JP3021090B2 - 非接触測定プローブ - Google Patents

非接触測定プローブ

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JP3021090B2
JP3021090B2 JP3137280A JP13728091A JP3021090B2 JP 3021090 B2 JP3021090 B2 JP 3021090B2 JP 3137280 A JP3137280 A JP 3137280A JP 13728091 A JP13728091 A JP 13728091A JP 3021090 B2 JP3021090 B2 JP 3021090B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定対象面に有限の断
面サイズを持つ光ビームを投射し、反射光を受光して測
定対象面迄の距離を測定する非接触測定プローブに係
り、特に、奥行寸法が大きくて複雑な形状を有する対象
を、高速且つ高精度に測定することが可能な、金型測定
機、人体形状測定機、自動車形状測定機、三次元座標測
定機等の形状測定機に用いるのに好適な、非接触測定プ
ローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、三次元形状の測定には、接触式の
三次元座標測定機が最も広く実用化されており、1μm
あるいはそれ以上の高分解能が得られている。
【0003】これらは、タッチセンサが対象物表面に接
触した瞬間を電子回路の開閉により検出する方式や、差
動トランスを併用して三軸方向の変位を検出するもの
で、エアの背圧変化による間接接触のものもあるが、広
義の機械的接触を行うプローブを必要とする。このた
め、複雑な形状の対象物で多点の測定を必要とする場合
には、極めて長時間を要し、更にプローブ球の半径以下
の曲率半径を有する部分は測定が不可能であるという問
題を含んでいる。
【0004】一方、非接触の形状測定としては、光を用
いる方法が一般的であり、幾何光学的方式と波動光学的
方式に分かれる。
【0005】幾何光学的方式には、光ビームが対象物表
面に投影した投光スポットの視角を、イメージセンサ上
の結像点の変位によって測定する三角測量方式、光幕や
光ビームの投光高さの斜影成分を測定する光切断方式、
光ビームを円錐状とし、その頂点を常に対象物表面に位
置するようにサーボ制御するオートフォーカス法等があ
る。
【0006】又、波動光学的方式には、光波干渉法、モ
アレ・トポグラフィ法、ホログラフィ法等がある。
【0007】このうち三角測量方式は、最も簡便な方式
であるが、測定面とレンズ面との距離を長くできないの
で、奥行寸法の大きい形状の測定には適さない。
【0008】光切断方式は、短時間に複雑な形状の測定
を行えるという利点を有するが、測定精度は高々0.1
mm程度と低い。
【0009】オートフォーカス法は、測定精度は高い
が、対物レンズと対象物表面との距離をあまり大きくで
きないので三角測量方式と同じ問題点を含み、更にビー
ムの頂点を対象物表面に位置するようにサーボ制御する
ため、多点の測定を必要とする場合には極めて長時間を
要するという触針式の三次元座標測定機と同様な問題点
も含んでいる。
【0010】光波干渉法、モアレ・トポグラフィ法、ホ
ログラフィ法は、高分解能が得られるが、装置が複雑・
高価であり、測定対象の表面粗度が悪いと測定ができな
いという欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように現状では、
奥行寸法が大きくて複雑な形状を有する対象を、高速且
つ高精度に測定するのに適した方法が存在しない。
【0012】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、表面粗度が切削仕上げから研磨仕上
げの範囲にあり、奥行寸法が大きくて複雑な形状を有
し、しかも精度を必要とする物体、即ち金型に代表され
るような物体を、簡便・高速且つ高精度に測定すること
が可能な非接触測定プローブを提供することを目的とす
る。
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、非接触測定プ
ローブにおいて、第1及び第3の周波数F1及びF3で
二重振幅変調された第1の電気信号を発生する手段と、
前記第1の周波数F1と僅かに異なる第2の周波数F2
で振幅変調された第2の電気信号を発生する手段と、前
記第1及び第2の電気信号を混合するミキシング手段
と、該ミキシング手段の出力から、周波数が(F1−F
2)の成分を抽出する第1の抽出手段と、前記第1の電
気信号により二重振幅変調された第1の光ビームを発生
する手段と、前記第2の電気信号により振幅変調された
第2の光ビームを発生する手段と、前記第1の光ビー
ム、第2の光ビーム、及び、測定対象面で反射散乱され
た光を重ね合わせて受光して電気信号に変換する光検出
手段と、該光検出手段によって得られる光電変換信号か
ら、周波数がF3の成分を抽出する第2の抽出手段と、
同じく光電変換信号から、周波数が(F1−F2)の成
分を抽出する第3の抽出手段と、前記第1の電気信号中
の周波数F3の電気信号と第2の抽出手段の出力信号の
位相差を測定する第1の位相差測定手段と、前記第1の
抽出手段の出力信号と第3の抽出手段の出力信号の位相
差を測定する第2の位相差測定手段と、前記第1及び第
2の位相差測定手段の出力信号に基づいて、測定対象面
迄の距離を計算する演算手段と、測定対象面に照射され
る光ビームの断面サイズが最小となるビームウェストの
位置を変化させる手段と、前記演算手段の出力信号に応
じて、前記ビームウェストの位置が測定対象面近傍とな
るようにフィードバック制御する手段とを備えることに
より、前記目的を達成したものである。
【0015】
【作用】本発明は、電子式測距儀に用いられている測距
方式を基礎としている。そこでまず電子式測距儀の動作
原理を図1によって説明する。
【0016】電子式測距儀には基準発振器10があり、
これが波形合成器12に基準信号を与えている。
【0017】波形合成器12からは、第1及び第3の周
波数F1及びF3で二重振幅変調された第1の電気信号
S1と、F1と僅かに異なる第2の周波数F2で振幅変
調された第2の電気信号S2とが出力される。
【0018】信号S1と信号S2は、それぞれドライバ
ー22とドライバー32の入力信号となると共に、枝分
かれしてミキサー(ミキシング手段)14の入力信号と
なる。
【0019】ミキサー14からは、周波数2F1、2F
2、2F3、F1+F2、F1−F2、F1+F3、F
1−F3、F2+F3、F2−F3の出力が得られるの
で、フィルター(第1の抽出手段)16によって周波数
がF1−F2の信号S3だけを取り出す。
【0020】又、信号S1のもう一つの枝からは、フィ
ルター18によって周波数がF3の信号S4だけを取り
出す。なお、例えば基準発振器10から、周波数F3の
信号を直接取り出せる時は、フィルター18は不要であ
る。
【0021】信号S1を入力とするドライバー22の出
力は、半導体レーザー24を駆動して、周波数F1とF
3で二重振幅変調されたレーザービームを発射し、この
ビームは、コリメータレンズ26によって平行ビーム
(第1の光ビーム)B1となる。
【0022】又、信号S2を入力とするドライバー32
の出力は、半導体レーザー34を駆動して、周波数F2
で振幅変調されたレーザービームを発射し、このビーム
は、コリメーターレンズ36によって平行ビーム(第2
の光ビーム)B2となる。
【0023】平行ビームB1は、ハーフミラー42で二
分されてビームB11とビームB12となり、ビームB
11はミラー44で反射された後、ハーフミラー46と
ハーフミラー48を通り抜けてレンズ50で集光され、
光ディテクター52の受光面を照射する。
【0024】又、平行ビームB2は、前記ハーフミラー
46で反射されて前記平行ビームB11と合流し、ハー
フミラー48を通り抜けてレンズ50で集光され、前記
光ディテクター52の受光面を照射する。
【0025】なお説明を簡単にするため、図1では、レ
ーザー24の発光面から発したビームが光ディテクター
52の受光面に達するまでの距離と、レーザー34の発
光面から発したビームが光ディテクター52の受光面に
達する迄の距離とが等しくなるように配置されているも
のとしている。
【0026】一方、平行ビームB12はミラー49で反
射された後、前記ハーフミラー48と孔開きレンズ54
の孔(孔でなくて非レンズ面でもよい)を通って測定対
象56を照射する。
【0027】測定対象56で反射散乱された光の一部R
は、レンズ54の周辺部で集光された後、前記ハーフミ
ラー48で反射され、更に前記レンズ50で集光されて
前記光ディテクター52の受光面の近傍に集光する。
【0028】この結果、光ディテクター52の受光面で
は、ビームB11、B2、Rが重ね合わせられる。
【0029】光ディテクターは入射光の強度の二乗に比
例するいわゆる二乗検波特性を示すので、光ディテクタ
ー52の出力線OL上には、周波数2F1、2F3、F
1+F3、F1−F3、F1+F2、F1−F2、F2
+F3、F2−F3を持つ出力が得られる。
【0030】この中から周波数F3を持つものと周波数
F1−F2を持つものとをフィルター(第2の抽出手
段)62とフィルター(第3の抽出手段)72とで取り
出し、それぞれ信号S5と信号S6とする。
【0031】信号S5は、ビームB11と反射散乱光R
のモノダイン検波によって生じたものなので、モノダイ
ン検波の性質により、同じ周波数F3を持つ信号S4の
位相に対して、ビームB11の飛行距離とビームB12
とRの合計飛行距離の差、つまり今の場合、ハーフミラ
ー48の中心と測定対象56上のビームの反射点の中心
との距離Lの2倍を、光の周波数F3に対応する波長λ
3= c/F3で割って2π倍した位相だけ遅れる。な
お、ここでc は空気中における光の速度である。
【0032】同様に、信号S6は、ビームB2と反射散
乱光Rのヘテロダイン検波によって生じたものなので、
同じ周波数F1−F2を持つ信号S3の位相に対して、
ハーフミラー38の中心と測定対象56上のビームの反
射点の中心との距離Lの2倍を、光の周波数F1に対応
する波長λ1= c/F1で割って2π倍した位相だけ遅
れる。
【0033】従って、信号S4と信号S5との位相差を
位相差測定器64によって測定すれば、その出力S7
は、Lの2倍を波長λ3で割った時の端数分になり、λ
3をLの2倍より大きくとれば、これを用いてLのおよ
その値を求めることができる。
【0034】又、信号S3と信号S6との位相差を位相
差測定器74によって測定すれば、その出力S8は、L
の2倍を波長λ1で割った時の端数分になり、出力S7
によって得られているおよそのLの値から、Lの2倍の
中に入るλ1の数n を算出すれば、次式L=(n +出力
S8の値)×λ1/2によって正確なLの値を求めるこ
とができる。演算器80は、この計算を行うもので、出
力S0が最終的距離を与える情報である。
【0035】以上のことから、測距儀の分解能と最大測
定可能距離が、周波数F1とF3で決まることがわか
る。なお、これまでの説明は2波長式で行ったが、より
多くの波長を用いる方式も可能であり、測定可能距離と
分解能との比が向上する。
【0036】上記の電子式測距儀は、これを形状測定機
のプローブとしてみた場合、機構が簡単な上に極めて優
れた奥行方向測定能力を有し、しかも光は変調波のキャ
リヤーとして使っているだけで、光の波長そのものを測
定の物差しに使っているわけではないので、レーザー2
4、34の発信周波数を特別に安定化する必要もなく、
且つ測定に使う波長が長いので、測定対象56の表面粗
度が悪くても測定が可能であるという望ましい特性を持
つ。
【0037】ところが、遠くまでビームの平行性を保つ
ために、ビームB12の直径が一般に数mm以上もある。
このため、この直径内で十分平坦と見做される対象に対
しては平均化動作によって正確にスポットの中心までの
値を与えるが、直径内で十分平坦と見做し得ない場合
や、平均化動作が成立し得ない端の部分で大きな誤差を
生ずる。
【0038】この問題を解決するには、ビームB12の
直径を十分小さくする必要があるが、レーザービーム
(正確にはガウスビーム)は、ビームウェストと呼ばれ
る最も細い部分の直径が細くなればなる程、ビームウェ
ストを外れたところで急激に太くなる性質があり、例え
ば波長670μm のガウスビームのビームウェストの直
径を20μm にすると、直径がその1.414(2の平
方根)倍になるまでの長さは僅かに0.47mmしかな
く、ビームウェストから1m のところのビーム径は43
mmにも達する。
【0039】このような訳で、電子式測距儀は形状測定
機として多くの好ましい特性を備えているにもかかわら
ず、そのままでは形状測定機としては使えない。
【0040】そこで本発明では、電子式測距儀の測定方
式を用い、且つこの方式で測定される距離情報に基づい
てビームウェストの位置を測定点に持ってくることによ
って、測定点の照射スポット径を絶えず要求される分解
能に保つ方式を考案した。本発明によれば、電子式測距
儀の持つ望ましい特性を全て保持したまま理想的な形状
測定機を実現できる。
【0041】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0042】図2は、図1に本発明による変形を施して
実現した形状測定機用プローブの実施例のブロック図で
ある。
【0043】測距原理は図1と全く同一なので、図1と
異なる部分についてのみ説明する。
【0044】図2では、ミラー49とハーフミラー48
との間に、焦点距離+f1の凸レンズ100と、焦点距
離− f2の凹レンズ102が挿入され、図1の孔開きレ
ンズ54は、孔のない焦点距離+ f3の凸レンズ104
で置換えられている。
【0045】図2において、凸レンズ100と凹レンズ
102との距離をL1、凹レンズ102と凸レンズ10
4との距離をL2、凸レンズ104から該凸レンズ10
4が作るレーザービームのビームウェストの位置までの
距離をL3とすると、L2=f3− f2になるようにレ
ンズ102と104の位置関係を設定すると、L3= f
3+( f1− f2)*( f3/ f2)2 −( f3/ f
2)2 L1 ………(1) となる。
【0046】即ち、本実施例の照射レンズ系のパラメー
タを、図3のように定義すると、次式の関係が成立す
る。
【0047】{−1/( f1−L1)}−(1/a )=
−1/ f2 ………(2) {1/(L2+a )}+(1/L3)=1/ f3
………(3) φ0*( f1−L1)/ f1=φx *a /(L2+a )
………(4)
【0048】但し、φ0は、凸レンズ100に入射する
レーザービームB12の直径、φx は、凸レンズ104
の位置でのレーザービームの直径。
【0049】ガウスビームの性質より、次式の関係が成
立する。
【0050】φx /φ1=L3/ z0
………(5) z0=πφ12 * n/4λ
………(6)
【0051】但し、φ1は、ビームウェストにおけるレ
ーザービームの直径、λは、レーザービームを形成して
いる光の波長、n は、空気の屈折率。
【0052】(2)、(3)式より、次式が得られる。
【0053】L3= f3{ f1* f2+( f1− f2)
L2−( f2+L2)L1} /{ f1* f2+(L2− f3)*( f1− f2) −( f2+L2− f3)L2} ……
…(7)
【0054】下記条件(8)を満すようにL2をとる
と、前出(1)式が得られる。
【0055】f2+L2− f3=0
………(8)
【0056】(1)式からL1= f1− f2(1− f2
/f3)−L3( f2/ f3)2 …(9)が得られる
ので、演算器80で得られる距離情報S0(=L=LL
+L3:LLはハーフミラー48とレンズ104との距
離)によって(9)式の関係となるようにL1を制御す
れば、凸レンズ104が作るレーザービームのビームウ
ェスト位置は、常に測定対象56上に保たれる。
【0057】そこで凸レンズ100を例えば移動量測定
スケール112付の移動機構110で保持し、距離演算
器80の出力S0即ちLによって(9)式を満足するよ
うに移動機構110を制御すれば、ビームウェストの位
置を絶えず測定点に持ってくることができる。
【0058】又、凸レンズ100に入射する平行ビーム
B12の波長をλ、直径をφ0とすると、前記の構成状
態において、照射ビームのビームウェストの直径φ1は
φ1=(4λ/πn )*( f3/ f2)*( f1/φ
0)………(10) で与えられる。
【0059】即ち、前記条件(8)の下で(2)、
(3)、(4)式を解くと、次式が得られる。
【0060】φx /φ0=L3* f2/ f1 f3 …
……(11)
【0061】従って、(5)、(6)、(11)式よ
り、(10)式が得られる。
【0062】以上により、φ0と f1、 f2、 f3を適
当に選ぶことによって、希望するビーム径で希望する測
定レンジを実現することができる。
【0063】最後の変更点は、レンズ90と光ディテク
ター52との間にレンズ120を挿入したことである。
これは、L3が変化したとき、反射光が同一点に集光せ
ず距離の測定に誤差を生ずるのを防ぐ(測距儀ではLが
十分長いのでこのような考慮は不要である)ためであ
る。
【0064】なお、ビームの直径がビームウェストの直
径の1.414(2の平方根)倍に収まる範囲の長さ
(これをレーリー長という)は、例えば波長670μm
のガウスビームのビームウェストの直径を20μm にし
た場合、その47倍の940μm もある。
【0065】距離を測定するためには、ビームウェスト
が厳密に測定点にあることは必須条件ではなく、測定点
でビーム径が十分に細いことが重要な点である。従っ
て、レーリー長がビームウェストの直径に比べて大きい
ということは、ビームウェストの位置精度を距離分解能
に比べて大幅に低くできることを意味し、従ってビーム
ウェストの位置を変化させる機構の精度を大幅に緩めら
れることになる。
【0066】本発明に従って、金型形状測定用に以下の
仕様のプローブを設計した。ダイナミックレンジ…45
0mm(レンズ104の中心より50〜500mm)横方向
分解能…10μm 軸方向分解能…10μm 測定面…金属面 入射角度…0〜70°
【0067】設計条件としてλ=670μm 、φ1=2
0μm 、0mm≦L3≦500mm、ΔL3/ΔL1=5
0、2.5mm≦L1≦12.5mm、n =1とすると、照
射レンズ系は、例えば f1=23.000mm、 f2=1
2.229mm、 f3=86.407mmとすればよいこと
がわかった。このとき、φ0=6.939mmから、φxm
ax =21.34mmとなる。従って、これらの関係に、
設計余裕と、レンズ100と102の近接条件を加味し
て、照射レンズ系の設計値を決定することができる。
【0068】一方、受光レンズ系の設計に際しては、受
光焦点位置がL3の値にできるだけ無関係であるように
して、光路差による誤差を小さくすることが重要であ
る。しかしながら、L3が50mm〜500mmと10倍も
変化する中で、測定誤差を無視できるほど光路差を小さ
く抑え込むことは困難であるため、レンズ系で光路差を
ある程度小さくした後は、最終的にはテーブル補正を用
いることができる。
【0069】図4は、この目的を満足できる1つのレン
ズ系である。
【0070】図において、 f4はレンズ50の焦点距
離、 f5はレンズ120の焦点距離、L4はレンズ10
4と50の間隔、L5はレンズ50と120の間隔、L
6はレンズ120と光ディテクター52の受光面の間隔
である。
【0071】前記レーザービームの必要出力は、光ディ
テクター52に達する反射光Rの強度と光ディテクター
の感度で決まる。従って、半導体レーザー24で発生さ
れたレーザービームが、測定対象56で反射されて光デ
ィテクター52に到達するまでの各光学要素の減衰率を
考慮して、半導体レーザー24の必要出力を決定するこ
とができる。
【0072】前記位相差測定器74の分解能を、π/3
0000(この値は、十分余裕を持って達成できる値で
ある)とすると、周波数F1のビーム波長をλとすると
き、測定距離の分解能はλ/30000となる。従っ
て、この設計例においては、λ=300mm、F1=c /
λ=1GHz となる。
【0073】周波数F3は、これで決まる波長がLの2
倍より大きくて、できるだけ短い方がよい。Lを600
mmとすると、F3≦250MHz 、周波数F1との二重
変調のやり易さを考えて、F3=10MHz としてみる
と、波長は30000mm、このときの位相差測定器64
の必要分解能はπ×300/30000=π/100と
なる。これは、十分安定に達成できるので、F3=10
MHz とすることができる。
【0074】又、周波数F1とF2の差は、位相差測定
器74の必要分解能π/30000の達成のし易さを考
えて、10KHz とすることができる。
【0075】なお、軸方向分解能は、位相差測定器の分
解能を上げることによって、1μm程度迄実現可能であ
る。更に、周波数F1を上げることによって、0.1μ
m 程度迄実現可能であろう。
【0076】又、横方向分解能は、原理的には、使用す
るビームの波長程度迄可能である。しかしながら、レン
ズ104の口径が実用的な範囲に収まるためには、使用
できるビームの波長にもよるが、現状では2μm 程度が
限界であろう。但し、将来、より短波長のレーザーが実
用化されればこの数値は更に改善される。
【0077】又、測定レンジは、横方向分解能及び光デ
ィテクターの感度に関係する。横方向分解能を大きくと
ってレンジを大きくしようとすると、レンズ104の口
径が巨大になる。そもそも、本発明の最大特徴の1つ
が、光学式でありながら横方向分解能が高いことである
ことを考慮すると、レンジを大きくしても、横方向分解
能を犠牲にしたのでは意味がない。従って、横方向分解
能を犠牲にしない範囲で測定レンジを設定する必要があ
る。
【0078】以上の設計値を用いたプローブの具体的な
構造のレイアウト(電子回路の部分を除く)の例を図5
及び図6に示す。
【0079】具体化にあたっては、図2のミキサー14
を光ディテクター130で置換え、又、移動機構110
を、スライダーとパルスモータで構成することによっ
て、スケール112の機能を含ませている。
【0080】又、図1では、半導体レーザー24の発光
面から発したビームが、光ディテクター52の受光面に
達する迄の距離と、半導体レーザー34の発光面から発
したビームが、光ディテクター52の受光面に達する迄
の距離とが等しくなるように配置したが、これは計算を
簡単にするためのもので、必要条件ではないので、この
具体例では、この条件は保っていない。
【0081】この他、光の系路の変更、光ファイバー1
40、142の仕様等、設計の都合による変更を加えて
いる。
【0082】図において、150はベース、152は、
フィルター、位相差測定器、距離演算器を含む電子回路
である。
【0083】なお、これはあくまでも一例であって、こ
の他にも本発明の利点を活かす様々な設計が可能であ
る。
【0084】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
測定された測定対象面迄の距離に応じて、光ビームの断
面サイズが最小となるビームウェストの位置が、測定対
象面近傍となるようにフィードバック制御されるので、
測定対象面上におけるビームサイズを極小にすることが
でき、高精度な非接触測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の前提である電子式測距儀の測
定原理を説明するための、一部光路図を含むブロック線
図である。
【図2】図2は、本発明に係る形状測定プローブの実施
例の構成を示す、一部光路図を含むブロック線図であ
る。
【図3】図3は、前記実施例における照射レンズ系の構
成を示す光路図である。
【図4】図4は、前記実施例における受光レンズ系の構
成を示す光路図である。
【図5】図5は、本発明を具体化したプローブのレイア
ウトを示す平面図である。
【図6】図6は、本発明を具体化したプローブのレイア
ウトを示す立面図である。
【符号の説明】
10…基準発振器、 12…波形合成器、 14…ミキサー、 16、18、62、72…フィルター、 24、34…半導体レーザー、 26、36…コリメータレンズ、 42、46、48…ハーフミラー、 44、49…ミラー、 50、100、104、120…凸レンズ、 52、130…光ディテクター、 56…測定対象、 64、74…位相差測定器、 80…距離演算器、 102…凹レンズ、 110…移動機構、 112…スケール。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第3の周波数F1及びF3で二重
    振幅変調された第1の電気信号を発生する手段と、 前記第1の周波数F1と僅かに異なる第2の周波数F2
    で振幅変調された第2の電気信号を発生する手段と、 前記第1及び第2の電気信号を混合するミキシング手段
    と、 該ミキシング手段の出力から、周波数が(F1−F2)
    の成分を抽出する第1の抽出手段と、 前記第1の電気信号により二重振幅変調された第1の光
    ビームを発生する手段と、 前記第2の電気信号により振幅変調された第2の光ビー
    ムを発生する手段と、 前記第1の光ビーム、第2の光ビーム、及び、測定対象
    面で反射散乱された光を重ね合わせて受光して電気信号
    に変換する光検出手段と、 該光検出手段によって得られる光電変換信号から、周波
    数がF3の成分を抽出する第2の抽出手段と、 同じく光電変換信号から、周波数が(F1−F2)の成
    分を抽出する第3の抽出手段と、 前記第1の電気信号中の周波数F3の電気信号と第2の
    抽出手段の出力信号の位相差を測定する第1の位相差測
    定手段と、 前記第1の抽出手段の出力信号と第3の抽出手段の出力
    信号の位相差を測定する第2の位相差測定手段と、 前記第1及び第2の位相差測定手段の出力信号に基づい
    て、測定対象面迄の距離を計算する演算手段と、 測定対象面に照射される光ビームの断面サイズが最小と
    なるビームウェストの位置を変化させる手段と、 前記演算手段の出力信号に応じて、前記ビームウェスト
    の位置が測定対象面近傍となるようにフィードバック制
    御する手段と、 を備えたことを特徴とする非接触測定プローブ。
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