JP3344124B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3344124B2
JP3344124B2 JP28334094A JP28334094A JP3344124B2 JP 3344124 B2 JP3344124 B2 JP 3344124B2 JP 28334094 A JP28334094 A JP 28334094A JP 28334094 A JP28334094 A JP 28334094A JP 3344124 B2 JP3344124 B2 JP 3344124B2
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隆 川端
裕之 長沢
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  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙などの転写材を転
写材担持体で搬送しながらこの転写材に画像を転写し、
画像転写後の転写材を剥離手段によって転写材担持体か
ら剥離する画像形成装置に係り、さらに詳しくは剥離手
段を転写材担持体に接近させて位置決めする際の衝撃が
画像の品質に影響しないようにした画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー複写機やカラープリンター
のような多色画像形成装置では、転写ドラムに紙などの
転写材を吸着させて回転させている。そして、この回転
を継続させ、転写ドラムに近接した感光体ドラムを転写
材が通過する度に、転写材に一色ずつトナー像を転写
し、複数回のトナー像の転写によりカラートナー像を得
ている。一般に、転写材は静電気により転写ドラムに吸
着されており、トナー像の転写が済んだ転写材を転写ド
ラムから剥離するための種々の提案がされている。
【0003】図15は従来の画像形成装置の一例を示す
概略図である。図中、符号11は感光体ドラムを示し、
16は転写ドラムを示している。感光体ドラム11およ
び転写ドラム16は、それぞれ矢印A,Bに示す方向に
回転させられる。感光体ドラム11にはレーザ光53が
照射されることにより、潜像が形成されるようになって
おり、この潜像が現像器ユニット13によってトナー像
に現像されるようになっている。
【0004】現像器ユニット13は、ブラック用現像器
13K、イエロー用現像器13Y、マゼンタ用現像器1
3M、シアン用現像器13Cを有しており、例えばブラ
ック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の順で感光体ドラム11に現像を行う。そして、
転写ドラム16の回転に伴い、転写材が感光体ドラム1
1を通過する度に、感光体ドラム11に現像されたトナ
ー像が転写材に転写され、これらのトナー像が重ねられ
ることによってカラー画像が得られるようになってい
る。
【0005】転写ドラム16の近傍には剥離爪20が配
設されており、剥離爪20が矢印Cで示されるように回
動されることにより、その先端が転写ドラム16に接近
するようになされている。この剥離爪20と一体になさ
れたロール支持部39aには、案内ロール39が連結さ
れており、剥離爪20が回動してその先端が転写ドラム
16に接近する際に、案内ロール39が転写ドラム16
に当接し、これによって剥離爪20が位置決めされるよ
うになっている。
【0006】また、転写ドラム16の端部には案内ロー
ル39が侵入する案内溝(図示せず)が形成されてい
る。案内ロール39が転写ドラム16に当接した時に
は、剥離爪20の先端は転写ドラム16に接触せず、案
内溝に案内ロール39が侵入すると、ロール支持部39
aが再度わずかに回動し、剥離爪20の先端がさらに転
写ドラム16に接近して転写材を剥離できるようにな
る。
【0007】このような装置は、特開平1−25498
6号公報および特開平2−6983号公報に提案されて
いる。このうち特開平2−6983号公報に開示された
装置では、転写ドラムに一度に二枚の転写材を吸着可能
になっており、二枚の転写材に全てのトナー像が転写さ
れると、剥離爪が起動させられるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような画像定着装
置を使用した場合の問題について説明する。転写ドラム
16には、例えば、第1面61、第2面62、第3面6
3の3つの用紙吸着面が設定されている。第1面61は
普通のコピー用紙を吸着する面であり、第2面62は厚
紙やOHPシートなどのいわゆる腰が強くて吸着しにく
い転写材を吸着する面である。また第3面63は転写ド
ラム16に二枚のコピー用紙を吸着する場合に第1面6
1と共に用紙を吸着する面である。
【0009】図中、符号61a,62a,63aは、各
面61〜63の前端を示している。第1面61は、図示
の便宜上、第3面63と同一の大きさにしているが、例
えばA3サイズなど大きなコピー用紙をその長辺と送り
方向とが一致するように吸着する場合には、第1面前端
61aから用紙の長辺分の長さが第1面61となる。こ
のように大きな用紙は第1面61に一枚だけ吸着される
が、A4サイズやB5サイズの複数枚の用紙をその短辺
と送り方向とが一致するように送る場合には、ほとんど
の機種において、第1面61と第3面63の2箇所を使
用するようになっている。
【0010】さて、転写材を剥離する際には剥離爪20
を作動させるが、この場合は前記のように案内ロール3
9を転写ドラム16に当接させて、これによって剥離爪
20の先端が転写ドラム16に衝突しないようになって
いる。しかしながら、案内ロール39が転写ドラム16
に当接する時には、どうしても転写ドラム16に衝撃が
与えられるのを避けることができない。
【0011】したがって、転写ドラム16上の転写材に
感光体ドラム11から画像が転写される時に、剥離爪2
0を回動することにより案内ロール39が転写ドラム1
6に当接すると、この衝撃のために画像が乱れてしま
う。しかし、従来の画像形成装置では、転写材の先端が
剥離爪20に到達する直前であって、転写材の中央や後
端に感光体ドラム16から画像が転写されている時に剥
離爪20を転写ドラム16に向けて回動させていた。
【0012】また、この衝撃は転写ドラム16に接触し
ている感光体ドラム11にも伝達される。従来の画像形
成装置では、剥離爪20を転写ドラム16に向けて回動
させる時には、剥離しようとする転写材の後端に転写す
る画像の潜像がまだ形成されている途中であり、この時
の衝撃によって潜像がわずかながら乱れることがあっ
た。この場合には現像されたトナー像も乱れ、最終的に
転写材に転写された画像にもわずかに乱れが生じること
になる。
【0013】これらに起因する画像の乱れを防止するた
めに、通常、転写ドラム16の端部においては、案内ロ
ール39が当接する位置に緩衝部材71,72,73が
貼着あるいは埋設されている。緩衝部材71,72,7
3はゴム製の板材であり、このうち緩衝部材71は第1
面61に吸着された転写材を剥離する際の緩衝のために
設けられ、緩衝部材72は第2面62に吸着された転写
材を剥離する際の緩衝のために設けられている。また緩
衝部材73は、第1面61と第3面63に転写材を吸着
する場合、第3面69に吸着された転写材を先に剥離す
る際の緩衝のために設けられている。しかし、従来の画
像形成装置においては、緩衝部材71,72,73を設
けているために製造コストが上昇するという問題があ
る。
【0014】また、このように緩衝部材71,72,7
3を、第1面61、第2面62、第3面63上のそれぞ
れの転写材の剥離のために設けるのは無駄であり、各緩
衝部材71,72,73に向けて剥離爪20を回動させ
るのは制御が煩雑である。したがって、緩衝部材71の
みを設け、ここに向けて剥離爪20を回動させ第1面6
1だけでなく第2面62、第3面63上の転写材も剥離
させることも考えられる。
【0015】ところが、例えば二枚の転写材にカラー複
写する場合、表1に示すように、第1面61に吸着され
た転写材にまず1色目であるK(ブラック)の画像を転
写し、次に第3面63に吸着された転写材にKの画像を
転写する。しかし1色の現像の後、現像器ユニット13
が回転して次の色の現像器を動作可能にするまでには時
間がかかるので、この間、感光体ドラム11および転写
ドラム16を空転させ第1面をスキップ(表中Sで示
す)し、イエローの画像は第3面、第1面の順に転写す
る。
【0016】
【表1】
【0017】同様にスキップして、3色目のM(マゼン
タ)の画像は第1面、第3面の順に転写し、4色目のC
(シアン)の画像は第3面、第1面の順に転写する。こ
の場合、最終色の転写は第3面63で先に行われるた
め、第3面63の転写材を先に剥離し続いて第1面61
の転写材を剥離していた。そのため、第3面63の直前
に剥離爪20を回動させざるをえず、第3面63用の緩
衝部材73を設けることを省略できなかった。
【0018】この発明は前記の事情を考慮してなされた
ものであり、剥離手段の位置決めをする当接手段が衝撃
を与えることによって生じる画像の乱れを低減すること
ができ、緩衝部材の個数を削減して廉価に製造可能な画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にあっては、転写材を担持する転写材担持
体と、この転写材担持体に接触させられるとともに、前
転写材担持体に担持された転写材を複数回通過させる
ことにより、該転写材に複数の画像を転写するための像
担持体と、前記転写材担持体に向けて移動可能になさ
れ、前記画像が転写された前記転写材を前記転写材担持
体から剥離する剥離手段と、前記剥離手段に取り付けら
れて、前記剥離手段が前記転写材担持体に向けて移動す
る時、前記剥離手段を前記転写材担持体に対して位置決
めするため前記転写材担持体に当接する当接手段と、前
記像担持体から前記転写材に前記画像が転写されていな
い時であって、最後から2番目の画像を前記像担持体か
ら前記転写材に転写した後、最後の画像を前記像担持体
から前記転写材に転写する前に、前記剥離手段を前記転
写材担持体に向けて移動させ前記転写材を剥離可能な状
態に待機させる制御手段とを具備することを特徴として
いる。また、この発明にあっては、複数箇所に転写材を
担持する転写材担持体と、この転写材担持体に接触させ
られて、転写材担持体に担持された転写材の各々に少な
くとも一つの画像を転写するための像担持体と、前記転
写材担持体に向けて移動可能になされ、前記画像が転写
された前記転写材を前記転写材担持体から剥離する剥離
手段と、前記剥離手段に取り付けられて、前記剥離手段
が前記転写材担持体に向けて移動する時、前記剥離手段
を前記転写材担持体に対して位置決めするため前記転写
材担持体に当接する当接手段と、前記像担持体から前記
転写材に前記画像が転写されていない時であって、最後
から2番目の画像を前記像担持体からこの画像が最後に
転写される前記転写材に転写した後、最後の画像を前記
像担持体からこの画像が最初に転写される転写材に転写
する前に、前記剥離手段を前記転写材担持体に向けて移
動させこのまま所定時間待機させる制御手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0020】
【作用】この発明においては、像担持体から転写材に画
像が転写されていない時に、制御手段が剥離手段を転写
材担持体に向けて移動させる。剥離手段が転写材担持体
に向けて移動する時には、当接手段が転写材担持体に当
接し、転写材担持体に衝撃が与えられる。しかし、この
時には像担持体から転写材に画像が転写されていないこ
とにより、当接手段により転写材担持体に与えられた衝
撃が、転写材への画像の転写には影響しないことにな
る。したがって、形成される画像の乱れを低減すること
ができると同時に、従来当接手段による転写材担持体へ
の衝撃を緩和していた緩衝部材の個数を削減することが
可能になり、これによって製造コストを削減することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 (1) 第1実施例 A.実施例の構成 A−1.実施例の全体構成 まず、図1はこの発明の第1実施例による画像形成装置
であるカラー電子複写機の全体構成を示す正面図であ
る。このカラー電子複写機は、自動原稿供給部1、画像
入力部2、画像出力部3および用紙供給部4を備えてい
る。画像入力部2には、プラテンガラス5とイメージン
グユニット6が設けられている。イメージングユニット
6は、従動プーリ8と駆動プーリ9に巻回されたワイヤ
7によって移動可能になされている。自動原稿供給部1
によりカラー原稿が搬送されてプラテンガラス5の上に
載置されると、カラー原稿はイメージングユニット6内
のCCDセンサー、カラーフィルターによって色分けし
て読み取られる。
【0022】例えば、4色フルカラー複写機の場合に
は、カラー原稿は光の3原色である青、緑、赤ごとに読
み取られ、この読み取り信号がデジタル画像信号に変換
され、このデジタル画像信号がトナーの原色であるK
(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)の4種類の階調トナー信号に変換される。ま
た、この階調トナー信号は、色、階調、精細度の再現性
を高めるために、種々のデータ処理が施されて、さらに
オン/オフの2進数の画像信号に変換されて、画像出力
部3に出力される。
【0023】画像出力部3は、スキャナ10と感光体ド
ラム(像担持体)11とを有している。感光体ドラム1
1は図示しない電動モータにより、矢印Aに示す方向に
回転させられるようになっている。感光体ドラム11の
周囲には、感光体ドラム11の表面を帯電させる現像用
コロトロン12、後述する静電潜像をトナー像に現像す
るための現像器ユニット13、トナー像を紙などの転写
材に転写するための転写装置14、転写されなかった残
留トナーを回収するためのクリーニング装置15が配置
されている。
【0024】スキャナ10は、レーザ10a、ポリゴン
ミラー10b、f/θレンズ10cおよび反射ミラー1
0dを有している。レーザ10aは、前記の画像入力部
2からの画像信号をレーザ光に変換し、ポリゴンミラー
10b、f/θレンズ10cおよび反射ミラー10dを
介して、このレーザ光53で感光体ドラム11の表面に
原稿に応じた潜像を形成する。この潜像の形成は、トナ
ーの原色ごとに行われるようになっており、例えばブラ
ックの潜像がブラックトナーで顕像化された後、転写材
に転写されると、感光体ドラム11がクリーニング装置
15により清掃され、再び現像用コロトロン12によっ
て帯電され、レーザ10aがイエローの画像信号を感光
体ドラム11に照射し、イエローの潜像が形成されて同
様の過程が繰り返される。以下、マゼンタ、シアンの順
に各画像信号に応じた潜像が形成される。
【0025】前記の現像器ユニット13は、このような
4種類の潜像に応じて4色のトナー像を感光体ドラム1
1の表面に形成するために、ブラック用現像器13K、
イエロー用現像器13Y、マゼンタ用現像器13Mおよ
びシアン用現像器13Cを有している。各現像器は、各
色のトナーを感光体ドラム11に供給可能になっている
と共に、現像器ユニット13の回転軸の周囲に配設され
ており、例えばシアンのトナー像を形成するときは、図
示の位置でシアン用現像器13Cにより現像を行い、ブ
ラックのトナー像を形成するときは、現像器ユニット1
3を回転させてブラック用現像器13Kを感光体ドラム
11に近接させる。マゼンタ、イエローの現像も同様に
行われる。
【0026】さて、感光体ドラム11に形成されたトナ
ー像は、転写装置14で紙などの転写材に転写されるよ
うになっている。この転写装置14には、転写ドラム
(転写材担持体)16が設けられている。転写ドラム1
6は後述するように二つの円筒状端部の間に円筒形にフ
ィルムを張ったものである。転写ドラム16は専用の電
動モータにより回転されるようになされている。ただ
し、転写ドラム16は感光体ドラム11を回転させる電
動モータに歯車で連動されて回転されるようになされて
いてもよい。図において、転写ドラム16は矢印Aに示
すように反時計方向に、感光体ドラム11は矢印Bに示
すように時計方向に回転されるようになされており、両
者の間を転写材が通過させられる。
【0027】転写材は、用紙供給部4の給紙トレー4
a,4b,4c,4dのいずれかから、搬送ロール2
6、ガイド27、レジストレーションロール28によっ
て搬送され、押圧ロール23に押圧されて転写ドラム1
6の表面に接触させられるようになされている。転写ド
ラム16の内側には、押圧ロール23と対向する位置に
吸着用コロトロン25が設けられており、この吸着用コ
ロトロン25による静電気で転写材が転写ドラム16の
フィルムに吸着される。
【0028】感光体ドラム11の表面のトナー像を転写
材に転写するため、転写ドラム16の内部にはトナーを
吸着する電界を形成する転写用コロトロン17が配置さ
れている。なお、符号18は、転写ドラム16と感光体
ドラム11との接触領域よりも上流側でトナーの転写が
始まってしまわないように電界を遮断する転写バッフル
を示す。
【0029】トナー像が転写された転写材を剥離するた
め、転写ドラム16の外側には剥離用コロトロン19お
よび剥離爪ユニット31が配置されている。剥離用コロ
トロン19は、吸着用コロトロン25によって与えられ
た静電気を除くようになっている。また、剥離爪ユニッ
ト31よりも下流側で吸着用コロトロン25よりも上流
側にあたる位置には、除電用コロトロン21,21およ
びクリーナー22が配設されており、フィルムが除電用
コロトロン21,21によって完全に除電されクリーナ
ー22によって清掃される。このようにして、次の転写
材を吸着用コロトロン25の作用でフィルムに吸着でき
るようになっている。
【0030】前述のように、感光体ドラム11と転写ド
ラム16との接触領域において、転写材には各色のトナ
ー像が転写されるようになっており、感光体ドラム11
が例えば4回転する間に4色のトナー像が転写される。
トナー像が転写された転写材は剥離爪ユニット31によ
って転写ドラム16から剥離され、この後定着器30で
トナー像が転写材に定着させられるようになっている。
【0031】定着器30は、加熱ロール30aと加圧ロ
ール30bとを備えており、この間を転写材が通過する
間に、トナー像が熱により溶融されて圧力によって転写
材に定着させられるようになっている。定着器30を通
過した転写材は搬送ロール29によって装置の外部に排
出されるようになっている。
【0032】A−2.転写ドラム16の構成 さて、図2(B)には、前述した転写ドラム16が示さ
れている。転写ドラム16は、両側に配置された円形の
円筒状端部32,32と、これらの円筒端部材32,3
2の間に配置された長尺のタイプレート33と、円筒状
になされたフィルム34とを備えている。フィルム34
は誘電体であるプラスチックからなされており、その両
側の部分が円筒状端部32,32にそれぞれ固定され、
内周面がタイプレート33に固定されている。これによ
り転写ドラム16の内部は中空円筒状になされている。
【0033】タイプレート33のほぼ中央かつフィルム
34の前端側には、逃げ溝44が形成されている。そし
て、この逃げ溝44はフィルム34で覆われており、フ
ィルム34が逃げ溝44をなす面に沿って折り曲げられ
ている。これによりフィルム34の逃げ溝44上の部分
は、他の部分よりも凹んでいる。また、剥離爪ユニット
31の一方の円筒状端部32には案内溝45が形成され
ている。
【0034】A−3.剥離爪ユニット31の構成 転写ドラム16に対向する位置には、剥離爪ユニット3
1が設けられている。図2に示すように、この剥離爪ユ
ニット31は、一対のフレーム35を有しており、フレ
ーム35は転写ドラム16の両端付近に設けられてい
る。フレーム35,35の間には回動軸36が取り付け
られており、回動軸36には支持体37が回動可能に取
り付けられている。また、支持体37のほぼ中央は区分
されており、ここに剥離爪(剥離手段)20が配置され
ている。この剥離爪20は回動軸36に直接固定されて
いる。また、支持体37の上部には剥離ガイド38が形
成されている。符号47は、剥離ガイド38に形成され
たリブを示す。剥離爪20には横方向に突出する突起2
0bが形成されており、この突起20bが一方の剥離ガ
イド38の下まで延びている。
【0035】回動軸36の一端側にはロール支持部39
aが固定されており、案内ロール(当接手段)39がこ
のロール支持部39aに取り付けられている。また、案
内ロール39とは反対側の支持体37にはロール支持部
40aが固定されており、案内ロール40がこのロール
支持部40aに取り付けられている。このような構成に
より、ロール支持部39a、回動軸36および剥離爪2
0が一体に、かつ支持体37とは独立して回動可能にな
っている。一方、ロール支持部40aおよび支持体37
も一体に回動するようになっている。
【0036】回動軸36の一端にはさらにアーム41が
固定されている。このアーム41にスプリング42の一
端が掛けられており、スプリング42の他端はソレノイ
ド43のコアに連結されている。ソレノイド43は、オ
ンにされるとコアを下方に引きつけ、これによりスプリ
ング42およびアーム41を下降させ、回動軸36を回
動させる。これに伴い剥離爪20が転写ドラム16のフ
ィルム34に接近させられると共に、案内ロール39が
転写ドラム16の円筒状端部32に当接する。そして転
写ドラム16の回転に伴い案内ロール39が円筒状端部
32に形成された案内溝45の内部に侵入すると、回動
軸36がさらに回動し、剥離爪20が転写ドラム16中
央の逃げ溝44に侵入するようになされている。このよ
うに剥離爪20が逃げ溝44に侵入することにより、転
写ドラム16に吸着された転写材が剥離爪20の上に乗
り上げて、転写材の剥離が開始される。
【0037】このように回動軸36が回動して剥離爪2
0が転写ドラム16に向けて移動すると、支持体37も
自重によって転写ドラム16に向けて回動するようにな
っている。剥離ガイド38には剥離爪20に近いほど突
出した傾斜面46が形成されており、転写材が乗り上げ
やすくなっている。なお、支持体37が転写ドラム16
に向けて回動しても、剥離ガイド38が突起20bに当
接し、案内ロール40が円筒状端部32に当接すること
により剥離ガイド38が転写ドラム16のフィルム34
に直接当接しないようになっている。
【0038】図3に示すように、この実施例において
は、転写ドラム16に第1面61、第2面62、第3面
63の3つの用紙吸着面が設定されている。これらの用
紙吸着面についてはすでに説明したので、その詳細につ
いては説明を省略する。第1面前端61aで転写材を剥
離させるために、転写ドラム16には剥離爪20の先端
が侵入する逃げ溝44が設けられたタイプレート33が
設けられている。また、円筒状端部32には、第1面前
端61a、第2面前端62a、第3面前端63aの3箇
所の直前の位置に案内ロール39が侵入する案内溝45
が3つ設けられている。
【0039】さて図2に示すように、ソレノイド43は
制御回路(制御手段)50を介して電源51に接続され
ている。この制御回路50は案内ロール39が円筒状端
部32に当接するタイミングを取るために設けられてい
る。具体的には、転写ドラム16に吸着した転写材に最
後の画像が転写される前に、制御回路50によってソレ
ノイド43がオンにされ、案内ロール39が転写ドラム
16の円筒状端部32に当接すればよい。
【0040】すなわち、案内ロール39が円筒状端部3
2に当接し、その時の衝撃が感光体ドラム11に伝達さ
れても、その時には転写材へ画像が転写されていないの
で、転写される画像が乱れることがない。したがって、
案内ロール39の衝撃が画像の質に与える影響を低減す
ることができる。このため、この実施例では、前述の従
来技術における緩衝部材71,72,73が不要であ
り、これらを設けるのを省略している。
【0041】A−4.転写ドラム16上の案内ロール3
9が当接する区間 図3は、転写ドラム16の第1面61と第3面63に、
それぞれ転写材Sを吸着した状態を示す。より詳しく
は、A4サイズの用紙の短辺を転写ドラム16の回転方
向に沿わせた状態である。この図において明らかなよう
に、転写材Sへの画像の転写時に案内ロール39が転写
ドラム16に接触するのを避けるためには、第1面前端
61aから第1面61の後端までが感光体ドラム11に
接する間には、案内ロール39を転写ドラム16に当接
させることができない。同様に、厚紙などを吸着する第
2面前端62aから第2面62の後端までが感光体ドラ
ム11に接する間、および第3面前端63aから第3面
63の後端までが感光体ドラム11に接する間にも、案
内ロール39を転写ドラム16に当接させることができ
ない。
【0042】したがって、第1面61の後端から第1面
前端61aまでの領域64が、感光体ドラム11に接触
しているときにだけ、案内ロール39を転写ドラム16
に当接させることが可能である。ここで、剥離爪ユニッ
ト31は、感光体ドラム11と転写ドラム16の接触部
に対して、転写ドラム16の軸を中心に約90度、反時
計方向に配置されている。したがって、領域64から転
写ドラム16の軸を中心に約90度、反時計方向にある
区間65にのみ案内ロール39を当接させてよいことに
なる。
【0043】図5は、第1面61のみに、大サイズの転
写材Sを吸着した状態を示す。具体的には、A3サイズ
の用紙の長辺を転写ドラム16の回転方向に沿わせた状
態である。この図において明らかなように、転写材Sへ
の画像の転写時に案内ロール39が転写ドラム16に接
触するのを避けるためには、第1面前端61aから転写
材Sの長さ分、案内ロール39を転写ドラム16に当接
させることができず、転写材Sの後端から時計回りに第
1面前端61aまでの領域66が感光体ドラム11に接
触しているときにだけ、案内ロール39を転写ドラム1
6に当接させることが可能である。
【0044】したがって、領域66から転写ドラム16
の軸を中心に約90度、反時計方向にある区間67に案
内ロール39を当接させてよいことになる。しかし、こ
の実施例では、場合に応じて第1面61、第2面62、
第3面63を使い分けるにしても、同一のタイミングで
剥離爪20を回動させて、同一の箇所に案内ロール39
を当接させる方が制御しやすいため、図3に示す区間6
5にのみ案内ロール39を当接させることにしている。
【0045】B.実施例の動作 B−1.実施例の全体動作 次に、この実施例の画像形成装置の動作について説明す
る。前述の画像入力部2による原稿の読み取りが開始さ
れると同時に、原稿のサイズや拡大・縮小率に合せて、
あるいは使用者の選択により給紙トレー4a〜4d(図
1参照)のいずれかから転写材が供給される。転写材は
搬送ロール26、給紙ガイド27、レジストレーション
ロール28を通過し、押圧ロール23に押圧されて転写
ドラム16に押し当てられる。転写材は、回転する転写
ドラム16のフィルム34に吸着用コロトロン25の電
界によって吸着される。
【0046】また、画像入力部2で入力された画像は、
最終的に2進数の画像信号に変換されて、画像出力部3
に出力される。そして、画像出力部3のスキャナ10の
レーザ10aが画像信号に応じたレーザ光53を照射
し、ポリゴンミラー10b、f/θレンズ10cおよび
反射ミラー10dを介して、このレーザ光53で感光体
ドラム11の表面に原稿に応じた潜像を形成する。図3
において符号53がレーザ光を示す。この潜像の形成
は、トナーの原色ごとに行われるようになっている。そ
して各潜像は現像器ユニット13の対応する現像器によ
りトナー像に顕像化され、トナー像は転写用コロトロン
17の静電気により転写ドラム16上の転写材Sに転写
させられる。
【0047】ここでフルカラーモードのときには、レー
ザ光53によって4色に対応して4回の潜像形成が行わ
れ、現像器ユニット13のブラック用現像器13K、イ
エロー用現像器13Y、マゼンタ用現像器13M、シア
ン用現像器13Cから、それぞれの色のトナーが感光体
ドラム11に供給され、転写材Sが転写ドラム16と感
光体ドラム11との接触領域を通過するごとに、1色ず
つトナー像が転写材Sに転写させられる。
【0048】各色のトナー像が転写されたらクリーニン
グ装置15で感光体ドラム11が清掃されて、次の色の
トナーで感光体ドラム11に現像形成される。例えばブ
ラックの潜像がブラックトナーで現像された後、転写材
に転写されると、感光体ドラム11がクリーニング装置
15により清掃され、再び現像用コロトロン12によっ
て帯電され、レーザ10aがイエローの画像信号を感光
体ドラム11に照射し、イエローの潜像が形成される。
以下、マゼンタ、シアンの順に各画像信号に応じた潜像
が形成される。そして、転写ドラム16が4回転する間
に、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のト
ナー像が転写材Sに転写される。また、2枚の転写材S
を転写ドラム16に吸着させたときには、画像入力部2
で2回画像を入力し、これに応じて感光体ドラム11に
各色の潜像が2回ずつ形成される。そして、この2回形
成された潜像に応じたトナー像が、それぞれ転写材Sに
転写される。
【0049】一方、単色モードのときには、1色に対応
するレーザ光53が1度だけ感光体ドラム11に照射さ
れて潜像形成が行われ、例えばブラック用現像器13K
からブラックのトナーが感光体ドラム11に供給され、
転写材Sが転写ドラム16と感光体ドラム11との接触
領域を通過すると、ブラックのトナー像が転写材Sに転
写させられる。ここで2枚の転写材Sを転写ドラム16
に吸着させたときには、画像入力部2で2回画像を入力
し、これに応じて感光体ドラム11にレーザ光53が2
回照射されることによって、潜像が2回形成される。そ
して、この2回形成された潜像に対応するトナー像が、
それぞれ転写材Sに転写される。
【0050】B−2.小サイズの転写材Sの二丁掛けの
場合のフルカラーモード 図3は、転写ドラム16に小サイズの転写材S、例えば
A4サイズの用紙を2枚吸着させ、フルカラーモードで
画像形成する状態を示す。また図8(B)はこのフルカ
ラーモードでの転写材の剥離動作を示すタイミングチャ
ートである。なお、図8において、(1)、(3)はそ
れぞれ第1面61、第3面63に対する動作を示してい
る(図9ないし図12においても同様である)。このフ
ルカラーモードの場合は、最後の画像を感光体ドラム1
1から転写ドラム16の第3面の転写材Sに転写した
後、最後の画像を感光体ドラム11から先に剥離する第
1面の転写材Sに転写する前に、前記のように転写ドラ
ム16の区間65に向けて剥離爪20を回動させ、ここ
に案内ロール39を当接させるようにしている。
【0051】すなわち、まず図8(B)に示すように、
レーザ光53によりブラック(K)の潜像が感光体ドラ
ム11に書込まれる。この潜像は現像器ユニット13の
ブラック用現像器13Kによって顕像化され、このブラ
ックの現像がまず第1面61上の転写材Sに転写され
る。この実施例では、図3に示されるように、第1面6
1に吸着された転写材Sの後端と、第3面63に吸着さ
れた転写材Sの前端との円周上の間隔が、感光体ドラム
11におけるレーザ光53の照射位置(潜像書込み位
置)と、転写位置との感光体ドラム11の円周上の距離
よりも短いので、第1面61の転写の間に、第3面63
用の潜像の書込みが行われる。
【0052】この第3面63の潜像が顕像化されて第3
面63上の転写材Sに転写された後は、トナー像の色を
切り替えるために、現像器ユニット13が回転してブラ
ック用現像器13Kに代えてイエロー用現像器13Yが
感光体ドラム11に対面する。この動作にかかる時間の
ため、潜像書込みは休止され、転写ドラム16の第1面
61が感光体ドラム11を通過しても現像はされない。
これをスキップとする(図8中にSで示す、図9ないし
図12においても同様である)。
【0053】したがって、次のイエローの画像形成は第
3面63で先に行われる。すなわちレーザ光53により
イエローの潜像が感光体ドラム11に書込まれて、イエ
ロー用現像器13Yによって顕像化され、このイエロー
の現像がまず第3面63上の転写材Sに転写される。ま
た第3面63の転写の間に、第1面61用の潜像の書込
みが行われる。そして、現像器ユニット13Yからマゼ
ンタ用現像器13Mに切り替えるため、第3面63がス
キップされる。
【0054】この後、マゼンタの画像形成は第1面6
1、第3面63の順に行われ、第1面61がスキップさ
れる。そして、シアンの顕像の転写が第3面63上の転
写材Sに対して行われた後、第1面61上の転写材Sが
感光体ドラム11に到達する直前、すなわち転写ドラム
16の区間65が剥離爪20に到達した時に、図2に示
す制御回路50がソレノイド43をオンにする。
【0055】ソレノイド43は、オンにされるとコアを
下方に引きつけ、これによりスプリング42およびアー
ム41を下降させ、回動軸36を回動させる。これに伴
い図3の矢印Cで示すように、剥離爪20が転写ドラム
16のフィルム34に接近させられると共に、案内ロー
ル39が転写ドラム16の円筒状端部32に当接する。
案内ロール39が当接するのは図3に示す区間65であ
り、この当接の際には感光体ドラム11から転写材Sへ
の転写は開始されていない。したがって、案内ロール3
9が転写ドラム16の円筒状端部32に当接する際の衝
撃は転写動作に影響せず、画像の乱れを低減させること
が可能である。
【0056】そして、図4に示すように、転写ドラム1
6の回転に伴い案内ロール39が第1面前端61aの直
前にある案内溝45の内部に侵入すると、回動軸36が
さらに回動し、剥離爪20が転写ドラム16中央の逃げ
溝44(図2参照)に侵入する。このように剥離爪20
が逃げ溝44に侵入することにより、転写ドラム16の
第1面61に吸着された転写材Sが剥離爪20の上に乗
り上げて、転写材Sの剥離が開始される。そして転写ド
ラム16の回転に伴って、転写材Sは剥離ガイド38の
上にも乗り上げて徐々に転写ドラム16から剥離されて
ゆく。
【0057】剥離された転写材Sは定着器30に搬送さ
れて、ここでトナー像が加熱・加圧されることにより転
写材に定着させられる(図1参照)。そして、定着器3
0を通過した転写材Sは搬送ロール29によって装置の
外部に排出される。
【0058】一方、転写ドラム16の回転に伴って、案
内ロール39は案内溝45から脱出する。この後も、案
内ロール39は転写ドラム16の円筒状端部32に接触
したままになされ、第3面前端63a直前の案内溝45
に侵入する。これによって第3面63に吸着されたまま
でいた転写材Sとフィルム34との間に剥離爪20の先
端が侵入し、この転写材Sも剥離爪20に乗り上げて転
写ドラム16から剥離されるようになる。この後、制御
回路50がソレノイド43をオフにして(図2)、これ
に伴い剥離爪20が転写ドラム16から離間すると共
に、案内ロール39も転写ドラム16から離間する。
【0059】このようにして、転写ドラム16の第1面
61および第3面63に吸着されていた転写材Sが、共
に転写ドラム16から剥離される。そして、連続して画
像形成する場合を含めて新たに転写材Sに画像形成する
場合は、前記の動作の初期と同様に第1面61に吸着さ
れた転写材Sのための潜像の書込みが開始される。
【0060】以上のように制御することによって、第1
面前端61aの前方の区間65に定着器30を当接させ
るだけで、第1面61aだけでなく、第3面前端63a
に吸着された転写材Sをも剥離させることが可能であ
り、制御回路50による制御が容易になっている。
【0061】B−3.小サイズの転写材Sの二丁掛けの
場合の単色モード 以上の説明は、フルカラーモードの場合に関するもので
あるが、この実施例の画像形成装置は単色モードで使用
することも可能である。次に、この単色モードについ
て、図9(B)を参照して説明する。なお、ここではブ
ラックトナー(K)を転写する場合について例に採る
が、他の色のトナーを使用する場合も同様である。
【0062】この単色モードの場合は、画像を感光体ド
ラム11から転写ドラム16上の転写材Sに転写する前
に、転写ドラム16の区間65に向けて剥離爪20を回
動させ、ここに案内ロール39を当接させるようにして
いる。
【0063】すなわち、まず図9(B)に示すように、
レーザ光53によりブラック(K)の潜像が感光体ドラ
ム11に書込まれる。図3に示すように、感光体ドラム
11におけるレーザ光53の照射位置(潜像書込み位
置)と、転写位置との感光体ドラム11の円周上の距離
よりも、転写ドラム16における転写位置と押圧ロール
23との転写ドラム16の円周上の距離が短いので、潜
像書込み開始の後に、第1面61に転写材Sが吸着され
る。
【0064】この潜像は現像器ユニット13のブラック
用現像器13Kによって顕像化され、このブラックの現
像が第1面61上の転写材Sに転写される。図9(B)
に示すように、この転写の直前に制御回路50がソレノ
イド43をオンにし、剥離爪20が転写ドラム16に向
けて回動し、案内ロール39が転写ドラム16の区間6
5に当接する。この当接の際には感光体ドラム11から
転写材Sへの転写は開始されていない。したがって、案
内ロール39が転写ドラム16の円筒状端部32に当接
する際の衝撃は転写動作に影響せず、画像の乱れを低減
させることが可能である。そして、案内ロール39が案
内溝45に侵入した時に、転写材Sの剥離が開始され
る。すなわち、案内ロール39が転写ドラム16に当接
するのは、まだ転写材Sが転写ドラム16に吸着もされ
ていないときであるから、画像の転写に、衝撃が影響す
ることがなく、画像の乱れを防止することが可能であ
る。
【0065】一方、転写ドラム16の回転に伴って、案
内ロール39は案内溝45から脱出する。この後も、案
内ロール39は転写ドラム16の円筒状端部32に接触
したままになされる。また前記と同様に、第1面61の
転写の間に、第3面63用の潜像の書込みが行われる。
そして、この潜像が顕像化されて第3面63上の転写材
Sに転写された後、転写ドラム16の回転に伴って案内
ロール39が第3面前端63a直前の案内溝45に侵入
する。これによって第3面63に吸着された転写材Sが
剥離爪20に乗り上げて剥離されるようになる。
【0066】この後、制御回路50がソレノイド43を
オフにして(図2)、これに伴い剥離爪20が転写ドラ
ム16から離間すると共に、案内ロール39も転写ドラ
ム16から離間する。このようにして、転写ドラム16
の第1面61および第3面63に吸着されて画像の転写
がなされた転写材Sが、順次剥離される。そして、連続
して画像形成する場合を含めて、新たに転写材Sに画像
形成する場合は、前記の動作の初期と同様に、第1面6
1に吸着された転写材Sのための潜像の書込みが開始さ
れる。ただし、図10(B)に示すごとく、単色モード
で連続して画像形成する場合においては、最終ページま
でソレノイド43をオン状態にしておくことも可能であ
る。
【0067】なお、第3面63の剥離終了後に必ずソレ
ノイド43をオフにする場合、区間65に案内ロール3
9を当接させた後、第3面63に吸着した転写材Sを剥
離するまで待機しておくため制御回路50がソレノイド
43をオンにして剥離爪20を転写ドラム16に向けて
維持しておく時間は、図8(B)と図9(B)を比較す
れば明らかなように、フルカラーモードでも単色モード
でも同一である。
【0068】また、二丁掛けの場合には、フルカラーモ
ードでも単色モードでも、転写ドラム16の回転に伴っ
て、案内ロール39は第1面前端61a直前および第3
面前端63a直前の案内溝45だけでなく、第2面前端
62a直前の案内溝45にも侵入するが、転写動作には
影響がない。
【0069】B−4.大サイズの転写材Sの一丁掛けの
場合のフルカラーモード 図5は、転写ドラム16の第1面61に大サイズの転写
材S、例えばA3サイズの用紙を1枚吸着させ、フルカ
ラーモードで画像形成する状態を示す。また図8(A)
はこのフルカラーモードでの転写材の剥離動作を示すタ
イミングチャートである。この場合は、最後の画像を感
光体ドラム11から転写ドラム16上の転写材Sに転写
した後、転写ドラム16の区間65に向けて剥離爪20
を回動させ、ここに案内ロール39を当接させるように
している。
【0070】すなわち、まず図8(A)に示すように、
ブラックの潜像が感光体ドラム11に書込まれ、この潜
像が顕像化されて転写材Sに転写される。この転写中に
は現像器ユニット13が回転してブラック用現像器13
Kがイエロー用現像器13Yに切り替わり、イエローの
潜像が感光体ドラム11に書込まれる。この後、イエロ
ーの顕像が転写材Sに転写され、同様にしてマゼンタの
現像も転写材Sに転写され、シアンの潜像が感光体ドラ
ム11に形成される。そして、シアンの顕像が転写ドラ
ム16上の転写材Sに転写された後、第1面61上の転
写材Sが感光体ドラム11に到達する直前、すなわち転
写ドラム16の区間65が剥離爪20に到達した時に、
図2に示す制御回路50がソレノイド43をオンにす
る。
【0071】これによって、前述と同様に、剥離爪20
が転写ドラム16のフィルム34に接近させられると共
に、案内ロール39が転写ドラム16の円筒状端部32
に当接する。そして、転写ドラム16の回転に伴って、
案内溝45に案内ロール39が侵入し、この後転写材S
の先端が剥離爪20に到達して、剥離が開始される。
【0072】この後、剥離された転写材Sが定着器30
に搬送されてゆく一方、新たな転写材Sに対する画像形
成する場合には、前記の動作の初期と同様に第1面61
に吸着された転写材Sのための潜像の書込みが開始され
る。
【0073】この実施例では、剥離爪20は図8(B)
に示す二丁掛けの場合と同じ時間、転写ドラム16に向
けて移動させられている。すなわちソレノイド43は、
二丁掛けと同じ時間、オンになされている。したがっ
て、この実施例では、大サイズの転写材Sの一丁掛けと
小サイズの転写材Sの二丁掛けとで、制御回路50によ
りソレノイド43を制御する時間が同じで容易である。
この場合、転写ドラム16の回転に伴って、案内ロール
39は第1面前端61a直前の案内溝45だけでなく、
第2面前端62a直前や第3面前端63a直前の案内溝
45にも侵入するが、転写動作には影響がない。
【0074】ただし、これに限ることなく、剥離爪20
は転写材Sの剥離の契機となる短時間だけ転写ドラム1
6側に移動していればよいから、ソレノイド43をさら
に短時間だけオンにしておくことも可能である。
【0075】B−5.大サイズの転写材Sの一丁掛けの
場合の単色モード 次にこの1丁掛けの場合の単色モードについて、図9
(A)を参照して説明する。なお、ここではブラックト
ナー(K)を転写する場合について例に採るが、他の色
のトナーを使用する場合も同様である。この単色モード
の場合は、画像を感光体ドラム11から転写ドラム16
上の転写材Sに転写する前に、転写ドラム16の区間6
5に向けて剥離爪20を回動させ、ここに案内ロール3
9を当接させるようにしている。
【0076】この場合、小サイズの転写材Sの二丁掛け
の単色モードと同様に、案内ロール39が転写ドラム1
6に当接するのは、まだ転写材Sが転写ドラム16に吸
着もされていないときである。したがって、案内ロール
39が転写ドラム16の円筒状端部32に当接する際の
衝撃は転写動作に影響せず、画像の乱れを低減させるこ
とが可能である。そして、案内ロール39が案内溝45
に侵入した時に、転写材Sの剥離が開始される。
【0077】そして、1枚の転写材Sの転写ごとに、転
写材Sが剥離されてゆき、連続して画像形成する場合を
含めて、新たに転写材Sに画像形成する場合は、前記の
動作の初期と同様に、第1面61に吸着された新しい転
写材Sのための潜像の書込みが開始される。
【0078】なおこのモードでも、制御回路50がソレ
ノイド43をオンにして剥離爪20を転写ドラム16に
向けて維持しておく時間は、他のモードの場合と同一で
ある。したがって、この実施例では、大サイズの転写材
Sの一丁掛けと小サイズの転写材Sの二丁掛けとで、ま
たフルカラーモードと単色モードとで、制御回路50に
よりソレノイド43を制御する時間が同じであり容易で
ある。
【0079】ただし、これに限ることなく、剥離爪20
は転写材Sの剥離の契機となる短時間だけ転写ドラム1
6側に移動していればよいから、ソレノイド43をさら
に短時間だけオンにしておくことも可能である。また図
10(A)に示すごとく、単色モードで連続して画像形
成する場合においては、最終ページまでソレノイド43
をオン状態にしておくことも可能である。
【0080】B−6.吸着しにくい転写材Sを使用する
場合 前述の通り、厚紙やOHPシートなどのいわゆる腰が強
くて吸着しにくい転写材Sは、転写ドラム16の第2面
62に吸着される。すなわち、1回の転写作業につき、
転写ドラム16には1枚の転写材Sが吸着される。この
場合、フルカラーモードも単色モードも、大サイズの転
写材Sの一丁掛けの場合に準じて実施される。図5に示
すように、第1面前端61aと第2面前端62aとの距
離は大きくはないので、剥離爪20を大サイズの転写材
Sの一丁掛けの場合と同様に作動することによって、転
写材Sを剥離することが可能だからである。
【0081】具体的には、第2面前端62aがまだ感光
体ドラム11に到達していない時、区間65に案内ロー
ル39を当接させて剥離爪20を転写ドラム16に近接
させる。この後、第1面前端61a直前の案内溝45に
案内ロール39が侵入するが、これは剥離にも転写にも
影響しない。そして、案内ロール39が第2面前端62
a直前の案内溝45に侵入し、転写材Sとフィルム34
との間に剥離爪20の先端が入り込むことにより転写材
Sが剥離され始める。
【0082】この場合のタイミングチャートは、図8
(A)および図9(A)において、剥離爪動作をそのま
まにして、潜像書込み、転写、剥離動作をわずかずつ遅
らせたものとなる。また、連続して画像形成するとき、
ソレノイド43を継続してオン状態に継続する場合は、
図10(A)において潜像書込み、転写、剥離動作をわ
ずかずつ遅らせたものになる。
【0083】C.変形例 図6は、前記の実施例の変形例を示す。前記の実施例で
は、感光体ドラム11から転写ドラム16上の転写材S
への画像の転写時を避けて、剥離爪20の先端を転写ド
ラム16に向けて移動させ、案内ロール39を転写ドラ
ム16の区間65に当接させており、これによって案内
ロール39の当接時の衝撃による転写時の画像の乱れを
防止するようになっている。
【0084】しかし、区間65に剥離爪20が対向して
いる時には、すでにレーザ光53によって感光体ドラム
11に潜像を書込んでいる最中である。転写ドラム16
は感光体ドラム11に当接しているから、案内ロール3
9の当接時の衝撃は感光体ドラム11にも伝播して、潜
像の書込みの乱れの原因となる。図3などに示すよう
に、感光体ドラム11の転写ドラム16に接する位置
と、レーザ光53によって潜像書込みされる位置とはお
よそ半回転分ずれてるから、衝撃の影響は少ないと考え
られる。そのため前記の実施例では、特に潜像の書込み
時の衝撃への対策は採っていないが、厳格に画像の乱れ
を防止するためには、この対策も採っておくことが望ま
しい。
【0085】この対策として、区間65以外の部分に案
内ロール39を当接させたのでは、当接時に感光体ドラ
ム11からの画像の転写が行われているので、さらに画
像の乱れが大きくなってしまう。そこで、図6に示す変
形例では、従来と同様の緩衝部材71を一つだけ区間6
5に設けている。緩衝部材71はゴム製の板材であっ
て、図2に示す円筒状端部32に貼着あるいは埋設され
て、案内ロール39が当接しうるようになっている。
【0086】これによって、前記の実施例のように、案
内ロール39の当接時の衝撃の影響が、感光体ドラム1
1から転写ドラム16への画像の転写には及ばないよう
になっているだけでなく、潜像の書込みの影響にも及ば
なくなされている。この場合、区間65にのみ案内ロー
ル39を当接させていることによって、従来のように3
つの緩衝部材71,72,73を設ける必要がなく、区
間65にのみ緩衝部材71を設けているので、緩衝部材
の個数を削減して、製造費用を低減化することが可能で
ある。
【0087】(2) 第2実施例 D.実施例の要部の構成 図7は第2実施例の要部を示す。この実施例は、全く緩
衝部材を設けずとも、案内ロール39が転写ドラム16
に当接する時の衝撃が、感光体ドラム11への潜像の書
込みにも転写ドラム16への顕像の転写にも影響しない
ようにするためのものである。この実施例の基本的構成
は第1実施例と共通するが、転写ドラム16がかなり大
きくされている点で、第1実施例と異なっている。
【0088】図7では、小サイズの転写材Sを転写ドラ
ム16に二丁掛けしている(A4サイズの用紙をその短
辺と送り方向とが一致するように第1面61と第3面6
3に吸着している)が、第3面63に吸着された転写材
Sの後端と、第1面前端61aとの間の領域83はかな
り大きい。図示はしないが、大サイズの転写材Sを転写
ドラム16に一丁掛けする(A3サイズの用紙をその長
辺と送り方向とが一致するように第1面61に吸着す
る)場合にも、転写材Sの後端から時計回りに前端まで
大きな間隔が生じる。しかし、この間隔は領域83より
も小さくなる。このため領域83だけを考慮すればよ
い。
【0089】ここで、感光体ドラム11において、レー
ザ光53による潜像の書込み位置と転写ドラム16との
接触位置との円周上の距離をLとする。案内ロール39
が転写ドラム16に接触する時の衝撃が潜像の書込みに
全く影響しないようにするには、領域83のうち第1面
前端61aから距離Lに相当する部分が感光体ドラム1
1に接触している時に、案内ロール39が転写ドラム1
6に当接してはならない。
【0090】したがって、領域83のうち距離L分を差
し引いた領域84が感光体ドラム11に接触している時
にのみ、剥離爪20の位置決めをする案内ロール39を
転写ドラム16に当接させれば、前記衝撃の影響が感光
体ドラム11への潜像の書込みにも転写ドラム16への
顕像の転写にも影響しないようになる。ここで、感光体
ドラム11と剥離爪20は、転写ドラム16の軸を中心
に約90度、反時計方向に配置されている。したがっ
て、領域84から転写ドラム16の軸を中心に約90
度、反時計方向にある区間85にのみ案内ロール39を
当接させてよいことになる。
【0091】この実施例によれば、案内ロール39が転
写ドラム16に当接する時の衝撃が、感光体ドラム11
への潜像の書込みにも転写ドラム16への顕像の転写に
も影響せず、従来の緩衝部材を設ける必要性が全くなく
なる。
【0092】E.実施例の動作 図11および図12は、第2実施例のための潜像書込
み、転写、剥離爪動作、剥離動作のタイミングを示すチ
ャートである。図8および図9と比較すると分かるよう
に、ここでは剥離爪20を転写ドラム16に向けて移動
させるタイミングが感光体ドラム11への潜像書込みよ
りも前になっており、そのために第1実施例の場合より
も剥離爪20を転写ドラム16側に待機させておく時間
が長くなっている。その他の点では、図8および図9に
示す第1実施例の動作タイミングとほぼ同様である。な
お、単色モードで連続して画像形成する場合において
は、最終ページまでソレノイド43をオン状態にしてお
くことも可能であり、この場合のタイミングチャートは
図13に示すようになる。
【0093】(3) 第3実施例 F.実施例の構成 次に図14は、この発明に係る第3実施例の画像形成装
置を示す。この図において、第1実施例と同様の構成要
素には同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略す
る。この実施例では、転写ドラム16を使用せず、転写
装置14には転写ベルト(転写材担持体)90が設けら
れている。転写ベルト90は、プーリ91〜94に巻回
されて、これらの周囲を回転するようになっている。こ
の転写ベルト90の近傍には、押圧ロール23、吸着用
コロトロン25、転写用コロトロン17、転写バッフル
18、剥離用コロトロン19、剥離爪ユニット31、除
電用コロトロン21およびクリーナー22が配置されて
いる。
【0094】この実施例では、用紙供給部4の給紙トレ
ー4aまたは4bから、搬送ロール26、レジストレー
ションロール28を通じて、転写ベルト90に転写材S
(図14では示さず)を供給する。そして、この転写材
Sに対して、4つの感光体ドラム11によって連続して
4色のトナー像、すなわちブラック(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像を転
写し、これらのトナー像が合成されることによって、フ
ルカラー画像が得られるようになっている。
【0095】各感光体ドラム11の周囲には、現像用コ
ロトロン12、スキャナ10、現像器ユニット13、ク
リーニング装置15が設けられており、形成しようとす
る画像の各色に応じて、スキャナ10によって潜像書込
み、現像器ユニット13によってその顕像化、転写用コ
ロトロン17によって転写材Sへの転写、クリーニング
装置15によって残留トナーの清掃がなされるようにな
っている。
【0096】図示はしないが、剥離爪ユニット31に
は、転写ベルト90に当接して剥離爪20の位置決めを
する案内ロール39が設けられている。したがって、前
記の実施例と同様に、案内ロール39が転写ベルト90
に当接する際の衝撃が問題となる。
【0097】G.実施例の動作 そこで、この実施例では、転写材Sがブラックのトナー
像を形成する最初の感光体ドラム11に到達する前に、
剥離爪ユニット31を制御回路50で起動して、案内ロ
ール39を転写ベルト90に当接させる。そして、転写
材Sがイエロー用、マゼンタ用、シアン用の3つの感光
体ドラム11を通過して、剥離爪20によって転写材S
の剥離が開始されたなら、案内ロール39および剥離爪
20を転写ベルト90から離間させる。これによって、
案内ロール39が転写ベルト90に当接する際の衝撃
が、感光体ドラム11から転写材Sへの画像の転写に影
響しなくなる。
【0098】あるいは、いずれか2つの感光体ドラム1
1の間隔を、転写材Sの長さよりも大きくしておく。そ
して、転写材Sがそのうちの一方の感光体ドラム11を
通過し終えた後、つまりここでの画像の転写が終了した
後、かつ他方の感光体ドラム11に到達する前、つまり
ここでの画像の転写が開始される前に、剥離爪ユニット
31を制御回路50で起動して、案内ロール39を転写
ベルト90に当接させてもよい。
【0099】さらに、前記衝撃が感光体ドラム11への
潜像の書込みにも影響しないようにするには、感光体ド
ラム11の潜像書込み位置から転写位置までの円周上の
距離分、ブラックのトナー像を形成する最初の感光体ド
ラム11の転写位置から上流側の位置に転写材Sが到達
する以前に、剥離爪ユニット31を制御回路50で起動
して、案内ロール39を転写ベルト90に当接させれば
よい。
【0100】あるいは、いずれか2つの感光体ドラム1
1の間隔を、転写材Sの長さと感光体ドラム11の潜像
書込み位置から転写位置までの円周上の距離の合計より
も大きくしておく。そして、転写材Sがそのうちの一方
の感光体ドラム11を通過し終えた後、つまりここでの
画像の転写が終了した後、かつ他方の感光体ドラム11
より絵前記距離分上流の位置に到達する前、つまりここ
での潜像が形成される前に、剥離爪ユニット31を制御
回路50で起動して、案内ロール39を転写ベルト90
に当接させてもよい。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、当接手段により転写材担持体に与えられ
た衝撃が、転写材への画像の転写には影響しないことに
なる。したがって、形成される画像の乱れを低減するこ
とができると同時に、従来当接手段による転写材担持体
への衝撃を緩和していた緩衝部材の個数を削減すること
が可能になり、これによって製造コストを削減すること
ができる。特に、フルカラーコピーの場合のように、一
つの転写材に複数回の画像を転写する場合であっても、
当接手段により転写材担持体に与えられた衝撃が、転写
材への画像の転写には影響せず、画像の乱れを低減する
ことが可能である。 請求項2に記載の発明によれば、転
写材担持体の複数箇所に転写材を担持させる場合であっ
ても、転写材担持体の一定箇所に当接手段を当接させる
だけで、いずれの箇所に担持された転写材も剥離させる
ことが可能であるので、制御手段による制御が容易であ
る。
【0102】
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1および第2実施例に係る画像
形成装置の全体構成を示す側面断面図である。
【図2】 (A)は前記画像形成装置に使用される剥離
爪ユニットを示す平面図であり、(B)はこの剥離爪ユ
ニットと前記画像形成装置に使用される転写ドラムを示
す正面図である。
【図3】 この発明の第1実施例に係る画像形成装置の
転写ドラムに転写材である用紙を2枚吸着させた状態を
示す側面図である。
【図4】 第1実施例の画像形成装置で転写ドラムから
転写材を剥離する状態を示す側面図である。
【図5】 第1実施例の画像形成装置の転写ドラムに転
写材である用紙を1枚吸着させた状態を示す側面図であ
る。
【図6】 第1実施例の変形例を示す側面図である。
【図7】 この発明の第2実施例に係る画像形成装置の
転写ドラムに転写材である用紙を1枚吸着させた状態を
示す側面図である。
【図8】 第1実施例の画像形成装置のフルカラーモー
ドでの転写材の剥離動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】 第1実施例の画像形成装置の単色モードでの
転写材の剥離動作を示すタイミングチャートである。
【図10】 第1実施例の画像形成装置の単色モードで
の転写材の剥離動作を示す図9とは別に可能なタイミン
グチャートである。
【図11】 第2実施例の画像形成装置のフルカラーモ
ードでの転写材の剥離動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図12】 第2実施例の画像形成装置の単色モードで
の転写材の剥離動作を示すタイミングチャートである。
【図13】 第2実施例の画像形成装置の単色モードで
の転写材の剥離動作を示す図12とは別に可能なタイミ
ングチャートである。
【図14】 この発明の第3実施例に係る画像形成装置
の全体構成を示す側面断面図である。
【図15】 従来の画像形成装置の要部を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
S 転写材、10 スキャナ、11 感光体ドラム(像
担持体)、13 現像器ユニット、13Y イエロー用
現像器、13M マゼンタ用現像器、13C シアン用
現像器、13K ブラック用現像器、14 転写装置、
16 転写ドラム(転写材担持体)、20 剥離爪(剥
離手段)、31 剥離爪ユニット、32 円筒状端部、
39 案内ロール(当接手段)、43 ソレノイド、4
4 逃げ溝 45 案内溝、50 制御回路(制御手段)、53 レ
ーザ光、61 第1面、62 第2面、63 第3面、
61a 第1面前端、62a 第2面前端、63a 第
3面前端、65,85 案内ロール39が当接する区
間、90 転写ベルト(転写材担持体)
フロントページの続き (72)発明者 百武 信男 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−6984(JP,A) 特開 平4−361282(JP,A) 特開 平4−263271(JP,A) 特開 昭63−182669(JP,A) 特開 平4−147158(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/14 101 G03G 15/16 G03G 15/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材を担持する転写材担持体と、 この転写材担持体に接触させられるとともに、前記転写
    材担持体に担持された転写材を複数回通過させることに
    より、該転写材に複数の画像を転写するための像担持体
    と、 前記転写材担持体に向けて移動可能になされ、前記画像
    が転写された前記転写材を前記転写材担持体から剥離す
    る剥離手段と、 前記剥離手段に取り付けられて、前記剥離手段が前記転
    写材担持体に向けて移動する時、前記剥離手段を前記転
    写材担持体に対して位置決めするため前記転写材担持体
    に当接する当接手段と、 前記像担持体から前記転写材に前記画像が転写されてい
    ない時であって、最後から2番目の画像を前記像担持体
    から前記転写材に転写した後、最後の画像を前記像担持
    体から前記転写材に転写する前に、前記剥離手段を前記
    転写材担持体に向けて移動させ前記転写材を剥離可能な
    状態に待機させる制御手段とを具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数箇所に転写材を担持する転写材担持
    体と、 この転写材担持体に接触させられて、転写材担持体に担
    持された転写材の各々に少なくとも一つの画像を転写す
    るための像担持体と、 前記転写材担持体に向けて移動可能になされ、前記画像
    が転写された前記転写材を前記転写材担持体から剥離す
    る剥離手段と、 前記剥離手段に取り付けられて、前記剥離手段が前記転
    写材担持体に向けて移動する時、前記剥離手段を前記転
    写材担持体に対して位置決めするため前記転写材担持体
    に当接する当接手段と、 前記像担持体から前記転写材に前記画像が転写されてい
    ない時であって、最後から2番目の画像を前記像担持体
    からこの画像が最後に転写される前記転写材に転写した
    後、最後の画像を前記像担持体からこの画像が最初に転
    写される転写材に転写する前に、前記剥離手段を前記転
    写材担持体に向けて移動させこのまま所定時間待機させ
    制御手段とを具備することを特徴とする画像形成装
    置。
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