JPH08206056A - 医療用滅菌カバー - Google Patents

医療用滅菌カバー

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JPH08206056A
JPH08206056A JP7020095A JP2009595A JPH08206056A JP H08206056 A JPH08206056 A JP H08206056A JP 7020095 A JP7020095 A JP 7020095A JP 2009595 A JP2009595 A JP 2009595A JP H08206056 A JPH08206056 A JP H08206056A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内視鏡の観察を行う場合に、内視鏡を把持し
易く、かつ破れ難い医療用の滅菌カバーを提供すること
にある。 【構成】 グリップ10の後端部にスリーブ状のドレー
プ7が固着され、グリップ10の先端開口部には、内視
鏡9の挿入部を挿通し、グリップ10を内視鏡9とTV
カメラ3の接続部5に固定する。そして、ドレープ7が
LGケーブル2とカメラコード4を覆う構成として、L
Gケーブル2、TVカメラ3、カメラコード4を滅菌せ
ずに繰り返し使用できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TVカメラ等の滅菌さ
れていない医療器具を滅菌されたカバーで覆うための医
療用の滅菌カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】洗浄・消毒による滅菌を行い難い治療用
及び観察用の医療器具、例えば内視鏡の後端に接続され
るTVカメラアダプタ及びTVカメラコードあるいはラ
イトガイドケーブル(以下、LGケーブルと記す)等
が、予め滅菌されたカバー、つまり滅菌カバーにより覆
うことで非滅菌のまま使用することを可能としたり、汚
物などに汚染されることを防止したりする技術が、本出
願人により提案されている。
【0003】特願平6−2595は、内視鏡挿入部後端
に固定具を固定し、この固定具に固着されたシートでT
Vカメラやカメラコードを覆うことによって、滅菌カバ
ーとしている。
【0004】特願平5−245390は、硬性鏡の挿入
部を覆うシース部と、TVカメラやカメラコードを覆う
カメラコードカバーとを接続する硬質のシース本体から
なり、硬性鏡、TVカメラ及びカメラコード全体を覆う
ように構成されている。
【0005】また、以下に示す公報では、USP452
2196には、透明可撓性の袋状ケースでTVカメラを
完全に覆い、その上からスコープを取り付ける技術が開
示されている。
【0006】USP4878485には、TVカメラ本
体とカメラケーブルを覆うカバーの片側の側方開口にL
Gケーブルのカバーを取り付け、挿入部の挿通部を粘着
シートで固定した技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した技術資料に記
載の発明のカバーは、カメラアダプタからカメラケーブ
ルを全て薄いシートで覆うように設計されているため、
先ずカメラカバーにスコープ先端を挿入した後、スコー
プ挿入部の後端側からカメラアダプタとケーブルを覆う
ようにして取り付けている。
【0008】一般的に、スコープにTVカメラアダプタ
及びTVカメラコードあるいはLGケーブル等が接続さ
れた使用状態において、バランス良く、しかも操作性が
良くなるように把持する時、術者は接続部やカメラアダ
プタ近傍を持つことが多い。しかし、このカメラアダプ
タには突起部があり、ポリエチレンフィルム等の柔らか
い材質で構成されているカバーの上から強く把持した場
合は、この突起部に引っかかって破れる可能性がある。
このように、カメラアダプタを洗浄せずに、不潔のまま
使用したときに、万一カバーが破れたりすると、カバー
表面等の清潔域が汚染され易くなるという問題があっ
た。
【0009】また、特願平5−245390の発明の場
合には、カバーの破れを防止するためシース本体を把持
することもできるが、シース本体は挿入部のシース部と
カメラコードカバーを接続するためのものであるため、
把持しやすい形状にはなっていないので、長時間の観察
には適さないという問題があった。
【0010】また、カバーを使用しない場合でも、カメ
ラアダプタやLGケーブル等が接続されている部分は、
非常に持ちづらいために、長時間把持していると非常に
疲れるという問題があった。
【0011】本発明は、以上の問題に着目してなされた
もので、内視鏡の観察を行う場合に、内視鏡を把持しや
すく、且つ破れ難い医療用の滅菌カバーを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、観
察光学系を内蔵した内視鏡による内視鏡像を撮像するT
Vカメラと、このTVカメラに接続されるTVカメラコ
ードと、を覆う医療用滅菌カバーにおいて、前記TVカ
メラ近傍を覆うグリップ部と、このグリップ部の後端部
に接続されたスリーブ状のドレープと、を具備した構成
とした。
【0013】このように構成することにより、TVカメ
ラ本体及び接続部の凹凸の多い部分を把持しやすいグリ
ップ部が覆い、TVカメラコード部をスリーブ状のドレ
ープが覆うため、内視鏡観察時に把持しやすくなると共
に、体内に挿入してもTVカメラやコードが汚れる虞は
ないので、覆われるTVカメラやコードは滅菌すること
なく繰り返し使用できる。
【0014】
【実施例】以下に、図を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例に係り、内視鏡
1の手元部、TVカメラ3及びカメラコード4に、グリ
ップ6とドレープ7を被せた状態を示す斜視図である。
【0016】図1に示す内視鏡装置は、内視鏡1と、先
端部に光を導くためのLGケーブル2と、内視鏡1に内
蔵される観察光学系によって結像された内視鏡像を撮影
するTVカメラ3と、このTVカメラ3に接続された、
前記像を伝達するカメラコード4とからなる。内視鏡1
とTVカメラ3との接続部5は硬質のグリップ6により
覆われている。グリップ6後端からは、ポリエチレン等
の素材で構成されたスリーブ状のドレープ7がカメラコ
ード4を包むように伸びている。なお、グリップ6とド
レープ7は、接着や超音波溶着、熱溶着、化学溶着等の
溶着手段により固着されている。また、グリップ6は接
続部5に、例えば固定ツマミ8を締めつけることによ
り、着脱自在に固定されている。なお、グリップ6を固
定する箇所は、接続部5に限らず、TVカメラ3でも内
視鏡1の後端部であっても良い。
【0017】以上のように構成された本実施例では、予
め滅菌されたグリップ6とドレープ7を使用するため、
このグリップ6及びドレープ7の内外間で汚染物の出入
りがないので、TVカメラ3、及びカメラコード4は滅
菌しない状態でも繰り返し使用できる。
【0018】また、グリップ6が接続部5を覆っている
ため、比較的凸部が多い接続部5を把持したときに、こ
の凸部によりドレープ7に穴が開くことを防ぐことがで
きる。更に、最も把持する可能性の高い部分が、把持し
やすい形状のグリップ6で覆われているため、術者が把
持しやすい。
【0019】図2は本発明の第2実施例に係り、内視鏡
9の手元部、TVカメラ3及びカメラコード4に、グリ
ップ10とドレープ7を被せた状態を示す外観図であ
る。
【0020】本実施例はグリップ10と内視鏡9の形状
が一部異なることを除くと第1実施例と同じである。第
1実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号を
付して説明を省略する。
【0021】内視鏡9は、LGケーブル2が接続部5の
近傍から分岐した構成となっている。このため、グリッ
プ10とドレープ7は、接続部5とカメラコード4に加
えて、LGケーブル2も覆うことができる形状になって
いる。また、グリップ10の先端部は、内視鏡9の挿入
部外径に合わせて絞られている。
【0022】以上のように構成された本実施例では、T
Vカメラ3やカメラコード4だけでなく、LGケーブル
2も滅菌しない状態で使用することができる。さらに、
第1実施例に比べて、グリップ10の先端部は、内視鏡
9の挿入部外径に合わせて絞られているので、より滅菌
効果が高くなる。また、LGケーブル2の接続部もグリ
ップ10により覆われるため、術者の把持する部分の近
傍には突起物がなくなり、より把持し易くなる。
【0023】図3は本発明の第3実施例に係り、本発明
の内視鏡14、TVカメラ3及びカメラコード4に、グ
リップ15とドレープ7を被せた状態を示す断面図であ
る。
【0024】本実施例は、グリップ部と内視鏡14の形
状が一部異なることを除くと第2実施例と同じである。
第2実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号
を付して説明を省略する。
【0025】内視鏡14とTVカメラ3の接続部5を覆
うグリップ部は、グリップ15の先端側の雄ネジ15a
に螺合する締め付け部材16、及びこのグリップ15と
締め付け部材16の間に挟み込まれたパッキン17で構
成されている。また、グリップ15の内径部には、内視
鏡14の挿入部と略嵌合する細径部15bが設けられて
いる。グリップ15の後端には、ドレープ7が接着や超
音波溶着、熱溶着、化学溶着等の溶着手段により固着さ
れている。
【0026】グリップ部を内視鏡14に取り付ける際
は、先ず内視鏡14の挿入部先端よりグリップ15を適
当な位置まで挿入する。続いてパッキン17と締め付け
部材16を挿入し、パッキン17を挟み込みながら締め
付け部材16を締めつける。この締め付け部材16を締
めつけるにつれて、パッキン17は弾性変形して、グリ
ップ15とパッキン17間、内視鏡14とパッキン17
間をそれぞれ水密状態に固定し、同時に内視鏡14及び
接続部5とグリップ15は固定される。
【0027】以上のように構成された本実施例では、パ
ッキン17を介して固定するために、内視鏡14とグリ
ップ15を確実に固定できるだけではなく、水密状態を
維持できる防水シール効果もある。従って、TVカメラ
3、カメラコード4及び接続部5等の不潔域に付着して
いるゴミ等が清潔域に落ちるのを防ぎ、且つ内視鏡14
に付着した血液等がグリップ部内に入り込んでTVカメ
ラ3、カメラコード4及び接続部5を汚染するのを防ぐ
効果がある。
【0028】また、第1実施例や第2実施例のようにグ
リップ部の外部に固定ツマミ8のような凸部が突き出る
ことがないので、把持しやすいという効果がある。
【0029】また、内視鏡とグリップ部の固定と、防水
シールを本実施例のように同時に行うことは、スペース
を無駄にすることないという点で効果があるが、固定と
防水シールは、各々別な構成としてもよい。すなわち、
固定方法として、図1の固定ツマミ8のようなネジや、
圧入、またはスナップフィット等の手段が、シール方法
として、パッキン、または圧入等の手段が考えられ、こ
れらを任意に組み合わせてもよい。
【0030】図4は本発明の第4実施例に係り、内視鏡
9、LGケーブル2及びカメラコード4に、グリップ2
0とドレープ7を被せた状態を示す外観図である。
【0031】本実施例は、グリップ20とスリーブ21
の形状が異なることを除くと第2実施例と同じである。
第2実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号
を付して説明を省略する。
【0032】本実施例では、グリップ20にスリーブ2
1が、接着や超音波溶着、熱溶着、化学溶着等の溶着手
段により固着されている。このスリーブ21は内視鏡9
の挿入部を覆っている。また、このスリーブ21の先端
部と、照明と観察が可能な透明部材とが、内視鏡9の先
端面と当接するように固着されている。
【0033】以上のように構成された本実施例では、把
持のし易さに加えて、内視鏡9、TVカメラ3、及びカ
メラコード4は全て、滅菌しない状態、又は極簡単に滅
菌する程度で繰り返し使用することができる。
【0034】図5乃至図6は本発明の第5実施例に係
り、図5はグリップ24の近傍を示す外観図、図6はグ
リップ24から押しボタン26を外した状態を示す外観
図である。
【0035】本実施例は、グリップ24にボタン26が
追加となったことを除くと第2実施例と同じである。第
2実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号を
付して説明を省略する。
【0036】TVカメラ3にはビデオ録画用等のスイッ
チ25が設置されており、このスイッチ25と相対した
位置のグリップ24上に、弾性部材で構成されたプッシ
ュ式のボタン26が設けられている。ボタン26は、図
6に示すように円周方向にU字状の溝を有しており、こ
の溝が、グリップ24に設けられた開口穴27と係合す
ることにより、ボタン26がグリップ24に着脱自在に
取り付けられている。
【0037】以上のように構成された本実施例では、ボ
タン26を押すと、相対したTVカメラ3のスイッチ2
5がボタン26の弾性変形により押され、録画状態にな
る。ボタン26から手を離すと、ボタン26の弾性力に
より元の形状に復帰するため、スイッチ25は切れて録
画待機状態となる。
【0038】なお、スイッチ25、ボタン26はビデオ
の録画用のためだけではなく、送水・吸引用のスイッチ
や撮像状態を変更するスイッチ等、どのようなスイッチ
を用いても、また1つ又は複数個で構成してもよい。
【0039】また、グリップ24とボタン26の固定
は、本実施例のような係合式ではなく、接着や溶着等で
もよい。
【0040】図7乃至図13は本発明の第6実施例に係
り、図7は内視鏡にシースとグリップを取り付けた状態
を示す断面図、図8は内視鏡とシースの挿入部の先端部
を示す断面図、図9はスペーサの形状を示す平面図、図
10は第2のスペーサの形状を示す平面図、図11は第
3のスペーサの形状を示す平面図、図12は第4のスペ
ーサの形状を示す平面図、図13は第5のスペーサの形
状を示す平面図である。
【0041】本実施例は、シース及び吸水管が追加とな
ったことを除くと第4実施例と同じである。第4実施例
と同様の構成及び作用については、同じ符号を付して説
明を省略する。
【0042】図7に示すように、本実施例のグリップ3
0は、その先端側に洗浄シース31を着脱自在にネジ込
み取り付けできるように構成されている。洗浄シース3
1には、手元側に図示しない給水源から送水するための
送水管32を接続する接続口31aが設けられている。
更に、洗浄シース31の内側で、接続口31aより手元
側の太径部に、パッキン17が着脱自在に収納され、内
視鏡9の先端部側と接続部5との間を水密に保ってい
る。
【0043】内視鏡9とTVカメラ3は接続された後、
グリップ30と固定ツマミ8により固定され、洗浄シー
ス31の挿入部内は、内視鏡9の外径と洗浄シース31
の内径の間に送水用の空間36が設けられている。
【0044】図8に示すように、洗浄シース31の先端
部は、内側に折り曲げた円周状の縁34が設けられてい
る。内視鏡9の挿入部先端面と、この縁34との間には
弾性部材で形成されたスペーサ35が装着され、内視鏡
9の挿入部先端面と縁34の間を水密に保持している。
【0045】図9に示すように、スペーサ35は、外周
35bが洗浄シース31の内径とほぼ同径か、または僅
かに小さい径で構成され、内穴35aは内視鏡9の照明
部と観察部等を覆うカバーガラス38に対応した部分に
設けられ、この内穴35aと外周35bとの間には切欠
部37が設けてある。
【0046】以上のように構成された本実施例での作用
は、挿入部手元側を内視鏡9の外径部と洗浄シース31
の内径部の間をパッキン17で水密に保持し、先端部を
内視鏡9の挿入部の先端面と洗浄シース31の縁34の
間をスペーサ35で水密に保持しているため、図示しな
い送水源より送水管32及び接続口31aを通して生理
食塩水などの清浄な液体を空間36内に流すと、空間3
6内の唯一の開口部となる切欠部37から流れ出す。
【0047】従って、切欠部37から流れ出した清浄な
液体は、カバーガラス38の表面を流れるため、カバー
ガラス38の表面の汚れ、くもり等を洗い流す。
【0048】以上のように構成された本実施例では、パ
ッキン17やスペーサ35を介して取り付けるために、
内視鏡9、TVカメラ3及び接続部5を確実に固定でき
るだけではなく、水密状態を維持できる。従って、不潔
域であるTVカメラ3、カメラコード4及び接続部5等
に付着しているゴミ等が清潔域に落ちるのを防ぐ。更
に、内視鏡9先端部のカバーガラス38の表面が汚れた
り、くもったりした場合でも容易に洗浄することができ
る。
【0049】なお、切欠部37の幅を変えることによ
り、カバーガラス38の洗浄力を調整することができ
る。すなわち、切欠部37の幅を狭く設定すれば、流水
の勢いは強くなるため、より洗浄力は強くなり、幅を広
く設定すればより広い範囲の洗浄ができる。
【0050】また、本実施例では、スペーサ35の形状
が切欠部37を有する場合について説明したが、洗浄水
をカバーガラス38に向かって流すことができれば、他
の形状であってもよい。
【0051】すなわち、図10に示すように、スペーサ
35の片面に放射線状の少なくとも1つの溝40を設け
たり、図11に示すように、スペーサ35の片面に格子
状の溝41を設けて、この溝40、41のある面を各々
内視鏡9の先端面側に当接させてもよい。
【0052】このように構成すると、液体はこの溝に沿
って流れるので、泡の発生や乱れがなく、空間36から
内視鏡9のカバーガラス38に向かってスムーズに吹き
付けられ、カバーガラス38の表面に付着した広範囲の
汚れを洗い流すことができる。
【0053】また、図12に示すように、スペーサ35
の切欠部37に加えて、外周35bの周面の厚さ方向に
少なくとも1つの溝42を設けたり、図13に示すよう
に、厚さ方向に少なくとも1つの貫通した穴43を設け
てもよい。
【0054】このように構成すると、切欠部37から流
れる液体に加えて、この溝42、または穴43を通して
僅かに流れる液体が、内視鏡9のカバーガラス38に向
かって吹き付けられるため、カバーガラス38の表面全
体を洗い流すことができる。
【0055】以上説明した各実施例において、グリップ
部の形状が円筒形状の場合について説明したが、グリッ
プの形状は、術者が把持しやすく、疲労の少ない形状に
なっていればどの様な形状をしていてもよい。例えば、
図14(a)、(b)に示したようなグリップ形状でもよ
い。
【0056】図14(a)に示したグリップ46は、術者
が把持し易いように指に沿った凹部47が設けられてい
る。また、図14(b)に示したグリップ48は、術者が
把持したときに滑り落ちることがないように、フランジ
部49が設けられている。
【0057】ところで、以上説明した各実施例におい
て、内視鏡は、可撓性の内視鏡であっても、可撓性のな
い硬性鏡であってもよい。次に、その硬性鏡の場合の光
学系の構成について説明する。
【0058】従来の光学系を構成しているレンズの組立
は、EP0370191やEP0587177に開示さ
れているように、外套間にレンズ、間隔管、レンズ、間
隔管と交互に組み込むことで行っており、組立に要する
時間が多く掛かり、製造コストが安くならない原因とな
っていた。近年、レンズの素材として、光学ガラスだけ
でなく、合成樹脂を使用して製造コストを低減させてい
るが、更に製造コストの低減が要望されている。
【0059】図15は、合成樹脂製のレンズ51と間隔
管52とを交互に装着する状態を示す断面図、図16
は、レンズ51と間隔管52とを交互に装着して光学系
の一部を構成した部組53を外套管54に装着する状態
を示す断面図である。
【0060】図15に示すように、合成樹脂製のレンズ
51には、間隔管52の内径52aと嵌合する嵌合部5
1aと、間隔管52の端面52bと当接する当接部51
bとが設けてある。
【0061】レンズ51と間隔管52の組立は、まず間
隔管52をレンズ51の両側より挿入し、順次レンズ5
1、間隔管52を組み込んで、図16に示す光学系の部
組53を構成する。次に、部組53を外套管54の内部
に組み込むことにより、光学系のユニットが完成する。
【0062】以上のように構成することにより、レンズ
51と間隔管52は互いに、嵌合部と当接面を有してい
るので、特別な注意を払うことなく機械的に組み立てを
行っても、各レンズ51の光軸と間隔の位置精度を確保
できるため、組立工数を短縮することができ、製造コス
トを低減することができる。
【0063】なお、レンズの間隔決めをしている当接面
は、レンズ間隔が確保できれば他の形状であってもよ
い。即ち、図17に示すように、間隔管56の片側には
少なくとも1つのカム溝56aを形成し、レンズ57の
外周には、カム溝56aに相対した位置に突起57aを
設けてもよい。組み立ての際は、この突起57aをカム
溝56aに合わせて、レンズ57を間隔管56に嵌合挿
入した後、カム溝56aに沿ってレンズ57を回転させ
て、突起57aを所定の位置に固定させるようにすれ
ば、レンズ57と間隔管56は、各レンズ57の光軸
と、間隔の位置精度を確保できるため、組立工数を短縮
することができ、製造コストを低減することができる。
【0064】また、図18に示すように、間隔管58に
はスナップフィットを形成する少なくとも1つの係止爪
58aを形成し、レンズ59の外周には、係止溝59a
を設けてもよい。組み立ての際は、レンズ59を間隔管
58に嵌合挿入して、互いにスナップフィットを形成す
る係止爪58aと係止溝59aを係止させて、位置決め
と固定をする。このように構成すれば、ワンタッチで組
み立て、固定ができるため、更に製造コストの低減がで
きる。
【0065】なお、レンズの素材としては、合成樹脂の
PMMA、ポリオレフィン樹脂、PS、PC等の透明度
の高い樹脂が考えられる。また、ガラスレンズにより構
成しても同様の効果が得られる。
【0066】なお、以上説明した各実施例では、内視鏡
にTVカメラを接続する場合について説明したが、本願
発明は、CCD等の固体撮像素子を内視鏡の挿入部内に
内蔵するタイプの内視鏡にも適用することが可能であ
る。この場合は、内視鏡と信号コードとの接続部にグリ
ップを取り付けるようにすればよい。
【0067】また、以上説明した各実施例において、本
願の主旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることが
可能である。
【0068】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 [付記1] 結像光学系と固体撮像素子を内蔵した内視
鏡と、この内視鏡に接続される像信号を伝送する信号コ
ードと、を覆う医療用滅菌カバーにおいて、前記内視鏡
と信号コードとの接続部近傍を覆うグリップ部と、この
グリップ部の後端部に接続されたスリーブ状のドレープ
と、を具備したことを特徴とする医療用滅菌カバー。
【0069】[付記2] 観察光学系を内蔵した内視鏡
による内視鏡像を撮像するTVカメラと、このTVカメ
ラに接続されるTVカメラコードと、を覆う医療用滅菌
カバーにおいて、前記TVカメラ近傍を覆うグリップ部
と、このグリップ部の後端部に接続されたスリーブ状の
ドレープと、を具備したことを特徴とする医療用滅菌カ
バー。
【0070】[付記3] 付記1項または2項に記載の
医療用滅菌カバーであって、前記グリップ部は、少なく
とも1つの凸部、または凹部を有する。
【0071】[付記4] 付記1項または2項に記載の
医療用滅菌カバーであって、前記グリップ部に、前記内
視鏡に固定するための固定手段が具備されている。
【0072】[付記5] 付記1項または2項に記載の
医療用滅菌カバーであって、前記グリップ部に、前記内
視鏡の挿入部側と接続部側との間にシール部材が具備さ
れている。
【0073】[付記6] 付記5に記載の医療用滅菌カ
バーであって、前記シール部材は固定部材も兼ねてい
る。
【0074】[付記7] 付記1項または2項に記載の
医療用滅菌カバーであって、前記グリップ部の先端部側
に前記内視鏡の挿入部を覆うスリーブが設けられてい
る。
【0075】[付記8] 付記1項または2項に記載の
医療用滅菌カバーであって、前記内視鏡上のスイッチ
を、前記グリップ部の外から操作可能な少なくとも1つ
のスイッチ状の弾性部材がが設けられている。
【0076】[付記9] 間隔管によりレンズ間隔を設
定する光学系を有する内視鏡において、レンズ自身に位
置決め部位を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0077】[付記10]9項記載の内視鏡であって、
前記位置決め部位は、前記レンズ外周に設けたリング状
の太径部である。
【0078】[付記11]間隔管によりレンズ間隔を設
定する光学系を有する内視鏡において、レンズと間隔管
とで位置決め機構を構成したことを特徴とする内視鏡。
【0079】[付記12]11項記載の内視鏡であっ
て、前記位置決め機構は、前記レンズの外周に設けた少
なくとも1つの突起部と、前記間隔管に設けた前記突起
部と係合する細溝と、で構成されている。
【0080】[付記13]11項記載の内視鏡であっ
て、前記位置決め機構は、前記レンズ外周の周方向の係
止用溝と、前記間隔管の端面部に係止用の爪と、を設け
た。
【0081】[付記14]13項記載の内視鏡であっ
て、前記係止用溝は、V溝、またはU溝である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の医療用滅
菌カバーによれば、術者が内視鏡やTVカメラを把持す
る際に、内視鏡を把持し易く、且つ滅菌カバーは破れ難
くなるために、体内に挿入してもTVカメラやコードが
汚れる虞はないので、覆われるTVカメラやコードは滅
菌することなく繰り返し使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は本発明の第2実施例を示す外観図であ
る。
【図3】図3は本発明の第3実施例を示す断面図であ
る。
【図4】図4は本発明の第4実施例を示す外観図であ
る。
【図5】図5乃至図6は本発明の第5実施例に係り、図
5はグリップ部近傍を示す外観図である。
【図6】図6はグリップ24から押しボタン26を外し
た状態を示す外観図である。
【図7】図7乃至図13は本発明の第6実施例に係り、
図7は内視鏡にシースとグリップを取り付けた状態を示
す断面図である。
【図8】図8は内視鏡とシースの挿入部の先端部を示す
断面図である。
【図9】図9はスペーサの形状を示す平面図である。
【図10】図10は第2のスペーサの形状を示す平面図
である。
【図11】図11は第3のスペーサの形状を示す平面図
である。
【図12】図12は第4のスペーサの形状を示す平面図
である。
【図13】図13は第5のスペーサの形状を示す平面図
である。
【図14】図14(a)は、凹部47を設けた本願発明の
グリップの外観図、図14(b)は、フランジ部を有する
本願発明のグリップの外観図である。
【図15】図15は、合成樹脂製のレンズ51と間隔管
52とを交互に装着する状態を示す断面図である。
【図16】図16は、レンズ51と間隔管52とを交互
に装着して光学系の一部を構成した部組53を外套管5
4に装着する状態を示す断面図である。
【図17】図17は、間隔管56とレンズ57との取り
付け機構である、カム溝56aと突起57aを示す外観
図である。
【図18】図18は、間隔管56とレンズ57との取り
付け機構である、スナップフィットを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、9、14 内視鏡 3 TVカメラ 4 カメラコード 5 接続部 6、10、15、20、24、30、46、48 グリップ 7 ドレープ 21 スリーブ 25 スイッチ 26 ボタン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察光学系を内蔵した内視鏡による内視鏡
    像を撮像するTVカメラと、このTVカメラに接続され
    るTVカメラコードと、を覆う医療用滅菌カバーにおい
    て、 前記TVカメラ近傍を覆うグリップ部と、このグ
    リップ部の後端部に接続されたスリーブ状のドレープ
    と、を具備したことを特徴とする医療用滅菌カバー。
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