JP3604260B2 - 部品姿勢設定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は機械組立物の生産ラインにおいて、機械組立物が流れる生産ラインの所定位置に、機械組立物に取り付ける部品が供給されてきた場合、機械組立物に対して部品を所定の姿勢(所定の位相角度)で取り付ける為の部品姿勢設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械組立物の生産ラインにおいて、機械組立物に部品を所定の姿勢で取り付ける場合、前述の所定の姿勢を示す目印(ケガキ線等)を、機械組立物及び部品の両方に設けて、作業者が手作業により両方の目印を合わせるようにして部品を機械組立物に取り付けることがある。近年では生産ラインの所定位置に供給されてきた部品を、ロボットアームにより取り出し、機械組立物に取り付けるように構成することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように機械組立物に部品を所定の姿勢で取り付ける場合、ロボットアームにより部品を機械組立物に取り付ける際、機械組立物に対して部品が所定の姿勢になるように、ロボットアーム自身の姿勢を変更しながら、部品を機械組立物に取り付けると言うことは困難である。
【0004】
従って、ロボットアームが部品を取り出す際に、ロボットアームが部品を常に一定の姿勢(所定の姿勢に対応した姿勢)で取り出し、この部品の一定の姿勢に対応する姿勢(ロボットアームにとって無理ではない姿勢)で、ロボットアームが機械組立物に接近することにより、機械組立物に部品を所定の姿勢で取り付けることができるようにする必要がある。これにより、不揃いな姿勢の部品を事前に一定の姿勢に揃えるような部品姿勢設定装置が必要になる。
本発明は前述のように不揃いな姿勢の部品を一定の姿勢に揃える部品姿勢設定装置において、所定の姿勢を示す目印(ケガキ線等)を部品に設けると言うような作業を行わなくても、部品を一定の姿勢に揃えることができるような部品姿勢設定装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると部品姿勢設定装置において、支持台に支持された部品が回転操作され、部品に形成されている既存の加工部(例えば、ピン状の凸部や開口部等)に基づいて、支持台に対して部品が所定の位相角度になると、部品の回転が停止されられて、この所定の位相角度で部品が保持される。これにより、ロボットアームが部品姿勢設定装置の支持台に対して所定の姿勢に位置していれば、ロボットアームにより部品を常に一対の姿勢で取り出すことができるのであり、ロボットアームにより部品を機械組立物に対して所定の姿勢で無理なく取り付けることができる。
【0006】
以上のように請求項1の特徴によると、部品に形成されている既存の加工部に基づいて部品を支持台に対して所定の位相角度で停止させているので、部品における所定の姿勢(所定の位相角度)を示す目印(ケガキ線等)を、部品に別に設けて、この目印に基づいて部品を所定の位相角度で停止させると言うようなことを行う必要がない。
部品が所定の位相角度で停止した後、保持手段により部品を所定の位相角度に保持しているので、ロボットアームが部品を取り出すまでの間、及びロボットアームが部品を取り出す際において、部品が所定の位相角度から動いてしまうようなことがない。
【0007】
請求項1の特徴によると、支持台に複数個の部品が一例に並べて所定間隔を置いて支持されており、複数個の部品が支持台に対して所定の位相角度に設定されて保持される。これにより、複数個の部品を同時に取り出すことのできるロボットアームの場合、複数個の部品を同時に一定の姿勢で取り出すことができる。
【0008】
[II]
請求項2の特徴によると部品姿勢設定装置において、支持台に支持された部品が回転操作され、部品に形成されている既存の加工部(例えば、ピン状の凸部や開口部等)に基づいて、支持台に対して部品が所定の位相角度になると、部品の回転が停止させられる。次に、位置修正手段が部品の加工部に接触して、支持台に対する部品の角度を修正するのであり、支持台に対して部品が正確に所定の位相角度になると、この所定の位相角度で部品が保持される。
これにより、ロボットアームが部品姿勢設定装置の支持台に対して所定の姿勢に位置していれば、ロボットアームにより部品を常に一対の姿勢で取り出すことができるのでありロボットアームにより部品を機械組立物に対して、所定の姿勢で無理なく取り付けることができる。
【0009】
以上のように請求項2の特徴によると、部品に形成されている既存の加工部に基づいて部品を支持台に対して所定の位相角度で停止させているので、部品における所定の姿勢(所定の位相角度)を示す目印(ケガキ線等)を、部品に別に設けて、この目印に基づいて部品を所定の位相角度で停止させると言うようなことを行う必要がない。
この場合、回転時の慣性等により部品を支持台に対して所定の位相角度で正確に停止させることは困難なことがあるので、請求項2の特徴のように停止している部品の加工部に接触し部品の角度を直接に修正することによって、支持台に対して部品を所定の位相角度に正確に設定することができる。
部品を所定の位相角度に設定した後、保持手段により部品を所定の位相角度に保持しているので、ロボットアームが部品を取り出すまでの間、及びロボットアームが部品を取り出す際において、部品が所定の位相角度から動いてしまうようなことがない。
【0010】
請求項2の特徴によると、支持台に複数個の部品が一例に並べて所定間隔を置いて支持されており、複数個の部品が支持台に対して所定の位相角度に正確に設定されて保持される。これにより、複数個の部品を同時に取り出すことのできるロボットアームの場合、複数個の部品を同時に一定の姿勢で取り出すことができる。
【0011】
[III]
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に、前項[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
加工部の位置が異なる部品に変更した場合に、部品姿勢設定装置において部品を回転操作すると、回転する部品の半径方向に沿って加工部が異なる位置になったりすることがある。
【0012】
これにより請求項3の特徴のように、支持台に支持される部品の回転方向と直交する方向(回転する部品の半径方向や、回転する部品の外周部に沿っての回転軸芯方向)に、位置修正手段を移動自在に支持すると、前述のように加工部の位置が異なる部品に変更しても、位置修正手段を移動させることによって、位置修正手段を部品の加工部に支障なく接触させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1)
ディーゼルエンジンにおいては、シリンダ(図示せず)とは別にシリンダヘッド(図示せず)に小さな燃焼室3を取り付け、ピストンが上死点に達すると、シリンダヘッドの燃焼室3に燃料噴射ノズル(図示せず)から燃料を噴射し、燃焼室3で発生した火炎をシリンダに伝播させて、爆発工程が行われるように構成したものが多くある。
【0014】
図5,6,7に示すように、燃焼室3はフランジ付きの円柱状に形成されて、内側の半球状の燃焼空間3b、燃焼空間3bから燃焼室3の端面に向く開口部3aを備えて構成されている。このような燃焼室3が、燃焼空間3b側からシリンダヘッドの開口部に押し込まれるのであり、シリンダヘッドに取り付けられた燃料噴射ノズルから、燃焼室3の燃焼空間3bに燃料が噴射され、燃焼空間3bで発生した火炎が開口部3aから、燃焼室3の端面側に位置するシリンダに伝播する。
【0015】
この場合、後述する燃焼室整列装置(部品姿勢設定装置に相当)において、燃焼室3が所定の位相角度に揃えられ、ロボットアーム(図示せず)が所定の位相角度に揃えられた燃焼室3を取り出して、別の作業位置に固定されているシリンダヘッドの開口部に、燃焼室3を仮取り付けするのであり、この後に別の燃焼室圧入装置(図示せず)により、燃焼室3がシリンダヘッドに対して正規の取付位置まで押し込まれる。
【0016】
(2)
次に、燃焼室整列装置の構造について説明する。
図1,2,3,4に燃焼室整列装置の全体が示されている。支持台1が固定台10のガイドレール2に沿ってスライド自在に支持されており、支持台1を所定の位置で固定する昇降自在な固定ピン4が備えられ、縦軸芯P1周りに自由回転自在な回転台5が4個ずつの2列に支持台1に備えられている。
【0017】
図1,3,4に示すように、回転台5の各々に対して一対の支持ローラー6が支持台1に備えられ、操作シリンダ7により図4の紙面上下方向にスライド操作自在に、平面視コ字状の操作部材8が支持台1に備えられて、操作部材8の両端部に亘り、保持部材9が架設されている。固定台10のガイドレール11に沿って、図4の紙面上下方向にスライド自在に操作台12が支持され、操作台12をスライド操作する操作シリンダ13が備えられて、ローラー14を備えたモータ15が操作台12に固定されている。
【0018】
図1,2,3に示すように支持台1の上側に固定台16が配置されて、固定台16のガイドレール17に沿ってシリンダ台18が位置変更自在に支持されており、ガイドレール17に対するシリンダ台18の位置を、調節ボルト19により変更及び固定する。シリンダ台18にエアシリンダ20が固定され、エアシリンダ20のピストン(図示せず)に固定された先細り状の位置決めピン21が、固定台16を下方に貫通しており、エアシリンダ20に固定された近接センサー22も、固定台16を下方に貫通している。以上のような、エアシリンダ20が固定台16に3組備えられている。
【0019】
(3)
次に、燃焼室整列装置において、燃焼室3が所定の位相角度に揃えられる際の流れについて説明する。
図8に示す状態は上側の固定台16に対して、支持台1が紙面右方にスライド操作された状態であり、ロボットアームが図16及び図17に示すパレット供給装置26における昇降台29のパレット25(25a)から、4個の燃焼室3を同時に取り出して、支持台1における一方の列の回転台5の各々に、4個の燃焼室3を同時に載置した状態である。この状態において4個の燃焼室3の開口部3aは不揃いな状態となっており、保持部材9が燃焼室3から紙面下方に離れて、燃焼室3が回転台5及び支持ローラー6と一緒に自由回転できる状態となっている。
【0020】
次に図8から図9に示すように、支持台1が紙面左方にスライド操作され、最初の燃焼室3がローラー14に対抗する位置に達すると支持台1が停止し、図4に示す固定ピン4が上昇操作されて、支持台1が図9に示す位置で固定される。図4に示す操作台12が支持台1側にスライド操作されて、ローラー14が燃焼室3の側面に軽く押圧され、モータ15によりローラー14が低速で回転駆動され始めて、燃焼室3が回転台5及び支持ローラー6と一緒に回転し始める。
【0021】
前述のようにして燃焼室3が回転して、図10に示すように燃焼室3の開口部3aが図2及び図3に示す近接センサー22の真下に達すると、近接センサー22の検出に基づいて、図11に示すようにモータ15によりローラー14が設定角度だけ回転駆動されて停止する。このようにローラー14が停止した状態で、燃焼室3の開口部3aが、図2及び図3に示す位置決めピン21の略真下に位置する状態となるのであり、この状態で図12に示すように位置決めピン21が下降操作されて、位置決めピン21の先端が燃焼室3の開口部3aに入り込んでいく。
【0022】
以上のように位置決めピン21の先細り状の先端によって、燃焼室3がローラー14との摩擦に抗して微小角度だけ回転させられて、燃焼室3の角度が修正されるのであり、位置決めピン21が下限まで下降操作されると、位置決めピン21が元の位置まで上昇操作される。これにより、燃焼室3が支持台1に対して所定の位相角度に位置した状態となるのであり、この後に図13に示すように操作部材8が紙面上方にスライド操作され、保持部材9が燃焼室3の側面に押圧されて、保持部材9及び一対の支持ローラー6により燃焼室3が、所定の位相角度に保持されるのであり、操作台12が紙面下方にスライド操作されて、ローラー14が燃焼室3の側面から離れる。
【0023】
次に図4に示す固定ピン4が下降操作されて、図14に示すように支持台1が紙面左方にスライド操作され、次の燃焼室3がローラー14に対抗する位置に達すると支持台1が停止して、図4に示す固定ピン4が上昇操作されて支持台1が固定される。これにより図9〜図13と同様な操作が行われて、次の燃焼室3が所定の位相角度に保持される。
【0024】
以上の操作が繰り返されて、支持台1における一方の列の回転台5に載置された燃焼室3の全てが所定の位相角度に保持されると、図15に示すように支持台1が図8に示す位置まで紙面右方にスライドされて停止する。これにより、ロボットアームが所定の位相角度に保持された4個の燃焼室3を支持台1から同時に取り出し、別の作業位置に固定されているシリンダヘッドの開口部に、4個の燃焼室3を同時に仮取り付けする。
【0025】
図11に示す位置で支持台1が停止した場合、この位置の回転台5(燃焼室3)の縦軸芯P1を、図3及び図1に示すガイドレール17が平面視において通るように設定されている。これにより、エアシリンダ20及びシリンダ台18をガイドレール17に沿って位置変更すると、回転台5(燃焼室3)の半径方向に沿って位置決めピン21が位置変更される状態となる。
従って、開口部3aの位置が半径方向に沿って少し異なるような別の燃焼室3の場合、前述のようにして位置決めピン21を燃焼室3の開口部3aに対応するように位置変更する。
【0026】
図8〜図15に示す状態は、4気筒のディーゼルエンジンの場合であるが、2気筒のディーゼルエンジンの場合には、図8に示す支持台1において、紙面左側の2個の回転台5に燃焼室3を載置することにより、前述と同様な操作を行う。4気筒のディーゼルエンジンの場合でも燃焼室3どうしの間隔が異なるような場合には、支持台1において反対側の列の回転台5を使用して、前述と同様な操作を行うのであり、燃焼室3を前述とは異なる所定の位相角度に揃える場合には、図1及び図2に示す別のエアシリンダ20及び位置決めピン21を使用して、前述と同様な操作を行う。
【0027】
(4)
前項(3)に記載のように、ロボットアームが図16及び図17に示すパレット供給装置26における昇降台29のパレット25(25a)から、4個の燃焼室3を同時に取り出す場合において、パレット25を支持するパレット供給装置26、並びにパレット供給装置26において空のパレット25を置き換える際に使用するパレットハンド23について説明する。
【0028】
図16及び図17に示すようにパレット供給装置26は、モータ(図示せず)により回転駆動される駆動ローラー24aが多数配置された支持台24、自由回転自在なローラー27aを多数備えて、支持台24の下側に斜めに配置された戻し台27、4個のガイドレール28に沿って昇降自在に支持された平面視コ字状の昇降台29、及び昇降台29を昇降操作する操作シリンダ30により構成されている。多数の燃焼室3が載置されたパレット25が、複数段に積み重ねられて支持台24に支持され、一つのパレット25(25a)が昇降台29に支持されている。
【0029】
図18,19,20に示すようにパレット25を保持するパレットハンド23は、平板状のフレーム31に、ロボットアームに連結される連結部31a及び二対のガイドレール31bが備えられ、平板を折り曲げたように形成された幅広の保持爪32が、ガイドレール31bに図19及び図20の紙面左右方向にスライド自在に支持され、保持爪32をスライド操作する操作シリンダ33がフレーム31に備えられている。パレット25の存否を検出する一対の存否センサー34及び接触アーム34aが、フレーム31に備えられている。これにより、操作シリンダ33により保持爪32をスライド操作することによってパレット25を保持する。
【0030】
以上の構成により前項(3)に記載のように、ロボットアームが図16及び図17に示すパレット供給装置26における昇降台29のパレット25(25a)から、4個の燃焼室3を同時に取り出して燃焼室整列装置に載置する操作が繰り返されて、昇降台29のパレット25(25a)が空になると、ロボットアームの先端に、図18,19,20に示すパレットハンド23の連結部31aが連結支持され、ロボットアームがパレット供給装置26に移動する。
これと同時に図16に示すように、空のパレット25(25a)を支持した昇降台29が、戻し台27の位置まで下降操作されて、空のパレット25(25a)が昇降台29から戻し台27に移され、図16の紙面右方に搬送されて回収され、昇降台29が再び図16に示す位置に上昇操作される。
【0031】
次にロボットアーム(パレットハンド23)が、複数段に積み重ねられて支持台24に支持されたパレット25のうち、先頭の段の上端のパレット25(25b)を保持して昇降台29に置き換える。この場合、支持台24の先頭の段のパレット25が無くなると、複数段に積み重ねられたパレット25が、駆動ローラー24aにより全体的に昇降台29の手前まで搬送されて停止する。
【0032】
[発明の実施の別形態]
図16及び図17に示すパレット供給装置26を、図21及び図22に示すように構成してもよい。図21及び図22に示すように、モータ(図示せず)により回転駆動される駆動ローラー35aが多数配置された支持台35、自由回転自在なローラー36aを多数備えて、支持台35の下側に斜めに配置された3つの戻し台36、パンタグラフ型式のリンク機構37及び操作シリンダ(図示せず)により昇降自在に支持された昇降台38により構成されている。パレット25が複数段に積み重ねられて支持台35に支持され、昇降自在なストッパー39によりパレット25の段が止められおり、一つのパレット25(25a)が昇降台38に支持されている。
【0033】
以上の構成により前項(3)(4)に記載のように、ロボットアームが図21及び図22に示すパレット供給装置26における昇降台38のパレット25(25a)から、4個の燃焼室3を同時に取り出して燃焼室整列装置に載置する操作が繰り返されて、昇降台38のパレット25(25a)が空になると、ロボットアームの先端に、図18,19,20に示すパレットハンド23の連結部31aが連結支持され、ロボットアームがパレット供給装置26に移動する。
これと同時に図21に示すように、空のパレット25(25a)を支持した昇降台38が、3つのうちの所定の戻し台36の位置まで下降操作され、空のパレット25(25a)が昇降台38から所定の戻し台36に移されて、図21の紙面右方に搬送され回収されて、昇降台38が再び図21に示す位置に上昇操作される。
【0034】
次にロボットアーム(パレットハンド23)が、複数段に積み重ねられて支持台35に支持されたパレット25のうち、先頭の段の上端のパレット25(25b)を保持して昇降台38に移し換えるのであり、固定部に備えられた接当部材40が操作シリンダ41により突出して、昇降台38に支持されたパレット25(25b)が反対側のガイド部42に押圧されて、昇降台38に支持されたパレット25(25b)の位置が修正されるのであり、操作シリンダ41により接当部材40が元に位置に戻る。
この場合、支持台35の先頭の段のパレット25が無くなると、複数段に積み重ねられたパレット25が、駆動ローラー35aにより全体的に昇降台38の手前まで搬送されて停止する。
【0035】
図21及び図22に示すパレット供給装置26においては、支持台35の両側に持ち上げ台43が操作シリンダ44により昇降操作自在に支持されている。持ち上げ台43の縦軸芯P2周りに一対の支持爪45が揺動自在に支持され、一対の支持爪45が連係ロッド46により接続されており、一対の支持爪45を揺動操作する操作シリンダ47が備えられている。
以上の構成により、昇降台38のパレット25(25a)が空になった場合、ロボットアーム及びパレットハンド23を使用せずに、次のような操作が行われるようにすることも可能である。
【0036】
昇降台38のパレット25(25a)が空になると、図21及び図22に示すように持ち上げ台43が操作シリンダ44により上昇操作されながら操作シリンダ47が突出し、複数段に積み重ねられたパレット25において、最下端のパレット25(25c)の一つ上のパレット25に、一対の支持爪45が係合する。従って、最下端のパレット25(25c)を支持台35に残して、上側のパレット25が少し持ち上げられる。これにより、支持台35における昇降台38側の駆動ローラー35aによって、最下端のパレット25(25c)が送り出されて支持台35から昇降台38に移し換えられ、操作シリンダ44により持ち上げ台43が下降操作されて、持ち上げられていた上側のパレット25が再び支持台35に載置される。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、不揃いな姿勢の部品を一定の姿勢に揃える部品姿勢設定装置において、既存の加工部を利用することにより部品を支持台に対して所定の位相角度で停止させるように構成しているので、部品における所定の姿勢(所定の位相角度)を示す目印(ケガキ線等)を、部品に別に設ける必要がなくなった。このように前述の目印を部品に設ける工程を廃止できることによって、全体の工程の短縮により作業能率を向上させることができるのであり、部品に目印と言う不必要なものを設けることによる機械組立物の精度低下及び性能低下を、未然に防止することができた。
請求項1の特徴のように保持手段により部品を所定の位相角度に保持することにより、ロボットアームが部品を取り出すまでの間、及びロボットアームが部品を取り出す際において、部品が所定の位相角度から動いてしまうようなことがないので、機械組立物への部品の取り付け精度を高めることができた。
【0038】
請求項1の特徴によると、支持台に一列に並べられて所定間隔を置いて支持された複数個の部品を、所定の位相角度に設定できるので、部品を一つしか支持できない構成に比べて、作業能率の向上を図ることができた。
【0039】
請求項2の特徴によると、不揃いな姿勢の部品を一定の姿勢に揃える部品姿勢設定装置において、既存の加工部を利用することにより部品を支持台に対して所定の位相角度で停止させるように構成しているので、部品における所定の姿勢(所定の位相角度)を示す目印(ケガキ線等)を、部品に別に設ける必要がなくなった。このように前述の目印を部品に設ける工程を廃止できることによって、全体の工程の短縮により作業能率を向上させることができるのであり、部品に目印と言う不必要なものを設けることによる機械組立物の精度低下及び性能低下を、未然に防止することができた。
請求項2の特徴のように保持手段により部品を所定の位相角度に保持することにより、ロボットアームが部品を取り出すまでの間、及びロボットアームが部品を取り出す際において、部品が所定の位相角度から動いてしまうようなことがないので、機械組立物への部品の取り付け精度を高めることができた。
請求項2の特徴によると、部品を所定の位相角度で停止させた後、停止している部品の加工部に接触し部品の角度を直接に修正するように構成しているので、支持台に対して部品を所定の位相角度に正確に設定することができるようになって、機械組立物への部品の取り付け精度をさらに高めることができた。
【0040】
請求項2の特徴によると、支持台に一列に並べられて所定間隔を置いて支持された複数個の部品を、所定の位相角度に正確に設定できるので、部品を一つしか支持できない構成に比べて、作業能率の向上を図ることができた。
【0041】
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、加工部の位置が異なる部品に変更しても、これに対応するように位置修正手段を移動させることができるので、多種類の部品に対応することができるようになって、部品姿勢設定装置の機能性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼室整列装置の平面図
【図2】燃焼室整列装置の側面図
【図3】燃焼室整列装置における支持台及び回転台、ローラー付近の縦断側面図
【図4】燃焼室整列装置における支持台及び回転台、ローラー付近の平面図
【図5】燃焼室の斜視図
【図6】燃焼室の平面図
【図7】燃焼室の縦断側面図
【図8】燃焼室整列装置における支持台の回転台に燃焼室が載置された状態を示す平面図
【図9】燃焼室整列装置において図8の次に、最初の燃焼室がローラーにより回転させられ始めた状態を示す平面図
【図10】燃焼室整列装置において図9の次に、最初の燃焼室の開口部が近接センサーの位置に達した状態を示す平面図
【図11】燃焼室整列装置において図10の次に、最初の燃焼室が近接センサーの位置からローラーにより設定角度だけ回転させられた状態を示す平面図
【図12】燃焼室整列装置において図11の次に、位置決めピンが下降操作されて最初の燃焼室の開口部に入り込む状態を示す側面図
【図13】燃焼室整列装置において図12の次に、最初の燃焼室が所定の位相角度に保持され、最初の燃焼室からローラーが離れた状態を示す側面図
【図14】燃焼室整列装置において図13の次に、次の燃焼室がローラーの位置に来るまで支持台がスライド操作された状態を示す平面図
【図15】燃焼室整列装置において、全ての燃焼室が所定の位相角度に保持された状態を示す平面図
【図16】パレット供給装置の側面図
【図17】パレット供給装置の平面図
【図18】パレットハンドの正面図
【図19】パレットハンドの平面図
【図20】パレットハンドの側面図
【図21】発明の実施の別形態におけるパレット供給装置の側面図
【図22】発明の実施の別形態におけるパレット供給装置の平面図
【符号の説明】
1 支持台
3 部品
3a 部品に形成されている既存の加工部
9 保持手段
14 回転操作部
21 位置修正手段
P1 軸芯
Claims (3)
- 複数個の部品を一列に並べて所定間隔を置いて支持し、支持した部品の各々を平行な軸芯周りに回転自在に支持する支持台と、
前記支持台の複数個の部品を一つずつ回転操作可能な一つの回転操作部と、
部品に形成されている既存の加工部に基づいて、回転操作される部品が前記支持台に対して所定の位相角度になると、部品を前記所定の位相角度で停止させる停止手段とを備え、
前記停止手段によって回転が停止した部品に接当することにより、回転を止めて部品を保持する保持手段を備えてある部品姿勢設定装置。 - 複数個の部品を一列に並べて所定間隔を置いて支持し、支持した部品の各々を平行な軸芯周りに回転自在に支持する支持台と、
前記支持台の複数個の部品を一つずつ回転操作可能な一つの回転操作部と、
部品に形成されている既存の加工部を検出することにより、回転操作される部品を前記支持台に対する所定の位相角度で停止させる停止手段と、
前記停止手段によって停止させられた部品に接近し、部品の前記加工部に接触して、前記支持台に対する部品の角度を修正しながら、部品を前記支持台に対して所定の位相角度に位置させる位置修正手段とを備え、
前記位置修正手段によって前記支持台に対する所定の位相角度に位置した部品に接当することにより、回転を止めて部品を保持する保持手段を備えてある部品姿勢設定装置。 - 前記支持台に支持される部品の回転方向と直交する方向に、前記位置修正手段を移動自在に支持してある請求項2に記載の部品姿勢設定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19244197A JP3604260B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | 部品姿勢設定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1997
- 1997-07-17 JP JP19244197A patent/JP3604260B2/ja not_active Expired - Lifetime
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