JPH09305800A - 自動券売機及びその発券方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は大人用の券と、小人用の券とを複数
枚、購入する際に必要なスイッチの操作回数を大幅に低
減させ、これによって紙幣や硬貨を投入してから、指定
された券が発券されるまでの時間を大幅に短縮して、顧
客側の待ち時間を大幅に短縮するとともに、券の選択ミ
スをほぼ無く。 【解決手段】 入力部２に設けられた第１区分枚数指定
スイッチ列７と各ＳＷのいずれかが操作されたときに
は、大人用の指定された種類の券を指定された枚数だけ
販売し、また第２区分枚数指定スイッチ列８と各ＳＷの
いずれかが操作されたときには、小人用の指定された種
類の券を指定された枚数だけ販売する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊園地やテーマパ
ークなどに設置される自動券売機に係わり、特に大人用
の券と、小人用の券とを購入する際の手間を軽減させる
自動券売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】遊園地やテーマパークなどに設置される
自動券売機では、接客面上に各種の選択スイッチ、例え
ば図３に示す如く購入枚数を指定する枚数指定スイッチ
１０２と、大人用の券を購入するときに操作される大人
用スイッチ１０３と、小人用の券を購入するときに操作
される小人用スイッチ１０４と、券の種類（価格）を指
定するときに操作される複数の口座スイッチ１０５とを
設け、これら枚数指定スイッチ１０２、大人用スイッチ
１０３、小人用スイッチ１０４、各口座スイッチ１０５
の組み合わせに応じて、各種の券を指定された枚数だけ
販売している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動券売機１０１においては、次に述べるような
問題があった。すなわち、父親、母親、子供３人から成
る５人家族が、テーマパークなどの入場券の購入を必要
とする施設に入場する際に、例えば、自動券売機１０１
で大人フリーパス券を２枚を購入し、小人フリーパス券
を３枚購入する場合、最初に枚数指定スイッチ１０２を
押して２枚を指定した後で大人用スイッチ１０３を押
し、次いでフリーパスの口座スイッチ１０５を押して大
人フリーパス券を２枚を購入し、この操作が終了した
後、枚数指定スイッチ１０２を押して３枚を指定した後
で小人用スイッチ１０４を押し、次いでフリーパスの口
座スイッチ１０５を押して小人フリーパス券を３枚を購
入しなければならない。

【０００４】このため、大人フリーパス券を２枚、小人
フリーパス券を３枚購入するとき、合計６回のスイッチ
操作を行なわなければならず、操作が煩雑になって購入
ミスが発生し、係員を呼ばなければならないことが多か
った。

【０００５】また、スイッチの操作回数が多いことか
ら、券の指定に時間がかかり過ぎて自動券売機１０１の
前に長い行列ができてしまい、券の購入に要する時間が
長くなって、顧客から不満が出ることが多かった。

【０００６】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、大人用の券と、小人用の券とを複数枚購入する
際に必要なスイッチの操作回数を大幅に低減することが
でき、これによって紙幣や硬貨を投入してから指定され
た券が発券されるまでの時間を大幅に短縮して、顧客側
の待ち時間を大幅に短縮することができるとともに、券
の選択ミスをほぼ無くすことができる自動券売機を提供
することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項１の発明は、顧客によって指定された種類の
券を印刷して販売する自動券売機であって、区分毎に設
けられた枚数指定スイッチ列と、券の種類を指定する複
数の口座スイッチと、投入金額の範囲内で指定された券
が販売販売可能かどうかを判定する判定部と、該判定結
果に基づいて前記指定された種類の券を各区分において
指定した枚数分だけ一括して発券する発券部と、を備え
たことを特徴とする。請求項２の発明は、前記各区分に
おける券の枚数を枚数指定スイッチ列から選択した後、
券の種類を前記各口座スイッチのいずれかから選択する
ことにより、該選択された種類の券を各区分において指
定した枚数分だけ一括して発券することを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。図１は本発明による自動
券売機の一形態例を示すブロック図である。この図に示
す自動券売機１は、顧客によって操作される入力部２
と、顧客によって選択された券を販売可能かどうかを判
定する判定部３と、指定された券を発券する発券部４
と、顧客に販売した券を集計するデータ処理部５とを備
えており、入力部２に設けられた第１区分枚数指定スイ
ッチ列７と各ＳＷのいずれかが操作されたときには大人
用の券を指定された枚数だけ販売し、また第２区分枚数
指定スイッチ列８と各ＳＷのいずれかが操作されたとき
には小人用の券を指定された枚数だけ販売するととも
に、券を販売する毎に履歴情報を更新して、日毎、月毎
に履歴情報を集計する。前記入力部２は、図２に示す如
く大人用の券の枚数を指定するときに操作される第１区
分枚数指定スイッチ列７と、小人用の券の枚数を指定す
るときに操作される第２区分枚数指定スイッチ列８と、
券の種類（価格）を指定するときに操作される複数のＳ
Ｗと、紙幣や硬貨が投入される紙幣・硬貨投入口６とを
備えており、顧客によって紙幣や硬貨が投入されたとき
これを取り込んで判定部３に供給し、また第１区分枚数
指定スイッチ列７のいずれかと各ＳＷのいずれかが押さ
れたとき、大人用の券の枚数を示すキー信号を生成して
これを判定部３に供給し、また第２区分枚数指定スイッ
チ列８のいずれかと各ＳＷのいずれかが押されたとき、
小人用の券の枚数を示すキー信号を生成してこれを判定
部３に供給する。

【０００９】判定部３は、入力部２の紙幣・硬貨投入口
６に投入された紙幣や硬貨などを取り込んで、金庫１０
内に収納するとともに、その合計金額（投入金額）を検
知する入金機構９と、この入金機構９で検知された投入
金額を一時記憶する入金一時記憶回路１１と、この入金
一時記憶回路１１に一時的に記憶されている前記顧客の
投入金額を取り込むとともに、入力部２の第１、第２区
分枚数指定スイッチ列７、８のいずれかと各ＳＷのいず
れかが操作されたとき、投入金額の範囲内で指定された
券を販売可能かどうかを判定する入力回路１２と、この
入力回路１２で釣銭が必要と判断されたとき金庫１０か
ら硬貨を取り出して取出し口１７に排出する釣銭機構１
３とを備えており、入力部２の第１区分枚数指定スイッ
チ列７のいずれかと、各ＳＷのいずれかが操作されたと
き投入金額の範囲内で指定された大人用の券を指定され
た枚数だけ販売可能かどうかを判定し、販売可能であれ
ば前記顧客によって指定された大人用の券を指定された
枚数だけ発券させる券データを生成してこれを前記発券
部４とデータ処理部５とに供給する。また、入力部２の
第２区分枚数指定スイッチ列８のいずれかと各ＳＷのい
ずれかが操作されたとき、投入金額の範囲内で指定され
た小人用の券を指定された枚数だけ販売可能かどうかを
判定し、販売可能であれば顧客によって指定された小人
用の券を指定された枚数だけを発券させる券データを生
成してこれを発券部４とデータ処理部５とに供給する。

【００１０】発券部４は、判定部３から出力される券デ
ータを取り込んで販売可能と判定された券の種類と枚数
とを一時記憶する枚数一時記憶回路１４と、この枚数一
時記憶回路１４に記憶されている券の内容を印字データ
に変換するプリンタ制御回路１５と、このプリンタ制御
回路１５から出力される印字データに基づきロール紙上
に券内容を印字した後、１枚分毎に券をカットして取出
し口１７に排出するプリンタ機構１６とを備えており、
判定部３から券データが出力されたときこれを取り込ん
で指定された種類の大人用の券、及び小人用を夫々指定
された枚数だけ作成し、これを取出し口１７に排出して
顧客に渡す。

【００１１】また、データ処理部５は、１ヶ月程度の発
券内容を記憶するのに充分な記憶容量を持つメモリ回路
２０と、判定部３から顧客が希望する券の種類と枚数と
が出力される毎にこれを取り込んで履歴情報更新指令を
生成するとともに、追加データを生成するデータ処理回
路１８と、このデータ処理回路１８から履歴情報更新指
令が出力される毎にこの履歴情報更新指令とともに出力
される追加データに基づき、メモリ回路２０に記憶され
ているそれまでの発券内容を示す履歴情報を更新し、１
日の終わりや月の終わりにメモリ回路２０に記憶されて
いる履歴情報をまとめた後、前記プリンタ制御回路１５
を制御してプリンタ機構１６からプリントアウトさせる
履歴集計回路１９とを備えており、判定部３から各顧客
毎の券種類と枚数とを示すデータが出力される毎にこれ
を取り込んで履歴情報の内容を更新するとともに、１日
の終わりや月の終わりに履歴情報の内容を集計してプリ
ンタ機構１６から予め指定されているフォーマットでプ
リントアウトさせる。

【００１２】以上のように構成する自動券売機におい
て、入力部２に設けられた第１区分枚数指定スイッチ列
７のいずれかと各ＳＷのいずれかが操作されたときに
は、大人用の指定された種類の券を指定された枚数だけ
販売し、また第２区分枚数指定スイッチ列８のいずれか
と各ＳＷのいずれかが操作されたときには小人用の指定
された種類の券を指定された枚数だけ販売するが、第１
区分枚数指定スイッチ列７と第２区分枚数指定スイッチ
列８とが夫々操作された後、各ＳＷのいずれかが操作さ
れた時は、大人用の指定された種類の券及び子供用の指
定された種類の券を夫々指定された枚数だけ一括販売す
るようにしているので、例えば父親、母親、子供３人か
ら成る５人家族がテーマパークなどに行き、自動券売機
１で大人フリーパス券を２枚を購入し小人フリーパス券
を３枚購入するとき、第１区分枚数指定スイッチ列７上
にある２枚の枚数指定スイッチと、第２区分枚数指定ス
イッチ列８上にある３枚の枚数指定スイッチを押した
後、フリーパスのＳＷを押すという３回のスイッチ操作
だけで、所望の券を購入することができる。

【００１３】これによって、大人用の券と、小人用の券
とを複数枚購入する際に必要なスイッチの操作回数を大
幅に低減させることができ、これによって紙幣や硬貨を
投入してから、指定された券が発券されるまでの時間を
大幅に短縮して、顧客側の待ち時間を大幅に短縮するこ
とができるとともに、券の選択ミスをほぼ無くすことが
できる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、大
人用の券と、小人用の券とを複数枚、購入する際に必要
なスイッチの操作回数を大幅に低減することができ、こ
れによって紙幣や硬貨を投入してから、指定された券が
発券されるまでの時間を大幅に短縮して、顧客側の待ち
時間を大幅に短縮することができるとともに、券の選択
ミスをほぼ無くすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による自動券売機の一形態例を示すブロ
ック図である。

【図２】図１に示す自動券売機の外観例を示す正面図で
ある。

【図３】従来の自動券売機の外観例を示す正面図であ
る。

【符号の説明】

１：自動券売機、２：入力部、３：判定部、４：発券
部、５：データ処理部、６：紙幣・硬貨投入口、７：第
１区分枚数指定スイッチ列、８：第２区分枚数指定スイ
ッチ列、９：入金機構、１０：金庫、１１：入金一時記
憶回路、１２：入力回路、１３：釣銭機構、１４：枚数
一時記憶回路、１５：プリンタ制御回路、１６：プリン
タ機構、１８：データ処理回路、１９：履歴集計回路、
２０：メモリ回路、ＳＷ：口座スイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客によって指定された種類の券を印刷
   して販売する自動券売機であって、 区分毎に設けられた枚数指定スイッチ列と、 券の種類を指定する複数の口座スイッチと、 投入金額の範囲内で指定された券が販売販売可能かどう
   かを判定する判定部と、 該判定結果に基づいて前記指定された種類の券を各区分
   において指定した枚数分だけ一括して発券する発券部
   と、を備えたことを特徴とする自動券売機。
2. 【請求項２】 前記各区分における券の枚数を枚数指定
   スイッチ列から選択した後、券の種類を前記各口座スイ
   ッチのいずれかから選択することにより、該選択された
   種類の券を各区分において指定した枚数分だけ一括して
   発券することを特徴とする請求項１記載の自動販売機の
   発券方法。