JPH07256526A - クランプバンドの締付装置 - Google Patents

クランプバンドの締付装置

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JPH07256526A
JPH07256526A JP6047019A JP4701994A JPH07256526A JP H07256526 A JPH07256526 A JP H07256526A JP 6047019 A JP6047019 A JP 6047019A JP 4701994 A JP4701994 A JP 4701994A JP H07256526 A JPH07256526 A JP H07256526A
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clamp band
lever
band
clamp
pressing
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Yoshio Inoue
佳夫 井上
Yuichi Hazaki
裕一 羽崎
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性の向上を図ると共に作業の信頼性の向
上を図ったクランプバンドの締付装置を提供する。 【構成】 ドライブシャフト11を保持した状態でバン
ド固定装置83を軸方向に移動して軸方向位置決め機構
169により遊嵌されたクランプバンド22に対する軸方
向位置決めを行うと共にドライブシャフト11を回動し
て周方向位置決め機構184によりクランプバンド22の
周方向位置決めを行い、クランプバンド22のレバー2
2bをレバー折曲機構197により折り曲げてクランプバ
ンド22を縮径させた後にバンド押え機構212の押えロ
ーラ210,211によりクランプバンド22を保持し、舌片
22cをかしめ機構213により折り曲げてレバー22b
をクランプバンド22の外周部に沿わした状態で固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ドライブシャ
フトに装着される等速ジョイントの防塵用ブーツを固定
するためのクランプバンドの締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図21に車両のフロントアクスルを表す
一部切欠斜視、図22に等速ジョイント及び防塵用ブー
ツが固定されたドライブシャフトの断面、図23にドラ
イブシャフトに装着される樹脂製の防塵用ブーツの締付
状態を表す斜視、図24にドライブシャフトに装着され
るゴム製の防塵用ブーツの締付状態を表す斜視、図25
に従来のクランプバンドの締付方法を表す概略を示す。
【0003】図21及び図22に示すように、ドライブ
シャフト11はホイール側の一端部に等速ジョイント
(バーフィルドジョイント−Birfield Joint)12が装
着される一方、デファレンシャル側の一端部には等速ジ
ョイント(トリポートジョイント−Tripod Joint)13
が装着されており、各等速ジョイント12,13にはそ
れぞれ防塵用ブーツ14,15が取付けられている。ま
た、ドライブシャフト11の中間部にはダイナミックダ
ンパ16が取付けられている。そして、ドライブシャフ
ト11の一端の等速ジョイント12にはナックル17に
回転自在に支持されたハブ18に連結されており、この
ハブ18に図示しないホイールが取付けられている。ま
た、ドライブシャフト11の他端の等速ジョイント13
には図示しないデファレンシャルを介してトランスミッ
ションに連結されている。
【0004】図示した防塵用ブーツ14は樹脂製で中空
の蛇腹状に形成されており、小径部14aがドライブシ
ャフト11に嵌合して小径クランプバンド21により締
め付けられて固定され、大径部14bは等速ジョイント
12の外径に嵌合して大径クランプバンド23により締
め付けられて固定されている。一方、図示した防塵用ブ
ーツ15はゴム製で中空の蛇腹状に形成されており、小
径部15aはドライブシャフト11に嵌合して小径クラ
ンプバンド22により締め付けられて固定され、大径部
15bは等速ジョイント13の外径に嵌合して大径クラ
ンプバンド24により締め付けられて固定されている。
また、ダイナミックダンパ16はドライブシャフト11
に嵌合してクランプバンド25により締め付けられて固
定されている。
【0005】樹脂製の防塵用ブーツ14の小径部14a
の外径に係合して締め付ける小径クランプバンド21
は、図23に示すように、一端部に複数の係止爪21a
が形成されて他端部に複数の係止孔21bが形成された
帯状部材21cを湾曲させ、この係止爪21aを係止孔
21bに係止することで環状に成形して構成され、外周
部に外方に湾曲突出した突出部21dが形成されてい
る。一方、ゴム製の防塵用ブーツ15の小径部15aの
外径に係合して締め付ける小径クランプバンド22は、
図24に示すように、環状部材22aにレバー22bが
折曲自在に固定されると共にこの折り曲げたレバー22
bの先端を保持する一対の舌片22cが形成されて構成
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した小径クランプ
バンド22はゴム製の防塵用ブーツ15の小径部15a
の外径に係合し、レバー22bを折り曲げることでクラ
ンプバンド22を縮径させて舌片22cをかしめてレバ
ー22bを保持して固定されるようになっている。従
来、この固定作業は、図25に示すように、防塵用ブー
ツ15の小径部15aの外径にこの小径クランプバンド
22を係合させた状態で防塵用ブーツ15をドライブシ
ャフト11に圧入し、手作業でレバー22bを折り曲げ
るとクランプバンド22の内径が縮小するので、その状
態で図示しないペンチ等で舌片22cをかしめ変形させ
ると、レバー22bがその位置に保持されてこのクラン
プバンド22を締め付けて防塵用ブーツ15をドライブ
シャフト11に固定することができる。
【0007】ところが、前述した従来のクランプバンド
の締付方法にあっては、作業者が手作業にてクランプバ
ンドの締付作業を行っているので、作業者にかかる負担
が大きく、作業時間も長くかかってしまうという問題が
あった。
【0008】このような問題を解決するために、クラン
プバンドの締付作業の自動化を図ったものとして、特公
昭62−3207号公報に開示されたものがある。とこ
ろが、この特公昭62−3207号公報に開示された
「バンド締付装置」にあっては、防塵ブーツに装着され
たバンドのレバーを自動的折り曲げて舌片をかしめるて
いるものの、クランプバンドの保持については特に開示
されていない。クランプバンドは比較的軟質であり、保
持が十分でないと締付時に異形に変形してしまい、確実
にクランプバンドを固定することができなくなってしま
う虞がある。
【0009】また、防塵ブーツは、一般的に、ゴムなど
の弾性体で形成されており、この防塵ブーツをドライブ
シャフトに装着(圧入)するときに両者は密着状態であ
り、防塵ブーツはスプリングバックによりその装着位置
にばらつきがある。更に、防塵ブーツにバンドを装着し
たときにも同様の理由によりバンドの装着位置にばらつ
きが発生する。従って、常時、同じ位置に移送してバン
ドをかしめようとしても、バンドの位置は同じ位置には
なく、確実にバンドのレバーを折り曲げたり、舌片をか
しめたりすることができず、不良品を発生させてしまう
虞があった。
【0010】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、作業性の向上を図ると共に作業の信頼性の向上
を図ったクランプバンドの締付装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のクランプバンドの締付装置は、取付軸部に
遊嵌された環状をなすクランプバンドの外方に突出した
レバーを折り曲げて前記クランプバンドの内径を縮小さ
せた状態で前記クランプバンドの外方に突出した舌片を
折り曲げて前記レバーを固定保持することで前記取付軸
部に固定するクランプバンドの締付装置において、前記
取付軸部を保持する保持手段と、該保持手段によって保
持された前記取付軸部を周方向に回動する回動手段と、
前記取付軸部の軸方向に沿って移動自在に支持された締
付装置本体と、該締付装置本体を軸方向に移動する移動
手段と、該移動手段によって前記締付装置本体を軸方向
に移動して前記取付軸部のクランプバンドに対する軸方
向における位置決めを行う軸方向位置決め手段と、前記
回動手段によって前記取付軸部を周方向に回動して前記
締付装置本体に対する前記クランプバンドのレバーある
いは舌片の位置決めを行う周方向位置決め手段と、前記
軸方向位置決め手段並びに周方向位置決め手段によって
所定の位置に位置決めされた前記クランプバンドのレバ
ーを折り曲げることで該クランプバンドを縮径させるレ
バー折曲手段と、前記クランプバンドを前記レバーが折
り曲げられた状態で保持する一対の押えローラを有する
バンド押え手段と、前記クランプバンドの舌片を折り曲
げて前記レバーをクランプバンドの外周部に沿わした状
態で固定保持するかしめ手段とを具えたことを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明のクランプバンドの締付装置
は、請求項1記載のクランプバンドの締付装置におい
て、軸方向位置決め手段は、締付装置本体に該締付装置
本体の移動方向と同方向に沿って移動自在に支持される
と共に取付軸部に遊嵌されたクランプバンドの端面に当
接して移動される軸方向位置決め部材と、該軸方向位置
決め部材の位置を検出する検出センサと、該検出センサ
の出力に基づいて前記締付装置本体の移動を停止する停
止手段とを有することを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のクランプバンドの締付装置
は、請求項1記載のクランプバンドの締付装置におい
て、かしめ手段は、レバー折曲手段によって折り曲げら
れたクランプバンドのレバーの戻りが阻止可能な位置ま
でクランプバンドの舌片を折り曲げる仮かしめ手段と、
該仮かしめされた前記クランプバンドの舌片を前記クラ
ンプバンドのレバーが該クランプバンドの外周部に密着
するまで折り曲げる本かしめ手段とを有し、前記仮かし
め手段は前記クランプバンドの舌片を挾圧変形させる一
対の挾圧爪であり、一方、前記本かしめ手段は仮かしめ
された前記クランプバンドの舌片を押圧変形させる押圧
ローラであることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明のクランプバンドの締付装置
は、請求項1記載のクランプバンドの締付装置におい
て、かしめ手段は、レバー折曲手段によって折り曲げら
れたクランプバンドのレバーの戻りが阻止可能な位置ま
でクランプバンドの舌片を挾圧変形させる一対の挾圧爪
と、該仮かしめされた前記クランプバンドの舌片を前記
クランプバンドのレバーが該クランプバンドの外周部に
密着するまで押圧変形させる押圧ローラとを有し、バン
ド押え手段の一対の押えローラは、一方が前記舌片を挾
圧変形させる一対の挾圧爪に接触せずに前記クランプバ
ンドの折り曲げられたレバーを押える薄形押えローラで
あり、他方が前記舌片を押圧変形させる厚形押圧ローラ
であることを特徴とするものである。
【0015】また、本発明のクランプバンドの締付装置
は、請求項3記載のクランプバンドの締付装置におい
て、かしめ手段は、クランプバンドの舌片が折り曲げら
れたクランプバンドのレバーの戻りを阻止可能な位置ま
で仮かしめ手段によって折り曲げられているかどうかを
検出する仮かしめ検出手段を有することを特徴とするも
のである。
【0016】
【作用】クランプバンドを取付軸部に固定するには、保
持手段によって取付軸部を保持した状態で、移動手段に
よって締付装置本体を軸方向に移動して軸方向位置決め
手段によりこの取付軸部に遊嵌されたクランプバンドに
対する軸方向における位置決めを行うと共に、回動手段
によって取付軸部を周方向に回動して周方向位置決め手
段により締付装置本体に対するクランプバンドの突出部
の位置決めを行い、所定の位置に位置決めされたクラン
プバンドのレバーをレバー折曲手段によって折り曲げて
クランプバンドの内径を縮小させた後に、バンド押え手
段の一対の押えローラによってこのクランプバンドをレ
バーが折り曲げられた状態で保持し、クランプバンドの
舌片をかしめ手段によって折り曲げてレバーをクランプ
バンドの外周部に沿わした状態で固定保持することで、
このクランプバンドが取付軸部に固定されることとな
り、取付軸部に遊嵌されたクランプバンドの位置にばら
つきがあってもクランプバンドは正確に位置決めされて
正しく固定される。
【0017】クランプバンドの軸方向の位置決めを行う
場合、締付装置本体を軸方向に移動して軸方向位置決め
部材が取付軸部に遊嵌されたクランプバンドの端面に当
接すると停止し、締付装置本体に対して相対移動を開始
する。検出センサはこの軸方向位置決め部材の位置を検
出して締付装置本体との相対移動を検出すると、停止手
段がこの検出センサの出力に基づいて締付装置本体の移
動を停止することとなり、クランプバンドに対する締付
装置本体の軸方向の位置決めが簡単な構成で正確に行わ
れる。
【0018】クランプバンドのレバーをこのクランプバ
ンドの外周部に沿わした状態で固定保持する場合、レバ
ー折曲手段によってクランプバンドのレバーが折り曲げ
られて舌片の間に位置した状態から、仮かしめ手段とし
ての一対の挾圧爪によってクランプバンドのレバーが戻
らない位置までクランプバンドの舌片を挾圧変形させた
後、この仮かしめされたクランプバンドの舌片を本かし
め手段としての押圧ローラによってクランプバンドのレ
バーがクランプバンドの外周部に密着するまで押圧変形
させることとなり、クランプバンドの舌片の折り曲げが
確実に行われる。
【0019】クランプバンドのレバーをこのクランプバ
ンドの外周部に沿わした状態で固定保持する場合、レバ
ー折曲手段によってクランプバンドのレバーが折り曲げ
られた状態でバンド押え手段の一対の押えローラによっ
て保持し、このバンド押え手段の一方の押えローラが舌
片の間に位置してクランプバンドのレバーを押さえた状
態から一対の挾圧爪によってクランプバンドのレバーが
戻らない位置までクランプバンドの舌片を挾圧変形させ
る。このとき、舌片の間に位置する押えローラは薄形押
えローラであるため、一対の挾圧爪に接触することはな
い。その後、取付軸部を周方向に回動することでクラン
プバンドの舌片も同様に移動し、この仮かしめされたク
ランプバンドの舌片はバンド押え手段の他方の厚形押え
ローラによってクランプバンドのレバーがクランプバン
ドの外周部に密着するまで押圧変形されることとなり、
舌片を押圧変形させる押圧ローラとしてバンド押え手段
の他方の厚形押えローラを用いたことで別途押圧ローラ
を設けることなく、既存の構成で舌片を押圧変形を行う
ことが可能となる。
【0020】クランプバンドの舌片を仮かしめしてから
本かしめするとき、仮かしめ検出手段によってクランプ
バンドの舌片が折り曲げられたクランプバンドのレバー
の戻りを阻止可能な位置まで仮かしめ手段によって折り
曲げられているかどうかを検出することとなり、仮かし
め手段としての一対の挾圧爪の破損や故障等の発生をす
ばやく検出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0022】図1に本発明の一実施例に係るクランプバ
ンドの締付装置におけるバンド固定装置全体の正面視、
図2にそのバンド固定装置全体の平面視、図3に樹脂ブ
ーツ用バンド固定装置の側面視、図4に本実施例のゴム
ブーツ用バンド固定装置の側面視をそれぞれ示し、図5
乃至図9は樹脂ブーツ用バンド固定装置に関して図5に
その樹脂ブーツ用バンド固定装置の要部詳細、図6に図
5のVI−VI断面、図7に図5のVII−VII断面、図8に図
3のVIII−VIII断面、図9に図3のIX−IX断面、図10
乃至図16は本実施例のゴムブーツ用バンド固定装置に
関して図10に図4のX−X断面、図11に図10のXI
−XI断面、図12に図10のXII−XII断面、図13に図
4のXIII−XIII断面、図14に図13のXIV−XIV断面、
図15に図4のXV−XV断面、図16に図15のXVI部の
拡大を示す。そして、図17に本実施例のクランプバン
ドの締付装置を含むドライブシャフトの組付ラインを表
す平面視、図18にクランプバンドの締付装置の正面
視、図19にクランプバンドの締付装置の平面視、図2
0にクランプバンドの締付装置の側面視を示す。なお、
従来と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して
重複する説明は省略する。
【0023】以下に示す実施例にあっては、本発明のク
ランプバンドの締付装置をドライブシャフトに装着され
る等速ジョイントの防塵用ブーツを固定するための装置
に適用し、ドライブシャフトの等速ジョイントに装着さ
れた防塵用ブーツの小径部を締め付けて固定する小径ク
ランプバンドを締め付ける場合について説明する。
【0024】まず、本実施例のドライブシャフトの組付
ラインを説明する。図17に示すように、フロアの一端
部には長さの異なる2種類のドライブシャフト11を供
給する供給台31,32が並設されており、この各供給
台31,32にはドライブシャフト11を水平状態で搬
送する第1搬送装置33が接続されている。この第1搬
送装置33の一側にはダイナミックダンパ16を供給す
る供給台34及び2種類のブーツ14,15(BJ用、
TJ用)を供給する供給台35,36が接続されると共
に、供給台34のダイナミックダンパ16、各供給台3
5,36のブーツ14,15を第1搬送装置33上のド
ライブシャフト11に装着する多関節装着ロボット37
が設けられている。そして、第1搬送装置33上には多
関節装着ロボット37の前後に位置してダイナミックダ
ンパ16をクランプバンド23により締め付けて固定す
るクランプバンドの締付装置38及びブーツ14,15
の小径部をクランプバンド21,22により締め付けて
固定するクランプバンドの締付装置39が設けられてい
る。
【0025】また、フロアにはドライブシャフト11を
垂直状態で搬送する第2搬送装置40が設置されてお
り、第1搬送装置33の下流側と第2搬送装置40の上
流側との間には第1搬送装置33上にある水平状態のド
ライブシャフト11を垂直状態として第2搬送装置40
に移送する多関節移送ロボット41が設けられている。
この第2搬送装置40は2つの搬送シャトル40a,4
0bとからなり、その中間部には垂直状態に支持された
ドライブシャフト11を上下に180°反転させる反転
装置42が設置されている。そして、第2搬送装置40
において、反転装置42の上流側には等速ジョイント1
2を供給する供給台43が接続されると共に、供給台4
3の等速ジョイント12を第2搬送装置40上のドライ
ブシャフト11に装着する多関節装着ロボット45が設
けられ、更に、この多関節装着ロボット45に隣接して
ジョイント検査及びブーツ14の大径部14bをクラン
プバンド23により締め付けて固定するクランプバンド
の締付装置46が設けられている。
【0026】第2搬送装置40において、反転装置42
の下流側には図示しないスパイダを供給する供給台47
及び等速ジョイント13を供給する供給台48が接続さ
れている。そして、供給台47に近接してスパイダを第
2搬送装置40上のドライブシャフト11に装着する多
関節装着ロボット49及び引抜き検査装置50が設けら
れ、供給台48に近接して等速ジョイント13を第2搬
送装置40上のドライブシャフト11に装着する多関節
装着ロボット51が設けられている。更に、この多関節
装着ロボット51に隣接してブーツ15の大径部15b
をクランプバンド24により締め付けて固定するクラン
プバンドの締付装置52が設けられている。また、第2
搬送装置40の下流側の端部には組付けられた第2搬送
装置40上のドライブシャフト11を搬出する多関節搬
出ロボット53が設けられている。
【0027】従って、長軸あるいは短軸のドライブシャ
フト11が供給台31,32から選択されて第1搬送装
置33に搬入され、この第1搬送装置33によって水平
状態で搬送されると、まず、関節装着ロボット37が供
給台34上のダイナミックダンパ16をドライブシャフ
ト11に装着してクランプバンドの締付装置38がクラ
ンプバンド25を締め付けてダイナミックダンパ16を
固定する。次に、関節装着ロボット37が供給台35あ
るいは36上のブーツ14,15をドライブシャフト1
1に装着してクランプバンドの締付装置39がクランプ
バンド21,22を締め付けてブーツ14,15の各小
径部を固定する。ダイナミックダンパ16及びブーツ1
4,15が固定されたドライブシャフト11は多関節移
送ロボット41によって水平状態から垂直状態として第
2搬送装置40に移送される。そして、この第2搬送装
置40の上流側では多関節装着ロボット45が供給台4
3上の等速ジョイント12をドライブシャフト11に装
着し、次に、ジョイント検査が行われると共に、クラン
プバンドの締付装置46がクランプバンド23を締め付
けてブーツ14の大径部を固定する。
【0028】ドライブシャフト11の一端部の組付作業
が完了すると、反転装置42はドライブシャフト11を
上下に180°反転させる。そして、第2搬送装置40
の下流側では多関節装着ロボット49が供給台47上の
スパイダをドライブシャフト11に装着すると共に引抜
き検査装置50が検査作業を行う。更に、多関節装着ロ
ボット51が供給台48上の等速ジョイント13をドラ
イブシャフト11に装着し、クランプバンドの締付装置
52がクランプバンド24を締め付けてブーツ15の大
径部を固定する。最後に、多関節搬出ロボット53が全
ての組付が完了した第2搬送装置40上のドライブシャ
フト11をこの第2搬送装置40から所定の位置に搬出
する。
【0029】ここで、上述したドライブシャフトの組付
ラインに組み込まれた本実施例のクランプバンドの締付
装置39について説明する。図18乃至図20に示すよ
うに、第1搬送装置33の下方にはこの第1搬送装置3
3によって所定の位置に搬送されたドライブシャフト1
1を搬送ラインから所定の高さまで上昇させる昇降装置
61が設けられると共に、第1搬送装置33の両側には
昇降装置61によって所定の高さに上昇されたドライブ
シャフト11を保持する保持装置62が設けられてい
る。
【0030】この昇降装置61は長短のドライブシャフ
ト11に合わせて2つ設けられており、フレーム63に
対して各シリンダ64,65により昇降自在なプレート
66,67に支持片68,69が取付けられて構成され
ている。一方、保持装置62はドライブシャフト11の
軸端面を両側から挾持するように保持するものであっ
て、第1搬送装置33の両側のフレーム70,71には
互いに接近離反自在な移動テーブル72,73が設けら
れており、各移動テーブル72,73はそれぞれシリン
ダ74,75によって移動することができるようになっ
ている。そして、この移動テーブル72,73上にはそ
れぞれブラケット76,77を介して保持軸78,79
が回転自在に支持されており、一方の移動テーブル72
には保持軸78を回転させるモータ80が取付けられて
いる。なお、各保持軸78,79の対向する先端部は保
持したドライブシャフト11をセンタリングすると共に
ドライブシャフト11の端部に嵌合して周方向一体回転
自在に連結できるようになっている。
【0031】また、この昇降装置61及び保持装置62
に隣接して第1搬送装置33の両側を掛けわたすように
門形のフレーム81が設置されており、このフレーム8
1には第1搬送装置33上のドライブシャフト11の軸
方向に沿ってドライブシャフト11のブーツ14,15
の小径部に遊嵌されたクランプバンド21,22を締め
付けるための3つのバンド固定装置82,83,84が
設けられている。この3つのバンド固定装置82,8
3,84のうち、バンド固定装置82は樹脂製のブーツ
に遊嵌されたクランプバンド21を締め付けるものであ
り、バンド固定装置83,84はゴム製のブーツに遊嵌
されたクランプバンド22を締め付けるものであってほ
ぼ同様の構成をなしている。本実施例にあっては、一つ
の組付ラインに複数種類のドライブシャフト11が搬送
されるようになっており、種類によってバンド固定装置
を使い分けることができるようになっている。
【0032】即ち、図18に示すように、水平状態で保
持されるドライブシャフト11において、このドライブ
シャフト11の左軸端側にはTJタイプの等速ジョイン
トが装着されるため、防塵ブーツはそれに合わせてゴム
製のものが適用される。一方、ドライブシャフト11の
右軸端側にはTJタイプ、あるいはBJタイプの等速ジ
ョイントが車種によって選択的に装着されるため、防塵
ブーツもそれに合わせてゴム製のものと樹脂製のものが
選択的に適用されるようになっている。従って、ドライ
ブシャフト11の左軸端側にはゴム製の防塵ブーツ15
を締め付けるクランプバンド22を固定するバンド固定
装置84が配設され、ドライブシャフト11の右軸端側
には樹脂製の防塵ブーツ14を締め付けるクランプバン
ド21を固定するバンド固定装置82とゴム製の防塵ブ
ーツ15を締め付けるクランプバンド22を固定するバ
ンド固定装置83の両方が配設されている。以下、図面
を用いて詳細に説明する。
【0033】図1乃至図4に示すように、フレーム81
の上部に固定された取付部材91には上面に一対の平行
なガイドレール92,93が敷設されると共に下面に1
本のガイドレール94が敷設されており、このガイドレ
ール92,93,94には3つの移動体95,96,9
7が移動自在に支持されている。そして、移動体95,
96は連結部材98により連結され、両者が一体となっ
て移動自在であって、サーボモータ99により図示しな
いねじ軸を介して駆動することができる。一方、移動体
97は単独で移動自在であって、サーボモータ100によ
り図示しないねじ軸を介して駆動することができる。そ
して、移動体95にはバンド固定装置82が、移動体9
6にはバンド固定装置83が、移動体97にはバンド固
定装置84がそれぞれ取付けられており、所定の位置に
移動して作業を行うことができるようになっている。以
下、各バンド固定装置82,83,84について詳細に
説明する。
【0034】まず、バンド固定装置82において、図1
乃至図3に示すように、ガイドレール92,93,94
に沿って移動自在に支持された移動体95の側面には水
平移動板101が固定されており、この水平移動板101には
垂直方向に沿って互いに平行をなす一対のガイドレール
102が取付けられている。一対のガイドレール102は断面
コ字形状をなしており、この一対のガイドレール102に
は垂直ガイド103を介して垂直移動板104が垂直方向に移
動自在に支持されている。そして、水平移動板101には
エアシリンダ105が取付けられ、このエアシリンダ105の
駆動ロッド106の先端部は垂直移動板104の連結部107に
連結されており、エアシリンダ105の駆動によって垂直
移動板104が垂直方向に往復移動することができるよう
になっている。
【0035】垂直移動板104の下部には下部ブラケット1
08が固定されており、この下部ブラケット108には軸方
向位置決め機構109が装着されている。本実施例にあっ
ては、防塵ブーツ14はその小径部14aにクランプバ
ンド21が遊嵌された状態でドライブシャフト11に装
着(圧入)されるものであり、このときに防塵ブーツ1
4は弾性体であるため、その装着位置にばらつきがあ
る。そのため、クランプバンドの固定作業を行う前にド
ライブシャフト11の軸方向に対する装置本体の位置決
めを行う必要がある。
【0036】この軸方向位置決め機構109において、図
5乃至図7に示すように、クランプバンド21の位置決
めを行う軸方向位置決め板110は基端部に上下一対の移
動軸111が固定されており、この各固定軸111が下部ブラ
ケット108に固定された支持筒112内に移動自在に嵌合し
ている。この軸方向位置決め板110には圧縮ばね113が内
装されたばね受け筒114が取付けられ、このばね受け筒1
14内には一端が下部ブラケット108に固定された支持軸1
15が挿通し、この圧縮ばね113がばね受け筒113の底部と
支持軸115の他端のフランジ116との間には張設されてい
る。従って、軸方向位置決め板110は一対の移動軸111に
よってドライブシャフト11の軸方向と平行に移動する
ことができ、且つ、一方方向(図1及び図6において右
方向)に付勢支持されている。
【0037】軸方向位置決め板110の基端部にはその移
動方向に沿って固定軸117が固定され、この固定軸117の
所定の位置にドグ118,119が固定される一方、下部ブラ
ケット108には各ドグ118,119を検出する検出センサ12
0,121が設けられている。また、軸方向位置決め板110
は先端部に下方に開口する案内切欠122が形成されてお
り、この案内切欠122の内径はドライブシャフト11の
外径より大きく、且つ、防塵ブーツ14の外径より小さ
く設定されている。そして、軸方向位置決め板110には
この案内切欠122の周辺部に位置して防塵ブーツ14の
小径部14aの端面に当接する突起部123が固定されてい
る。
【0038】従って、下部ブラケット108(移動体9
5)と共に軸方向位置決め板110が軸方向(図7におい
て上方向)に移動し、この軸方向位置決め板110の突起
部123が防塵ブーツ14の小径部14aの端面に当接して
停止、即ち、下部ブラケット108に対して軸方向位置決
め板110が相対移動すると、検出センサ120,121と対応
するドグ118,119との位置関係がずれることでこの両者
の相対移動を検出する。そして、図示しない停止機構は
この検出センサ120,121の出力に基づいてサーボモータ
98の駆動を停止し、この下部ブラケット108(移動体
95)の移動を停止することで、軸方向の位置決めが完
了する。
【0039】前述した下部ブラケット108には周方向仮
位置決め機構124が装着されている。本実施例にあって
は、前述したように、クランプバンド21は防塵ブーツ
14の小径部14aに遊嵌された状態でドライブシャフ
ト11に装着されるものであり、このときにクランプバ
ンド21の突出部21dの位置にはばらつきがある。そ
のため、クランプバンド21の突出部を21dを挾圧し
て固定作業を行う前にクランプバンド21の周方向の位
置決めを行う必要がある。
【0040】この周方向仮位置決め機構124において、
軸方向位置決め板110には案内切欠122の両側に位置して
対向する位置に取付ブラケットを介して二組の光電セン
サ125,126が取付けられている。この光電センサ125,1
26はクランプバンド21の突出部21dを検出するもの
であって、案内切欠122の若干上方に光電が走査するよ
うに設定されている。
【0041】従って、保持装置62に保持されたドライ
ブシャフト11をモータ80によって回転してこのドラ
イブシャフト11と共に防塵ブーツ14を回転すると、
防塵ブーツ14の小径部14aに遊嵌されたクランプバ
ンド21も回転し、その突出部21dが上方に移動して
くる。光電センサ125,126はこの突出部21dを検出す
ると、図示しない停止機構がこの光電センサ125,126の
出力に基づいてモータ80の駆動を停止し、このドライ
ブシャフト11(クランプバンド21)の移動を停止す
ることで、クランプバンド21の周方向の位置決めが完
了する。
【0042】また、図1乃至図3、図8、図9に示すよ
うに、前述した垂直移動板104にはクランプバンド21
の周方向本仮置決め動作並びにクランプバンド21の突
出部21dを挾圧して変形させる挾圧動作を共通の機構
によって行う爪機構127が装着されている。即ち、垂直
移動板104の上部には上部ブラケット128が固定され、こ
の上部ブラケット128には一対の平行な垂直支持軸129が
上下方向に移動自在に支持されており、この垂直支持軸
129の上端部には上部支持板130が、下端部には下部支持
板131がそれぞれ固定されている。また、垂直移動板104
の上部には取付ブラケット132によってエアシリンダ133
が固定されており、このエアシリンダ133は下方に延び
る駆動ロッド134を有しており、駆動ロッド134にはドグ
135,136が固定される一方、エアシリンダ133本体のブ
ラケット137には検出センサ138,139が固定されてい
る。このエアシリンダ133は後述する一対の挾圧爪145等
を上方に移動させるように図示しないピストンの下側の
部屋に流体を供給する図示しない流体供給源が連結され
ると共に、供給流体の圧力を高圧と低圧に切り換えられ
るようになっている。そして、エアシリンダ133におけ
るピストンの上側の部屋は外部に開口している。
【0043】上部支持板130には水平軸140によってエア
シリンダ133の駆動ロッド134の先端部が連結されると共
に、同軸上にこの水平軸140によって連結片141が回動自
在に連結されている。この連結片141には上部フランジ1
42が連結され、この上部フランジ142は一対の連結ロッ
ド143を介して下部フランジ144に連結されており、この
上部フランジ142と下部フランジ144との間にはロードセ
ル145を有する油圧シリンダ146が装着されている。この
油圧シリンダ146は下方に延びる駆動ロッド147及び駆動
ブロック148を有し、下部フランジ144の中空部内にこの
駆動ブロック148が上下移動自在に嵌合しており、この
駆動ブロック148には下方に延びる先細の爪作動片149が
取付けられている。
【0044】また、下部フランジ144の下端部には一対
の開閉自在な挾圧爪150の中間部が枢着されており、基
端部には爪作動片149と接触するローラ151が取付けられ
る一方、先端にはクランプバンド21の突出部21dを
挾圧する爪部152が一体に形成され、一対の挾圧爪145の
間に介装された圧縮ばね153によって爪部147が開放する
方向に付勢支持されている。
【0045】なお、下部フランジ144及び一対の挾圧爪1
50等は水平軸140を支点として水平方向に揺動自在であ
ると共に、下部フランジ144の左右の凸部154が下部支持
板131の一対のスプリング155によって所定の位置に付勢
保持されており、クランプバンド21の突出部21dの
位置のばらつきを吸収することができる。しかし、突出
部21dの位置のばらつきが少しであれば、ボルト156
を締め込んで下部フランジ144の左右の凸部154を拘束す
ることでこの揺動を不能とすることができる。
【0046】従って、通常、エアシリンダ133にはピス
トンの下側の部屋に高圧エアが供給されてロードセル14
5及び油圧シリンダ146、一対の挾圧爪150等は上昇位置
にあり、エアシリンダ133内のエアを低圧エアに切り換
えると、ロードセル145及び油圧シリンダ146、一対の挾
圧爪150等はその自重によって下降する。そして、挾圧
爪150の爪部152がクランプバンド21の外周面に当接す
ると、検出センサ138,139がドグ135,136を検出し、再
び、エアシリンダ133内を高圧エアに切り換えて下降を
停止して挾圧爪150の爪部152がクランプバンド21の外
周面に当接した位置にて保持することができる。この位
置で油圧シリンダ146を駆動して駆動ロッド147及び駆動
ブロック148を介して爪作動片149を下降すると、一対の
挾圧爪150は圧縮ばね153に抗して互いに回動し、各爪部
152が接近してクランプバンド21の突出部21dを挾
圧することができる。
【0047】次に、バンド固定装置83,84について
説明するが、両者はほぼ同様の構成をなして左右対称に
装着されており、以下では、一方のバンド固定装置83
についてのみ説明する。このバンド固定装置83におい
て、図1及び図3、図4に示すように、ガイドレール9
2,93,94に沿って移動自在に支持された移動体9
7の側面には水平移動板161が固定されており、この水
平移動板161には垂直方向に沿って互いに平行をなす一
対のガイドレール162が取付けられている。一対のガイ
ドレール162は断面コ字形状をなしており、この一対の
ガイドレール162には垂直ガイド163を介して垂直移動板
164が垂直方向に移動自在に支持されている。そして、
水平移動板161にはエアシリンダ165が取付けられ、この
エアシリンダ165の駆動ロッド166の先端部は垂直移動板
164の連結部167に連結されており、エアシリンダ165の
駆動によって垂直移動板164が垂直方向に往復移動する
ことができるようになっている。
【0048】垂直移動板164には箱形状をなす側部ブラ
ケット168が固定されており、この側部ブラケット168の
下部には軸方向位置決め機構169が装着されている。こ
の軸方向位置決め機構169において、図4及び図10,
図11に示すように、クランプバンド22の位置決めを
行う軸方向位置決め板170は上端部に一対の移動軸171が
固定されており、この各固定軸171が側部ブラケット168
に固定された支持筒172内に移動自在に嵌合している。
この軸方向位置決め板170には圧縮ばね173が内装された
ばね受け筒174が取付けられ、このばね受け筒174内には
一端が側部ブラケット168に固定された支持軸175が挿通
し、この圧縮ばね173がばね受け筒173の底部と支持軸17
5の他端のフランジ176との間には張設されている。従っ
て、軸方向位置決め板170は一対の移動軸171によってド
ライブシャフト11の軸方向と平行に移動することがで
き、且つ、一方方向(図10及び図11において上方
向)に付勢支持されている。
【0049】軸方向位置決め板170と一体のばね受け173
には突出板177が固定され、この突出板177の所定の位置
にドグ178が固定される一方、側部ブラケット168にはド
グ178を検出する検出センサ179,180が設けられてい
る。また、軸方向位置決め板170は下端部に下方に開口
する案内切欠181が形成されており、この案内切欠181の
内径はドライブシャフト11の外径より大きく、且つ、
防塵ブーツ15の外径より小さく設定されている。
【0050】従って、側部ブラケット168(移動体9
7)と共に軸方向位置決め板170が軸方向(図10にお
いて上方向)に移動し、この軸方向位置決め板170が防
塵ブーツ15の小径部14aの端面に当接して停止、即
ち、側部ブラケット168に対して軸方向位置決め板170が
相対移動すると、検出センサ179,180と対応するドグ17
8との位置関係がずれることでこの両者の相対移動を検
出する。そして、図示しない停止機構はこの検出センサ
179,180の出力に基づいてサーボモータ100の駆動を停
止し、この側部ブラケット168(移動体97)の移動を
停止することで、軸方向の位置決めが完了する。
【0051】図4に示すように、前述した側部ブラケッ
ト168には周方向位置決め機構182が装着されている。こ
の周方向位置決め機構182において、図10及び図12
に示すように、側部ブラケット168には取付板183を介し
て油圧シリンダ184が取付けられており、その下方に延
出する駆動ロッド185の先端部には連結ブラケット186を
介して支持片187が固定されている。この支持片187には
支持ピン188によって周方向位置決め片189の基端部が枢
着されており、この周方向位置決め片189の先端部はク
ランプバンド22の外周部まで延設されている。そし
て、周方向位置決め片189は支持片187との間に介装され
た圧縮ばね190によって図12において反時計回り方向
に付勢されると共にストッパ191によって所定の位置に
保持されている。なお、支持片187には周方向位置決め
片189の作動を検出する検出センサ192が取付けられてい
る。また、油圧シリンダ184の駆動ロッド185にはドグ19
3が固定される一方、油圧シリンダ184本体のブラケット
194には検出センサ195,196が固定されている。
【0052】従って、油圧シリンダ184を駆動して駆動
ロッド185を下方に移動し、検出センサ195,196がドグ1
93を検出して油圧シリンダ184を停止することで、周方
向位置決め片189が所定の下降位置に保持される。そし
て、保持装置62に保持されたドライブシャフト11を
モータ80によって回転してこのドライブシャフト11
と共に防塵ブーツ15を図12において時計回り方向に
回転すると、防塵ブーツ15の小径部15aに遊嵌され
たクランプバンド22も同方向に回転し、その固定片2
2cが上方に移動してくる。すると、この固定片22c
が周方向位置決め片189の先端部に当接し、この周方向
位置決め片189が支持ピン188を支点として圧縮ばね190
に抗して図12において時計回り方向に回転する。検出
センサ192は周方向位置決め片189の作動を検出し、図示
しない停止機構がこの検出センサ192の出力に基づいて
モータ80の駆動を停止し、このドライブシャフト11
(クランプバンド22)の移動を停止することで、クラ
ンプバンド22の周方向の位置決めが完了する。
【0053】図1及び図4に示すように、側部ブラケッ
ト168には軸方向位置決め機構169並びに周方向位置決め
機構182によって所定の位置に位置決め保持されたクラ
ンプバンド22のレバー22bを折り曲げるレバー折曲
機構197が設けられている。即ち、側部ブラケット168に
は枢軸198によって折曲レバー199の中間部が取付けら
れ、回動自在となっている。そして、この折曲レバー19
9の基端部には側部ブラケット168に装着された油圧シリ
ンダ200の駆動ロッド201が連結される一方、折曲レバー
199の先端部にはクランプバンド22のレバー22bを
折り曲げる折曲ローラ202が取付けられている。また、
油圧シリンダ200の駆動ロッド201の先端部にはドグ203
が固定される一方、側部ブラケット168には検出センサ2
04,205が固定されている。
【0054】従って、油圧シリンダ200を作動して駆動
ロッド201を延出すると、折曲レバー199が枢軸198を中
心に図4において時計回り方向に回動し、折曲ローラ20
2がクランプバンド22のレバー22bを押し、このレ
バー22bをクランプバンド22の環状部材22aに接
触するまで折り曲げることができる。
【0055】また、側部ブラケット168には一対の揺動
片206,207が枢軸208,209によって回動自在に設けられ
ており、この揺動片206,207にはクランプバンド22を
レバー22bが折り曲げられた状態で保持する一対の押
えローラ210,211を有するバンド押え機構212と、折り
曲げられたこのレバー22bをクランプバンド22の外
周部に沿わした状態で固定保持するためにクランプバン
ド22の舌片22cを折り曲げてかしめるかしめ機構21
3が設けられている。
【0056】即ち、図4及び図14図15に示すよう
に、一対の揺動片206,207はそれぞれ2枚のレバー206
a,206b,207a,207bが連結部材214,215によって
連結されてなり、その上端部に固結された枢軸208,209
が側部ブラケット168に回動自在に支持されている。そ
して、この各枢軸208,209には連結レバー216の一端部
が固結され、この連結レバー216の他端部は連結レバー2
17を介して側部ブラケット168に装着された油圧シリン
ダ218の駆動ロッド219が連結されている。また、この揺
動片206,207の下端部にはそれぞれ押えローラ210,211
が枢軸220,221によって自由回転自在に装着されてお
り、一方の押えローラ210は他方の押えローラ211に対し
て薄く形征されている。なお、各揺動片206,207の下端
部には側部ブラケット168のガイド突起222に摺動自在に
嵌合するガイド溝223が形成されており、各揺動片206,
207の揺動時における枢軸208,209の軸方向の振れを防
止している。また、油圧シリンダ218の駆動ロッド219に
はドグ224が固定される一方、側部ブラケット168には検
出センサ225,226が固定されている。
【0057】従って、油圧シリンダ218を作動して駆動
ロッド219を延出すると、連結レバー217,216を介して
枢軸208及び揺動片206を図4において反時計回り方向
に、枢軸209及び揺動片207を図4において時計回り方向
にそれぞれ回動することができ、これによって一対の押
えローラ210,211を互いに接近させてクランプバンド2
2を挾圧すると共に、折曲レバー199によって折り曲げ
られたレバー22bを一方の薄い押えローラ210が押さ
えることができる。
【0058】ところで、本実施例にあっては、前述した
クランプバンド22の舌片22cを折り曲げてレバー2
2bをクランプバンド22の外周部に沿わした状態で固
定保持するかしめ機構213は、折り曲げられたクランプ
バンド22のレバー22bの戻りが阻止可能な位置まで
クランプバンド22の舌片22cを折り曲げる仮かしめ
機構227と、その仮かしめされた舌片22cをレバー2
2bがクランプバンド22の外周部に密着保持されるま
で折り曲げる本かしめ機構228とを有しており、この仮
かしめ機構227はクランプバンド22の舌片22cを挾
圧変形させる一対の挾圧爪229,230であり、本かしめ機
構228は仮かしめされた舌片22cを押圧変形させるバ
ンド押え機構212の他方の厚い押えローラ211を共用して
いる。
【0059】即ち、一方の揺動片206と一体の延設部231
には押えローラ210の枢軸と直交する一対の枢着ピン23
2,233によって一対の挾圧レバー234,235の中間部がそ
れぞれ回動自在に取付けられており、この一対の挾圧レ
バー234,235の基端部にはローラ236,237が取付けられ
る一方、挾圧レバー234,235の先端部には挾圧爪229,2
30が取付けられている。この挾圧爪229,230は、図16
に詳細に示すように、先端部が一対の薄い押えローラ21
0の両側に位置し、図示しない圧縮ばねによって互いに
開く方向に付勢されている。また、揺動片206の連結部
材214には作動レバー239の中間部が枢支されており、こ
の作動レバー239の基端部には連結部材214に装着された
油圧シリンダ240の駆動ロッド241の先端部が連結される
一方、作動レバー239の先端部には先細形状をなして挾
圧レバー234,235の各ローラ236,237の間に挿入された
作動片242が取付ピン243によって取付けられている。な
お、油圧シリンダ240の駆動ロッド241にはドグ244が固
定される一方、連結部材214には検出センサ245,246が
固定されている。
【0060】従って、油圧シリンダ240を作動して駆動
ロッド241を延出すると、作動レバー238を介して作動片
242を前進(図15において右方向)し、各ローラ236,
237を介して一方の挾圧レバー234を図15において時計
回り方向に、他方の挾圧レバー235を図15において反
時計回り方向にそれぞれ回動することができ、これによ
って一対の挾圧爪229,230を閉じ、所定の位置に位置決
めされたクランプバンド22の舌片22cをその間に折
り曲げられたレバー22bが位置した状態で挾圧し、舌
片22cを所定角度折り曲げることができる。
【0061】そして、舌片22cが所定角度折り曲げら
れた状態で、保持装置62に保持されたドライブシャフ
ト11をモータ80によって図4において反時計回り方
向に回転し、このドライブシャフト11と共に防塵ブー
ツ15に遊嵌されたクランプバンド22を回転すると、
所定角度折り曲げられた舌片22cがほぼ180度回転
した位置にて他方の厚い押えローラ211によって押圧さ
れ、舌片22cをレバー22bがクランプバンド22の
外周部に密着保持されるまで折り曲げてかしめることが
できる。
【0062】更に、図4に示すように、他方の揺動片20
7には仮かしめ機構227の挾圧爪229,230によってクラン
プバンド22の舌片22cが所定角度まで折り曲げられ
ているかどうかを検出する仮かしめ検出機構247が設け
られている。
【0063】即ち、他方の揺動片207にはL時形状をな
す検出レバー248が枢軸249によって回動自在に取付けら
れると共に揺動片207との間に張設された引張ばね249に
よって図4において反時計回り方向に付勢支持されてい
る。そして、この検出レバー248の先端部はクランプバ
ンド22の折り曲げる前の舌片22cの幅よりも細く形
成されて防塵ブーツ15に遊嵌されたクランプバンド2
2の外周辺に延出されており、一方、検出レバー248の
基端部は揺動片207に取付けられた検出センサ250に近接
している。
【0064】従って、ドライブシャフト11と共にクラ
ンプバンド22が図4において反時計回り方向に回転し
てその舌片22cがほぼ180度回転した位置くると、
この舌片22cが所定角度折り曲げられた状態であれ
ば、この折り曲げられた舌片22cが検出レバー248の
先端部に当接してこの検出レバー248が図4において時
計回り方向に回動させられることで、これを検出センサ
250が検出する。ところが、クランプバンド22の舌片
22cが所定角度折り曲げられていなければ、舌片22
cは検出レバー248の先端部に当接せずに通過してしま
い、検出レバー248を回動しないので、検出センサ250は
作動せずにクランプバンド22の舌片22cが所定角度
まで折り曲げられていないことを検出することができ
る。
【0065】ここで、上述したクランプバンドの締付装
置39の作動について説明する。まず、図18乃至図2
0に示すように、第1搬送装置33によって所定の位置
に搬送されたドライブシャフト11はすでに防塵ブーツ
14,15及びクランプバンド21,22が装着されて
おり、所定の位置で昇降装置61によって搬送ラインか
ら作業高さまで上昇させられ、保持装置62によってそ
の高さ位置で保持される。即ち、昇降装置61におい
て、長短のドライブシャフト11に合わせて各シリンダ
64,65を選択的に作動し、プレート66,67の支
持片68,69を上昇させてドライブシャフト11を持
ち上げる。そして、保持装置62において、上昇位置に
あるドライブシャフト11に対して各シリンダ74,7
5を作動して両側の移動テーブル72,73を互いに接
近する方向に移動する。すると、各移動テーブル72,
73の保持軸78,79がドライブシャフト11の軸方
向端面を挾持すると共にセンタリングする。なお、各保
持軸78,79はモータ80によって保持したドライブ
シャフト11と共に一体となって周方向に回転できるよ
うになっている。そして、この保持装置62がドライブ
シャフト11を保持すると、昇降装置61のプレート6
6,67は下降して退避する。
【0066】次に、この保持装置62がドライブシャフ
ト11を保持した状態で、バンド固定装置82,83,
84によってすでに装着されている防塵ブーツ14,1
5のクランプバンド21,22を締め付けてこの防塵ブ
ーツ14,15をドライブシャフト11の各小径部14
a,14bに固定する。この場合、ドライブシャフト1
1に装着された防塵ブーツ14,15が樹脂製のブーツ
14であるか、ゴム製のブーツ15であるかで使用する
バンド固定装置82,83,84が異なるものであり、
選択的に使用している。本実施例では、ドライブシャフ
ト11の右軸端側に装着された防塵ブーツが樹脂製の防
塵ブーツ14であって、バンド固定装置82によってク
ランプバンド21を締め付けてこの防塵ブーツ14をド
ライブシャフト11に固定する場合と、ドライブシャフ
ト11の右軸端側に装着された防塵ブーツがゴム製の防
塵ブーツ15であって、バンド固定装置83によってク
ランプバンド22を締め付けてこの防塵ブーツ15をド
ライブシャフト11に固定する場合について説明する。
【0067】図1に示すように、所定の高さ位置に保持
されたドライブシャフト11において、このドライブシ
ャフト11の右軸端側に装着された防塵ブーツが樹脂製
の防塵ブーツ14であった場合には、サーボモータ99
を駆動して移動体95をガイドレール92,93,94
に沿って移動し、バンド固定装置82をドライブシャフ
ト11に装着された防塵ブーツ14よりも図1において
左方に位置させる。ここで、図3に示すように、エアシ
リンダ105を作動して垂直移動板104を下方移動し、軸方
向位置決め板110の案内切欠122内にドライブシャフト1
1が入り込む位置で停止する。
【0068】そして、再び、サーボモータ99を駆動し
て移動体95と共にバンド固定装置82を防塵ブーツ1
4に接近する方向( 図1において右方) に移動する。す
ると、図5乃至図7に示すように、このバンド固定装置
82と共に軸方向位置決め板110が同方向(図7におい
て上方向)に移動し、この軸方向位置決め板110の突起
部123が防塵ブーツ14の小径部14aの端面に当接し
て停止、即ち、下部ブラケット108に対して軸方向位置
決め板110が相対移動すると、検出センサ120,121は対
応するドグ118,119との位置関係がずれることでこの両
者の相対移動を検出する。この検出センサ120,121は検
出結果をサーボモータ98に出力してその駆動を停止
し、バンド固定装置82を停止することで、クランプバ
ンド21に対するバンド固定装置82の軸方向の位置決
めが完了する。
【0069】バンド固定装置82が軸方向に位置決めさ
れると、この状態で保持装置62に保持されたドライブ
シャフト11をモータ80(図18参照)によって回転
し、このドライブシャフト11と共に防塵ブーツ14を
回転すると、防塵ブーツ14の小径部14aに遊嵌され
たクランプバンド21も回転する。光電センサ125,126
はクランプバンド21が回転することで、上方に移動し
た突出部21dを検出する。この光電センサ125,126は
検出結果をモータ80に出力してその駆動を停止し、こ
のドライブシャフト11(クランプバンド21)の移動
を停止することで、バンド固定装置82に対するクラン
プバンド21の周方向の仮位置決めが完了する。
【0070】続いて、クランプバンド21が周方向に仮
位置決めされると、このクランプバンド21の周方向の
本位置決めと挾圧変形を連続して行う。即ち、図3及び
図7に示すように、エアシリンダ133のピストンの下側
の部屋に高圧エアが供給されてロードセル145及び油圧
シリンダ146、一対の挾圧爪150等が上昇位置(図3図示
の位置)にあり、且つ、油圧シリンダ146が非駆動状態
で一対の挾圧爪150が開放している状態から、エアシリ
ンダ133内のエアを低圧エアに切り換えると、ロードセ
ル145及び油圧シリンダ146と共に一対の挾圧爪150がそ
の自重によってゆっくりと下降してくる。そして、開放
している各挾圧爪150の爪部152がクランプバンド21の
突出部21dの両側の外周面に当接すると、検出センサ
138,139はドグ135,136を検出し、再び、エアシリンダ
133内を高圧エアに切り換えて下降を停止し、挾圧爪150
の爪部152がクランプバンド21の外周面に当接した位
置にて保持する。
【0071】この状態で油圧シリンダ146を駆動して駆
動ロッド147及び駆動ブロック148を介して爪作動片149
を下降すると、一対の挾圧爪150は圧縮ばね153に抗して
互いに回動し、各爪部152が接近してクランプバンド2
1の突出部21dを挾圧することができる。このとき、
一対の挾圧爪150が開放した状態からゆっくりと閉じる
ことで、クランプバンド21は若干周方向に回動してそ
の突出部21dが挾圧爪150と正対する位置、即ち、中
央部にセンタリングされて位置決めされることとなり、
クランプバンド21の突出部21dの周方向の本位置決
めが正確に行われる。そして、油圧シリンダ146を更に
駆動して爪作動片149を下降することで一対の挾圧爪150
を閉じていくと、この一対の挾圧爪150の爪部152がクラ
ンプバンド21の突出部21dを挾圧変形させること
で、クランプバンド21の内径を縮小させ、このクラン
プバンド21を防塵ブーツ14の小径部14aに固定す
る。
【0072】このとき、ロードセル145は一対の挾圧爪1
50に作用する反力を検出し、所定の検出荷重を検出した
ときに油圧シリンダ146の駆動を停止して作業の完了を
認識し、逆転駆動することで一対の挾圧爪150を開放す
るようになっており、この挾圧爪150には多大な荷重が
作用せず、円滑な作動が可能となる。
【0073】更に、クランプバンド21の突出部21d
を挾圧変形するときに、一対の挾圧爪150の爪部152がク
ランプバンド21の外周面に当接した状態でこの挾圧爪
150を閉止駆動すると、この挾圧爪150はクランプバンド
21の突出部21dをセンタリングしながら挾圧する
が、エアシリンダ133の他方の部屋は大気開口している
ため、一対の挾圧爪150等はエアシリンダ133への加圧状
態にかかわらず上方に退避移動することができ、挾圧爪
150はクランプバンド21の外周面に沿って上方に移動
して挾圧爪150並びにクランプバンド21に無理な荷重
が作用することはない。
【0074】また、一対の挾圧爪150がクランプバンド
21の突出部21dを本位置決めするときに、このクラ
ンプバンド21は防塵ブーツ14の小径部14aに遊嵌
しているものの、両者の摩擦抵抗によってその突出部2
1dが確実に中央位置にセンタリングされない場合があ
る。しかし、一対の挾圧爪150等が装着された部分は水
平軸140によりクランプバンド21の突出部21dの位
置に合わせて水平揺動自在であり、クランプバンド21
の突出部21dの位置に合わせて一対の挾圧爪150を移
動することで、クランプバンド21の突出部21dは一
対の挾圧爪150がにより確実に挾圧することができる。
【0075】このようにしてクランプバンド21の突出
部21dの位置決めと変形固定を連続して行うことがで
きる。そして、クランプバンド21の固定作業の完了
後、バンド固定装置82を上方に退避し、昇降装置61
を作動してドライブシャフト11を支持してから保持装
置62によるドライブシャフト11の保持を解除し、こ
のドライブシャフト11は第1搬送装置33によって次
の作業工程に移送される。
【0076】また、図1に示すように、所定の高さ位置
に保持されたドライブシャフト11において、このドラ
イブシャフト11の右軸端側に装着された防塵ブーツが
ゴム製の防塵ブーツ15であった場合には、サーボモー
タ101を駆動して移動体96をガイドレール92,9
3,94に沿って移動し、バンド固定装置83をドライ
ブシャフト11に装着された防塵ブーツ15よりも図1
において左方に位置させる。ここで、図4に示すよう
に、エアシリンダ165を作動して垂直移動板164を下方移
動し、軸方向位置決め板170の案内切欠181内にドライブ
シャフト11が入り込む位置で停止する。
【0077】そして、再び、サーボモータ101を駆動し
て移動体96と共にバンド固定装置83を防塵ブーツ1
5に接近する方向( 図1において右方) に移動する。す
ると、図10及び図11に示すように、このバンド固定
装置83と共に軸方向位置決め板170が同方向(図11
において上方向)に移動し、この軸方向位置決め板170
の端面が防塵ブーツ15の小径部15aの端面に当接し
て停止、即ち、側部ブラケット168に対して軸方向位置
決め板170が相対移動すると、検出センサ179,180は対
応するドグ178との位置関係がずれることでこの両者の
相対移動を検出する。この検出センサ179,180は検出結
果をサーボモータ98に出力してその駆動を停止し、バ
ンド固定装置83を停止することで、クランプバンド2
2に対するバンド固定装置83の軸方向の位置決めが完
了する。
【0078】バンド固定装置83が軸方向に位置決めさ
れると、図4及び図12に示すように、この状態で保持
装置62に保持されたドライブシャフト11をモータ8
0(図18参照)によって図12において時計回り方向
に回転し、このドライブシャフト11と共に防塵ブーツ
15を回転すると、防塵ブーツ15の小径部15aに遊
嵌されたクランプバンド22も回転する。一方、油圧シ
リンダ184を駆動して駆動ロッド185を下方に移動するこ
とで、周方向位置決め片189を所定の下降位置に予め保
持しておく。すると、防塵ブーツ15と共に回転移動す
るクランプバンド22の固定片22cが周方向位置決め
片189の先端部に当接し、この周方向位置決め片189を作
動させる。検出センサ192は周方向位置決め片189の作動
を検出し、この検出センサ192は検出結果をモータ80
に出力してその駆動を停止してドライブシャフト11
(クランプバンド22)の回転移動を停止することで、
バンド固定装置83に対するクランプバンド22の周方
向の位置決めが完了する。
【0079】続いてこの状態で、図4に示すように、油
圧シリンダ200を作動して駆動ロッド201を延出すると、
折曲レバー199が枢軸198を中心に図4において時計回り
方向に回動し、折曲ローラ202がクランプバンド22の
レバー22bを押し、このレバー22bをクランプバン
ド22に接触するまで折り曲げる。そして、油圧シリン
ダ218を作動して駆動ロッド219を延出すると、連結レバ
ー217,216を介して枢軸208及び揺動片206を図4におい
て反時計回り方向に、枢軸209及び揺動片207を図4にお
いて時計回り方向にそれぞれ回動し、これによって一対
の押えローラ210,211が互いに接近してクランプバンド
22を挾圧すると共に、折曲レバー199によって折り曲
げられたレバー22bを一方の薄い押えローラ210が押
さえる。
【0080】このように一対の押えローラ210,211がク
ランプバンド22及び折り曲げられたレバー22bをそ
の状態で保持すると、油圧シリンダ200によって折曲レ
バー199を前述とは逆に図4において反時計回り方向に
回動して元の位置に戻すと共に、油圧シリンダ184によ
って周方向位置決め片189を上昇位置に戻す。
【0081】ここで、図15に示すように、油圧シリン
ダ240を作動して駆動ロッド241を延出すると、作動レバ
ー238を介して作動片242が前進(図15において右方
向)し、各ローラ236,237を介して一対の挾圧レバー23
4,235をそれぞれ回動して挾圧爪229,230を閉じ、図1
6に詳細に示すように、位置決めされたクランプバンド
22の舌片22cをその間に折り曲げられたレバー22
bが位置した状態で挾圧し、舌片22cを所定角度折り
曲げる。従って、この折り曲げられてクランプバンド2
2に沿ったレバー22bは同様に折り曲げられた舌片2
2cにより元の位置に戻ることはなく、その折り曲げ位
置に保持される。このとき、舌片22cの間には押えロ
ーラ210が位置してレバー22bを押さえているが、こ
の押えローラ210の板厚は十分に薄いため、この押えロ
ーラ210に挾圧爪229,230が接触することはない。
【0082】そして、舌片22cが仮曲げされてレバー
22bがクランプバンド22に沿った状態で保持される
と、ドライブシャフト11をモータ80によって図4に
おいて反時計回り方向に回転することで、クランプバン
ド22も同方向に回転する。すると、所定角度折り曲げ
られたクランプバンド22の舌片22cはほぼ180度
回転した位置にて他方の厚い押えローラ211によって押
圧され、この押えローラ211は舌片22cをレバー22
bがクランプバンド22の外周部に密着保持するまで折
り曲げてかしめる。
【0083】このとき、クランプバンド22の舌片22
cがほぼ180度回転した位置にて、この舌片22cが
所定角度折り曲げられていれば、この折り曲げられた舌
片22cは検出レバー248の先端部に当接してこの検出
レバー248を図4において時計回り方向に回動させるこ
とで、検出センサ250がこれを検出する。ところが、ク
ランプバンド22の舌片22cが所定角度折り曲げられ
ていなければ、舌片22cは検出レバー248の先端部に
当接せずに通過してしまい、検出レバー248を回動しな
いので、検出センサ250は作動せずにクランプバンド2
2の舌片22cが所定角度まで折り曲げられていないこ
とを検出し、一対の挾圧爪229,230の破損や故障等の発
生をすばやく検出すると共に、クランプバンド22のか
しめ不良を判別する。
【0084】このようにしてクランプバンド22の位置
決めとレバー21bの折り曲げ及び舌片22c押圧変形
を連続して行うことができる。そして、クランプバンド
22の固定作業の完了後、バンド固定装置83を上方に
退避し、昇降装置61を作動してドライブシャフト11
を支持してから保持装置62によるドライブシャフト1
1の保持を解除し、このドライブシャフト11は第1搬
送装置33によって次の作業工程に移送される。
【0085】以上のように、本実施例にあっては、クラ
ンプバンドの締付装置39が樹脂ブーツ用のバンド固定
装置82とゴムブーツ用のバンド固定装置83,84を
有し、ドライブシャフト11に装着された防塵ブーツの
種類に合わせて選択的に使用するようになっている。そ
して、各バンド固定装置82,83,84において、ド
ライブシャフト11に装着された防塵ブーツ14,15
のクランプバンド21,22の位置に多少のばらつきが
あっても、軸方向及び周方向の位置決めを行うことで、
クランプバンド21,22を正確に位置決めすることが
でき、クランプバンド21,22を正しく固定すること
ができる。
【0086】なお、上述した実施例において、本発明の
クランプバンドの締付装置を、ドライブシャフト11に
装着される等速ジョイント12,13の防塵用ブーツ1
4,15を固定するための装置に適用し、ドライブシャ
フト11に装着された防塵用ブーツ14,15の小径部
14a,15aを締め付けて固定する小径クランプバン
ド21,22を締め付ける場合について説明したが、本
発明はこれらに限定されるものではなく、防塵用ブーツ
14,15の大径部14b,15bを締め付けて固定す
る小径クランプバンド23,24を締め付けるものにも
適用でき、また、防塵用ブーツ14,15に限らず、他
のカバーやホース等を固定するものに適用することがで
きる。
【0087】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のクランプバンドの締付装置によれば、保持
手段により取付軸部を保持した状態で移動手段により締
付装置本体を軸方向に移動して軸方向位置決め手段によ
りこの取付軸部に遊嵌されたクランプバンドに対する軸
方向における位置決めを行うと共に、回動手段により取
付軸部を周方向に回動して周方向位置決め手段により締
付装置本体に対するクランプバンドの突出部の位置決め
を行い、所定の位置に位置決めされたクランプバンドの
レバーをレバー折曲手段により折り曲げてクランプバン
ドの内径を縮小させた後、バンド押え手段の一対の押え
ローラによってこのクランプバンドをレバーが折り曲げ
られた状態で保持してクランプバンドの舌片をかしめ手
段によって折り曲げてレバーをクランプバンドの外周部
に沿わした状態で固定保持することでこのクランプバン
ドを取付軸部に固定するようにしたので、取付軸部に遊
嵌されたクランプバンドの装着位置に多少のばらつきが
あってもクランプバンドを正確に位置決めすることがで
き、クランプバンドを正しく固定することができる。そ
の結果、作業性の向上を図ると共に作業の信頼性の向上
を図ることができる。
【0088】また、本発明のクランプバンドの締付装置
によれば、軸方向位置決め手段が締付装置本体の移動方
向と同方向に沿って移動自在に支持されると共に取付軸
部に遊嵌されたクランプバンドの端面に当接して移動さ
れる軸方向位置決め部材とその軸方向位置決め部材の位
置を検出する検出センサと検出センサの出力に基づいて
締付装置本体の移動を停止する停止手段とを有している
ので、クランプバンドに対する締付装置本体の軸方向の
位置決めを簡単な構成で正確に行うことができる。
【0089】また、本発明のクランプバンドの締付装置
によれば、かしめ手段がレバー折曲手段によって折り曲
げられたクランプバンドのレバーの戻りが阻止可能な位
置までクランプバンドの舌片を折り曲げる仮かしめ手段
と仮かしめされたクランプバンドの舌片をクランプバン
ドのレバーがそのクランプバンドの外周部に密着するま
で折り曲げる本かしめ手段とを有し、仮かしめ手段を前
記クランプバンドの舌片を挾圧変形させる一対の挾圧爪
とし、本かしめ手段を仮かしめされたクランプバンドの
舌片を押圧変形させる押圧ローラとしたので、クランプ
バンドの舌片の折り曲げを確実に行うことができる。
【0090】また、本発明のクランプバンドの締付装置
によれば、かしめ手段がレバー折曲手段によって折り曲
げられたクランプバンドのレバーの戻りが阻止可能な位
置までクランプバンドの舌片を挾圧変形させる一対の挾
圧爪と仮かしめされたクランプバンドの舌片をクランプ
バンドのレバーがそのクランプバンドの外周部に密着す
るまで押圧変形させる押圧ローラとを有し、バンド押え
手段の一方の押えローラが舌片を挾圧変形させる一対の
挾圧爪に接触せずにクランプバンドの折り曲げられたレ
バーを押える薄形押えローラとし、他方の押えローラが
舌片を押圧変形させる厚形押圧ローラとしたので、舌片
を押圧変形させる押圧ローラとしてバンド押え手段の他
方の厚形押えローラを用いたことで、別途押圧ローラを
設けることなく、既存の構成で舌片を押圧変形を確実に
行うことができる。
【0091】また、本発明のクランプバンドの締付装置
によれば、かしめ手段がクランプバンドの舌片が折り曲
げられたクランプバンドのレバーの戻りを阻止可能な位
置まで仮かしめ手段によって折り曲げられているかどう
かを検出する仮かしめ検出手段を有しているので、仮か
しめ手段としての一対の挾圧爪の破損や故障等の発生を
すばやく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクランプバンドの締付
装置におけるバンド固定装置全体の正面図である。
【図2】バンド固定装置全体の平面図である。
【図3】樹脂ブーツ用バンド固定装置の側面図である。
【図4】本実施例のゴムブーツ用バンド固定装置の側面
図である。
【図5】樹脂ブーツ用バンド固定装置の要部詳細図であ
る。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図5のVII−VII断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII断面図である。
【図9】図3のIX−IX断面図である。
【図10】図4のX−X断面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】図10のXII−XII断面図である。
【図13】図4のXIII−XIII断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面図である。
【図15】図4のXV−XV断面図である。
【図16】図15のXVI部の拡大図である。
【図17】本実施例のクランプバンドの締付装置を含む
ドライブシャフトの組付ラインを表す平面図である。
【図18】クランプバンドの締付装置の正面図である。
【図19】クランプバンドの締付装置の平面図である。
【図20】クランプバンドの締付装置の側面図である。
【図21】車両のフロントアクスルを表す一部切欠斜視
図である。
【図22】等速ジョイント及び防塵用ブーツが固定され
たドライブシャフトの断面図である。
【図23】ドライブシャフトに装着される樹脂製の防塵
用ブーツの締付状態を表す斜視図である。
【図24】ドライブシャフトに装着されるゴム製の防塵
用ブーツの締付状態を表す斜視図である。
【図25】従来のクランプバンドの締付方法を表す概略
図である。
【符号の説明】
11 ドライブシャフト 12,13 等速ジョイント 14,15 防塵ブーツ 14a,15a 小径部 21,22 クランプバンド 39 クランプバンドの締付装置 61 昇降装置 62 保持装置 80 モータ(回動手段) 82 樹脂ブーツ用バンド固定装置 83,84 ゴムブーツ用バンド固定装置 98,100 サーボモータ( 移動手段) 109 軸方向位置決め機構 110 軸方向位置決め板 120 ,121 検出センサ 124 周方向位置決め機構 125 ,126 光電センサ 127 爪機構 133 エアシリンダ 145 ロードセル 146 油圧シリンダ 150 挾圧爪 169 軸方向位置決め機構 170 軸方向位置決め板 179 ,180 検出センサ 182 周方向位置決め機構 189 周方向位置決め片 197 レバー折曲機構 206 ,207 揺動片 210 薄形押えローラ 211 厚形押えローラ 212 バンド押え機構 213 かしめ機構 227 仮かしめ機構 228 本かしめ機構 229 ,230 挾圧爪 247 仮かしめ検出機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付軸部に遊嵌された環状をなすクラン
    プバンドの外方に突出したレバーを折り曲げて前記クラ
    ンプバンドの内径を縮小させた状態で前記クランプバン
    ドの外方に突出した舌片を折り曲げて前記レバーを固定
    保持することで前記取付軸部に固定するクランプバンド
    の締付装置において、前記取付軸部を保持する保持手段
    と、該保持手段によって保持された前記取付軸部を周方
    向に回動する回動手段と、前記取付軸部の軸方向に沿っ
    て移動自在に支持された締付装置本体と、該締付装置本
    体を軸方向に移動する移動手段と、該移動手段によって
    前記締付装置本体を軸方向に移動して前記取付軸部のク
    ランプバンドに対する軸方向における位置決めを行う軸
    方向位置決め手段と、前記回動手段によって前記取付軸
    部を周方向に回動して前記締付装置本体に対する前記ク
    ランプバンドのレバーあるいは舌片の位置決めを行う周
    方向位置決め手段と、前記軸方向位置決め手段並びに周
    方向位置決め手段によって所定の位置に位置決めされた
    前記クランプバンドのレバーを折り曲げることで該クラ
    ンプバンドを縮径させるレバー折曲手段と、前記クラン
    プバンドを前記レバーが折り曲げられた状態で保持する
    一対の押えローラを有するバンド押え手段と、前記クラ
    ンプバンドの舌片を折り曲げて前記レバーをクランプバ
    ンドの外周部に沿わした状態で固定保持するかしめ手段
    とを具えたことを特徴とするクランプバンドの締付装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクランプバンドの締付装
    置において、軸方向位置決め手段は、締付装置本体に該
    締付装置本体の移動方向と同方向に沿って移動自在に支
    持されると共に取付軸部に遊嵌されたクランプバンドの
    端面に当接して移動される軸方向位置決め部材と、該軸
    方向位置決め部材の位置を検出する検出センサと、該検
    出センサの出力に基づいて前記締付装置本体の移動を停
    止する停止手段とを有することを特徴とするクランプバ
    ンドの締付装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクランプバンドの締付装
    置において、かしめ手段は、レバー折曲手段によって折
    り曲げられたクランプバンドのレバーの戻りが阻止可能
    な位置までクランプバンドの舌片を折り曲げる仮かしめ
    手段と、該仮かしめされた前記クランプバンドの舌片を
    前記クランプバンドのレバーが該クランプバンドの外周
    部に密着するまで折り曲げる本かしめ手段とを有し、前
    記仮かしめ手段は前記クランプバンドの舌片を挾圧変形
    させる一対の挾圧爪であり、一方、前記本かしめ手段は
    仮かしめされた前記クランプバンドの舌片を押圧変形さ
    せる押圧ローラであることを特徴とするクランプバンド
    の締付装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のクランプバンドの締付装
    置において、かしめ手段は、レバー折曲手段によって折
    り曲げられたクランプバンドのレバーの戻りが阻止可能
    な位置までクランプバンドの舌片を挾圧変形させる一対
    の挾圧爪と、該仮かしめされた前記クランプバンドの舌
    片を前記クランプバンドのレバーが該クランプバンドの
    外周部に密着するまで押圧変形させる押圧ローラとを有
    し、バンド押え手段の一対の押えローラは、一方が前記
    舌片を挾圧変形させる一対の挾圧爪に接触せずに前記ク
    ランプバンドの折り曲げられたレバーを押える薄形押え
    ローラであり、他方が前記舌片を押圧変形させる厚形押
    圧ローラであることを特徴とするクランプバンドの締付
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のクランプバンドの締付装
    置において、かしめ手段は、クランプバンドの舌片が折
    り曲げられたクランプバンドのレバーの戻りを阻止可能
    な位置まで仮かしめ手段によって折り曲げられているか
    どうかを検出する仮かしめ検出手段を有することを特徴
    とするクランプバンドの締付装置。
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