JP3346703B2 - 証紙読取計数出力装置 - Google Patents

証紙読取計数出力装置

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JP3346703B2
JP3346703B2 JP12535596A JP12535596A JP3346703B2 JP 3346703 B2 JP3346703 B2 JP 3346703B2 JP 12535596 A JP12535596 A JP 12535596A JP 12535596 A JP12535596 A JP 12535596A JP 3346703 B2 JP3346703 B2 JP 3346703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、証紙の枚数を計数
して額面別に集計しかつ額面別集計枚数を記憶可能かつ
目視可能に出力可能な証紙読取計数出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】切手、印紙等を含む証紙は、複数枚が連
続した証紙シートとして作成され、郵便局員は顧客の所
望する1または2以上の証紙を当該各証紙シートから引
きちぎって販売している。
【0003】また、証紙は公のものでかつ金券に属する
ものであることから、慎重な管理が行われている。すな
わち、規模にもよるが、個人的な証紙箱を持ち、業務開
始および終了の際にいわゆる棚卸をして、販売実績と残
りとの照会を行うことが義務付けられている。
【0004】一方、全局員に共通の証紙箱を採用する場
合には、開局および閉局の都度、あるいは必要によって
その間の適時に、棚卸をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの場合
の棚卸作業も、残りの証紙枚数を数えかつ額面別に集計
しなければならず多大な労力と時間とを要する。特に、
いわゆる虫食い状態の証紙シートやバラバラ(非連続)
の残り枚数を数えることは、裏面に糊が塗布されている
こともあって、非常に煩わしいばかりか計数ミスや集計
ミスを生じ易い。
【0006】本発明の目的は、証紙の棚卸作業を迅速か
つ正確に行える取扱い容易な証紙読取計数出力装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光学
的載置台の所定位置に載置された証紙の画像を読取り可
能に形成し、読取られた証紙画像と予め設定記憶された
各基準証紙画像とを比較して読取証紙画像がいずれかの
基準証紙画像に合致するか否かを判別可能かつ合致する
と判別された場合に当該読取証紙画像の枚数を計数可能
に形成するとともに計数された枚数を額面別に集計可能
に形成し、集計された額面別集計枚数を記憶可能かつ目
視可能に出力可能に形成した、ことを特徴とする。
【0008】かかる発明では、残りの証紙を光学的載置
台に手動または自動的に載置すると、当該証紙の画像が
読取られかつ読取られた証紙画像は予め設定記憶された
各基準証紙画像と比較されその合致性が判別される。そ
して、基準証紙画像と合致すると判別された読取証紙画
像の枚数が計数されかつ額面別に集計される。この額面
別集計枚数は記憶されかつ出力される。したがって、残
りの証紙が証紙シートのままであっても虫食い状態であ
ったとしてもさらにバラバラであったとしても、額面別
集計枚数を迅速かつ正確に目視確認できるから、棚卸作
業能率を大幅に向上できる。
【0009】また、請求項2の発明は、各基準証紙画像
を設定記憶可能な基準画像設定記憶手段と,光学的載置
台の所定位置に載置された証紙の画像を読取り可能な証
紙画像読取り手段と,読取られた証紙画像と各基準証紙
画像とを比較して読取証紙画像がいずれかの基準証紙画
像に合致するか否かを判別する比較判別手段と,合致す
ると判別された場合に当該読取証紙画像の枚数を計数可
能な枚数計数手段と,計数された枚数を額面別に集計す
る額面別集計手段と,集計された額面別集計枚数を記憶
可能な集計テーブルと,集計された額面別集計枚数を目
視可能に出力する出力手段とを設けた、ことを特徴とす
る。
【0010】かかる発明では、証紙画像読取り手段は、
光学的載置台に載置された証紙の画像を読取る。する
と、比較判別手段が、読取証紙画像と基準画像設定記憶
手段に予め設定記憶されている各基準証紙画像とを比較
していずれかの基準証紙画像に合致するか否かを判別す
る。枚数計数手段が合致すると判別された読取証紙画像
の証紙枚数のみを計数するとともに額面別集計手段がそ
の枚数を額面別に集計する。この額面別集計枚数は集計
テーブルに記憶されかつ出力手段によって目視可能に例
えば表示や印字によって出力される。
【0011】したがって、請求項1の発明の場合と同様
な作用効果を奏し得ることはもとより、光学的載置台に
証紙を手動または自動的に載置するだけでよいから、一
段と迅速な棚卸ができかつ取扱いも容易である。
【0012】また、請求項3の発明は、光学的載置台の
所定位置に載置された証紙に印刷されている文字を読取
り可能に形成し、読取られた文字を利用して当該証紙の
額面とその枚数とを計数可能に形成するとともに計数さ
れた枚数を額面別に集計可能に形成し、集計された額面
別集計枚数を記憶可能かつ目視可能に出力可能に形成し
た、ことを特徴とする。
【0013】かかる発明では、残りの証紙を光学的載置
台に手動または自動的に載置すると、当該証紙に印刷さ
れた文字が読取られかつ読取られた文字を利用してその
額面と枚数とが計数されるとともに額面別に集計され
る。この額面別集計枚数は記憶されかつ目視可能に出力
される。したがって、残りの証紙が証紙シートのままで
あっても虫食い状態であったとしてもさらにバラバラで
あったとしても、額面別集計枚数を迅速かつ正確に目視
確認できるから、棚卸作業能率を大幅に向上できる。さ
らに、請求項1および請求項2の発明の場合に比較して
一層の高速処理とコスト低減とを図れる。
【0014】また、請求項4の発明は、光学的載置台の
所定位置に載置された証紙に印刷されている文字を読取
り可能な証紙文字読取り手段と,読取られた文字を利用
して当該証紙の額面とその枚数とを計数する計数手段
と,計数された枚数を額面別に集計する額面別集計手段
と,集計された額面別集計枚数を記憶可能な集計テーブ
ルと,額面別集計枚数を目視可能に出力する出力手段と
を設けた、ことを特徴とする。
【0015】かかる発明では、証紙文字読取り手段は、
光学的載置台に載置されている証紙に印刷された文字を
読取る。すると、計数手段が読取られた文字を利用して
額面と枚数とを計数するとともに額面別集計手段がその
枚数を額面別に集計する。この額面別集計枚数は集計テ
ーブルに記憶されかつ出力手段によって目視可能に例え
ば表示や印字によって出力される。
【0016】したがって、請求項3の発明の場合と同様
な作用効果を奏し得ることはもとより、光学的載置台に
証紙を手動または自動的に載置するだけでよいから、一
段と迅速な棚卸ができかつ取扱いも容易である。
【0017】さらに、請求項5の発明は、シートを形成
しまたはケースに収容された複数の証紙をセット位置か
ら前記光学的載置台の所定位置まで供給搬送する証紙供
給搬送手段が設けられている証紙読取計数出力装置であ
る。
【0018】かかる発明では、証紙供給搬送手段は、証
紙シートまたはケースに収容された証紙をセット位置か
ら光学的載置台の所定位置まで自動的に供給搬送する。
したがって、請求項2および請求項4の発明の場合と同
様な作用効果を奏し得る他、さらに証紙シートまたはケ
ースをセット位置にセットするだけでよいから取扱いが
一段と容易であるとともに、棚卸作業能率をより大幅に
向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)本証紙読取計数出力装置10は、図
1〜図4に示す如く、基準証紙画像設定記憶手段52T
と証紙画像読取り手段30と比較判別手段(51,5
2)と枚数計数手段(51,52)と額面別集計手段
(51,52)と集計テーブル53Aと出力手段(5
1,52,56,57)とを設け、光学的載置台15に
載置された証紙100,101の証紙画像を読取り可能
に形成し、読取られた証紙画像と予め設定記憶された各
基準証紙画像200,300,400とを比較して読取
証紙画像がいずれかの基準証紙画像に合致するか否かを
判別可能かつ合致すると判別された場合に当該読取証紙
画像の枚数を計数可能に形成するとともに計数された枚
数を額面別に集計可能に形成し、集計された額面別集計
枚数を記憶可能かつ目視可能に出力可能に形成されてい
る。
【0020】さらに、この実施形態では、集計結果算出
手段(51,52)および集計結果差算出手段(51,
52)を設け、額面別集計枚数を目視可能とするに止ま
らず総括的な集計結果と集計結果差とを算出かつ出力可
能に形成し、証紙棚卸作業の一層の簡素化・迅速化等々
を図りかつ極めて取扱い容易に形成してある。
【0021】外観斜視図である図1,図2において、証
紙読取計数出力装置10は、本体11の上面にガラス板
からなる光学的載置台15が設けられ、かつその手前側
には操作部55と表示部56と用紙排出口57Pとが設
けられている。
【0022】また、光学的載置台15を開閉可能な上カ
バー12の中央には収容空間(セット位置)13が設け
られ、かつこの上カバー12の中には図3に示す供給搬
送モータ23,このモータ23で回転されるピックアッ
プローラ,供給搬送ローラ等を含む証紙供給搬送手段2
0が内蔵されている。この証紙供給搬送手段20は、セ
ット位置(13)に積重ね収容された証紙シート100
Sまたは証紙を収容させたケース27をピックアップロ
ーラで1枚ずつピックアップしかつ複数の搬送ローラで
光学的載置台15の所定位置へ供給搬送可能である。な
お、図3に示す証紙センサ14は、セット位置(13)
に証紙シート100Sが有ることを検出することができ
る。
【0023】ここに、証紙シート100Sは連続された
複数枚の証紙(例えば、切手,収入印紙,特許印紙等)
100,101からなる。図2に示す証紙100は10
円切手である。また、非連続な複数枚の証紙100,1
01は、図1に2点鎖線で示すケース27に収容され
る。いずれの場合も、光学的載置台15の所定位置に手
動で載置しあるいは証紙供給搬送手段20によって供給
搬送されて自動的に載置される。
【0024】なお、証紙シート100Sは、完全なもの
に限らず一部分(例えば数枚)が引きちぎられた虫食い
状態のものでもよい。ケース27に収容される複数枚の
証紙100,101は、それぞれがバラバラの1枚に限
らず図1に示すように例えば3枚の100円切手(証紙
100)が連続したものや1000円の特許印紙(証紙
101)が4枚連続したものであってもよい。つまり、
ケース27に収容しなければ供給搬送できない証紙や光
学的載置台15に手動で整然と載置することが難しい証
紙についてはケース27に収容させて供給搬送する。
【0025】このケース27は、少くとも光学的載置台
15の下方(本体11内)に配設された読取センサ33
に向う面が透明とされる。この実施形態では、全面が透
明の薄い合成樹脂シートを2枚重ねしかつ2辺を溶着し
た袋形状に形成されている。なお、図1に示す各証紙1
00,101の額面(10円,50円,100円,10
00円)は、説明便宜のために上向きとされているが、
実際には下向きとしてケース27に収容されかつ自動的
に供給搬送されあるいは手動で所定位置に載置される。
【0026】証紙画像読取り手段30は、図3に示す画
像読取データ処理回路31と蛍光灯32とCCDからな
る読取センサ33とからなり、証紙供給搬送手段20に
よって自動的に供給搬送されあるいは光学的載置台15
上に手動で直接載置された証紙100,101の画像を
読取ることができる。
【0027】図3において、制御ユニット50は、CP
U51,ROM52,RAM53,時計回路(TOD)
54,操作部55,表示部56,印字部57,入出力ポ
ート(I/O)58等を含み、装置全体を駆動制御する
ことができる。23Dは供給搬送ローラ24を回転させ
る供給搬送モータ23のモータドライバで、画像読取デ
ータ処理回路31とともに便宜的に制御ユニット50内
に示してある。
【0028】ROM52には、図5〜図7に示す各制御
プログラムが格納されている他、図4に示す基準画像設
定記憶手段52Tが形成されている。この基準画像設定
記憶手段52Tには、各基準証紙画像200(切手画
像),300(収入印紙画像),400(特許印紙画
像)等が設定記憶される。この実施形態では、種類,証
紙番号およびその額面も当該各基準証紙画像と対応させ
て設定記憶されている。
【0029】RAM53には、額面別集計枚数を記憶さ
せるための集計テーブル53Aが設けられている。ま
た、実質的には集計テーブル53Aを形成するものであ
るが、説明便宜のために図示した合計テーブル53Bお
よびリストテーブル53Cが設けられている。
【0030】操作部55には、始めボタン,終りボタ
ン,記憶ボタン,取消ボタン,呼出ボタン,選択矢印ボ
タン,差ボタンが設けられている。出力手段の一部を成
す表示部56は、LCDから形成され、証紙100,1
01の計数枚数,額面別集計枚数,集計結果(合計枚
数,合計金額等),集計結果差や各種ガイダンス等を表
示出力可能である。また、出力手段の一部を成す印字部
57はサーマルプリンタから形成され、表示内容(各種
ガイダンス等を除く)と同様な内容を用紙に印字出力す
ることができる。このプリンタ(57)は、本体11内
に収容され、印字済用紙は用紙排出口57Pから排出さ
れる。
【0031】さて、証紙供給搬送制御手段(CPU5
1,ROM52)は、証紙供給搬送手段20と関与して
証紙シート100Sまたはケース27を供給搬送制御す
る。すなわち、始めボタンが押下操作(ON)されかつ
証紙センサ14でセット位置(13)に証紙シート10
0Sまたはケース27がセットされていることが確認さ
れた場合(図5のST10のYES,ST11のYE
S)に、供給搬送モータ23を回転駆動して証紙シート
100Sまたはケース27を1枚ずつ光学的載置台15
の所定位置へ供給搬送制御(ST13)する。始めボタ
ンのONは、終りボタンがONされるまで、RAM53
のワークエリアに記憶保持される。また、ST100の
終了後に、当該証紙シート100Sまたはケース27が
自動供給搬送されたものである場合(ST13のYE
S)には、図示しない排出部へ排出(ST14)する。
【0032】ここにおいて、読取証紙画像読込み制御手
段(CPU51,ROM52)は、証紙画像読取り手段
30(31)が読取った証紙画像を読込む。すなわち、
光学的載置台15の所定位置に載置された図2に示す証
紙シート100Sの各証紙100および図1に示すケー
ス27に収容された証紙100,101の読取画像を、
画像読取データ処理回路31に関与して読込み制御する
(図5のST100,図7のST102)。読込んだ読
取証紙画像は、RAM53のワークエリアに記憶(ST
103)される。なお、ガイダンス表示制御手段(CP
U51,ROM52)は、表示部56に“証紙画像読取
り中”を表示(ST101)する。
【0033】また、セル分解手段(CPU51,ROM
52)は、読込んだ読取証紙画像を各証紙毎のセルに分
解(ST104)する。すると、証紙画像姿勢調整制御
プログラムを格納させたROM52とCPU51とから
なる読取証紙画像姿勢調整手段が、各読取証紙画像(セ
ル)の1次元姿勢を各基準証紙画像との比較便宜に調整
(ST105)する。
【0034】比較判別手段は、読取証紙画像(セル)と
基準画像設定記憶手段52Tから読出し(ST106)
された各基準画像200,300,400とを比較して
読取証紙画像がいずれかの基準証紙画像に合致するか否
かを判別する手段で、比較判別制御プログラムを格納さ
せたROM52とCPU51とから形成され、図7のS
T107,ST108で実行される。読取られた証紙画
像(セル)を1つずつ順番(ST111,ST107,
ST108)に比較判別する。
【0035】さらに、比較判別方法としては、各読取証
紙画像を1つの基準証紙画像に対して比較判別した後に
次の他の基準証紙画像と比較判別する方法と、1つの読
取証紙画像について各基準証紙画像と比較判別する方法
とが考えられるが、どちらが迅速処理できるかは運用の
実際上決め付けられない。
【0036】かくして、この実施形態では、例えば一方
隅のある読取証紙画像と選択されたある基準証紙画像と
を比較した結果、両者が合致するものと判別できた場合
には、次の比較判別をこの直前の基準証紙画像を優先し
た順番で次以降の読取画像との比較判別を実行可能に形
成してある。したがって、同じ証紙100が連続する証
紙シート100Sを読取った場合には、当該全証紙10
0を1つの基準証紙画像のみとの比較によって判別する
ことが可能となる。すなわち、比較判別処理の大幅な迅
速化を図れる。
【0037】さらに、正規の各証紙画像が一定の模様
(絵柄)に一定の文字が印刷されたものであることを考
えると、必ずしも証紙画像全体について比較判別しなく
とも合致性を正確に比較判別ができる筈である。そこ
で、基準証紙画像と読取証紙画像との共通した各一部分
同志を比較して合致性を判別可能に形成してある。この
意味においても、読取証紙画像姿勢調整手段(51,5
2)の1次元姿勢調整効果が一段と有効となる。
【0038】次に、枚数計数手段は、枚数計数制御プロ
グラムを格納させたROM52とCPU51とから形成
され、比較判別手段(51,52)によって合致すると
判別された場合にその読取証紙画像の枚数を累積して計
数する(図7のST109)。
【0039】また、額面別集計手段は、計数(ST10
9)された枚数を額面別に集計する手段で、額面別集計
制御プログラムを格納させたROM52とCPU51と
から形成され、図7のST110で実行される。例えば
100円切手の計数枚数が例えば500枚と集計され
る。各額面別集計枚数は、記憶制御手段(CPU51,
ROM52)によって集計テーブル53Aに記憶(ST
110)される。
【0040】出力手段は、額面別集計枚数を目視可能に
出力する手段で、出力制御プログラムを格納させたRO
M52とCPU51と表示部56と印字部57とから形
成されている。すなわち、表示部56に表示出力(ST
112)しかつ印字部57で用紙に印字出力(ST11
2)することができる。
【0041】また、集計結果算出手段は、集計結果算出
プログラムを格納させたROM52とCPU51とから
形成され、集計テーブル53Aに記憶されている各額面
別集計枚数を合計した合計枚数および合計金額を含む集
計結果を算出する。すなわち、終りボタンを押下操作
(ON)する(図6のST15のYES)と、集計テー
ブル53Aに記憶(図7のST110,図6のST16
のYES)されている各額面別集計枚数(例えば、5円
×2枚と10円×5枚)の合計枚数(7枚=2+5)と
合計金額(60円=5×2+10×5)とを算出(ST
17)する。
【0042】記憶制御手段(51,52)は、算出され
た集計結果を合計テーブル(集計テーブル)53Bに記
憶(ST18)する。この際も、出力手段(51,5
2,56,57)が働く。また、ガイダンス表示制御手
段(CPU51,ROM52)が、記憶・取消選択ガイ
ダンス(例えば、“記憶しますか? 取り消しますか
?”)を表示部56に表示出力する(ST19)。
【0043】操作部55の取消ボタンを押下操作(O
N)すると、取消制御手段(CPU51,ROM52)
が合計テーブル53Bに記憶された合計(集計結果)を
取消す(ST26のYES,ST27)。記憶ボタンを
ONする(ST21のYES)と、リスト作成手段(C
PU51,ROM52)が時計回路54から読出した当
該時刻を含むリストに作成(ST23)する。このリス
トは、記憶制御手段(51,52)によってリストテー
ブル(集計テーブル)53Cに記憶(ST24)され
る。この際、出力手段(51,52,56,57)は、
リストを印字出力(ST25)する。表示出力(ST2
5)もされる。
【0044】このリストテーブル53Cに記憶されたリ
スト(集計結果)は、呼出ボタンをON(図6のST2
8のYES)することにより、何時でも表示(印字)出
力(ST31)することができる。すなわち、出力手段
(51,52,56,57)は、リストテーブル53C
から記憶リストを読出し(ST29,ST30)て、表
示部56に表示出力(ST31)する。例えば、前回集
計結果と今回集計結果とを同時に目視確認することがで
きる。
【0045】さらに、カーソル方式の選択矢印ボタンを
用いて2つの集計結果(差算出対象)を選択(ST32
のYES)しかつ差ボタンをON(ST33のYES)
すると、集計結果差算出プログラムを格納させたROM
52とCPU51とからなる集計結果差算出手段が、選
択された2つの集計結果(合計)の差を算出(ST3
4)する。算出された差は、出力手段(51,52,5
5,56)によって表示・印字出力(ST35,ST3
6)される。
【0046】なお、この実施形態では、集計テーブル
(53B)に前回リストと今回リストとを記憶可能とさ
れているので、差を算出・出力した後には前回リストを
消去しかつ今回リストを前回リストとして更新(ST3
7)するものとしてある。
【0047】次に、この第1の実施形態の作用・動作を
説明する。例えば図1に示す互いに非連続でバラバラ
の、1枚の10円切手(証紙100)と,3枚連続した
50円切手(証紙100)と,3枚連続した100円切
手(証紙100)と,4枚連続した1000円特許印紙
(証紙101)とをケース27に収容させ、上カバー1
2を開放して露出させた光学的載置台15の所定位置に
載置した場合を考える。
【0048】そして、上カバー12を閉じてから始めボ
タンをON(図5のST10のYES)すると、証紙セ
ンサ14がOFFであるから証紙が無いと判断(ST1
1のNO)される。この場合は、証紙供給搬送手段20
は働かない。証紙画像読取り手段30が、ケース27内
の各証紙100,101の画像を読取る(ST10
0)。ガイダンス表示制御手段(51,52)は“証紙
画像読取り中”を表示(図7のST101)し、読取証
紙画像読込み制御手段(51,52)は、証紙画像読取
り手段30で読取られた証紙画像を読込んでRAM53
のワークエリアに記憶(ST102,103)する。
【0049】次いで、セル分解手段(51,52)が、
読込んだ読取証紙画像を1枚ずつのセルに分解(ST1
04)する。読取証紙画像姿勢調整手段(51,52)
は、各セルの1次元姿勢を読取面に規制正しく例えば縦
・横平行に調整(ST105)する。各基準証紙画像と
の比較判別の容易化を図る。
【0050】すると、比較判別手段(51,52)が、
図4に示す基準証紙画像設定記憶手段52Tから読出さ
れた各基準証紙画像200,300,400と、各読取
証紙画像(セル)とを1つずつ順番に比較判別(ST1
07,ST108)する。共通する各一部分同志の比較
によるから迅速に判別できる。しかも、直前に合致した
と比較判別した基準証紙画像(例えば、200)を優先
した順番で比較判別するので、例えば100円切手の全
て(3枚)について実行しかつしかる後に基準証紙画像
400に切替えて4枚の特許印紙(101)について実
行することができるので、一段と高速処理できる。
【0051】合致すると判別(ST108のYES)さ
れた読取証紙画像(100,101)の枚数は、枚数計
数手段(51,52)によって計数(ST109)され
かつ額面別集計手段(51,52)によって額面別に集
計(ST110)されかつ記憶制御手段(51,52)
によって集計テーブル53Aに記憶(ST110)され
る。全てのセルについて終了(ST111のYES)し
た段階における額面別集計枚数は、“10円切手×1
枚”と“50円切手×3枚”と“100円切手×3枚”
と“1000円特許印紙×4枚”とである。
【0052】この額面別集計枚数は、出力手段(51,
52,56,57)によって図1に示す如く表示部56
に表示出力されかつ印字部57で印字出力(ST11
2)される。
【0053】終りボタンをON(図6のST15のYE
S)すると、集計結果算出手段(51,52)によって
合計つまり合計枚数(11=1+3+3+4)と合計金
額(4460=10+150+300+4000)とが
算出(ST17)され、記憶制御手段(51,52)に
よって合計テーブル(集計テーブル)53Bに記憶(S
T18)される。
【0054】出力手段(51,52,56,57)は、
表示(印字)出力(ST19)する。すなわち、図1に
示す如く表示部56に出力される。したがって、瞬間的
に証紙シート100Sの体を成さないバラバラの各証紙
100,100,100,101の棚卸しができる。
【0055】ガイダンス表示制御手段(51,52)
は、記憶・取消選択ガイダンスを表示(ST20)す
る。ここで、記憶ボタンをON(ST21のYES)す
れば、リスト作成手段(51,52)と記憶制御手段
(51,52)とが働き、当該集計結果は時刻とともに
リストとしてリストテーブル(集計テーブル)53Cに
記憶(ST22〜24)される。出力手段(51,5
2,56,57)によって用紙に印字出力(ST25)
される。取消ボタンをON(ST26のYES)すれ
ば、合計テーブル53Bから当該集計結果は取消される
(ST27)。
【0056】ここで、呼出ボタンをON(図6のST2
8のYES)すると、出力手段(51,52,56,5
7)がリストテーブル53Cから記憶リストを読出し
(ST29,30)かつ表示部56に表示出力(ST3
1)する。リストテーブル(集計テーブル)53Cに記
憶されている前回の集計結果(リスト)は、合計枚数が
350枚で合計金額が66000円であったとする。こ
のリスト内訳は、10円切手×100枚の証紙シート1
00Sが1枚分の(1000円×100枚)と,50円
切手×100枚の証紙シート100Sが1枚分の(50
00円×100枚)と,100円切手×100枚の証紙
シート100Sが1枚分の(10000円×100枚)
と,1000円特許印紙×50枚の証紙シート100S
が1枚分の(50000円×50枚)であったとする。
【0057】そして、選択矢印ボタンを用いて前回集計
結果(66000円×350枚)と今回集計結果(44
60円×11枚)とを選択(ST32のYES)しかつ
差ボタンをON(ST33のYES)すると、集計結果
差手段(51,52)が集計結果差(61540円×3
39枚)を算出(ST34)する。出力手段(51,5
2,56,57)は、表示部56に表示出力(ST4
1)しかつ印字部57で用紙に印字出力(ST36)す
る。したがって、販売実績(総金額)と集計結果差(6
1540円×339枚)を比較すれば、総合的に迅速か
つ正確に棚卸することができる。
【0058】なお、各証紙ごとに選択(ST32のYE
S)して集計結果差算出手段(51,52)を働かせれ
ば、各証紙ごとの棚卸しをすることができる。例えば5
0円切手は、前回リストが50円切手×100枚のシー
トが1枚分の(5000円×100枚)でかつ今回リス
トが50円切手が連続した3枚分の(150円×3枚)
であるから、その差は50円切手×97枚分の(485
0円×97枚)が販売されたことになる。
【0059】次に、上カバー12を閉じた状態において
図2に示す10円切手(証紙100)が例えば25枚が
連続した証紙(切手)シート100Sを収容空間(セッ
ト位置)13にセットした場合を考える。
【0060】そして、始めボタンをON(図5のST1
0のYES)すると、証紙センサ14がONするのでC
PU31が証紙有りと判断(ST11のYES)する。
すると、証紙供給搬送制御手段(51,52)が働き、
上カバー12内に装着された証紙供給搬送手段20の供
給搬送モータ23を回転駆動して、当該証紙シート10
0Sを光学的載置台15の所定位置に供給搬送(ST1
2)する。ケース27に収容させた場合も同様である。
【0061】かくして、計数枚数は25枚とされ(図7
のST109)かつ額面別集計枚数は10円×25枚と
されて集計テーブル53Aに記憶(ST110)され
る。
【0062】なお、図2の表示部56に表示された額面
別集計枚数“10円×1枚”,“50円×2枚”)およ
び集計結果(“合計枚数3枚”,“合計金額110
円”)は、非連続的な10円切手×1枚と50円切手×
2枚とをケース27に収容させかつセット位置(13)
にセットした場合の表示内容を示す。
【0063】しかして、この第1の実施形態によれば、
光学的載置台15に載置された証紙100,101の証
紙画像を読取り可能に形成し、読取られた証紙画像と予
め設定記憶された各基準証紙画像200,300,40
0とを比較して読取証紙画像がいずれかの基準証紙画像
に合致するか否かを判別可能かつ合致すると判別された
場合に当該読取証紙画像の枚数を計数可能に形成すると
ともに計数された枚数を額面別に集計可能に形成し、集
計された額面別集計枚数を記憶可能かつ目視可能に出力
可能に形成されているので、残りの証紙100,101
が証紙シート100Sのままであっても虫食い状態であ
ったとしてもさらにバラバラであったとしても、額面別
集計枚数を迅速かつ正確に目視確認できるから、棚卸作
業能率を大幅に向上できる。
【0064】また、基準画像設定記憶手段52Tと証紙
画像読取り手段30と比較判別手段(51,52)と枚
数計数手段(51,52)と額面別集計手段(51,5
2)と集計テーブル53Aと出力手段(51,52,5
6,57)とを設け、搬送された証紙100,101の
枚数を計数可能であるとともに額面別集計枚数を記憶か
つ出力可能に形成されているので、証紙100,101
を証紙シート100Sのまままたはケース27に収容さ
せて光学的載置台15の所定位置に手動で載置しあるい
はセット位置(13)にセットするだけで、一段と迅速
な棚卸ができかつ取扱いも容易である。
【0065】また、操作部55と表示部56とが本体1
1の上面に配設されているので、取扱いが簡単で正確な
棚卸ができる。
【0066】また、ガイダンス表示制御手段(51,5
2)を設けて記憶・取消選択ガイダンス等を表示可能に
形成されているので、この点からも取扱いが非常に容易
である。
【0067】また、連続された複数枚の証紙からなる証
紙シート100Sを供給搬送可能な証紙供給搬送手段2
0が設けられているので、完全なあるいは一部分が虫食
い状態である証紙シート100Sの棚卸を一段と迅速か
つ容易に行える。
【0068】また、証紙供給搬送手段20が非連続の複
数枚の証紙を収納可能なケース27を供給搬送可能に形
成されているので、非連続でバラバラの証紙の棚卸を一
段と迅速かつ容易に行える。
【0069】また、証紙供給搬送手段20が証紙シート
100Sおよびケース27のいずれも連続的に搬送可能
に形成されているので、必然的に残るバラバラの証紙1
00,101を、完全または虫食い状態の証紙シート1
00Sの読取りに引続いて、読取り作業することができ
る。したがって、作業能率をより向上できる。
【0070】また、比較判別手段(51,52)が証紙
画像読取り手段30で読取られた複数の証紙画像を1つ
ずつ順番に比較判別可能に形成されているので、半切れ
状態を排斥してより正確な棚卸がでできるばかりかミス
作業や不正行為も防止することができる。
【0071】また、比較判別手段(51,52)が直前
に合致すると判別した当該基準証紙画像を優先した順番
で次以降の読取証紙画像との比較をしつつ判別可能に形
成されているので、特に同種類の証紙が連続した証紙シ
ート100Sについての棚卸をより迅速に行える。
【0072】また、比較判別手段(51,52)が基準
証紙画像および読取証紙画像の共通した各一部分同志を
比較判別可能に形成されているので、比較判別処理を簡
素化できかつ一段と迅速に行える。
【0073】また、証紙画像読取り手段30で読取られ
た読取証紙画像の1次元姿勢を調整可能な読取証紙画像
姿勢調整手段(51,52)を設けかつ比較判別手段
(51,52)が姿勢調整後の読取証紙画像と基準証紙
画像とを比較判別可能に形成されているので、比較判別
処理をより迅速かつ正確に行えるとともに、非連続証紙
のケース27への収容姿勢の厳格性を問われないので一
段と取扱いが容易である。
【0074】また、セル分解手段(51,52)を設
け、各読取証紙画像を各証紙ごと(セル)に分解可能に
形成されているので、比較判別手段(51,52)の比
較判別処理を一段と簡単化できかつ正確な比較判別を行
える。
【0075】さらに、集計テーブル53Aに記憶されて
いる各額面別集計枚数を合計した合計枚数および合計金
額を含む集計結果を算出する集計結果算出手段(51,
52)を設けるとともに集計テーブル53A(53B)
が算出された集計結果も記憶可能に形成されているの
で、集計テーブル(53B)に記憶されている各集計結
果を表示や印字により出力することができる。したがっ
て、完全な証紙シート100Sおよび非連続でバラバラ
の証紙100,101が混ざっているか否かに拘わらず
総合的な判断ができるから、棚卸を一段と正確かつ迅速
に行える。
【0076】さらに、集計テーブル53A(53C)が
前回および今回の各集計結果を記憶可能に形成されかつ
前回および今回の各集計結果の差を算出する集計結果差
算出手段(51,52)が設けられているので、算出さ
れた例えば開局時と閉局時との差を表示や印字すること
ができる。したがって、瞬時的に販売実績との比較がで
きるので、棚卸を一段と大幅に迅速化できる。
【0077】さらに、リスト作成手段(51,52)を
設け集計結果を時刻を含むリストに作成しかつこのリス
トを集計テーブル(53B)に記憶可能に形成されてい
るので、前後の比較をより正確に行える。
【0078】さらにまた、出力手段(51,52,5
6,57)が集計結果差も目視可能に形成されているの
で、取扱いが一段と容易となる。
【0079】さらにまた、出力手段(51,52,5
6,57)が表示出力および印字出力可能に形成されて
いるので、額面別集計枚数や集計結果差を表示や印字に
より出力することができる。したがって、証紙100,
101を搬送させかつ表示や印字を見るだけでよいから
より簡単に棚卸ができ専門的知識や熟練を要せず取扱い
が極めて容易であるとともに印字として記録保持でき
る。
【0080】(第2の実施形態)この第2の実施形態の
基本的構成は、第1の実施形態の場合(図1〜図3,図
1〜図6)と同様とされているが、図3に示す証紙画像
読取り手段30を証紙文字読取り手段(30)に代えか
つ枚数計数手段(51,52)を計数手段(51,5
2)に代え、一層の高速処理とコスト低減とを図ってい
る。
【0081】すなわち、証紙文字読取り手段30は、文
字読取機能がパッケージされた素子を含む文字読取デー
タ処理回路31と,蛍光灯32と,CCDからなる読取
センサ33とからなり、光学的載置台15の所定位置に
載置された証紙100,101に印刷された文字を読取
ることができる。
【0082】詳しくは、証紙文字読取データ処理回路3
1が、図8(A)に示す読取センサ33で読取った模様
(絵柄),文字(数字,漢字,ひらがな)等を含む証紙
画像から、同(B)に示す如く文字列とその位置とを抽
出読取りし、かつ同(C)に示すように座標的にデータ
処理しかつ記憶する。したがって、第1の実施形態にお
ける証紙画像読取り方式の場合に比較して、一層の処理
高速化と低コスト化とを図れる。
【0083】そして、第1の実施形態(図5のST10
0,図7)の場合の読取証紙画像読込み制御手段(5
1,52)に代えた読取証紙文字読込み制御手段(CP
U51,ROM52)は、証紙文字読取り手段30(3
1)が読取った文字とその位置とを読込む(図5のST
100,図9)。すなわち、光学的載置台15に手動ま
たは自動的に載置された証紙シート100Sの各証紙1
00およびケース27に収容された各証紙100,10
1に印刷された文字(およびその位置)を、証紙文字読
取データ処理回路31に関与して読込み制御する(図5
のST100,図9のST102)。読込んだ読取証紙
文字およびその位置は、RAM53のワークエリアに記
憶(ST102)される。
【0084】なお、ガイダンス表示制御手段(51,5
2)は、表示部56に“証紙文字読取り中”を表示(S
T101)する。
【0085】次に、計数手段は、計数制御プログラムを
格納させたROM52とCPU51とから形成され、証
紙文字読取り手段30で読取られた読取証紙文字(およ
びその位置)を利用して額面およびその枚数を累積して
計数する(ST103)。額面別集計手段(51,5
2)によって額面別に集計(ST104)されかつ記憶
制御手段(51,52)によって集計テーブル53Aに
記憶(ST105)される。
【0086】しかして、この第2の実施形態によれば、
証紙文字読取り手段(30)と計数手段(51,52)
と額面別集計手段(51,52)と集計テーブル53A
と出力手段(51,52,55,56)とを設け、所定
方向に搬送される証紙に印刷された文字を読取り可能に
形成し、読取られた文字を利用して当該証紙の額面とそ
の枚数とを計数可能に形成するとともに計数された枚数
を額面別に集計可能に形成し、集計された額面別集計枚
数を記憶可能かつ目視可能に出力可能に形成されている
ので、残りの証紙100,101が証紙シート100S
のままであっても虫食い状態であったとしてもさらにバ
ラバラであったとしても、額面別集計枚数を迅速かつ正
確に目視確認できるから、棚卸作業能率を大幅に向上で
きる。
【0087】また、証紙文字読取り手段30が、読取っ
た証紙文字(額面)とその位置とを読取可能かつ座標デ
ータとして記憶可能に形成されているので、計数手段
(51,52)の簡素化を図れるとともに額面とその枚
数とをより迅速かつ正確に計数することができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、光学的載置台
の所定位置に載置された証紙の画像を読取り可能に形成
し、読取られた証紙画像と予め設定記憶された各基準証
紙画像とを比較して読取証紙画像がいずれかの基準証紙
画像に合致するか否かを判別可能かつ合致すると判別さ
れた場合に当該読取証紙画像の枚数を計数可能に形成す
るとともに計数された枚数を額面別に集計可能に形成
し、集計された額面別集計枚数を記憶可能かつ目視可能
に出力可能に形成されているので、残りの証紙が証紙シ
ートのままであっても虫食い状態であったとしてもさら
にバラバラであったとしても、額面別集計枚数を迅速か
つ正確に目視確認できるから、棚卸作業能率を大幅に向
上できる。
【0089】また、請求項2の発明によれば、基準画像
設定記憶手段と証紙画像読取り手段と比較判別手段と枚
数計数手段と額面別集計手段と集計テーブルと出力手段
とを設け、計数かつ集計された額面別集計枚数を記憶可
能かつ出力可能に形成されるので、請求項1の発明の場
合と同様な効果を奏し得ることはもとより、光学的載置
台に証紙を手動または自動的に載置するだけでよいか
ら、一段と迅速な棚卸ができかつ取扱いも容易である。
【0090】また、請求項3の発明によれば、光学的載
置台の所定位置に載置された証紙に印刷されている文字
を読取り可能に形成し、読取られた文字を利用して当該
証紙の額面とその枚数とを計数可能に形成するとともに
計数された枚数を額面別に集計可能に形成し、集計され
た額面別集計枚数を記憶可能かつ目視可能に出力可能に
形成されているので、残りの証紙が証紙シートのままで
あっても虫食い状態であったとしてもさらにバラバラで
あったとしても、額面別集計枚数を迅速かつ正確に目視
確認できるから、棚卸作業能率を大幅に向上できる。さ
らに、請求項1および請求項2の発明の場合に比較して
一層の高速処理とコスト低減とを図れる。
【0091】また、請求項4の発明によれば、証紙文字
読取り手段と計数手段と額面別集計手段と集計テーブル
と出力手段とを設け、計数かつ集計された額面別集計枚
数を記憶可能かつ出力可能に形成されているので、請求
項3の発明の場合と同様な効果を奏し得ることはもとよ
り、光学的載置台に証紙を手動または自動的に載置する
だけでよいから、一段と迅速な棚卸ができかつ取扱いも
容易である。
【0092】さらに、請求項5の発明によれば、シート
を形成しまたはケースに収容された複数の証紙をセット
位置から光学的載置台の所定位置まで供給搬送する証紙
供給搬送手段が設けられているので、証紙シートまたは
ケースに収容された証紙をセット位置から光学的載置台
の所定位置まで自動的に供給搬送することができる。し
たがって、請求項2および請求項4の発明の場合と同様
な効果を奏し得る他、さらに証紙シートまたはケースを
セット位置にセットするだけでよいから取扱いが一段と
容易であるとともに、棚卸作業能率をより大幅に向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す上カバーを閉じ
た状態の外観斜視図である。
【図2】同じく、上カバーを開いた状態の外観斜視図で
ある。
【図3】同じく、制御ユニットを説明するためのブロッ
ク図である。
【図4】同じく、基準証紙画像設定記憶手段を説明する
ための図である。
【図5】同じく、動作を説明するためのフローチャート
(1)である。
【図6】同じく、動作を説明するためのフローチャート
(2)である。
【図7】同じく、動作を説明するためのフローチャート
(3)である。
【図8】本発明の第2の実施形態における証紙文字読取
り処理を説明するための図である。
【図9】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
10 証紙読取計数出力装置 11 本体 12 上カバー 13 収容空間(セット位置) 14 証紙センサ 15 光学的載置台 20 証紙供給搬送手段 27 ケース 30 証紙画像読取り手段(証紙文字読取り手段) 31 画像読取データ処理回路(証紙文字読取データ処
理回路) 32 蛍光灯 33 読取センサ 50 制御ユニット 51 CPU(比較判別手段,枚数計数手段,額面別集
計手段,出力手段、計数手段) 52 ROM(比較判別手段,枚数計数手段,額面別集
計手段,出力手段、計数手段) 52T 基準画像設定記憶手段 53 RAM 53A 集計テーブル 53B 合計テーブル(集計テーブル) 53C リストテーブル(集計テーブル) 54 時計回路 55 操作部 56 表示部(出力手段) 57 印字部(出力手段) 57P 用紙排出部 58 入出力ポート 100,101 証紙 100S 証紙シート(シート)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 300 G06M 11/00 G07D 7/00 G07D 9/04 102 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的載置台の所定位置に載置された証
    紙の画像を読取り可能に形成し、読取られた証紙画像と
    予め設定記憶された各基準証紙画像とを比較して読取証
    紙画像がいずれかの基準証紙画像に合致するか否かを判
    別可能かつ合致すると判別された場合に当該読取証紙画
    像の枚数を計数可能に形成するとともに計数された枚数
    を額面別に集計可能に形成し、集計された額面別集計枚
    数を記憶可能かつ目視可能に出力可能に形成した、こと
    を特徴とする証紙読取計数出力装置。
  2. 【請求項2】 各基準証紙画像を設定記憶可能な基準画
    像設定記憶手段と,光学的載置台の所定位置に載置され
    た証紙の画像を読取り可能な証紙画像読取り手段と,読
    取られた証紙画像と各基準証紙画像とを比較して読取証
    紙画像がいずれかの基準証紙画像に合致するか否かを判
    別する比較判別手段と,合致すると判別された場合に当
    該読取証紙画像の枚数を計数可能な枚数計数手段と,計
    数された枚数を額面別に集計する額面別集計手段と,集
    計された額面別集計枚数を記憶可能な集計テーブルと,
    集計された額面別集計枚数を目視可能に出力する出力手
    段とを設けた、ことを特徴とする証紙読取計数出力装
    置。
  3. 【請求項3】 光学的載置台の所定位置に載置された証
    紙に印刷されている文字を読取り可能に形成し、読取ら
    れた文字を利用して当該証紙の額面とその枚数とを計数
    可能に形成するとともに計数された枚数を額面別に集計
    可能に形成し、集計された額面別集計枚数を記憶可能か
    つ目視可能に出力可能に形成した、ことを特徴とする証
    紙読取計数出力装置。
  4. 【請求項4】 光学的載置台の所定位置に載置された証
    紙に印刷されている文字を読取り可能な証紙文字読取り
    手段と,読取られた文字を利用して当該証紙の額面とそ
    の枚数とを計数する計数手段と,計数された枚数を額面
    別に集計する額面別集計手段と,集計された額面別集計
    枚数を記憶可能な集計テーブルと,額面別集計枚数を目
    視可能に出力する出力手段とを設けた、ことを特徴とす
    る証紙読取計数出力装置。
  5. 【請求項5】 シートを形成しまたはケースに収容され
    た複数の証紙をセット位置から前記光学的載置台の所定
    位置まで供給搬送する証紙供給搬送手段が設けられてい
    る請求項2または請求項4に記載された証紙読取計数出
    力装置。
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