JP3344256B2 - 親水性被膜形成用コーティング液およびその製造方法 - Google Patents

親水性被膜形成用コーティング液およびその製造方法

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    • C03C2218/113Deposition methods from solutions or suspensions by sol-gel processes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親水性被膜形成用
コーティング液およびその製造方法に関し、特にガラ
ス、ミラー、金属等の表面に親水性被膜を形成するのに
用いる親水性被膜形成用コーティング溶液およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、無機ガラス等は、透明基材と
しての性質を活かして、例えば窓ガラス、鏡面、眼鏡レ
ンズなどの物品に広く利用されている。しかしながら、
これら透明基材を用いた物品は、高温高湿の場所または
温度や湿度差の大きい境界面などにおいて使用すると物
品の表面に結露を生じ、これに起因して物品の表面が曇
りを帯びるという欠点があった。
【0003】特に透明基材のうちでも、窓ガラス、眼鏡
レンズ、鏡などにおいて製品の表面が曇ったりすること
は重大な問題である。従って各方面からこれらの改良に
関する要望がなされており、これまでに透明基材をはじ
めとする各種物品に対して親水性や耐久性を付与しよう
とする試みが種々提案されている。
【0004】基材表面の曇りを防止する方法として、ガ
ラス等の表面に親水性の被膜を形成することが行われて
いる。最も簡単な手段として、界面活性剤を表面に塗布
することで曇りを防ぐことができることは古くから知ら
れており、界面活性剤にポリアクリル酸やポリビニルア
ルコールなどの水溶液ポリマーを配合することでその効
果の持続性を上げる試みがなされている(例えば、特開
昭52−101680号公報等)。しかしながら、この
方法においては、一時的に親水性を付与するのみであり
連続的な効果を期待することはできない。
【0005】また、特開昭55−154351号公報に
は、ガラス基材表面に、モリブデン酸化物および/また
はタングステン酸化物とリン酸化物とを含む薄膜を物理
蒸着や化学蒸着等で形成することにより親水性に優れた
親水性薄膜を得る方法が提案されている。特開昭54−
105120号公報には、P2 Oを含むガラスに、P 2
5 の液体または蒸気を接触させることにより親水性を
付与する方法が提案されている。特開昭53−5849
2号公報には、スルホン酸型両性界面活性剤および無機
塩または酢酸塩を含む組成物を低級アルコール溶液を用
いて基材に塗布することにより密着性に優れた親水膜を
形成する方法が提案されている。しかしながら、どちら
の方法においても親水性能の長期持続性に劣るという欠
点があった。
【0006】一方、ガラス上にチタニア膜を形成し、光
触媒の特性によって水や空気中の汚染物質または臭気物
質を分解したり、表面に付着する汚染物質を分解して清
浄な表面を保とうとする試みが行われてきた(特開昭6
3−97234号公報、特開平2−223909号公
報、特開平7−100378号公報)。これらチタニア
膜に紫外線が照射された後は、膜表面が清浄化されてい
るため、優れた親水性を示すことは周知のことである。
また、ゾルゲル法によるチタニア膜を形成する方法も多
数出願されている(特開平7−100378号公報
等)。
【0007】しかしながら、このようなチタニア膜をこ
のまま使用すると、光照射された後は親水性表面が得ら
れるが、光が照射されない状況が続くと、徐々にチタニ
ア表面に有機化合物が付着し親水性が失われてしまうと
いう欠点があった。この欠点を防止する方法としては、
優れた親水性をもつ、シリカやアルミナなどの金属酸化
物をチタニアと混合し、光が照射されない状況が長時間
続いても親水性が維持されるようにすることが考えられ
る。このような構成の膜によれば、親水性能の持続性に
優れ、かつ無機膜であるために耐久性もよい、親水性ま
たは防曇性ガラスやミラーを得ることができる。
【0008】チタニアにシリカやアルミナ等の金属酸化
物を添加した膜をガラス上に形成する方法としては、ゾ
ルゲル法が簡便である。この場合、チタンアルコキシド
を含む溶液を加水分解して得られたチタニアゾルにシリ
カやアルミナのゾルを添加して基板上に塗布し、焼成す
ることが考えられるが、通常のチタニアゾルは加水分解
速度が非常に速いため、上記のような混合ゾルにする
と、混合後短時間で白沈したり、ゲル化したりするの
で、透明な膜の形成が困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の技術においては、持続性を有し耐久性を満足する
親水性被膜としては、チタニアにシリカやアルミナを添
加した系が考えられるが、これをゾルゲル法で作製する
ために安定性(ポットライフ)の良いコーティング溶液
が必要であった。
【0010】本発明は、このような従来技術の欠点を解
消しようとするものであり、親水性と耐久性に優れた親
水性被膜を基材上に形成するために用いる、安定性の良
い親水性被膜形成用コーティング液およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、チタンアルコキシドを
含む溶液と特定のジオール型の有機化合物とで形成され
るチタンの錯体を用いることにより、安定性が良く優れ
た親水性被膜を得られることを見い出し、本発明に到達
した。
【0012】本発明の上記の目的は、チタンアルコキシ
ドを含む溶液と、以下の一般式
【化3】 で表されるジオール型の有機化合物とで形成されるチタ
ンの錯体を加水分解処理したチタニアゾルと、シリカゾ
ルおよび/またはアルミナゾルとを有することを特徴と
する親水性被膜形成用コーティング液およびその製造方
法により達成された。
【0013】本発明で用いるジオール型の有機化合物の
中でも特に好ましいのは、2−エチル−1,3−ヘキサ
ンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、および2−メチ
ル−2,4−ペンタンジオールから成る群から選ばれた
少なくとも1種を用いることであり、これにより得られ
るコーティング液の安定性と親水性被膜の性状は極めて
優れたものである。
【0014】チタンアルコキシドとしては、公知のもの
の中から適宜選択して使用することができるが、特に炭
素数1〜5までの少なくとも1種を用いることが好まし
い。その具体的としては、チタニウムメトキシド、チタ
ニウムエトキシド、チタニウムn−プロポキシド、チタ
ニウムiso−プロポキシド、チタニウムn−ブトキシ
ド、チタニウムiso−ブトキシド、チタニウムsec
−ブトキシド等が挙げられるが、この例に特に限定され
るものではない。
【0015】このチタンアルコキシドは、有機溶媒に溶
解して使用するが、用いる有機溶媒としては、チタンア
ルコキシドと加えるジオール型の有機化合物を溶解する
ものであれば、特に制限されるものではない。その具体
的としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピ
ルアルコール等の1級アルコール、イソプロピルアルコ
ール等の2級アルコール、ターシャルブタノール等の3
級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の
脂肪族、芳香族、脂環式の炭化水素等の一般的な溶媒が
挙げられ、これらを単独で、または混合して用いること
ができる。チタンアルコキシドを含む溶液にジオール型
の有機化合物を加えた後、20〜80℃で攪拌を行なう
ことによってチタン錯体が形成される。
【0016】チタンアルコキシドは、加水分解速度が非
常に速いため、チタンアルコキシド溶液にそのまま水を
添加すると白沈を生じやすい。また、シリカやアルミナ
のゾルを添加したときにゲル化しやすく不安定で、透明
な膜が得られない。そこで、ジオール型の化合物を配位
子として用い、チタン錯体を形成することによって、水
に対する安定性が増し、他の金属酸化物と混合する際に
安定性が向上する。このため透明な膜が得られる。ま
た、空気中の水分による加水分解も抑制できるため、保
存安定性が増す。さらに、配位子として本発明による化
合物を用いることによって成膜や焼成時にチタニアの結
晶化が適度に進むため、光触媒性能に非常に優れた膜が
得られる。
【0017】チタンアルコキシドに対するジオール型の
有機化合物の添加量は、モル比で1:1〜8の範囲とな
るようにする必要がある。これよりも有機化合物が少な
いと、チタニアゾルの安定性が不足し、これよりも多い
と親水性被膜を形成した後の焼成で、有機化合物が分解
することによって生じる空孔が多すぎて膜の耐磨耗性が
不十分になる。
【0018】チタン錯体を形成した後に、加水分解処理
を行ないチタニアゾルを得る。加水分解処理は、水を添
加して行なう。水の添加量としては、チタンアルコキシ
ドの当モルから4倍モル程度が好ましい。水の添加量が
少なすぎると加水分解が十分に進まず、多すぎるとゾル
液の安定性が悪くなる。
【0019】加水分解を進める際、チタン錯体を安定化
するために、溶液を酸性にすることがより好ましい。酸
性にするために加える酸としては、公知の酸の中から適
宜選択して使用することができ、例えば塩酸、硝酸、硫
酸、酢酸などが挙げられる。水を加えた後、チタン錯体
溶液を、20〜80℃で攪拌することによって加水分解
を進め、チタニアゾルが得られる。
【0020】上記のチタニアゾルに、シリカゾルおよび
/またはアルミナゾルを加えることによって、親水性被
膜形成用コーティング液が得られる。シリカゾルとアル
ミナゾルの添加量は、チタニア60〜90重量%に対し
て、シリカとアルミナを合わせて10〜40重量%とな
るようにする必要がある。これよりもシリカとアルミナ
の添加量が少ないと、得られる親水性被膜に光が照射さ
れない場合の親水性の維持性が不足し、これよりも多い
と得られる親水性被膜の表面に汚染物質が付着した場合
の光分解性が不足する。
【0021】加えるシリカゾルやアルミナゾルとして
は、金属アルコキシドから作製した様な、オリゴマー・
プレポリマータイプのものを用いてもよいし、シリカや
アルミナのコロイド粒子が分散したコロイド溶液を使用
してもよい。また、シリカゾルまたはアルミナゾルとし
ては、一般に市販されているものを用いることもでき
る。具体的に、例えばシリカゾルとしてはスーパーセラ
(大八化学工業所製の商品名)、セラミカ(日板研究所
製の商品名)、HAS(コルコート社製の商品名)、コ
ルコート6P(コルコート社製の商品名)、アトロンS
iN−500(日本曹達株式会社製の商品名)、CGS
−D1−0600(チッソ株式会社製の商品名)、スノ
ーテックス(日産化学工業株式会社製の商品名)、アル
ミナゾルとしては、アルミナゾル−100、アルミナゾ
ル−200、アルミナゾル−500(日産化学工業株式
会社製の商品名)、カタロイドAS−3(触媒化成工業
株式会社製の商品名)などを挙げることができる。
【0022】また、加えるシリカゾルやアルミナゾル
は、酸性のもの、または酸性で安定なものを用いること
が好ましい。本発明で用いるチタニアゾルは、酸性域で
安定なため、溶液の安定性を確保するために、加える金
属酸化物ゾルも酸性域で安定でることが好ましい。
【0023】コロイド粒子系の金属酸化物を用いる場合
には、コロイド粒子の粒子径がシリカならば3〜20n
mの範囲にあることが必要であり、アルミナならば5〜
20nmの範囲にあることが好ましい。これよりも小さ
なコロイド粒子は現実に得られにくく、逆にこれより大
きいと得られる親水性被膜の透明性が低くなる。
【0024】使用する金属酸化物ゾルは、水系ではなく
有機溶媒系であることがより好ましい。市販されている
ものとしては、例えばシリカゾルではMA−ST−Mや
IPA−STやIPA−XS(日産化学工業株式会社製
の商品名)などが挙げられる。有機溶媒系の金属酸化物
ゾルを用いることによって、よりポットライフの長い安
定したコーティング溶液が得られる。もちろん、水系の
ものを使用しても問題なく親水性被膜を形成することが
できるが、24hr程度でゲル化が生じるため、コーテ
ィング液の調整後短時間で膜形成を行なう必要がある。
コーティング液中の水分含有量は5重量%以下とする
と、ゲル化しにくく扱いが容易である。
【0025】シリカやアルミナなどの金属酸化物ゾルと
しては、コロイド粒子分散タイプ以外のものを用いる場
合には、その添加量はチタニアを含めた全金属酸化物の
15重量%以下とするのが好ましい。15重量%を超え
ると、得られる親水性被膜の光触媒性が低下してしま
う。
【0026】親水性コーティング液は、必要に応じて溶
媒を希釈して用いることができる。希釈に使用する溶媒
としては、コーティング液中に含まれる金属酸化物ゾル
が溶解するものであれば何でもよいが、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロピルアルコール等の1級アルコ
ール、イソプロピルアルコール等の2級アルコール、タ
ーシャルブタノール等の3級アルコール、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類、エーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン等の脂肪族、芳香族、脂環式の
炭化水素等の一般的な溶媒が挙げられ、これらを単独
で、または混合して用いることができる。
【0027】このようにして得られたコーティング液を
基板表面に塗布し、焼成処理を行なうことによって、親
水性と耐久性に優れた親水性被膜を形成することができ
る。使用する基板としては、金属、ガラス、樹脂等の無
機や有機の材料が挙げられる。また、透明基材、不透明
基材、または透明基材の片面にミラー処理された鏡体で
あっても使用することができる。
【0028】基板上に親水性被膜形成用のコーティング
液を塗布する方法としては、公知の塗布手段の中から適
宜選択して使用することができ、例えば、浸漬引上げ法
(ディッピング法)、スプレー法、フローコート法、ス
ピンコート法などが挙げられる。
【0029】コーティング液を塗布後に、300〜85
0℃で焼成することによって親水性被膜が得られる。焼
成温度が300℃より低いと、膜硬度が不足するし、8
50℃より高いと、チタニアがルチン型に相転移しやす
く充分な光触媒性が得られにくくなる。
【0030】親水性被膜の膜厚としては、20〜300
nmの範囲にあることが好ましい。膜厚が20nmより
薄すぎると親水性能が不足し、300nmより厚すぎる
と焼成時クラックなどが発生しやすく、透明な膜が得ら
れにくくなる。
【0031】基板上に金属酸化物膜からなる第1層を形
成し、この第1層上に第2層として親水性被膜を形成し
た2層構成としてもよい。第1層の金属酸化物として
は、例えばシリカなどを用いることができる。
【0032】チタニアの光触媒特性によって汚れを分解
するための光源としては、400nm以下の紫外線を含
むものが良く、例えば太陽光、水銀等、蛍光灯、ハロゲ
ンランプ、ショートアークキセノン光、レーザー光など
が挙げられる。本発明では、親水性被膜を形成した部分
に直接光が照射されるように光源を設けてもよいが、通
常は特別に光源を要せず、例えば室内の蛍光灯や太陽な
どの自然光によって充分に性能を得ることができる。
【0033】以上説明したように、本発明によれば、チ
タン錯体を形成してから加水分解したチタニアゾルを用
いることによって、コーティング液の安定性が高くな
り、これにより形成される親水性被膜も親水特性の非常
に優れたものを得ることができる。
【0034】チタニアゾルの安定性を高めるために、ジ
エタノールアミンなどのアミン系有機化合物やエチレン
グリコールを配位子として用い、チタン錯体を形成する
方法は一般的である。しかし、アミン系配位子は塩基性
域で安定であるのに対して、シリカゾルやアルミナゾル
は、一般的に酸性安定のものが多く、これらの添加によ
ってゲル化が生じ、透明な親水性被膜を形成することが
できない。また、エチレングリコールを配位子とする
と、酸性領域で安定なため、シリカやアルミナを添加し
ても透明な親水性被膜が形成できるが、得られた被膜の
光触媒性能は必ずしも良くない。本発明によるジオール
型の有機化合物以外のもの、例えば2−(2−メトキシ
エトキシ)エタノールのような配位子を用いた場合で
も、透明な親水性被膜は形成できたが、光触媒性能はや
はり良くなかった。
【0035】従って本発明では、特に以下の化4で示さ
れるジオール型の有機化合物を配位子とした場合に、コ
ーティング液の安定性と、得られる親水性被膜の光触媒
性能が共に優れることを見いだしたものである。
【化4】
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0037】実施例1 チタンのアルコキシドとしてチタニウムテトライソプロ
ポキシドをエタノールに0.5mol/Lとなるように
溶解し、この溶液に配位子として1,3−ブタンジオー
ルを0.5mol/Lとなるように加えて1.5時間還
流した。室温まで冷却し、この中に70%硝酸を5g添
加した後、水を0.5mol/L滴下し、1.5時間の
還流を行ない、チタニアゾルを得た。
【0038】このようにして得られたチタニアゾル溶液
とコロイダルシリカとしてIPA−S(日産化学工業株
式会社製の商品名、粒子系8〜11nm)とを混合し、
固形分濃度が3%となるように1−ブタノールで希釈し
塗布溶液を得た。コロイダルシリカの添加量は、チタニ
ア70重量%に対してシリカ30重量%となるようにし
た。
【0039】大きさ100mm×100mm、厚さ1.
9mmのクリアフロートガラス基板を中性洗剤、水、エ
タノールで順次洗浄し、乾燥した後、厚さ80nmのシ
リカの被膜を形成したものを被膜用基板とした。この被
膜用基板に上記塗布溶液をスピンコーティング法によ
り、1000rpm/分の条件でコーティングし、風乾
燥600℃で10分間焼成した。
【0040】得られた被膜は膜厚120nmの透明なも
のであった。得られた被膜表面の水滴接触角は3゜で呼
気を吹きかけても曇りは発生しなかった。また、24時
間暗室中に放置した後の接触角は7゜で呼気試験による
曇りはなかった。また、オレイン酸を付着させ接触角を
30゜以上にすると呼気によって曇りが発生した。これ
にキセノンランプで0.5mW/cm2 の紫外線を12
時間照射すると、水滴接触角は9゜となり、再び呼気試
験をすると曇りは発生しなかった。
【0041】本実施例で使用したシリカゾルは、有機溶
媒系のため、コーティング液中の含水量は5重量%以下
となっている。コーティング液を密閉容器内で室温で2
時間保管した後も、同様に被膜を形成することができ
た。
【0042】実施例2 配位子として2−メチル−2,4−ペンタンジオールを
用いた以外は、実施例1と全く同様にコーティング液を
製造し、親水性被膜を形成したところ、厚さ120nm
の透明な被膜が得られた。得られた被膜表面の水滴接触
角は3゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しなかった。
また、24時間暗室中に放置した後の接触角は8゜で呼
気試験による曇りはなかった。オレイン酸を付着させ接
触角を30゜以上にすると呼気によって曇りが発生し
た。これにキセノンランプで0.5mW/cm2 の紫外
線を12時間照射すると、水滴接触角は10゜となり、
再び呼気試験をすると曇りは発生しなかった。
【0043】本実施例で使用したシリカゾルは、有機溶
媒系のため、コーティング液中の含水量は5重量%以下
となっている。コーティング液を密閉容器内で室温で2
週間保管した後も、同様に被膜を形成することができ
た。
【0044】実施例3 配位子として2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールを用いた以外は、実施例1と全く同様にコー
ティング液を製造し、親水性被膜を形成したところ、厚
さ110nmの透明な被膜が得られた。得られた被膜表
面の水滴接触角は3.5゜で呼気を吹きかけても曇りは
発生しなかった。また、24時間暗室中に放置した後の
接触角は8゜で呼気試験による曇りはなかった。オレイ
ン酸を付着させ接触角を30゜以上にすると呼気によっ
て曇りが発生した。これにキセノンランプで0.5mW
/cm2 の紫外線を12時間照射すると、水滴接触角は
7゜となり、再び呼気試験をすると曇りは発生しなかっ
た。
【0045】本実施例で使用したシリカゾルは、有機溶
媒系のため、コーティング液中の含水量は5重量%以下
となっている。コーティング液を密閉容器内で室温で2
週間保管した後も、同様に被膜を形成することができ
た。
【0046】実施例4 添加する金属酸化物ゾルとして、アルミナゾルを用いた
以外は、実施例1と全く同様にコーティング液を製造
し、親水性被膜を形成した。アルミナゾルはコロイド粒
子分散型のアルミナゾル−520(日産化学工業株式会
社製の商品名、粒子系10〜20nm)を用いた。
【0047】得られた親水性被膜は、厚さ110nmの
透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接触角
は、4.5゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しなかっ
た。また、24時間暗室中に放置した後の接触角は13
゜で呼気試験により曇りが発生したがすぐに消滅した。
オレイン酸を付着させ接触角を30゜以上にすると呼気
によって曇りが発生した。これにキセノンランプで0.
5mW/cm2 の紫外線を12時間照射すると、水滴接
触角は10゜となり、再び呼気試験をすると曇りは発生
しなかった。
【0048】本実施例によるコーティング液で使用した
アルミナゾルは水系であるので、コーティング液の含水
量は10重量%以上となっている。このため、有機溶媒
系のシリカゾルを用いた実施例1〜3ほどの液安定性は
なかった。しかし24時間以内ならば、透明膜を成膜す
ることが可能であった。
【0049】実施例5 添加する金属酸化物ゾルとしては、アルミナゾルとシリ
カゾルの両方を用いた以外は、実施例1と全く同様にコ
ーティング液を製造し、親水性被膜を形成した。アルミ
ナゾルはコロイド粒子分散型のアルミナゾル−520
(日産化学工業株式会社製の商品名、粒子系10〜20
nm)を、シリカゾルとしてはIPA−XS(日産化学
工業株式会社製の商品名、粒子系4〜6nm)を用い
た。金属酸化物の混合比は、チタニア70重量%、アル
ミナ10重量%、シリカ20重量%となるようにした。
【0050】得られた親水性被膜は、厚さ120nmの
透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接触角は
4゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しなかった。ま
た、24時間暗室中に放置した後の接触角は12゜で呼
気試験により曇りが発生したがすぐに消滅した。オレイ
ン酸を付着させ接触角を30゜以上にすると呼気によっ
て曇りが発生した。これにキセノンランプで0.5mW
/cm2 の紫外線を12時間照射すると、水滴接触角は
9゜となり、再び呼気試験をすると曇りは発生しなかっ
た。本例によるコーティング液は、調整後24時間以内
であれば透明膜を形成可能であった。
【0051】実施例6,7 添加するシリカゾルとして、IPA−XS(日産化学工
業株式会社製の商品名、粒子系4〜6nm)と、コルコ
ート6P(コルコート社製の商品名)との2種類を用い
た以外は、実施例1と全く同様にコーティング液を製造
した。金属酸化物の混合比は、チタニア80重量%、I
PA−XS10重量%、コルコート6P10重量%(実
施例6)、および、チタニア80重量%、IPA−XS
5重量%、コルコート6P15重量%(実施例7)の2
通りを検討した。
【0052】得られた親水性被膜は、ともに厚さ110
nmの透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接
触角は、実施例6,7ともに4゜で呼気を吹きかけても
曇りは発生しなかった。また、24時間暗室中に放置し
た後の接触角は6゜(実施例6)と9゜(実施例7)で
呼気試験により曇りはなかった。オレイン酸を付着させ
接触角を30゜以上にすると、実施例6,7とも呼気に
よって曇りが発生したが、キセノンランプで0.5mW
/cm2 の紫外線を12時間照射すると、水滴接触角は
8゜(実施例6)と10゜(実施例7)となり、再び呼
気試験をすると曇りは発生しなかった。本実施例による
コーティング液は、調整2週間後にも透明膜を形成する
ことができた。
【0053】実施例8,9 配位子として添加する1,3−ブタンジオールの量を代
えた以外は、実施例1と全く同様にコーティング液を製
造した。1,3−ブタンジオールの添加量は、1.5m
ol/L(実施例8)および4.0mol/L(実施例
9)の2種類とした。
【0054】得られた親水性被膜は、ともに厚さ130
nmの透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接
触角は実施例8,9とも3.5゜で呼気を吹きかけても
曇りは発生しなかった。また、24時間暗室中に放置し
た後の接触角は7゜(実施例8)と8゜(実施例9)で
呼気試験により曇りはなかった。オレイン酸を付着させ
接触角を30゜以上にすると、実施例8,9とも呼気に
よって曇りが発生したが、キセノンランプで0.5mW
/cm2 の紫外線を12時間照射すると、水滴接触角は
10゜(実施例6)と9゜(実施例7)となり、再び呼
気試験をすると曇りは発生しなかった。本実施例による
コーティング液は、調整2週間後にも透明膜を形成する
ことができた。
【0055】実施例10,11 チタニアとシリカの比率を代えた以外は、実施例1と全
く同様にコーティング液を製造し、親水性被膜を形成し
た。金属酸化物の配合比は、チタニア90重量%に対し
てシリカ10重量%(実施例10)、および、チタニア
60重量%に対してシリカ40重量%(実施例11)と
なるようにした。
【0056】得られた親水性被膜は、ともに厚さ130
nmの透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接
触角は実施例10,11とも4゜で呼気を吹きかけても
曇りは発生しなかった。また、24時間暗室中に放置し
た後の接触角は10゜(実施例10)と6゜(実施例1
1)で呼気試験により曇りはなかった。オレイン酸を付
着させ接触角を30゜以上にすると、実施例10,11
とも呼気によって曇りが発生したが、キセノンランプで
0.5mW/cm2 の紫外線を12時間照射すると、水
滴接触角は6゜(実施例6)と11゜(実施例7)とな
り、再び呼気試験をすると曇りは発生しなかった。本実
施例によるコーティング液は、調整2週間後にも透明膜
を形成することができた。
【0057】実施例12 チタニアとアルミナの比率を代えた以外は、実施例4と
全く同様にコーティング液を製造し、親水性被膜を形成
した。金属酸化物の配合比は、チタニア60重量%に対
してアルミナ40重量%となるようにした。
【0058】得られた親水性被膜は、厚さ130nmの
透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接触角は
4゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しなかった。ま
た、24時間暗室中に放置した後の接触角は10゜で呼
気試験により曇りはなかった。オレイン酸を付着させ接
触角を30゜以上にすると、呼気によって曇りが発生し
たが、キセノンランプで0.5mW/cm2 の紫外線を
12時間照射すると、水滴接触角は11゜となり、再び
呼気試験をすると曇りは発生しなかった。本実施例によ
るコーティング液は、調整後24時間以内であれば透明
膜を形成することができた。実施例1〜12で得られた
親水性被膜の表面を、綿布に工業試験用ダスト8種を付
着したもので20回強く擦り、表面の耐傷付き性試験を
行った。実施例6、7はほとんど傷が付かず、実施例1
〜5、8〜12も数本の薄い傷が見えるものの、目立つ
傷の発生はなかった。
【0059】比較例1 配位子としてジエタノールアミンを用いた以外は、実施
例1と全く同様にコーティング液を製造したが、シリカ
ゾル添加直後、コーティング液はゲル化し被膜を形成す
るに至らなかった。
【0060】比較例2 配位子としてエチレングリコールを用いた以外は、実施
例1と全く同様にコーティング液を製造し、親水性被膜
を形成したところ、厚さ110nmの透明な被膜が得ら
れた。得られた被膜表面の水滴接触角は3.5 ゜で呼気を
吹きかけても曇りは発生しなかった。また、24時間暗
室中に放置した後の接触角は8゜で呼気試験により曇り
はなかった。オレイン酸を付着させ接触角を30゜以上
にすると、呼気によって曇りが発生した。これにキセノ
ンランプで0.5mW/cm2 の紫外線を12時間照射
しても、水滴接触角は17゜であり、再び呼気試験をす
ると曇りが発生した。上記のように、得られた親水性被
膜は光触媒性能の点で十分とは言えないものであった。
【0061】比較例3 配位子として2−(2−メトキシエトキシ)エタノール
を用いた以外は、実施例1と全く同様にコーティング液
を製造し、親水性被膜を形成したところ、厚さ110n
mの透明な被膜が得られた。得られた被膜表面の水滴接
触角は2.5゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しなか
った。また、24時間暗室中に放置した後の接触角は7
゜で呼気試験により曇りはなかった。オレイン酸を付着
させ接触角を30゜以上にすると、呼気によって曇りが
発生した。しかし、これにキセノンランプで0.5mW
/cm2 の紫外線を12時間照射しても、水滴接触角は
23゜であり、再び呼気試験をすると曇りは発生した。
上記のように、得られた親水性被膜は光触媒性能の点で
十分とは言えないものであった。
【0062】比較例4 添加するシリカゾルとして、IPA−XS(日産化学工
業株式会社製の商品名、粒子系4〜6nm)と、コルコ
ート6P(コルコート社製の商品名)の2種類を用いた
以外は、実施例1と全く同様にコーティング液を製造
し、親水性被膜を形成した。金属酸化物の混合比は、チ
タニア55重量%、IPA−XS10重量%、コルコー
ト6P35重量%となるようにした。
【0063】得られた親水性被膜は、厚さ110nmの
透明なものであった。得られた被膜表面の水滴接触角は
4゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しなかった。24
時間暗室中に放置した後の接触角は13゜で呼気試験に
より曇りが発生した後、すぐに晴れた。オレイン酸を付
着させ接触角を30゜以上にすると、実施例6,7とも
呼気によって曇りが発生したが、キセノンランプで0.
5mW/cm2 の紫外線を12時間照射しても、水滴接
触角は23゜で親水性の回復能力が低く、呼気試験によ
り曇りが発生した。上記のように、得られた親水性被膜
は光触媒性能の点で十分とは言えないものであった。
【0064】比較例5,6 配位子として添加する1,3−ブタジオールの量を代え
た以外は、実施例1と全く同様にコーティング液と親水
性被膜を作製した。1,3−ブタジオールの添加量は、
0.2モル/L(比較例5)と5.5モル/L(比較例
6)となるようにした。比較例5のコーティング液は、
シリカゾルを加えた段階でゲル化し、成膜を行なうこと
が出来なかった。比較例6により得られた親水性被膜
は、厚さ130nmの透明なものであった。得られた被
膜表面を、綿布に工業試験用ダスト8種を付着したもの
で20回強く擦ったところ、室内光でも目立つ傷が数本
発生し、耐傷付き性の面で不十分なものであった。
【0065】比較例7 チタニアとシリカの比率を代えた以外は、実施例1と全
く同様にコーティング液を製造し、親水性被膜を形成し
た。金属酸化物の配合比は、チタニア95重量%に対し
てシリカ5重量%となるようにした。得られた親水性被
膜は、厚さ110nmの透明なものであった。得られた
被膜表面の水滴接触角は4゜で呼気を吹きかけても曇り
は発生しなかった。24時間暗室中に放置した後の接触
角は20゜で呼気試験により曇りが発生した。以上よ
り、得られた親水性被膜は、光が照射されない状態での
親水性の劣化が大きく、実用性に欠けるものであった。
【0066】比較例8 チタニアとシリカの比率を代えた以外は、実施例1と全
く同様にコーティング液を製造し、親水性被膜を形成し
た。金属酸化物の配合比は、チタニア50重量%に対し
てシリカ50重量%となるようにした。得られた親水性
被膜は、厚さ130nmの透明なものであった。得られ
た被膜表面の水滴接触角は4゜で呼気を吹きかけても曇
りは発生しなかった。24時間暗室中に放置した後の接
触角は7゜で呼気試験により曇りはなかった。オレイン
酸を付着させ接触角を30゜以上にすると呼気によって
曇りが発生するようになったが、キセノンランプで0.
5mW/cm2 の紫外線を12時間照射しても、水滴接
触角は25゜となり、呼気試験による曇りは防止できな
かった 以上のように、本比較例により得られた親水性被膜は、
親水性の維持能力には優れるが、汚染し疎水化した場合
の、光分解による親水性回復能力が劣り、実用性に欠け
るものであった。
【0067】比較例9 チタニアとアルミナの比率を代えた以外は、実施例4と
全く同様にコーティング液を製造し、親水性被膜を形成
した。金属酸化物の配合比は、チタニア50重量%に対
してシリカ50重量%となるようにした。得られた親水
性被膜は、厚さ130nmでやや濁りが見られた。得ら
れた被膜表面の水滴接触角は4゜で呼気を吹きかけても
曇りは発生しなかった。また、24時間暗室中に放置し
た後の接触角は9゜で呼気試験により曇りはなかった。
オレイン酸を付着させ接触角を30゜以上にすると、呼
気によって曇りが発生するようになったが、キセノンラ
ンプで0.5mW/cm2 の紫外線を12時間照射して
も、水滴接触角は30゜となり、再び呼気試験による曇
りが発生した。以上のように、本比較例により得られた
親水性被膜は、親水性の維持能力には優れるが、汚染し
疎水化した場合の、光分解による親水性回復能力が劣
り、実用性に欠けるものであった。また、膜の透明性も
やや劣るものであった。
【0068】比較例10 コロイダルシリカとして、MA−ST−M(日産化学工
業株式会社製の商品名、粒子径20〜30nm)を用い
た以外は、実施例1と全く同様にコーティング液を製造
し、親水性被膜を形成した。得られた親水性被膜は厚さ
130nmで、やや白濁していた。得られた被膜表面の
水滴接触角は4゜で呼気を吹きかけても曇りは発生しな
かった。また、24時間暗室中に放置した後の接触角は
17゜で呼気試験により曇りが発生した。オレイン酸を
付着させ接触角を30゜以上にすると、呼気によって曇
りが発生するが、キセノンランプで0.5mW/cm2
の紫外線を12時間照射しても、水滴接触角は20゜
で、呼気試験による曇り発生は解消しなかった。以上の
ように、本比較例によるコーティング液から得られる親
水性被膜は、膜質や膜特性共に、十分なものでなかっ
た。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】表1および2の説明 膜質 ○:良好,△:やや失透,×:不透明 親水維持性(24hr暗所放置後) ○:曇りが発生しない △:曇りが発生するがすぐ消失する ×:曇りが発生して消失しない 光触媒性能(オレイン酸をキセノンランプで12hr分
解後) ○:曇りが発生しない △:曇りが発生するがすぐ消失する ×:曇りが発生して消失しない 傷つき性(8種ダストをつけた綿布で慴動後) ○:傷なし △:傷が発生するが目立たない ×:目立つ傷が発生する −:評価未実施
【0072】
【発明の効果】本発明の親水性被膜形成用コーティング
液は、安定性に優れるため、これにより得られる親水性
被膜は、親水効果が長く持続される上に、耐摩耗性にも
優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 康朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−227805(JP,A) 特開 平9−230118(JP,A) 特開 平9−248467(JP,A) 国際公開96/29375(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタンアルコキシドを含む溶液と、以下
    の一般式 【化1】 で表されるジオール型の有機化合物とで形成されるチタ
    ン錯体を加水分解処理したチタニアゾルと、シリカゾル
    および/またはアルミナゾルとを有し、チタンアルコキ
    シドに対するジオール型の有機化合物の添加量がモル比
    で1:1〜8の範囲であり、チタニア、シリカ、アルミ
    ナからなる金属酸化物の添加量がチタニア60〜90重
    量%に対して、シリカおよび/またはアルミナが10〜
    40重量%であり、シリカゾル中のコロイダルシリカの
    粒子径が3〜20nmの範囲であることを特徴とする親
    水性被膜形成用コーティング液。
  2. 【請求項2】 シリカゾルがコロイダルシリカを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の親水性被膜形成用コーテ
    ィング液。
  3. 【請求項3】 アルミナゾルがアルミナのコロイド粒子
    を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の親水性被
    膜形成用コーティング液。
  4. 【請求項4】 アルミナゾル中のアルミナのコロイド粒
    子径が5〜20nmの範囲であることを特徴とする請求
    項1〜3のうちいずれか1項に記載の親水性被膜形成用
    コーティング液。
  5. 【請求項5】 シリカゾルがシリカのコロイド粒子を含
    み、アルミナゾルがアルミナのコロイド粒子を含むこと
    を特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の
    親水性被膜形成用コーティング液。
  6. 【請求項6】 シリカゾル中のシリカのコロイド粒子径
    が3〜20nmの範囲であり、アルミナのコロイド粒子
    径が5〜20nmの範囲であることを特徴とする請求項
    1〜5のうちいずれか1項に記載の親水性被膜形成用コ
    ーティング液。
  7. 【請求項7】 ジオール型の有機化合物が2−エチル−
    1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−
    1,3−ペンタンジオール、1,3−ブタンジオール、
    および2−メチル−2,4−ペンタンジオールから成る
    群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の親水性被膜形
    成用コーティング液。
  8. 【請求項8】 チタンアルコキシドが炭素数1〜5まで
    の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜7
    のうちいずれか1項に記載の親水性被膜形成用コーティ
    ング液。
  9. 【請求項9】 含水量が0〜5重量%の範囲であること
    を特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の
    親水性被膜形成用コーティング液。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちいずれか1項に記
    載の親水性被膜形成用コーティング液の製造方法であっ
    て、チタンアルコキシドを含む溶液に、以下の一般式 【化2】 で表されるジオール型の有機化合物を加えて、20〜8
    0℃で加熱してチタン錯体を形成し、次いで該チタン錯
    体を加水分解処理して得られたチタニアゾルに、シリカ
    ゾルおよび/またはアルミナゾルを加えることを特徴と
    する親水性被膜形成用コーティング液の製造方法。
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