JP3342141B2 - 速度測定装置 - Google Patents

速度測定装置

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JP3342141B2
JP3342141B2 JP33746593A JP33746593A JP3342141B2 JP 3342141 B2 JP3342141 B2 JP 3342141B2 JP 33746593 A JP33746593 A JP 33746593A JP 33746593 A JP33746593 A JP 33746593A JP 3342141 B2 JP3342141 B2 JP 3342141B2
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    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/50Systems of measurement based on relative movement of target
    • G01S17/58Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動する物体や流体の
速度を測定する速度測定装置に関し、特にレーザー光の
周波数の偏移を検知して速度を検出するレーザードップ
ラー速度計に良好に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来より物体や流体の移動速度を非接触
且つ高精度に測定する装置として、レーザードップラー
速度計が使用されている。レーザードップラー速度計と
は、移動する物体や流体にレーザー光を照射し、該移動
物体もしくは移動流体による散乱光の周波数が、移動速
度に比例して偏移(シフト)する効果(ドップラー効
果)を利用して、前記移動物体もしくは移動流体の移動
速度を測定する装置である。
【0003】図1は、従来のレーザードップラー速度計
の一例を示す説明図である。
【0004】同図においてレーザー1から出射されたレ
ーザー光は、コリメーターレンズ2によって平行光束3
となり、ビームスプリッター4によって二光束5a及び
5bに分割されてミラー6a及び6bで反射された後、
速度Vで移動している物体もしくは流体7に入射角θで
二光束照射される。物体もしくは流体による散乱光は、
集光レンズ8を介して光検出器9で検出される。このと
き二光束による散乱光の周波数は、移動速度Vに比例し
て周波数が各々+△f、−△fのドップラーシフトを受
ける。ここで、レーザー光の波長をλとすれば、△fは
次の(1)式で表すことができる。
【0005】 △f=Vsinθ/λ … (1) +△f、−△fのドップラーシフトを受けた散乱光は、
互いに干渉し合って光検出器9の受光面での明暗の変化
をもたらし、その周波数F(ビート周波数)は次の
(2)式で与えられる。
【0006】 F=2△f=2Vsinθ/λ … (2) 従って、光検出器9の出力信号の周波数(以下、ドップ
ラー周波数と呼ぶ)を測定すれば、(2)式に基づいて
移動物体もしくは移動流体(被測定物)7の速度Vを求
めることができる。
【0007】上記従来例のようなレーザードップラー速
度計では、(2)式から明らかなようにドップラー周波
数Fはレーザーの波長λに反比例し、したがってレーザ
ードップラー速度計としては波長が安定したレーザー光
源を使用する必要があった。連続発信が可能で波長が安
定したレーザー光源としてはHe−Ne等のガスレーザ
ーが良く使用されるが、レーザー発信器が大きくまた電
源に高圧が必要で、装置が大きく高価になる。また、コ
ンパクトディスク、ビデオディスク、光ファイバー通信
等に使用されているレーザーダイオード(半導体レーザ
ー)は超小型で駆動も容易であるが温度依存性を有する
という問題点があった。
【0008】図2はレーザーダイオードの標準的な温度
依存性の一例('87三菱半導体データブック;光半導
体素子編から引用)であり、波長が連続的に変化してい
る部分は、主としてレーザーダイオードの活性層の屈折
率の温度変化によるもので、0.05〜0.06nm/℃であ
る。一方、波長が不連続に変化している部分は縦モード
ホッピングと呼ばれ0.2〜0.3nm/℃である。
【0009】波長を安定させるために一般にはレーザー
ダイオードを一定温度に制御する方法が採られる。この
方法ではヒーター、放熱器、温度センサー等の温度制御
部材をレーザーダイオードに小さな熱抵抗で取付け、精
密に温度制御を行なう必要があり、レーザードップラー
速度計が比較的大型で、またコスト高になるうえに、前
述の縦モードホッピングによる不安定さは、完全には除
去できない。
【0010】上述の問題を解決するレーザードップラー
速度計として、光源としてのレーザー光を回折格子に入
射し、得られる回折光のうち、0次以外の+n次、−n
次(nは1、2、…)の二つの回折光を、該二光束の成
す角度と同じ交差角で移動物体あるいは移動流体に照射
し、該移動物体あるいは流体からの散乱光をフォトディ
テクターで検出する方式が特開平2−262064号に
提案されている。
【0011】図3は格子ピッチdなる透過型の回折格子
10にレーザー光Iを格子の配列方向tに垂直に入射し
た時の回折例を示し、回折角θ0は次式となる。
【0012】sinθ0=mλ/d mは回折次数(0,1,2,…)、λは光の波長 このうち0次以外の±n次光は次の(3)式で表され
る。
【0013】 sinθ0=±nλ/d … (3) nは1,2,… 図4はこの±n次光を平行に配置したミラー6a、6b
によって被検物体7に入射角がθ0になるように2光束
照射した図であり、光検出器9で検出されるドップラー
周波数Fは(2)及び(3)式から F=2Vsinθ0/λ=2nV/d … (4) となり、レーザー光Iの波長λに依存せず、回折格子1
0の格子ピッチdに反比例し、被測定物7の速度に比例
する。格子ピッチdは充分安定にしうるので、ドップラ
ー周波数Fは被測定物7の速度のみに比例した周波数を
得ることができる。回折格子10は反射型の回折格子に
しても同様である。
【0014】また、一般にレーザー等の可干渉性の高い
光を物体に照射すると、物体表面の微細な凹凸により散
乱硬派ランダムな位相変調を受けて、観測面上に斑点模
様いわゆるスペックルパターンを形成する。レーザード
ップラー速度計においては、被測定物が移動すると光検
出器の受光面上でのドップラーシフトによる明暗の変化
が、スペックルパターンの流れによる不規則な明暗の信
号で変調され、また光検出器の出力信号は被測定物の反
射率の変化によっても変調を受ける。
【0015】前述のレーザードップラー速度計では、一
般にスペックルパターンの流れによる明暗変調の周波数
および被測定物の反射率の変化の周波数は、前述(4)
式で示されるドップラー周波数に対し低周波のため、出
力信号の低周波分をハイパスフィルターで除去しドップ
ラー信号のみを取り出す方法が用いられる。しかしなが
ら、被測定物の移動速度が遅くドップラー周波数が低い
場合には、低周波変動分とドップラー周波数との差が小
さくなりハイパスフィルターが使えず被測定物の移動速
度が測定できないという欠点が生じる。また、速度方向
は原理的に検出できない。
【0016】そこで、図5に示されるような低速度測定
用の装置も(特開平3−235060号)提案されてい
る。格子ピッチdの回折格子10は図に示す様に円筒1
1上に配置され、周速Vgで矢印方向に回転移動させる。
レーザー光を移動する回折格子に入射すると、±n次回
折光5a、5bに分かれ、それぞれ正負のドップラーシフ
ト±nVg/dを受け回折角θ0は、 sinθ0=nλ/d … (5) (ここでλは光の波長)を満たす。この±n次光を平行
配置されたミラー6、6´によって速度Vの被測定物7
に入射角がθ0になるように2光束照射すると、被測定
物7からの散乱光を+n次光5aがn(Vg+V)/d、−n次
光5aが−n(Vg+V)/dのドップラーシフトを受け互い
に干渉しあって、ドップラー周波数Fは、 F=2n(Vg+V)/d … (6) となり、レーザー光の波長に依存しないドップラー周波
数が得られる。つまり、被測定物7の速度が遅い場合で
もドップラー周波数は回折格子の移動速度Vgによって、
スペックルパターンの流れによる明暗変調や被測定物の
反射率の変化に起因する低周波成分とドップラー周波数
との周波数差は十分にとることができ、出力信号の低周
波分をハイパスフィルターで除去しドップラー信号のみ
を取り出すことで速度検出が可能となる。
【0017】図6は回折格子の±1次の回折光を用いた
レーザードップラー速度計における被測定物の速度Vと
ドップラー周波数Fとの関係を示すもので、(a)は回折
格子を固定している場合、(b)は回折格子の移動速度
をVgとする場合である。ただし、Fg=2Vg/dとしてい
る。
【0018】図からわかるように、(a)ではある周波
数F1を検出したとしても方向の異なる2つの速度V1と
ーV1が対応するために移動方向の判断が不可能であ
る。一方(b)では速度V1に対しF=Fg+F1、速度−V
1に対しF=Fg−F1のドップラー周波数が得られ速度方
向も検出できる。
【0019】つまり、回折格子の移動速度Vgを一定にす
れば(6)式より、 V=Fd/2−Vg … (7) となり、ドップラー周波数Fを検出することにより速度V
を測定することができる。
【0020】
【発明が解決しようとしている課題】図4に示す構成で
は、平行光束を被検物体に照射させる形態にするために
は、回折格子に入射する前の光束を平行光束にしておく
必要がある。
【0021】又図4の装置では、回折格子10の格子ピ
ッチが決定すれば、これにより形成される干渉縞の間隔
が固定されてしまう。
【0022】又、図6の構成では円筒上に回折格子を配
置しており、その製造法、材料はいろいろと考えられる
が、低価格化を行う場合は樹脂成形などによるプラスチ
ック材が好ましい。しかし、プラスチック材は熱膨張が
非常に大きいため、円筒上の回折格子の格子ピッチdが
温度により変化する。つまり、(7)式での定数として
扱われる格子ピッチdが変化するため、ドップラー周波
数Fを検出しても速度Vを正確に測定することが困難にな
る。
【0023】本発明は平行光束を被検物体に入射させ且
つ波長依存性を消去する光学系として、回折格子入射前
の光束を平行にしない構成を有する速度測定装置を提供
することを目的とする。
【0024】本発明は波長依存性を消去する光学系とし
て、回折格子を取り替える等することなく干渉縞の間隔
を自由に変化させることができる速度測定装置を提供す
ることを他の目的とする。
【0025】本発明は波長依存性を消去した低速対応の
速度測定装置において、熱膨脹等に起因する格子ピッチ
の変化の影響を除去した装置を提供することを更に他の
目的とする。
【0026】
【課題を解決する為の手段】上述目的を達成するための
第1発明は、発散光束を発生する光源部と、該光源部か
らの発散光束を入射されて回折光を発生する回折格子
と、該回折光を平行光束に変換する光学手段と、該光学
手段により平行光束にされた回折光が照射された被測定
物からの光を用いて形成された干渉光を受光する光検出
手段とを有し、該光検出手段より得られる光の周波数シ
フトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測定する
ことを特徴とする。
【0027】上述目的を達成するための第2発明は、2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を回折格子により回折して得られた2
つの光束を前記点光源が実質的に焦点位置になる様配置
したレンズ系により2つの平行光束に変換して形成する
ことを特徴とする。
【0028】上述目的を達成するための第3発明は、2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を回折格子により回折して得られた2
つの光束を前記点光源が実質的に焦点位置になる様配置
したレンズにより2つの平行光束に変換して形成し、該
2つの平行光束が分離しきらない領域を被測定物に照射
することを特徴とする。
【0029】上述目的を達成するための第4発明は、2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を回折格子により回折して得られた2
つの光束を前記点光源が実質的に焦点位置になる様配置
したレンズにより2つの平行光束に変換して形成し、該
2つの平行光束をアフォーカル系によって交差させて被
検物に照射することを特徴とする。
【0030】上述目的を達成するための第5発明は、2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を回折格子により回折して得られた2
つの光束を前記点光源が実質的に合成焦点位置になる様
に配置したレンズ群により2つの平行光束に変換して形
成す上述目的を達成するための第1発明は、ることを特
徴とする。
【0031】上述目的を達成するための第6発明は、2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を回折格子により回折して得られた2
つの光束を第1のレンズにより収束しかつ2つの光束の
収束点に焦点位置を配置した第2のレンズによって2つ
の平行光束に変換して形成することを特徴とする。
【0032】上述目的を達成するための第7発明は、発
散光束を発生する光源部と、該光源部からの発散光束を
入射されて回折光を発生する回折格子と、該回折光を平
行光束に変換する光学手段と、該光学手段により平行光
束にされた回折光が照射された被測定物からの光を用い
て形成された干渉光を受光する光検出手段と、前記回折
格子の前記光源部からの距離を変化させるための変位手
段とを有し、該光検出手段より得られる光の周波数シフ
トに対応する信号を用いて被測定物の速度を測定するこ
とを特徴とする。
【0033】上述目的を達成するための第8発明は、点
光源より発散光束を発生する光源部と、前記点光源を中
心とする円筒状に設けられ且つ該光源部からの発散光束
を入射されて回折光を発生する回折格子と、該回折光を
平行光束に変換する光学手段と、該光学手段により平行
光束にされた回折光が照射された被測定物からの光を用
いて形成された干渉光を受光する光検出手段とを有し、
該光検出手段より得られる光の周波数シフトに対応する
信号を用いて被測定物の速度を測定することを特徴とす
る。
【0034】上述目的を達成するための第9発明は、点
光源より発散光束を発生する光源部と、前記点光源を中
心とする円筒状に設けられ且つ該光源部からの発散光束
を入射されて回折光を発生する回折格子と、該回折光を
平行光束に変換する光学手段と、該光学手段により平行
光束にされた回折光が照射された被測定物からの光を用
いて形成された干渉光を受光する光検出手段と、前記回
折格子を前記円筒の円周方向に回転させるための回転手
段とを有し、該光検出手段より得られる光の周波数シフ
トに対応する信号を用いて被測定物の速度を測定するこ
とを特徴とする。
【0035】上述目的を達成するための第10発明は2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を該点光源位置を中心とする円筒状に
設けられた回折格子により回折して得られた2つの光束
を前記点光源が実質的に焦点位置になる様配置したレン
ズにより2つの平行光束に変換して形成し、該2つの平
行光束が分離しきらない領域を被測定物に照射するする
ことを特徴とする。
【0036】上述目的を達成するための第11発明は2
光束を被測定物に照射し前記被測定物からの散乱光を検
出する光検出器を備え、該光検出器より得られる光の周
波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測
定する速度測定装置において、前記2光束を、点光源よ
り出射される光束を該点光源位置を中心とする円筒状に
設けられた回折格子により回折して得られた2つの光束
を前記点光源が実質的に合成焦点位置になる様に配置し
たレンズ群により2つの平行光束に変換して形成するこ
とを特徴とする。
【0037】
【実施例】本発明の実施例を説明する前に、本発明の原
理について説明する。
【0038】図7は、点発光の回折を説明する図で、1
はレーザダイオード、10は格子ピッチdの回折格子で
ある。波長λのレーザーダイオード1の点光源0から出
射した光束は、回折格子10を透過すると発散回折光が
出射される。+1次の回折光光線の、回折格子への入射
角θ0に対する出射角θ1は次式より得られる。
【0039】 d(sinθ1−sinθ0)=λ … (8) 図8は本発明の原理図で、レンズ21は焦点距離f1で
発散回折光の実質点光源0′、0″が焦点位置になる様
に(即ち点光源Oより距離f1の位置に)配置されてお
り、レンズ21を透過した光束I1、I2は平行光束とな
る。光束I1、I2により測定深度に依らない干渉縞を得
る。
【0040】ここで図8のように光線の角度、高さを設
定すると、以下のような関係が成立する。
【0041】 h1=l1tanθ0 … (9) sinθ1+sinθ0=λ/d … (10) h2=h1+(f1−l1)×tanθ1 … (11) h3=f1tanθ1 … (12) tanθ2=(h3−h2)/f1 … (13) 一方、光束I1、I2の形成する干渉縞の間隔Pは、 P=λ/(2sinθ2) … (14) (9)〜(14)式を近軸結像関係(sinθ=tanθ=θ)
として計算すると、 P=f1d/2l1 … (15) となってレーザー波長λの項がなくなり、干渉縞間隔P
の波長依存性をなくす光学構成を実現する。
【0042】又前述の様に、従来例では回折格子10の
格子ピッチが決定すれば干渉縞間隔が決定されてしまっ
ていた。上述原理によれば、格子ピッチが固定であって
も、点光源から回折格子までの距離l1を変更すること
によって、干渉縞間隔を選択できる。これにより装置設
計の自由度が向上する。又、距離l1を変更する手段を
設けることにより、測定中の波長変動の影響が除去され
且つ測定前に干渉縞間隔の容易な設定が可能な光学系が
実現される。
【0043】図9は上述原理を利用した本発明の第1の
実施例の速度測定装置の構成を示す説明図である。図
中、前述と同様の部材には同じ符番を冠してある。本実
施例では、図8で説明した光学系でl1=16mm、f1=
20mm、d=8μmに設定して波長依存性のない干渉縞間
隔Pを形成している。又レーザーダイオード1上にはダ
イオードチップが形成され、これを実質的な点光源Oと
している。回折格子で発生した±1次光をレンズ21で
平行光束に変換し、該2つの平行光束が分離しきってい
ない領域の干渉縞形成部に速度Vで移動する被測定物7
を配置し、被測定物7からの散乱光をレンズ21とは偏
心して設けられている集光レンズ8を介して光検出器9
の受光部9aに集光する構成になっている。この様にし
て散乱光を光検出器9で検出すると、光検出器9でのビ
ート周波数Fは、以下の様になる。
【0044】 F=V/P=2Vl1/f1d =V/5(kHz) … (16) よって、ビート周波数Fを検出する事により、被測定物
7の速度Vが算出できる。演算部PUはこのビート周波
数Fを検出し、式(16)に基づいて被測定物の速度V
を算出している。このビート周波数は波長変動に関して
不変であり、波長変動の影響を除去した装置が実現され
ている。又、レンズ21で平行光を形成する構成にして
いるので、この光学系により回折格子への入射光を点光
源からの発散光のままとした構成が実現される。
【0045】図10は図9の装置の第2実施例の光学系
部分を示す構成図である。図9の装置と構成、動作は概
略同様である。本変形例ではレーザーダイオード1、レ
ンズ21、集光レンズ8、受光器9はフレームFL中で
固定位置関係で配設されている。一方回折格子10は不
図示の制御装置に制御されるアクチュエータACによ
り、フレームFL内でレンズ21の光軸方向に変位可能
となっている。これにより点光源からの距離l1を可変
にしている。操作者は式(15)に基づいて、設定した
い干渉縞の間隔に応じて回折格子10の位置(即ちl1
の値)を変化させることが可能である。この場合、操作
者が設定したい干渉縞間隔を不図示の入力手段で入力す
ると、制御手段が式(15)に基づいて入力値に応じた
位置に回折格子を移動させる制御を行うようにしてもよ
い。
【0046】図11は、本発明の第3の実施例の装置の
構成説明図である。本装置では図9に示した光学系より
得られる2光束を一旦アフォーカル光学系となっている
レンズ23a、23bに透過している。被測定物7から
の散乱光は集光レンズ8により効率よく光検出器9の受
光部9aへと集光されている。
【0047】ここで、レンズ23aの焦点距離をf2、
レンズ23bの焦点距離をf3とすると、角度θ2、θ3
の関係は以下のようになる。
【0048】 f2tanθ2 =f3tanθ3 … (17) よって、角度θ3で得られる干渉縞間隔P´は、近軸結像
関係では、 P´=f1f3d/2f2l1 … (18) となり、波長依存性のない干渉縞を形成する。
【0049】例えば、f2=f3とすれば、P´=Pとな
り、(16)式と同様のドップラー周波数が得られる。
第3の実施例では第1の実施例と比べ2光束の交差位置
がレンズ端面から遠くに設定することができ、また測定
深度も大きくなる。
【0050】上述実施例においては、点光源はレーザー
ダイオードのダイオードチップそのものとしたが、レー
ザーダイオードからの光束をレンズ等で収束し、その収
束点を点光源としてもよい。又この収束点にピンホール
を配置する構成にしてもよい。
【0051】本発明の第4の実施例を説明する前に、第
4実施例の原理について説明する。
【0052】図12は第4実施例の原理図で、レンズ2
1は焦点距離f1で、本実施例では点光源からの距離を
f1に設定しておらず、発散回折光の実質点光源0´、
0″を2つの収束点に結像している。レンズ22は焦点
距離f2で前述の2つの収束点が焦点位置になる様に配
置されており、レンズ22を透過した光束I1、I2は平
行光束となる。光束I1、I2により測定深度に依らない
干渉縞を得る。
【0053】ここで図12のように光線の角度、高さを
設定すると、以下のような関係が成立する。
【0054】 h0=l1tanθ0 … (19) sinθ1=λ/d+sinθ0 … (20) h1=h0+l2tanθ1 … (21) h´=f1tanθ1 … (22) h2=h1+(h´ーh0)×b/f1 … (23) h3=h1+(h´ーh0)×(b+f2)/f1 … (24) tanθ3=h2/f2 … (25) c=f2×h3/h2(θ0=0として) … (26) 1/a + 1/b = 1/f1 … (27) 一方、光束I1、I2の干渉縞間隔Pは、 P=λ/(2sinθ2) … (28) (19)〜(28)式を近軸結像関係(sinθ=tanθ=
θ)として計算すると、 P=f1f2d/2{f1l2+b(f1ーl2)} … (29) とレーザー波長λの項がなくなり、干渉縞間隔Pの波長
依存性をなくす光学構成を実現する。
【0055】本実施例は見方を変えると、レンズ21、
22より構成される光学系の合成焦点距離をfAとした
ときに、この光学系の物体側主平面が点光源より距離f
Aだけ離れている構成になっている。この様な複数のレ
ンズの組み合わせによって光学系を構成することによ
り、装置設計の際に収差補正等を行うための設計の自由
度が更に向上する。
【0056】又、本実施例では格子ピッチが固定であっ
ても、レンズ21から回折格子までの距離l2またはレ
ンズ21から点光源までの距離bを変更することによっ
て、干渉縞間隔を選択できる。これにより装置設計の自
由度が向上する。又、距離l2またはbを変更する手段
を設けることにより、測定中の波長変動の影響が除去さ
れ且つ測定前に干渉縞間隔の容易な設定が可能な光学系
が実現される。
【0057】図13は本発明の第4実施例の速度測定装
置の構成説明図である。図中、前述と同様の部材には同
じ符番を冠してある。本実施例では図12で説明した光
学系でl1=16mm、l2=4mm、f1=10mm、b=2
0mm、f2=20mm、d=8μmに設定して波長依存性の
ない干渉縞間隔Pを形成している。このとき、cは(2
6)式よりc=35mmとなる。又レーザーダイオード1
上にはダイオードチップが形成され、これを実質的な点
光源Oとしている。回折格子で発生した±1次光をレン
ズ21結像させてそれぞれ2次的な点光源を形成した
後、レンズ22で平行光束に変換し、該2つの平行光束
が交差した領域の干渉縞形成部に速度Vで移動する被測
定物7を配置し、被測定物7からの散乱光をレンズ22
とは偏心して設けられている集光レンズ8を介して光検
出器9の受光部9aに集光する構成になっている。光検
出器9でのビート周波数Fは、以下の様になる。
【0058】 F=V/P=2V{f1l2+b(f1ーl2)}/f1f2d =V/5(kHz) … (30) よって、ビート周波数Fを検出する事により、被測定物
7の速度Vが算出できる。演算部PUはこのビート周波
数Fを検出し、式(30)に基づいて被測定物の速度V
を算出している。
【0059】本実施例においても、第2実施例同様に回
折格子10を光軸方向に変位させる機構を設けてもよ
い。これにより干渉縞間隔を調整可能となる。
【0060】上述第4実施例においても、点光源はレー
ザーダイオードのダイオードチップそのものとしたが、
レーザーダイオードから回折格子までの間に光束をレン
ズ等で収束し、その収束点を点光源としてもよい。又こ
の収束点にピンホールを配置する構成にしてもよい。
【0061】第5、第6実施例を説明する前に、第5、
第6実施例の原理を説明する。
【0062】図14は、円筒中心に配置された点発光か
らの光束の回折を説明する図で、1はレーザダイオー
ド、11は半径rの円筒で格子数Nの回折格子10が配置
されている。波長λのレーザーダイオード1の点光源0
から出射した光束は、回折格子10を透過すると発散回
折光が出射される。+1次の回折光光線の、光軸との角
度θ0に対する出射角θ1は次式より得られる。
【0063】 θ1=θ´+θ0 … (31) ただし、 dsinθ´=λ 、d=2πr/N … (32) ここで、dは格子ピッチに相当し、円筒11の半径rが変
わると比例してdも変化する。
【0064】図15は第5実施例の原理図で、レンズ2
1は焦点距離f1で発散回折光の実質点光源0´、0″
が焦点位置になる様に(即ち点光源Oより距離f1の位
置に)配置されており、レンズ21を透過した光束I
1、I2は平行光束となる。光束I1、I2により測定深度
に依らない干渉縞を得る。
【0065】ここで図15のように光線の角度、高さを
設定すると、以下のような関係が成立する。
【0066】 h0=rsinθ0 … (33) l1=rcos θ0 … (34) θ1=θ´+θ0 … (35) 2πr/N×sinθ´=λ … (36) h1=h0+(f1−l1)×tanθ … (37) h2=f1tanθ1 … (38) tanθ2=(h2−h1)/f1 … (39) 一方、光束I1、I2の干渉縞間隔Pは、 P=λ/(2sinθ2) … (40) (33)〜(40)式を近軸結像関係(sinθ=tanθ=
θ、cosθ=1)として計算すると、 P=πf1/N … (41) とレーザー波長λおよび円筒11の半径rの項がなくな
り、干渉縞間隔Pは波長依存性および円筒の熱膨張によ
る半径変化依存性をなくす光学構成を実現する。
【0067】次に、円筒11を図の矢印方向に回転数fn
で回転さた場合を考えると、光束I1は△f1=−Nfnの
ドップラーシフト、光束I2は△f2=+Nfnのドップラ
ーシフトを受け、2光束間のバイアスのドップラーシフ
トFgは、 Fg=△f2−△f1=2Nfn … (42) となる。
【0068】被測定物が2光束交差部を図の矢印方向に
速度Vで移動すると、トータルのドップラー周波数Fは、 F=Fg+V/P =2Nfn+NV/πf1 … (43) となる。よって、円筒11の回転数fnをモニターして、
ドップラー周波数Fを検出することにより、式(43)
を用いて速度検出が行え、この場合円筒の熱膨張による
半径変化依存性を除去できるので、前述の問題は解決さ
れる。図16は第6実施例の原理図で、レンズ21は焦
点距離f2で発散回折光の実質点光源0´、0″を2つ
の収束点に結像している。レンズ22は焦点距離f3で
前述の2つの収束点が焦点位置になる様に配置されてお
り、レンズ22を透過した光束I1、I2は平行光束とな
る。光束I1、I2により測定深度に依らない干渉縞を得
る。
【0069】ここで図16のように光線の角度、高さを
設定すると、以下のような関係が成立する。
【0070】 h0=rsinθ0 … (44) l1=rcos θ0 … (45) θ1=θ´+θ0 … (46) 2π/N×sinθ´=λ … (47) h1=h0+(a−l1)×tanθ1 … (48) h´=f2tanθ1 … (49) h2=h1+(h´ーh1)×b/f2 … (50) h3=h1+(h´ーh1)×(b+f3)/f2 … (51) tanθ3=h2/f3 … (52) c=f3×h3/h2(θ0=0として) … (53) 1/a+1/b=1/f2 … (54) 一方、光束I1、I2の干渉縞間隔Pは、 P=λ/(2sinθ3) … (55) (44)〜(55)式を近軸結像関係(sinθ=tanθ=
θ、cosθ=1)として計算すると、 P=πf3(a−f2)/f2N … (56) とレーザー波長λおよび円筒11の半径rの項がなくな
り、干渉縞間隔Pは波長依存性および円筒の熱膨張によ
る半径変化依存性をなくす光学構成を実現する。
【0071】円筒11を図の矢印方向に回転数fnで回転
さた場合は、光束I1は△f1=+Nfnのドップラーシフ
ト、光束I2は△f2=−Nfnのドップラーシフトを受
け、2光束間のバイアスのドップラーシフトFgは、 Fg=△f1−△f2=2Nfn … (57) となる。
【0072】被測定物が2光束交差部を図の矢印方向に
速度Vで移動すると、トータルのドップラー周波数Fは、 F=Fg+V/P =2Nfn+Nf2V/πf3(a−f2)… (58) となる。よって、図16の構成で円筒11の回転数fnを
モニターして、ドップラー周波数Fを検出することによ
っても、前述の問題を解決する。
【0073】図17は本発明の第5の実施例であり、図
中、前述と同様の部材には同じ符番を冠してある。本実
施例では、図15で説明した光学系でN=7200、r=
15mm(25℃において)、f1=20mmに設定して、
波長依存性および円筒11の半径変動依存性のない干渉
縞間隔Pを形成している。又レーザーダイオード1上に
はダイオードチップが形成され、これを実質的な点光源
Oとしている。また、円筒11は点光源0を回転中心と
して図示しない駆動モータで矢印方向に回転させ、回転
数fnは図示しないエンコーダによりモニターしている。
回折格子で発生した±1次光をレンズ21で平行光束に
変換し、該2つの平行光束が分離しきっていない領域の
干渉縞形成部に速度Vで移動する被測定物7を配置し、
被測定物7からの散乱光をレンズ21とは偏心して設け
られている集光レンズ8を介して光検出器9の受光部9
aに集光する構成になっている。この様にして散乱光を
光検出器9で検出すると、光検出器9でのビート周波数
Fは(43)式より、 F=2Nfn+NV/πf1 =14400fn+360V/π … (59) よって、速度Vは、 V=(F−14400fn)π/360 … (60) となり、ドップラー周波数Fと回転数fnより、式(6
0)から演算器PUでリアルタイムに算出計算される。
本実施例は前述の熱膨張の影響を除去できる効果の他、
更に円筒内に点光源を設ける構成になるので、円筒内の
空きスペースが有効に利用でき、装置のよりコンパクト
化の効果もある。
【0074】図18は本発明の第6の実施例であり、図
16で説明した光学系でN=7200、r=15mm(25
℃において)、a=20mm、f2=10mm、b=20mm、
f3=20mmに設定して波長依存性および円筒11の半
径変動依存性のない干渉縞間隔Pを形成している。この
とき、cは(30)式よりC=35mmとなる。また、円筒1
1は点光源0を回転中心として図示しない駆動モータで
矢印方向に回転させ、回転数fnは図示しないエンコーダ
によりモニターしている。2光束交差部に速度Vで移動
する被測定物7を配置し、被測定物7からの散乱光を集
光レンズ8を介して光検出器9で検出すると、光検出器
9でのビート周波数Fは(58)式より、 F=2Nfn+Nf2V/πf3(a−f2) =14400fn+360V/π … (61) よって、速度Vは、 V=(F−14400fn)π/360 … (62) となり、ドップラー周波数Fと回転数fnより、式(6
2)から演算器PUでリアルタイムで算出計算される。
【0075】本実施例は見方を変えると、レンズ21、
22より構成される光学系の合成焦点距離をfAとした
ときに、この光学系の物体側主平面が点光源Oより距離
fAだけ離れている構成になっている。
【0076】以上、第5、第6実施例でも レーザーダ
イオードチップを点光源としているが、例えばレーザー
ダイオードの光束を円筒中心でレンズにより収束し、そ
の収束点を点光源と置き換えても実施例と同一の効果を
得る。収束位置にピンホール等を配置してもよい。
【0077】また、以上の第5、第6実施例では回転数
を検出する手段としてエンコーダを設置することを述べ
たが、回折格子10からの2つの回折光をハーフミラー
等により物体方向への光路から一部分離し、これらを重
ね合せ干渉光として光検出器で検出すると、ビート周波
数として(42)式または(57)式で示すドップラー
シフトFgが得られる。このドップラーシフトFgは回転数
fnと比例関係にあり、図17、図18とも(60)式、
(62)式が、 V=(F−Fg)π/360 … (63) となり、速度Vはドップラー周波数Fとドップラーシフト
Fgより、演算器PUでリアルタイムに算出計算される様
にしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように第1発明により、被検物に
平行光を入射する波長依存性のない速度測定装置におい
て、回折格子に入射する光束を非平行光にすることがで
き、装置の設計自由度が向上する。
【0079】又第2発明により、第1発明と同様の効果
の他2光束を用いて簡易な構成で干渉光を形成できる。
【0080】又第3発明により、第2発明と同様の効果
の他光学系から近接した距離の物体の速度の測定が可能
となる。
【0081】又第4発明により、第2発明と同様の効果
の他被検物体の光学系からの距離を適当に設定でき、設
計の自由度が更に向上する。
【0082】又第5、第6発明により、第2発明と同様
の効果の他収差補正を含めた光学系の自由度が更に向上
する。
【0083】又第7発明により、第1発明と同様の効果
の他干渉縞の間隔を自由に設定できる。
【0084】又第8発明により、第1発明と同様の効果
の他回折格子の熱膨張による誤差の影響も除去できる。
【0085】又第9発明により、第8発明と同様の効果
の他低速測定が可能な構成において、構成が更にコンパ
クト化する。
【0086】又第10発明により、第8発明と同様の効
果の他光学系から近接した距離の物体の速度の測定が可
能となる。
【0087】又第11発明により、第8発明と同様の効
果の他被検物体の光学系からの距離を適当に設定でき、
設計の自由度が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザードップラー速度計の従来例を示す図
【図2】レーザーダイオードの発振波長の温度依存性を
示す一例
【図3】回折格子の説明図
【図4】回折格子を用いたレーザードップラー速度計の
説明図
【図5】レーザードップラー速度計の他の従来例を示す
【図6】被測定物の速度Vとドップラー周波数の関係を
示す図
【図7】点発光の回折を説明する図
【図8】本発明の原理図
【図9】本発明の第1の実施例の装置の説明図
【図10】本発明の第2の実施例の装置の説明図
【図11】本発明の第3の実施例の装置の説明図
【図12】第4実施例の原理説明図
【図13】本発明の第4実施例の装置の説明図
【図14】点発光の円筒上回折格子による回折を説明す
る図
【図15】第5実施例の原理説明図
【図16】第6実施例の原理説明図
【図17】本発明の第5の実施例の装置の説明図
【図18】本発明の第6の実施例の装置の説明図
【符号の説明】
1 レーザー 7 被測定物 8 集光レンズ 9 光検出器 10 回折格子 11 円筒 21 レンズ 22 レンズ 23a、23b レンズ PU 演算器 AC アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−57913(JP,A) 特開 平2−262064(JP,A) 特開 平4−223252(JP,A) 特開 平4−264287(JP,A) 特開 平6−118161(JP,A) 特開 昭63−47616(JP,A) 実開 平3−101467(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/48 - 7/51 G01S 17/00 - 17/95 G01P 3/36 G01P 5/00 G01B 11/00 - 11/30

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発散光束を発生する光源部と、該光源部
    からの発散光束を入射されて回折光を発生する回折格子
    と、該回折光を平行光束に変換する光学手段と、該光学
    手段により平行光束にされた回折光が照射された被測定
    物からの光を用いて形成された干渉光を受光する光検出
    手段とを有し、該光検出手段より得られる光の周波数シ
    フトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測定する
    ことを特徴とする速度測定装置。
  2. 【請求項2】 2光束を被測定物に照射し前記被測定物
    からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器よ
    り得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて被
    測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記2
    光束を、点光源より出射される光束を回折格子により回
    折して得られた2つの光束を前記点光源が実質的に焦点
    位置になる様配置したレンズ系により2つの平行光束に
    変換して形成することを特徴とする速度測定装置。
  3. 【請求項3】 2光束を被測定物に照射し前記被測定物
    からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器よ
    り得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて被
    測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記2
    光束を、点光源より出射される光束を回折格子により回
    折して得られた2つの光束を前記点光源が実質的に焦点
    位置になる様配置したレンズにより2つの平行光束に変
    換して形成し、該2つの平行光束が分離しきらない領域
    を被測定物に照射することを特徴とする速度測定装置。
  4. 【請求項4】 2光束を被測定物に照射し前記被測定物
    からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器よ
    り得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて被
    測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記2
    光束を、点光源より出射される光束を回折格子により回
    折して得られた2つの光束を前記点光源が実質的に焦点
    位置になる様配置したレンズにより2つの平行光束に変
    換して形成し、該2つの平行光束をアフォーカル系によ
    って交差させて被検物に照射することを特徴とする速度
    測定装置。
  5. 【請求項5】 2光束を被測定物に照射し前記被測定物
    からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器よ
    り得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて被
    測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記2
    光束を、点光源より出射される光束を回折格子により回
    折して得られた2つの光束を前記点光源が実質的に合成
    焦点位置になる様に配置したレンズ群により2つの平行
    光束に変換して形成することを特徴とする速度測定装
    置。
  6. 【請求項6】 2光束を被測定物に照射し前記被測定物
    からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器よ
    り得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて被
    測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記2
    光束を、点光源より出射される光束を回折格子により回
    折して得られた2つの光束を第1のレンズにより収束し
    かつ2つの光束の収束点に焦点位置を配置した第2のレ
    ンズによって2つの平行光束に変換して形成することを
    特徴とする速度測定装置。
  7. 【請求項7】 発散光束を発生する光源部と、該光源部
    からの発散光束を入射されて回折光を発生する回折格子
    と、該回折光を平行光束に変換する光学手段と、該光学
    手段により平行光束にされた回折光が照射された被測定
    物からの光を用いて形成された干渉光を受光する光検出
    手段と、前記回折格子の前記光源部からの距離を変化さ
    せるための変位手段とを有し、該光検出手段より得られ
    る光の周波数シフトに対応する信号を用いて被測定物の
    速度を測定することを特徴とする速度測定装置。
  8. 【請求項8】 点光源より発散光束を発生する光源部
    と、前記点光源を中心とする円筒状に設けられ且つ該光
    源部からの発散光束を入射されて回折光を発生する回折
    格子と、該回折光を平行光束に変換する光学手段と、該
    光学手段により平行光束にされた回折光が照射された被
    測定物からの光を用いて形成された干渉光を受光する光
    検出手段とを有し、該光検出手段より得られる光の周波
    数シフトに対応する信号を用いて被測定物の速度を測定
    することを特徴とする速度測定装置。
  9. 【請求項9】 点光源より発散光束を発生する光源部
    と、前記点光源を中心とする円筒状に設けられ且つ該光
    源部からの発散光束を入射されて回折光を発生する回折
    格子と、該回折光を平行光束に変換する光学手段と、該
    光学手段により平行光束にされた回折光が照射された被
    測定物からの光を用いて形成された干渉光を受光する光
    検出手段と、前記回折格子を前記円筒の円周方向に回転
    させるための回転手段とを有し、該光検出手段より得ら
    れる光の周波数シフトに対応する信号を用いて被測定物
    の速度を測定することを特徴とする速度測定装置。
  10. 【請求項10】 2光束を被測定物に照射し前記被測定
    物からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器
    より得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて
    被測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記
    2光束を、点光源より出射される光束を該点光源位置を
    中心とする円筒状に設けられた回折格子により回折して
    得られた2つの光束を前記点光源が実質的に焦点位置に
    なる様配置したレンズにより2つの平行光束に変換して
    形成し、該2つの平行光束が分離しきらない領域を被測
    定物に照射するすることを特徴とする速度測定装置。
  11. 【請求項11】 2光束を被測定物に照射し前記被測定
    物からの散乱光を検出する光検出器を備え、該光検出器
    より得られる光の周波数シフトに対応する信号を用いて
    被測定物の速度を測定する速度測定装置において、前記
    2光束を、点光源より出射される光束を該点光源位置を
    中心とする円筒状に設けられた回折格子により回折して
    得られた2つの光束を前記点光源が実質的に合成焦点位
    置になる様に配置したレンズ群により2つの平行光束に
    変換して形成することを特徴とする速度測定装置。
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