又部
に配設したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲1
に記載のV型エンジンの吸気装置。 - 【請求項3】エンジン本体の両バンク間の上壁部と吸気
マニホールドとに挟まれる空間部において、該空間部の
一端部にバキュームチャンバを他端部に少なくともバキ
ュームチャンバから取り出された負圧導入管及び負圧導
出管を収めたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
1又は2に記載のV型エンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP172491U JP2533317Y2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | V型エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP172491U JP2533317Y2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | V型エンジンの吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04111554U JPH04111554U (ja) | 1992-09-28 |
JP2533317Y2 true JP2533317Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=31898588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP172491U Expired - Lifetime JP2533317Y2 (ja) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | V型エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533317Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4491792B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2010-06-30 | 株式会社デンソー | インテークマニホールド |
-
1991
- 1991-01-24 JP JP172491U patent/JP2533317Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04111554U (ja) | 1992-09-28 |
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