JPH06227252A - 車両用ドアの開閉制御装置 - Google Patents

車両用ドアの開閉制御装置

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JPH06227252A
JPH06227252A JP1665393A JP1665393A JPH06227252A JP H06227252 A JPH06227252 A JP H06227252A JP 1665393 A JP1665393 A JP 1665393A JP 1665393 A JP1665393 A JP 1665393A JP H06227252 A JPH06227252 A JP H06227252A
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JP
Japan
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opening
door
closing
manually
shaft
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JP1665393A
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English (en)
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Tomohiko Noda
朋彦 野田
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 「車両用ドアの開閉制御装置」において、乗
員がドアを手動開閉しようと思った場合には手動開閉を
可能とし、手動開閉の意思を失った場合には引き続き自
動開閉に移行できるようにすること。また、2つの開閉
軸を有する場合に、手動開閉時はドアを所定の開閉軌跡
に従って開閉できるようにすること。 【構成】 駆動手段11、21の出力軸をドアの開閉軸
3、4に結合するクラッチ14、24と、ドアの手動開
閉の意思を検出する圧力センサ53、54と、自動ある
いは手動に拘らずドアの開閉位置を検出するエンコーダ
12、22とを有し、手動開閉の意思が検出された場合
には前記クラッチをオフさせてドアの開閉をフリーと
し、手動開閉の意思が検出されなくなった場合には前記
クラッチをオンさせて前記エンコーダによる開閉位置に
基づいて自動開閉を行う。また、2軸間の回転運動を所
定の回転比率で規制する規制手段27を備えるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ドアを自動開閉
させる開閉制御装置に係り、特に、手動開閉が容易にで
きるように構成されたものに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、観光バスあるいは路線バスにおけ
るドアの開閉は自動となっている。また、タクシーにお
いても後席左側のドアの開閉は自動で行われている。し
かしながら、タクシーのドアは自動ドアとは言え、運転
手の手動操作によって行われているのが現実である。と
ころで、最近の乗用車の高級化指向に伴って、乗用車の
ドアをサーボモータによって自動的に開閉させるように
したら、との要請がにわかに出始めている(特開昭58
−76669号公報参照)。また、そのドアの自動開閉
は、ドアに単にアクチュエータを取り付けて行うといっ
たような単純なものではなく、ドアの開閉構造自体を大
幅に変更し、このドアを2つのアクチュエータによって
開閉させるというものであるから、その開閉制御は非常
に複雑となる。
【0003】このような2つの開閉軸を有する車両用ド
アの開閉制御装置としては、例えば、図8に示すような
ものがある。この車両用ドアの開閉制御装置は、一般
に、ドア50と車体51を連結するリンク部52と、車
体51側に取り付けられた第1軸を駆動させる第1駆動
ユニット60と、ドア50側に取り付けられた第2軸を
駆動させる第2駆動ユニット70とを有する。
【0004】図9は、図8に示される車両用ドアの開閉
制御装置の制御系の概略構成ブロック図である。第1軸
を駆動させる駆動ユニット60は、第1軸を駆動する駆
動手段61、この駆動手段61の動きを強制的に停止さ
せてドアの開閉状態を維持するブレーキ63、及び主に
ドアの開閉速度を制御するためのパルス信号を得るエン
コーダ62等から構成される。第2軸を駆動させる駆動
ユニット70も同様に、駆動手段71、ブレーキ73、
及びエンコーダ72等から構成される。ここで駆動手段
61、71は減速機付きサーボモータである。
【0005】エンコーダ62からのエンコーダパルス
は、コントローラ85から出力された1軸目標値の偏差
を算出するために用いられ、同様に、エンコーダ72か
らのエンコーダパルスは、2軸目標値の偏差を算出する
ために用いられる。D/Cサーボドライバ75及びD/
Cサーボドライバ80は、入力された偏差に応じたモー
タ電流をそれぞれ出力し、駆動ユニット60または70
の動作を制御する。また、それぞれの軸に独立して、オ
ーバーラン検出用のリミットスイッチ(不図示)が設け
られており、コントローラ85は、各種のスイッチや開
閉時の安全を確認する障害物検知センサ等のセンサ類9
0からの入力に基づいて、ドアの開閉を総括的に制御し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、サーボ系
を応用して自動ドアを製作しようとする場合は、工作機
械などと異なって精度はあまり要求されないものの、反
面、開閉動作時の操作性や安全性が特に要求されること
から、この要求に沿うような制御プログラムを構築する
ことが必要である。しかしながら、従来の車両用ドアの
開閉制御装置にあっては、ドアの開閉は基本的にはサー
ボ系を用いて自動的に行うようになっており、手動開閉
にした場合は、自動開閉制御は全面的に解除され、2つ
の開閉軸はそれぞれフリーとなってしまう。
【0007】従って、乗員がドアの自動開閉制御中にド
アの開閉位置を電動ではなく手動で若干ずらしたいと思
っても、一時的に手動にしてまた自動に戻すというよう
なことはできない。また、手動開閉にした場合は自動開
閉制御が全面解除されるので、コントローラは手動で開
閉した後のドアの開閉位置を正確に把握できず、開閉位
置の原点補正を再度行う必要が生じる。さらに、手動開
閉時は、2つの開閉軸はそれぞれ独立してフリーな状態
となるため、ドアを車体にぶつけずに開閉させるのは非
常に手間がかかるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、本発明の第1の目的は、乗員がドア
を手動開閉しようと思った場合には手動開閉を可能と
し、手動開閉の意思を失った場合には引き続き自動開閉
に移行することを可能とする車両用ドアの開閉制御装置
を提供することにあり、本発明の第2の目的は、2つの
開閉軸を有する場合に、手動開閉時はドアを所定の開閉
軌跡に従って開閉できるようにした車両用ドアの開閉制
御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、車両用ドアを駆動手段により自動開閉さ
せる開閉制御装置において、前記駆動手段の出力軸をド
アの開閉軸に結合する結合手段と、乗員によるドアの手
動開閉の意思を検出する意思検出手段と、自動あるいは
手動に拘らずドアの開閉位置を検出する開閉位置検出手
段と、前記意思検出手段によって乗員の手動開閉の意思
が検出された場合には、前記結合手段をオフさせて前記
ドアの開閉をフリー状態として乗員による手動開閉を可
能とし、前記意思検出手段によって乗員の手動開閉の意
思が検出されなくなった場合には、前記結合手段をオン
させて前記開閉位置検出手段によるドア開閉位置に基づ
いて自動開閉を行うことを可能とする制御手段とを有す
ることを特徴とする車両用ドアの開閉制御装置である。
【0010】また、車体とリンク部の連結部に設けた第
1軸と、リンク部とドアの連結部に設けた第2軸とを有
するような車両用ドアの開閉制御装置である場合は、こ
の2軸間の回転運動を所定の回転比率で規制する規制手
段と、この2軸間の規制を解除する解除手段とを備える
ようにするとよい。
【0011】
【作用】このように構成した本発明にあっては、意思検
出手段が乗員の手動開閉の意思を検出した場合には、制
御手段は、駆動手段の出力軸をドアの開閉軸に結合する
結合手段をオフする信号を出力する。これにより、ドア
の開閉軸は駆動手段から切り離されるためフリーな状態
となりドアの開閉は手動で行えることになる。また、前
記意思検出手段によって乗員の手動開閉の意思が検出さ
れなくなった場合には、制御手段は、前記結合手段をオ
ンさせる信号を出力する。これにより、ドアの開閉軸は
駆動手段の出力軸に結合され、ドアの自動開閉が可能と
なる。このとき、開閉位置検出手段は、自動あるいは手
動に拘らずドアの開閉位置を検出し続ける。従って、手
動開閉から自動開閉に切り替わっても前記開閉位置検出
手段によるドア開閉位置に基づいて引き続き自動開閉が
行われる。
【0012】また、2つの開閉軸を有する場合には、手
動開閉のときはこの2軸間の回転運動を所定の回転比率
で規制する規制手段が働く。これにより、ドアを所定の
開閉軌跡に従って開閉することができる。一方、自動開
閉のときは2軸間の規制を解除する解除手段が働く。こ
れにより、上記のような2軸間の規制はなく予め設定さ
れた動作パターンに従ってドアの自動開閉が行われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る車両用
ドアの開閉制御装置の概略構成図、図2は、図1に示さ
れる装置のドアの駆動系の拡大斜視図であり、図8に示
した部材と共通する部材には同一の符号を付して、その
説明は一部省略する。DC電源1は、ドアの自動開閉を
行なわせるための電源であり、通常は車両に搭載されて
いるバッテリーが使用される。記憶装置2は、ドアの自
動開閉のための動作プログラムや後述する各種のセンサ
ー等からの信号を一時記憶するものである。ドアノブ用
圧力センサ53は、車両の外側に設けられているドアア
ウトサイドハンドルに取り付けられているものであり、
乗員がドアを手動で開閉しようとする場合の意思を認識
するものである。ドアハンドル用圧力センサ54は、こ
の車両の内側のドアインサイドハンドルに設けられてお
り、ドアノブ用圧力センサ53と同様の機能を有してい
るものである。これらのセンサは意思検出手段として機
能するものである。ドア開スイッチ6a、6b及びドア
閉スイッチ7a、7bは、上記のドアアウトサイドハン
ドル及びドアインサイドハンドルにそれぞれ設けられて
いるものであり、ドアを自動開閉しようとする場合に操
作するスイッチである。また、リモコン8は、主にドア
の開閉を遠隔操作で行なうためのものであり、そこから
の信号は車両に搭載されている受信器9によって受信さ
れる。
【0014】1枚のドアの開閉は2つの駆動ユニット1
0、20によって行われるようになっているが、本実施
例では第1軸を駆動させる駆動ユニット10は、駆動手
段11と、この駆動手段11の動きを強制的に停止させ
てドアの開閉状態を維持するブレーキ13とからなる。
第2軸を駆動させる駆動ユニット20も同様に、駆動手
段21と、ブレーキ23とからなる。ここで駆動手段1
1、21は減速機付きサーボモータである。また、それ
ぞれの軸に独立して設けられている前リミットスイッチ
30,31及び後リミットスイッチ32,33は制御不
能に陥ったときにストッパーとして機能するオーバーラ
ン検出用のリミットスイッチである。それぞれの駆動手
段11または21の動作は、DCサーボドライバー35
または40によって制御される。コントローラ45は、
各種のスイッチやセンサーからの入力に基づいてドアの
開閉を総括的に制御するものである。
【0015】ドアの駆動機構の概略の構成は図2に示す
ようになっており、ドア50と車体51側とはアーム5
2(リンク部に相当する)によって連結されている。車
体51側に取り付けられた第1軸3はアーム52をこの
軸を回転中心として回動させるように働き、また、ドア
50側に取り付けられた第2軸4はアーム52に対して
ドア50をこの軸を回転中心として回動させるように働
く。なお、このような駆動機構は、図3(A)に示すよ
うに車両55の両側のドアに対してそれぞれ独立して設
けられている。それぞれの軸はこのように動くから、そ
れぞれの軸を回転させる速度や最終的な回転位置をそれ
ぞれ独自に設定することで、従来とは異なる態様でのド
アの開閉が可能となる。例えば、図3(B)に示すよう
な態様,すなわち車体とほぼ平行にドアを開くことも可
能となり、このようにすれば、狭い場所での乗降が非常
に楽となる。また、第1軸及び第2軸に設けられている
駆動手段11、21への電流はDCサーボドライバー3
5、40からそれぞれ供給される。
【0016】第1軸3は、アーム52を回動させる軸で
あるアーム回動軸3aと、駆動手段11の出力軸3b
と、車体51側に固定された固定軸3cとから構成され
る。アーム回動軸3aにはエンコーダ12(開閉位置検
出手段に相当する)が設けられており、クラッチ14
(結合手段に相当する)によって、出力軸3bと結合し
たり解放したりするようになっている。また、第2軸4
は、ドア50を回動させる軸であるドア回動軸4aと、
駆動手段21の出力軸4bと、第1軸側の固定軸3cと
規制手段27を介して接続された伝達軸4cとから構成
される。規制手段27は固定軸3cに固着された1軸プ
ーリ16と、伝達軸4cに設けられた2軸プーリ28
と、両プーリに掛けられるタイミングベルト17からな
り、2軸間の回転運動を所定の回転比率で規制するよう
になっている。また、この2軸間の規制を解除するため
のクラッチ26(解除手段に相当する)が設けられてい
る。尚、1軸プーリ16と、2軸プーリ28とは歯付き
プーリであり、その歯数は同一に設定される。ドア回動
軸4aにはエンコーダ22(開閉位置検出手段に相当す
る)が設けられており、クラッチ24(結合手段に相当
する)によって、出力軸4bと結合したり解放したりす
るようになっている。ここで、エンコーダ12及び22
は、主にドアの開閉速度を制御するためのパルス信号を
得るものであるが、ドアの開閉位置を検出する開閉位置
検出手段としても機能し、現在ドアがその開閉軌跡のど
こに存在しているかを検出するものであって、自動ある
いは手動に拘らずドアの開閉位置を検出し続ける。尚、
クラッチ14、24、及び26は、本実施例では電磁ク
ラッチである。
【0017】ドアの開閉動作において、通常はクラッチ
14及び24がオンされ、クラッチ26がオフされる。
このようにすれば、図8に示した従来例と同様に、予め
設定された動作パターンに従ってサーボ系によるドアの
自動開閉制御が行われる。また、クラッチ26がオンさ
れ、クラッチ14及び24がオフされると、駆動手段1
1及び21からの駆動がアーム回動軸3a及びドア回動
軸4aに伝達されなくなるため、手動によるドアの開閉
駆動が可能となる。例えば、手動によりドアを開く場合
は、アーム52が開かれていくにつれてドア50はタイ
ミングベルト17の作用により、アーム52と反対方向
に、同じ角度だけ回動する。なぜならば、1軸プーリ1
6は固定軸3cに固着されているため、2軸プーリ28
は1軸プーリ16のまわりを遊星運動するからである。
従って、この場合は車体と平行にドア50を開くことが
可能となる。尚、1軸プーリ16と2軸プーリ28との
歯数比は1対1に限定されるものではなく適宜変更して
もよい。従って、従来の1点支持型のドアの開閉軌跡に
近い軌跡で手動開閉することも可能である。
【0018】図4は、ドアノブ用圧力センサ53とドア
ハンドル用圧力センサ54の取り付け位置を示した図で
ある。車室外には同図(A)に示すような形状のドアア
ウトサイドハンドル56がドア50の外板部分に取り付
けられている。このドアアウトサイドハンドル56の外
側部分にはドア50を外側から閉めるとき、このドアハ
ンドル56に外側から加わる力を検出するドアノブ用圧
力センサ53aが取り付けられている。また、このドア
アウトサイドハンドル56の内側部分にはドア50を外
側から開けるとき、このドアアウトサイドハンドル56
に内側から加わる力を検出する同様のドアノブ用圧力セ
ンサ53bが取り付けられている。車室内には同図
(B)に示すような形状のアームレスト57が設けられ
ているが、このアームレスト57にはドア開閉用取手5
8が形成されている。このドア開閉用取手58の開口部
内側にはドア50を車内から閉めるとき、このドア開閉
用取手58の内側から加わる力を検出するドアハンドル
用圧力センサ54aが取り付けられている。また、この
ドア開閉用取手58の開口部外側にはドア50を車内か
ら開けるとき、このドア開閉用取手58の外側から加わ
る力を検出する同様のドアハンドル用圧力センサ54b
が取り付けられている。これらのセンサによって検出さ
れた乗員の手動開閉の意思は電気信号に変換されて図1
のコントローラ45に出力される。
【0019】図5は、図1に示される装置の制御系の概
略構成ブロック図であり、図1に示したもののうち特に
本発明に関連のある構成を抽出したものである。この図
において図1と同一の部材には同一の符号を付し、その
機能の説明は省略することにする。アーム52の開閉位
置はエンコーダ12により検出され、また、ドア50の
開閉位置はエンコーダ22により検出される。これらの
エンコーダ12、22はそれぞれアーム回動軸3a、ド
ア回動軸4aに設けられており、ドア開閉動作中は、手
動あるいは自動に拘らず常時ドアの開閉位置を検出し続
けるようになっている。エンコーダ12からのエンコー
ダパルスは、コントローラ45から出力された一軸目標
値の偏差を算出するために用いられ、同様に、エンコー
ダ22からのエンコーダパルスは、2軸目標値の偏差を
算出するために用いられる。D/Cサーボドライバ35
及びD/Cサーボドライバ40は、入力された偏差に応
じたモータ電流をそれぞれ出力する。ドアハンドル用圧
力センサ54またはドアノブ用圧力センサ53から信号
が出力された場合には、コントローラ45は、1軸及び
2軸の目標値の出力を停止してサーボ回路をオフの状態
に設定し、ドアの手動開閉を可能とする。但し、この手
動開閉中でも上述のように常時ドアの開閉位置を検出し
続けるようになっているため、ドアハンドル用圧力セン
サ54またはドアノブ用圧力センサ53から信号が出力
されなくなったときは、前記エンコーダ12、22によ
って継続的に検出されているドア開閉位置に基づいて引
き続き自動開閉に移行することができる。
【0020】次に、本実施例の車両用ドアの開閉制御装
置におけるドアの開閉動作を図6に示す制御フローに基
づいて説明する。コントローラ45は、ドアハンドル用
圧力センサ54またはドアノブ用圧力センサ53(以下
手動開閉スイッチという)のいずれかのセンサが乗員の
指などの接触を検出したかを常に監視している(ステッ
プS11)。このセンサの検出は、乗員が手動でドアを
開閉しようとしている意思を認識したことに相当する。
このステップS11で手動開閉スイッチがオンと判断さ
れると、さらにステップS12で、ドア開スイッチ6
a、6bあるいは、ドア閉スイッチ7a、7b(以下自
動開閉スイッチという)がオンされているか否かが判断
される。自動開閉スイッチがオン状態であれば、自動開
閉動作を即時停止し、また、自動開閉スイッチがオフ状
態であれば、そのまま次のステップに進む。そして、手
動開閉に備えて、クラッチ26がオンし、第1軸3と第
2軸4とが所定の回転比率となるように規制される(ス
テップS14)。さらに、コントローラ45は、第1軸
及び第2軸の目標値の出力を停止してサーボ回路をオフ
し(ステップS15)、クラッチ14及び24をオフす
る(ステップS16)。こうして、駆動手段11及び2
1からの駆動力がアーム回動軸3a及びドア回動軸4a
に伝達されなくなるため、手動によるドアの開閉動作が
可能となる。例えば、手動によりドアを開く場合は、ア
ーム52が開かれていくにつれてドア50は前述したよ
うにアーム52と反対方向に、同じ角度だけ回動するた
め、車体と平行にドア50を開くことが可能となる。
尚、前述したように、1軸プーリ16と2軸プーリ28
との歯数比を適宜変更することにより、種々のドア開閉
軌跡を採ることができる。
【0021】ステップS17で、乗員が手動開閉の意思
を失い、手動開閉スイッチがオフと判断されると、自動
あるいは手動に拘らずドアの開閉位置を検出し続けたエ
ンコーダ12、22の検出値に基づいて、サーボコント
ロール用現在値をセットする(ステップS18)。そし
て、自動開閉に備えて、クラッチ14及び24がオンし
て駆動手段11及び21からの駆動がアーム回動軸3a
及びドア回動軸4aに伝達されるようにする(ステップ
S19)。さらに、コントローラ45は、第1軸及び第
2軸の目標値を出力してサーボ回路をオンするとともに
(ステップS20)、クラッチ26をオフして手動開閉
時に作用させるための2軸間の回転比率の規制を解除す
る(ステップS21)。こうして、引き続き通常の自動
開閉に移行することが可能となり、ステップS11に戻
る。
【0022】ステップS11で、乗員が手動でドアを開
閉しようとする意思がなく手動開閉スイッチがオフと判
断されると、ステップS31に進み、自動開閉スイッチ
がオンされているか否かが判断される。自動開閉スイッ
チがオフ状態であれば、何ら開閉動作が選択されていな
いので、そのままステップS11に戻る。ステップS3
1で自動開閉スイッチがオンされていると判断すると、
ステップS32に進み、ドア開スイッチ6a、6bが押
されているのか、あるいは、ドア閉スイッチ7a、7b
が押されているのかを判断する。ドア開スイッチ6a、
6bが押されている場合はドア開き動作を開始し(ステ
ップS33)、ドア開き限度に達してリミットスイッチ
32及び33がオンするまで開き動作を継続し(ステッ
プS11、S31、S32、S33、S34)、リミッ
トスイッチ32及び33がオンするとドアの開き動作は
停止する(ステップS35)。また、ステップS32
で、ドア閉スイッチ7a、7bが押されている場合はド
ア閉じ動作を開始し(ステップS36)、ドア閉じ限度
に達してリミットスイッチ30及び31がオンするまで
閉じ動作を継続し(ステップS11、S31、S32、
S36、S37)、リミットスイッチ30及び31がオ
ンするとドアの閉じ動作は停止する(ステップS3
5)。そして、ステップS11に戻り、コントローラ4
5は手動あるいは自動の各開閉スイッチがオンされたか
否かを常に監視するようになっている。
【0023】このように本実施例の車両用ドアの開閉制
御装置は、駆動手段の出力軸をドアの開閉軸に結合する
クラッチと、乗員によるドアの手動開閉の意思を検出す
る圧力センサと、自動あるいは手動に拘らずドアの開閉
位置を検出するエンコーダとを有し、乗員の手動開閉の
意思が検出された場合には、前記クラッチをオフさせて
ドアの開閉をフリー状態として手動開閉を可能とし、乗
員の手動開閉の意思が検出されなくなった場合には、前
記クラッチをオンさせて前記エンコーダによるドア開閉
位置に基づいて自動開閉を行うことを可能としたため、
手動開閉から自動開閉に切り替わっても前記エンコーダ
によるドア開閉位置に基づいて引き続き自動開閉を行う
ことができる。また、車体とリンク部の連結部に設けた
第1軸と、リンク部とドアの連結部に設けた第2軸との
2軸間の回転運動を所定の回転比率で規制する規制手段
と、この2軸間の規制を解除する解除手段とを備えるよ
うにしたので、手動開閉のときはドアを車体と平行に開
くことができ、ドアを車体にぶつけずに開閉させること
が容易となる。
【0024】図7は、他の実施例に係るドアの駆動系の
拡大斜視図である。この実施例においては、規制手段2
7は、固定軸3cに固着された第1かさ歯車18と、伝
達軸4cに設けられた第2かさ歯車28と、これらの両
かさ歯車に噛み合うアイドルギア19とからなる。この
ような構成によれば、許容伝達トルクもアップし、剛性
も高くなるため、ドアが大きい場合であっても、上記と
同じ効果が得られる。
【0025】以上の実施例においては、ドアの支持を2
軸で行なっているものを例示したが、本発明の装置を従
来の一点支持型のドアに適用することももちろん可能で
ある。また、本発明は、上述した実施例のみに限定され
るものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変す
ることができる。例えば、開閉位置検出手段12、22
は、光センサを利用したものでもよく、伝達手段27
は、チェーン駆動によるものでもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用ド
アの開閉制御装置は、駆動手段の出力軸をドアの開閉軸
に結合する結合手段と、乗員によるドアの手動開閉の意
思を検出する意思検出手段と、自動あるいは手動に拘ら
ずドアの開閉位置を検出する開閉位置検出手段とを有
し、乗員の手動開閉の意思が検出された場合には、前記
結合手段をオフさせてドアの開閉をフリー状態として手
動開閉を可能とし、乗員の手動開閉の意思が検出されな
くなった場合には、前記結合手段をオンさせて前記開閉
位置検出手段によるドア開閉位置に基づいて自動開閉を
行うことを可能としたため、手動開閉から自動開閉に切
り替わっても前記開閉位置検出手段によるドア開閉位置
に基づいて引き続き自動開閉を行うことができる。ま
た、車体とリンク部の連結部に設けた第1軸と、リンク
部とドアの連結部に設けた第2軸との2軸間の回転運動
を所定の回転比率で規制する規制手段と、この2軸間の
規制を解除する解除手段とを備えるようにしたので、手
動開閉のときは、ドアを所定の開閉軌跡に従って、例え
ば、車体と平行に開くことができ、ドアを車体にぶつけ
ずに開閉させることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用ドアの開閉制御
装置の概略構成図である。
【図2】図1に示される装置のドアの駆動系の拡大斜視
図である。
【図3】図2に示されるドアの駆動系の配置状態を示す
図であり、(B)は、ドアの開閉動作の一態様を示す図
である。
【図4】図1に示される装置におけるセンサの配置状態
を示した図である。
【図5】図1に示される装置の制御系の概略構成ブロッ
ク図である。
【図6】図1に示される装置のドアの開閉動作の制御フ
ローである。
【図7】他の実施例に係るドアの駆動系の拡大斜視図で
ある。
【図8】従来の車両用ドアの開閉制御装置の概略構成図
である。
【図9】図8に示される装置の制御系の概略構成ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
3…第1軸(開閉軸) 4…第2軸(開閉軸) 11、21…駆動手段 14、24…クラッチ(結合手段) 26…クラッチ(解除手段) 27…規制手段 45、85…コントローラ(制御手段) 50…ドア 51…車体 52…アーム(リンク部) 53…ドアノブ用圧力センサ(意思検出手段) 54…ドアハンドル用圧力センサ(意思検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用ドアを駆動手段により自動開閉させ
    る開閉制御装置において、 前記駆動手段の出力軸をドアの開閉軸に結合する結合手
    段と、 乗員によるドアの手動開閉の意思を検出する意思検出手
    段と、 自動あるいは手動に拘らずドアの開閉位置を検出する開
    閉位置検出手段と、 前記意思検出手段によって乗員の手動開閉の意思が検出
    された場合には、前記結合手段をオフさせて前記ドアの
    開閉をフリー状態として乗員による手動開閉を可能と
    し、前記意思検出手段によって乗員の手動開閉の意思が
    検出されなくなった場合には、前記結合手段をオンさせ
    て前記開閉位置検出手段によるドア開閉位置に基づいて
    自動開閉を行うことを可能とする制御手段とを有するこ
    とを特徴とする車両用ドアの開閉制御装置。
  2. 【請求項2】前記開閉軸は、車体とリンク部の連結部に
    設けた第1軸と、 リンク部とドアの連結部に設けた第2軸とを有し、 この2軸間の回転運動を所定の回転比率で規制する規制
    手段と、 この2軸間の規制を解除する解除手段とを備えてなる請
    求項1記載の車両用ドアの開閉制御装置。
JP1665393A 1993-02-03 1993-02-03 車両用ドアの開閉制御装置 Pending JPH06227252A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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