JP3346631B2 - 内視鏡用防水キャップ - Google Patents

内視鏡用防水キャップ

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JP3346631B2
JP3346631B2 JP33310793A JP33310793A JP3346631B2 JP 3346631 B2 JP3346631 B2 JP 3346631B2 JP 33310793 A JP33310793 A JP 33310793A JP 33310793 A JP33310793 A JP 33310793A JP 3346631 B2 JP3346631 B2 JP 3346631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の防水を必要と
する部位の防水を行うための内視鏡用防水キャップに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から光学式内視鏡(以下、ファイバ
スコープともいう)には、その接眼部に外付けカメラを
接続して観察像を撮影するシステムがある。このシステ
ムにおいては、光源装置からカメラに電源を供給したり
カメラからの調光信号を光源装置に送ったりする必要が
あり、そのためにカメラと接眼部との間およびスコ−プ
コネクタと光源装置との間に電気接点がそれぞれ設けら
れている。カメラ、光源および制御装置の未接続状態で
は、その電気接点に人間が触れても感電等の問題を生じ
ることがないために、この電気接点は外部に露呈された
状態にされている。また、その方が電気接点に付着した
ゴミ等の異物を拭き取り易い。
【0003】ところで、近年、挿入部の細径化、画像フ
ァイルの容易さなどの理由から挿入部先端に固体撮像素
子(以下、CCDともいう)を内蔵した電子内視鏡が広
く用いられるようになってきている。この電子内視鏡は
挿入部先端のCCDを別体のビデオプロセッサ(以下V
Pともいう)により制御するものであり、内視鏡側コネ
クタとVPとの接続部には、CCD駆動電源や駆動パル
スを供給したりCCDからの出力信号を伝送したりする
ための電線の接続用電気接点が設けられている。しか
し、周知のようにCCDは静電気に非常に弱く、帯電し
た人の手などが接続用電気接点に触れると、CCDが破
損する危険が大きい。そこで、ファイバスコープの場合
と異なり、これらの電気接点は容易に手などが触れられ
ないような構造(例えば口金の中奥の方に電気接点が設
けられる構造等)にされている。
【0004】一方、内視鏡は、使用後病気の感染を未然
に回避するために洗浄消毒等が行われる。その場合、消
毒液等の薬液に水没させて浸漬したりすることが行われ
ているが、そのために内視鏡は防水構造とされている。
しかし、前述の電子内視鏡の場合、その電気接点の取付
部を防水構造にしたとしても、その取付部をそのまま薬
液に漬けたのでは薬液から出した後水切りするのが困難
である。無理に取付部を拭こうとしても、静電気が電気
接点に流れるおそれがあるため、事実上電気接点を水没
させることはできない。
【0005】このようなことから、例えば特開昭61ー
248017号公報、実開昭62ー111001号公
報、実開昭61ー48702号公報等に開示されている
ように、電気接点部を有する口金に防水キャップを装着
して電気接点部を防水することが提案されている。また
前述のファイバスコープにおいても、外付けカメラの接
点等は防水構造にし難いので、接眼部に防水キャップを
装着することにより防水が行われている。
【0006】このように、内視鏡は防水キャップが装着
されることにより防水されているが、その防水の確認を
行うために、従来は内視鏡内に別体の加圧装置から送気
チューブを介して加圧空気を送り込みながら内視鏡を水
没させて、気泡が発生するか否かを検出することにより
防水のチェックを行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、洗浄消
毒等の目的で内視鏡を水没させるにあたり、電気接点部
に防水キャップを装着したとき、防水キャップ内に閉じ
込められた蒸気によりスコープ内の湿度が上昇するよう
になる。そして、防水キャップにより行き場をなくした
蒸気が防水キャップ裏面に結露し、防水キャップをはず
す際に、結露した水滴がたれ落ちて電気接点部を濡らし
てしまい、電気回路が故障するという問題が生じてい
た。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、蒸気が防水キャップ裏面にできるだけ結
露しないようにすることにより、結露した水滴による電
気回路の故障を防止することのできる内視鏡用防水キャ
ップを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本願発明による内視鏡用防水キャップは、内視鏡
に設けられるコネクタ部に装着され、該コネクタ部を水
密に閉塞するキャップ本体と、該キャップ本体の内部に
前記コネクタ部と対向するようにして設けられた断熱部
材とを備え、前記キャップ本体と前記断熱部材との間に
所定の間隙が形成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】このように構成された本発明の内視鏡用防水キ
ャップにおいては、断熱部材が、コネクタ部を水密に閉
塞するキャップ本体の内部でコネクタ部に対向しかつこ
のキャップ本体と所定の間隙を置いて配置されるので、
キャップ本体と断熱部材との間に閉塞した空気層が形成
される。この空気層により、キャップ本体と断熱部材と
の接触面積が小さくなり、断熱部材に熱が更に一層伝わ
り難くなる。すなわち、内視鏡用防水キャップは、断熱
部材による断熱性に加えて空気層による低熱伝導性を有
するようになるので、熱伝導率が断熱部材のみによる構
造より更に一層低い構造となる。これにより、内視鏡用
防水キャップとコネクタ部によって形成される内部空間
の温度より低い外界の気温がこの内部空間内に伝わり難
くなり、その結果、蒸気が内視鏡用防水キャップの裏面
に結露し難くなる。したがって、防水キャップをはずす
際に水滴がたれ落ちることがより効果的になくなり、水
滴による電気回路の故障がより確実に防止されるように
なる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明にかかる内視鏡用防水キャッ
プの一実施例が適用される内視鏡を示す全体概念図であ
る。
【0012】図1に示すように、本実施例が適用される
内視鏡1は操作部2を備えており、操作部2には、この
操作部2を手で保持するためのグリップ部3が設けられ
ている。また、操作部2には、挿入部4とユニバーサル
コード5とがそれぞれ接続されている。ユニバーサルコ
ード5はその端部にコネクタ6を有しており、このコネ
クタ6は照明光を供給する光源装置7に接続されてい
る。
【0013】挿入部4は、操作部2に設けられたアング
ルノブ8により湾曲される湾曲部9と、この湾曲部9の
先端に設けられた先端部10とを有している。先端部1
0には挿入部4の内部を延びている鉗子チャンネルの一
方の開口が設けられているとともに、操作部2の鉗子口
カバー11には鉗子チャンネルの他方の開口が鉗子開口
部12として設けられており、この鉗子開口部12には
必要に応じて鉗子栓13が取り付けられている。更に挿
入部4には、この挿入部4の破損を防止するための折れ
止め14が操作部側の端部に設けられている。
【0014】コネクタ6には、送気装置16と送水装置
17とが接続されているとともに、両端に接続アダプタ
18、19を有するカールコード20を介してビデオプ
ロセッサ21が接続されている。ビデオプロセッサ21
には、信号処理された映像信号による被写体像を表示す
るモニター22と、映像信号を記録再生するVTRデッ
キ23と、映像信号により被写体を印字するビデオプリ
ンタ24と、映像信号を記録する大容量の記憶装置であ
るビデオディスク25とが接続されている。このビデオ
プロセッサ21を操作するための所定数(図示例では4
個)のスイッチ26が操作部2のスイッチ部本体27と
操作部カバー28とに設けられている。
【0015】更に操作部2の操作部カバー28には、挿
入部4の先端部10へ送気・送水するための送気・送水
ピストン29と、先端部10から内蔵の分泌液等の液物
を吸引するための吸引ピストン30とが設けられ、更に
鉗子起上ワイヤ開口部31がグリップ部3の下方に設け
られているとともに、駆動軸開口部33がグリップ部3
に設けられている。鉗子起上ワイヤ開口部31からは鉗
子起上ワイヤ32の一端が導出されているとともに、駆
動軸開口部33からはアングルノブ8と同軸に設けられ
た鉗子起上レバー34により移動される駆動軸35の一
端が導出される。駆動軸35と鉗子起上ワイヤ32とは
接続具36に取り外し可能に連結されており、接続具3
6を覆う電気絶縁物からなる保護カバー37が着脱自在
に設けられている。
【0016】更に、ユニバーサルコード5両端には、そ
れぞれこのユニバーサルコード5の破損を防止するため
の折れ止め38、39が設けられており、折れ止め38
は操作部2に接続されているとともに、折れ止め39は
コネクタ6に接続されている。なお、40A,40Bは
フリーエンゲージレバーである。
【0017】図2および図3は、それぞれコネクタ6を
示す縦断面図および横断面図である。図2および図3に
示すように、コネクタ6はコネクタケース41を備えて
おり、図4にも明確に示すようにこのコネクタケース4
1には、光源装置7側に開口する第1開口部42、操作
部2側に開口する第2開口部43、ビデオプロセッサ2
1側に開口する第3開口部44が設けられている。この
コネクタケース41は樹脂の一体成形により形成されて
いる。
【0018】第1および第2開口部42、43には、そ
れぞれ第1本体ブロック45および中空である第2本体
ブロック46が嵌入されているとともに、第3開口部4
4にはベース47がOリング48により水密に嵌挿され
ている。第1本体ブロック45は固定ビス49によりベ
ース47に固定されている。また、第1開口部42の開
口端には、Cリング受け52がOリング51により水密
に嵌合されている。またCリング53がCリング受け5
2に嵌着され、このCリング53によって光源装置7に
対して弾性係合するようになっている。一方、第2本体
ブロック46は、第2開口部43の開口端にOリング5
4により水密に嵌合される送気・送水固定ブロック55
とともに固定ビス56によりベース47に固定されてい
る。そして、ベース47および第1本体ブロック45、
第2本体ブロック46によってコネクタ本体が形成され
ている。
【0019】また図2に示すように、べース47の底面
には、この底面をシールドする板材のシールド板57が
設けられている。図5に示すように、このシールド板5
7は、円形の本体57aとこの本体57aから突出する
二つの耳部57bとから構成されており、本体57aに
二つのビス孔57cが穿設されている。そして、シール
ド板57は、耳部89が折り曲げられてベース47の溝
部74、76もシールドするようにして配置されて、ビ
ス173によりベース47の底部に固定されている。図
6に光源装置7側から見て示すように、ベース47は筒
状に形成されており、溝部58、59、電線用溝76を
有している。
【0020】また図2に示すように、コネクタケース4
1の第3開口部44側には、コネクタ6の電気コネクタ
部62が配設されており、この電気コネクタ部62は止
めビス63によってベース50に固定されている。電気
コネクタ部62の内部には図示しないプリント基板が収
納されており、プリント基板には、ユニバーサルコード
5に内装された電線64やコネクタケース41に設けら
れたコネクタ接点65(図8に図示)からの電線66の
先端が結線されている。これらの電線64、66は十分
に余裕を持った長さを有しており、その中途部がビス6
7によって一緒に係着されているとともに、一方の電線
64がビス61によって、また他方の電線66がビス6
0によってそれぞれ係着されている。その場合、電線6
4はゴム板68および押え板69によって固定されてい
るとともに、電線66はゴム板70および押え板71に
よって固定されている。そして、電線64のビス61に
よる係着部とビス67によるシールド板67aに設けら
れた係着部との間の部分は、電気コネクタ部62の基端
部に設けられたシールド筒72に巻回されて、また電線
66のビス60による係着部とビス67による係着部と
の間の部分は、蛇行状に折り畳まれてコネクタケース4
1の空間部73に収納されている。
【0021】また、電線66はベース47に設けられた
電線用溝76の中に配設されるとともに、更に第1本体
ブロック45に設けられた第1電線挿通孔75を貫通し
て設けられている。また、電線64はベース47に設け
られた電線用溝74の中に配設され、第2本体ブロック
46を通り送気・送水口固定ブロック55の第2電線挿
通孔77(図7に二点鎖線で図示)に配設され、内視鏡
先端部10に設けられた図示しない固定撮像素子やスイ
ッチ26に結線されている。
【0022】図7は、図2におけるVIIーVII線に沿う断
面図である。図7および図2に示すように第2電線挿通
孔77を通過してきた電線64はコネクタケース41の
片側にレイアウトされている。アース口金163がコネ
クタケース41のアース口金孔164にOリング165
により水密に嵌挿し第2本体ブロック46にねじ込み固
定されている。
【0023】図8は、図3におけるVIIIーVIII線に沿う
断面図である。図8に示すように、コネクタケース41
には、第1本体ブロック45の回転止め78が設けられ
ている。また、コネクタケース41に設けられているコ
ネクタ接点65は、接点部65a、突き当て部65b、
パッキン溝65c、および抜け防止部65dを有してお
り、コネクタケース41の内周面に設けられた接点固定
板79と抜け防止部65dとが係合することにより、コ
ネクタケース41に固定されている。その場合、コネク
タ接点65はOリング80によりコネクタケース41と
の間で水密にされている。また接点固定板79には電線
66のより分け部81が設けられており、この接点固定
板79のより分け部81に電線66が通されてより分け
られかつ保持されている。
【0024】第1本体ブロック45は、4本の固定ビス
49が通る4つの円柱と、流体口金83とライトガイド
口金82が通る円柱が1つの円柱から構成されている。
図3に示すように、ライトガイド口金82は第1本体ブ
ロック45にねじ込み固定されている。
【0025】図9は、図2における管路のみを抜き出し
て示す図である。図2および図9に示すように、送気管
路は、流体口金83、送気チューブ84、パッキン8
5、送気口86、送気チューブ87、送気口金88によ
り構成され、送水管路は、送水口金89、送水チューブ
90、送水口91、送液チューブ92により構成されて
いる。そして、これら送気・送水管路は、それぞれ一つ
の部組で構成されていることにより接続部分の数が削減
されている。また、送気・送水管路とも操作部2の送気
・送水ピストン29に接続されている。
【0026】図3に示すように、送気チューブ84は一
端がベース47の溝59に沿って第1開口部42まで延
設されており、その端が流体口金83に接続されてい
る。図10に示すように流体口金83は、第1本体ブロ
ック45に嵌合されるとともに筒状の流体口金支持具9
4がねじ込まれて外嵌され、更に流体口金支持具94に
設けられた治具を装着するための凹部95(以下、かに
め95と称す)に治具を装着し、流体口金支持具94を
回転させることにより、流体口金83およびがCリング
受け52が第1本体ブロック45に固定されている。そ
の場合、流体口金支持具94とCリング受け52とはパ
ッキン93により水密が保たれているとともに、流体口
金83と流体口金支持具94とはOリング96により水
密が保たれている。
【0027】図11に示すように、パッキン85は、こ
のパッキン85と送気口金88のシール面96と送気口
86とパッキン85とのシール面97とに挟まれ、送気
管路固定具168により送気管路の気密が保持されてい
る。その場合、パッキン85は送気管路内に露出されて
いる。また、パッキン85のつぶししろは、送気口金8
8と送気口86との当接面98の位置により決定され
る。また、送気口86の内周面86a、パッキン85の
内周面85a、送気口金88の内周面88aは、ともに
ほぼ同一径に設定されている。
【0028】図12に示すように、送水口91は、送気
・送水口固定ブロック55に送水口固定ナット99によ
り固定されている。この固定ナット99にきられた固定
ナット99を回転させるための治具が装着できる溝99
a(以下、すり割り99aと称す)に治具を装着し、固
定ナット99を回すことにより、送水口91が送気・送
水ブロック55に固定されている。送水口91の操作部
側の端部にはテーパ面の接続部91aが形成されてお
り、この接続部91aに送液チューブ92の端部が嵌合
されている。そして、送液チューブ92のこの端部にテ
ーパ管100が外嵌されかつこのテーパ管100をテー
パ締め管101によって締め付けることにより、送液チ
ューブ92が送水口91に接続されている。また、送水
口91の電気コネクタ部62側の端部には接続部91b
が形成されており、この接続部91bに送水チューブ9
0の端部が嵌合されかつ糸縛り接着183により固定さ
れている。送気口86と送気チューブ84との接続、流
体口金83と送気チューブ84との接続、および送水チ
ューブ90と送水口金89との接続についても同様であ
る。
【0029】図13に示すように、送気口金88はフラ
ンジ部88aと先端開口部88bとを有しており、第2
本体ブロック46の取付孔184に先端開口部88bが
貫通されているとともにフランジ部88aが第2本体ブ
ロック46に当接されている。また、送気口金固定具1
02が先端開口部88BにOリング103により水密に
外嵌されかつコネクタケース41にOリング104によ
り水密に嵌合されている。そして、送気口金固定具10
2のかにめ105に治具を装着し、送気口金固定具10
2を回転させることにより、送気口金88を第2本体ブ
ロック46およびコネクタケース41に固定している。
【0030】また、送水口金89はフランジ部89aと
先端開口部89bとを有しており、第2本体ブロック4
6の取付孔に先端開口部89bが貫通されているととも
にフランジ部89aが第2本体ブロック46に当接され
ている。また、送水口金固定具106が先端開口部89
bにOリング107により水密に外嵌されかつコネクタ
ケース41にOリング108により水密に嵌合されてい
る。更に、先端開口部89bに送水口金支持具109が
外嵌されるとともに、この送水口金支持具109は送水
口金支持具おさえ110に設けたかにめ111に治具を
装着し、送水口金支持具109を送水口金89に螺合す
ることにより、送水口金支持具109を送水口金支持具
おさえ110により固定する。このとき、送水口金支持
具おさえ110により送水口金89の位置出しが行われ
る。
【0031】送水口金89は送気口金88よりコネクタ
ケース41から大きく突出されていて、送気口金88と
送水口金89との間には段差が形成されているが、図2
に示すようにこれらの送気口金88および送水口金89
はともにコネクタケース41の底面41aよりは突出し
ないようにされている。そして、図14に示すようにこ
れらの送気口金88および送水口金89は、タンク側送
気チューブ112およびタンク側送水チューブ113を
介して送水装置17に接続されている弾性部材からなる
送気・送水口金114に着脱自在に接続されるようにな
っている。この送気・送水口金114には軸方向に貫通
する送気用孔115と送水用孔116とが穿設されてお
り、送気用孔115に送気口金88の先端開口部88b
が嵌入されるとともに、送水用孔116に送水口金89
の先端開口部89bが嵌入されるようになっている。送
気用孔115の送水装置17側には送気用口金インサー
ト117が取り付けられており、この送気用口金インサ
ート117にタンク側送気チューブ112の端部が外嵌
されかつ糸縛り接着118により固定されている。
【0032】一方、送水用孔116のコネクタ6側には
ストッパ119が取り付けられており、送気・送水口金
114と送気口金88および送水口金89との接続解除
時に送気口金88が先に送気用孔115から抜けた際、
送水口金89の送水口金支持具109のフランジ部10
9aがストッパ119に係合するようになっている。ま
た、送水用孔116の送水装置17側には送水用口金イ
ンサート120が取り付けられており、この送水用口金
インサート120にタンク側送気チューブ113の端部
が外嵌されかつ糸縛り接着121により固定されてい
る。
【0033】そして、送気口金88から圧力空気が送気
用孔115およびタンク側送気チューブ112を通って
送水装置17の図示しないタンクに送給され、この送給
された圧力空気によりタンク内の水がタンク側送水チュ
ーブ113および送水用孔116を通って送水口金89
に送られるようになっている。
【0034】ところで、送気口金88が送水口金89よ
り大きく突出させないことにより、図14に示すように
送気・送水口金114と送気口金88および送水口金8
9との接続解除時に、送気口金88が送水口金89より
先に開放されるようになり、これにより送水口金89が
開放される前にタンク内が減圧され、タンク内の液体が
外部に噴出しないようにしている。
【0035】図15は、本実施例の防水キャップ122
がコネクタ6の電気コネクタ部62に装着された状態を
示す外観図であり、図16は図15の縦断面図である。
また図17および図18はこの防水キャップ122の平
面図および側面図である。
【0036】図15および図16に示すように、電気コ
ネクタ部62が洗浄消毒等の目的で水没する場合のため
に、コネクタ6の電気コネクタ部62に防水キャップ1
22が着脱自在に装着されている。図17および図18
に示すように、この防水キャップ122は椀状すなわち
上面123aが閉塞された筒状体に形成されるととも
に、熱伝導率の低い材質より形成されたキャップ本体1
23を備えている。このキャップ本体123の外周壁に
は所定数(図示例では4個)の指当て部124がキャッ
プ本体123の電気コネクタ部62との接続側端面12
3bまで延設されている。これらの指当て部124によ
り、防水キャップ122が回転し易くされて、電気コネ
クタ部62に対する着脱が容易にされている。
【0037】また、キャップ本体123の外周壁には、
防水キャップ122が電気コネクタ部62に装着された
とき、内視鏡1および防水キャップ122が確実に防水
されているか否かを検査するために、例えば実公昭63
−37922号公報に開示されているような検査具が接
続できる第2の口金部としての供給口125が設けられ
ている。更に、キャップ本体123の上面123aに
は、樹脂等の熱伝導率の低い材質からなり、注意書き等
の所定事項が記載されたシール126が貼られている。
【0038】図19は、内視鏡1の洗浄時に電気コネク
タ部62内に水が入らないようにおよび電気コネクタ部
62内で結露しないように使用される防水キャップ12
2の装着状態を示す断面図である。
【0039】図19に示すように、内視鏡用防水キャッ
プ122は、キャップ本体123の他に、更に第1の口
金部としてのカム本体127と、電気コネクタ部62の
フランジ部上面62aに当接して後述する係止部128
に水滴が入らないようにするパッキン129と、水密を
保持するためのリング状のパッキン130と、このパッ
キン130を固定するとともに、キャップ本体123の
内側に設けられて内視鏡用防水キャップ122の内部と
外部との間の熱伝達が行われ難くする断熱部材131を
備えている。
【0040】カム本体127、パッキン129、パッキ
ン130、および断熱部材131はそれぞれほぼリング
状に形成されており、電気コネクタ部62からこれらの
順に設けられ、全体としてほぼ筒状部材に形成されてい
る。そして、キャップ本体123が、断熱部材131と
パッキン130との各外周壁、カム本体127のパッキ
ン131側の外周壁、およびパッキン129の外周壁ま
でを覆うようにして、これらのカム本体127、パッキ
ン129、パッキン130、および断熱部材131が形
成するほぼ筒状に一体化された部材の一方の開口部を閉
塞するようにされている。このキャップ本体123はね
じ134によりカム本体127に固定されている。この
ようにキャップ本体123が取り付けられた状態では、
断熱部材131に形成された所定数のスペーサ用突出部
131aによりキャップ本体123と断熱部材131と
の間に所定の間隙が形成されることで、空気層135が
形成されている。これにより、キャップ本体123と断
熱部材131との接触面積が小さくされて、断熱部材1
31に熱が更に一層伝わり難くなるようにされている。
【0041】ねじ134からコネクタ6側であってカム
本体127の周壁には、図20に示すような係止部12
8が形成されている。この係止部128は、コネクタ6
側に開口する縦溝部128aとこれに続く斜め溝部12
8bと横溝部128cと段差凹部128dとからなって
いる。この係止部128に、電気コネクタ部62に螺合
固定されて径方向に突設されている防水キャップ取付用
ピン136の頭部が係入されており、防水キャップ12
2の長手方向の中心軸αを回転軸として回転することに
より、後述するように取付用ピン136が係止部128
の各溝に案内されて段差凹部128dに落ち込み、防水
キャップ122と電気コネクタ部62とが係止されるよ
うになっている。
【0042】パッキン130の内周壁には、電気コネク
タ部62の外周壁に係止する環状のシールクリップ部1
37が形成されているとともに、このシールクリップ部
137より断熱部材131側のパッキン130には、電
気コネクタ部62の先端に当接する環状の弾性部138
が突設されている。シールクリップ部137は、電気コ
ネクタ部62のシール部62bの外周壁と係止する際弾
性変形して、電気コネクタ部62と防水キャップ122
との間で水密を確保するようになっている。
【0043】防水キャップ122が電気コネクタ部62
に装着される場合、取付用ピン136が縦溝部128a
から斜め溝部128bを経て横溝部128cに係入され
る際に、弾性部138は電気コネクタ部62のシール部
62bの先端部に弾力的に当接して弾性変形し、この弾
性変形によりパッキン130は電気コネクタ部62のシ
ール部62bから離れる方向に付勢されるようになって
いる。この付勢力により、取付用ピン136の頭部が横
溝部128cの段差凹部128dに落ち込んで、防水キ
ャップ122が電気コネクタ部62から脱落することが
防止されるようになっている。なお、本実施例において
は弾性部138は全周にわたって設けられるようにして
いるが、付勢力の大きさを調整するために、この弾性部
138は周方向に部分的に設けるようにしてもよい。
【0044】更に、パッキン130のキャップ本体12
3側の端面には、断熱部材131の端面に設けられた複
数個の凹部139,139,…に係入するように複数個の
回転止め部140,140,…が突設されていて、パッキ
ン130が回転することを防止されている。図21に示
すように、これらの回転止め部140,140,…は7個
環状に形成されている。また、回転止め部140は平面
図において楕円状に形成されている。
【0045】このように本実施例の防止キャップ122
の上部は、外表面からシール126、キャップ本体12
3、空気層135、断熱部材131の順に構成されてい
る。これらの樹脂製シール126、キャップ本体12
3、および断熱部材131は、それぞれ熱伝導率の低い
材質で形成されている。具体的には、例えば、キャップ
本体123および断熱部材131は、変成PPO、ガラ
スフィラー入りPPO、ポリサルホン、ポリカーボネー
ト、およびABS等のプラスチック、アルミナ等のセラ
ミック、あるいは木材、あるいは発砲スチロール、ガラ
スウール等から形成され、また樹脂製シール126はテ
フロン、テトロン、およびポリイミド等のプラスチック
から形成されている。なお、181はキャップ本体12
3の補強リブであり、また182は断熱部材131に設
けられた補強リブ181の逃げ溝である。
【0046】一方、供給口125はキャップ本体123
の外周壁に穿設された取付孔141に対して連通管14
2の基端部142aを嵌入してこれを固定ナット143
締め付けることにより水密を確保するように固定されて
いる。その場合、この連通管142の長手方向の中心軸
βは防水キャップ122の中心軸αとほぼ直交するよう
になっている。
【0047】連通管142の外方に突出した端部142
bは、基端部142aに対して内外径とともに大径に形
成され、この端部142bの内部には弁室144が形成
されている。弁室144には、弁体145が上下動およ
び回転可能に嵌挿されている。弁体145の側壁にはカ
ム受けピン146がねじ止めされ、そのカム受けピン1
46は連通管142の管壁に形成されたカム孔147に
嵌まり込んで係合している。
【0048】カム孔147は、図22に示すように90
度の角間隔で連通管142の軸方向に対して斜めに傾斜
して設けられている。したがって、カム受けピン146
がそのカム孔147に沿って移動すれば、弁体145は
弁室144内に回転しながら連通管142の軸方向へ移
動するようになっている。また、この弁体145の内方
端部外周には環状にリング受け部148が形成されてお
り、このリング受け部148にはOリング149が嵌着
されている。そして、弁体145が下がりきった位置に
ある場合に、このOリング149は弁室144の弁座1
50に着座して連通管142を遮断し、図19に中心線
βより下の下半部で示すように弁体145は閉塞状態と
なる。また、弁体145が上がりきった位置にある場合
に、Oリング149は弁室144の弁座150から離座
して連通管142を連通し、図19に中心線βより上の
上半部で示すように弁体145は開放状態となる。
【0049】なお、Oリング149よりの外方端側に位
置する弁体145の大径部の外周には、図23に示すよ
うに一対の切欠き151,151が形成されており、こ
れにより切欠き151,151と弁室144の内面との
間に通気路152,152が形成されている。
【0050】連通管142の外方側端部外周には筒状の
回転体153が被嵌されている。この回転体153は連
通管142の外端に形成したフランジ142cと連通管
142にねじ154により固定された環状のカバー15
5とによって支持されていて、連通管142の軸方向へ
移動不能にかつその定位置で連通管142のまわりを回
転可能になっている。この環状のカバー155は回転体
153の外周をフランジ142c側の一部を残して覆っ
ている。
【0051】更に、回転体153の露出外周面部には切
欠き凹部からなる係合受け156が形成されており、ま
たフランジ142cにはその係合受け156に対向得る
ように切欠き溝157が形成されている。そして、後述
するように弁体145が閉塞する状態において、係合受
け156は切欠き溝157に対向して連なるようになっ
ている。また、回転体153にはカム受けピン146が
係合する長孔158が連通管142aの軸方向に沿って
長く形成されている。そうして、弁体145と回転体1
53とはカム受けピン146を介して一体的に回転する
が、弁体145はその回転体153に対して軸方向への
み移動可能になっている。なお、この連通管142と回
転体153との間には気密用Oリング159が介装され
ている。環状のカバー155には側外方へ突出するピン
状の第1の係止体160が取付け固定されている。供給
口125には漏洩検査を行うための図示されていない高
圧気体供給コネクタが着脱自在に接続されている。
【0052】図24に示すように、防水キャップ122
は紛失防止のために、ブルーリング162と防止キャッ
プ122とが鎖161等を介して連結されており、ブル
ーリング162はコネクタケース41と折れ止め39と
に挟まれて固定されている。図15および図16に示す
ように、コネクタ6には内視鏡操作部側よりアース口金
163、送気口金88、送水口金89、電気コネクタ部
62、ライトガイド口金82、および流体口金83がそ
れぞれ組み付けられている。なお、組み付けられる各種
口金は、アース口金163、送気口金88、送水口金8
9に限定されるものではない。
【0053】また、図3に示すようにコネクタケース4
1の第3開口部44側には、電気コネクタ部62との間
に識別ピン166が配設されている。この識別ピン16
6は、コネクタケース41に形成された切欠部167に
嵌挿され、電気コネクタ部62をベース47に止めビス
63によって固定することにより、同時に識別ピン16
6の固定も行っている。
【0054】図3に示すように、流体口金83は送気チ
ューブ84を介して送気口金88と連通している。送気
口金88と送水口金89はコネクタケース41の軸方向
に配列されているが、送気チューブ84と接続する側の
送気口金88の口金は送水口金89を避けるような方向
を向いている。
【0055】図2、図3、図7、および図8に示すよう
に、送気チューブ84はベース47に設けられた溝59
に沿って配設されている一方、ユニバーサルコード5に
内装されたライトガイドファイバ169は、先端部10
より操作部2を通り、送気・送水口固定ブロック55の
ライトガイドファイバ孔170、第2本体ブロック4
6、ベース47に設けられた溝58とライトガイド口金
82とにわたって内装されている。また、ベース47
は、それぞれチューブ用溝59、ライトガイド用溝58
を区画している。
【0056】図2に示すように、アース口金163は第
2本体ブロック46と螺合しており、またアース口金1
63とコネクタケース41とは液密にされている。操作
部2内の金属体から接続した電線185をアース口金1
63に直接、中心に接続した。電線185は第2本体ブ
ロック46を通り、送気・送水口固定ブロック55の第
2電線貫通孔77に配設されている。
【0057】コネクタケース41とベース50、コネク
タケース41と送気・送水口固定ブロック55、コネク
タケース41とCリング受け52、電気コネクタ部62
とベース50との間には、それぞれOリング48、17
1、51、172が介装されており、液密にシールして
いる。
【0058】このように、コネクタケース41のモール
ド成形品と第1本体ブロック45や第2本体ブロック4
6等のダイキャスト成形品で構成されているコネクタ6
において、送気口金88、送水口金89、アース口金1
63等の接続口金類が構造体に組み付けられている。
【0059】次に、このように構成された内視鏡用防水
キャップ122の作用を説明する。洗浄を行う電子内視
鏡の電気コネクタ部62に防水キャップ122を装着す
る。この装着は係止部128を構成する縦溝部128a
に防水キャップ取付用ピン136を係入して、斜め溝部
128bに位置している。この状態で、防水キャップ1
22を中心軸αを中心として回転させると、取付用ピン
136は斜め溝部128bに沿って横溝部128cに至
ると同時にシール部62bの先端面でパッキン130の
弾性部138を押圧する。弾性部138は、これによっ
て付勢されて変形する。この付勢力によって、取付用ピ
ン136は段差凹部138dに落ち込み、電気コネクタ
部62と防水キャップ122とを固定する。また、防水
キャップ122を電気コネクタ部62に装着する際、シ
ール部62bの外周面がシールリップ部137を変形し
て電気コネクタ部62と防水キャップ122との間の水
密が確保される。また、図19に示すように電気コネク
タ部62のフランジ部の上面62aをパッキン129に
よってシールされるので係止部128には水滴が入らな
いようになる。
【0060】次に、コネクタ6の組付手順を説明する。
接点65に電線66の一端を取り付け、また接点固定板
79により、接点65をコネクタケース41に固定す
る。ベース47にベース50をビス175により固定す
る。ベース47の底面にシールド板57をビス173に
より固定し、耳部57bを折り曲げた状態でベース47
をコネクタケース41の第3開口部44に落とし込み、
第2開口部43より第2本体ブロック46を嵌挿し、固
定ビス56により本体ベース47に固定する。
【0061】電線66の他端は、第1本体ブロック45
の第1電線挿通孔75を通り、ベース47の電線用溝7
6を通り、ゴム板70、押さえ板71によって係着し、
図示されていないプリント基板に結線する。また、ゴム
板70および押さえ板71は固定ビス60によってベー
ス47に固定される。一端を図示しない固体撮像素子や
スイッチ26に結線された電線64は、送気・送水口固
定ブロック55の第2電線挿通孔77を通り、第2本体
ブロック46を通し、ベース47の電線用溝74に配設
される。後の作業は前記と同様である。
【0062】送水チューブ90の一端を送水口金89
に、他端を送水口91に接続し、部組にした状態で送水
口金孔174に送水口金89を差し込む。送気口金88
の口金に送気チューブ84の一端を取り付け、送気口金
88、パッキン85、送気口86を組み付けた状態で送
気口金孔187に送気口金88を差し込む。
【0063】図13に示すように、送気口金88および
送水口金89は、それぞれのフランジ部88a、89a
で第2本体ブロック46に突き当て、送気口金固定具1
02および送水口金固定具106によりコネクタケース
41に液密に固定され、送水口金支持具109により送
水口金89の位置出しをし、送水口金支持具おさえ11
0により送水口金支持具109を固定している。送気チ
ューブ84をベース47の溝59に沿わせ第1開口部4
2まで延ばして端部を流体口金83に接続する。
【0064】そして、第1本体ブロック45を第1開口
部42より嵌挿し、固定ビス49により第1本体ブロッ
ク45をベース47に固定する。そして、Cリング受け
52を第1本体ブロック45にはめ、流体口金支持具9
4をねじ込み固定する。そして、ライトガイド口金82
を第1本体ブロック45にねじ込み固定する。Cリング
53をCリング受け52に装着する。アース口金163
をアース口金孔164に入れ第2本体ブロック46にね
じ込み固定する。
【0065】そして、電気コネクタ部62をベース50
に止めビス63により固定する。また、コネクタケース
41の第3開口部44側には、電気コネクタ部62との
間に識別ピン166が配設されている。この識別ピン1
66は、コネクタケース41に形成された切欠部167
に識別ピン166を嵌挿し、電気コネクタ部62をベー
ス50に止めビス63によって固定することにより、同
時に識別ピン166の固定も行われる。送水口91は、
送気・送水口固定ブロック55に送水口固定ナット99
により固定されている。
【0066】コネクタケース41に製造来歴と商品名が
ともに記入されている名版176をビス177により固
定する。ビス177の頭の治具溝の形状は、例えば図2
5に(a)示すように人文字形、(b)に示すように4
個の丸孔、(c)に示すようにH文字形が考えられる。
しかし、治具によってビス177を回すことができるも
のであればこれ以外のどのようなものでもよい。
【0067】操作部2に接続する手順は、送気チューブ
87、送液チューブ92をそれぞれ送気口86、送水口
91の口金にテーパ管100を用いて接続するが、図1
2に示すようにテーパ締め管101と送水固定ナット9
9との両者は送水口91に切られたねじ部と螺合する。
【0068】図2に示すように、送気・送水口固定ブロ
ック55の操作部側には、後筒178がねじ186によ
って固定され、この後筒178にはユニバーサルコード
5のコネクタ6側にねじ187により固定され、この固
定によってユニバーサルコード5にコネクタ6が接続さ
れている。図29(b)に詳細に示すように、送気・送
水口固定ブロック55の操作部側、後筒178、ユニバ
ーサルコード5のコネクタ6側には折れ止め39が外嵌
され、更に折れ止めインサート金物117と送気・送水
口固定ブロック55との間、および折れ止めインサート
金物117とユニバーサルコード5のコネクタ6との間
には、それぞれOリング179およびOリング189が
介装されて液密が確保されている。折れ止め39は可撓
性のユニバーサルコード5の根元部での曲がりの保護を
している。
【0069】送水装置17をコネクタ6から外す際に、
送水装置17の送気・送水口金114をまっすぐ手前に
引っ張ると、送気・送水口金114はそのストッパ11
9により動作が規制されるが、そのとき送気口金88は
すでに開放されているので、タンク内は減圧される。送
気・送水口金114を半回転させることにより、送気・
送水口金114がコネクタ6から完全にはずれる。
【0070】図26、図27、および図28は、それぞ
れコネクタ6の他の実施例の外観形状を示す図である。
図26に示すように、この例では、各種口金88、8
9、163がコネクタ6の軸方向に対して垂直な面に配
列されている。具体的には、中心線より上側すなわち電
気コネクタ部62が取り付けられる側にアース口金16
3が取り付けられ、また中心線より下側すなわちコネク
タ6の底面41a側に送気口金88、送水口金89がそ
れぞれコネクタケース41に取り付けられている。な
お、この配列は逆でも構わなく、またアース口金16
3、送気口金88、送水口金89でなく他の口金が取り
付けられても構わない。
【0071】この実施例においては、内視鏡操作部2か
ら、ユニバーサルコード5、各種口金部88、89、1
63、電気コネクタ部62、光源装置接続部82、83
の順に配列し、コネクタ6の各種口金部88、89、1
63が光源装置7側より離れた位置に配置しているの
で、コネクタ6の各種口金88、89、163への送水
装置17および吸引チューブの取付け取外し時にチュー
ブ内の残水または汚物が噴出しても、光源装置7を汚し
難くすることができるとともに、コネクタ装置6の小型
化ができ、送水装置17および吸引チューブ等の取付け
取外しがし易くなる。
【0072】図27に示すように、この例では、軸方向
に各種口金88、89、163が一方向に向くようにコ
ネクタケース41に組み付けられている。具体的には、
操作部2側からアース口金163、送気口金88、送水
口金89の順に配列されている。なお、この順番はどの
ような順番でも構わない。また、他の口金類の組み合わ
せでも構わない。
【0073】図28に示すように、この例では、各種口
金88、89、163がコネクタケース41の軸方向位
置と軸方向に垂直な位置とに組み付けられている。具体
的には、軸方向の面にアース口金163が、軸方向と垂
直な面に送気口金88、送水口金89がコネクタケース
41に組み付けられている。なお、この配列は逆でも構
わなく、また他の口金類の組合せでも構わない。また、
各種口金部の位置は、ユニバーサルコード5と電気コネ
クタ部62との間であればコネクタケース41のどのよ
うな方向に組み付けられていても構わない。
【0074】この実施例においては、内視鏡操作部2か
ら、ユニバーサルコード5、各種口金部88、89、1
63、電気コネクタ部62、光源装置接続部82、83
の順に配列し、コネクタ6の各種口金部88、89、1
63が光源装置7側より離れた位置に配置しているの
で、コネクタ6の各種口金88、89、163への送水
装置17および吸引チューブの取付け取外し時にチュー
ブ内の残水または汚物が噴出しても、光源装置7を汚し
難くすることができるとともに、コネクタ装置6の小型
化ができ、送水装置17および吸引チューブ等の取付け
取外しがし易くなる。
【0075】また、前述のいずれの実施例においても、
防水キャップ122は、外表面から樹脂製シール12
6、キャップ本体123、空気層135、断熱部材13
1の順に構成され、いずれも熱伝導性が低いので、防水
キャップ122と電気コネクタ部62によって形成され
る内部空間の温度より低い外界の気温が内部空間内に伝
わり難い。つまり、防水キャップ122の構造を熱伝導
率の低い構造にしているため、防水キャップ122の内
面で結露しないようになり、電気コネクタ部62が濡れ
なくなって電気回路の故障がなくなり、防水キャップ内
面の水滴を拭き取る必要がなくなった。
【0076】また、前述の実施例では、接点固定板79
のより分け部81により電線66をより分けるようにし
ているため、コネクタケース41内に作業スペース18
1を作ることができ、組立性が向上するようになる。
【0077】更に、パッキン85の表面が管路側に露出
するようにしているため、余計な溝部が管路側に出るこ
とがないので、接続部に汚れ、ごみがたまり難く、また
洗浄がし易くなる。
【0078】ところで、先端部10のCCDに結線され
ている電線および操作部2のスイッチに結線されている
電線から電磁波発生するようになる。この電磁波の障害
対策として、本実施例ではフェライトコア180が用い
られており、電線から発生する電磁波を阻止するように
している。具体的には、図29(a),(b)に示すよ
うに、筒状に形成されたフェライトコア180に各電線
64、185を巻回している。これにより、電磁波を阻
止することができるようになる。
【0079】なお、前述の実施例では、キャップ本体1
23の内側に断熱部材131を設けるようにしている
が、本発明は、これに限定されることはなく、外側のキ
ャップ本体123のみを断熱部材にすることもできる。
この断熱部材は、防水キャップ122の内側と外側との
間の熱伝達を遮断する部材であれば、キャップ本体12
3全体に限らなく、キャップ本体123の一部に発泡ス
チロール、ガラスウール等の断熱部材の層を備えていさ
えすればかまわない。このように構成することにより、
前述の実施例と同じ作用を奏することができ、しかも前
述の実施例の効果に加えて、必要最低限の部材を断熱材
にし、他の部材の材質を防水キャップに適した例えば耐
強度、耐性、価格、および切削等の加工性を考慮した材
質を任意に選択することができ、防水キャップの材質の
選択の自由度が増大するようになる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の内視鏡用防水キャップによれば、断熱部材による断熱
性に加えて空気層による低熱伝導性を有することで、内
視鏡用防水キャップを熱伝導率が断熱部材のみによる構
造より更に一層低い構造に構成しているので、内視鏡用
防水キャップとコネクタ部によって形成される内部空間
の温度より低い外界の気温をこの内部空間内に伝わり難
くでき、その結果、内視鏡用防水キャップ内面で結露す
ることを効果的に防止できるようになる。したがって、
コネクタ部が結露による水に濡れることはなく、その結
果、電気回路の故障を防止することができる。また内視
鏡用防水キャップ内面の水滴を拭き取る作業が不要にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる内視鏡用防水キャップの一実
施例が適用される内視鏡を示す全体概念図である。
【図2】 この実施例のコネクタを示す縦断面図であ
る。
【図3】 この実施例のコネクタを示す横断面図であ
る。
【図4】 この実施例のコネクタケースを示す断面図で
ある。
【図5】 この実施例のシールド板を示す平面図であ
る。
【図6】 この実施例のベースを示す斜視図である。
【図7】 図2におけるVIIーVII線に沿う断面図であ
る。
【図8】 図3におけるVIIIーVIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】 図2における管路のみを抜きだして示す図で
ある。
【図10】図2の部分拡大断面図である。
【図11】図3の部分拡大断面図である。
【図12】図2の部分拡大断面図である。
【図13】図2の部分拡大断面図である。
【図14】コネクタと送水装置との接続を示す図であ
る。
【図15】コネクタの正面図である。
【図16】図15の縦断面図である。
【図17】防水キャップの平面図である。
【図18】防水キャップの側面図である。
【図19】防水キャップの装着状態を示す断面図であ
る。
【図20】カム本体の係止部を示す図である。
【図21】パッキンの平面図である。
【図22】連通管のカム孔を示す図である。
【図23】供給口の断面図である。
【図24】防水キャップの使用例を示す図である。
【図25】ビスの治具溝の変形例を示す図である。
【図26】コネクタの他の実施例を示す図である。
【図27】コネクタの更に他の実施例を示す図である。
【図28】コネクタの更に他の実施例を示す図である。
【図29】電磁波障害対策を説明する図である。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…操作部、3…グリップ、4…挿入部、
5…ユニバーサルコード、6…コネクタ、7…光源装
置、16…送気装置、17…送水装置、41…コネクタ
ケース、47…ベース、57…シールド板、62…電気
コネクタ部、64,66…電線、122…防水キャッ
プ、123…キャップ本体、125…供給口、129,
130…パッキン、131…断熱部材、135…空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中沢雅明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢部久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−48702(JP,U) 実開 昭57−74002(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/24 A61B 1/00 300 A61B 1/04 370

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡に設けられるコネクタ部に装着さ
    、該コネクタ部を水密に閉塞するキャップ本体と、 該キャップ本体の内部に前記コネクタ部と対向するよう
    にして設けられた断熱部材と、 を備え、 前記キャップ本体と前記断熱部材との間に所定の間隙が
    形成され ていることを特徴とする内視鏡用防水キャッ
    プ。
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