JPH03235060A - レーザードップラー速度計 - Google Patents

レーザードップラー速度計

Info

Publication number
JPH03235060A
JPH03235060A JP3064490A JP3064490A JPH03235060A JP H03235060 A JPH03235060 A JP H03235060A JP 3064490 A JP3064490 A JP 3064490A JP 3064490 A JP3064490 A JP 3064490A JP H03235060 A JPH03235060 A JP H03235060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
moving
diffraction grating
light
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3064490A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Takamiya
誠 高宮
Tsunesuke Yamamoto
恒介 山本
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Hidejiro Kadowaki
門脇 秀次郎
Takeshi Doi
健 土井
Yasuhiko Ishida
泰彦 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3064490A priority Critical patent/JPH03235060A/ja
Priority to DE1990631577 priority patent/DE69031577T2/de
Priority to EP19900106169 priority patent/EP0391278B1/en
Publication of JPH03235060A publication Critical patent/JPH03235060A/ja
Priority to US07/839,708 priority patent/US5216478A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、移動する物体や流体の速度を非接触に検出す
る速度計、特にレーザー光の周波数の偏移を検知して速
度を検出するレーザードツプラー速度計に関する。
〔従来技術〕
従来から、物体や流体の移動速度を非接触、且つ高精度
に測定する装置として、レーザードツプラー速度計が使
用されている。レーザードツプラー速度計とは、移動す
る物体や流体にレーザー光を照射し、該移動物体もしく
は移動流体による散乱光の周波数が、移動速度に比例し
て偏移(シフト)する効果(ドツプラー効果)を利用し
て、前記移動物体、もしくは移動流体の移動速度を測定
する装置である。
従来のレーザードツプラー速度計の一例を第1図に示す
1はレーザー 2はコリメーターレンズ、3は平行光束
、4はビームスプリッタ−6及び6′は反射鏡、7は速
度Vで矢印方向に移動している物体もしくは流体、8は
集光レンズ、9は光検出器である。
レーザー1から出射されたレーザー光は、コリメーター
レンズ2によって平行光束3となり、ヒームスプリッタ
ー4によって三光束5及び5′に分割されて反射鏡6及
び6′で反射された後、速度Vで移動している物体もし
くは流体7に入射角θで三光束照射される。物体もしく
は流体7による散乱光は、集光レンズ8を介して光検出
器9て検出される。三光束による散乱光の周波数は、移
動速度Vに比例して各々+Δf、−Δfのドツプラーシ
フトを受ける。ここで、レーザー光の波長をλとすれば
、Δfは次の(1)式で表わすことができる。
Δf=Vsinθ/λ     −(1)十Δf、−Δ
fのドツプラーシフトを受けた散乱光は、互いに干渉し
合って光検出器9の受光面での明暗の変化をもたらし、
その周波数Fは次の(2)式で与えられる。
F=2Δf=2Vsin θ/λ  ・(2)従って、
光検出器9の出力信号の周波数(以下、ドツプラー周波
数と呼ぶ)を測定すれば、(2)式に基づいて移動物体
もしくは移動流体7の移動速度Vを求めることができる
レーザードツプラー速度計の小型化を図るためには、H
e−Neレーザー等のガスレーザーを光源として用いる
よりもレーザーダイオードのような半導体レーザーを用
いる方が有利である。
しかしながら、半導体レーザーはガスレーザーのように
発振波長が安定しておらず、温度に依存して発振波長が
変化する。上記(2)式から明らかなように、ドツプラ
ー周波数Fはレーザー光の波長λに依存するので、レー
ザー光の波長が変動すると移動物体や移動流体の速度を
正確に検出することができない。
第2図は市販のレーザーダイオードの発振波長の温度依
存性を示すグラフ図(1987年三菱半導体データブッ
ク−光半導体素子編から引用)である。同図において、
波長が連続的に変化している部分は、主としてレーザー
ダイオードの活性層の屈折率の温度変化により生じてい
る部分であり、その割合は0.05〜0.06nm/’
Cである。一方、波長が不連続に変化している部分は、
縦モードホッピングよ呼ばれる現象に起因するもので、
0.2〜0.3nm/°Cという大きな割合で変化する
このように、レーザーダイオードの発振波長は極めて不
安定なものであり、この種のレーザーをレーザードツプ
ラー速度計の光源として使用する場合、周知のヒーター
、放熱器、温度センサー等を備えた温度制御ユニットを
レーザーダイオードと共に取り付ける必要がある。しか
しながら、これらの温度制御ユニットを取り付けると、
速度計が大きくなり、価格も上がるので好ましくない。
更に、前述の縦モードホッピングは温度変動以外の他の
要因でも生じる現象であり、仮に温度制御ユニットを取
り付けても、レーザーダイオードの発振波長の変動を完
全に抑えることはできない。
〔発明の概要〕
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり
、レーザー光の発振波長が変化しても移動物体や移動流
体の速度を正確に検出することが可能でしかも低速で移
動する物体や流体の速度をも正確に検出できるレーザー
ドツプラー速度計を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明のレーザードツプラ
ー速度計は、レーザー光を所定の入射角で移動物体若し
くは移動流体に入射させ、該移動物体若しくは移動流体
からの錯乱光の周波数の偏移に基づいて該移動物体若し
くは移動流体の速度を検出する速度計において、レーサ
ーから射出したレーサー光を回折せしめて第1と第2の
回折光を形成する回折格子と、該第1と第2の回折光を
該第1と第2の回折光が回折格子から射出した時の互い
成す角とほぼ同じ交差角で該移動物体若しくは移動流体
に入射せしめる光学系と、該光学系により該第1と第2
の回折光で照明された該移動物体若しくは移動流体から
の散乱光を受光する受光手段と、該第1と第2の回折光
にドツプラーシフトを与えるべく該回折格子を移動させ
る駆動手段とを有することを特徴としている。
本発明によれば、このような構成を有するので、レーザ
ー光の波長λの変動に追従して移動物体若しくは移動流
体に対するレーザー光の入射角θを変化せしめ、これに
より上記(2)式が示すsinθ/λの値をほぼ一定に
する。即ち、レーザー光の波長変動に依らず常に正確に
移動物体や移動流体の速度を検出することができる。従
って、レーザーダイオードなどの発振波長が不安定な小
型のレーザーダイオード(半導体レーザー)を光源とし
て使用でき、従来にない小型のレーザードツプラー速度
計を提供することが可能になる。
また、本発明によれば、第1と第2の回折光、例えば±
1次の回折光にドツプラーシフトを与えるべく回折格子
を移動させる駆動手段を備えているので、受光手段から
所望の周波数以上の信号或いは所望の周波数以下の信号
が出力されるよう、速度計を調整できる。又、このよう
な構成により物体や流体の移動方向も判別できるように
なる。
本発明の更なる特徴や具体的な形態は以下に示す各実施
例から明らかになる。
〔実施例〕
第3図及び第4図は本発明のレーザードツプラー速度計
による速度検出原理を説明するための説明図である。
第3図は格子ピッチdなる透過型回折格子10に波長λ
のレーザー光Iを格子配列方向tに垂直な方向から入射
させた時の回折状態を示し、回折格子10で生じる各次
数の回折光の回折角θは次式で示すことができる。
sinθ=±mλ/d      ・(3)(m=o、
1,2、…) 従って、回折格子10で生じる0次回先光(m=O)以
外の±n次回折光を各回折角をθ、とすると、 sin θゎ =±n λ/d       ・(4)
なる式で表わされることになる。(4)式から明らかな
ように、±n次回折光を回折角θ。は入射レーザー光I
の波長λに依存し、波長λの変化に応じて回折格子10
からの±n次回折光を射出角が変化する。
第4図は第3図の回折格子10を光学系中に組込んだレ
ーザードツプラー速度計を示す。第4図において、回折
格子10を除(他の部材は第1図の従来例に示しである
ものと同じであり、第1図と同じ符号を付しである。従
って、ここでは説明を省略する。
第4図に示す光学系では、回折格子10から射出する±
n次回折光を41.42各々互いに反射面が平行なミラ
ー6.6′で反射し、±n次回折光を各回折角±θ。と
同じ入射角θ。で被検物体7のほぼ同一地点に入射させ
ている。尚、ミラー6.6′の反射面は各々回折格子1
9の格子配列方向と被検物体7の移動方向に直交する面
内にある。
(n=1. 2・・・) この時、光検出器9からの出力信号に対応するドツプラ
ー周波数Fは、前記の(2)式および(4)式に基づい
て次の(5)式で表わすことができる。
F=2Vsin θ。/λ     ・(5)= 2 
n V / d 即ち、ドツプラー周波数Fはレーザー光の波長λに依存
せず、回折格子10の格子ピッチdに反比例し、回折光
の次数nと被検物体7の移動速度Vに比例することにな
る。回折格子10のピッチdは十分に安定しているので
、ドツプラー周波数Fはレーザー光の波長には無関係に
、被検物体7の速度■のみに依存する。従って、光検出
器9は、不図示のレーザーの発振波長が変化しても、被
検物体7の速度Vに正確に対応した信号を出力する。
さて、一般に、レーサー光等の可干渉性の高い光を物体
に照射すると、物体表面の微細な凹凸により生じる散乱
光はランダムな位相変調を受けて、光検出器の受光面な
どの観察面上に、斑点模様、いわゆるスペックルパター
ンを形成する。
従って、通常のレーザードツプラー速度計においては、
物体もしくは流体が移動すると、光検出器の受光面上で
の、ドツプラーシフトによる干渉光の明暗の変化が、ス
ペックルパターンの流れによる不規則な明暗の変化で変
調される。また、光検出器からの出力信号は被検物体の
透過率(あるいは反射率)の変化によっても変調を受け
る。
スペックルパターンの流れによる明暗の変化の周波数お
よび被検物体の透過率(あるいは反射率)の変化の周波
数は、前述(4)式で示されるドツプラー周波数に比べ
て低周波であるため、通常光検出器からの出力信号をバ
イパスフィルターに通して、低周波成分を電気的に除去
し、ドツプラー信号のみを取り出す方法が用いられてい
る。
しかしながら、被検物体の速度が遅くてドツプラー周波
数が低いと、低周波変動成分との周波数差が小さくなり
、バイパスフィルターが使えず、被検物体の速度が測定
できなかった。また、レーザードツプラー速度計では、
速度方向(被検物体の移動方向)を原理的に検出できな
いため、速度計の用途に制約が出ていた。
以下に説明する本発明のレーザードツプラー速度計は、
前述の第3図と第4図で説明した作用に加えて、このよ
うな問題をも解消するものである。
第5図は、本発明レーザードツプラー速度計の基本構成
を示す説明図で、格子ピッチdの回折格子10は、図示
する様に紙面の右から左へ速度v1で移動している。レ
ーザー光Iを移動する回折格子10に入射すると、回折
格子10で生じる±n次回折光を552は、それぞれ正
負のドツプラーシフト±V * / n dを受ける。
また。回折光51.52の回折角θ1は、 sinθ1=λ/ n d     −(6)(λは光
の波長) を満たす。この±n次回折光を5152を、ミラー6.
6′によって速度Vで動く被検物体7に、各々の入射角
がθ1になるように2光束照射すると、十n次回折光5
1は(V、+V)/ndのドツプラーシフトを受け、−
次回折光を52は(V、 十V)/ndのドツプラーシ
フトを受ける。従って、ドツプラー周波数Fは F=2(V、+V)/nd   −(7)となり、レー
ザー光の波長に依存しないドツプラー周波数Fが得られ
る。ここで、(7)式から明らかなように、ドツプラー
周波数Fを、速度Vが遅い場合でも、回折格子10の速
度V、の移動によって、スペックルパターンの流れや被
検物体の透過率(あるいは反射率)の変化に起因する低
周波成分との周波数差を十分に取り得るだけの高い周波
数にすることができ、光検出器から出力される信号をバ
イパスフィルターに通して低周波成分を電気的に除去し
、ドツプラー信号のみを取り出すことにより、被検物体
の速度が厚い場合でも速度検出が可能となる。尚、回折
格子10の移動速度V□の値は、被検物体の速度、ノ1
イパスフィルターの特性を考慮して適宜室める。
第5図においては、回折格子10を紙面の右から左へ動
かしているが、逆に、回折格子10を紙面の左から右へ
動かす場合もある。これは、被検物体7の移動速度Vが
非常に高速である時である。被検物体7の速度が非常に
高速の場合、ドツプラー周波数Fも非常に高くなり、光
検出器からの出力信号の周波数も高くなる。従って、光
検出器からの出力を受ける信号処理回路として周波数応
答特性が優れたものを用いなければならず、回路に負荷
がかかる。このような場合には、回折格子10を第5図
の紙面の左から右へ動かせば、(7)式におけるV、が
−Vlとなり、ドツプラー周波数Fが小さくなるので、
回路の負荷を軽減できる。
第6図(A)、(B)は回折格子を用いたレーザードツ
プラー速度計における被検物体の速度Vとドツプラー周
波数Fとの関係を示すもので、第6図(A)は回折格子
を固定している場合で、第6図(B)は第5図の構成を
とり回折格子の移動速度をVヨとする場合である。第6
図(A)。
(B)から分かるように、回折格子を固定した時にはあ
る周波数F1を検出したとしても方向の異なる二つの速
度V、、−V、が対応するため、被検物体の移動方向の
判断が不可能であるが、回折格子を動かす時には速度v
lに対しF=F。
+F、、速度−V1に対しF=F、−F、のドツプラー
周波数が得られ、速度だけでな(移動方向も同時に検出
することができる。
このように、本発明では、被検物体の移動方向の判別機
能を、レーザードツプラー速度計に与えられることがで
きる。
第7図は本発明のレーザードツプラー速度計の第1実施
例を示す概略図である。第7図において、第4図及び第
5図で示した要素と同一要素には、これらの図のものと
同一の符号を符しである。また、符号11は円筒であり
、円筒11の側面に、格子ピッチd=1.6μmの回折
格子10が形成されている。回折格子10は、反射型の
回折格子であり、その格子配列方向tと直交する格子線
(溝)の方向は、紙面に垂直な方向である。
そして、回折格子10は、円筒を成す部材の側面に沿っ
て、AA、An等の反射膜を周期的に並べたり、溝を周
期的に刻んだりして構成される。
このように、回折格子10は、振幅型、位相型(レリー
フ型) いずれの型にすることもできる。円筒11は、
モーターの駆動軸(回転軸)11aに取付けられている
。従って、駆動軸11aを回転させることにより円筒1
1が等速回転し、円筒11の側面に形成した回折格子1
0が一定速度v8で動く。回折格子10の移動方向は、
その格子配列方向tと一致しており、本実施例では、円
筒11を時計回り方向に回転させるので、図中A点の回
折格子10は紙面の右から左へ被検物体7の移動方向と
は逆方向へ動(ことになる。また、13はフレームであ
り、各要素が取付けられ、格納されている。
本実施例では、レーザー1として、波長λ=0.78μ
mのレーザー光を放射するレーザーダイオードを使用し
ており、装置の小型化を図っている。レーザー1として
はシングルモードレーザー、マルチモードレーザーのい
ずれであっても良い。
レーザーダイオード1からのレーザー光はコリメーター
レンズ2によって直径約2mmφの平行光束3となり、
反射型回折格子10にこの回折格子10の格子配列方向
tに垂直な方向から入射する。回折格子10で生じた±
1次の反射回折光51.52は回折角θ1z29°で回
折格子10から出射し、格子配列方向tに垂直に設置し
たミラー6.6′により、紙などの被検物体7に各々入
射角θ1で斜入射する。各回折光51.52は被検物体
7上に約2mmφの光スポットを形成し、各々の光スポ
ットは被検物体7上で重ね合わせられる。光検出器9は
0.8mmφの受光部9aを有し、集光レンズ8は2本
の回折光51.52が形成する光スポットの中央部0.
 8mmφの領域を受光部9aに等倍に結像する。
従って、光検出器9は各回折光61.62により生じた
反射散乱光が互いに干渉した干渉光を受光部9aで効率
良く受光し、光電変換する。そして、光検出器9は、前
記(7)式においてn、=1を代入した、回折格子の周
速V1と被検物体7の移動速度Vに応じた、 F=2  (V、+V)/d      ・・・ (8
)なる、レーザー光の波長によらない、ドツプラー周波
数を有する信号を出力する。ここでVよは一定なので、
Fを検出することにより、(9)式に示す通り、■を測
定できる。
V=F(−)−V、      ・・・(9)被検物体
7の速度V測定は次のように行う。
第9図に示すように、光検出器7からの出力信号を増幅
器91で増幅し、増幅器91からの増幅された信号をバ
イパスフィルター92を介して、処理回路93へ入力す
る。回路93は、前記(9)式に対応する処理を行い、
被検物体の速度Vに応じた電圧を出力する。
上記実施例では、レーザー光を回折格子10の格子配列
方向tに垂直な方向から回折格子10に入射させていた
が、本発明では、回折格子10に対するレーザー光重の
入射角に、被検物体7の速度検出精度は依存しない。ま
た、回折格子10が傾いても、被検物体7の速度検出に
関するレーザー光の波長の変動による影響も少ない。
第8図は本発明のレーザードツプラー速度計の第2実施
例を示す概略図である。第8図において、第4図、第5
図及び第7図で示した要素には、これらの図のものと同
一符号を符しである。
また、符号12は円盤であり、円盤12の円周上に格子
ピッチd=1.6μmの放射状の回折格子10が形成さ
れている。回折格子10の形態は、第7図で示した実施
例同様、どのようなものも使用できる。円盤12は、モ
ーターの駆動軸12aに取付けられており、駆動軸12
aを回転させることにより円盤12が等速回転し、円盤
12の周上に形成した回折格子10が一定速度V1で働
く。回折格子IOの移動方向は、その格子配列tと一致
しており、本実施例では、円盤12を時計回り方向に回
転させるので、図中B点の回折格子10は紙面の右から
左へ、被検物体7の移動方向とは逆方向へ動くことにな
る。
本実施例でもレーザlとして、レーザーダイオードを使
用しているが、前記実施例同様、各種タイプのレーサー
を用いることができる。
レーザーダイオード1からのレーザー光はコリメーター
レンズ2によって直径的2mmφの平行光束3となり、
反射型回折格子10にこの回折格子10の格子配列方向
tに垂直な方向から入射する。回折格子10で生じた±
1次の反射回折光51.52は回折角θz29°で回折
格子10から出射し、格子配列方向tに垂直に設置した
ミラー6.6′により、紙などの被検物体7に各々入射
角θ1で斜入射する。各回折光51.52は被検物体7
上に約2mmφの光スポットを形成し、各々の光スポッ
トは被検物体7上で重ね合わせられる。光検出器9は0
.8mmφの受光部9aを有し、集光レンズ8は2本の
回折光51.52が形成する光スポットの中央部0.8
mmφの領域を受光部9aに等倍に結像する。従って、
光検出器9は各回折光61.62により生じた反射錯乱
光が互いに干渉した干渉光を受光部9aで効率良く受光
し、光電変換する。そして、光検出器9は、前記(8)
式で示される、レーザー光の波長によらないドツトプラ
ー周波数を有する信号を出力する。そして、光検出器9
からの出力信号は、第9図に示すように、増幅器91、
バイパスフィルター92を介して、処理回路93に入力
され、処理回路93から、被検物体7の移動速度Vに応
じた電圧(信号)が出力される。
本実施例では、回折格子10が放射状の格子線を形成す
る為、回折格子10から射出する±1次回折光51.5
2の断面形状は楕円となるが、円盤11の径を大きくし
て回折格子10の格子線が互いに略平行となるようにす
れば、このような断面形状の変形は、殆んどな(なる。
第7図及び第8図に示した本発明の第1、第2の実施例
では、被検物体7の移動方向が紙面の左から右へと一定
方向に決まっており、光検出器9からの出力信号の周波
数が高くなる様に光学系(6,6′  10.12)を
組んだものであった。
本発明では、このような形態以外に、例えば被検物体の
移動方向が互いに逆向きの2方向である場合に、被検物
体の移動速度と移動方向とを検出できるように、光学系
を組むことができるし、また、光検出器9からの出力信
号の周波数が低くなるように光学系を組むことができる
。尚、いずれの場合も、回折格子を移動させることに変
わりはないが、各々の場合において要求される効果、精
度に応じて、回折格子の格子ピッチや移動速度、方向等
を決める必要がある。
また、第7図、第8図で示した本発明の第1、第2の実
施例では、回折格子10で生じた±1次反射回折光を被
検物体7に照射していたが、本発明では、回折格子を透
過して回折された一対の透過回折光を被検物体に照射す
るように構成すること、回折格子で生じた±2次回折光
、若しくは±3次回折光を被検物体に照射するように構
成することもできる。このように、本発明の思想に基づ
いて、様々な形態のレーザードツトプラー速度計を容易
に構築できる。
第10図は、本発明のレーザードツトプラー速度計を、
ファクシミリの紙送り制御を使用した例を示す概略図で
ある。
第10図において、符号100で示されるのが本発明の
速度計であり、速度計100の構成は、前記第1乃至第
2実施例で示した、いずれかの構成が採られている。1
01はその上に紙106が載置されるベルト、102は
紙106をベルト101上へ供給する給紙ユニット、1
03.104はローラで、103が本体に軸支されたベ
ルトローラ、104が駆動ローラ、105が、それに駆
動ローラが取付けられた駆動モーターを示す。ベルト1
01は、駆動ローラ104とベルトローラ103の間に
、図示する通り張られ、駆動モーター105で駆動ロー
ラ104を矢印方向へ回転させることにより、駆動ロー
ラ104とベルトローラ103が協力してベルト101
を動かす。
給紙ユニット102から供給された紙106は、ベルト
101上に載置されてベルト101の移動と共に矢印方
向へ移動する。速度計100は、移動中の紙にレーザー
光を照射して、紙106で生じた散乱光を光検出器で受
光する。このような照射−受光の様子は、第7図と第8
図で示した通りである。本実施例では、速度計100の
光検出器からの出力信号(ドツトプラー周波数に応じた
信号)が速度検出回路110に入力される。
回路110は光検出器からの出力信号の周波数に基づい
て紙106の移動速度、即ちベルト101の移動速度を
検出する。回路110で検出された速度の情報は制御回
路111に入力され、回路111が駆動モータドライバ
112を介して、駆動モーター105の回転速度を制御
する。この制御は、ベルト101の移動速度、即ち紙1
06の移動速度が一定になるように、回路111がドラ
イバー112へ補正信号を入力し、この信号に応答して
ドライバー112が駆動モーター118の回転速度の調
整を行なうものである。
これにより、紙106の送り速度がほぼ一定になり、従
来、駆動ローラの回転数制御のみの速度一定化の場合に
生じていた、駆動ローラの偏心による周期的速度変化も
キャンセルすることができ、より確実に定速の給紙りが
行なえる。
また、本発明の速度計は、前述した様に、非常に小型で
あり、また、部品点数も少ないので低コストである為、
ファクシミリ等の機器に有効に使用し得る。
第10図において、定速で送られる紙106には、不図
示の印字ヘッドにより画像が書込まれる。本実施例では
、紙106が極めて正確に移動(画像書込み時の副走査
方向への移動)している間に、画像の書込みが行なわれ
る為、良質の印字が可能になる。
第10図の実施例では、ファクシミリを例にとり、画像
の書込み(プリント)装置に本速度計を用いた場合を示
したが、逆に画像の読取装置に本速度計を用いることも
できる。
第11図は本発明のレーザードツプラー速度計を、バブ
ルジェットプリンターの記録ヘッド記録タイミング制御
に使用した例を示す概略図である。
第11図において、符号100で示されるのが、本発明
の速度計であり、速度計100の構成は、前記第1乃至
第2実施例で示した通りである。101は、その上に記
録紙106が載置されるベルト、102は紙106をベ
ルト101上へ供給する給紙ユニット、103.104
はローラで、103が本体に軸支されたベルトローラ、
104が駆動ローラ、105が、それに駆動ローラ10
4が取付けられた駆動モーターを示す。
ベルト101は、駆動ローラ104とベルトローラ10
3の間に、図示する通り、張られ、駆動モータードライ
バー112を介して、駆動モーター105で駆動ローラ
104を矢印方向へ回転させることにより、ベルト10
1を動かす。
給紙ユニット102から供給された紙106は、ベルト
101上に載置されて、ベルhlo1の移動と共に矢印
方向へ移動する。速度計100は、移動中の紙106に
レーサー光を照射して、紙106で生じた散乱光を光検
出器で受光する。
この照射−受光の様子は、第7図、第8図で示した通り
である。
本実施例では、速度計100の光検出器からの出力信号
が速度検出回路110に入力される。
回路110は、光検出器からの出力信号の周波数に基づ
いて、紙106の移動速度、即ちベルト101の移動速
度を検出する。回路110で検出された速度の情報は制
御回路111に入力され、制御回路111が、紙106
に画像を記録する為の記録へラド113の、記録タイミ
ングを制御する。
第12図(A)   (B)は、第11図に示す記録へ
ラド113の部分的構成図である。
これらの図において、211はヘッド本体で、記録用イ
ンク212に対して発熱体213より入力された電気エ
ネルギーに応じて熱を加える。
214は気泡である。215は吐出路である。
記録用インク212に対して発熱体213より入力され
た電気エネルギーに応じた熱が与えられると、吐出路2
15に気泡214が発生し、この気泡214により吐出
口216よりインク滴217が記録媒体面(紙106)
に吐出され、そこにドツトが記録できる。
第11図の制御回路111は、この発熱体213に対す
る電気エネルギーの入力タイミングを変化せしめて、記
録タイミングを制御する。記録へラド113には、第1
2図で示すヘッド本体113aが、紙面に垂直方向に沿
って多数個配列してあり、各々のヘッド本体が記録すべ
き1つの画素(ドツト)に対応している。従って、記録
へラド113の真下を移動する紙106に、主走査方向
(紙面垂直方向)に沿って所望のドツトパターンを記録
でき、紙106がベルト1017により矢印方向、即ち
副走査方向へ移動している間に、記録へラド113によ
り、所定の記録タイミングで順次各走査線にドツトパタ
ーンを記録していくことにより、紙106に画像を記録
できる。
さて、制御回路111は、前述の通り、速度計100と
回路101が紙1o6(ベルト1o1)の速度状態を検
出すると、例えば、その速度が通常の基準搬送速度V。
よりも超過したと認知した場合は、記録へラド113の
画像記録タイミングを早め、また搬送速度が通常の基準
搬送速度V。
より小さいと認知した場合には、記録へラド113の画
像記録タイミングを遅める。この制御回路111による
記録タイミングの制御により、副走査方向に関するドツ
トパターンもピッチが一定となり、紙106に、極めて
良好な画像が記録できる。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、レーザー光の波長変動に依らず
常に正確な移動物体や移動流体の速度を検出することが
でき、しかも光検出器から所望の周波数以上又は以下の
信号を出力せしめることも可能になる。また、被検物体
の移動速度の検出に加えて、移動方向の検出も可能にな
る。
とりわけ、光検出器から所望の周波数以上の信号を出力
せしめることができるので、被検物体の速度が遅い場合
にも速度検出が可能であり、速度計の測定範囲を格段に
格上させることができる。
この為、例えば、被検物体の移動の立上り、立下がり等
においても、被検物体の移動速度の検出が行なえるので
、位置決め用の測長器としても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はレーザードツプラー速度計の従来例を示す図。 第2図はレーザーダイオードの発振周波数の温度依存性
の一例を示すグラフ図。 第3図は回折格子の説明図。 第4図は回折格子を用いたレーザードツプラー速度計の
説明図。 第5図は本発明の基本構成を示す説明図。 第6図(A)、(B)は、被検物体の速度Vとドツプラ
ー周波数Fの関係を示すグラフ図。 第7図は本発明の第1実施例を示す概略図。 第8図は本発明の第2実施例を示す概略図。 第9図は光検出器からの出力信号を受ける回路の一例を
示すブロック図。 第10図は本発明のレーザードツプラー速度計を、ファ
クシミリの給紙り制御に使用した例を示す概略図。 第11図は本発明のレーザードツプラー速度計をバブル
ジェットプリンターの記録ヘッドの制御に使用した例を
示す概略図。 第12図(A)   (B)は第11図に示した記録ヘ
ッドの部分的構成を示す説明図。 1・・・レーザー 2・・・コリメーターレンズ、 3・・・平行レーザー光束、 4・・・ビームスプリッタ− 6,6′・・・ミラー 7・・・被検物体、 8・・・集光レンズ、 9・・・光検出器、 10・・・回折格子、 10a・・・受光部、 11・・・円筒、 11a・・・駆動軸、 12・・・円盤、 12a・・・駆動軸、 13・・・フレーム、 51.52・・・回折光、 100・・・レーザードツプラー速度計。 \ 臂潰i【1のゲース温膚俊作性 /r−ス温虐TcC’C) lt 0 1 −Vイ 2

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)レーザー光を所定の入射角で移動物体若しくは移
    動流体に入射させ、該移動物体若しくは移動流体からの
    散乱光の周波数の偏移に基づいて該移動物体若しくは移
    動流体の速度変化を検出する速度計において、レーザー
    から射出したレーザー光を回折せしめて第1と第2の回
    折光を形成する回折格子と、第1と第2の回折光を該第
    1と第2の回折光が回折格子から射出した時の互いに成
    す角とほぼ同じ交差角で移動物体若しくは移動流体に入
    射せしめる光学系と、該光学系により該第1と第2の回
    折光で照明された該移動物体若しくは移動流体からの散
    乱光を受光する受光手段と、該第1と第2の回折光にド
    ップラーシフトを与えるべく、該回折格子を移動させる
    駆動手段とを有することを特徴とするレーザードップラ
    ー速度計。
  2. (2)前記第1と第2の回折光が士n次(n=1、2、
    3、…)の回折光より成ることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載のレーザードップラー速度計。
  3. (3)前記レーザーが半導体レーザーから成ることを特
    徴とする特許請求の範囲第(2)項記載のレーザードッ
    プラー速度計。
  4. (4)前記光学系が前記±n次回折光を各回折光の前記
    回折格子による回折角とほぼ同じ角度で前記移動物体若
    しくは移動流体に入射せしめることを特徴とする特許請
    求の範囲第(2)項記載のレーザードップラー速度計。
  5. (5)前記回折格子は円筒の側面に沿って配列してあり
    、前記駆動手段は前記円筒を回転せしめることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載のレーザードップラ
    ー速度計。(6)前記回折格子は円盤の円周上に配列し
    てあり、前記駆動手段は前記円盤を回転せしめることを
    特徴とする特許請求の範囲第(2)項記載のレーザード
    ップラー速度計。
JP3064490A 1989-03-31 1990-02-09 レーザードップラー速度計 Pending JPH03235060A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3064490A JPH03235060A (ja) 1990-02-09 1990-02-09 レーザードップラー速度計
DE1990631577 DE69031577T2 (de) 1989-03-31 1990-03-30 Doppler-Geschwindigkeitsmesser
EP19900106169 EP0391278B1 (en) 1989-03-31 1990-03-30 Doppler velocity meter
US07/839,708 US5216478A (en) 1989-03-31 1992-02-24 Doppler velocity meter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3064490A JPH03235060A (ja) 1990-02-09 1990-02-09 レーザードップラー速度計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03235060A true JPH03235060A (ja) 1991-10-21

Family

ID=12309530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3064490A Pending JPH03235060A (ja) 1989-03-31 1990-02-09 レーザードップラー速度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03235060A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5557407A (en) * 1993-12-28 1996-09-17 Canon Kabushiki Kaisha Measuring apparatus having a diffraction grating for receiving a diverged light beam
US7196780B2 (en) 2003-08-08 2007-03-27 Sharp Kabushiki Kaisha Velocimeter, displacement meter, vibrometer and electronic device
US7317538B2 (en) 2004-01-07 2008-01-08 Sharp Kabushiki Kaisha Optical two-dimensional velocity and/or movement detector
US7333185B2 (en) 2003-09-02 2008-02-19 Sharp Kabushiki Kaisha Optical velocimeter, displacement information measurement device and conveying and processing device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5557407A (en) * 1993-12-28 1996-09-17 Canon Kabushiki Kaisha Measuring apparatus having a diffraction grating for receiving a diverged light beam
US7196780B2 (en) 2003-08-08 2007-03-27 Sharp Kabushiki Kaisha Velocimeter, displacement meter, vibrometer and electronic device
US7333185B2 (en) 2003-09-02 2008-02-19 Sharp Kabushiki Kaisha Optical velocimeter, displacement information measurement device and conveying and processing device
US7317538B2 (en) 2004-01-07 2008-01-08 Sharp Kabushiki Kaisha Optical two-dimensional velocity and/or movement detector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2962819B2 (ja) 変位測定装置
US5216478A (en) Doppler velocity meter
JP2801360B2 (ja) ドツプラ速度計
JPH0642916A (ja) 光学的変位量測定装置
JP2899165B2 (ja) ドップラー速度計及び変位情報検出装置
US5978091A (en) Laser-bump sensor method and apparatus
US7193730B2 (en) Eccentricity measuring instrument of polygon-mirror motor
JP3082533B2 (ja) レーザードップラー速度計
US7460249B2 (en) Measuring instrument of polygon-mirror motor
JP2015212682A (ja) 変位検出装置
JPH08304544A (ja) 変位情報測定装置
JPH03235060A (ja) レーザードップラー速度計
EP0391278B1 (en) Doppler velocity meter
JPH02262064A (ja) レーザードップラー速度計
US7054095B2 (en) Displacement detection apparatus, and magnetic recording apparatus and encoder using the displacement detection apparatus
JP2911523B2 (ja) レーザードップラー速度計
JP2911516B2 (ja) レーザードップラー速度計
JPH03238354A (ja) レーザードップラー速度計
JPH04230885A (ja) 速度計
JPH0425791A (ja) ドップラー速度計
JPH07229913A (ja) 速度計
JP2990891B2 (ja) 変位情報検出装置及び速度計
JP4093947B2 (ja) 速度計、変位計、振動計および電子機器
JP3397429B2 (ja) 速度計及び変位情報測定装置
JP2869675B2 (ja) 微小間隔の測定方法