JPH08240604A - 変位情報測定装置 - Google Patents

変位情報測定装置

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JPH08240604A
JPH08240604A JP6695495A JP6695495A JPH08240604A JP H08240604 A JPH08240604 A JP H08240604A JP 6695495 A JP6695495 A JP 6695495A JP 6695495 A JP6695495 A JP 6695495A JP H08240604 A JPH08240604 A JP H08240604A
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JP
Japan
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lens
moving object
light
diffraction grating
moving
Prior art date
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Pending
Application number
JP6695495A
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English (en)
Inventor
Makoto Takamiya
誠 高宮
Shigeki Kato
成樹 加藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH08240604A publication Critical patent/JPH08240604A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドップラー効果を利用して移動物体の変位情
報を高精度に検出することができる変位情報測定装置を
得ること。 【構成】 光源手段からの光束を回折格子に入射させ、
該回折格子からの2つの回折光を移動物体面上に異なっ
た方向から該2つの回折光が該移動物体面近傍で交差す
るように各要素を設定して照射し、該移動物体面からの
ドップラーシフトを受けた散乱光を検出手段で検出し、
該検出手段で得られる信号を利用して該移動物体の移動
情報を検出する際、該回折格子からの2つの回折光を該
移動物体の変位情報検出方向にのみに屈折力を有する第
1レンズと球面レンズより成る第2レンズとを介して該
移動物体に入射させており、変位情報検出方向における
該第1レンズと第2レンズの焦点距離を各々f ,f
としたとき該第1レンズと第2レンズとの間隔を略
+f としていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変位情報測定装置に関
し、例えば移動する物体や流体等(以下「移動物体」と
称する。)にレーザー光を照射し、該移動物体の移動速
度に応じてドップラーシフトを受けた散乱光の周波数の
偏移を検出することにより移動物体の変位に関する変位
情報や移動物体の移動速度を非接触で測定するようにし
たドップラー効果を利用した変位情報測定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より移動物体の移動速度を非接触且
つ高精度に測定する装置として、レーザードップラー速
度計が使用されている。レーザードップラー速度計は移
動物体にレーザー光を照射し、該移動物体からの散乱光
の周波数が、移動物体の移動速度に比例して偏移(シフ
ト)する効果(ドップラー効果)を利用して、移動物体
の移動速度を測定している。
【0003】一例として図2に特願平2−130590
号で提案されているレーザードップラー速度計の要部概
略図を示す。同図において、101はレーザードップラ
ー速度計である。1はレーザー、2はコリメーターレン
ズ、7は移動物体としての被測定物体、10は格子ピッ
チdの回折格子、11,12は焦点距離がfの凸レンズ
であり、図に示すような配置構成になっている。回折格
子10からレンズ11までの距離をa,レンズ12から
被測定物体(移動物体)7までの距離bとしたとき、
a,bはa+b=2fの関係を満足している。
【0004】波長λが約0.68μmのレーザーダイオ
ード1からのレーザー光はコリメーターレンズ2によっ
て直径2mmφの平行光束3となり、格子ピッチdが
3.2μmの透過型の回折格子10の格子配列方向に垂
直に入射する。このとき±1次の回折光5a,5bの回
折角θはdsinθ=mλ(m=1)より回折角θ1=
12°で出射する。
【0005】光束5a,5bが焦点距離f(=15m
m)の凸レンズ11に入射すると、図のような光束13
a,13bが得られる。光束13a,13bが2f(=
30mm)離れたもう1つの凸レンズ12に入射する
と、再び平行光14a,14bが得られ、前述の回折格
子10からの回折角θ1と等しい角度で2mmφのスポ
ット径となって速度V(mm/sec)の被測定物体7
を照射する。
【0006】被測定物体7からの散乱光を凸レンズ12
及び集光レンズ8により効率よく光検出器9受光部9a
へと集光させる。このとき受光部9a面上では2光束1
4a,14bの散乱光による明暗の変化が生じる。検出
部9では、(1)式に示すドップラー信号が含有された
光信号(ドップラー周波数F)を検出する。そして演算
手段24により(1)式を用いて移動物体7の速度情報
を得ている。
【0007】 F=2V/d=V/1.6(kHz) ・・・・・・(1) ここでレーザーダイオード1からのレーザー光の波長λ
が変化したとすると、dsinθ=λに対応して回折角
θが変動するが、ドップラー信号Fは変動しない。又こ
の装置では2光束スポットの位置25も不動にしてい
る。即ち、被測定物体7を図2に示す配置に設定して、
被測定物体7上で2光束のスポットの位置が不動となる
ようにしてスポット間の位置ずれが生じないようにし
て、常に適正な交差状態を保っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すドップラー
速度計では被測定物体7に照射される2光束は直径D0
の光束であり、反射散乱光は不規則な斑点状のいわゆる
スペックルパターンを形成し、被測定物体7面から距離
Lだけ離れた集光レンズ8面上でのスペックルパターン
の平均直径Dは、 D∝λL/D0 ・・・・・・(2) で表される。
【0009】即ち、有限な大きさである直径Dの平行光
束及び有限な距離Lのために、集光レンズ8面上では多
くのスペックルが形成されていることになり、そのため
光検出器9の出力は直流成分に対して、交流成分(ドッ
プラー信号分)の小さいS/Nの低い信号になるという
欠点があった。
【0010】本発明は回折格子より生ずる回折光を集光
する第1レンズの屈折力を適切に設定することにより、
光検出器からS/N比の良い信号を得て移動物体の変位
情報を高精度に検出することのできるドップラー効果を
利用した変位情報測定装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の変位情報測定装
置は、光源手段からの光束を回折格子に入射させ、該回
折格子からの2つの回折光を移動物体面上に異なった方
向から該2つの回折光が該移動物体面近傍で交差するよ
うに各要素を設定して照射し、該移動物体面からのドッ
プラーシフトを受けた散乱光を検出手段で検出し、該検
出手段で得られる信号を利用して該移動物体の移動情報
を検出する際、該回折格子からの2つの回折光を該移動
物体の変位情報検出方向にのみに屈折力を有する第1レ
ンズと球面レンズより成る第2レンズとを介して該移動
物体に入射させており、変位情報検出方向における該第
1レンズと第2レンズの焦点距離を各々f ,f
としたとき該第1レンズと第2レンズとの間隔を略f
+f としていることを特徴としている。
【0012】特に、前記回折格子と前記第1レンズとの
間隔を略f としていることを特徴としている。
【0013】
【実施例】図1(A),(B)は本発明の実施例1の要
部平面図と要部断面図である。
【0014】本実施例では図1(A)の紙面内(移動面
内)において移動物体7が速度Vで矢印7aの如く移動
している場合を示している。図1において201は速度
計である。
【0015】1は光源で、例えばレーザーダイオード等
(以下「レーザー」と称する。)より成っており、波長
λ=0.68μmのレーザー光を放射している。2はコ
リメーターレンズであり、レーザー1からの光束を直径
2mmの平行光束3にしている。10は回折格子であ
り、例えば格子ピッチdが3.2μmの透過型の回折格
子より成り±1次回折光5a,5bが回折角θ1(θ1
=12°)で回折するように設定している。
【0016】21は速度方向(矢印a方向)にのみ屈折
力を有する第1レンズ(光学素子)としてのシリンドリ
カルレンズ(焦点距離f1=16mm)である。シリン
ドリカルレンズ21は移動面内において、回折格子10
からの±1次回折光5a,5bを集光し、光束23a,
23bとし、点Pに集光した後に第2レンズとしてのレ
ンズ群22に導光している。レンズ群22は球面レンズ
(焦点距離f2=25mm)より成り、入射してきた光
束23a,23bを平行光束24a,24bとして射出
させて入射角θ22で移動物体7に入射させている。
【0017】コリメーターレンズ2、回折格子10、第
1レンズ21、そして第2レンズ22等は光源手段1か
らの光束を移動物体7に入射させる光学部材の一要素を
構成している。
【0018】図1(B)の移動面とは直交する面ではシ
リンドリカルレンズ21は回折光5a,5bをそのまま
平行光束23として通過させ第2レンズ22に入射して
いる。第2レンズ22は平行光束23を集光して光束2
4として移動物体7に入射させている。
【0019】第1レンズ21と第2レンズ22はそれら
の間隔が略f1 +f2(=41mm)となるように配置
している。7は移動物体または移動流体(以下「移動物
体」と称する。)であり、移動速度Vで矢印7a方向に
移動している。
【0020】8は集光レンズであり、移動物体7からの
反射光をレンズ群22を介して集光して光検出器9に導
光している。
【0021】本実施例において、レーザー1から出射さ
れたレーザー光はコリメーターレンズ2によって平行光
束3となり、回折格子10に垂直入射する。そして回折
格子10からの±1次(n次)回折光5a,5bは回折
角θ1で射出し、第1レンズ21に入射する。そして図
(A)の移動面内においては回折光5a,5bは第1レ
ンズ21で光束23a,23bとして点Pに集光した後
に第2レンズ22に入射している。
【0022】このとき光束23a,23bを距離f1
2 =41mm離れた第2レンズ22に入射させて、図
1(A)の速度測定方向では再び平行光24a,24b
とし、図(B)の速度測定方向に対し垂直な方向では被
測定物体7で収束する光束24としている。
【0023】その際、前述の回折格子10からの回折角
θ1 に対し、 f1 tanθ1 =f2 tanθ2 ・・・・・・(3) より得られる角度θ2 で被測定物体7に照射している。
被測定物体7からの散乱光を第2レンズ22及び集光レ
ンズ8により効率よく光検出器9、受光部9aへと集光
させ、(4)式に示すドップラー信号Fが含有された光
信号を検出している。
【0024】 F=2Vsinθ2 /λ ・・・・・・(4) ここで、レーザーダイオード1からの光束の波長λが変
化したとすると、 dsinθ1 =λ ・・・・・・・・(5) に対応してθ1 が変動するが、(3),(4),(5)
式及び近軸結像関係(sinθ≒tanθ≒θ)によ
り、ドップラー信号Fは、 F=2Vf1 /f2 d=V/2.5(kHz) ・・・・・・(6) となり、近似的にではあるが波長依存性のない光学系を
実現している。
【0025】この時、光束24a,24bの被測定物体
7への照射径は、速度測定方向は元々の直径2mmφに
対し、f2 /f1 =1.56倍になり、速度測定方向に
対し垂直な方向では理想的にはビームウエストの式によ
り数十μmまで絞ることができる。
【0026】このとき(2)式により、速度測定方向に
対し垂直な方向での集光レンズ8面上でのスペックルパ
ターンの平均直径が飛躍的に大きくなり、これにより光
検出器9の出力は直流成分に対して交流成分(ドップラ
ー信号分)の平均化が小さくなり、高いS/Nを実現し
ている。
【0027】本実施例では焦点距離f1 とf2 が違う場
合を示したが、当然ながらf1 =f 2 としても良く、そ
の場合はドップラー信号Fが(1)式と同一となる。
【0028】また本実施例では、回折格子10と第1レ
ンズ21との間隔を第1レンズ21の焦点距離f1 に設
定しているが、例えば回折格子10と第1レンズ21と
の間隔をf1 より小さくすると第2レンズ22と被測定
物体7との間隔を大きくすることができ、ワーキングデ
ィスタンスを大きくすることができる。また光検出器9
自体の小型化も図れる。その際、被測定物体7への照射
径は速度測定方向に対し垂直な方向ではビームウエスト
から外れるが比較的照射径を小さくでき、本発明の実施
例と同様に高いS/Nを実現することができる。
【0029】また本実施例においては、被測定物体7の
代わりにスケールを配置しても良く、これによればエン
コーダーの機能を果たすことができる。この際、スケー
ルの移動方向に対し垂直方向に照射光束が絞られている
ため、仮にスケールの取付けが傾いても、スケールから
の2つの回折光はスケール移動方向に対し垂直方向には
干渉縞が立ちにくく、交流成分の平均化が小さくなり、
高いS/Nを得ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、回折格子
より生ずる回折光を集光する第1レンズの屈折力を適切
に設定することにより、光検出器からS/N比の良い信
号を得て移動物体の変位情報を高精度に検出することの
できるドップラー効果を利用した変位情報測定装置を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部概略図
【図2】従来のレーザードップラー速度計の要部概略図
【符号の説明】
1 光源 2 コリメーターレンズ 7 移動物体 8 集光レンズ 9 検出手段 10 回折格子 21 第1レンズ 22 第2レンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段からの光束を回折格子に入射さ
    せ、該回折格子からの2つの回折光を移動物体面上に異
    なった方向から該2つの回折光が該移動物体面近傍で交
    差するように各要素を設定して照射し、該移動物体面か
    らのドップラーシフトを受けた散乱光を検出手段で検出
    し、該検出手段で得られる信号を利用して該移動物体の
    移動情報を検出する際、該回折格子からの2つの回折光
    を該移動物体の変位情報検出方向にのみに屈折力を有す
    る第1レンズと球面レンズより成る第2レンズとを介し
    て該移動物体に入射させており、変位情報検出方向にお
    ける該第1レンズと第2レンズの焦点距離を各々f1
    2 としたとき該第1レンズと第2レンズとの間隔を略
    1 +f2 としていることを特徴とする変位情報測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回折格子と前記第1レンズとの間隔
    を略f1 としていることを特徴とする請求項1の変位情
    報測定装置。
JP6695495A 1995-03-01 1995-03-01 変位情報測定装置 Pending JPH08240604A (ja)

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