JPH03238354A - レーザードップラー速度計 - Google Patents

レーザードップラー速度計

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JPH03238354A
JPH03238354A JP3527590A JP3527590A JPH03238354A JP H03238354 A JPH03238354 A JP H03238354A JP 3527590 A JP3527590 A JP 3527590A JP 3527590 A JP3527590 A JP 3527590A JP H03238354 A JPH03238354 A JP H03238354A
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light
diffraction grating
laser
diffracted
grating
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Application number
JP3527590A
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English (en)
Inventor
Makoto Takamiya
誠 高宮
Tsunesuke Yamamoto
恒介 山本
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Hidejiro Kadowaki
門脇 秀次郎
Takeshi Doi
健 土井
Yasuhiko Ishida
泰彦 石田
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、移動する物体や流体の速度を非接触にて検出
する速度計、特にレーザー光の周波数の偏移を検知して
速度を検出するレーザードツプラー速度計に関する。
〔従来技術〕
従来から、物体や流体の移動速度を非接触、且つ高精度
に測定する装置として、レーザードツプラー速度計が使
用されている。レーザードッグラー速度計とは、移動す
る物体や流体にレーザー光を照射し、該移動物体若しく
は移動流体による散乱光の周波数が、移動速度に比例し
て偏移(シフト)する効果(ドツプラー効果)を利用し
て、前記移動物体若しくは移動流体の移動速度を測定す
る装置である。
従来のレーザードツプラーの速度計の一例を第1図に示
す。
1はレーザー 2はコリメーターレンズ、3は平行光束
、4はビームスプリッタ−6及び6′は反射鏡、7は速
度Vで矢印方向に移動している物体若しくは流体、8は
集光レンズ、9は光検出器である。
レーザー1から出射されたレーザー光は、コリメーター
レンズ2によって平行光束3となり、ビームスプリッタ
−4によって三光束5及び5′に分割されて反射鏡6及
び6′で反射された後、速度Vで移動している物体若し
くは流体7に入射角θで三光束照射される。物体若しく
は流体7による散乱光は、集光レンズ8を介して光検出
器9で検出される。三光束による散乱光の周波数は、移
動速度Vに比例して各々+Δf、−Δfのドツプラーシ
フトを受ける。ここで、レーザー光の波長をλとすれば
、Δfは次の(1)式で表わすことができる。
Δf=Vsinθ/λ      −(1)十Δf、−
Δfのドツプラーシフトを受けた散乱光は、互いに干渉
し合って光検出器9の受光面での明暗の変化をもたらし
、その周波数Fは次の(2)式で与えられる。
F=2Δf=2Vsinθ/λ  −(2)従って、光
検出器9の出力信号の周波数(以下、ドツプラー周波数
と呼ぶ)を測定すれば、(2)式に基づいて移動物体若
しくは移動流体7の移動速度Vを求めることができる。
レーザードツプラー速度計の小型化を図るためには、H
e−Neレーザー等のガスレーザーを光源として用いる
よりもレーザーダイオードのような半導体レーザーを用
いる方が有利である。しかしながら、半導体レーザーは
ガスレーザーのように発振波長が安定しておらず、温度
に依存して発振波長が変化する。上記(2)式から明ら
かなように、ドツプラー周波数Fはレーザー光の波長λ
に依存するので、レーザー光の波長が変動すると移動物
体や移動流体の速度を正確に検出することができない。
第2図は市販のレーザーダイオードの発振波長の温度依
存性を示すグラフ図(1987年三菱半導体データブッ
ク−光半導体素子網から引用)である。同図において、
波長が連続的に変化している部分は、主としてレーザー
ダイオードの活性層の屈折率の温度変化により生じてい
る部分であり、その割合は0.05〜0.06nm/℃
で′ある。一方、波長が不連続に変化している部分は、
縦モードホッピングと呼ばれる現象に起因するもので、
0.2〜0.3nm/℃という大きな割合で変化する。
このように、レーザーダイオードの発振波長は極めて不
安定なものであり、この種のレーザーをレーザードツプ
ラー速度計の光源として使用する場合、周知のヒーター
、放熱器、温度センサー等を備えた温度制御ユニットを
レーザーダイオードと共に取り付ける必要がある。しか
しながら、これらの温度制御ユニットを取り付けると、
速度計が大きくなり、価格も上がるので好ましくない。
更に、前述の縦モードホッピングは温度変動以外の他の
要因でも生じる現象であり、仮に温度制御ユニットを取
り付けても、レーザーダイオードの発振波長の変動を完
全に抑えることはできない。
〔発明の概要〕
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり
、レーザー光の発振波長が変化しても移動物体や移動流
体の速度を正確且つ高感度で検出することが可能なレー
ザードツプラー速度計を提供することを目的としている
この目的を達成するために、本発明のレーザードツプラ
ー速度計は、レーザー光を所定の入射角で移動物体若し
くは移動流体に入射させ、該移動物体若しくは移動流体
からの散乱光の周波数の偏移に基づいて該移動物体若し
くは移動流体の速度を検出する速度計において、該光学
系が該第1回折格子からの第1と第2の回折光を互いに
平行な光路に向けて回折せしめる第2回折格子と該第2
回折格子からの第1と第2の回折光を回折して該移動物
体若しくは移動流体に向ける第3回折格子とを備えるこ
と、を特徴としている。
この速度計の好ましい形態は、レーザーとして半導体レ
ーザーを用いる。この半導体レーザーは小型である為、
速度計の小型化を図れる。また、第1、第2の回折光と
しては±1次回折光が使用される。
本発明によれば、レーザー光の波長(λ)の変動に追従
して移動物体若しくは移動流体に対するレーザー光の入
射角(θ)を変化せしめ、これにより上記(2)式が示
すsinθ/λの値をほぼ一定にするので、レーザー光
の波長変動に依らず常に正確に移動物体や移動流体の速
度を検出することができる。従って、レーザーダイオー
ドなどの発振波長が不安定な小型のレーザーダイオード
(半導体レーザー)を光源として使用でき、従来にない
小型のレーザードツプラー速度計を提供することが可能
になる。
また、本発明の光学系は第2、第3回折格子を備え、レ
ーザー光の波長変動が生じても、第1と第2の回折光に
より形成される各スポットの位置ずれを抑制するよう構
成されており、両回先光が常に移動物体若しくは移動流
体上で正確に重畳せしめられる。従って、検出感度も向
上させることが可能になる。
本発明の更なる特徴や具体的な形態は以下に示す各実施
例から明らかになる。
〔実施例〕
第3図及び第4図は本発明のレーザードツプラー速度計
による速度検出原理を説明するための説明図である。
第3図は格子ピッチdなる透過型回折格子10に波長λ
のレーザー完工を格子配列方向tに垂直な方向から入射
させた時の回折状態を示し、回折格子10で生じる各次
数の回折光の回折角θは次式で示すことができる。
sinθ=±mλ/d       ・(3)(m=0
.1,2.・・・) 従って、回折格子10で生じる0次回先光(m=0)以
外の±nn次回先光各回折角をθ、とすると、 sinθ、=±nλ/d      ・(4)(n=1
.2.・・・) なる式で表わされることになる。(4)式から明らかな
ように、±nn次回先光回折角θ3は入射レーザー光■
の波長λに依存し、波長λの変化に応じて回折格子10
からの±nn次回先光射出角が変化する。
第4図は第3図の回折格子10を光学系中に組込んだレ
ーザードツプラー速度計を示す。第4図において、回折
格子10を除く他の部材は第1図の従来例に示しである
ものと同じであり、第1図と同じ符号を付しである。従
って、ここでは説明を省略する。
第4図に示す光学系では、回折格子10から射出する±
nn次回先光4142を各々互いに反射面が平行なミラ
ー6.6′で反射し、±nn次回先光各回折角±θ、と
同じ入射角θ。で被検物体7のほぼ同一地点に入射させ
ている。尚、ミラー6.6′の反射面は各々回折格子1
0の格子配列方向と被検物体7の移動方向に直交する面
内にある。
この時、光検出器9からの出力信号に対応するドツプラ
ー周波数Fは、前記(2)式及び(4)式に基づいて次
の(5)式で表わすことができる。
F=2Vs  i  n θ、/λ        −
(5)= 2 n V / d 即ち、ドツプラー周波数Fはレーザー光の波長λに依存
せず、回折格子10の格子ピッチdに反比例し、回折光
の次数nと被検物体7の移動速度Vに比例することにな
る。回折格子10のピッチdは十分に安定しているので
、ドツプラー周波数Fはレーザー光の波長には無関係に
、被検物体7の速度Vのみに依存する。従って、光検出
器9は、不図示のレーザーの発振波長が変化しても、被
検物体7の速度Vに正確に対応した信号を出力する。
以上述べた検出原理を用いたレーザードツプラー速度計
の一例を次に説明する。尚、次の実施例では反射型回折
格子を用いているが、第4図に示したような透過型回折
格子も使用できる。
第5図は本発明の基礎となるレーザードツプラー速度計
を示す概略構成図である。
第5図においても、第1図の従来例と同じ部材には同一
符号が符してあり、また、これらの部材に関する説明も
省略する。
本実施例では、レーザー1として、波長λ=0.78μ
mのレーザー光を放射するレーザーダイオードを使用し
ており、装置の小型化を図っている。レーザー1として
はシングルモードレーザー、マルチモードレーザーのい
ずれであっても良い。また、回折格子10は格子ピッチ
d1.6μmの反射型の回折格子であり、ガラス基板等
の基板面にA!、Au等の反射膜を周期的に形成したり
、或いはガラス基板の基板面に溝を周期的に形成し、溝
面に前述の反射膜を施したりしたものである。このよう
に回折格子10としては、振幅型或いは位相型(レリー
フ型)など様々な形態の回折格子が使用できる。
レーザーダイオード1からのレーザー光はコリメーター
レンズ2によって直径的2mmφの平行光束3となり、
反射型回折格子10にこの回折格子10の格子配列方向
tに垂直な方向から入射する。回折格子10で生じた±
1次の回折光61.62は回折角θ1z29@で回折格
子10から出射し、格子配列方向tに垂直に設置したミ
ラー6.6′により、紙などの被検物体7に各々入射角
θ。で斜入射する。各回折光61.62は被検物体7上
に約2mmφの光スポットを形成し、各々の光スポット
は被検物体7上で重ね合わせられる。光検出器9は0.
8mmφの受光部9aを有し、集光レンズ8は2本の回
折光61.62が形成する光スポットの中央部0.8m
mφの領域を受光部9aに等倍に結像する。従って、光
検出器9は各回折光61.62により生じた反射散乱光
が互いに干渉した干渉光を受光部9aで効率良く受光し
光電変換する。そして、光検出器9は前記(5)式にお
いてn=1を代入したF;2V/dなる波長λによらな
いドツプラー周波数Fに応じた信号を出力する。ここで
、第6図(A)に示すように、2つの回折光61.62
が被検物体7上で完全に重なる場合の回折格子10と被
検物体7との距離りは、ミラー6.6′の距離をlとす
ると、 となる。従ってf=30mmの場合、レーザー光の波長
λ=0.78μm、格子ピッチd=1.6μmだから、
h=53.7mmとなる。レーザーダイオード1の発振
周波数が1%変化(レーザーダイオード1の温度で約3
0℃変化)したとすると、2つの回折光61.62の光
スポットは周波数が長波長側に変化した場合には第6図
(B)に示すようになり、周波数が短波長側に変化した
場合には第6図(C)に示すようになる。第6図(B)
、(C)では2つの光スポットは約0.8mmずれる。
本発明は、このような、レーザー光の周波数変動に伴な
う2つの回折光の光スポットの位置ずれに着目したもの
であり、レーザー光の周波数変動が生じても光スポット
の位置が殆どずれない速度計を構築した。
第6図は本発明のレーザードツプラー速度計の一実施例
を示す概略図である。第6図において、第4図で示した
速度計と同じ要素には、第4図のものと同一符号が符し
である。従って、本実施例の速度計の、第4図の速度計
との相違点は、第4図のミラー6.6′に代えて透過型
回折格子11.12を設けている点である。以下の説明
では、反射型回折格子10を第1回折格子10、回折格
子11.12を各々第2回折格子11、第3回折格子1
2と呼ぶ。
第1、第2、第3回折格子10.11.12の受光面は
互いに平行であり、また、その受光面に垂直な軸は、コ
リメーターレンズ2、レンズ8の各光軸と平行である。
そして、第2、第3回折格子11.12の格子配列方向
は、双方共、第1回折格子10の格子配列方向tと一致
させてあり、第1、第2、第3回折格子の格子ピッチd
は各々d=1.6μmで、互いに等しい。
更に、本実施例では、第1回折格子10と第2回折格子
11の各受光面の面間隔(距離)と、第3回折格子12
と被検物体の各受光面の面間隔(距離)が互いに等しく
なるように構成している。また、第2、第3回折格子1
1.12はレリーフ型の回折格子である。
レーザーダイオード1からの波長λ=o、78μmのレ
ーザー光は、コリメーターレンズ2によって直径2mm
φの平行光束に変換され、第1回折格子10の格子配列
方向tに垂直にその受光面に垂直入射する。第1回折格
子10は、そこに入射した平行光束3を回折し、±1次
の回折光61.62を回折角θ1翼29°で出射せしめ
る。回折光61.62が第2回折格子11に入射すると
、回折光62の一1次回折光72、回折光61の+1次
回折光71が互いに平行に出射されるようにしてあり、
回折光71.72は共に光束3(光軸)に平行となる。
回折光71.72が透過型回折格子12に入射すると、
回折格子72の一1次回折光82、回折光71の+1次
回折光81が出射されるようにしてあり、各々平行光よ
り成る回折光81.82を被検物体7に向けるとき、そ
の入射角は各々θ。、θ、となり、直径的2mmφのス
ポット径の光スポットが、その上に形成される。そして
、第4図を用いて説明したように、光検出器9により、
被検物体7からの反射散乱光を検出して、(7)式に示
すドツプラー周波数Fを得る。
F=2V/d           ・・・(7)ここ
で、レーザーダイオード1の波長λが変化したとすると
、ds inθ、=λなる関係に基づいてθ7が変動す
るが、2つ回折光81.82による光スポットの位置は
不動で、反射型回折格子10と透過型回折格子11との
距離と透過型回折格子12と被検物体7との距離を等し
くしているので、常に、各光スポットが重なり合った状
態となる。
第2図は、第1、第2、第3回折格子10.11.12
が互いに平行に配置され、第1回折格子10に対し、レ
ーザー光■が入射角θ、で斜入射した時の様子を示して
いる。但し、ここでは、第1回折格子10として透過型
のものを使用している。
ここで、第1回折格子10から出射する+1次透過回折
光61の回折角θユ及び−1次回折光62の回折角θ2
は、各々が正の値になるように考慮すると、 sinθ、=λ/d+sinθ sinθ、=λ/d−sinθ、  −(8)となり、
各回折光61.62が第2回折格子11に入射すると、
図に示すように、回折光71.72は、各々θ1の傾き
をもって、互いに平行に第2回折格子11から射出する
。そして、各回折光71.72は第3回折格子12で回
折される。
回折光81.82は第3回折格子12で回折されたもの
で、被検物体7上に、それぞれθ8.θ。
の入射角で入射する。この時生じる散乱光によるドツプ
ラー周波数Fは、 =v (sin θ、+sin θ、)/λ・・・ (
9) となる。(8)式、(9)式より、ドツプラー周波数F
は、 F=2V/d         −(10)となって、
第6図で示した、レーザー光が第1回折格子に垂直入射
する場合の周波数と等しくなり、ドツプラー周波数がレ
ーザー光の入射角θIに依存しない事が分かる。ここで
、レーザーダイオード1の発振波長λが変化したとして
も、回折光81,82による各光スポットは不動であり
、第1回折格子10と第2回折格子11の各受光面間の
距離と、第3回折格子12の受光面と被検物体7との距
離を互いに等しく構成すると、被検物体7上で常に各光
スポットが重なり合った状態となる事に変わりはない。
第3図は、第1回折格子10の受光面と被検物体7が互
いに平行で、第2、第3回折格子11.12の受光面が
各々第1回折格子10の受光面に対して角度θ1傾き、
第2、第3回折格子11.12の各受光面が互いに平行
である場合を示す。
回折光81.82は光軸に対する傾き角をθとすると、 sin (θ−θ、) =λ/d−sin(θ。+θ、) ・・・(11) を満たし、互いに平行な光路に沿って、第3回折格子1
2に向かう。そして、回折光81.82は結局各々入射
角θ。で被検物体7に入射する。つまり、ドツプラー周
波数Fは(7)式と同様となり、第2回折格子11と第
3回折格子12の受光面が互いに平行であれば、それら
の、±1次回折光61.62に対する傾きに依存せず、
被検物体7上での各スポットのズレは生じない。
以上説明した速度計では、±1次回折光を検出に使用し
ているが、本発明では、±2次、±3次等の次数の回折
光を使用し得る。また、レンズ8及び光検出器9で、被
検物体7からの反射散乱光を検出する代りに、レンズ8
及び光検出器9で被検物体7からの透過散乱光を検出す
るように構成しても良い。いずれにしろ、本発明の思想
に基づいて様々な形態の速度計を構成し得る。
第7図で示した速度計は、第1回折格子10として反射
型のものを用いていたが、第8図及び第9図の説明図で
示した如く透過型の回折格子としても良い。第1回折格
子10を透過型とする場合の、第1の形態は、レーザー
ダイオード1とコリメーターレンズ2を、第1回折格子
に関して被検物体7とは反対側に設ける構成である。(
第8図、第9図参照。)そして、第2の形態は、第7図
に示す構成において、第2回折格子11を第1回折格子
10の上方に設け、第2回折格子11を反射型の回折格
子とする構成である。いずれの構成においても、第2回
折格子11により、第1回折格子10で生じた±1次回
折光の各々を回折せしめて、光軸と平行な光路に沿って
第3回折格子12に向けることができる。
また、第7図において、第2、第3回折格子11.12
は別個の基板に設けても良いが、共通のガラス基板また
はプラスチック基板の上面と下面の各々に第2、第3回
折格子11.12を形成してやれば、両回折格子11.
12の位置設定が容易である。
第10図は、本発明のレーザードツプラー速度計を、フ
ァクシミリの紙送り制御に使用した例を示す概略図であ
る。
第10図において、符号13で示されるのが本発明の速
度計であり、速度計13の構成は、前述した構成が採ら
れている。14は、その上に紙19が載置されるベルト
、15は紙19をベルト14上へ供給する給紙ユニット
、16.17はローラーで、16が本体に軸支されたベ
ルトローラ、17が駆動ローラ、18がそれに駆動ロー
ラ17が取付けられた駆動モータを示す。ベルト14は
、駆動ローラ17とベルトローラ16の間に、図示する
通り張られ、駆動モータ18で駆動ローラ17を矢印方
向へ回転させることにより、駆動ローラ17とベルトロ
ーラ16とが協力してベルト14を動かす。
給紙ユニット15から供給された紙19は、ベルト14
上に載置されてベルト14の移動と共に矢印方向へ移動
する。速度計13は、移動中の紙19にレーザー光を照
射して、紙19で生じた散乱光を光検出器で受光する。
このような照射−受光の様子は、第7図で示した通りで
ある。本実施例では、速度計13の光検出器からの出力
信号(ドツプラー周波数に応じた信号)が速度検出回路
110に入力される。回路110は光検出器からの出力
信号の周波数に基づいて紙19の移動速度、即ちベルト
14の移動速度を検出する。回路110で検出された速
度の情報は制御回路111に入力され、回路111が駆
動モータドライバ112を介して、駆動モーター18の
回転速度を制御する。この制御は、ベルト14の移動速
度、即ち紙19の移動速度が一定になるように、回路1
11がドライバー112へ補正信号を入力し、この信号
に応答してドライバー112が駆動モーター118の回
転速度の調整を行うものである。
これにより、紙19の送り速度がほぼ一定になり、従来
、駆動ローラの回転数制御のみの速度−定住の場合に生
じていた駆動ローラの偏心による周期的速度変化もキャ
ンセルすることができ、より確実に定速の紙送りが行え
る。
また、本発明の速度計は、前述した様に、非常に小型で
あり、また、部品点数も少ないので低コストである為、
ファクシミリ等の機器に有効に使用し得る。
第10図において、定速で送られる紙19には、不図示
の印字ヘッドにより画像が書込まれる。本実施例では、
紙19が極めて正確に移動(画像書き込み時の副走査方
向への移動)している間に、画像の書込みが行われる為
、画質の印字が可能になる。
第10図の実施例では、ファクシミリを例にとり、画像
の書込み(プリント)装置に本速度計を用いた場合を示
したが、画像の読取装置に本速度計を用いることもでき
る。
第11図は本発明のレーザードツプラー速度計を、バル
ブジェットプリンターの記録ヘッドの記録タイミング制
御に使用した例を示す概略図である。
第12図において、符号100で示されるのが、本発明
の速度計であり、速度計100の構成は、前述した通り
である。101はその上に記録紙19が載置されるベル
ト、102は紙19をベルト101上へ供給する給紙ユ
ニット、103.104はローラーで、103が本体に
軸支されたベルトローラー 104が駆動ローラー 1
05がそれに駆動ローラー104が取付けられた駆動モ
ーターを示す。
ベルト101は、駆動ローラー104とベルトローラー
103の間に、図示する通り張られ、駆動モータードラ
イバー112を介して、駆動モーター105で駆動ロー
ラー104を矢印方向へ回転させることにより、ベルト
101を動かす。
給紙ユニット102から供給された紙19は、ベルト1
01上に載置されて、ベルト101の移動と共に矢印方
向へ移動する。速度計100は、移動中の紙19または
ベルト14にレーザー光を照射して、紙19またはベル
ト14で生じた散乱光を光検出器で受光する。この照射
−受光の様子は、第7図で示した通りである。
本実施例では、速度計100の光検出器からの出力信号
が速度検出回路110に入力される。回路110は、光
検出器からの出力信号の周波数に基づいて、紙19の移
動速度、即ちベルト101の移動速度を検出する。回路
110で検出された速度の情報は、制御回路111に入
力され、制御回路111が紙19に画像を記録する為の
記録へラド113の記録タイミングを制御する。
第12図(A)、(B)は、第11図に示す記録へラド
113の部分的構成図である。
これらの図において、211はヘッド本体で、記録用イ
ンク212に対して発熱体213より入力された電気エ
ネルギーに応じて熱を加える。
214は気泡である。215は吐出路である。
記録用インク212に対して発熱体213より入力され
た電気エネルギーに応じた熱が与えられると、吐出路2
15に気泡214が発生し、この気泡214により吐出
口216よりインク滴217が記録媒体面(紙19)に
吐出され、そこにドツトが記録できる。
第11図の制御回路111は、この発熱体213に対す
る電気エネルギーの入力タイミングを変化せしめて、記
録タイミングを制御する。記録へラド113には、第1
2図で示すヘッド本体113aが、紙面に垂直方向に沿
って多数個配列してあり、各々のヘッド本体が記録すべ
き1つの画素(ドツト)に対応している。従って、記録
へラド113の真下を移動する紙19に主走査方向(紙
面垂直方向)に沿って所望のドツトパターンを記録でき
、紙19がベルト101により矢印方向、即ち副走査方
向へ移動している間に、記録へラド113により、所定
の記録タイミングで順次善走査線にドツトパターンを記
録していくことにより、紙19に画像を記録できる。
さて、制御回路111は、前述の通り速度計100と回
路101が紙19(ベルト101)の速度状態を検出す
ると、例えば、その速度が通常の基準搬送速度V0より
も超過したと認知した場合は、記録ヘッド113の画像
記録タイミングを早め、また搬送速度が通常の基準搬送
速度V0より小さいと認知した場合には、記録へラド1
13の画像記録タイミングを遅める。この制御回路11
1による記録タイミングの制御により、副走査方向に関
するドツトパターンのピッチが一定となり、紙19に極
めて良好な画像が記録できる。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、レーザー光の波長変動の影響を
受けずに、ドツプラー周波数の検出ができ、しかも被検
物体上の2つの光スポットのズレを抑制し、ドプラー周
波数をより確実に検出できる、高精度なレーザードツプ
ラー速度計を実現する。
また、三光束照射位置が少くとも3つの回折格子の構成
、位置で決定されるため、設計がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のレーザードツプラー速度計の一例を示す
概略図。 第2図はレーザーダイオードの発振波長の温度依存性の
一例を示すグラフ図。 第3図及び第4図は本発明のレーザードツプラー速度計
による速度検出原理を説明するための説明図。 第5図は本発明の基礎となるレーザードツプラー速度計
を示す概略図。 第6図(A)〜(C)はレーザー光の波長と被検物体上
での2つの光スポットの関係を説明するための説明図。 第7図は本発明のレーザードツプラー速度計の一例を示
す概略図。 第8図は第1回折格子に対するレーザー光の入射角とド
ツプラー周波数の関係を説明するための説明図。 第9図は第2回折格子の傾きとドツプラー周波数の関係
を説明するための説明図。 第10図は本発明のレーザードツプラー速度計をファク
シミリの紙送り制御に使用した例を示す概略図。 第11図は本発明のレーザードツプラー速度計をバブル
ジェットプリンターの記録ヘッドの記録タイミング制御
に使用した例を示す概略図。 第12図(A)、(B)は、第11図に示す記録ヘッド
の部分的構成を示す概略図。 1・・・半導体レーザー 2・・・コリメータレンズ 6.6′ ・・・ミラー 7・・・被検物体 8・・・結像レンズ 9・・・光検出器 9a・・・受光部 10・・・回折格子(第1回折格子) 11・・・回折格子(第2回折格子) 12・・・回折格子(第3回折格子) ケース温度Tc(”0 X− 喘3図 V (A) (B) ?I3

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)レーザー光を所定の入射角で移動物体若しくは移
    動流体に入射させ、該移動物体若しくは移動流体からの
    散乱光の周波数の偏移に基づいて該移動物体若しくは移
    動流体の速度変化を検出する速度計において、レーザー
    から射出したレーザー光を回折せしめて第1と第2の回
    折光を形成する第1回折格子と、該第1と第2の回折光
    を該第1と第2の回折格子が第1回折格子から射出した
    時の互いに成す角とほぼ同じ交差角で該移動物体若しく
    は移動流体に入射せしめる光学系と、該光学系により該
    第1と第2の回折光で照明された該移動物体若しくは移
    動流体からの散乱光を受光する受光手段とを有し、該光
    学系が該第1回折格子からの第1と第2の回折光を互い
    に平行な光路に向けて回折せしめる第2回折格子と該第
    2回折格子からの第1と第2の回折光を回折して該移動
    物体若しくは移動流体に向ける第3回折格子とを備える
    ことを特徴とするレーザードップラー速度計。
  2. (2)前記レーザーが半導体レーザーから成ることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のレーザードッ
    プラー速度計。
  3. (3)前記第1回折光を+1次回折光に、前記第2回折
    光を−1次回折光に設定したことを特徴とする特許請求
    の範囲第(2)項記載のレーザードップラー速度計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004513348A (ja) * 2000-11-06 2004-04-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 素材シートの移動を測定する方法及びこの方法を実行するための光学センサー
WO2015132880A1 (ja) * 2014-03-04 2015-09-11 パイオニア株式会社 測定装置及び測定方法

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