JP3340622B2 - 電動パワースライドドア装置 - Google Patents

電動パワースライドドア装置

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JP3340622B2 JP14632296A JP14632296A JP3340622B2 JP 3340622 B2 JP3340622 B2 JP 3340622B2 JP 14632296 A JP14632296 A JP 14632296A JP 14632296 A JP14632296 A JP 14632296A JP 3340622 B2 JP3340622 B2 JP 3340622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の電動パワー
スライドドア装置に係り、特にドア開閉の際に人間の操
作力に応じて電動機の補助力を作用させ、自然なドア開
閉を行う電動パワースライドドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワースライドドア装置に
は、特開平6−227252号公報に開示されているよ
うに、結合手段、意志検出手段、開閉位置検出手段およ
び制御手段を備え、意志検出手段により人間がスライド
ドアの開閉を自動または手動で行うかを検出し、結合手
段をオンまたはオフに設定してスライドドアの自動開閉
または手動開閉を実行するように構成されたものがあ
る。
【0003】また、開閉位置検出手段が自動または手動
に拘らずスライドドアの開閉位置を常に監視するので、
スライドドアの開閉を手動から自動に切り替えても、開
閉位置に基づいて自動開閉状態にスムーズに移行させる
ことができる。
【0004】特開平6−328940号公報に開示され
ている電動パワースライドドア装置は、操作力検出手
段、速度検出手段、ドア位置検出手段等のセンサ、およ
び制御手段を備え、操作力検出手段がスライドドアに加
えられる人間の開閉操作力を検出し、検出した開閉操作
力に応じてアシスト力を調節するように構成されてい
る。
【0005】また、速度検出手段がスライドドアの開閉
速度を検出し、開閉速度に応じてアシスト力を調節した
り、ドア位置検出手段がスライドドアの所定位置を検出
すると、アシスト力を増加させるように構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−22725
2号公報の電動パワースライドドア装置は、自動開閉と
手動開閉のいずれか一方に切り替えて機能するため、自
動開閉にするとスライドドアが全開状態あるいは全閉状
態になるため、アシスト力を付与された状態でスライド
ドアを少しだけ開閉したい、またはスライドドアをゆっ
くり開閉したい等の必要性あるいは要望があっても対応
できなく、スライドドアの開閉が人間の感性に合わず不
自然になってしまう課題がある。
【0007】特開平6−328940号公報の電動パワ
ースライドドア装置は、スライドドアに加えられる人間
の操作力を操作力検出手段で検出し、この操作力に応じ
てアシスト力を付与することができるが、基本的に操作
力検出手段から操作力が検出されるとアシスト力を発生
する構成のため、例えば操作力検出手段を構成するセン
サが故障して操作力を検出した状態になると、人間がス
ライドドアの操作をしていないにも拘らずアシスト力が
付与されて自動的にスライドドアが開閉してしまう課題
がある。
【0008】このような操作力検出手段(センサ)の故
障による現象を未然に防ぐためには、センサの故障判定
をハードウェアまたはソフトウェアで行う必要があり、
複雑な処理やハードウェアの追加が必要となって装置構
成が複雑になったり、コストアップを招く課題がある。
【0009】また、従来の電動パワースライドドア装置
は、スライドドアの開閉を行う人間によって操作力が大
き過ぎてスライドドアの開閉速度が必要以上に速くなる
現象や、スライドドアの開閉中にドアから手を離した場
合の挙動に対応できない課題があり、人間の感性に合っ
た自然なドア開閉への要望を満たす必要がある。
【0010】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はドア開閉の操作をアシスト
し、人間の感性に合った自然なドア開閉を実現すること
ができる電動パワースライドドア装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る電動パワースライドドア装置は、車両の
ドアの移動速度を検出して速度信号を発生する速度セン
サを設け、制御手段に、トルク信号に対応した目標電流
信号を発生する目標電流信号設定手段と、速度センサが
検出した速度信号を微分演算する加速度演算手段と、加
速度演算手段が演算した加速度信号に対応した加速度係
数を出力する加速度係数発生手段と、速度信号に対応し
た速度係数を出力する速度係数発生手段と、加速度係数
および速度係数目標電流信号に乗算して補正信号を出
力する補正手段と、補正手段からの補正信号に基づいて
制御信号を生成し、電動機駆動手段に制御信号を供給す
駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項1に係る電動パワースライドドア装
置は、トルク信号に対応した目標電流信号、加速度信号
に対応した加速度係数、および速度信号に対応した速度
係数に対応した補正信号を発生し、補正信号に基づいて
電動機を駆動してアシスト力(開閉補助力)を発生する
ことができる。
【0013】請求項2に係る電動パワースライドドア装
置の補正手段は、目標電流信号、加速度係数および速度
係数が同時に供給された場合にのみ補正信号を出力する
ことを特徴とする。
【0014】請求項2に係る補正手段は、目標電流信
号、加速度係数および速度係数が同時に供給された場合
にのみ補正信号を出力するよう構成したので、目標電流
信号、加速度係数または速度係数のいずれかが供給され
ない場合には、補正信号が出力されず、アシスト力を禁
止することができる。
【0015】請求項3に係る電動パワースライドドア装
置の加速度係数発生手段および速度係数発生手段は、そ
れぞれ加速度信号および速度信号の増加に応じて減少す
る加速度係数および速度係数を出力することを特徴とす
る。
【0016】請求項3に係る加速度係数発生手段および
速度係数発生手段は、それぞれ加速度信号および速度信
号の増加に応じて減少する加速度係数および速度係数を
出力するので、ドアを大きな力で操作したり、急激に変
化する力で操作してもアシスト力を抑えてドアの速度を
制限することができる。
【0017】請求項4に係る電動パワースライドドア装
置の加速度係数発生手段および速度係数発生手段は、比
較手段を備え、それぞれ加速度信号および速度信号が所
定値以下の場合には、加速度係数および速度係数を0に
設定することを特徴とする。
【0018】請求項4に係る加速度係数発生手段および
速度係数発生手段は、比較手段を備え、それぞれ加速度
信号および速度信号が所定値以下の場合には、加速度係
数および速度係数を0に設定するので、ドアの開け初め
に際し、ドアを操作してドアが確実に動き始めた状態で
アシスト力を作用させることができる。
【0019】請求項5に係る電動パワースライドドア装
置は、車両のドアの移動速度を検出して速度信号を発生
する速度センサを設け、制御手段に、トルク信号に対応
した目標電流信号を発生する目標電流信号設定手段と、
速度信号が所定値以下では正の速度係数を出力し、速度
信号が所定値を超える場合には負の速度係数を出力する
駆動/制動速度係数発生手段と、速度係数目標電流信
に乗算して補正信号を出力する補正手段と、補正手段
からの補正信号に基づいて制御信号を生成し、電動機駆
動手段に制御信号を供給する駆動制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0020】請求項5に係る電動パワースライドドア装
置は、速度信号が所定値以下では正の速度係数を出力
し、速度信号が所定値を超える場合には負の速度係数を
出力する駆動/制動速度係数発生手段を備えたので、ド
ア速度が所定値を超えると電動機をアシスト方向と反対
方向に駆動してドア速度に制動をかけることができる。
【0021】請求項6に係る駆動/制動速度係数発生手
段は、速度信号に対応して正および負の速度係数を設定
した速度係数記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項6に係る駆動/制動速度係数発生手
段は、速度信号に対応して正および負の速度係数を設定
した速度係数記憶手段を備えたので、速度係数の設定を
変更するだけで、ドア速度の制動特性を任意に決定する
ことができる。
【0023】請求項7に係る電動パワースライドドア装
置は、車両のドアの移動速度を検出して速度信号を発生
する速度センサおよび車両のドアの開閉位置を検出する
位置センサを設け、制御手段に、トルク信号に対応した
目標電流信号を発生する目標電流信号設定手段と、速度
信号に対応した速度係数を出力する速度係数発生手段
と、速度係数目標電流信号に乗算して補正信号を出力
する補正手段と、この補正手段からの補正信号に基づい
て制御信号を生成し、電動機駆動手段に制御信号を供給
する駆動制御手段と、ドアが移動中にドアノブから手を
離した場合にドアの移動速度を制御する慣性速度制御手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項7に係る制御手段は、ドアが移動中
にドアノブから手を離した場合にドアの移動速度を制御
する慣性速度制御手段を備えたので、移動中のドアから
手を離して操作力をなくしても、ドアの速度状態に応じ
てドア開閉運動を継続することができる。
【0025】請求項8に係る電動パワースライドドア装
置の慣性速度制御手段は、慣性モードを判定する慣性モ
ード判定手段、慣性モードの目標速度に対応した標準電
流信号を発生する慣性目標電流信号発生手段、速度信号
と目標速度の偏差に対応した偏差電流信号を発生する偏
差電流信号発生手段、速度信号を0に減衰させるための
減衰電流信号を発生する減衰電流信号発生手段を備え、
トルク信号が0で、かつ速度信号が基準値を超える場合
には標準電流信号および偏差電流信号に基づいて電動機
を駆動するとともに、トルク信号が0で、かつ速度信号
が基準値以下の場合には減衰電流信号に基づいて電動機
を駆動することを特徴とする。
【0026】請求項8に係る慣性速度制御手段は、慣性
モード判定手段、慣性目標電流信号発生手段、偏差電流
信号発生手段、減衰電流信号発生手段を備えたので、ト
ルク信号が0で、かつ速度信号が基準値を超える場合に
は、初めに偏差電流信号、続いて標準電流信号に基づい
て電動機を駆動し、ドアを慣性運動させることができ
る。また、トルク信号が0で、かつ速度信号が基準値以
下の場合には、減衰電流信号に基づいて電動機を駆動
し、ドアを減衰運動させることができる。
【0027】請求項9に係る電動パワースライドドア装
置の慣性速度制御手段は、任意の速度信号をドアの1ポ
イントで基準速度に一致させるための一致電流信号を発
生する一致電流信号発生手段、基準速度以下の速度信号
の減衰を一定パターンに設定するための設定電流信号を
発生する設定電流信号発生手段を備え、トルク信号が0
で、かつ速度信号が基準値を超える場合には初めに一致
電流信号、続いて設定電流信号に基づいて電動機を駆動
することを特徴とする。
【0028】請求項9に係る慣性速度制御手段は、一致
電流信号発生手段、設定電流信号発生手段を備え、トル
ク信号が0で、かつ速度信号が基準値を超える場合に
は、速度信号に対応した一致電流信号に基づいて電動機
を駆動してドア開閉位置の所定のポイントで速度信号を
基準速度に一致させるとともに、所定のポイントからの
速度は設定電流信号に基づいて電動機を駆動して一定の
パターンに設定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1は請求項1〜請求項4
に係る電動パワースライドドア装置の全体機能ブロック
構成図である。なお、請求項1〜請求項4に係る電動パ
ワースライドドア装置は、スライドトアに作用する操作
力(トルク)、スライドドアの移動速度(速度信号)お
よびスライドドアの加速度(加速度信号)に基づいて電
動機を駆動し、電動機のアシスト力をスライドドアに付
与することにより、ドア開閉の操作をアシストし、人間
の感性に合った自然なドア開閉を実現するものである。
【0030】図1において、電動パワースライドドア装
置1は、図示しない車両のスライドドアのノブに加えら
れる操作力(トルク)を対応したアナログの電気的なト
ルク信号TSで検出するトルクセンサ2と、スライドド
アの移動速度をパルス状の電気的な速度信号VDで検出
する速度センサ3と、装置全体の動作を制御する制御手
段4と、制御手段4からの制御信号VOに基づいて電動
機6を駆動する電動機駆動手段5と、ドアに開閉補助力
(アシスト力)を作用する電動機6と、この電動機6に
流れる電動機電流IMを検出し、対応した電動機電流信
号IMOに変換する電動機電流検出手段7とを備える。
【0031】トルクセンサ2は、例えばポテンショメー
タで構成し、ドアノブに加えられる操作力を対応する電
圧で検出し、アナログの電気的なトルク信号TSを制御
手段4に供給する。
【0032】速度センサ3は、例えばエンコーダで構成
し、電動機6の回転数を電気的パルスで検出し、速度信
号VDを制御手段4に供給する。
【0033】制御手段4は、マイクロプロセッサを基本
に各種演算手段、処理手段、メモリ等で構成し、目標電
流信号設定手段11、加速度演算手段12、加速度係数
発生手段13、速度係数発生手段14、補正手段15、
偏差演算手段16、駆動制御手段17を備える。
【0034】目標電流信号設定手段11はROM等のメ
モリを備え、予め設計値または実験値に基づいて図3に
示すトルク信号TS−目標電流信号IMSのデータテーブ
ルを記憶しておき、トルクセンサ2から供給されるアナ
ログの電気的なトルク信号TSを図示しないA/D変換
器でディジタル値に変換したトルク信号TSに対応した
目標電流信号IMSを読み出し、目標電流信号IMSを補正
手段15に供給する。
【0035】目標電流信号IMSは電動機6を駆動するた
めのトルク信号TSに対応した信号であり、図3に示す
ようにトルク信号TSの増加につれてリニアに増大し、
トルク信号TSが所定値以上では一定値に飽和する特性
に設定する。
【0036】加速度演算手段12は微分演算機能を有
し、速度センサ3から供給される速度信号VDに対応し
たディジタル値VDを微分演算し、加速度信号ASを加速
度係数発生手段13に提供する。このように、加速度演
算手段12はドア速度からドア加速度を演算で算出する
ことができる。
【0037】加速度係数発生手段13はROM等のメモ
リで構成し、予め設計値または実験値に基づいて図4に
示す加速度信号AS−加速度係数KAのデータテーブルを
記憶しておき、加速度演算手段12から提供される加速
度信号ASに対応した加速度係数KAを読み出し、加速度
係数KAを補正手段15に供給する。
【0038】加速度係数KAは、図4に示すように0か
ら1の範囲の係数を設定し、加速度信号ASが0から所
定値までは係数1(KA=1)、所定値以上では加速度
信号A Sの増加に応じて係数1から減少させて係数0
(KA=0)となるよう設定する。
【0039】速度係数発生手段14は、加速度係数発生
手段13と同様にROM等のメモリで構成し、予め設計
値または実験値に基づいて図4に示す速度信号VD−速
度係数KVのデータテーブルを記憶しておき、速度セン
サ3から供給される速度信号VDに対応したディジタル
値の速度信号VDに対応した速度係数KVを読み出し、速
度係数KVを補正手段15に供給する。
【0040】速度係数KVは、図4に示すように0から
1の範囲の係数を設定し、速度信号VDが0から所定値
までは係数1(KV=1)、所定値以上では速度信号VD
の増加に応じて係数1から減少して係数0(KV=0)
となるよう設定する。
【0041】補正手段15は、目標電流信号設定手段1
1から供給される目標電流信号IMSを、加速度係数発生
手段13から提供される加速度係数KAおよび速度係数
発生手段14から提供される速度係数KVで減衰補正
し、補正信号IMCを偏差演算手段16に供給する。
【0042】図2はこの発明に係る補正手段の一実施例
構成図である。図2において、補正手段15は、乗算手
段18、乗算手段19を備え、乗算手段18で目標電流
信号IMSと速度係数KVの乗算(KV*IMS)を実行し、
続いて乗算手段19で乗算手段18の乗算結果(KV
MS)と加速度係数KAの乗算(KV*KA*IMS)を実
行し、補正信号IMC(=KV*KA*IMS)を偏差演算手
段16に供給する。
【0043】速度係数KVおよび加速度係数KAは、図4
に示すようにそれぞれ1より小さな値なので、目標電流
信号IMSを速度信号VDおよび加速度信号ASの増加に伴
って減少補正した補正信号IMC(≦IMS)を発生するこ
とができる。
【0044】また、補正信号IMC(=KV*KA*IMS
は、目標電流信号IMS、速度信号係数KVおよび加速度
係数KAが全て同時に有限値(IMS>0、KV>0、KA
>0)で供給された場合にのみ、有限値の出力IMC(>
0)を発生する。なお、目標電流信号IMSが有限値であ
っても、速度信号VDまたは加速度信号ASのいずれか一
方が0の場合には0となって出力が禁止される。したが
って、補正信号IMCは、目標電流信号IMSが有限値(I
MS>0)であっても、速度信号係数KVまたは加速度係
数KAのいづれか一方が0である場合(KV=0、または
A=0)には、出力が0(IMC=0)になって禁止さ
れる。
【0045】図5はこの発明に係る速度係数発生手段の
一実施例ブロック構成図である。図5において、速度係
数発生手段14は、比較手段14A、アクセス手段14
B、係数記憶手段14Cを備える。
【0046】比較手段14Aは、定電圧素子ZD1を基
準値VKとした演算増幅器OP1で形成したコンパレー
タで構成し、速度信号VDが基準値VKを超える(VD
K)場合には、速度信号VDと基準値VKとの偏差(VD
−VK)に対応した比較信号VDOをアクセス手段14B
に供給する。一方、速度信号VDが基準値VK以下(VD
≦VK)の場合には、0値の比較信号VDOをアクセス手
段14Bに供給する。
【0047】アクセス手段14Bは、比較手段14Aか
ら供給される比較信号VDOに基づいて係数記憶手段14
Cをアクセスし、係数記憶手段14Cから比較信号VDO
に対応して予め設定してある速度係数KVを読み出して
出力する。
【0048】係数記憶手段14CはROM等のメモリで
構成し、図4に示す速度信号VD−速度係数KV特性のデ
ータテーブルが設定される。
【0049】図5に示す速度係数発生手段14の速度係
数KVは、速度信号VDが基準値VKを超える(VD
K)場合の比較信号VDOを速度信号VDとなるよう比較
手段14Aのゲイン(−R2/R1)を設定すると、図
6の速度信号VD−速度係数K特性図に示すような、
速度信号Vが基準値VKまでは速度係数KVが0の不感
帯を持たせることができる。
【0050】図5に示す速度係数発生手段14と同一構
成の加速度係数発生手段13を構成し、基準値AKを設
定することにより、図6に示す加速度信号AS−加速度
係数KA特性が得られる。
【0051】偏差演算手段16は減算手段で構成し、補
正手段15から供給される補正信号IMC(=KV*KA
MS)と、電動機電流検出手段7から供給される電動機
電流信号IMOとの偏差ΔI(=IMC−IMO)を演算し、
偏差信号ΔIを駆動制御手段17に提供する。
【0052】駆動制御手段17は、PID(比例・積分
・微分)コントローラ、PWM(パルス幅変調)の制御
信号発生手段等を備え、偏差演算手段16から供給され
る偏差信号ΔI(=IMC−IMO)にP(比例)制御、I
(積分)制御およびD(微分)制御を施した後、偏差信
号ΔIに対応したPWMの制御信号VOを電動機駆動手
段5に供給する。なお、駆動制御手段17は、電動機電
流信号IMOを補正信号IMCに等しくするため、偏差信号
ΔI(=IMC−IMO)を速やかに0(IMC=IMO)にな
るよう制御する。
【0053】電動機駆動手段5は、例えば4個のパワー
電界効果トランジスタ(FET)で形成したブリッジ回
路で構成し、対角線上に配置された2個1組のパワー電
界効果トランジスタ(FET)を、一方の組はオン信号
とPWM信号で駆動し、他方の組はオフ信号で禁止する
ことにより、電動機6を偏差信号ΔIに対応した電動機
電流IMで駆動する。
【0054】電動機電流検出手段7は、電動機6に流れ
る電動機電流IMを検出して対応したディジタルの電動
機電流信号IMOに変換し、電動機電流信号IMOを偏差演
算手段16にフィードバック(負帰還)するよう構成す
る。
【0055】電動機電流信号IMOと補正信号IMCとが等
しくなり、偏差信号ΔIが0になった時点で電動機6は
設定された電動機電流IMで駆動されていることにな
る。
【0056】このように、請求項1に係る電動パワース
ライドドア装置1は、トルク信号TSに対応した目標電
流信号IMS、加速度信号ASに対応した加速度係数KA
および速度信号VDに対応した速度係数KVに対応した補
正信号IMCを発生し、補正信号IMCに基づいて電動機6
を駆動してアシスト力を発生することができる。
【0057】また、請求項2に係る補正手段15は、目
標電流信号IMS、加速度係数KAおよび速度係数KVが同
時に供給された場合にのみ補正信号IMCを出力するよう
構成したので、目標電流信号IMS、加速度係数KAまた
は速度係数KVのいずれかが供給されない場合には、補
正信号IMCが出力されず、アシスト力を禁止することが
できる。
【0058】さらに、請求項3に係る加速度係数発生手
段13および速度係数発生手段14は、それぞれ加速度
信号ASおよび速度信号VDの増加に応じて減少する加速
度係数KAおよび速度係数KVを出力するので、ドアを大
きな力で操作したり、急激に変化する力で操作してもア
シスト力を抑えてドアの速度を制限することができる。
【0059】また、請求項4に係る加速度係数発生手段
13および速度係数発生手段14は、比較手段14Aを
備え、それぞれ加速度信号ASおよび速度信号VDが所定
値以下の場合には、加速度係数KAおよび速度係数KV
0に設定するので、ドアの開け初めに際し、ドアを操作
してドアが確実に動き始めた状態でアシスト力を作用さ
せることができる。
【0060】図7は請求項5または請求項6に係る電動
パワースライドドア装置の全体機能ブロック構成図であ
る。なお、請求項5または請求項6に係る電動パワース
ライドドア装置は、ドアの開閉速度が大き過ぎる場合に
は、スライドドアにアシスト力を付与する電動機を反対
方向に回転させ、ドア速度に制動をかけて速度制限を行
うことによって自然なドア開閉を実現するものである。
【0061】図7において、電動パワースライドドア装
置21は、目標電流信号設定手段11、駆動/制動速度
係数発生手段23、補正手段15、偏差演算手段16、
駆動制御手段17からなる制御手段22を備える。
【0062】なお、トルクセンサ2、速度センサ3、電
動機駆動手段5、電動機電流検出手段7は図1に示すも
のと同じ構成、作用を有するので個々の説明は省略す
る。また、制御手段22を構成する目標電流信号設定手
段11、偏差演算手段16および駆動制御手段17も図
1に示す制御手段4のものと同じ構成、作用を有するの
で個々の説明は省略する。
【0063】駆動/制動速度係数発生手段23はROM
等のメモリで構成し、予め実験値や設計値に基づいて設
定した図9に示す速度信号VD−駆動/制動速度係数K
V+、KV-特性データを記憶しておき、速度センサ3から
供給されるディジタル値の速度信号VDに対応した駆動
/制動速度係数KV+、KV-を読み出し、駆動/制動速度
係数KV+、KV-を補正手段15に提供する。
【0064】図9において、駆動/制動速度係数KV+
V-は、それぞれ速度信号VDが0から所定速度VZまで
は、初期値1でリニアに減少し、所定速度VZで0値と
なる駆動/制動速度係数KV+と、所定速度VZで0値、
所定速度VZを超える速度信号VDでは0値から−1まで
リニアに減少する駆動/制動速度係数KV-を設定する。
【0065】図8はこの発明に係る駆動/制動速度係数
発生手段の一実施例ブロック構成図である。図8におい
て、駆動/制動速度係数発生手段23は、速度係数記憶
手段24、アクセス手段25を備える。
【0066】速度係数記憶手段24はROM等のメモリ
で構成し、図9で説明した駆動/制動速度係数KV+、K
V-を記憶し、アクセス手段25に供給される速度信号V
Dに対応した正の駆動/制動速度係数KV+、または負の
駆動/制動速度係数KV-を補正手段15に提供する。
【0067】補正手段15は乗算手段で構成し、目標電
流信号設定手段11から供給される目標電流信号I
MSと、駆動/制動速度係数発生手段23から提供される
駆動/制動速度係数KV+、KV-とを乗算処理(KV+*I
MS、KV-*IMS)し、目標電流信号IMSを駆動/制動速
度係数KV+またはKV-で減衰補正した補正信号IMXを偏
差演算手段16に供給する。
【0068】図10は速度信号VD−補正信号IMX特性
図である。図10において、(a)図はトルク信号TS
−目標電流信号IMS特性図であり、トルク信号TSに対
応した3つの目標電流信号IMS1、IMS2、IMS3を示
し、(b)図は目標電流信号IMS1、IMS2、IMS3を図
9に示す駆動/制動速度係数KV +またはKV-で減衰補正
した補正信号IMX1、IMX2、IMX3特性図を示す。
【0069】それぞれの目標電流信号IMS1、IMS2、I
MS3に対応して速度信号VDが増加するにつれて駆動/制
動速度係数KV+またはKV-が減少するので、補正信号I
MS1、IMS2、IMS3に基づいて電動機6が駆動され、ス
ライドドアは速度が大きくなるにつれて制動がかかるこ
とになる。
【0070】特に、速度信号VDが所定速度VZを超える
(VD>VZ)と、補正信号IMX1、IMX2、IMX3が正極
性から負極性に設定されるため、電動機6は反対方向に
駆動され、スライドドアには移動方向と反対方向のアシ
スト力が作用して制動がかけられる。
【0071】また、駆動/制動速度係数KV+またはKV-
の設定を任意に変更するすることにより、補正信号I
MX1、IMX2、IMX3を変更することができるので、ドア
速度の制動特性を任意に決定することができる。
【0072】このように、請求項5に係る電動パワース
ライドドア装置21は、速度信号VDが所定値VZ以下で
は正の速度係数KV+を出力し、速度信号VDが所定値VZ
を超える場合には負の速度係数KV-を出力する駆動/制
動速度係数発生手段23を備えたので、ドア速度VD
所定値VZを超えると電動機6をアシスト力と反対方向
に駆動してドア速度に制動をかけることができる。
【0073】また、請求項6に係る駆動/制動速度係数
発生手段23は、速度信号VDに対応して正および負の
速度係数KV+、KV-を設定した速度係数記憶手段24を
備えたので、速度係数KV+、KV-の設定を変更するだけ
で、ドア速度の制動特性を任意に決定することができ
る。
【0074】図11は請求項8または請求項9に係る電
動パワースライドドア装置の全体機能ブロック構成図で
ある。なお、請求項8または請求項9に係る電動パワー
スライドドア装置は、スライドドアが開閉中でドアが任
意の速度で移動している状態で、ドアノブから手を離し
た慣性モードのドアの移動速度を制御し、自然なドア開
閉を実現するものである。
【0075】図11において、電動パワースライドドア
装置25は、目標電流信号設定手段11、速度係数発生
手段14、補正手段15、慣性速度制御手段27、加算
手段28、偏差演算手段16、駆動制御手段17からな
る制御手段26を備える。また、スライドドアの開閉位
置を検出する位置センサ8を設ける。
【0076】なお、トルクセンサ2、速度センサ3、電
動機駆動手段5、電動機電流検出手段7は図1に示すも
のと同じ構成、作用を有するので個々の説明は省略す
る。また、制御手段26を構成する目標電流信号設定手
段11、速度係数発生手段14、補正手段15、偏差演
算手段16および駆動制御手段17も図1に示す制御手
段4のものと同じ構成、作用を有するので個々の説明は
省略する。
【0077】慣性速度制御手段27は、ディジタル値の
トルク信号TS、速度信号VDおよび位置センサ8が検出
してディジタル値に変換された位置信号PSを取り込
み、トルク信号TSおよび速度信号VDから慣性モードを
判定し、さらに速度信号VDが基準値を超えてるか否か
を判定し、慣性モードで、かつ速度信号VDが基準値を
超えている場合には速度信号VDと基準値の偏差に対応
した偏差電流信号と、予め慣性モードの目標速度に対応
した慣性目標電流信号との和の電流信号IDLを出力し、
一方慣性モードで、速度信号VDが基準値以下の場合に
は減衰電流信号ID Sを加算手段28に供給するよう構成
する。
【0078】加算手段28は、補正手段15から供給さ
れる目標電流信号IMSと速度係数KVの積である補正信
号IMC(=KV*IMS)と、慣性速度制御手段27から
供給される電流信号IDLまたは減衰電流信号IDSとを加
算し、電流信号ITを偏差演算手段16に供給する。
【0079】なお、慣性モードでは目標電流信号IMS
0となるため、電流信号ITは電流信号IDLまたは減衰
電流信号IDSと等しくなり、一方通常モードでは電流信
号IDLまたは減衰電流信号IDSが0となるため、電流信
号ITは目標電流信号IMSと等しくなる。
【0080】このように、請求項7に係る制御手段26
は、ドアが移動中にドアノブから手を離した場合にドア
の移動速度を制御する慣性速度制御手段27を備え、移
動中のドアから手を離して操作力をなくしても、ドアの
速度状態に応じてドア開閉運動を自動的に継続すること
ができる。
【0081】図12はこの発明に係る慣性速度制御手段
の一実施例ブロック構成図である。図12において、慣
性速度制御手段27は、慣性目標電流信号発生手段2
9、偏差電流信号発生手段30、減衰電流信号発生手段
31、慣性モード判定手段32、加算手段33、切替手
段34を備える。
【0082】慣性目標電流信号発生手段29はROM等
のメモリで構成し、予め実験結果から決定したドア開閉
位置の位置信号PSに対応した慣性目標電流信号(標準
電流信号)ID1特性のデータを記憶しておき、位置信号
Sが供給された場合には対応する慣性目標電流信号I
D1を読み出し、慣性目標電流信号ID1を加算手段33に
提供する。
【0083】なお、位置信号PSに対応した慣性目標電
流信号ID1は、図13に示す各ドア開閉位置Pに対して
ドアの目標速度VTとなるよう慣性目標電流信号ID1
変更してシミュレーションなどの計算により決定する。
【0084】偏差電流信号発生手段30は減衰関数演算
手段、ROM等のメモリを備え、位置信号PS、速度信
号VDを取り込み、減衰関数演算手段はドアから手を離
した時点のドアの速度信号VDと、この時点のドア開閉
位置Pの目標速度VTとの偏差速度ΔV(=VD−VT
を演算する。
【0085】メモリには予め偏差速度ΔVの対応した電
流信号IDOと指数関数(例えば、e-KTまたは1−
-KT)の積の偏差電流信号ID2を記憶しておき、位置
信号PS、速度信号VDが供給されると、対応した偏差電
流信号ID2を加算手段33に提供する。加算手段33で
加算処理された慣性目標電流信号ID1と偏差電流信号I
D2は、電流信号IDLとして切替手段34に供給される。
【0086】例えば、偏差速度ΔVが正(VD>VT)の
場合の偏差電流信号ID2は、偏差速度ΔVの対応した電
流信号IDOと指数関数e-KTの積(IDO*e-KT)を出力
し、時間経過とともに電流信号IDOを減衰させる。
【0087】一方、偏差速度ΔVが負(VD<VT)の場
合の偏差電流信号ID2は、偏差速度ΔVの対応した電流
信号IDOと増加関数(1−e-KT)の積{IDO*(1−
-KT)}を出力し、時間経過とともに電流信号IDO
増加させる。
【0088】また、偏差電流信号発生手段30は、速度
信号VDと目標速度VTとを比較する比較手段を備え、偏
差電流信号ID2に基づいて電動機6が駆動され、ドア速
度が減少または増加して速度信号VDが目標速度VTに等
しくなった時点で偏差電流信号ID2を停止するよう構成
する。
【0089】なお、図示しないが、慣性速度制御手段2
7はシーケンス手段を備え、慣性目標電流信号発生手段
29と偏差電流信号発生手段30の動作順序を、偏差電
流信号発生手段30を先に動作させて偏差電流信号ID2
を出力し、速度信号VDが目標速度VTに等しくなった時
点で偏差電流信号発生手段30の動作を停止させた後
に、慣性目標電流信号発生手段29を動作させて慣性目
標電流信号ID1を出力するよう制御する。
【0090】減衰電流信号発生手段31は、ROM等の
メモリと減衰関数発生手段(例えば、指数関数
(e-KT)発生手段)を備え、ドアから手を離した時点
の速度信号VDと等しい速度となるような電流信号IDP
をシミュレーションなどの計算により決定したものを予
め記憶しておき、速度信号VDが供給されると、対応し
た電流信号IDPをメモリから読み出して出力し、電流信
号IDPと指数関数e-KTを乗算した減衰電流信号I
DS(=IDP*e-KT)を切替手段34に供給する。
【0091】慣性モード判定手段32は比較手段等で構
成された判定機能を備え、トルク信号TSおよび速度信
号VDに基づいて慣性モードを判定し、慣性目標電流信
号発生手段29、偏差電流信号発生手段30および減衰
電流信号発生手段31が動作状態になるよう制御する。
また、慣性モード判定手段32には、速度基準値VR
設定しておき、速度信号VDと速度基準値VRとを比較
し、速度信号VDが速度基準値VRを超える(VD>VR
場合には、例えばHレベルの判定信号CMを発生し、速
度信号VDが速度基準値VR以下(VD≦VR)場合には、
Lレベルの判定信号CMを発生して切替手段34の切り
替えを制御する。
【0092】なお、慣性モード判定手段32に供給され
るトルク信号TSが有限値から0に切り替った時点で、
速度信号VDが有限値の場合、つまりスライドドアが動
いている状態でドアノブから手を離したことを条件とし
て慣性モードの判定を実行する。
【0093】切替手段34は電子スイッチやソフト制御
のスイッチ機能で構成し、加算手段33から供給される
電流信号IDLと、減衰電流信号発生手段31から供給さ
れる減衰電流信号IDSとを慣性モード判定手段32から
供給される判定信号CMによって切り替え、電流信号I
DLまたは減衰電流信号IDSを図11に示す加算手段28
に供給する。
【0094】図13はこの発明に係る慣性速度制御のド
ア開閉位置P−速度信号VD,VTの関係図である。図1
3において、速度信号VDのポイントA(ドア開閉位置
1)でドアノブから手を離した場合を想定すると、ポ
イントAは慣性モードで速度信号VDが速度基準値VR
超えているので、図12に示す慣性速度制御手段27
は、まず偏差電流信号発生手段30から偏差電流信号I
D2(=IDO*e-KT)が電流信号IDLとして出力され、
電動機6は減衰する偏差電流信号ID2(=IDO
-KT)に基づいて駆動されるため、ドア速度が次第に
低下して速度信号VDが目標速度VTと一致すると(ポイ
ントA→ポイントB)、偏差電流信号ID2は停止され、
慣性目標電流信号発生手段29から慣性目標電流信号I
D1が電流信号IDLとして出力され、電動機6は電流信号
DLに基づいて駆動され、スライドドアは全開または全
閉まで目標速度VTで自動的に移動する。
【0095】また、速度信号VDのポイントC(ドア開
閉位置P2)でドアノブから手を離した場合を想定する
と、ポイントCは慣性モードで速度信号VDが目標速度
Tと一致しているので、慣性目標電流信号発生手段2
9のみが動作し、慣性目標電流信号ID1が電流信号IDL
として出力され、電動機6は電流信号IDLに基づいて駆
動され、スライドドアは全開または全閉まで目標速度V
Tで自動的に移動する。
【0096】さらに、速度信号VDのポイントD(ドア
開閉位置P3)でドアノブから手を離した場合を想定す
ると、ポイントDは慣性モードで速度信号VDが速度基
準値VRを下回るので、減衰電流信号発生手段31のみ
が動作して減衰電流信号IDSが出力され、電動機6は時
間経過とともに0値まで減衰する減衰電流信号IDSに基
づいて駆動され、スライドドアは手を離したドア開閉位
置P3の近傍に緩やかに停止する。
【0097】このように、請求項8に係る慣性速度制御
手段27は、慣性モード判定手段32、慣性目標電流信
号発生手段29、偏差電流信号発生手段30、減衰電流
信号発生手段31を備え、トルク信号が0で、かつ速度
信号VDが基準値VRを超える場合には、初めに偏差電流
信号ID2、続いて標準電流信号ID1に基づいて電動機6
を駆動し、予め設定した標準速度VTでスライドドアを
自動開閉することができる。また、トルク信号が0で、
かつ速度信号VDが基準値VR以下の場合には、減衰電流
信号IDSに基づいて電動機6を駆動し、ドアを減衰運動
させることができる。なお、本実施の形態では目標速度
に対応した慣性目標電流値を設定しているが、速度その
ものをフィードバックして目標速度に近付ける制御とす
ることもできる。
【0098】図14はこの発明に係る慣性速度制御手段
の別実施例ブロック構成図である。図14において、慣
性速度制御手段35は、一致電流信号発生手段36、設
定電流信号発生手段37、速度一致判定手段38を備え
る。
【0099】一致電流信号発生手段36は、図12に示
すような慣性モード判定手段32が慣性モードを判定
し、かつ速度信号VDが速度基準値VRを超えている場
合、各ドア開閉位置Pにおける各種速度信号VDに対応
した電流信号INを予めメモリに記憶しておき、この電
流信号INをドア開閉位置Pに関する減衰関数(例え
ば、e- KP)で減衰させた一致電流信号I1(=IN*e
-KP)を切替手段34に供給する。
【0100】この一致電流信号I1(=IN*e-KP)に
基づいて電動機6を駆動した場合のスライドドアの速度
信号VDが、図15に示す慣性速度制御のドア開閉位置
P−速度信号VD関係図において、一致電流信号I1の値
または一致電流信号I1が出力されるドア開閉位置P
(PW、PX、PY)に拘らず、ドア開閉位置PZで常に速
度基準値VRと一致するよう指数関数e-KPの係数Kおよ
び距離Pを設定する。
【0101】例えば、係数Kは、任意のドア開閉位置P
(PW、PX、PY)からドア開閉位置PZまでの距離偏差
ΔPに反比例し、かつ電流信号INの絶対値に比例した
値に設定する。
【0102】このように、指数関数e-KPの係数Kおよ
び距離Pを適切に設定することにより、図15のドア開
閉位置PW、PX、PYのそれぞれ速度信号VD上のポイン
トW、X、Yに相当する状態で手を離しても、ドア開閉
位置PZでは常に速度信号VDが速度基準値VRとなるポ
イントZで一致させることができる。
【0103】設定電流信号発生手段37は、速度信号V
Dが速度基準値VR以下の場合の所定パターンとなるよう
な設定電流信号I2を予めメモリに記憶させておき、速
度信号VDが速度基準値VRに一致した時点で設定電流信
号I2を切替手段34に供給する。
【0104】設定電流信号I2に基づいて電動機6を駆
動することにより、図15に示すようなドア開閉位置P
Zを超える速度信号VDを次第に減少する所定のパターン
に設定することができる。
【0105】速度一致判定手段38は、速度基準値VR
を内蔵した比較器等で構成し、速度信号VDが速度基準
値VRに一致(VD=VR)した場合には、例えばHレベ
ルの判定信号HOを切替手段34に供給して切替手段3
4のスイッチの切り替えを制御する。
【0106】例えば、速度信号VDが速度基準値VRを超
える(VD>VR)場合には、切替手段34は一致電流信
号発生手段36からの一致電流信号I1を選択し、速度
信号VDが速度基準値VRに一致する(VD=VR)場合に
は、設定電流信号I2を選択する。
【0107】このように、請求項9に係る慣性速度制御
手段35は、一致電流信号発生手段36、設定電流信号
発生手段37を備え、トルク信号が0で、かつ速度信号
Dが基準値VRを超える場合には、速度信号VDに対応
した一致電流信号I1に基づいて電動機6を駆動してド
ア開閉位置Pの所定のポイントPZで速度信号VDを基準
速度VRに一致させるとともに、所定のポイントPZから
の速度は設定電流信号I2に基づいて電動機6を駆動し
て一定のパターンに設定することができるので、手を離
す前のドア速度に拘わりなく、ドア全開またはドア全閉
近傍のドア速度を一定に保つことができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る電
動パワースライドドア装置は、トルク信号に対応した目
標電流信号、加速度信号に対応した加速度係数、および
速度信号に対応した速度係数に対応した補正信号を発生
し、補正信号に基づいて電動機を駆動してアシスト力を
発生するので、人間のドア開閉操作を確実に検出してア
シスト力を付勢することができる。なお、本発明の実施
の形態では位置Pを全開、全閉近傍としたが、位置Pの
ポイント数を増やしてスライド全域に亘らせるように構
成することにより、より確実な速度制御が可能となるの
は言うまでもない。
【0109】請求項2に係る補正手段は、目標電流信
号、加速度係数および速度係数が同時に供給された場合
にのみ補正信号を出力するよう構成し、目標電流信号、
加速度係数または速度係数のいずれかが供給されない場
合には、補正信号が出力されず、アシスト力を禁止する
ことができるので、トルクセンサが故障してトルク号が
検出された場合でも、単純な構成でスライドドアの開閉
操作をしない状態のドアの自動開閉を防止することがで
きる。
【0110】請求項3に係る加速度係数発生手段および
速度係数発生手段は、それぞれ加速度信号および速度信
号の増加に応じて減少する加速度係数および速度係数を
出力し、ドアを大きな力で操作したり、急激に変化する
力で操作してもアシスト力を抑えてドアの速度を制限す
ることができるので、人間の感性に合った自然なドア開
閉を実現することができる。
【0111】請求項4に係る加速度係数発生手段および
速度係数発生手段は、比較手段を備え、それぞれ加速度
信号および速度信号が所定値以下の場合には、加速度係
数および速度係数を0に設定し、ドアの開け初めに際
し、ドアを操作してドアが確実に動き始めた状態でアシ
スト力を作用させることができるので、自然なドア開閉
を実現することができる。
【0112】請求項5に係る電動パワースライドドア装
置は、速度信号が所定値以下では正の速度係数を出力
し、速度信号が所定値を超える場合には負の速度係数を
出力する駆動/制動速度係数発生手段を備え、ドア速度
が所定値を超えると電動機を操舵力と反対方向に駆動し
てドア速度に制動をかけることができるので、ドアを開
閉操作する操作力の大小に係わりなく、ほぼ一定の速度
でドアを開閉することができる。
【0113】請求項6に係る駆動/制動速度係数発生手
段は、速度信号に対応して正および負の速度係数を設定
した速度係数記憶手段を備え、速度係数の設定を変更す
るだけで、ドア速度の制動特性を任意に決定することが
できるので、人間の感性に合った自然なドア開閉を実現
することができる。
【0114】請求項7に係る制御手段は、ドアが移動中
にドアノブから手を離した場合にドアの移動速度を制御
する慣性速度制御手段を備え、移動中のドアから手を離
して操作力をなくしても、ドアの速度状態に応じてドア
開閉運動を自動的に継続することができるので、利便性
の高いドア開閉を実現することができる。
【0115】請求項8に係る慣性速度制御手段は、慣性
モード判定手段、慣性目標電流信号発生手段、偏差電流
信号発生手段、減衰電流信号発生手段を備え、トルク信
号が0で、かつ速度信号が基準値を超える場合には、初
めに偏差電流信号、続いて標準電流信号に基づいて電動
機を駆動し、予め設定した標準速度でスライドドアを自
動開閉することができ、利便性の高いドア開閉を実現す
ることができる。また、トルク信号が0で、かつ速度信
号が基準値以下の場合には、減衰電流信号に基づいて電
動機を駆動し、ドアを減衰運動させることができ、自然
なドア開閉を実現することができる。
【0116】請求項9に係る慣性速度制御手段は、一致
電流信号発生手段、設定電流信号発生手段を備え、トル
ク信号が0で、かつ速度信号が基準値を超える場合に
は、速度信号に対応した一致電流信号に基づいて電動機
を駆動してドア開閉位置の所定のポイントで速度信号を
基準速度に一致させるとともに、所定のポイントからの
速度は設定電流信号に基づいて電動機を駆動して一定の
パターンに設定することができるので、手を離す前のド
ア速度に拘わりなく、ドア全開またはドア全閉近傍のド
ア速度を一定に保つことができる。
【0117】よって、簡単な構成で、利便性が高く、人
間の感性に合った自然なドア開閉を実現できる電動パワ
ースライドドア装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜請求項4に係る電動パワースライド
ドア装置の全体機能ブロック構成図
【図2】この発明に係る補正手段の一実施例構成図
【図3】この発明に係るトルク信号TS−目標電流信号
MS特性図
【図4】この発明に係る加速度信号AS−加速度係数KA
の特性図
【図5】この発明に係る速度係数発生手段の一実施例ブ
ロック構成図
【図6】この発明に係る加速度信号AS−加速度係数KA
特性図
【図7】請求項5または請求項6に係る電動パワースラ
イドドア装置の全体機能ブロック構成図
【図8】この発明に係る駆動/制動速度係数発生手段の
一実施例ブロック構成図
【図9】この発明に係る速度信号VD−駆動/制動速度
係数KV+、KV-特性
【図10】この発明に係る速度信号VD−補正信号IMX
【図11】請求項8または請求項9に係る電動パワース
ライドドア装置の全体機能ブロック構成図
【図12】この発明に係る慣性速度制御手段の一実施例
ブロック構成図
【図13】この発明に係る慣性速度制御のドア開閉位置
P−速度信号VD,VTの関係図
【図14】この発明に係る慣性速度制御手段の別実施例
ブロック構成図
【図15】慣性速度制御のドア開閉位置P−速度信号V
D関係図
【符号の説明】
1,21,25…電動パワースライドドア装置、2…ト
ルクセンサ、3…速度センサ、4,22,26…制御手
段、5…電動機駆動手段、6…電動機、7…電動機電流
検出手段、8…位置センサ、11…目標電流信号設定手
段、12…加速度演算手段、13…加速度係数発生手
段、14…速度係数発生手段、14A…比較手段、14
B,25…アクセス手段、14C…係数記憶手段、15
…補正手段、16…偏差演算手段、17…駆動制御手
段、18,19…乗算手段、23…駆動/制動速度係数
発生手段、24…速度係数記憶手段、27,35…慣性
速度制御手段、29…慣性目標電流信号発生手段、30
…偏差電流信号発生手段、31…減衰電流信号発生手
段、32…慣性モード判定手段、33…加算手段、34
…切替手段、36…一致電流信号発生手段、37…設定
電流信号発生手段、38…速度一致判定手段、AS…加
速度信号、CM,HO…判定信号、IMS…目標電流信号、
MC,IMX…補正信号、ΔI…偏差信号、VO…制御信
号、IM…電動機電流、IMO…電動機電流信号、IDL
T…電流信号、IDS…減衰電流信号、ID1…慣性目標
電流信号(標準電流信号)、ID2…偏差電流信号、I1
…一致電流信号、I2…設定電流信号、KV…速度係数、
A…加速度係数、KV+,KV-…駆動/制動速度係数、
S…位置信号、TS…トルク信号、VD…速度信号、VR
…速度基準値、VT…目標速度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−112128(JP,A) 特開 平6−328940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/10 B60J 5/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドアノブに加えられるトルクを検
    出するトルクセンサと、ドアに開閉補助力を作用する電
    動機と、少なくとも前記トルクセンサが検出したトルク
    信号に基づいて前記電動機の駆動を制御する制御手段と
    を備えた電動パワースライドドア装置において、 車両のドアの移動速度を検出して速度信号を発生する速
    度センサを設け、前記制御手段は、トルク信号に対応し
    た目標電流信号を発生する目標電流信号設定手段と、前
    記速度センサが検出した速度信号を微分演算する加速度
    演算手段と、この加速度演算手段が演算した加速度信号
    に対応した加速度係数を出力する加速度係数発生手段
    と、速度信号に対応した速度係数を出力する速度係数発
    生手段と、加速度係数および速度係数目標電流信号
    乗算して補正信号を出力する補正手段と、この補正手段
    からの補正信号に基づいて制御信号を生成し、電動機駆
    動手段に制御信号を供給する駆動制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする電動パワースライドドア装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、目標電流信号、加速度
    係数および速度係数が同時に供給された場合にのみ補正
    信号を出力することを特徴とする請求項1記載の電動パ
    ワースライドドア装置。
  3. 【請求項3】 前記加速度係数発生手段および前記速度
    係数発生手段は、それぞれ加速度信号および速度信号の
    増加に応じて減少する加速度係数および速度係数を出力
    することを特徴とする請求項1記載の電動パワースライ
    ドドア装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度係数発生手段および前記速度
    係数発生手段は、比較手段を備え、それぞれ加速度信号
    および速度信号が所定値以下の場合には、加速度係数お
    よび速度係数を0に設定することを特徴とする請求項1
    記載の電動パワースライドドア装置。
  5. 【請求項5】 車両のドアノブに加えられるトルクを検
    出するトルクセンサと、ドアに開閉補助力を作用する電
    動機と、少なくとも前記トルクセンサが検出したトルク
    信号に基づいて前記電動機の駆動を制御する制御手段と
    を備えた電動パワースライドドア装置において、 車両のドアの移動速度を検出して速度信号を発生する速
    度センサを設け、前記制御手段は、トルク信号に対応し
    た目標電流信号を発生する目標電流信号設定手段と、速
    度信号が所定値以下では正の速度係数を出力し、速度信
    号が所定値を超える場合には負の速度係数を出力する駆
    動/制動速度係数発生手段と、速度係数目標電流信号
    に乗算して補正信号を出力する補正手段と、この補正手
    段からの補正信号に基づいて制御信号を生成し、電動機
    駆動手段に制御信号を供給する駆動制御手段と、を備え
    たことを特徴とする電動パワースライドドア装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動/制動速度係数発生手段は、速
    度信号に対応して正および負の速度係数を設定した速度
    係数記憶手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の
    電動パワースライドドア装置。
  7. 【請求項7】 車両のドアノブに加えられるトルクを検
    出するトルクセンサと、ドアに開閉補助力を作用する電
    動機と、少なくとも前記トルクセンサが検出したトルク
    信号に基づいて前記電動機の駆動を制御する制御手段と
    を備えた電動パワースライドドア装置において、 車両のドアの移動速度を検出して速度信号を発生する速
    度センサおよび車両のドアの開閉位置を検出する位置セ
    ンサを設け、前記制御手段は、トルク信号に対応した目
    標電流信号を発生する目標電流信号設定手段と、速度信
    号に対応した速度係数を出力する速度係数発生手段と、
    速度係数目標電流信号に乗算して補正信号を出力する
    補正手段と、この補正手段からの補正信号に基づいて制
    御信号を生成し、電動機駆動手段に制御信号を供給する
    駆動制御手段と、前記ドアが移動中に前記ドアノブから
    手を離した場合に前記ドアの移動速度を制御する慣性速
    度制御手段と、を備えたことを特徴とする電動パワース
    ライドドア装置。
  8. 【請求項8】前記慣性速度制御手段は、慣性モードを判
    定する慣性モード判定手段、慣性モードの目標速度に対
    応した標準電流信号を発生する慣性目標電流信号発生手
    段、速度信号と目標速度の偏差に対応した偏差電流信号
    を発生する偏差電流信号発生手段、速度信号を0に減衰
    させるための減衰電流信号を発生する減衰電流信号発生
    手段を備え、トルク信号が0で、かつ速度信号が基準値
    を超える場合には標準電流信号および偏差電流信号に基
    づいて前記電動機を駆動するとともに、トルク信号が0
    で、かつ速度信号が基準値以下の場合には減衰電流信号
    に基づいて前記電動機を駆動することを特徴とする請求
    項7記載の電動パワースライドドア装置。
  9. 【請求項9】 前記慣性速度制御手段は、任意の速度信
    号を前記ドアの1ポイントで基準速度に一致させるため
    の一致電流信号を発生する一致電流信号発生手段、基準
    速度以下の速度信号の減衰を一定パターンに設定するた
    めの設定電流信号を発生する設定電流信号発生手段を備
    え、トルク信号が0で、かつ速度信号が基準値を超える
    場合には初めに一致電流信号、続いて設定電流信号に基
    づいて前記電動機を駆動することを特徴とする請求項7
    記載の電動パワースライドドア装置。
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