JPH07325096A - 速度計及び位置情報検出装置 - Google Patents

速度計及び位置情報検出装置

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JPH07325096A
JPH07325096A JP11854894A JP11854894A JPH07325096A JP H07325096 A JPH07325096 A JP H07325096A JP 11854894 A JP11854894 A JP 11854894A JP 11854894 A JP11854894 A JP 11854894A JP H07325096 A JPH07325096 A JP H07325096A
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light
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JP11854894A
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Shigeki Kato
成樹 加藤
Hidejiro Kadowaki
秀次郎 門脇
Makoto Takamiya
誠 高宮
Shinji Ueda
伸治 上田
Jun Ashiba
純 足羽
Yasuhiko Ishida
泰彦 石田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置構成を大型化することなく被測定物体の
深度方向の変動に対応可能な速度計を得る。 【構成】 速度測定用に形成した所定間隔の干渉縞によ
る前記被測定物体からの散乱光を検出する第1の検出系
と、前記2光束とは波長の異なる2光束を前記光学系を
介して発散または集束光束として前記被測定物体に入射
して干渉縞配列方向と垂直方向に勾配を持たせた干渉縞
を形成し該勾配を持たせた干渉縞による前記被測定物体
からの散乱光を検出する第2の検出系と、を有し前記第
1の検出系と前記第2の検出系それぞれからの出力信号
を比較して前記被測定物体の前記第1または第2の検出
系との対向方向相対位置を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は速度計及び位置情報検出
装置に関する。本発明は特に移動する物体や流体などの
移動速度、移動距離を非接触且つ高精度に測定するドッ
プラー速度計に良好に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】ドップラー速度計は、移動する物体や流
体にレーザー光を照射した際に発生する回折、干渉によ
り、光束が変調されることを利用して移動する物体や流
体の移動速度、移動距離を測定する装置が良く知られて
いる。
【0003】図7はレーザーダイオード1からのレーザ
ー光Iを、格子ピッチ dg なる透過型回折格子10に格
子の配列方向 t に入射したときの回折例を示し、m を
回折次数(1、2、・・・)、λを光の波長とすれば、
回折角θ0は次式となる。
【0004】 s i n θ0=mλ/dg ・・・(1) このうち0次以外の± n 次光( n は1、2、・・・)
は次式となる。
【0005】 s i n θ0=±n λ/dg ・・・(2)
【0006】図8は回折格子10を透過した± n 次の
回折光5 a 、5 b をミラー6 a 、6 bによって、移
動物体としての被測定物7への入射角がθ0になるよう
にした図であり、速度Vで進行する被測定物7からの発
散光を受光した光検出器9により検出されるドップラー
周波数 Fは F =2V sin θ0/λ=2n V/ dg ・・・(3) となり、レーザー光Iの波長λに依存せず、回折格子1
0の格子ピッチ dg に反比例し、被測定物7の速度Vに
比例する。格子ピッチdgは充分安定し得るので、ドップ
ラー周波数Fは被測定物7の速度Vのみに比例した周波数
となる。
【0007】なお、図8において、8は被測定物7から
の反射光を光検出器9へ集光するレンズ、61は上記の
各構成部材を保持する速度計本体、Lはミラー6a 、6b
の間隔寸法、h は回折格子10から被測定物 7までの
測定寸法である。また、上記回折格子10は反射回折格
子にしても同様である。
【0008】図9に示す従来のレーザードップラー速度
計は、レーザー光の波長λの変化に応じて入射角θが変
化し、sin θ / λがほぼ一定になる様にレーザー光を
被測定物7に入射する光学系を、レーザー光を回折して
± n 次( n =1、2、3・・・)の回折光を形成する
回折格子10と、焦点距離 f が等しい2枚のレンズ1
1L、12Lとにより構成し、前記2枚のレンズ11L、
12Lの間隔を焦点距離f の2倍に設定したもので、各
構成部材は速度計本体101に所定の位置関係を保って
保持されている。
【0009】このような構成にすることにより、波長が
変動したときの交差2光束のずれをなくし、より小さく
設定することができ、レーザーダイオード1からのレー
ザー光はコリメータレンズ2によって直径1.2mmφの
平行光束3となり、格子ピッチ3.2u m の透過型回折
格子10の配列方向に入射する。
【0010】透過型回折格子10から得られた±1次の
回折光5 a 、5 b を焦点距離 fの凸レンズ11 L に
入射すると、図のような光束13 a 、13 b が得られ
る。この光束13 a 、13 b を2 f 離れた他の凸レ
ンズ12Lに入射すると、再び平行光14 a 、14 b
が得られ、前述の 回折格子10からの回折角θと等し
い角度で1.2 m mφのスポット径となって矢印7a 方
向に移動している被測定物7に照射する。
【0011】この被測定物7からの散乱光は凸レンズ1
2L及び集光レンズ8を介して効率よく光検出器9の受
光部9 a にと集光するので、次式によりドップラー周
波数Fを検出することができる。
【0012】 F=2V/dg ・・・(4)
【0013】ここで、レーザーダイオード1 の波長λ
が変化したとすると、dg sin θ=λに対応してθが変
動するが、前述の装置同様ドップラー信号は変化しな
い。また、この装置では2光束スポットの位置も不動に
することができる。即ち被測定物7が不動なので、スポ
ット間の位置ずれは生じず常に適正な光差状態を保つ。
また回折格子10と凸レンズ11 L との距離 a <凸レ
ンズ12 L と被測定物7との距離 b であるため、 b
は比較的長くなり、ワーキングディスタンスを大きくす
ることができ、速度設計の自由度が大きくなる。温度に
よる測定精度の依存性も極めて少なく高精度な速度測定
を実現でる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のレ
ーザードップラー速度計は、被測定物がレーザー光束の
交差で干渉縞の生じている範囲に存在していなければな
らない。図7に示した従来のレーザードップラー速度計
の構成の場合、レーザー光束の直径1.2 mm φ、レー
ザー交差角度12°に設定されており、測定するに十分
な干渉縞の生じる範囲、つまり測定可能範囲は実測によ
り凸レンズ12 L より20±1 mm となる。例えば鋼
板の移動速度を測定する場合、表面の凹凸、板の反りが
あった場合でも2 mm の深度むらしか許されないという
ことも規定される。
【0015】本発明は装置構成を大型化することなく被
測定物体の深度方向の変動に対応可能な速度計を得るこ
とを第1の目的とする。
【0016】本発明は特に被測定物体の略同一位置にお
いて速度情報と深度方向の位置情報を得られる速度計を
得ることを第2の目的とする。
【0017】本発明は上述ドップラー速度計のような装
置に構成を大型化することなく組み込める、被測定物体
の深度方向の変動等の位置情報を検出する装置を得るこ
とを第3の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するため
の第1の発明は、2光束を光学系を介して平行光束とし
て所定の入射角で被測定物体に入射させて所定間隔の干
渉縞を形成し所定間隔の干渉縞による前記被測定物体か
らの散乱光を検出する第1の検出系と、該第1の検出系
からの出力信号により前記被測定物体との相対移動速度
情報を検出する手段と、前記2光束とは波長の異なる2
光束を前記光学系を介して発散または集束光束として前
記被測定物体に入射して干渉縞配列方向と垂直方向に勾
配を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持たせた干渉縞に
よる前記被測定物体からの散乱光を検出する第2の検出
系と、前記第1の検出系と前記第2の検出系それぞれか
らの出力信号を比較して前記被測定物体の前記第1また
は第2の検出系との対向方向相対位置を判別する位置判
別手段を設けたことを特徴とする速度計である。
【0019】上述目的を達成するための第2の発明は、
2光束を光学系を介して平行光束として所定の入射角で
被測定物体に入射させて所定間隔の干渉縞を形成し所定
間隔の干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を検出
する第1の検出系と、該第1の検出系からの出力信号に
より前記被測定物体との相対移動速度情報を検出する手
段と、前記2光束とは波長の異なる2光束を前記光学系
を介して発散または集束光束として前記被測定物体に入
射して干渉縞配列方向と垂直方向に勾配を持たせた干渉
縞を形成し該勾配を持たせた干渉縞による前記被測定物
体からの散乱光を検出する第2の検出系と、前記第1の
検出系と前記第2の検出系それぞれからの出力信号を比
較して前記被測定物体までの距離を測定する距離測定手
段を設けたことを特徴とする速度計である。
【0020】また第3の発明は更に、前記第1の検出系
の2光束と前記第2の検出系の2光束とが相異なる発光
素子により出射され、光路を反射素子により同一光路に
され、それぞれによって被測定物体から発生する散乱光
を検出部分に設けた波長の異なる光を別々の方向に導出
する波長選択手段により分離し、それぞれの散乱光を異
なる受光素子で検出することを特徴とする。
【0021】また第4の発明は更に、前記位置判別手段
の判別に基づいて前記第1、第2の検出系と被測定物体
との間隔を制御する手段を設けたことを特徴とする。
【0022】また第5の発明は更に、前記距離測定手段
の測定に基づいて前記第1及び第2の検出系の2光束の
交差位置を被測定物体との対向方向に変位させる手段を
設けたことを特徴とする。
【0023】また第6の発明は更に、前記第1及び第2
の検出系は共通の2波長光源を有することを特徴とす
る。
【0024】また上述目的を達成するための第7発明
は、2光束を平行光束として所定の入射角で被測定物体
の被測定位置に入射させて所定間隔の干渉縞を形成し所
定間隔の干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を検
出する第1の検出系と、該第1の検出系からの出力信号
により前記被測定物体との相対移動速度情報を検出する
手段と、前記2光束とは異なる2光束を前記光学系を介
して発散または集束光束として前記被測定物体の前記被
測定位置と略同一位置に入射して干渉縞配列方向と垂直
方向に勾配を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持たせた
干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を検出する第
2の検出系と、前記第1の検出系と前記第2の検出系そ
れぞれからの出力信号を比較して前記被測定物体の前記
第1または第2の検出系との対向方向相対位置を判別す
る位置判別手段を設けたことを特徴とする速度計であ
る。
【0025】また上述目的を達成するための第8発明
は、2光束を光学系を介して平行光束として所定の入射
角で被測定物体に入射させて所定間隔の干渉縞を形成し
所定間隔の干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を
検出する第1の検出系と、前記2光束とは波長の異なる
2光束を前記光学系を介して発散または集束光束として
前記被測定物体に入射して干渉縞配列方向と垂直方向に
勾配を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持たせた干渉縞
による前記被測定物体からの散乱光を検出する第2の検
出系と、前記第1の検出系と前記第2の検出系それぞれ
からの出力信号を比較して前記被測定物体の前記第1ま
たは第2の検出系との対向方向相対位置情報を検出する
手段を設けたことを特徴とする位置情報検出装置であ
る。
【0026】また上述目的を達成するための第9発明
は、2光束を平行光束として所定の入射角で被測定物体
の被測定位置に入射させて所定間隔の干渉縞を形成し所
定間隔の干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を検
出する第1の検出系と、前記2光束とは異なる2光束を
発散または集束光束として前記被測定物体の前記被測定
位置と略同一位置に入射して干渉縞配列方向と垂直方向
に勾配を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持たせた干渉
縞による前記被測定物体からの散乱光を検出する第2の
検出系と、前記第1の検出系と前記第2の検出系それぞ
れからの出力信号を比較して前記被測定物体の前記第1
または第2の検出系との対向方向相対位置情報を検出す
る手段を設けたことを特徴とする位置情報検出装置であ
る。
【0027】
【実施例】以下、図面を元に本発明の実施例を説明す
る。
【0028】図1乃至図2は本発明の第1実施例に係る
レーザードップラー速度計の構成を示した図であり、図
1は平行光の光路部を示した図、図2は発散光の光路部
を示した図である。
【0029】波長λが約0.68 u m のレーザーダイ
オード1 bからのレーザー光は、コリメータレンズ2 b
によって直径1.2 m m φの平行光束3 bに変換さ
れ、この平行光束3 bは0.78±10 u m の波長の
光を反射するよう設定されたダイクロイックミラー20
aを透過し、格子ピッチdg=3.2 u m の透過型回折
格子10の格子配列方向に垂直に入射し、±1次回折光
5 a 、5 b に分割される。
【0030】この±1次回折光5 a 、5 b は回折角θ
=12°で出射され、焦点距離 fの凸レンズ11に入射
すると、図のような光束13 a 、13 b が得られる。
この光束13 a 、13 b は凸レンズ12に入射し、図
のような光束14 a 、14 b が得られる。この光束1
4 a 、14 b が平行光となるようにレンズ11、レン
ズ12間の距離を設定すれば、光束14 a 、14 b は
前述の回折格子10からの回折角θと等しい角度で1.
2 mm φのスポット径となって被測定物7に入射する。
【0031】これにより、被測定物7上に所定間隔の干
渉縞が形成され、上記回折角θと被測定物上での2光束
の交差角の半分θ n が等しい場合、干渉縞ピッチ p は p = dg / 2 ・・・(6) で表される。
【0032】そして、被測定物7上からの干渉縞ピッチ
p に基づく反射光は、レンズ12を通り集光レンズ4
0を介して、上記ダイクロイックミラー20 aと同様の
反射波長に設定されたダイクロイックミラー23 aを透
過し、光検出器60 a に入射する。従って、被測定物
7が速度Vで移動すると、光検出器60 a で得られるド
ップラー周波数信号を含む光信号、即ち測定信号から次
式(7)で表されるドップラー周波数 F が得られる。
(7)式よりCPU100で速度算出を行う。
【0033】 F = 2 V / dg ・・・(7)
【0034】一方、波長λ1=780nm のレーザーダ
イオード1 a からのレーザー光はコリメータレンズ2
a によって平行光3 a に変換され、ダイクロイックミ
ラー20 aで垂直に反射され、上記光束3と同様回折格
子10の格子配列方向に垂直に入射して光束5 c 、5
d に分割される。この光束5 c 、5 d は凸レンズ1
1、凸レンズ12を通過し、発散光14 c 、14 d と
なって被測定物の前述平行光束14 a 、14 bの入射
位置と略同一位置(受光光軸上)に入射する。これによ
り、被測定物7上に縞間隔が深度(図面上下方向)に依
存する干渉縞を形成し、その干渉縞ピッチ p1は光束交
差部分の中心光線の交差角をθnとして次式(8)によ
り得られる。
【0035】 p1 =λ1/2 s i n θn ・・・(8)
【0036】そして、被測定物7からの干渉ピッチ p 1
に基づく反射光は、レンズ12を通り集光レンズ40を
介してダイクロイックミラー23 aで反射され光検出器
60a に入射する。この結果光検出器60 a で得られ
るドップラー周波数信号、つまり参照信号のドップラー
周波数 F1は、次式(9)により得られる。
【0037】 F1 =2 V s i n θn /λ1 ・・・(9)
【0038】上記2光束の、光束交差部分の中心光線の
交差角θ n が回折角θに等しくなるような深さ(図面
上下)方向位置で生じる干渉縞ピッチ p1 は、式(6)
で示した干渉縞ピッチ p のλ1/λ倍であり、その深さ
方向位置は凸レンズ12より出射される平行光の交差す
る位置に概略等しい。
【0039】よって、移動する被測定物7の移動速度 V
に応じて得られるドップラー周波数信号は、凸レンズ1
2より出射される平行光14 a 、14 b の交差位置を
適正測定点とすると、この適正測定点より手前(図面下
側)に被測定物7がある場合は光検出器60 aからは光
検出器60 bからの測定信号の周波数のλ1/λ倍より
高い周波数のドップラー周波数信号、つまり参照信号が
発生する。
【0040】そこで、上記の参照信号をもとに、本体前
後移動機構を構成するねじ軸102a、102 bを不図
示の駆動源で回転させ、このねじ軸102 a 、102
b が螺合する筒状ナット103 a 、103 b を両側に
突設した速度計本体101を、光検出器60 aから得ら
れる参照信号のドップラー周波数が光検出器60 bから
得られる測定信号のドップラー周波数のλ1/λ倍にな
るまで矢印方向に移動させる。被測定物7が適正測定点
より奥(図面上側)にある場合は上述制御と逆の制御を
行う。この制御はCPU 100で行う。即ち速度計本
体101と被測定物7との間隔を位置判別手段としての
CPU100で判別して且つ制御する。
【0041】次に第1実施例の上記 CPU 100の制
御動作を図3のフローチャート図に基づいて説明する。
【0042】まず、ステップ S T 11−1で速度計本
体101の電源を O N にした後、ステップ S T11−
2でねじ軸102 a を回転させ、速度計本体101を
被測定物7に対してアップ(上方)またはダウン(下
方)へ移動させる。そして、ステップ S T 11−3で
上記速度計本体101の移動途中に光検出器60 a 、
60 b 、のドップラー周波数が F1=(λ1/λ)×F
になったかを判断し、Y ES であれば速度計本体101
が適正測定位置に達したとして、S T 11−4でねじ軸
102 a を停止させて速度計本体を止め、この状態を
維持する。
【0043】速度計本体101が適正位置に達した状態
において、サーボ制御を開始する。ステップ S T 11
−5で光検出器60 bのドップラー周波数 F1 が光検
出器60 a のドップラー周波数 と所定の比例関係、即
ちF1=(λ1/λ)×F にあるかを判断し、NOであれば
ステップ S T 11−6で F1>(λ1/λ)× F かを判
断し、Y E S であればステップ S T 11−7でねじ軸
102 a を回転させて速度計本体101をダウン移動
させて被測定物7に近づけ、ステップ S T 11−8で
再度F1=(λ1/λ)× Fかを判断し、Y E S になった
とき、ステップ S Tー9でねじ軸102aを停止させ、
速度計本体101をその位置に止める。
【0044】また、上記ステップ S T 11−6におけ
る判断結果が N O の場合は、ステップ S T 11−10
に移行してねじ軸102 a を上記とは反対方向に回転
させ、速度計本体101をアップ移動させて被測定物7
から遠ざけ、ステップ S T 11−11で再度 F1=(λ
1/λ)× F かを判断し、Y E S になったとき、上記ス
テップ S T 11−9に移行してねじ軸102 a 、を停
止させて速度計本体101を止め、ステップ S T 11
−12で動作が終了したかを判断し、 N O であればス
テップ S T 11−5に移行して上記の動作を繰り返
す。
【0045】このようにすれば、被測定物7が鋼板など
のように表面が波打ったものである場合でも、確実に被
測定物7までの距離を調整でき、被測定物7までの距離
の変化があった場合でも確実に速度を測定できるレーザ
ードップラー速度計を構成することが可能である。
【0046】図4乃至図5は本発明の第2実施例に係る
レーザードップラー速度計の構成を示した図であり、図
4は平行光の光路部を示した図、図5は発散光の光路図
を示した図である。
【0047】本第2実施例は第1実施例と異なり、レン
ズ12を通過した光束14 a 〜14 bの光路に、それ
ぞれ1対のミラー41a 、42a 、41b、42bを設け
たものである。ミラー41aと42a 、41bと42bは
それぞれ反射面が平行になるように配置され、また同じ
数字の符番のミラーは受光光軸に関して対称に配置され
ている。ミラー41a 、41bは間隔方向に受光光軸対
称に移動可能である。また前記実施例とは反対にダイク
ロイックミラー20 bを透過した場合には集束光とな
り、ダイクロイックミラー20 bを反射した場合は平行
光となる。ダイクロイックミラー23 bと光受光器60
aと60 bの配置についても、第1実施例とは逆になっ
ている。なお、他の構成は前記第1実施例と概略同様で
あるから同一部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。
【0048】上記第2実施例の動作を説明する。平行2
光束14 a、14 bに関しては、ミラー41a 、42a
、41b、42bを経由する点を除き、第1実施例と同
様なので説明は省略する。レンズ12を通過した集光2
光束14c、14dがミラー41 a、41 bを介してミ
ラー42 a、42 b上の点50 a、50 bに集束するよ
うに各プリズムの位置を設定する。このミラー42 a、
42 b上の点50 a、50 bと被測定物7との距離(理
想距離)d1は、距離算出手段および距離制御手段とし
てのCPU100で次式を演算することにより得られ
る。ここで、Xは点50 a、50 bの間隔でXは不図示
の測定手段で求める。
【0049】 d1=X/(2tanθn) ・・・(10) さらに式(7)、式(8)より
【0050】
【外1】
【0051】θが充分小さく、被測定物7の深さ方向変
動が小さければ、ミラー41a 、41bの移動による点
50 a、50 bの受光光軸方向の変位は無視できるほど
小さいので、式(11)を用いて点50 a、50 bと被
測定物7との距離d1及びこの距離の変動が求められ
る。一方光束14a.14bの交差位置と点50a.5
0bとの距離dはd=X/(2tanθ)で求められ
る。
【0052】次に、実施例2の上記CPU100の制御
動作を図6のフローチャート図について説明する。
【0053】まず、ステップST12−1で電源をON
した後、ステップST12−2でミラー駆動源として例
えば不図示のボイスコイル等を励磁する事により、ミラ
ー41a、41bの間隔を変化させて点50 a、50 b
の間隔Xを広げるかまたは狭める。そして、ステップS
T12−3で
【0054】
【外2】 かを判断し、YESになると、ステップST12−4で
ミラー41a、41bを停止させる。
【0055】次に、上記ミラー41a、41bの適正位
置への配置処理後、レンズ12を通過した平行2光束1
4a、14bの交差位置を、ミラー42a、42b上で
の点50a、50bとの距離dが、理想距離をd1とし
て、d1=dになるようにミラー41a、41bの位置
を制御する以下の動作を開始する。
【0056】ステップST12−5で
【0057】
【外3】 かを判断し、NOであれば、ステップST12−6で
【0058】
【外4】 かを判断する。そして、ステップST12−6の判断が
YESであればステップST12−7に移行してミラー
41a、41bの間隔Xを広げた後、ステップST12
−8で再度
【0059】
【外5】 かを判断し、YESになるとステップST12−9に移
行してミラー41a、41bを停止させる。
【0060】一方上記ステップST12−6の判断結果
がNOの場合は、ステップST12−10でミラー41
a、41bの間隔Xを狭め、ステップST12−11で
【0061】
【外6】 かを判断し、YESになると上記ステップST12−9
に移行してミラー41a、41bを停止させ、ステップ
ST12−12で動作を終了したかを判断し、NOであ
ればステップST12−5に移行して上記の動作を繰り
返す。このようにすれば、被測定物7である鋼板などの
表面が波打ったものである場合でも、確実に被測定物ま
での距離dを調整でき、被測定物7までの距離dの変化
があった場合でも確実に速度を測定することが可能であ
る。
【0062】上記実施例の様な2つの光源を用いる構成
のほかに、光源を2周波レーザー1つに置き換えてもよ
い。この場合、ダイクロイックミラー20 a、20 bで
光源側の光路を分岐する必要は無くなる。集光レンズ手
前のダイクロイックミラー23により波長の異なる光は
別々の方向に導かれ同様の効果が得られる。
【0063】上記実施例では光束14 c、14 dを発散
光束としたが、収束光束としても良い。この場合上記実
施例とは本体またはミラーの移動方向を逆に制御する。
【0064】
【発明の効果】以上述べてきた第1発明によれば、被測
定物の第1または第2の検出系との対向方向相対位置の
判別を、速度計において使用する光学系と第1の検出系
の信号を用いることにより装置を大型化せずに行える構
成が実現される。
【0065】また第2発明によれば、被測定物までの距
離測定を、速度計において使用する光学系と第1の検出
系の信号を用いることにより装置を大型化せずに行える
構成が実現される。
【0066】また第3発明によれば更に、異なる波長の
光路を重ねることができ速度計をより小型に構成するこ
とができる。
【0067】また第4発明によれば更に、装置本体と被
測定物体との対向方向位置を適切に制御でき、より正確
な速度計が実現される。
【0068】また第5発明によれば更に、装置本体を移
動させることなく、光束と被測定物体との間隔制御がで
き、より正確な速度計が実現される。
【0069】また第6発明によれば更に、光源を1つに
することができるため、速度計をより小型に構成するこ
とができる。
【0070】また第7発明によれば、被測定物体の略同
一位置において速度情報と深度方向の位置情報を得られ
る速度計が実現される。
【0071】また第8、第9発明によれば、上述の速度
計などに構成を大型化せずに組み込める位置情報検出装
置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における平行光の光路図
【図2】本発明の実施例1における発散光の光路図
【図3】実施例1の制御動作を説明するフローチャート
【図4】本発明の実施例2における平行光の光路図
【図5】本発明の実施例2における発散光の光路図格子
ピッチdなる透過型回折格子にレーザー光Iを格子の配
列方向tに入射したときの回折図
【図6】実施例2の制御動作を説明するフローチャート
【図7】格子ピッチdなる透過型回折格子にレーザー光
Iを格子の配列方向tに入射したときの回折図
【図8】図7の回折格子で回折された±n次光をミラー
光学系により、被測定物への入射角がθ0になるように
2光束照射した図
【図9】図8のミラー光学系をレンズ光学系で構成した
【符号の説明】
1a、1b 光源 7 被測定物(移動物体) 14a、14b 2光束レーザー光(平行光) 14c、14d 2光束レーザー光(発散または集束
光) 41a、41b、42a、42b ミラー 60a、60b 光検出器 100 CPU 102a、102b ネジ軸
フロントページの続き (72)発明者 上田 伸治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 足羽 純 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 石田 泰彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2光束を光学系を介して平行光束として
    所定の入射角で被測定物体に入射させて所定間隔の干渉
    縞を形成し所定間隔の干渉縞による前記被測定物体から
    の散乱光を検出する第1の検出系と、該第1の検出系か
    らの出力信号により前記被測定物体との相対移動速度情
    報を検出する手段と、前記2光束とは波長の異なる2光
    束を前記光学系を介して発散または集束光束として前記
    被測定物体に入射して干渉縞配列方向と垂直方向に勾配
    を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持たせた干渉縞によ
    る前記被測定物体からの散乱光を検出する第2の検出系
    と、前記第1の検出系と前記第2の検出系それぞれから
    の出力信号を比較して前記被測定物体の前記第1または
    第2の検出系との対向方向相対位置を判別する位置判別
    手段を設けたことを特徴とする速度計。
  2. 【請求項2】 2光束を光学系を介して平行光束として
    所定の入射角で被測定物体に入射させて所定間隔の干渉
    縞を形成し所定間隔の干渉縞による前記被測定物体から
    の散乱光を検出する第1の検出系と、該第1の検出系か
    らの出力信号により前記被測定物体との相対移動速度情
    報を検出する手段と、前記2光束とは波長の異なる2光
    束を前記光学系を介して発散または集束光束として前記
    被測定物体に入射して干渉縞配列方向と垂直方向に勾配
    を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持たせた干渉縞によ
    る前記被測定物体からの散乱光を検出する第2の検出系
    と、前記第1の検出系と前記第2の検出系それぞれから
    の出力信号を比較して前記被測定物体までの距離を測定
    する距離測定手段と、を設けたことを特徴とする速度
    計。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出系の2光束と前記第2の
    検出系の2光束とが相異なる発光素子により出射され、
    光路を反射素子により同一光路にされ、それぞれによっ
    て被測定物体から発生する散乱光を検出部分に設けた波
    長の異なる光を別々の方向に導出する波長選択手段によ
    り分離し、それぞれの散乱光を異なる受光素子で検出す
    ることを特徴とした請求項1または2記載の速度計。
  4. 【請求項4】 更に前記位置判別手段の判別に基づいて
    前記第1、第2の検出系と被測定物体との間隔を制御す
    る手段を設けた請求項1または3記載の速度計。
  5. 【請求項5】 更に前記距離測定手段の測定に基づいて
    前記第1及び第2の検出系の2光束の交差位置を被測定
    物体との対向方向に変位させる手段を設けた請求項2ま
    たは3記載の速度計。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の検出系は共通の2波
    長光源を有する請求項1または2記載の速度計。
  7. 【請求項7】 2光束を平行光束として所定の入射角で
    被測定物体の被測定位置に入射させて所定間隔の干渉縞
    を形成し所定間隔の干渉縞による前記被測定物体からの
    散乱光を検出する第1の検出系と、該第1の検出系から
    の出力信号により前記被測定物体との相対移動速度情報
    を検出する手段と、前記2光束とは異なる2光束を前記
    光学系を介して発散または集束光束として前記被測定物
    体の前記被測定位置と略同一位置に入射して干渉縞配列
    方向と垂直方向に勾配を持たせた干渉縞を形成し該勾配
    を持たせた干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を
    検出する第2の検出系と、前記第1の検出系と前記第2
    の検出系それぞれからの出力信号を比較して前記被測定
    物体の前記第1または第2の検出系との対向方向相対位
    置を判別する位置判別手段を設けたことを特徴とする速
    度計。
  8. 【請求項8】 2光束を光学系を介して平行光束として
    所定の入射角で被測定物体に入射させて所定間隔の干渉
    縞を形成し所定間隔の干渉縞による前記被測定物体から
    の散乱光を検出する第1の検出系と、前記2光束とは波
    長の異なる2光束を前記光学系を介して発散または集束
    光束として前記被測定物体に入射して干渉縞配列方向と
    垂直方向に勾配を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持た
    せた干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を検出す
    る第2の検出系と、前記第1の検出系と前記第2の検出
    系それぞれからの出力信号を比較して前記被測定物体の
    前記第1または第2の検出系との対向方向相対位置情報
    を検出する手段を設けたことを特徴とする位置情報検出
    装置。
  9. 【請求項9】 2光束を平行光束として所定の入射角で
    被測定物体の被測定位置に入射させて所定間隔の干渉縞
    を形成し所定間隔の干渉縞による前記被測定物体からの
    散乱光を検出する第1の検出系と、前記2光束とは異な
    る2光束を発散または集束光束として前記被測定物体の
    前記被測定位置と略同一位置に入射して干渉縞配列方向
    と垂直方向に勾配を持たせた干渉縞を形成し該勾配を持
    たせた干渉縞による前記被測定物体からの散乱光を検出
    する第2の検出系と、前記第1の検出系と前記第2の検
    出系それぞれからの出力信号を比較して前記被測定物体
    の前記第1または第2の検出系との対向方向相対位置情
    報を検出する手段を設けたことを特徴とする位置情報検
    出装置。
JP11854894A 1993-06-29 1994-05-31 速度計及び位置情報検出装置 Withdrawn JPH07325096A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11854894A JPH07325096A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 速度計及び位置情報検出装置
DE69433105T DE69433105T2 (de) 1993-06-29 1994-06-28 Geschwindigkeitsmesser und Anlage zur Positionserfassung
EP94109974A EP0632292B8 (en) 1993-06-29 1994-06-28 Velocimeter and position information detection apparatus
US08/266,740 US5502466A (en) 1993-06-29 1994-06-28 Doppler velocimeter and position information detection apparatus for use with objects having variations in surface depth

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403762B1 (ko) * 2001-12-21 2003-10-30 주식회사 브이텍 속도측정기능을 겸한 카메라장치
US7554676B2 (en) 2004-02-20 2009-06-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Positional measurement system and lens for positional measurement
KR100937905B1 (ko) * 2008-04-17 2010-01-21 (주)인펙비전 물체감지장치
JP2016148561A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 株式会社小野測器 レーザドップラ速度計
JP2019011999A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 株式会社小野測器 レーザドップラ速度計のアダプタ、及び、レーザドップラ速度計システム

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KR100937905B1 (ko) * 2008-04-17 2010-01-21 (주)인펙비전 물체감지장치
JP2016148561A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 株式会社小野測器 レーザドップラ速度計
JP2019011999A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 株式会社小野測器 レーザドップラ速度計のアダプタ、及び、レーザドップラ速度計システム

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