JP3341600B2 - クランクシャフト組付装置 - Google Patents

クランクシャフト組付装置

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JP3341600B2
JP3341600B2 JP26840596A JP26840596A JP3341600B2 JP 3341600 B2 JP3341600 B2 JP 3341600B2 JP 26840596 A JP26840596 A JP 26840596A JP 26840596 A JP26840596 A JP 26840596A JP 3341600 B2 JP3341600 B2 JP 3341600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンブロック
にクランクシャフトを組付けるクランクシャフト組付装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の気筒を有するレシプロエンジンを
製造するラインでは、搬送路に沿って送られてくるシリ
ンダブロックにピストン、コンロッド、クランクシャフ
トを組付けることが行われている。
【0003】こうした組付作業のほとんどは、人手作業
に依存している。そこで、重量の大きいシリンダブロッ
クをできるだけ動かさずに、クランクシャフトの組付け
を上方から行いたいとの配慮から、製造ラインでは、倒
立状態(頭部を下側に向けた状態)のシリンダブロック
に、先にコンロッドとアッシィしたピストンを挿入して
おき、その後、クランクシャフトの各クランクピンに各
コンロッドを組付けてから、シリンダブロックの軸受面
にクランクシャフトの軸受部を支持させるという工夫が
なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした製
造ライン上の組立手順の変更などの対策を施しても、作
業者には重量物であるクランクシャフトを移動させたり
組み付けたりする作業が求められる。
【0005】このため、作業者に加わる負担は大きく、
この点の改善が要望されている。本発明は上記事情に着
目してなされたもので、その目的とするところは、クラ
ンクシャフトを組込む作業の省力化を図ることができる
クランクシャフト組付装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載したクランクシャフト組付装置は、複
数のシリンダを有しかつ同シリンダにはピストン、ロッ
ド端からボルトが突き出たコンロッドが組込まれたシリ
ンダブロックの組立行程において、クランクシャフトを
保持させてシリンダブロックに該クランクシャフトのク
ランクピンと前記各コンロッドの軸受面とが対応するよ
うに配置させるシャフト保持機構と、クランクシャフト
を軸心回りに回転させて、クランクシャフトのクランク
ピンを、各コンロッドの軸受部と嵌合可能な所定のコン
ロッド装着部位に配置させるシャフト回転機構と、クラ
ンクシャフトとコンロッドとの間の距離を変位させる接
離機構と、コンロッドをコンロッド装着部位においてシ
リンダの軸線にならう所定の姿勢にする定姿勢機構とを
有し、クランクシャフトとコンロッドとの間の距離の可
変から、定姿勢のコンロッドをコンロッド装着部位へ移
動させる空間を確保させ、該確保した空間を通じてクラ
ンクシャフトの回転変位とコンロッドの姿勢変位により
クランクピンとコンロッドの軸受面とを対向させ、クラ
ンクシャフトとコンロッドとの接近によりクランクピン
とコンロッドの軸受面との嵌合を行なうようにしたこと
にある。
【0007】このクランクシャフト組付装置によると
リンダブロックの下部側に、クランククランクシャフ
トを配置させた後、クランクピン毎、クランクピンとコ
ンロッドのボルトとが干渉しないように、所定のコンロ
ッド装着部位で、対応するクランプピンとコンロッドの
軸受面とを、順次、向き合わせて嵌合させることによ
り、作業者に大きな負担を強いらずに、クランクシャフ
トのシリンダブロックへの組付けが行なえるようにな
る。しかも、簡単な機構の組合わせでクランクピンがコ
ンロッドに組付く。
【0008】
【0009】請求項2に記載のクランクシャフト組付装
置は、ピン組付工程中におけるクランクピンとコンロッ
ドとの離脱を抑制するために、嵌合したクランクピンと
コンロッドとの離脱を規制する規制機構を設けたことに
ある。
【0010】請求項3に記載のクランクシャフト組立装
置は、適正にクランクピンとコンロッドとの組付けが行
なえるよう、シリンダブロックの中で待機しているコン
ロッドを、一旦、シリンダブロックの幅方向片側に寄せ
てからその全てのコンロッドをもう一方の片側に寄せた
一定の向きの状態にした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図11
に示す一実施形態にもとづいて説明する。図1は、エン
ジンの製造ラインの一部を示していて、図中1は例えば
ローラコンベアで構成される搬送路、2はその搬送路1
に沿って搬送されるパレットである。
【0012】パレット2の中央には、搬送方向とは略直
角な向きで、3気筒エンジン,4気筒エンジンといった
複数気筒エンジンの胴部を構成するシリンダブロックが
置かれ、ここでは例えば3気筒エンジンのシリンダブロ
ック3が載置されている。シリンダブロック3は、倒
立、すなわち頭部3aを下側、スカート部3bを上側に
向けた状態で載置してある。なお、2aはシリンダブロ
ック3とパレット2との間に介在された支持台を示す。
【0013】このシリンダブロック3に形成されている
各シリンダ4内には、前工程の作業によって、コンロッ
ド5とアッシィされたピストン6が挿入してある。な
お、5aは各シリンダ4の下部から突き出た各コンロッ
ド5の大径部を示す(図2に図示)。
【0014】パレット2に載置されたシリンダブロック
3の搬送方向前側には、シリンダブロック3と並行に3
気筒用のクランクシャフト7(120°位相した3つの
地点にクランクピン7a〜7cがそれぞれ配置されてい
るもの)が支持台8を介して載置されている。
【0015】またシリンダブロック3を挟む搬送方向後
側のパレット上面には、シリンダブロック3と並行にキ
ャップ9(クランクシャフト7を回転自在に支持するも
の)が載置してある。
【0016】なお、クランクシャフト7、キャップ9と
も、前工程の作業で、パレット2に載置されたものであ
る。搬送路1には、パレット2の動きを途中で止めるパ
レットリフターなどで構成されるパレット拘束部(図示
しない)が設けられていて、同部分をクランクシャフト
7の組込作業を行う組込地点Aに定めてある。
【0017】この組込地点Aの両側には、シリンダブロ
ック固定機構10が配設されている。このシリンダブロ
ック固定機構10は、シリンダブロック3を挟む一方に
シリンダブロック3の前後方向位置を規制する受体10
aを設け、他方にシリンダ装置11で進退動される押圧
体10bを設けて構成され、押圧体10bをシリンダブ
ロック3に押付けることにより、受体10aと協同し
て、シリンダブロック3の動きを組込地点Aで拘束(固
定)するようにしてある。なお、受体10aには、シリ
ンダ装置12を進退動させることにより、シリンダブロ
ック3に当たる基準位置が変わる例えば多角形状のプレ
ートが用いられていて、3気筒のシリンダブロック3の
他に、4気筒のシリンダブロック14(図10〜図11
に図示)でも、組込位置Aに設定できるようにしてあ
る。
【0018】また組込地点Aの周囲には、本発明の要部
となるクランクシャフト組付装置を構成する各機構が配
設されている。すなわち、組込地点Aのシリンダブロッ
ク3の下方には、バックアップ機構20(規制機構)が
配設されている。
【0019】バックアップ機構20は、図2に示される
ように搬送路1の下側に、例えば4気筒のシリンダ位置
に対応して、4つのシリンダ装置21a〜21dを並設
してなる。各シリンダ装置21a〜21dは、いずれも
進退杆22a〜22dを上側に向けて配置され、常時は
図2中の実線で示される搬送路1の下側の待機位置に進
退杆22a〜22dの先端部が位置され、コンロッドへ
のクランクピンピン組込み時、組込み安定化のためのバ
ックアップが必要とされるとき、該先端部が同図(a)
中の二点鎖線で示されるようにパレット2に設けた気筒
毎の通孔23a〜23dからシリンダ21a〜21d内
へ突出して該当のピストン6を押し上げるようにしてあ
る。
【0020】組込地点Aの側方には、アーム移動機構3
0(接離機構)が配設されている。アーム移動機構30
について説明すれば、図中31は組込地点Aの側方に設
置された基台である。基台31は、上方に延びていて、
搬送路1側に向く側面の上段部には、上段アーム32
が、搬送方向に移動可能なテーブル機構33、昇降機構
34を介して支持されている。なお、例えばテーブル機
構33には、シリンダ装置33aにより可動テーブル3
3bを搬送方向にスライド駆動する構造が用いられ、例
えば昇降機構34には、可動テーブル33bに設置した
モータ34aでねじ軸34bを回転駆動させて上段アー
ム32を昇降させる構造が用いてある。
【0021】上段アーム32は、例えば断面L字形をな
し、先端側が搬送路1と直交する方向に延びている。こ
の上段アーム32の先端側には、コンロッド待機機構4
0、シャフトクランプ機構50(シャフト保持機構,ク
ランクシャフト回転機構)が据付けてある。
【0022】また基台31の中段には、搬送方向後方に
延びる中段アーム35が、昇降機構36を介して支持さ
れている。なお、昇降機構36には、例えばシリンダ装
置36aで、中段アーム35と結合してある昇降テーブ
ル36bを昇降させる構造が用いてある。
【0023】中段アーム35は、組込位置Aに向かって
延びていて、この中段アーム35の先端側にはコンロッ
ドガイド機構60(定姿勢機構)が据付けてある。図3
には、これら各機構のうち、コンロッド待機機構40の
構造が示されている。
【0024】ここで、コンロッド待機機構40について
説明すれば、図中41は、上段アーム32の先端部に、
同部分から搬送路1の搬送方向後側へ突き出た一対のブ
ラケット42を介して、左右方向(搬送路1の搬送方
向)に回動自在に支持されたプレート状の支持体であ
る。なお、41aはその支持体41の枢支軸を示す。
【0025】この支持体41は下側に延びていて、この
支持体41の側面にはシリンダ装置43を介して、支持
プレート44が下方へ昇降可能に延びている。この支持
プレート44の下端部(前後方向に幅広に形成されてい
る部分)からは、4本のアーム部材45が下方へ突き出
ている(3気筒と4気筒のシリンダブロックとで共通使
用可とするために4本を採用)。これらアーム部材45
は、組込地点Aに位置決められたシリンダブロック14
(4気筒)のシリンダ位置に対応して並んでいる。
【0026】そして、昇降シリンダ43の昇降動作、テ
ーブル機構33の前後動作(搬送方向の沿う動き)に
て、アーム部材45の下端部を、シリンダブロック3の
内部で待機しているコンロッド5の各大径部5a(キャ
ップ結合面5b)から突き出た一対のボルト軸5c間に
差し込んだり抜出したりできるようにしてある。
【0027】これらアーム部材45の下端部からは、軸
状の係止部材46が、シリンダ4が並ぶ方向ヘ向かって
略直角に突き出ている。これら係止部材46は、いずれ
も各シリンダ4に装着されているコンロッド5と係止可
能となっている。具体的には、係止部材46の突出量
を、コンロッド5から突き出るボルト5aの軸部と係止
可能な寸法に設定してある。
【0028】また支持プレート44と上段アーム32と
の間には、支持プレート44を搬送方向に揺動させるシ
リンダ装置47が設けられていて、このシリンダ装置4
7の伸縮動作により、枢支軸41aを支点として各アー
ム部材45をシリンダ位置からシリンダブロック3の幅
方向両側へ揺動できるようにしてある。なお、48aは
支持プレート44とシリンダ装置47の進退杆47aと
を回動自在に連結するブラケット、48bは残るシリン
ダ装置47の端部と上段アーム32との間を回動自在に
連結するブラケットを示す。
【0029】そして、このシリンダ装置47による揺動
動作、シリンダ装置43の昇降動作、テーブル機構33
の前後動作の組合わせることにより、コンロッド5をシ
リンダブロック1の幅方向片側に寄せた後、その片側に
有る全てのコンロッド5をもう一方の片側(反対側)に
寄せられるようにしている。つまり、全てのコンロッド
5を一定方向に整列させて待機させるようにしてある。
【0030】なお、各アーム部材45の先端側は、先端
部だけが揺動方向に回動変位可能になっていて、アーム
部材端の挙動を利用して、既に整列位置側に在るコンロ
ッド5を動かさないようにしてある。但し、45aはそ
の回動支点、45bは変位したアーム部材端を元の位置
に復帰させるための弾性部材を示す。
【0031】図4には、コンロッドガイド機構60(定
姿勢機構)の構造が示されている。コンロッドガイド機
構60について説明すれば、61は中段アーム35の先
端部から搬送路1を横切る方向に突き出ている断面L字
状の支持台、62は中段アーム35の基部から同様に突
き出ている支持台である。
【0032】これら支持台61,62間には、組込地点
Aに位置決められたシリンダブロック14の各コンロッ
ド位置に対応して、4組のクランプ機構63a〜63d
(3気筒と4気筒のシリンダブロックとで共通使用可と
するために4組を採用)が設けられている。
【0033】具体的には、支持台61には、コンロッド
位置毎にシリンダ装置64を横向きに設置して、このシ
リンダ装置64の伸縮動作で爪体65をシリンダブロッ
クの幅方向に沿って移動させるモジュール66aが気筒
毎に設置してある。また支持台62には、これに対応し
てシリンダ装置67を縦向きに設置し、このシリンダ装
置67の伸縮動作を平行リンク機構68を介して爪体6
9に伝え、同爪体69をシリンダブロックの幅方向に沿
って移動させるモジュール66bが気筒毎に設置してあ
る。
【0034】そして、これら爪体65,69の開閉動
作、中段アーム35の昇降動作の組み合わせにて、組込
地点Aにおいて定位置に待機しているコンロッド5をそ
れぞれシリンダ4の軸線にならう姿勢、つまりコンロッ
ド5の軸受面5dとクランクピン7a〜7cとを嵌合さ
せるのに適切な姿勢、具体的には垂直となる姿勢にして
コンロッドをクランプするようにしている。
【0035】図5には、シャフトクランプ機構50が示
されている。シャフトクランプ機構50について説明す
れば、図51は例えば上段アーム32の先端部を下方に
延ばして形成された支持部である。この支持部51に
は、シリンダブロック3の前後方向(搬送方向と直角な
方向)に延びる水平なプレート52が連結されている。
【0036】このプレート52の基台31側の端部に
は、クランクシャフト7の後端部を支える爪機構53a
が設けられている。爪機構53aは、プレート52の基
台31側に向く端部に、下方へ逆L字形に突き出るアー
ム54を有している。このアーム54は、ガイド機構5
4aによってプレート52に搬送方向と直角な方向に移
動自在に支えられていて、下端部には内向きに突き出る
突起54bが設けられている。
【0037】アーム54は、プレート52の端部に設置
したシリンダ装置75の進退杆75aにブラケット75
bを介して連結されていて、このシリンダ装置75の伸
縮動作によって、突起54bをクランクシャフト7の後
端の軸心に形成されている略円錐形の穴部7dに対して
差し込んだり抜き出せるようにしてある。但し、図5
中、52bはブラケット75bが挿通するプレート52
の通孔を示す。
【0038】なお、突起54bは、シャフト後端の穴部
7dの形状に対応した略円錐形をなしている。またプレ
ート52の反対側の端部には、クランクシャフト7の先
端部を支える爪機構53bが設けられている。
【0039】爪機構53bについて説明すると、52a
はプレート端に連結されて上・下方向に延びる支持プレ
ートである。この支持プレート52aの下端部の、上記
突起54bと向き合う部位には、円筒状の支持胴55を
介して、伝達軸56が回転方向、軸方向に移動可能に支
持されている。そして、伝達軸56の内方に突き出た端
部には、クランクシャフト7の先端軸部7fの軸心に形
成してある穴部7eと挿脱可能な円錐状の突起56aが
設けられている。
【0040】また伝達軸56の基端部は、レバー機構5
7bを介して、支持プレート52aの外面に設置された
シリンダ装置57aと連結されている。レバー機構57
bは、フォークエンドをもつレバー57c、スリーブ5
7dなどの部品を組合わせて、シリンダ装置57aの伸
縮動作を伝達軸56の軸方向変位に変換する機能を構成
していて、シリンダ装置57aの伸縮動作にしたがって
突起56aをクランクシャフト7の穴部7eに対して差
し込んだり抜き出せるようにしてある。
【0041】こうした突起54b,56aの開閉動およ
びアーム移動機構30の動作により、パレット2に載置
されているクランクシャフト7を両端からクランプし、
組込地点Aに在るシリンダブロック3の直上へ平行に移
せるようにしてある(シャフト保持機構)。
【0042】このクランクシャフト7の移動によって、
シリンダブロック3のコンロッド5の上側にクランクピ
ン7a〜7cが位置決めされるようにしている。レバー
機構57bと支持胴55との間の伝達軸部分には、従動
側プーリ58aが設けられている。この従動側プーリ5
8aは、支持プレート52aの上段に設置されている、
トルクリミッタ58b付のモータ58c(駆動源)の原
動側プーリ58dに、環状のベルト58eを介して、連
結されていて、モータ58cからの駆動力で、伝達軸5
6を回転させるようにしてある。
【0043】また伝達軸56の先端外周には、円筒状の
嵌合子59aが摺動自在に嵌挿されている。この嵌合子
59aは、伝達軸56の外周面に設けたキー溝70a
と、嵌合子59aの内面から突き出てキー溝70aに摺
動自在に嵌まる突起部70bとによって、軸方向には摺
動するが径方向の動きは規制されるようにしてある。つ
まり、嵌合子59aは伝達軸56と共に回転するように
なっている。
【0044】また嵌合子59aは、弾性部材、例えばス
プリング71により伝達軸56の前方側へ付勢されてい
て、キー溝70aによる規制により、常時は嵌合子59
aの先端側が突起部先端に配置されるようにしてある。
【0045】さらにこの嵌合子59aの内腔部59b
は、図5中に拡大して示されるように外周面の一部が切
欠された先端軸部7fと挿脱自在な形状に設定されてい
て、突起54b,56aでクランクシャフト7をクラン
プした後、モータ58cを回転させると、内腔部59b
と先端軸部7fとが合致したとき、退避していた嵌合子
59aがスプリング71で押されて先端軸部7fの外周
面に嵌挿されるようにしてある。つまり、この嵌挿され
た時点からモータ58cとクランクシャフト7との間が
動力的につながり、モータ58cでクランクシャフト7
を軸線回りに回転させるようにしている。
【0046】こうした機構の組合わせで構成されるピン
組込機構15より、例えばピストン6が下死点付近にあ
るときのコンロッド端の部位をコンロッド装着部Xと定
めて、同部位において対応するクランクシャフト7のク
ランクピン7a〜7cとコンロッド5の軸受面5dと
を、クランクピン7a〜7cとコンロッド7のボルト軸
5cとの干渉を避けるようにクランクシャフト7の位置
をずらしながら順次、向き合わせて嵌合させるようにし
てある。
【0047】具体的には、各機構は図示しない制御部
(マイクロコンピュータなどで構成されるもの)による
制御され、バックアップ機構20、アーム移動機構3
0、コンロッド待機機構40、シャフトクランプ機構5
0、コンロッドガイド機構60の動作により、互いに干
渉させずにクランクピン7a〜7cとコンロッド5の軸
受面5dとを順にコンロッド装着部Xで対向させて、ク
ランクピン7a〜7cをコンロッド5の軸受面5dに嵌
合させるようにしてある。
【0048】このようにして構成されるクランクシャフ
ト組付装置の作用、すなわちクランクシャフト7がシリ
ンダブロック3に組込まれるまでの工程が図6〜図9に
示されている。
【0049】つぎに、3気筒用エンジンを例に挙げて、
同工程を順に説明する。すなわち、前工程の作業を終え
て、コンロッド5,ピストン6がアッシィされたシリン
ダブロック3、クランクシャフト7、キャップ9が搭載
されたパレット2が組込地点Aに到達したとする。
【0050】すると、パレット2は、図示しないパレッ
トリフターによる持上げによって、同パレット2を搬送
路1から離脱され、拘束状態に入る。ついで、ブロック
固定機構10のシリンダ装置11が作動して、押圧体1
0bをシリンダブロック3に押付ける。
【0051】このとき、受体10aの基準位置は、あら
かじめ3気筒エンジンに適した基準位置に設定してある
から、シリンダブロック3は押圧体10bと受体10a
とで前後方向から挟み付けられる。
【0052】これにより、シリンダブロック3は、搬送
路1上の組込地点Aで位置決め固定される。そして、つ
ぎにコンロッド5の姿勢を一定にさせる整列工程が行わ
れる。
【0053】この整列工程は、前工程の作業で、たとえ
各コンロッド5の姿勢がばらついていたとしても、同ば
らつきに影響されずに、クランクピン7a〜7cがコン
ロッド5に組付けられるようにコンロッド位置を正す工
程である。
【0054】すなわち、整列工程は、まず、テーブル機
構33のシリンダ装置33aが作動して、アーム部材4
5(いずれも上方の待機位置で待機している)を組込地
点aに在るシリンダブロック3の直上に配置させる。
【0055】このとき、例えばアーム部材45は、あら
かじめ揺動用のシリンダ装置47によって、コンロッド
5の整列位置B(あらかじめ指定したコンロッド5の待
機位置)とは反対側の位置に変位させてある。
【0056】ついで、昇降シリンダ43を下降動作させ
る。このとき、前工程において図7(a)に示されるよ
うにコンロッド5の向きのばらつきが生じ、コンロッド
5が整列されるべき整列位置側とは反対側に傾けられて
いるとする。
【0057】すると、アーム部材45の端部は、この異
なる位置にあるコンロッド5のボルト5a,5b間に挿
入配置される。これにより、アーム部材45の係止部材
46とコンロッド5aのボルト5aとが係止可能な体制
が形成されていく。
【0058】ついで、シリンダ装置47が伸長動作し、
図7(b)に示されるようにアーム部材45を整列位置
B側へ揺動させる。すると、係止部材46はボルト5a
と係止しながら揺動変位し、コンロッド5aを小径部5
e側を支点として整列位置B側ヘ回動させる。
【0059】これにより、ばらついたコンロッド5は、
既に整列位置Bに在るコンロッド5と並ぶように配置さ
れ、全てのコンロッド5が整列位置Bに配置されるよう
になる。
【0060】なお、アーム部材45の先端側は、揺動可
能に分割されているから、図3中の二点鎖線で示される
ようにボルト5aが整列位置Bに在るコンロッド5のボ
ルト5aに当接しても、ボルト5aが回動支点45aを
支点として後方へ逃げるだけなので、整列位置Bに在る
コンロッド5には影響を与えることはない。
【0061】この整列工程が終えると、昇降シリンダ4
3が上昇作動、シリンダ装置47が収縮動作して、アー
ム部材45は元の待機位置へ戻る。つぎに、この整列済
みシリンダブロック下部に対して、クランクシャフト7
を位置決める工程が開始される。
【0062】これには、まず、パレット2上のクランク
シャフト7をクランプする作業から始まる。この作業が
図6に示されている。
【0063】この作業は、まず、例えば開状態のシャフ
トクランプ機構50の突起54b、56aを、シリンダ
装置33aおよびモータ34aの作動によって、パレッ
ト2上のクランクシャフト7の軸端中央を挟む地点に導
くことから始まる。
【0064】つぎに、シリンダ装置75が作動し、アー
ム54をシャフト後端へ進ませて、図6(a)に示され
るようにアーム端に在る突起54bをシャフト後端の軸
心に在る穴部7dに差し込ませる。これにより、クラン
クシャフト7の後端部は爪機構53aに係止される。
【0065】続いて、シリンダ装置57aの作動によっ
て、伝達軸56をクランクシャフト7の前端へ進ませ
て、図6(a)に示されるように伝達軸56の先端にあ
る突起56aを先端軸部7e端の軸心に在る穴部7eに
差し込ませる。これにより、クランクシャフト7の前端
部は爪機構53bに係止される。
【0066】このとき、嵌合子59aの内周面に在る切
欠部分72と先端軸部7eの外周面に在る切欠部分73
との位置がずれているから、図6(a)に示されるよう
に嵌合子59aは先端軸部7eに嵌挿されずに、先端軸
部7eの先端と当接したまま、伝達軸56上を摺動す
る。
【0067】突起54b,56aによる係止が終える
と、つぎに図6(b)に示されるようにモータ58cの
作動で、伝達軸56を通じて、嵌合子59aを回転変位
させる。
【0068】すると、嵌合子59aの切欠部分72が、
先端軸部7の外周に沿って移動する。切欠部分72が先
端軸部7eの切欠部分73と合致するまで移動すると、
嵌合子59aが先端軸部7eと嵌合できる体制が整い、
嵌合子59aは、図6(c)に示されるようにスプリン
グ71の復帰力により前進され、先端軸部7eの外周面
上に嵌挿される。
【0069】つまり、モータ58cとクランクシャフト
7とが動力的に接続される。シャフトクランプ機構50
によるクランクシャフト7のクランプを終えると、シリ
ンダ装置33aおよびモータ34aの作動で、図7
(c)に示されるようにシリンダブロック3の直上に導
かれる。
【0070】そして、この直上に至る間、モータ58c
の作動でクランクシャフト7が回転され、60°毎に位
相しているクランクピン7a〜7cのうち、始めに組付
けるクランクピン、例えばNO.3の気筒のクランクピ
ン7cを真下に配置させて、NO.3の気筒のシリンダ
4の軸線の延長線上に位置決める。
【0071】一方、クランクシャフト7をシリンダブロ
ック3へ移している最中、NO.3の気筒に対応するク
ランプ機構63cはクランプ動作している。具体的に
は、図7(c)に示されるようにNO.3の気筒に対応
する爪体65,69はコンロッド5を両側から挟み付け
るように動作され、NO.3のコンロッド5を整列位置
Bから垂直な状態に起こし保持する。
【0072】こうしたシリンダブロック1からクランク
シャフト7が離れているときにおけるコンロッド7の移
動により、ボルト軸5eと干渉せずに、NO.3のクラ
ンクピン7cとNO.3のコンロッド5の軸受面5dと
は、シリンダ4の軸線を通る延長線上の部位(コンロッ
ド装着部位X)で、互いに向き合うようになる。
【0073】ついで、クランクシャフト7は、モータ3
4aの作動により、シリンダブロック3に対する位置決
めに続いて、図7(c)に示されるようにクランクピン
7cを先頭に下降される。
【0074】このとき、NO.3の気筒に対応するバッ
クアップ機構20のシリンダ21cは伸長動作してい
て、NO.3の気筒のピストン6を所定位置で下方から
支えている。
【0075】すると、NO.3のクランクピン7cは、
対応するNO.3のコンロッド5の軸受面5dに嵌まり
合う。これにより、NO.3のクランクピン7cの組付
け終える。なお、NO.3のクランクピン7cの組付け
を終えると、クランプ機構63cは元の待機状態に戻
る。
【0076】つぎにNO.1の気筒のクランクピン7a
の組付けに移る。このときには、まず、モータ58cの
作動で、クランクシャフト7を反時計回りにクランクピ
ン位相分(60°)だけ回動変位させて、図8(a)に
示されるようにNO.1のクランクピン7aをシリンダ
4の軸線を通る延長線上の最も離れたピストン6の下死
点に相当する部位に配置する。なお、このときNO.3
のピストン6はクランクシャフト7の回動に追従して変
位するシリンダ21c(バックアップ機構20)で押上
げられていて、既にNO.3のコンロッド5に組付いて
あるクランクピン7cは離脱しないようになっている。
【0077】このクランクピン7aの配置により、N
O.1のコンロッド5を、シリンダ4の軸線を通る延長
線上の部位に移動させるための空間が確保される。つい
で、NO.1の気筒に対応するクランプ機構63aが、
先のクランプ機構63cと同様に作動し、図8(b)に
示されるようにNO.1のコンロッド5が上記空間を通
して、整列位置Bから起こされ、垂直な状態に保持され
る。
【0078】これにより、NO.1のクランクピン7a
とNO.1のコンロッド5の軸受面5dとは、シリンダ
4の軸線を通る延長線上の部位(コンロッド装着部位
X)で、互いに向き合う。
【0079】そして、コンロッド5の保持を終えると、
モータ34aの作動により、図8(c)に示されるよう
にクランクシャフト7が下降する。ここで、NO.1の
気筒に対応するバックアップ機構20のシリンダ21a
も伸長動作して、NO.1の気筒のピストン6を下方か
ら押上げている。
【0080】これにより、図8(d)に示されるように
NO.1のクランクピン7cは、対応するNO.1のコ
ンロッド5の軸受面5dに嵌まり合う。NO.1のクラ
ンクピン7aの組付けを終えると、クランプ機構63a
は元の待機状態に戻り、残るNO.2の気筒のクランク
ピン7bの組付けに移る。
【0081】このときには、図9(a),(b)に示さ
れるようにモータ58cの作動で、クランクシャフト7
を例えば時計回りに一旦、所定の角度(例えば100
°)まで回動変位させ、その後、モータ34aの作動で
クランクシャフト7を上昇させる。
【0082】そして、さらにクランクシャフト7を残る
クランクピン位相分(20°)だけ回動変位させて、図
9(b)に示されるようにNO.2のクランクピン7b
をシリンダ4の軸線を通る延長線上の最も離れた部位に
配置する。なお、このときNO.1,NO.3のピスト
ン6はクランクシャフト7の回動に追従して変位するシ
リンダ21a,21c(バックアップ機構20)で押上
げられ、NO.1,NO.3のコンロッド5に組付いて
あるクランクピン7a,7cが離脱しないようにしてい
る。
【0083】このクランクシャフト7の変位により、ボ
ルト軸5eと干渉せずに、NO.2のコンロッド5を、
シリンダ4の軸線を通る延長線上の部位(コンロッド装
着部位X)に移動させるための空間が確保される。
【0084】ついで、NO.2の気筒に対応するクラン
プ機構63bが、先のクランプ機構63cと同様に作動
し、図9(b)に示されるようにNO.2のコンロッド
5が上記空間を通して、整列位置Bから起こされ、垂直
な状態に保持される。
【0085】そして、コンロッド5の保持を終えると、
モータ34aの作動により、図9(c)に示されるよう
にクランクシャフト7が下降される。これにより、向き
合うNO.2のクランクピン7bがNO.2のコンロッ
ド5の軸受面5dに嵌まり合う。
【0086】クランクシャフト7の下降は、シリンダブ
ロック3に形成されている軸受部3cにクランクシャフ
ト7のメイン軸受面が嵌まり合うまで行われる。このと
きNO.2の気筒に対応するバックアップ機構20のシ
リンダ21bが伸長動作して、NO.2のピストン6を
下方から支える。
【0087】これにより、3気筒エンジン用のシリンダ
ブロック3に対する3気筒エンジン用のクランクシャフ
ト7(クランクピン7a〜7cの位置が120°位相し
たもの)の組付けが完了する。
【0088】クランクシャフト7の組付け完了後は、シ
リンダブロック3、パレット2の拘束が解除されて、再
び搬送路1で搬送され、後工程に至る。かくして、クラ
ンクシャフト組付装置の採用により、作業者に大きな負
担を強いらずに、クランクシャフト7のシリンダブロッ
ク3への組付けを行える。
【0089】したがって、クランクシャフト7を組込む
作業の省力化が図れる。そのうえ、バックアップ機構2
0(規制機構)によって、ピン組付工程中、組付いたク
ランクピン7a,7cとコンロッド5の軸受面5dとが
離脱しないので、良好な組付状態を得られる。
【0090】特にコンロッド待機機構40で、ピン組込
みが開始される前のコンロッド5を、一旦、シリンダブ
ロック3の幅方向片側に寄せてからその全てのコンロッ
ド5をもう片側に寄せて一定の向きにすると、たとえ前
工程でコンロッド5の向きにばらつきがあったとして
も、常に適正にピン組付機構15は稼働するので、信頼
性の高い運転が期待できる。
【0091】またピン組込機構15には、シャフトクラ
ンプ機構50(シャフト回転機構)、アーム移動機構3
0(接離機構)、コンロッドガイド機構60(定姿勢機
構)を用いたので、簡単な機構の組合わせで、クランク
ピン7a〜7cを、ボルト軸5eと干渉させずにコンロ
ッド5に組付けることができる。
【0092】しかも、こうしたピン組込機構15の採用
により、3気筒用エンジンのクランクシヤフト7に関わ
らず、他の多気筒用エンジンのクランクシャフトの組付
けも行える。
【0093】具体的には、クランクピン7a〜7dが1
80°位相する2つの位置に在る4気筒用エンジンのク
ランクシャフト7でも対応できる。すなわち、4気筒エ
ンジン用のクランクシャフト7をシリンダブロック3に
組付けるときは、図10(a),(b)に示されるコン
ロッド待機機構40の整列工程で、全てのコンロッド5
を定位置(整列位置B)に整列させて待機させた後、図
10(c)に示されるようにコンロッドガイド機構60
の全クランプ機構63a〜63dを作動させて、全コン
ロッド5を整列位置Bから起こし、シリンダ4の軸線を
通る延長線上で確保されている空間を通して、同延長線
上(コンロッド装着部X)にならい垂直な状態に保持す
る。
【0094】つぎにシャフトクランプ機構50でクラン
プされたクランプシャフト7を、図10(c)に示され
るように例えばNO.1、NO.4の気筒に対応するク
ランクピン7a,7dを真下、NO.2、NO.3の気
筒に対応するクランクピン7b,7cを真上に向けてシ
リンダブロック3のスカート部に対し位置決めつつ、下
降させる。
【0095】この下降により、まず、図11(a)に示
されるようにNO.1、NO.4のクランクピン7a,
7dが、これと対応するNO.1、NO.4のコンロッ
ド5の軸受面5dに嵌まり合う。
【0096】そして、このNO.1、NO.4のクラン
クピン7a,7dの嵌合を終えたとき、シャフトクラン
プ機構50の作動によりクランクシャフト7が軸線を中
心として、一旦、回動、例えば45°で首振りを行い摺
動面をなじませた後、再びクランクシャフト7の下降を
開始する。
【0097】これにより、残るNO.2、NO.3のク
ランクピン7b,7cが、残るNO.2、NO.3のコ
ンロッド5の軸受面5dに嵌まり合う。このクランクシ
ャフト7の下降は、シリンダブロック3に形成されてい
る軸受部3cにクランクシャフト7のメイン軸受面が嵌
まり合うまで行われ、4気筒エンジン用のシリンダブロ
ック14に対する4気筒エンジン用のクランクシャフト
7(クランクピン7a〜7dの位置が180°位相した
もの)の組付けが完了する。
【0098】なお、この際、バックアップ機構20の各
シリンダがピストン6を押圧するまで伸長動作して、ク
ランクシャフト7の各部の組付高さを調整する。これに
より、一台のクランクシャフト組付装置を共用して、3
気筒用エンジンのクランクシャフト7、4気筒用エンジ
ンのクランクシャフト14でも組付けができることがわ
かる。
【0099】なお、上述した一実施形態ではシリンダが
直列に並んだシリンダブロックにクランクシャフトを組
付ける例を挙げたが、これに限らず、他のシリンダ配列
のシリンダブロックにクランクシャフトを組付けるよう
にしてもよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、作業者に大きな負担を強いらずに、クラン
クシャフトをシリンダブロックへ組付けることができ
る。この結果、クランクシャフトを組込む作業の省力化
を図ることができる。
【0101】また簡単な機構の組合わせで、クランクピ
ンをコンロッドとピストンとの取付ボルトと干渉させず
にコンロッドに組付けることができる。
【0102】しかも、クランクピンのコンロッドへの組
込みは、クランクシャフトとコンロッドとの間の距離を
変えたり、クランクシャフトの向きを変えたり、コンロ
ッドの姿勢を変位させたりするだけなので、これらの挙
動を利用して、多種の気筒用エンジンのクランクシャフ
トの組付けも行える利点もある。
【0103】請求項2に記載の発明によれば、ピン組付
工程中、組付いたクランクピンとコンロッドの軸受面と
が離脱するのを防ぐことができるので、良好な組付状態
を確保することができる。
【0104】請求項3に記載の発明によれば、たとえ前
工程でシリンダブロック内のコンロッドの向きにばらつ
きがあったとしても、適正にクランクピンとコンロッド
との組付けが行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のクランクシャフト組付装
置を、エンジン製造ラインに組込んだ状態と共に示す斜
視図。
【図2】同装置を構成するバックアップ機構の構造を説
明するための図。
【図3】同装置を構成するコンロッド待機機構の構造を
説明するための図。
【図4】同装置を構成するコンロッドガイド機構の構造
を説明するための図。
【図5】同装置を構成するシャフトクランプ機構の構造
を説明するための図。
【図6】同シャフトクランプ機構で3気筒エンジン用の
クランクシャフトを所定にクランプするまでの工程を説
明するための図。
【図7】同クランプされたクランクシャフトを、3気筒
エンジン用のシリンダブロックに組付ける工程を説明す
るための図。
【図8】同工程に続くクランクピンの組付工程を説明す
るための図。
【図9】同工程に続くクランクピンの組付工程を説明す
るための図。
【図10】4気筒エンジン用のクランクシャフトを、4
気筒エンジン用のシリンダブロックに組付ける工程を説
明するための図。
【図11】同工程に続くクランクピンの組付工程を説明
するための図。
【符号の説明】
1…搬送路 2…パレット 3…シリンダブロック 4…シリンダ 5…コンロッド 5d…軸受面 6…ピストン 7…クランクシャフト 7a〜7c…クランクピン 15…ピン組込機構 20…バックアップ機構(規制機構) 30…アーム移動機構(接離機構) 40…コンロッド待機機構 50…シャフトクランプ機構(シャフト保持機構、シャ
フト回転機構) 60…コンロッドガイド機構(定姿勢機構)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−169235(JP,A) 特開 平5−192831(JP,A) 特開 平5−285743(JP,A) 特開 昭63−34039(JP,A) 特開 昭63−28530(JP,A) 特開 昭63−34037(JP,A) 特開 昭63−34038(JP,A) 実開 平1−101738(JP,U) 実開 昭61−71369(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダを有しかつ同シリンダに
    はピストン、ロッド端からボルトが突き出たコンロッド
    が組込まれたシリンダブロックの組立行程において、
    ランクシャフトを保持させて前記シリンダブロックに該
    クランクシャフトのクランクピンと前記各コンロッド
    軸受面とが対応するように配置させるシャフト保持機構
    と、前記クランクシャフトを軸心回りに回転させて、前記ク
    ランクシャフトのクランクピンを、各コンロッドの軸受
    部と嵌合可能な所定のコンロッド装着部位に配置させる
    シャフト回転機構と前記クランクシャフトと前記コンロッドとの間の距離を
    変位させる接離機構と、 前記コンロッドを前記コンロッド装着部位においてシリ
    ンダの軸線にならう所定の姿勢にする定姿勢機構とを有
    し、 前記クランクシャフトと前記コンロッドとの間の距離の
    可変から、前記定姿勢のコンロッドを前記コンロッド装
    着部位へ移動させる空間を確保させ、該確保した空間を
    通じて前記クランクシャフトの回転変位と前記コンロッ
    ドの姿勢変位により前記クランクピンと前記コンロッド
    の軸受面とを対向させ、前記クランクシャフトと前記コ
    ンロッドとの接近により前記クランクピンと前記コンロ
    ッドの軸受面との嵌合を行なうようにしてある ことを特
    徴とするクランクシャフト組付装置。
  2. 【請求項2】 嵌合したクランクピンとコンロッドとの
    離脱を規制する規制機構を有していることを特徴とする
    請求項1に記載のクランクシャフト組付装置。
  3. 【請求項3】 シリンダブロックの中で待機しているコ
    ンロッドは、一旦、シリンダブロックの幅方向片側に寄
    せてからその全てのコンロッドをもう一方の片側に寄せ
    て一定の向きにしてあることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のクランクシャフト組付装置。
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