JP4027296B2 - ピストンリングの組付け装置および組付け方法 - Google Patents

ピストンリングの組付け装置および組付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4027296B2
JP4027296B2 JP2003348340A JP2003348340A JP4027296B2 JP 4027296 B2 JP4027296 B2 JP 4027296B2 JP 2003348340 A JP2003348340 A JP 2003348340A JP 2003348340 A JP2003348340 A JP 2003348340A JP 4027296 B2 JP4027296 B2 JP 4027296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
piston
cut
side rail
claws
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003348340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005111599A (ja
Inventor
信矢 田代
誠 大木戸
竜生 吉田
龍一 上田
巧 田上
義人 牧野
充利 木村
晃 松岡
Original Assignee
希望の里ホンダ株式会社
有限会社 創作技研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 希望の里ホンダ株式会社, 有限会社 創作技研 filed Critical 希望の里ホンダ株式会社
Priority to JP2003348340A priority Critical patent/JP4027296B2/ja
Publication of JP2005111599A publication Critical patent/JP2005111599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4027296B2 publication Critical patent/JP4027296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Description

本発明は、ピストン外周面に形成されたリング溝にピストンリングを組付ける装置に関し、特にサイドレールの組付けに特徴をもたせた装置と方法に関する。
図16、図17は一般的なピストンの分解斜視図と完成図、図18はピストンリング装着後の要部拡大断面図、図19は図18のA方向から見た図であり、ピストン1の外周には3本のリング溝2,3,4が形成され、最も先端寄りのリング溝2にはトップリング5が嵌着され、2番目のリング溝3にはセカンドリング6が嵌着され、3番目のリング溝4にはエキスパンダリング7を挟んで第1及び第2のサイドレール8,9が嵌着されている。これらトップリング、セカンドリング、エキスパンダリング、第1及び第2のサイドレールを本明細書ではピストンリングの総称とする。これら各リングは切れ目を有するCリングであり、トップリング5とセカンドリング6にてコンプレッションリングを構成し、エキスパンダリング7、第1及び第2のサイドレール8,9でオイルリングを構成する。
上記ピストンリングをリング溝に嵌め込むにあたり、従来から各種工夫がなされている。
例えば、特許文献1には、トップリング、セカンドリング、エキスパンダリング、第1及び第2のサイドレールの全てを1つの装置でリング溝に嵌め込むことができるようにするため、ガイド部材と規制部材を用いた構造が開示されている。
特に、エキスパンダリングと第1及び第2のサイドレールの嵌め込みに関しては、ピストンの外側にスリーブとガイド部材を設け、ガイド部材の外周に1本のエキスパンダリングと第1及び第2のサイドレールを装填し、次いで規制部材をエキスパンダリングと第1及び第2のサイドレールとの間に割り込ませ、この状態でエキスパンダリングがリング溝の位置に来るまで全体を下げ、更にガイド部材を引き上げることでエキスパンダリングをリング溝に落とし込み、この後規制部材を外側に逃がすと共に押圧部材を下げることで、第1及び第2のサイドレールを順番にエキスパンダリングとリング溝との間の隙間に落とし込むようにしている。
また特許文献2には、エキスパンダリングをリング溝に嵌め込む際に、エキスパンダリングの切れ目部分の端部同士がオーバーラップするのを防止するために、他の部分に先駆けてエキスパンダリングの切れ目部分の端部をリング溝に嵌め込み、その後に残りの部分を嵌め込む内容が開示されている。
また特許文献3には、シリンダ状マガジンの外周に段重ねされた状態で保持されているピストンリングを1本づつ確実に切り出すために、シリンダ状マガジンのストック部の下に小径部を連続して設け、この小径部に一旦ピストンリングを落とし込んで1本だけ切り離し、この切り離されたピストンリングを更に下方の拡開部で拡げてリング溝に嵌め込むことが開示されている。
また特許文献4には、サイドレールをスムーズにリング溝に嵌め込むことができるように、リング溝に嵌め込んだスペーサ(エキスパンダリング)の一部をリング溝から突出させ、この突出させた部分をガイドとしてサイドレールをリング溝に組み込むことが開示されている。
更に特許文献5には、複数本のガイドロッドにてマガジン部を構成し、このマガジン部の上端に拡径ガイド部を設け、マガジン部に併設した駆動部にてプッシャー部材を上昇させ、この上昇でマガジン部外周に装填したピストンリングを押し上げて、ピストンのリング溝に嵌め込む内容が記載されている。
特開平6−8070号公報 [0013]及び図7 特開平9−253955号公報 特開平9−253956号公報 特開2003−113939号公報 特開平7−266151号公報
上述したように従来のピストンリングの組付け装置において問題となるのは、サイドレールの切り出しである。即ち、サイドレールは他のピストンリングと比べて極めて厚さが薄く、段重ね状態から1本づつ切り出すことが困難で、数本同時に切り出してしまうことがある。
特許文献1には、切り出した後のサイドレールとエキスパンダリングをどのようにしてピストンの溝に落とし込むかについては記載してあるものの、如何にして2本のサイドレールを切り出すかについては記載されておらず、また特許文献1にあっては2本のサイドレールと1本のエキスパンダリングをセットにして組み付けるようにしているため、連続して組み付けるには効率の面で問題がある。
特許文献2及び特許文献3には、多数のピストンリング(トップリングまたはセカンドリング)を段重ね状態で保持するストック部の下部に小径部を設け、この小径部にピストンリングを1本づつ落とし込むようにしているが、確実に1本づつ分離することが難しく、特にトップリングやセカンドリングは比較的厚いため分離しやすいが、サイドレールは薄いため、1本づつ切り出すことは困難である。
特許文献4に開示される方法によれば、切り出したサイドレールをエキスパンダリングとピストンに形成した溝との間に挿入するのは簡単になるが、如何にしてサイドレールを1本づつ切り出すかについては何ら触れられていない。特許文献5にもサイドリングを如何にして切り出すかについては何ら開示されていない。
上記の課題を解決するため本発明に係るピストンリングの組付け装置は、ピストンリングの組付けラインを、エキスパンダリングの組付けステーション、サイドレールの組付けステーション、セカンドリングの組付けステーション及びトップリングの組付けステーションにて構成し、前記サイドレールの組付けステーションには、サイドレールを段重ね状態で保持するマガジン部と、マガジン部からサイドレールを1つづつ切り出す一対の切り出し爪を備え、前記一対の切り出し爪のうち一方の切り出し爪は他方の切り出し爪よりも先に段重ね状態のサイドレールのうちの最上端のサイドレールに係合し、また、他方の切り出し爪は一方の切り出し爪によって一端が保持されている最上端のサイドレールとその下のサイドレールとの隙間に入り込む構成とした。
前記ピストンリングの組付け装置において、前記一対の切り出し爪にはサイドレールが入り込む切欠が形成され、一方の切り出し爪に形成された切欠よりも他方の切り出し爪に形成された切欠の方の厚み方向の寸法を大きくすると、簡単にサイドレールを1枚づつ切り出すことができる。
また、本発明に係るピストンリングの組付け方法は、サイドレールを段重ね状態で保持するマガジン部からサイドレールを1つづつ切り出すにあたり、一対の切り出し爪のうちの一方がマガジン部に向かって前進して最上段のサイドレールに係合し、次いで、一方の切り出し爪の位置をそのままにして段重ね状態で保持されるサイドレール全体を相対的に下げ、最上段のサイドレールとその下のサイドレールとの間に隙間を形成し、この隙間に他方の切り出し爪を前進させて係合せしめるようにした。
本名発明によれば、薄肉のサイドレールを段重ねした状態から、確実に1枚づつサイドレールを切り出すことができる。したがって、従来もっとも自動化のネックになっていたサイドレールの組付けを簡単に行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るピストンリングの組付け装置の全体平面図、図2は同ピストンリングの組付け装置の正面図である。
ピストンリングの組付け装置は、ピストンの供給ラインL1、ピストンリングの組付けラインL2、ピストンの払出しラインL3から構成され、これら各ラインL1〜L3は作業者の配置空間を囲むように平面視でコ字状に配置されている。
ピストンの供給ラインL1は、図3に示すように、搬送ベルト10の上流端に搬送ベルト10の搬送方向と直交するピストン投入用ローラコンベア11を設け、また搬送ベルト10上面に接触しない位置に押えプレート13を設け、搬送ベルト10によって搬送されてくるピストン1を側壁12に押し付けて1列に整列させるようにしている。
また搬送ベルト10の下流端には押し出し治具14を設け、更にこの押し出し治具14と対向する箇所には位置決め機構15を設けている。この位置決め機構15は回転テーブル16と、この回転テーブル16を昇降せしめるシリンダユニットあるいはボールネジなどの昇降機構17と、回転テーブル16が下がった位置に配置されるセンター出し装置18と、回転テーブル16が上昇した位置に配置される光センサユニット19からなる。
以上において、ローラコンベア11上に投入されたピストン1は搬送ベルト10によって搬送される間に押えプレート13によって1列に整列せしめられる。そして、1列に整列せしめられたピストンのうち先頭のピストンが搬送ベルト10から押し出されて押し出し治具14に載置せしめられる。
このとき、搬送ベルト10は1cm程逆方向に戻り、押えプレート13が次のピストンが先のピストンと共に押し出し治具14に持っていかれないように残りのピストンの列を押えた状態で、押し出し治具14に載置せしめられたピストンとそれに続くピストンとを切り離し、押し出し治具14が位置決め機構15方向に突出する際に、搬送ベルト10上に残っているピストンに当たらないようにしている。
搬送ベルト10から切り出されたピストンは、押し出し治具14によって位置決め機構15の下方位置にある回転テーブル16上に押し出され移載される。移載されたピストンに対しセンター出し装置18のハンドが両側から押さえつけてセンター出しを行う。
センター出しが終了するとピストンを載置した回転テーブル16が上昇する。この回転テーブル16の下部台には光センサユニット19が固定されている。回転テーブルが回転しながら上昇し、設定位置で停止する。このとき、発光素子19aからの光がピストンのピン穴1aを通過して受光素子19bにキャッチされる位置で回転テーブル16の回転が停止する。これによりピストンの位置決めが終了する。
位置決めが終了したピストン1に対し、ピストンリング(トップリング、セカンドリング、エキスパンダリング、第1及び第2のサイドレール)を組付けるピストンリングの組付けラインL2について以下に説明する。
ピストンリングの組付けラインL2は、図2に示すように、エキスパンダリングの組付けステーションSt1、第1サイドレールの組付けステーションSt2、第2サイドレールの組付けステーションSt3、セカンドリングの組付けステーションSt4及びトップリングの組付けステーションSt5にて構成され、この実施例にあってはエキスパンダリングの組付けステーションSt1を2つ併設しているが、1つでもよい。
また、ピストンリングの組付けラインL2に沿ってピストン移載機構20を設けている。このピストン移載機構20は、図5にも示すように、フレーム21に水平方向のレール22を設け、このレール22に走行体23…を移動可能に係合し、この走行体23に設けた縦方向のレール24に昇降体25を移動可能に係合し、この昇降体25に開閉可能なフィンガ26を設けている。
前記昇降体25は各ステーションSt1〜St5の間隔と同一の間隔で6個配置され、上流側から下流側(図2において右側から左側)のステーションにピストンを順次送り込む。
ピストンリングの組付けラインL2を構成する各ステーションSt1〜St5はいずれも基本的な構成は同一で、エキスパンダリングの組付けステーションSt1はオーバーラップ防止機構、第1サイドレールの組付けステーションSt2及び第2サイドレールの組付けステーションSt3は切り出し機構を付加している。
各ステーションの基本構成について、図6、図7を参照しつつエキスパンダリングの組付けステーションSt1を例にとって説明する。ここで、図6は昇降機構の側面図、図7は昇降機構の正面図である。
エキスパンダリングの組付けステーションSt1は、ベース30に台31を固定し、この台31に支柱32を立設し、この支柱32にマガジン部40を支持している。マガジン部40はピストン1を載置するカップ41とエキスパンダリング7を外装するガイドロッド42から構成され、図8に示すように、カップ41は支柱32の上端に設けた受け部33に着脱自在とされている。着脱自在としているのはピストンの機種変更に対応するためである。
一方、ガイドロッド42も機種変更に対応すべく径方向に拡開可能とされている。即ち、前記支柱32に固定された支持板34に上下方向の昇降ロッド43が摺動自在に支持され、この昇降ロッド43の下端にはローラ44が取付けられ、このローラ44は支持板34と昇降ロッド43との間に設けたスプリング49の弾発力によってベース30上に回転可能に配置されたカム45のカム面に当接している。また、昇降ロッド43の中間部には上下2箇所にカム46,46が取付けられ、このカム46に一端が前記ガイドロッド42に連結されたリンクロッド47の内端に設けたローラ48を当接せしめている。
而して、カム45を回転せしめ、これにつれて昇降ロッド43及びカム46が上昇すると、図9に示すように、カム46と当接しているリンクロッド47が外側に移動し、このリンクロッド47に連結しているガイドロッド42も外側に移動しマガジン部40の径が拡大する。同様に、カム45を更に回転させて、昇降ロッド43が下降するとマガジン部40の径は縮小する。このように、マガジン部40の径をカム45を回転せしめることでピストン(ピストンリング)の機種変更に対応する。
図6に戻って、前記ベース30はフレーム50に軸51を介して回動自在に支持されている。またベース30からは背面側にアーム52が延出され、このアーム52とフレーム50との間にエアスプリング53が介設されている。
また、前記ベース30は押し上げ機構60も支持している。この押し上げ機構60はケース61内にモータ62によって回転せしめられるボールネジ63を配置し、このボールネジ63に昇降体64を螺合し、昇降体64にはマガジン部40に保持されている段重ね状態のエキスパンダリング7(ピストンリング)を下から押し上げる爪部材65を設け、更に前記ケース61とフレーム50間にはシリンダユニット66が設けられている。
而して、シリンダユニット66を伸張せしめると、図10に示すように、マガジン部40と押し上げ機構60とが一体に軸51を中心として作業者側に傾動する。この状態でマガジン部40に新たなエキスパンダリング7(ピストンリング)を装填する。尚、図示例ではマガジン部40と押し上げ機構60とが一体に傾動するようにしたが、マガジン部40のみを傾動せしめるようにしてもよい。
以上が各ステーションSt1〜St5の基本構成であるが、エキスパンダリングの組付けステーションSt1にあってはエキスパンダリングのオーバーラップ防止機構を備えている。
図11はオーバーラップ防止機構の平面図、図12はオーバーラップ防止機構の側面図であり、オーバーラップ防止機構70はステーションSt1の前方で且つマガジン部の上端即ちピストン載置カップと略等しい高さに、コ字型の支持板71を設け、この支持板71に扇状プレート72をピストン1に向かって進退可能に取り付け、前進端において扇状プレート72の先端に設けた凸部73がピストン1のリング溝4に入り込むようにしている。
以上において、扇状プレート72の先端凸部73がリング溝4に入り込んだ状態で、モータ62を駆動して昇降体64(爪部材66)を上昇せしめると、図13に示すように、マガジン部40に外装された段重ね状態のエキスパンダリング7はカップ41の外周で拡径しつつ徐々に上昇し、最上段のエキスパンダリング7がカップ41の上端から外れてリング溝4内に嵌まり込む。このとき、エキスパンダリング7の切れ目が入り込む部分には予め凸部73が入り込んでいるので切れ目の部分がオーバーラップすることがない。
エキスパンダリング7が嵌め込まれたピストンは、移載機構20によって、第1サイドレールの組付けステーションSt2に送られ、このステーションSt2でリング溝4内に第1サイドレール8が嵌め込まれる。
ここで、サイドレール8,9は他のピストンリングに比べ厚さが薄いため、1枚ごとの切り出しが難しく、同時に2枚以上切り出してしまうことがあり、ピストンリング装着の従来からの問題であった。そこで、本発明では独自の切り出し機構を設けている。
図14はサイドレール切り出し機構の平面図、図15(a)〜(c)はサイドレール切り出し機構の作用を説明した図であり、サイドレール切り出し機構80は左右の切り出し爪81,82を備えている。一方の切り出し爪81の先端には1枚のサイドレールのみが入り込める切欠83が形成され、他方の切り出し爪82の先端にはサイドレールの位置決めバー84を逃げるための凹部85と前記切欠83よりも厚み方向の寸法が大きな切欠86が形成されている。
以上において、サイドレール8を1枚切り出すには、先ず図15(a)に示すように、切り出し爪81を先に前進させ先端の切欠83に最上端のサイドレール8を入れる。
従来のサイドレール切り出し機構は左右同一形状の爪で、同時に左右からサイドレールを切り出すようにしていた。しかしながら、サイドレールは僅かな切れ目があるCリング形状で、加工上この切れ目の左右に段差及び捩れがあるため、左右同時に正確に1本のサイドレールを左右の爪の切欠に入れるのは、実際上極めて困難で、この箇所でハンドリングミスが多発していた。しかしながら、左右一方の爪であれば簡単にサイドレールを切欠に入れることができる。
次いで、段積みされたサイドレール8の下端を支持している押し上げ機構60(図6参照)の爪部材65を若干下げ、他方の切り出し爪82を爪部材65の下降に同期して下げる。すると、図15(b)に示すように、最上段のサイドレール8とその下のサイドレール8との間に隙間が形成される。尚、爪部材65を若干下げる代わりに他方の切り出し爪82を残し一方の切り出し爪81を上昇させてもよい。
また尚、図示例では当初切り出し爪81、82の高さを等しくしているが、はじめから切り出し爪81と切り出し爪82の高さをずらせた構成でもよい。
上記のごとくして最上段のサイドレール8とその下のサイドレール8との間に隙間が形成されたならば、その隙間を狙って他方の切り出し爪82を前進させ、切欠86内に最上段のサイドレール8を入れ込む。この場合、最上段のサイドレール8とその下のサイドレール8との間に比較的大きな隙間が形成されており、また前記したように切り出し爪82の切欠86は切り出し爪81の切欠83よりも厚み方向の寸法が大きいため、多少寸法ずれが生じていても切欠86内に簡単にサイドレール8を入れ込むことができる。また、最上段のサイドレール8とその下のサイドレール8とは離れているので、切欠86内に2枚のサイドレール8が入ることもない。
以上によって、サイドレール8の嵌め付けが完了したら、移載機構20にてピストンを第2サイドレールの組付けステーションSt3、セカンドリングの組付けステーションSt4及びトップリングの組付けステーションSt5に順次移載され、ピストンリングの装着が完了する。全てのピストンリングが嵌め付けられたピストン1は払出しラインL3に送られ、検査の後、不良品を選別し全ての作業が終了する。
本発明に係るピストンリングの組付け装置及び組付け方法は、自動車、自動二輪車のエンジンに組み込むピストンの他に、汎用エンジンのピストンにも適用することができる。
本発明に係るピストンリングの組付け装置の全体平面図 同ピストンリングの組付け装置の正面図 ピストンの供給ステーションの平面図(1個づつ切り出し:一旦ベルトがバック) ピストンの位置出し機構の側面図(発光素子と受光素子によるピン穴) 搬送機構の側面図 昇降機構の側面図 昇降機構の正面図 マガジンの載置カップの部分を示す図 昇降機構のカムと径調整の説明図 傾動した昇降機構の側面図 エキスパンダリングの切れ目のオーバーラップ防止機構の平面図 エキスパンダリングの切れ目のオーバーラップ防止機構の側面図 ピストンリング(エキスパンダリング)がリング溝に嵌まり込む動作を説明した図 サイドレール切り出し機構の平面図 サイドレール切り出し機構の作用を説明した図(マガジンの下降) ピストンにピストンリングを装着する前の状態を示す分解斜視図 ピストンリングを装着した状態のピストン ピストンリングを装着した状態のピストンの要部拡大断面図 図18のA方向から見た図
符号の説明
L1…ピストンの供給ライン
L2…ピストンリングの組付けライン
L3…ピストンの払出しライン
St1…エキスパンダリングの組付けステーション
St2…第1サイドレールの組付けステーション
St3…第1サイドレールの組付けステーション
St4…セカンドリングの組付けステーション
St5…トップリングの組付けステーション
1…ピストン、1a…ピン穴、2,3,4…リング溝、5…トップリング、6…セカンドリング、7…エキスパンダリング、8…第1のサイドレール、9…第2のサイドレール、10…搬送ベルト、11…ローラコンベア、12…側壁、13…押えプレート、14…押し出し治具、15…位置決め機構、16…回転テーブル、17…昇降機構、18…センター出し装置、19…光センサユニット、19a…発光素子、19b…受光素子、20…ピストン移載機構、21…フレーム、22…レール、23…走行体、24…レール、25…昇降体、26…フィンガ、30…ベース、31…台、32…支柱、33…受け部、34…支持板、40…マガジン部、41…カップ、42…ガイドロッド、43…昇降ロッド、44…ローラ、45、46…カム、47…リンクロッド、48…ローラ、49…スプリング、50…フレーム、51…軸、52…アーム、53…エアスプリング、60…押し上げ機構、61…ケース、62…モータ、63…ボールネジ、64…昇降体、65…爪部材、66…シリンダユニット、70…オーバーラップ防止機構、71…支持板、72…扇状プレート、73…凸部、80…サイドレール切り出し機構、81,82…左右の切り出し爪、83,86…切欠、84…サイドレールの位置決めバー、85…凹部。

Claims (2)

  1. ピストンのリング溝にピストンリングを嵌め込むピストンリングの組付け装置であって、このピストンリングの組付け装置は、エキスパンダリングの組付けステーション、サイドレールの組付けステーション、セカンドリングの組付けステーション及びトップリングの組付けステーションからなり、前記サイドレールの組付けステーションには、サイドレールを段重ね状態で保持するマガジン部と、マガジン部からサイドレールを1つづつ切り出す一対の切り出し爪を備え、前記一対の切り出し爪には前記サイドレールが入り込む切欠が形成され、一方の切り出し爪に形成された切欠よりも他方の切り出し爪に形成された切欠の方が厚み方向の寸法が大きくされ、前記一対の切り出し爪のうち一方の切り出し爪は他方の切り出し爪よりも先に段重ね状態のサイドレールのうちの最上端のサイドレールに係合し、また、他方の切り出し爪は一方の切り出し爪によって一端が保持されている最上端のサイドレールとその下のサイドレールとの隙間に入り込むことを特徴とするピストンリングの組付け装置。
  2. ピストンのリング溝にピストンリングを嵌め込むピストンリングの組付け方法であって、ピストンリングを構成するサイドレールを段重ね状態で保持するマガジン部からサイドレールを一対の切り出し爪で1つづつ切り出すにあたり、前記一対の切り出し爪には前記サイドレールが入り込む切欠が形成され、一方の切り出し爪に形成された切欠よりも他方の切り出し爪に形成された切欠の方が厚み方向の寸法が大きくされ、一対の切り出し爪のうちの一方がマガジン部に向かって前進して最上段のサイドレールに係合し、次いで、一方の切り出し爪の位置をそのままにして段重ね状態で保持されるサイドレール全体を相対的に下げ、最上段のサイドレールとその下のサイドレールとの間に隙間を形成し、この隙間に他方の切り出し爪を前進させて係合せしめることを特徴とするピストンリングの組付け方法。
JP2003348340A 2003-10-07 2003-10-07 ピストンリングの組付け装置および組付け方法 Expired - Lifetime JP4027296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003348340A JP4027296B2 (ja) 2003-10-07 2003-10-07 ピストンリングの組付け装置および組付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003348340A JP4027296B2 (ja) 2003-10-07 2003-10-07 ピストンリングの組付け装置および組付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005111599A JP2005111599A (ja) 2005-04-28
JP4027296B2 true JP4027296B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=34540566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003348340A Expired - Lifetime JP4027296B2 (ja) 2003-10-07 2003-10-07 ピストンリングの組付け装置および組付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4027296B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6514134B2 (ja) * 2016-03-03 2019-05-15 トヨタ自動車株式会社 サイドレール切り出し方法
WO2022172421A1 (ja) 2021-02-12 2022-08-18 Tpr株式会社 ピストンリングの切出し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005111599A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6886241B2 (en) Automatic piston installation apparatus
JP4382019B2 (ja) コンロッドのブッシュの供給圧入装置
JPWO2012143969A1 (ja) ピストン供給装置及びピストン供給方法
CN112719841A (zh) 一种新型圆柱销的自动装配设备
JP4027296B2 (ja) ピストンリングの組付け装置および組付け方法
US4750263A (en) Method of and apparatus for supplying and transferring electronic components
JP4104514B2 (ja) ピストンリングの組付け装置
KR100449955B1 (ko) 자동차용 시트레일 조립기의 소재 이송방법 및 장치
CN116637958A (zh) 型材切割设备用物料检测装置及相应的型材加工设备
JP3438222B2 (ja) カムシャフトの製造装置
JP2642473B2 (ja) ロッカーアームの組付装置及びその組付方法
JP2008049477A (ja) ピストン自動組付け装置
JPH07246536A (ja) 自動工具交換装置
JPH09323229A (ja) エンジン組立方法及び組付装置
JP3911039B2 (ja) パレットを用いた搬送装置
JP4580271B2 (ja) クリップ挿入装置
JPS5910143B2 (ja) コイル插入装置
JP4160897B2 (ja) ピストンリング組付機
JP4145615B2 (ja) 部品挿入装置
CN117961493B (zh) 一种管路接头组装设备
JPH04201135A (ja) カムシャフト自動組立装置
CN220094565U (zh) 一种防止内星轮花键变形工装
CN114918663B (zh) 一种齿轮式单向器装配线
JP3604260B2 (ja) 部品姿勢設定装置
JP3419047B2 (ja) 可変式容器ホルダのサイズチェンジャ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071009

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4027296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term