JPH0731582A - 内視鏡カバー方式の内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡装置

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JPH0731582A
JPH0731582A JP5176971A JP17697193A JPH0731582A JP H0731582 A JPH0731582 A JP H0731582A JP 5176971 A JP5176971 A JP 5176971A JP 17697193 A JP17697193 A JP 17697193A JP H0731582 A JPH0731582 A JP H0731582A
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Takahiro Kishi
孝浩 岸
Akira Suzuki
明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挿入部先端部の加工性を良くし安価に構成可
能とすると共に、フレアを確実に防止する。 【構成】 カバー用内視鏡の挿入部の先端硬性部15に
は、観察光学系17及び観察光学系用レンズ枠31と照
明光学系18及び照明光学系用レンズ枠32とが先端構
成部先端面19より所定の高さ突出するように組み付け
て配設されている。また、内視鏡カバーの挿入部カバー
部のカバー先端部41には、前記観察光学系17及び照
明光学系18がそれぞれ嵌合する観察光学系用孔45,
照明光学系用孔46が設けられ、その先端部にレンズカ
バー47が水密的に設けられている。この観察光学系用
孔45,照明光学系用孔46の間の凸部48は光学的不
透明材料で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の汚染を防止す
るための内視鏡カバーを使用する内視鏡カバー方式の内
視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野等において広く
用いられるようになった。内視鏡検査においては、検査
前に十分な洗浄消毒をした清潔な内視鏡を使用する必要
がある。このため、医療分野に使用される内視鏡は、患
者等に使用した後に感染症等を確実に防ぐために洗浄と
か滅菌処理が施される。しかしながら、完全に洗浄とか
滅菌処理を施こすためには手間がかかるので、内視鏡の
使用効率が低下するという問題点がある。
【0003】そこで、内視鏡検査における症例間の洗
滌、消毒工数の削減と内視鏡の使用効率の向上のため
に、内視鏡挿入部等をカバーで覆い、この内視鏡カバー
を1症例毎に使い捨てるようにした内視鏡カバー方式の
内視鏡装置が提案されている。
【0004】内視鏡カバー方式の内視鏡では、内視鏡挿
入部を覆う挿入部カバー部の先端には、挿入部先端の観
察窓及び照明窓の前方を覆うようにレンズカバーが設け
られる。このため、挿入部先端の照明窓から出射された
照明光が内視鏡カバーのレンズカバーと内視鏡の先端硬
性部の先端面との間で反射を繰り返して観察窓に入射
し、いわゆるフレアを発生させてしまうという問題点が
あった。
【0005】このような問題点を解決するために、特開
平3−221024号公報にはフレアの発生を防止可能
な内視鏡装置が開示されている。この公報の装置では、
内視鏡挿入部の先端硬性部に設けた観察窓と照明窓との
間において、対向する先端硬性部の外面と内視鏡カバー
先端部の内面とに互いに嵌合する凹部と凸部とを形成し
て構成されている。この凹部と凸部とによる嵌合部を設
けることによって、凸部において照明窓から出射された
照明光がカバー内面と先端硬性部の先端面との間で反射
を繰り返し、観察窓に向かう照明光を遮断できるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の内視鏡装置では、先端硬性部に突出部を設けた
り溝部を設けたりする必要があったため、先端硬性部の
加工性が悪く、カバー用内視鏡が高価になってしまう問
題点があった。
【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、挿入部先端部の加工性が良く、安価に構成する
ことができ、かつフレアを確実に防止することが可能な
内視鏡カバー方式の内視鏡装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による内
視鏡カバー方式の内視鏡装置は、細長の挿入部の先端部
に観察光学系と照明光学系とを備え該挿入部にカバーを
装着可能としたカバー用内視鏡と、少なくとも前記カバ
ー用内視鏡の挿入部を覆うものであって前記観察光学系
及び照明光学系の先端部に相対する位置に透明なレンズ
カバーを設けた内視鏡カバーとを有する内視鏡装置であ
って、前記カバー用内視鏡の観察光学系及び該観察光学
系を収納するレンズ枠を含む観察光学系部材と、前記照
明光学系及び該照明光学系を収納するレンズ枠を含む照
明光学系部材とを、該カバー用内視鏡の挿入部先端面よ
り所定の高さ突出するよう挿入部先端部に組み付けて配
設する一方、前記内視鏡カバーの挿入部カバー部の先端
部内面に前記観察光学系及び照明光学系の突出部と嵌合
するよう凹凸部を形成し、前記観察光学系と照明光学系
との間に位置する凸部を不透明部材によって形成したも
のであり、挿入部先端部の加工性が良好で、かつフレア
を確実に防止可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を示す説
明図、図2はカバー用内視鏡の挿入部先端部の構成を示
す斜視図、図3は内視鏡カバーの挿入部カバー部先端部
の構成を示す斜視図、図4は内視鏡カバーをカバー用内
視鏡に装着した状態の挿入部先端部の構成を示す断面図
である。
【0010】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー
方式内視鏡と略す)2を有する装置である。
【0011】前記カバー方式内視鏡2は、内視鏡カバー
(以下、カバーと略記する)3と、このカバー3に装着
される内視鏡カバー用内視鏡(以下、カバー用内視鏡と
略記する)4との組み合わせからなっている。内視鏡検
査を行う際には、清潔なカバー3によってカバー用内視
鏡4の挿入部等は覆われ、検査後にはカバー3は破棄さ
れ、一方、カバー用内視鏡4は、新しい清潔なカバー3
によって覆われ、繰り返し使用されることが特徴とな
る。これにより、検査後における内視鏡の洗浄,消毒を
不要とするものである。
【0012】前記内視鏡装置1は、前記カバー方式内視
鏡2と、このカバー方式内視鏡2が接続される各種周辺
機器等を内設したカート5と、前記カバー方式内視鏡2
を保持するカバー保持具6とを有している。
【0013】前記カート5には、例えば光源装置7、ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9、カバー3にカバー
用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー拡張器
(以下、拡張器と略記する)10等が収納されている。
また、前記カート5の上面部には、ビデオプロセッサ8
からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ1
1が載置されている。
【0014】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
14の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部12
が連設され、操作部12の側部からユニバーサルコード
13が延出しており、このユニバーサルコード13の端
部にコネクタ19が設けられている。
【0015】光源装置7は、前記コネクタ19を介して
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッ
サ8は、前記コネクタ19の側部から延出する信号ケー
ブル21を介してカバー用内視鏡4と着脱自在に接続さ
れ、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。
【0016】前記拡張器10は、拡張チューブ34が接
続され、この拡張チューブ34を介してカバー3内に空
気を送り込んで拡張するためのものであり、この拡張に
よりカバー3は、カバー用内視鏡4の装着あるいは抜去
が容易にできるようになっている。このカバー用内視鏡
4にカバー3を装着あるいは取り外す際にはカバー保持
具6を用い、例えばカバー保持具6によってカバー3の
基端側を保持してカバー用内視鏡4を挿入あるいは抜去
するようになっている。
【0017】カバー3は、軟性の挿入部カバー部22
と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分子材料
で構成された操作部カバー部23及びユニバーサルコー
ドカバー部24とを備えて構成されており、カバー用内
視鏡4の内視鏡挿入部14,操作部12,ユニバーサル
コード13をそれぞれ覆うようになっている。挿入部カ
バー部22の基端部には、カバー用内視鏡4の操作部1
2を固定するための口体部30が連設されている。
【0018】流体制御装置9は、送気制御弁35,送水
制御弁36,吸引制御弁37が設けられ、送気,送水,
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送
気制御弁35,送水制御弁36,吸引制御弁37は、そ
れぞれに挿入部カバー部22から延出している送気管路
26,送水管路27,吸引管路28が接続されている。
【0019】また、吸引制御弁37には吸引チューブ3
8が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。送水制御弁36には送水チューブ39が接
続されており、その先端部には送水タンク33が接続さ
れている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チ
ューブ40が延出しており、送気制御弁35と送水タン
ク33とに接続されている。
【0020】図2にカバー用内視鏡4の挿入部14の先
端部の構成を示す。カバー用内視鏡4の挿入部14の先
端には、硬性の材質で構成された先端硬性部15が設け
られ、この先端硬性部15の後方に湾曲可能な湾曲部1
6が連設されている。この先端硬性部15を含む挿入部
14の先端側は、断面形状が略D字形状となるように構
成されている。
【0021】先端硬性部15には、観察光学系17と照
明光学系18とが先端構成部先端面19より突出して設
けられている。ここで、先端構成部先端面19は平面状
に形成され、観察光学系17,照明光学系18は、それ
ぞれのレンズを固定する観察光学系用レンズ枠31,照
明光学系用レンズ枠32と共に、先端構成部先端面19
より突出するように配設されている。なお、観察光学系
17と観察光学系用レンズ枠31、照明光学系18と照
明光学系用レンズ枠32は、それぞれ接着により固定さ
れている。
【0022】図3にカバー3の挿入部カバー部22の先
端部分の構成を示す。挿入部カバー部22は、先端側に
樹脂等で形成されたカバー先端部41が設けられ、この
カバー先端部41の後方に軟性の高分子材料等からなる
カバー外皮42が水密的に接続固定されて構成されてい
る。また、図示しないが、挿入部カバー部22内には、
送気管路26、送水管路27、及び吸引管路28が挿通
しており、カバー先端部41で開口している。
【0023】カバー先端部41には、送気管路26及び
送水管路27の開口部に対向して配置され観察光学系1
7に向かって流体を噴出するノズル43、及び吸引管路
開口部44が設けられている。また、前述したカバー用
内視鏡4の観察光学系17及び照明光学系18がそれぞ
れ嵌合する観察光学系用孔45、照明光学系用孔46が
設けられ、この観察光学系用孔45及び照明光学系用孔
46の先端部には、挿入部カバー部22の内部と外部と
を隔離するカバーガラス等からなるレンズカバー47が
水密的に設けられている。この構成により、挿入部カバ
ー部22に内視鏡の挿入部14を挿入した場合、先端硬
性部15はカバー先端部41及びカバー外皮42により
水密的に覆われ、外部環境から隔離されるようになって
いる。
【0024】このため、内視鏡検査に使用した場合、カ
バー用内視鏡4の挿入部14等は汚染されない状態が維
持される。一方、カバー3は汚染されるので、使用後に
廃棄される使い捨て用のカバーとなる。
【0025】図4は挿入部カバー部22にカバー用内視
鏡4の挿入部14を挿入した際の先端部の断面構成を示
したものである。なお、図4はカバー用内視鏡4の観察
光学系17及び照明光学系18の中心を結んだ断面図で
ある。
【0026】挿入部カバー部22のカバー先端部41に
は、観察光学系用孔45及び照明光学系用孔46による
凹部と、前記孔45、46の間の凸部48とが形成さ
れ、観察光学系用孔45,照明光学系用孔46にそれぞ
れカバー用内視鏡4の先端構成部先端面19より突出し
た観察光学系17,照明光学系18が嵌合するようにな
っている。ここで、カバー先端部41は、少なくとも観
察光学系用孔45と照明光学系用孔46との間の凸部4
8が光学的不透明材料で形成されている。
【0027】本実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置
1では、カバー用内視鏡4に清潔なカバー3を装着し、
カバー用内視鏡4が外部環境から隔離された状態のカバ
ー方式内視鏡2として、体腔内等の検査対象部位に挿入
する。内視鏡使用時には、カバー用内視鏡4はカバー3
によって覆われているため、清潔な状態が保たれる。ま
た、送気管路26,送水管路27、及び吸引管路28
は、カバー3側に取り付けられており、使用後はカバー
3と共に破棄されるため、汚染された管路が再使用され
ることはない。
【0028】このようにカバー方式内視鏡2を構成する
ことにより、内視鏡本体であるカバー用内視鏡4は、検
査の度に洗浄とか滅菌処理を施す必要がなく、常に清潔
に保つことができ、内視鏡検査を簡便に行うことができ
る。カバー用内視鏡4は、再洗浄及び再消毒すること無
しに連続的に使用でき、例えば一日の検査が全て終了し
たときに洗浄,滅菌処理消毒を行えば良い。よって、内
視鏡の使用効率を向上させることができる。
【0029】また、図2ないし図4のように挿入部先端
部を構成することにより、挿入部内を挿通したライトガ
イドファイバ49を介して照明光学系18より出射され
た照明光は、レンズカバー47と先端構成部先端面19
との間で反射を繰り返しても、照明光の反射光がカバー
先端部41の凸部48によって遮られ、観察光学系17
に入射することがない。よって、フレアの発生を確実に
防止することができる。また、カバー用内視鏡4の先端
構成部先端面19は平面で構成され、複雑な凹凸面を形
成する必要がないため、先端硬性部15の加工が容易で
あり、部品コストや組立コストを低く抑えることがで
き、カバー方式内視鏡を安価に構成することができる。
【0030】ここで、カバー用内視鏡4の光学系の組立
方法について図5及び図6を参照しながら説明する。
【0031】カバー用内視鏡の光学系は、レンズカバー
と組み合わせて使用されるため、その光学性能(視野ケ
ラレ等)を考慮すると、観察光学系については光学系の
先端面とレンズカバーとを突き当てて当接させた状態に
することが望ましい。一方、照明光学系についても、照
明光の配光といった点を考慮すると光学系の先端面をレ
ンズカバーに極力近づける(0〜0.1mm程度の範囲に
する)ことが望ましい。
【0032】このように光学系の先端面とレンズカバー
との距離を設定するための組立方法を以下に示す。図5
は光学系の組立てに用いる冶具を、図6は図5の冶具を
用いた光学系の組立て手順を示したものである。
【0033】光学系組立て用冶具51は、図5(a)に
示すように略円柱形状に構成されており、カバー用内視
鏡の先端硬性部15がガタつきなく嵌合する嵌合穴52
を有している。図5(b)は光学系組立て用冶具51の
軸方向断面を示したものであり、嵌合穴52の底面53
は、側面54に対して垂直でかつ平面となるように形成
されている。なお、嵌合穴52の底面53には、カバー
用内視鏡の観察光学系17に相当する部分に0〜0.1
mm程度くぼんだ凹部55を設けても良い。
【0034】光学系を先端硬性部15に組み付ける際に
は、まず、図6(a)に示すように、先端硬性部15に
照明光学系18を先端側から挿入し、接着、ビス止め等
によって固定する。そして、光学系組立て用冶具51
を、照明光学系18の先端面と嵌合穴52の底面53と
が当接するように先端硬性部15に被せる。その後、図
6(b)に示すように、観察光学系17を先端硬性部1
5の後端側から嵌合穴52の底面53に当接するまで挿
入し、ビス止め等によって固定する。
【0035】このように光学系組立て用冶具51を用い
て光学系を組み付けることにより、観察光学系17の先
端構成部先端面19からの高さは、照明光学系18と同
じか0〜0.1mm程度高く設定できる。従って、挿入部
カバー部22にカバー用内視鏡4の挿入部14を挿入し
た場合に、先端硬性部15の観察光学系17をレンズカ
バー47に突き当てることができると共に、照明光学系
18の先端面とレンズカバー47との距離を0〜0.1
mm程度の範囲にすることができ、所望の光学性能を得る
ことができる。また、前述した組立方法は、冶具を用い
ているため、先端硬性部やレンズ枠等の部品の寸法精度
には関係なく光学系の先端面とレンズカバーとの距離を
設定できるので、寸法のバラツキを無くすことができ、
かつ部品単価を安くできると共に組立ても容易にでき
る。
【0036】ここで、観察光学系17、照明光学系18
の先端部の他の構成例を図7に示す。観察光学系17と
観察光学系用レンズ枠31、照明光学系18と照明光学
系用レンズ枠32は、それぞれの光軸方向の位置関係は
一般には図4に示すように先端面が同一面となってい
る。光学系とレンズ枠との位置関係はこれに限定される
ものではなく、図7(a)に示すように光学系を少し突
出させたり、図7(b)に示すようにレンズ枠を少し突
出させるようにしても良い。図7(a)の場合にはレン
ズがレンズカバー47に確実に密着するので、光学系に
対するゴミ等の影響を低減させることができる。図7
(b)の場合にはレンズ枠がレンズの周りを全て覆うよ
うになるので、レンズに傷が付くことを防止できる効果
がある。
【0037】ところで、前述のカバー方式内視鏡におい
ても、被検体への挿入性の向上や患者の苦痛の低減など
を図るため、従来のカバーを用いない内視鏡と同様に、
挿入部の細径化が望まれている。このため、本実施例の
カバー用内視鏡4は、図8の先端硬性部断面図に示すよ
うに、先端硬性部15内において固体撮像素子、観察光
学系等からなる撮像部56の両側部にライトガイドファ
イバ49が配置されている。すなわち、断面が略D字形
をした先端硬性部15の短軸57上に、撮像部56の長
軸を一致させて配置する。そして、この撮像部56の両
側部にライトガイドファイバ49を配置する。このよう
な配置にすることにより、先端硬性部15におけるデッ
ドスペースを最小にすることができ、挿入部先端部を細
径化することができる。
【0038】また、撮像部56の両側部にライトガイド
ファイバ49を配設したことにより、照明光の配光性を
良くすることができるため、視野内をムラなく照明で
き、観察の盲点を無くすことができる。このとき、先端
硬性部15の断面は略D字形状となっているが、先端硬
性部15の短軸57上の長さは、撮像部56を挿入する
ための撮像部用孔58の周辺部59における肉厚をある
程度確保して所定の強度を得るために、挿入部中心軸6
0を越えて平面部61が設けられるような長さとなって
いる。
【0039】図9は本発明の第2実施例に係る、内視鏡
カバーをカバー用内視鏡に装着した状態の挿入部先端部
の構成を示す断面図である。
【0040】第2実施例は、第1実施例のカバー用内視
鏡の先端硬性部の変形例である。
【0041】カバー用内視鏡の先端硬性部15aには、
第1実施例と同様に観察光学系17と照明光学系18と
が先端構成部先端面19より突出して設けられている。
そして、観察光学系17,照明光学系18のそれぞれの
レンズを固定する観察光学系用レンズ枠31,照明光学
系用レンズ枠32の突出部周囲には、このレンズ枠3
1,32の高さと同じかあるいは0〜0.5mm程度低い
高さに設定された観察レンズ保護枠62,照明レンズ保
護枠63がそれぞれ配設されている。観察レンズ保護枠
62,照明レンズ保護枠63は、SUS,アルミ等の金
属材料、あるいはポリサルフォン,ポリフェニレンオキ
サイド,ポリエーテルイミド等の樹脂材料により構成さ
れている。
【0042】その他の構成は第1実施例と同様であり、
説明を省略する。
【0043】前記のようにレンズ保護枠62,63を設
けることにより、第1実施例の効果に加えて、例えばカ
バー用内視鏡を持ち運ぶ際に誤って先端硬性部を検査台
等にぶつけてしまっても、観察光学系17,照明光学系
18に加わる衝撃を弱めることができるため、光学系の
割れ、ひび等の発生を防止でき、また、観察光学系17
と観察光学系用レンズ枠31との間あるいは照明光学系
18と照明光学系用レンズ枠32との間に設けられる接
着剤の前記衝撃によって生じる剥離や、この剥離によっ
て生じる水漏れ、レンズの脱落等を防止できる効果があ
る。
【0044】なお、内視鏡カバー先端部の変形例とし
て、前述の実施例のようにレンズカバーを観察光学系1
7,照明光学系18それぞれに対応して複数設けるもの
に限らず、図10に示すように、観察光学系17及び照
明光学系18を全て覆うような一枚式のレンズカバー6
4を設けたカバー先端部41aとしても良い。このよう
に内視鏡カバー先端部を構成した場合においても、第1
実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0045】また、カバー用内視鏡の光学系の構成の変
形例として、照明光学系の取り付けにネジ部を用いた例
を図11に示す。図11は変形例のカバー用内視鏡の挿
入部71に内視鏡カバーの挿入部カバー部72を装着し
た状態を示す先端部断面図である。
【0046】挿入部71の先端には先端硬性部73が設
けられ、この先端硬性部73の後端側に複数の湾曲駒7
4が連結されており、先端部が湾曲可能になっている。
そして、先端硬性部73には、観察光学系75,固体撮
像素子76等を有する撮像部77と、照明レンズ78,
ライトガイドファイバ79を有する照明光学系80のそ
れぞれの先端側が固定されている。
【0047】撮像部77は、観察光学系75を収納する
観察光学系用レンズ枠81を有しており、先端硬性部7
3において軸方向に設けられた観察光学系挿入孔の側部
には、撮像部77を固定する固定ネジ82が設けられて
いる。この固定ネジ82をねじ込むことによって固定ネ
ジ先端の凸部83が観察光学系用レンズ枠81側部の凹
部84に嵌合し、先端硬性部73に観察光学系75が固
定されるようになっている。撮像部77における観察光
学系75の後端側には、固体撮像素子76、電子部品8
5を搭載した回路基板86等が設けられ、これらが絶縁
部材からなる絶縁枠87,88内に収納されて取り付け
られている。
【0048】一方、照明光学系80は、ライトガイドフ
ァイバ79の先端部に照明レンズ78が配置され、照明
レンズ78とライトガイドファイバ79の先端側とを収
納する照明光学系用レンズ枠89を有しており、照明光
学系用レンズ枠89の後端側にはライトガイドファイバ
79を被覆するチューブ90が接続されている。照明光
学系用レンズ枠89は、先端硬性部73に軸方向に設け
られた照明光学系挿入孔に嵌入する円筒部91と、円筒
部91の後方に形成された前記円筒部91よりも大きな
外径を有するネジ部92と、ネジ部92の後端部に設け
られたすり割り部93とから構成されている。先端硬性
部73における前記ネジ部92に対応する位置には雌ネ
ジ部94が形成されており、この雌ネジ部94に前記ネ
ジ部92を螺合することによって先端硬性部73に照明
光学系80が固定されるようになっている。前記照明光
学系用レンズ枠89と先端硬性部73とに形成したネジ
部のネジピッチは0.3mmから1mm程度に設定されてい
る。
【0049】このように構成されたカバー用内視鏡の挿
入部を覆う挿入部カバー部72は、カバー本体95の先
端部における観察光学系75及び照明光学系80に対応
する位置に、ガラスあるいはプラスチック等の透明体か
らなるレンズカバー96が設けられており、挿入部カバ
ー部72にカバー用内視鏡の挿入部71を挿入した状態
で観察光学系75及び照明光学系80の先端面とレンズ
カバー96の内面とが密着するようになっている。
【0050】カバー用内視鏡の挿入部71の先端部を組
み立てる際には、まず先端硬性部73に観察光学系75
を取り付けた後、観察光学系75の先端面と照明光学系
80の先端面とが同一平面内に位置するように、照明光
学系用レンズ枠89を先端硬性部73に螺合して組み付
ける。
【0051】このとき、照明光学系80の先端面の位置
調整は、照明光学系用レンズ枠89後端部のすり割り部
93に冶具を差し込んでレンズ枠を回転させ、ネジ部9
2を先端硬性部73に対して進退させることによって行
う。例えば、ネジ部92のネジピッチが0.5mmの場
合、照明光学系80を軸方向に0.1mm移動させたいと
きは照明光学系用レンズ枠89を72度回転させれば良
い。また、このように照明光学系80の先端面の高さ調
整を行った後に、ライトガイドファイバ79の後端部を
固定するようにすれば、ライトガイドファイバ79がね
じれた状態で固定されて組み立てられることを防止でき
る。
【0052】このように照明光学系を軸方向に対して進
退可能に先端硬性部へ取り付ける構成とすることによっ
て、組み付ける際に光学系を回転させて高さ調整を行う
ことができ、比較的大きな回転角度で光学系の突出量の
微調整ができるため、挿入部先端部における光学系の組
み立てが容易であり、かつ光学系の位置調整も容易に行
うことが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部先端部の加工性が良く、安価に構成することがで
き、かつフレアを確実に防止することが可能となる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を示す
説明図
【図2】カバー用内視鏡の挿入部先端部の構成を示す斜
視図
【図3】内視鏡カバーの挿入部カバー部先端部の構成を
示す斜視図
【図4】内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態
の挿入部先端部の構成を示す断面図
【図5】カバー用内視鏡の光学系の組立てに用いる冶具
の構成を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は軸
方向断面図
【図6】図5の冶具を用いた光学系の組立て手順を示し
た説明図
【図7】観察光学系または照明光学系の先端部の他の構
成例を示す断面説明図
【図8】カバー用内視鏡の先端硬性部における配置を示
す横断面図
【図9】本発明の第2実施例に係る、内視鏡カバーをカ
バー用内視鏡に装着した状態の挿入部先端部の構成を示
す断面図
【図10】内視鏡カバー先端部の変形例を示す斜視図
【図11】カバー用内視鏡の光学系の構成の変形例を示
した図であり、内視鏡挿入部に挿入部カバー部を装着し
た状態の先端部断面図
【符号の説明】
3…内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 14…内視鏡挿入部 15…先端硬性部 17…観察光学系 18…照明光学系 22…挿入部カバー部 31…観察光学系用レンズ枠 32…照明光学系用レンズ枠 41…カバー先端部 42…カバー外皮 45…観察光学系用孔 46…照明光学系用孔 47…レンズカバー 49…ライトガイドファイバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長の挿入部の先端部に観察光学系と照
    明光学系とを備え該挿入部にカバーを装着可能としたカ
    バー用内視鏡と、少なくとも前記カバー用内視鏡の挿入
    部を覆うものであって前記観察光学系及び照明光学系の
    先端部に相対する位置に透明なレンズカバーを設けた内
    視鏡カバーとを有する内視鏡カバー方式の内視鏡装置で
    あって、 前記カバー用内視鏡の観察光学系及び該観察光学系を収
    納するレンズ枠を含む観察光学系部材と、前記照明光学
    系及び該照明光学系を収納するレンズ枠を含む照明光学
    系部材とを、該カバー用内視鏡の挿入部先端面より所定
    の高さ突出するよう挿入部先端部に組み付けて配設する
    一方、 前記内視鏡カバーの挿入部カバー部の先端部内面に前記
    観察光学系及び照明光学系の突出部と嵌合するよう凹凸
    部を形成し、前記観察光学系と照明光学系との間に位置
    する凸部を不透明部材によって形成したことを特徴とす
    る内視鏡カバー方式の内視鏡装置。
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