JPH04230885A - 速度計 - Google Patents

速度計

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JPH04230885A
JPH04230885A JP14532191A JP14532191A JPH04230885A JP H04230885 A JPH04230885 A JP H04230885A JP 14532191 A JP14532191 A JP 14532191A JP 14532191 A JP14532191 A JP 14532191A JP H04230885 A JPH04230885 A JP H04230885A
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light
diffraction
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誠 高宮
Hidejiro Kadowaki
門脇 秀次郎
Yasuhiko Ishida
泰彦 石田
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は速度計に関し、例えば移
動する物体や流体等(以下「移動物体」と称する。)に
レーザー光を照射し、該移動物体の移動速度に応じてド
ップラーシフトを受けた散乱光の周波数の偏移を検出す
ることにより移動物体の変位に関する変位情報や移動物
体の移動速度を非接触で測定するようにしたドップラー
効果を利用した速度計に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より移動物体の移動速度を非接触且
つ高精度に測定する装置として、レーザードップラー速
度計が使用されている。レーザードップラー速度計は移
動物体にレーザー光を照射し、該移動物体からの散乱光
の周波数が、移動物体の移動速度に比例して偏移(シフ
ト)する効果(ドップラー効果)を利用して、移動物体
の移動速度を測定する装置である。 【0003】図5は従来のレーザードップラー速度計の
一例を示す説明図である。 【0004】同図においてレーザー1から出射されたレ
ーザー光は、コリメーターレンズ2によって平行光束3
となり、ビームスプリッター4によって透過光5aと反
射光5bの2光束に分割されて反射鏡6a,6bで反射
されたのち、速度Vで移動している移動物体7に異った
方向から入射角θで二光束照射される。移動物体7から
の散乱光は、集光レンズ8を介して光検出器9で検出さ
れる。このとき二光束による散乱光の周波数は、移動速
度Vに比例して各々+Δf,−Δfのドップラーシフト
を受ける。ここで、レーザー光の波長をλとすれば周波
数変化Δfは次の(1)式で表わすことができる。 【0005】 Δf=V・sin(θ)/λ    ‥‥‥‥(1)+
Δf,−Δfのドップラーシフトを受けた散乱光は、互
いに干渉しあって光検出器9の受光面での明暗の変化を
もたらし、その周波数Fは次の(2)式で与えられる。 【0006】     F=2・Δf=2・V・sin(θ)/λ  
  ‥‥‥‥(2)(2)式から、光検出器9の周波数
F(以下「ドップラー周波数」と呼ぶ)を測定すれば移
動物体7の移動速度Vが求められる。 【0007】従来のレーザードップラー速度計では、(
2)式から明らかのようにドップラー周波数Fはレーザ
ーの波長λに反比例し、従ってレーザードップラー速度
計としては波長が安定したレーザー光源を使用する必要
があった。連続発振が可能で波長が安定したレーザー光
源としてはHe−Ne等のガスレーザーが良く使用され
るが、レーザー発振器が大きくまた電源に高圧が必要で
、装置が大きく高価になる傾向があった。 【0008】又、コンパクトディスク、ビデオディスク
、光ファイバー通信等に使用されているレーザーダイオ
ード(または半導体レーザー)は超小型で駆動も容易で
あるが温度依存性を有するという問題点があった。 【0009】図6(’87三菱半導体データブック;光
半導体素子編から引用)はレーザーダイオードの標準的
な温度依存性の一例の説明図であり、波長が連続的に変
化している部分は、主としてレーザーダイオードの活性
層の屈折率の温度変化によるもので、0.05〜0.0
6nm/°Cである。一方、波長が不連続に変化してい
る部分は縦モードホッピングと呼ばれ0.2〜0.3n
m/°Cである。 【0010】波長を安定させるために一般にはレーザー
ダイオードを一定温度に制御する方法が採られる。この
方法ではヒータ、放熱器、温度センサー等の温度制御部
材をレーザーダイオードに小さな熱抵抗で取付け精密に
温度制御をおこなう必要があり、レーザードップラー速
度計が比較的大きく、またコスト高になるうえに、前述
の縦モードホッピングによる不安定さは完全には除去で
きない。 【0011】上述の問題を解決するレーザードップラー
速度計として、レーザー光を回折格子に入射し、回折格
子より得られる回折光のうち、0次以外の+n次、−n
次(nは1,2,‥)の二つの回折光を、該二光束の成
す角度と同じ交差角で移動物体に照射し、該移動物体か
らの散乱光をフォトディテクターで検出する方式(以下
、G−LDV)を本出願人は特願平1−83208 号
に提案している。 【0012】図7は格子ピッチdなる透過型の回折格子
10にレーザー光Iを格子の配列方向tに垂直に入射し
たときの回折光を示し、このときの回折角θ0 は次式
となる。 【0013】sinθ0 =mλ/d ここでmは回折次数(0,1,2,‥)、λはレーザー
光の波長である。 【0014】このうち0次以外の±n次光は次式で表わ
される。 【0015】 sinθ0 =±nλ/d          ‥‥‥
‥(3)(nは1,2,‥) 図8はこのときの±n次回折光をミラー6a,6bによ
って移動物体7に異った方向から入射角がθ0 になる
ように2光束照射したドップラー速度計の説明図である
。 光検出器9のドップラー周波数Fは(2)及び(3)式
から     F=2Vsinθ0 /λ=2nV/d   
   ‥‥‥‥(4)となる。即ちレーザー光Iに依存
しなく、回折格子10の格子ピッチdに反比例し移動物
体7の移動速度に比例する。格子ピッチdは充分安定に
しうるので、ドップラー周波数Fは移動物体7の移動速
度のみに比例した周波数となる。尚、回折格子10は反
射型の回折格子についても全く同様である。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】ドップラー速度計では
図5に示すように移動物体に2方向からスポットを入射
させ、このときの移動物体面上での2つのスポットが重
った領域からの散乱光を検出している。この為2つのス
ポットが移動物体面上で良好に重なることが重要となっ
てくる。 【0017】本発明は先の本出願人が提案したドップラ
ー速度計を更に改良し、2つのスポットの移動物体面上
での入射位置の変動を良好に防止しより高精度な速度情
報を得ることができる速度計の提供を目的とする。 【0018】特に本発明はレーザー光の波長λが変化し
たときに、回折格子からの所定次数の回折光の回折角の
変化に伴って生じる2つの回折光の移動物体面上でのス
ポットの交差位置のズレを適切に設定した光学系を用い
ることにより効果的に防止し、常に移動物体の移動速度
を高精度に検出することができ、又光量の損失を少なく
し、同時に平行光束を使って大きなフリンジ領域を使う
ことが容易な速度計の提供を目的としている。 【0019】この他、本発明は速度計の端面から測定点
までの距離(ワーキングディスタンス)を長くし、装置
全体の操作を良好に維持することができる速度計を得る
ことを目的としている。 【0020】 【課題を解決するための手段】本発明の速度計は、光源
手段からの波長λの光束を焦点距離が略等しい2つのレ
ンズ又はレンズ群を光軸方向に該焦点距離の略2倍の間
隔を隔てて配置した光学系を介して、移動物体に入射角
θで該光束の波長λの変化に応じて入射角θが変化しs
inθ/λが略一定となるように入射させ、該移動物体
からの光束を検出手段で検出し、該検出手段からの信号
を利用して該移動物体の速度情報を検出したことを特徴
としている。 【0021】この他本発明は、波長λの照射光束を所定
の入射角θで移動物体に入射させ、該移動物体からの散
乱光の周波数の偏移に基づいて該移動物体の速度情報を
検出するドップラー速度計において、該照射光束の波長
λの変化に応じて該入射角θが変化し、sinθ/λが
ほぼ一定となるように該照射光束を該移動物体に入射せ
しめる際、焦点距離が略等しい2つのレンズ群を該焦点
距離の2倍の間隔を隔てて配置した光学系を介して入射
させていることを特徴としている。 【0022】この他本発明は、光源からの波長λの光束
を回折格子に入射させ、該回折格子からの+n次と−n
次(n=1,2,3‥)の2つの回折光を移動物体面上
に異った方向から入射角θで該2つの回折光が該移動物
体面近傍で交差し、かつ該波長λの変化に応じて該入射
角θが変化するときsinθ/λが略一定となるように
各要素を設定して照射し、該移動物体面からのドップラ
ーシフトを受けた2つの散乱光を検出手段で検出し、該
検出手段で得られる信号を利用して該移動物体の移動速
度を検出する際、該回折格子からの2つの回折光を焦点
距離が略等しい2つのレンズ群を該焦点距離の2倍の間
隔を隔てて配置した光学系を介して移動物体面上に照射
したことを特徴としている。 【0023】 【実施例】図1は本発明の速度計の測定原理を示す概略
図である。 【0024】同図において第1レンズ11と第2レンズ
12は焦点距離が略等しく、双方は焦点距離をfとする
と距離2fだけ離れて配置している。第1レンズ11と
第2レンズ12で光学系16を構成している。透過型の
回折格子10から第1レンズ11までの距離をa,第2
レンズ12から速度vで矢印7a方向に移動する被測定
物7の測定点Mまでの距離をbとすると略a+b=2f
である。 【0025】Dはレンズ11から発散する光束の仮想的
な原点であり、原点Dから第1レンズ11までの距離は
a´である。 【0026】波長λのレーザ光はコリメーターレンズ(
不図示)等によって平行光束I0 となり、回折格子1
0の格子配列方向に垂直に入射し、回折光I1 として
回折角θ1 で出射する。光束I1は焦点距離fの第1
レンズ11に入射すると屈折され図に示すような光束I
2 となって射出する。光束I2 は距離2f離れた第
2レンズ12に入射すると再び平行光I3 となり射出
し、回折格子10からの回折角θ1 と等しい角度θ2
 で被測定物7の測定点Mに入射する。(ここでは光束
I3 の測定点Mへの入射角をθ2 として示している
。)尚、回折格子10からは前述した回折光とは符号の
異なる回折光が光軸Lに対し対称な光路を経由して測定
点Mに入射し、このとき2つの回折光は測定点Mで互い
に交差し、これよりフリンジを形成している。(図1で
はこの符号の異なる回折光は便宜上省略している。)被
測定物7の測定点Mからの散乱光は光検出器(不図示)
で検出され、(2)式より次式に示すドップラー信号(
ドップラー周波数)Fが含有された光信号が得られる。 【0027】 F=2Vsinθ2 /λ        ‥‥‥‥(
6)この系において波長変動による第1レンズ11と第
2レンズ12の焦点距離の変動を無視すれば回折格子1
0からの回折光I1 の出射角(回折角)θ1 と被測
定物7の測定点Mへの入射角θ2 は波長変動によって
回折角の変動が発生しても常に θ1 =θ2  となる。又回折光をn次光とすると sinθ1 =nλ/d          ‥‥‥‥
(7)となる。従って(6),(7)式より、ドップラ
ー周波数Fは   F=2V・sinθ2 /λ=2V・sinθ1 
/λ=2nV/d  ‥(8)となる。この(8)式よ
り、明らかのようにこの系では波長変動に影響されない
ドップラー周波数Fを得ることができる。 【0028】即ち、図1の系ではsinθ2 /λが一
定値となっているので波長変動に影響されないドップラ
ー周波数Fを得ることができる。 【0029】次に先程無視した第1レンズ11と第2レ
ンズ12の材質の波長の変化による屈折率の変化の影響
について説明する。波長λは前述した図6に示すように
温度により変化し、使用温度時では10nm程度の波長
変動を考慮する必要がある。 【0030】今、波長λ1 =780nmと波長λ2 
=790nmの2つの波長の光においてレンズの材質を
BK−7とすると波長λ1 と波長λ2 における材質
の屈折率n1 、n2は各々 n1 =1.51118 n2 =1.51098 となる。第1レンズ11と第2レンズ12の焦点距離は
等しいものを用いている。 【0031】そこで波長λ1 における第1レンズ11
と第2レンズ12の焦点距離をf1 、波長λ2 にお
ける第1レンズ11と第2レンズ12の焦点距離をf2
 とする。今、波長の変化による影響を焦点距離の比で
考えると   f1 /f2 =(n1 −1)/(n2 −1)
=1.00039  ‥‥(9)となる。 【0032】今、図1において第1レンズ11と第2レ
ンズ12とのレンズ感覚を波長λ2 =790nmでの
焦点距離f2 の2倍に設定する。この構成で波長λ2
 =790nmを考えるとa+b=2f2 でsinθ
1 =sinθ2 となり、前述したとおりになる。 【0033】次にこの構成で波長λ1 =780nmの
光を用いたときを考える。(以下のθ1 、θ2 はこ
のときの波長λ1 での角度である。)第1レンズ11
と第2レンズ12の波長λ1における焦点距離f1 が
(9)式の比で変化するとして、光束I1 の光線追求
を行うと第1レンズ11において 【0034】 【数1】 (a´>0,a>0) が成立し、又dsinθ1 =λ1 が成立する。この
式より角度θ1 が導かれる。 【0035】又、第2レンズ12では光束I2 の軸上
の位置、即ち原点Dが距離2f2 +a´の位置にある
から【0036】 【数2】 (b>0) となる。一方第1レンズ11と第2レンズ12への光束
の入射位置の光軸からの高さha,hbはha=ata
nθ1  【0037】 【数3】 となる。従って θ2 =tan−1(ha/b) となる。これより角度θ2 が導かれる。ドップラー信
号の比では波長λ1 でのドップラー周波数をF1 、
波長λ2 でのドップラー周波数をF2 とすると【0
038】 【数4】 となる。 【0039】今、f2 =30mm,a=10mm,d
=1.6μmを代入して角度θ1 、θ2 を求めて上
式に代入すると F1 =0.99960×F2  となり、0.04%の誤差と極めて少ない。 【0040】又、f2 =30mm,a=30mm,d
=1.6μmとすると F1=0.99999977F2  となり、殆ど無視することができる。 【0041】つまり10nm程度の波長の変化による第
1レンズと第2レンズの材質の屈折率の変化による影響
は殆ど無視することができる。 【0042】以上は単一のレンズでの影響について検討
した結果を示したが第1、第2レンズとして2枚構成の
色消しレンズを使用すれば更に波長の変化による影響を
無視することができる。 【0043】このように本実施例において波長変動によ
ってドップラー周波数は実質的に影響を受けないとして
取扱うことができる。又本実施例では角度θ1 が変化
してもa+bが実質的に変化しないので光束I3 は必
ず測定点Mを通り、従って測定点M上で交差する2光束
間に波長変動によるズレは実質的に生じない。更に回折
格子10を通過した光束は回折格子のような光量損失の
大きい素子ではなく、レンズ系で偏向しているので信号
光を大きくすることが容易である。又レンズ間隔が2f
なので回折格子10に平行光を入射すれば、第2レンズ
12からの出射光は必ず平行光となり、交差点M上で平
行なフリンジを広い領域にわたって形成することが容易
となる。 【0044】次に本発明の速度計の具体的な実施例につ
いて説明する。 【0045】図2は本発明の実施例1の光学系の要部概
略図である。同図において101はドップラー速度計で
ある。1は光源で例えばレーザーダイオードや半導体レ
ーザー等(以下「レーザー」と称する。)より成ってい
る。2はコリメーターレンズであり、レーザー1からの
光束を平行光束3にしている。10は回折格子であり、
格子ピッチdが1.6μmの反射型の±1次回折光を回
折角θ1 (θ1 =29度)で回折させるように設定
されている。 【0046】16は光学系であり、焦点距離fが略等し
い2つの単レンズ又は複数のレンズより成るレンズ群1
1,12(以下「レンズ群」と総称する。)より成って
いる。2つのレンズ群11,12は焦点距離fの2倍の
間隔を隔てて配置して構成している。7は移動物体又は
移動流体(以下「移動物体」と称する。)であり、移動
速度Vで矢印7a方向に移動している。 【0047】本実施例では回折格子10とレンズ群11
との間隔及び移動物体7とレンズ群12との間隔をいず
れも焦点距離fと略同じ長さに設定している。 【0048】8は集光レンズであり、移動物体7からの
ドップラーシフトを受けた散乱光を検出手段としての光
検出器9の検出面9a上に集光している。移動物体7面
上と検出面9aは略共役関係となっている。14は計算
器等の演算手段であり、光検出器9で得られるドップラ
ー信号を用いて移動物体7の移動速度Vを演算し求めて
いる。 【0049】本実施例ではレーザー1(レーザーダイオ
ード、波長λ=0.78μm)から放射されたレーザー
光はコリメーターレンズ2によって直径約2mmの平行
光束3となって反射型の回折格子10に格子配列方向t
に垂直に入射する。そして回折格子10によって回折角
θ1 で回折された±n次(本実施例ではn=1)の回
折光5a,5bはレンズ群11で位置11aに集光され
た後、発散しレンズ群12で平行光束となって射出する
。 そして移動物体7に各々異った方向から回折角θ1 と
同じ角度θ2 (即ちθ1 =θ2 )で入射させてい
る。 【0050】本実施例ではレーザー光の波長λが変化し
たとき所定次数の回折光の回折角θも変化するが、この
とき前述の如く構成することによりsinθ2 /λの
値が一定となるようにしている。 【0051】又、2つの回折光5a,5bが移動物体7
面上でそのスポットが重なるように互いに交差するよう
に入射している。 【0052】本実施例では光学系16のレンズ群11と
レンズ群12の焦点距離fを略等しくし、又回折格子1
0と移動物体7とが光学系16により等倍の共役関係と
なるように構成している。このとき移動物体7面上の2
つの回折光5a,5bは直径約2mmのスポット径とな
っている。 【0053】又、レーザー光の波長λが変化し、回折格
子10からの±n次回折光の回折角θ1 が変化し、回
折角θ1 ′となったときでも本実施例ではレンズ群1
1に入射した±n次回折光が位置11a面上(回折角θ
1 の回折光5a,5bとは像高が多少異なる位置)に
結像し、その後発散してレンズ群12で平行光束となり
角度θ1 ′で移動物体7面上に入射するようにしてい
る。そしてこのときの2光束のスポットは互いに重なる
状態を維持する。 【0054】集光レンズ8は移動物体7の移動速度Vに
比例した(1)式に示すドップラーシフトΔf,−Δf
を受けた周波数の散乱光を光検出器9の検出面9a上に
集光している。このときドップラーシフトΔf,−Δf
を受けた2つの散乱光は互いに検出面9a上で干渉する
。光検出器9はこのときの干渉縞の明暗に基づく光量を
検出する。即ち光検出器9は(8)式においてn=1と
した移動速度Vに比例したドップラー周波数F、F=2
V/d              ‥‥‥‥(10)
なるレーザー1の発振波長λに依存しないドップラー信
号を検出する。そして演算手段14により光検出器9か
らの出力信号を用いて移動速度Vを(10)式より求め
ている。 【0055】例えば図8においてはレーザー1の発振波
長が変化すると例えば図3(A),(C)に示すように
2つの回折光5a,5bのスポットは移動物体7面上で
重ならず互いにズレてくる。光検出器9で検出される散
乱光は2つのスポットL5a,L5bが重なった領域か
らの散乱光である。この為、2つのスポットL5a,L
5bが重ならずにズレてくると光検出器9で検出される
散乱光の検出量が少なくなりドップラー信号のS/N比
が低下し、移動速度Vの測定精度が悪下してくる可能性
がある。 【0056】そこで本実施例では前述の如く各要素を構
成することにより、回折格子10で回折された2つの回
折光5a,5bが移動物体7面上でそれらのスポットが
かならず図3(B)に示すように略重なって交差するよ
うにしている。これにより光検出器9で得られるドップ
ラー信号のS/N比を良好に保ち、移動物体7の移動速
度Vの高精度な検出を可能としている。 【0057】本実施例では反射型の回折格子を用いたが
透過型の回折格子を用いても同様に適用可能である。 【0058】図4は本発明の実施例2の光学系の要部概
略図である。図4において図2の実施例1で示した要素
と同一要素には同符番を付している。 【0059】10は回折格子、11L,12Lは焦点距
離がfの第1レンズと第2レンズであり、図に示す様な
配置構成になっている。但し、距離a,bは、a+b=
2fの関係を満足している。 【0060】波長λが約0.68μmのレーザーダイオ
ード1からのレーザー光はコリメーターレンズ2によっ
て直径2mmφの平行光束3となり、透過型の回折格子
10の格子配列方向に垂直に入射し、±1次の回折光5
a,5bを回折角θ=12°で出射する。光束5a,5
bは焦点距離fの第1レンズ11Lに入射すると、図の
様な光束13a,13bとなり射出する。光束13a,
13bは距離2f離れた第2レンズ12Lに入射すると
、再び平行光14a,14bとなり、前述の回折格子1
0からの回折角θと等しい角度で2mmφのスポット径
となって被測定物7を照射する。被測定物7からの散乱
光を第2レンズ12L及び集光レンズ8により効率よく
光検出器9の検出面9aへと集光させている。そして前
述の(10)式に示すドップラー信号が含有された光信
号を検出している。 【0061】ここで、レーザーダイオード1の波長λが
変化したとすると、dsinθ=λに対応してθが変動
するが、2光束のスポットの位置は不動で、被測定物7
を図4に示す配置に設定すると、2光束のスポットのず
れは生じない。 【0062】又、a<bである為、距離bは比較的長く
なり、ワーキングディスタンスを大きくする事ができ、
速度計101の設置の自由度が大きくなる。 【0063】本実施例では、回折格子として透過型を示
したが、反射型を用いても良い。前述した実施例1、2
における回折光としては±1次回折光の他に2次以上の
回折光を用いても良い。 【0064】又、レーザ光3の回折格子10への入射角
は垂直でなくても一定の角度で入射させても良い。そし
てこのとき回折格子10より生じる±n次回折光の2つ
の回折光の交差角と同じ交差角を維持しつつ±n次回折
光の2つの回折光を移動物体に入射させれば良い。 【0065】尚、同じ光源から放射された光束を用いる
のであれば移動物体に入射させる2つの回折光のうち少
なくとも1つの回折光がn次回折光であれば他方の回折
光はn次以外、例えば0次、n+1次、n+2次等のよ
うなものであっても良い。 【0066】又、受光素子に入射させる同一光源から放
射された2つの光束のうち一方の光束をn次の回折光と
し移動物体に入射させ、他方の光束を移動物体を介さな
いで直接受光素子に入射させて移動物体からの散乱光と
干渉させてドップラー信号を得るようにしても良い。 【0067】又、ドップラー信号にバイアスを掛けて速
度0近傍の速度情報の検出及び移動方向の検出を可能と
する為に、回折格子を格子配列方向に移動させる方向が
ある。しかしながらこの場合でも図2、図4の構成を同
じくすると同等の効果が得られる。又回折格子を格子配
列方向に移動させる代わりに音響光学素子を用いても良
い。 【0068】実施例1、2では第1、第2レンズを薄肉
単レンズとして示したが、当然一般の厚肉単レンズ又は
複数のレンズより成るレンズ群より構成しても良い。こ
の場合、第1レンズ11の像主平面から第2レンズ12
の物体主平面までの間隔を略2f(焦点距離fの2倍)
とする。 【0069】本発明において第1レンズと第2レンズと
が互いに焦点距離fの略2倍の距離だけ離れているとは
、このような場合も当然含む。 【0070】又、この場合、図2、図4で示したaは第
1レンズ11の物体主平面と回折格子10との間隔を、
bは第2レンズ12の像主平面と測定点Mとの間隔を示
す。 【0071】 【発明の効果】本発明によれば前述の如く各要素を構成
することにより、レーザーからの発振波長が変化し、回
折格子からの所定次数の回折光の回折角が変化してもド
ップラー信号に影響を与えず、しかも2つの回折光の移
動物体面上でのスポットずれの発生を効果的に防止する
ことができ、移動物体の移動速度を高精度に検出するこ
とができる速度計を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の速度計の測定原理を示す概略図

図2】  本発明の実施例1の光学系の要部概略図
【図
3】  図2の移動物体面上における2つの回折光の交
差状態を示す説明図
【図4】  本発明の実施例2の光学系の要部概略図

図5】  従来のドップラー速度計の概略図
【図6】 
 レーザーダイオードの発振波長の温度依存性を示す説
明図
【図7】  回折格子で回折される各次数の回折光の説
明図
【図8】  G−LDVを用いたドップラー速度計の概
略図
【符号の説明】
1  レーザ 2  コリメーターレンズ 5a,5b  回折光 11,11L  第1レンズ 12,12L  第2レンズ 6  光学系 7  移動物体 8  集光レンズ 9  光検出器 10  回折格子 14  演算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  光源手段からの波長λの光束を焦点距
    離が略等しい2つのレンズ又はレンズ群を光軸方向に該
    焦点距離の略2倍の間隔を隔てて配置した光学系を介し
    て、移動物体に入射角θで該光束の波長λの変化に応じ
    て入射角θが変化しsinθ/λが略一定となるように
    入射させ、該移動物体からの光束を検出手段で検出し、
    該検出手段からの信号を利用して該移動物体の速度情報
    を検出したことを特徴とする速度計。
  2. 【請求項2】  波長λの照射光束を所定の入射角θで
    移動物体に入射させ、該移動物体からの散乱光の周波数
    の偏移に基づいて該移動物体の速度情報を検出する速度
    計において、該照射光束の波長λの変化に応じて該入射
    角θが変化し、sinθ/λがほぼ一定となるように該
    照射光束を該移動物体に入射せしめる際、焦点距離が略
    等しい2つのレンズ群を該焦点距離の2倍の間隔を隔て
    て配置した光学系を介して入射させていることを特徴と
    する速度計。
  3. 【請求項3】  光源からの波長λの光束を回折格子に
    入射させ、該回折格子からの+n次と−n次(n=1,
    2,3‥)の2つの回折光を移動物体面上に異った方向
    から入射角θで該2つの回折光が該移動物体面近傍で交
    差し、かつ該波長λの変化に応じて該入射角θが変化す
    るときsinθ/λが略一定となるように各要素を設定
    して照射し、該移動物体面からのドップラーシフトを受
    けた2つの散乱光を検出手段で検出し、該検出手段で得
    られる信号を利用して該移動物体の移動速度を検出する
    際、該回折格子からの2つの回折光を焦点距離が略等し
    い2つのレンズ群を該焦点距離の2倍の間隔を隔てて配
    置した光学系を介して移動物体面上に照射したことを特
    徴とする速度計。
  4. 【請求項4】  前記回折格子と前記一方のレンズ群と
    の間隔と前記移動物体と前記他方のレンズ群との間隔と
    の和が前記焦点距離の2倍と略等しく設定したことを特
    徴とする請求項1,2又は3の速度計。
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