JP2642151B2 - カード販売装置 - Google Patents

カード販売装置

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JP2642151B2 JP63182859A JP18285988A JP2642151B2 JP 2642151 B2 JP2642151 B2 JP 2642151B2 JP 63182859 A JP63182859 A JP 63182859A JP 18285988 A JP18285988 A JP 18285988A JP 2642151 B2 JP2642151 B2 JP 2642151B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的; (産業上の利用分野) この発明は、カードの販売価格に所定の付加価値を付
加して販売するようにしたカード販売装置に関する。
(従来の技術) 予め価値が与えられたカードを用いて所望の商品を購
入したり、あるサービスを受けられるようなシステムが
普及して来ている。例えば鉄道用の切符を購入できるオ
レンジカード、電話を利用できるテレホンカード等が有
り、これらカードを自動販売機で販売できるようになっ
ている。これらカードは製造時に既に価値が磁気記録さ
れているため、自動販売のための販売装置の内部に収納
されるまで、その流通経路は販売額毎に厳格に管理され
なければならず、非常に手間が掛っている。
(発明が解決しようとする課題) 従来のカード販売装置ではカードの販売価格がカード
に対して固定されており、販売額毎にカードを収納して
販売しなければならなかった。このためカードの管理上
で非常な煩雑さが有り、販売装置内においても販売価格
によってカードの販売量が異なったりしていた。また、
カードの販売額は販売装置に固定されており、大きな販
売額のカードを購入しても特にメリットは無かった。
この発明は上述のような事情よりなされたものであ
り、この発明の目的は、カードを自動販売する際に予め
収納されたカードには一切価値を与えておかず、販売装
置で販売される時点で始めてカードに価値を与えると共
に、カードの販売額とは別に任意な付加価値を予め設定
できるようにしておき、カードの販売時に付加価値を加
えてカードに記録して販売するようにしたカード販売装
置を提供することにある。
発明の構成; (課題を解決するための手段) この発明はカード販売装置に関するもので、この発明
の上記目的は、任意の価値を設定することが可能で、磁
気記録部及び印字部を有するカードを収納する収納部
と、この収納部から前記カードを1枚ずつ繰り出して搬
送する搬送手段と、前記カードに対する販売額を設定す
る販売額設定手段と、前記販売額に対する付加価値を設
定する付加価値設定手段と、販売のために所望販売額の
カードを指示する販売指示手段と、販売されるカードの
前記磁気記録部及び印字部に前記販売指示手段で指示さ
れた販売額及びこれに対応した付加価値を記録する記録
手段と、前記各手段を制御すると共に、投入金額以内の
販売額が前記販売指示手段で指示されたときに、前記搬
送手段で搬送されるカードに前記記録手段を介して当該
販売額及び付加価値を記録して投出する制御手段とを設
けることによって達成される。
(作用) この発明のカード販売装置では、任意の価値を設定す
ることが可能な1種類のカードを収納部に収納しておく
と共に、所望の販売額及びその販売額に対応した付加価
値を任意に設定できるような手段を設け、顧客によって
販売が指示されたときに当該入力された販売額及びこれ
に対応する付加価値をカードに記録して販売するように
している。このため、収納カードは1種類で良く、販売
額や付加価値等を任意に設定することができ、カード販
売の高効率化を促進することができる。また、指示した
販売額に対して予め設定されている付加価値が付加され
て販売されるので、カード購入の上で楽しみも増加す
る。
(実施例) 第1図はこの発明のカード販売装置1の外観構構成を
示しており、装置の前面上部にはカード販売装置1のカ
ード販売種類や販売主等を表示する販売表示部1Aが設け
られており、その下方には第2図にその詳細を示すよう
な操作パネル2が設けられている。すなわち、操作パネ
ル2には、カードの販売種類を販売額毎(この例では10
00円,2000円,3000円,5000円)に示す販売指示ボタン4
(41〜44)が設けられており、その下方には販売された
カードを取出したり、再発行のためのカードを挿入する
ためのカード挿入/取出口6が設けられている。そし
て、カード挿入/取出口6の右方には、カードを購入す
るために紙幣を挿入するための紙幣挿入口51と、硬貨を
投入するための硬貨投入口52とが設けられ、販売指示ボ
タン4と紙幣挿入口51との間には、投入された貨幣の金
額を表示するための表示部5が設けられている。また、
操作パネル2の下方には、投入された貨幣に対して購入
カードとの差額の釣銭を必要に応じて顧客に返却するた
めの釣銭取出口3が設けられている。なお、第2図のよ
うな配置に限定さるものではなく、種々変更できること
は当然である。また、販売指示ボタン4(41〜44)もキ
ースイッチ類やタッチスイッチ等でも良い。
第3図はカード販売装置1の内部構成を概略的に示し
ており、販売用のカード10Aはカード収納箱30に集積さ
れて収納されており、カード10Aは従来広く利用されて
いるオレンジカード,テレホンカード等と同じような紙
葉状の矩形の形状をしており、第5図に示すようにデー
タを書込んだり読取ったりする為の磁気ストライプ12が
裏面の一部に層設されていると共に、表面にはカードの
販売価格を記録する価格記録部13と、使用の都度残額を
印字する残額記録部14とが設けられており、カード10A
は例えば硬質な紙で出来ている。また、カード10Aの表
面最下部には、残額記録部14の印字スペースがなくなっ
たときに、たとえば第7図に示す如く“新カードと交換
して下さい”と印字するための報知記録部11が設けられ
ている。カード収納箱30に収納されている販売用のカー
ド10Aは、底部に設けられているカード取出機構32から
1枚ずつ繰り出され、複数個のローラ対及びこれに巻回
されたベルト等で成り、モータ等で駆動されるカード搬
送装置40でカード挿入/取出口6に搬送されるようにな
っている。カード搬送装置40の前端部には、カード再発
行時にカードを取込んでカード収納箱31に取込む為に、
ゲート切換装置43によって搬送路を切換えるゲート41が
設けられており、カード搬送装置40の中途部には搬送さ
れて来るカード10Aを光学的に検知して、印字の為に所
定位置に停止するための発受光素子で成る印字停止位置
検知センサ83が設けられており、その後段にこのカード
10Aの上記所定位置に上記各データを印字するプリンタ4
2が設けられており、このプリンタ42によるプリント時
には搬送装置40は停止されるようになっている。そし
て、その後段には制御装置で処理されたデータを磁気ス
トライプ12に書込むためのライトヘッド72と、再発行時
にこの磁気ストライプ12に書込まれているデータを読取
るためのリードヘッド71とが設けらえれている。又、カ
ード搬送装置42には、カードに固有の特性を磁気的に読
取るための例えば着磁手段及び磁気ヘッド等から成る特
性検知装置70が設けられており、この特性検知装置70は
例えば特開昭61−139498号に示す検出方法を利用する。
そして、特性検知装置70の後段には、カードが搬送され
て来たことを光学的に検知するための発受光素子で成る
特性読取検知センサ82が設けられており、その終端は操
作パネル2のカード挿入/取出口6に達している。この
カード挿入/取出口6の内側には、このカード発行装置
1が作動中に他のカード等が誤挿入されないように閉口
しておくためのシャッタ44が設けられており、カード挿
入/取出口6の内側には、搬送されて来る又は挿入され
るカード等を光学的に検知する為の発受光素子で成る挿
入/搬出検知センサ81が設けられている。
なお、カード10Aの製造に際しては、特開昭61−13949
8号公報,特開昭62−212973号公報等で述べられている
手法を用いても良い。
第4図はこの発明の制御系を示すブロック図であり、
全体を制御するCPU75にはバスラインを介してROM76及び
RAM77が接続されると共に、プリンタ42,ゲート切換装置
43,特性検知装置70,センサ部80が接続されている。更
に、リードヘッド71が磁気ストライプデータ読取回路73
を介して、ライトヘッド72が書込回路74を介してそれぞ
れCPU75に接続され、販売額設定手段20,付加価値設定手
段21,販売指示ボタン4が接続され、更に紙幣挿入口51
及び/又は硬貨投入口52に投入された貨幣の金種や真偽
を識別する貨幣識別装置23,釣線のための貨幣投出を釣
線取出口3に行なう貨幣投出装置24が接続されている。
販売額設定手段20及び付加価値設定手段21はテンキーや
デジタルスイッチ等で成っており、販売額設定手段20は
当該カード販売装置が販売するカードの価格(種類)を
1000円,2000円,3000円,5000円の如く設定するものであ
り、付加価値設定手段は販売額設定手段で設定された販
売額毎に付加価値を、たとえば販売額3000円に対しては
10%の“300円”の如く設定する。これら設定データはC
PU75を介してRAM77に格納される。又CPU75にはカード搬
送装置40及び表示装置5が接続されている。
このような構成において、そのカード販売動作を第6
図のフローチャートを参照して説明する。
カード販売装置1の販売額設定手段20に、販売すべき
カードの販売額が例えば“1000円",“2000円",“3000
円",“5000円”のように予め設定されており、これに対
応して販売指示ボタン41〜44にも販売額が刻印等で表示
されており、例えば販売指示ボタン41を押すと1000円の
カードが販売されるようになっている。又、付加価値設
定手段21には設定された販売額に対応した付加価値が予
め設定されており、例えば1000円に対しては7%の70円
が、2000円に対しては8%の160円が、5000円に対して
は15%の750円のように付加価値を自由に設定して予め
設定されている。そして、顧客がカードを購入するため
に紙幣挿入口51に、例えば10000円紙幣を挿入すると
(ステップS1)、貨幣識別装置23でその紙幣の金種や真
偽等が識別されて、表示部5に投入金額が表示されると
共に、販売指示ボタン4の10000円以下の全ての販売額
ボタンがランプ等で点灯され、1000円〜5000円のカード
を選択できることを顧客に知らせる。この表示額に基づ
いて、カード購入者が例えば3000円の販売指示ボタン43
を指示入力すると(ステップS2)、CPU75はこの指示が
投入金額以下であるか否かを判断し(ステップS3)、投
入金額以下の場合には指示された販売額に対応して予め
設定されている付加価値をRAM77から読出し(ステップS
4)、プリンタ42及びライトヘッド72に対してデータを
転送する。これと共に、CPU75はカード搬送装置40を駆
動してカード収納箱30からカード10Aを1枚繰り出して
搬送し、プリンタ42位置で停止して第5図に示すように
価格記録部13に当該カードの価格(この例では3000円)
と、これに対応して設定されている10%の付加価値を
“+300"のように印字し、その後にライトヘッド72位置
でカードの裏面に設けられている磁気ストライプ12に販
売額及び付加価値を記録し、更に必要な情報を記録した
後(ステップS5)、カード搬送装置40を駆動してカード
挿入/取出口6から第5図に示すようなカード10を投出
して販売する(ステップS6)。なお、点灯されている販
売指示ボタン41〜44のうちの1つが指示されると、当該
ボタン以外の指示ボタンは消灯される。また、カード投
出,販売後、釣銭が貨幣投出装置24を介して釣銭取出口
3に投出される。
このようにして発行,販売されたカードを所定機関,
装置等で利用すると、第7図で示すように残額記録部14
に当該カードの残高が使用の都度記録される。そして、
記録部14の記録スペースが同図で示すように一杯となっ
た場合には、カードの残額が有るにも拘わらず記録が不
可能となるため、スペースが無くなった時点で報知記録
部11に“新カードと交換して下さい”のように印字して
顧客に返し、当該カード10Bの記録部が全て満杯となっ
たことを報知する。これによって顧客は当該カード10B
の記録部14の印字スペースの無くなったことを知る。こ
のような場合、カード利用者が当該カード10Bをカード
挿入/取出口6に挿入すると、カードの挿入が挿入/搬
出検知センサ81で検知されてカード搬送装置40を逆転駆
動すると共に、ゲート切換装置43を介してのゲート41の
切換によって当該カード10Bが収納箱31に回収される。
これと共に、カード収納箱31からカード取出機構32を介
して新しいカード10Aが繰り出され、例えば第8図で示
すように残高を移して印字した新しいカード10Cを、発
行して顧客に渡す。
(変形例) 上述の実施例では販売額毎に販売指示ボタンを設けて
カードの販売指示を行なうようにしているが、第9図で
示すようにテンキー9によって販売額を指示入力し、そ
の入力された販売額を表示部91に表示し、その確認を行
なって確認キー92を押すことによってカードを販売する
ようにしても良い。又、上述の第5図ではカード販売額
と付加価値とを併記(¥3000+300)したフォーマット
で印字するようにしているが、販売額と付加価値とを加
算した額(この例では3300円)を第10図で示すように印
字して発行するようにしても良い。さらに、上述の実施
例では付加価値設定手段21で販売額に応じた付加価値を
それぞれ設定するようにしているが、カード販売額に応
じて自動的に、例えば3000以上のカードについては一律
に5%というようにして自動的に設定するようにしても
良く、付加価値は回数券のカードであれば追加利用でき
る回数を意味している。さらに又、付加価値は金額では
なくある特典サービスであっても良く、例えば粗品引換
券でも良い。
発明の効果; 以上のようにこの発明のカード販売装置によれば1種
類のカードを収納して、そのカードに販売指示された販
売額の磁気記録及び印字をして販売できるので、カード
管理及び販売の面での煩雑さが無く、カード販売の上で
極めて効率的である。また、カードに対して自由に販売
額や付加価値を設定できるため、カードの利用価値を一
層向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の外観構成を示す斜視図、第2図は操
作パネルの一例を示す図、第3図は内部構成の概略図、
第4図は制御系の一例を示すブロック構成図、第5図は
販売されたカードの一例を示す図、第6図はこの発明の
動作例を示すフローチャート、第7図は利用して印字ス
ペースが無くなったカードの一例を示す図、第8図は再
発行されたカードを示す図、第9図は操作パネルの他の
例を示す図、第10図は販売カードの他の例を示す図であ
る。 1……カード販売装置、1A……販売表示部、2……操作
パネル、3……釣銭取出口、4……販売指示ボタン、5,
91……表示部、6……カード挿入/取出口、9……テン
キー、11……報知記録部、12……磁気ストライプ、13…
…価格記録部、14……残額記録部、20……販売額設定手
段、21……付加価値設定手段、23……貨幣識別装置、24
……貨幣投出装置、30,31……カード収納箱、32……カ
ード取出機構、40……カード搬送装置、41……ゲート、
42……プリンタ、43……ゲート切換装置、44……シャッ
タ、70……特性検知装置、71……リードヘッド、72……
ライトヘッド、75……CPU、81……挿入/搬出検知セン
サ、82……特性読取検知センサ、83……印字停止位置検
知センサ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の価値を設定することが可能で、磁気
    記録部及び印字部を有するカードを収納する収納部と、
    この収納部から前記カードを1枚ずつ繰り出して搬送す
    る搬送手段と、前記カードに対する販売額を設定する販
    売額設定手段と、前記販売額に対する付加価値を設定す
    る付加価値設定手段と、販売のために所望販売額のカー
    ドを指示する販売指示手段と、販売されるカードの前記
    磁気記録部及び印字部に前記販売指示段で指示された販
    売額及びこれに対応した付加価値を記録する記録手段
    と、前記各手段を制御すると共に、投入金額以内の販売
    額が前記販売指示手段で指示されたときに、前記搬送手
    段で搬送されるカードに前記記録手段を介して当該販売
    額及び付加価値を記録して投出する制御手段とを具備し
    たことを特徴とするカード販売装置。
  2. 【請求項2】前記販売指示手段が前記販売額設定手段で
    設定された販売額毎に設けられている指示手段である請
    求項1に記載のカード販売装置。
  3. 【請求項3】前記販売指示手段がテンキー及び販売キー
    で成っている請求項1に記載のカード販売装置。
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