JP2608198B2 - エレベータ戸の制御装置 - Google Patents
エレベータ戸の制御装置Info
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- JP2608198B2 JP2608198B2 JP3186029A JP18602991A JP2608198B2 JP 2608198 B2 JP2608198 B2 JP 2608198B2 JP 3186029 A JP3186029 A JP 3186029A JP 18602991 A JP18602991 A JP 18602991A JP 2608198 B2 JP2608198 B2 JP 2608198B2
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- Japan
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- speed
- circuit
- door
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータ戸の制御
装置に関し、特にエレベータ戸の開閉動作において、イ
タズラやゴミずまり等で戸が止められ、その後、戸開閉
が可能になった場合に、安全に戸開閉を行うことができ
るエレベータ戸の制御装置に関するものである。
装置に関し、特にエレベータ戸の開閉動作において、イ
タズラやゴミずまり等で戸が止められ、その後、戸開閉
が可能になった場合に、安全に戸開閉を行うことができ
るエレベータ戸の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のエレベータ戸の制御装置を
示す構成図である。図において、1はエレベータ戸を開
閉する駆動用モータ、2はモータ1に直結され、モータ
1の回転に応じたパルスを発生するパルスエンコーダ、
3はパルスエンコーダ2の出力より戸の位置を検出する
扉位置検出回路、4は扉位置検出回路3の出力信号に従
い、戸の位置に合わせて速度指令信号を発生する速度指
令発生回路、5はパルスエンコーダ2の出力からモータ
1の回転速度を検出する速度検出回路、6は速度指令発
生回路4からの速度指令信号と速度検出回路5からのモ
ータ1の回転速度を比較し、その偏差を演算する差動増
幅回路、7は差動増幅回路6からの偏差信号によりモー
タ1に供給される電流を制御する電流増幅回路、8は戸
開指令又は戸閉指令信号を発生する戸開閉指令発生回路
である。
示す構成図である。図において、1はエレベータ戸を開
閉する駆動用モータ、2はモータ1に直結され、モータ
1の回転に応じたパルスを発生するパルスエンコーダ、
3はパルスエンコーダ2の出力より戸の位置を検出する
扉位置検出回路、4は扉位置検出回路3の出力信号に従
い、戸の位置に合わせて速度指令信号を発生する速度指
令発生回路、5はパルスエンコーダ2の出力からモータ
1の回転速度を検出する速度検出回路、6は速度指令発
生回路4からの速度指令信号と速度検出回路5からのモ
ータ1の回転速度を比較し、その偏差を演算する差動増
幅回路、7は差動増幅回路6からの偏差信号によりモー
タ1に供給される電流を制御する電流増幅回路、8は戸
開指令又は戸閉指令信号を発生する戸開閉指令発生回路
である。
【0003】次に、図3に示した従来のエレベータ戸の
制御装置の動作について説明する。まず、一般的な通常
の戸開閉動作について図4を参照しながら説明する。戸
開閉指令発生回路8より戸開指令又は戸閉指令(図4で
は戸閉動作波形を示しているため戸閉指令)信号が出力
され、又扉位置検出回路3より戸の位置に応じた出力信
号が出力されて速度指令発生回路4に供給され、速度指
令発生回路4からは図4(a)に示すような速度指令信
号が発生される。この速度指令信号は差動増幅回路6及
び電流増幅回路7を介してモータ1に供給され、モータ
1は速度指令信号に従って回転し始める。そして、この
モータ1の回転速度が速度検出回路5で検出され、その
出力側に図4(b)に示すような速度検出信号が得られ
る。この速度検出信号は速度指令信号と共に差動増幅回
路6に供給され、ここでその偏差が演算され、その出力
側に図4(c)に示すような出力信号が得られる。この
出力信号は電流増幅回路7に供給され、電流増幅回路7
は供給された出力信号をもとにモータ1を回転させる電
流制御を行う。この結果、図4(b)の速度検出信号は
図4(a)の速度指令信号に追従したものとなる。
制御装置の動作について説明する。まず、一般的な通常
の戸開閉動作について図4を参照しながら説明する。戸
開閉指令発生回路8より戸開指令又は戸閉指令(図4で
は戸閉動作波形を示しているため戸閉指令)信号が出力
され、又扉位置検出回路3より戸の位置に応じた出力信
号が出力されて速度指令発生回路4に供給され、速度指
令発生回路4からは図4(a)に示すような速度指令信
号が発生される。この速度指令信号は差動増幅回路6及
び電流増幅回路7を介してモータ1に供給され、モータ
1は速度指令信号に従って回転し始める。そして、この
モータ1の回転速度が速度検出回路5で検出され、その
出力側に図4(b)に示すような速度検出信号が得られ
る。この速度検出信号は速度指令信号と共に差動増幅回
路6に供給され、ここでその偏差が演算され、その出力
側に図4(c)に示すような出力信号が得られる。この
出力信号は電流増幅回路7に供給され、電流増幅回路7
は供給された出力信号をもとにモータ1を回転させる電
流制御を行う。この結果、図4(b)の速度検出信号は
図4(a)の速度指令信号に追従したものとなる。
【0004】次に、イタズラやゴミ等により戸開閉動作
が妨げられた場合、即ち異常発生(戸ロック等)の場合
の動作について図5を参照しながら説明する。上述同様
に戸閉指令信号が戸開閉指令発生回路8より発生される
と、速度指令発生回路4より戸の位置に応じた図5
(a)に示すような速度指令信号が出力され、この速度
指令信号に応じてモータ1が回転し始め、その回転速度
が速度検出回路5により検出され、その出力側に図5
(b)に示すような速度検出信号が得られる。そして、
この速度検出信号が速度指令信号と共に差動増幅回路6
に供給され、その出力側に図5(c)に示すような出力
信号が得られ、この出力信号に基ずいてモータ1が制御
される。
が妨げられた場合、即ち異常発生(戸ロック等)の場合
の動作について図5を参照しながら説明する。上述同様
に戸閉指令信号が戸開閉指令発生回路8より発生される
と、速度指令発生回路4より戸の位置に応じた図5
(a)に示すような速度指令信号が出力され、この速度
指令信号に応じてモータ1が回転し始め、その回転速度
が速度検出回路5により検出され、その出力側に図5
(b)に示すような速度検出信号が得られる。そして、
この速度検出信号が速度指令信号と共に差動増幅回路6
に供給され、その出力側に図5(c)に示すような出力
信号が得られ、この出力信号に基ずいてモータ1が制御
される。
【0005】ここで、戸開閉動作が妨げられると、速度
検出信号は図5(b)に示すようにゼロとなるが、速度
指令信号は戸の位置に応じた指令となっているため、図
5(a)に示すように所定値を出力し続け、差動増幅回
路6の出力信号は図5(c)に示すように(+)側に飽
和してしまう。その後、戸開閉動作が可能になると、差
動増幅回路6の出力信号が上述のごとく飽和しているが
為に、モータ1は図5(b)の速度検出信号からも分か
るように急加速してしまい、エレベータの利用者は危険
な状態となる。
検出信号は図5(b)に示すようにゼロとなるが、速度
指令信号は戸の位置に応じた指令となっているため、図
5(a)に示すように所定値を出力し続け、差動増幅回
路6の出力信号は図5(c)に示すように(+)側に飽
和してしまう。その後、戸開閉動作が可能になると、差
動増幅回路6の出力信号が上述のごとく飽和しているが
為に、モータ1は図5(b)の速度検出信号からも分か
るように急加速してしまい、エレベータの利用者は危険
な状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ戸の
制御装置は以上のように構成されているので、イタズラ
やゴミずまり等の場合、戸が解放され、戸開閉が可能に
なると、差動増幅回路の出力信号が飽和しているため、
速度指令信号に追従すべく戸が急加速し、動き出すこと
になり、エレベータの利用者にとっては危険な状態にな
るという問題点があった。
制御装置は以上のように構成されているので、イタズラ
やゴミずまり等の場合、戸が解放され、戸開閉が可能に
なると、差動増幅回路の出力信号が飽和しているため、
速度指令信号に追従すべく戸が急加速し、動き出すこと
になり、エレベータの利用者にとっては危険な状態にな
るという問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、モータの回転が止められ速度偏
差が大きくなった後も安全に戸開閉動作を行うことがで
きるエレベータ戸の制御装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、モータの回転が止められ速度偏
差が大きくなった後も安全に戸開閉動作を行うことがで
きるエレベータ戸の制御装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タ戸の制御装置は、エレベータ戸の開閉位置に応じた速
度指令信号を発生する速度指令発生手段と、上記エレベ
ータ戸を開閉駆動するモータの回転速度を検出する速度
検出手段と、上記速度指令発生手段と上記速度検出手段
の各出力の偏差を演算し、その演算結果を積分する積分
手段とを備え、上記積分手段の出力値が所定値以上にな
ったときに上記速度指令信号を低速度に下げるようにし
たものである。
タ戸の制御装置は、エレベータ戸の開閉位置に応じた速
度指令信号を発生する速度指令発生手段と、上記エレベ
ータ戸を開閉駆動するモータの回転速度を検出する速度
検出手段と、上記速度指令発生手段と上記速度検出手段
の各出力の偏差を演算し、その演算結果を積分する積分
手段とを備え、上記積分手段の出力値が所定値以上にな
ったときに上記速度指令信号を低速度に下げるようにし
たものである。
【0009】又、この発明に係るエレベータ戸の制御装
置は、エレベータ戸の開閉位置に応じた速度指令信号を
発生する速度指令発生手段と、上記エレベータ戸を開閉
駆動するモータの回転速度を検出する速度検出手段と、
上記速度指令発生手段と上記速度検出手段の各出力の偏
差を演算し、その演算結果を積分する積分手段と、上記
速度検出手段の出力を微分する微分回路とを備え、上記
積分手段の出力値が所定値以上でかつ上記微分回路の出
力値が所定値以上のとき上記積分手段をリセットするよ
うにしたものである。
置は、エレベータ戸の開閉位置に応じた速度指令信号を
発生する速度指令発生手段と、上記エレベータ戸を開閉
駆動するモータの回転速度を検出する速度検出手段と、
上記速度指令発生手段と上記速度検出手段の各出力の偏
差を演算し、その演算結果を積分する積分手段と、上記
速度検出手段の出力を微分する微分回路とを備え、上記
積分手段の出力値が所定値以上でかつ上記微分回路の出
力値が所定値以上のとき上記積分手段をリセットするよ
うにしたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、速度指令発生手段からの
速度指令信号と速度指令発生手段からの速度検出信号の
偏差を積分手段で積分し、その積分値が所定値以上とな
った場合戸が急に加速しないように速度指令信号を下げ
る。
速度指令信号と速度指令発生手段からの速度検出信号の
偏差を積分手段で積分し、その積分値が所定値以上とな
った場合戸が急に加速しないように速度指令信号を下げ
る。
【0011】この発明においては、戸が開放され、戸開
閉が可能になった場合、戸が急加速したことを速度検出
信号を微分回路で微分してその微分値より検出し、積分
手段の積分値が所定値以上となり、かつ速度検出信号の
微分値が所定値以上となったとき、戸が急激に動き出し
たと判断し、イタズラ防止のためその出力を飽和してい
る積分手段をリセットする。
閉が可能になった場合、戸が急加速したことを速度検出
信号を微分回路で微分してその微分値より検出し、積分
手段の積分値が所定値以上となり、かつ速度検出信号の
微分値が所定値以上となったとき、戸が急激に動き出し
たと判断し、イタズラ防止のためその出力を飽和してい
る積分手段をリセットする。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す構成図であり、
1〜8は前述と同様のものである。図において、9は差
動増幅回路6の出力信号を積分する積分回路、10は積
分回路9における積分値が所定値以上になった場合出力
信号を発生する電圧レベル検出回路、11は速度検出回
路5の出力信号の急激な変化を捕えるために微分演算を
行う微分回路、12は積分回路9の出力信号と微分回路
11の出力信号の論理積を演算し、その出力信号により
積分回路9及び差動増幅回路6をリセットするAND回
路である。尚、パルスエンコーダ2、扉位置検出回路3
及び速度指令発生回路4は速度指令発生手段を構成し、
パルスエンコーダ2及び速度検出回路5は速度検出手段
を構成し、差動増幅回路6及び積分回路9は積分手段を
構成する。
する。図1はこの発明の一実施例を示す構成図であり、
1〜8は前述と同様のものである。図において、9は差
動増幅回路6の出力信号を積分する積分回路、10は積
分回路9における積分値が所定値以上になった場合出力
信号を発生する電圧レベル検出回路、11は速度検出回
路5の出力信号の急激な変化を捕えるために微分演算を
行う微分回路、12は積分回路9の出力信号と微分回路
11の出力信号の論理積を演算し、その出力信号により
積分回路9及び差動増幅回路6をリセットするAND回
路である。尚、パルスエンコーダ2、扉位置検出回路3
及び速度指令発生回路4は速度指令発生手段を構成し、
パルスエンコーダ2及び速度検出回路5は速度検出手段
を構成し、差動増幅回路6及び積分回路9は積分手段を
構成する。
【0013】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について図2を参照しながら説明する。イタズラや
ゴミ等により、戸開閉動作が妨げられるまでは従来装置
と同様であり、戸の位置に応じた図2(a)に示すよう
な速度指令信号が速度指令発生回路4から発生され、こ
の速度指令信号に合わせて速度検出回路5からの図2
(b)に示すような速度検出信号の動きに沿った回転速
度でモータ1が回転し始め、差動増幅回路6からは図2
(c)に示すような出力信号が出力され、これによりモ
ータ1が制御される。
動作について図2を参照しながら説明する。イタズラや
ゴミ等により、戸開閉動作が妨げられるまでは従来装置
と同様であり、戸の位置に応じた図2(a)に示すよう
な速度指令信号が速度指令発生回路4から発生され、こ
の速度指令信号に合わせて速度検出回路5からの図2
(b)に示すような速度検出信号の動きに沿った回転速
度でモータ1が回転し始め、差動増幅回路6からは図2
(c)に示すような出力信号が出力され、これによりモ
ータ1が制御される。
【0014】ここで、イタズラやゴミ等により戸開閉動
作が妨げられると、速度検出回路5からの速度検出信号
は図2(b)に示すように時点t3でゼロとなり、速度
指令発生回路4からの速度指令信号は図2(a)に示す
ように時点t1〜t2では所定値を出力し続け、差動増幅
回路6からの出力信号が図2(c)に示すように時点t
2〜t3では(+)側に飽和する。差動増幅回路6の出力
信号を積分回路9で積分することにより、その出力側に
図2(d)に示すような出力信号(積分値)が得られ、
この出力信号が電圧レベル検出回路10に供給され、電
圧レベル検出回路10は積分値が所定値以上(時点t
3)になると、図2(e)に示すような出力信号を発生
する。すると、この出力信号が供給される速度指令発生
回路4は偏差異常と見做し、戸が急に加速し高速回転し
ないように、事前に速度指令信号を図2(a)に示すよ
うに時点t3において低速度に下げる。戸開閉が妨げら
れた状態が続けば、上述の制御状態が続く。ここで、速
度指令信号を低速度に下げるため、差動増幅回路6の出
力信号は図2(c)に示すように時点t3〜t4では飽和
しなくなる。しかし、モータトルクとしては戸がロック
されている間はイタズラ防止のために所定値以上の戸開
閉力を出す必要があり、従って、図2(d)に示すよう
に積分回路9の出力信号(トルク指令)を飽和させ、戸
開閉力を保持させている。
作が妨げられると、速度検出回路5からの速度検出信号
は図2(b)に示すように時点t3でゼロとなり、速度
指令発生回路4からの速度指令信号は図2(a)に示す
ように時点t1〜t2では所定値を出力し続け、差動増幅
回路6からの出力信号が図2(c)に示すように時点t
2〜t3では(+)側に飽和する。差動増幅回路6の出力
信号を積分回路9で積分することにより、その出力側に
図2(d)に示すような出力信号(積分値)が得られ、
この出力信号が電圧レベル検出回路10に供給され、電
圧レベル検出回路10は積分値が所定値以上(時点t
3)になると、図2(e)に示すような出力信号を発生
する。すると、この出力信号が供給される速度指令発生
回路4は偏差異常と見做し、戸が急に加速し高速回転し
ないように、事前に速度指令信号を図2(a)に示すよ
うに時点t3において低速度に下げる。戸開閉が妨げら
れた状態が続けば、上述の制御状態が続く。ここで、速
度指令信号を低速度に下げるため、差動増幅回路6の出
力信号は図2(c)に示すように時点t3〜t4では飽和
しなくなる。しかし、モータトルクとしては戸がロック
されている間はイタズラ防止のために所定値以上の戸開
閉力を出す必要があり、従って、図2(d)に示すよう
に積分回路9の出力信号(トルク指令)を飽和させ、戸
開閉力を保持させている。
【0015】次に、戸が開放され、戸開閉が可能になる
と、積分回路9の出力信号が飽和しているが為に、モー
タ1は図2(b)の速度検出信号で示すように時点t 4
〜t 5 において急加速してしまう。ここで、速度検出信
号が供給されている微分回路11は、速度検出信号が急
加速しているため、その出力側に図2(f)に示すよう
な出力信号を発生する。この出力信号は積分回路9から
の出力信号と共にAND回路12に供給され、AND回
路12は両信号の論理積をとり、その出力側に図2
(g)に示すような出力信号を発生する。この出力信号
はリセット信号として差動増幅回路6及び積分回路9に
供給され、差動増幅回路6の偏差出力及び積分回路9の
飽和出力が、それぞれ図2(c)及び(d)に示すよう
に時点t 5 においてリセットされ、これによりモータ1
の回転速度は、図2(b)の速度検出信号からも分かる
ように時点t 5 以降は急加速がなくなり、もって戸の急
加速が除去される。
と、積分回路9の出力信号が飽和しているが為に、モー
タ1は図2(b)の速度検出信号で示すように時点t 4
〜t 5 において急加速してしまう。ここで、速度検出信
号が供給されている微分回路11は、速度検出信号が急
加速しているため、その出力側に図2(f)に示すよう
な出力信号を発生する。この出力信号は積分回路9から
の出力信号と共にAND回路12に供給され、AND回
路12は両信号の論理積をとり、その出力側に図2
(g)に示すような出力信号を発生する。この出力信号
はリセット信号として差動増幅回路6及び積分回路9に
供給され、差動増幅回路6の偏差出力及び積分回路9の
飽和出力が、それぞれ図2(c)及び(d)に示すよう
に時点t 5 においてリセットされ、これによりモータ1
の回転速度は、図2(b)の速度検出信号からも分かる
ように時点t 5 以降は急加速がなくなり、もって戸の急
加速が除去される。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、エレベ
ータ戸の開閉位置に応じた速度指令信号を発生する速度
指令発生手段と、上記エレベータ戸を開閉駆動するモー
タの回転速度を検出する速度検出手段と、上記速度指令
発生手段と上記速度検出手段の各出力の偏差を演算し、
その演算結果を積分する積分手段とを備え、上記積分手
段の出力値が所定値以上になったときに上記速度指令信
号を低速度に下げるようにしたので、速度指令信号と速
度検出信号の偏差が必要以上に大きくなった後の戸の急
加速を緩和して戸開閉動作を安全に行うことができ、エ
レベータの利用者がこれを安心して使用できるという効
果がある。
ータ戸の開閉位置に応じた速度指令信号を発生する速度
指令発生手段と、上記エレベータ戸を開閉駆動するモー
タの回転速度を検出する速度検出手段と、上記速度指令
発生手段と上記速度検出手段の各出力の偏差を演算し、
その演算結果を積分する積分手段とを備え、上記積分手
段の出力値が所定値以上になったときに上記速度指令信
号を低速度に下げるようにしたので、速度指令信号と速
度検出信号の偏差が必要以上に大きくなった後の戸の急
加速を緩和して戸開閉動作を安全に行うことができ、エ
レベータの利用者がこれを安心して使用できるという効
果がある。
【0017】又、この発明によれば、エレベータ戸の開
閉位置に応じた速度指令信号を発生する速度指令発生手
段と、上記エレベータ戸を開閉駆動するモータの回転速
度を検出する速度検出手段と、上記速度指令発生手段と
上記速度検出手段の各出力の偏差を演算し、その演算結
果を積分する積分手段と、上記速度検出手段の出力を微
分する微分回路とを備え、上記積分手段の出力値が所定
値以上でかつ上記微分回路の出力値が所定値以上のとき
上記積分手段をリセットするようにしたので、速度指令
信号と速度検出信号の偏差が必要以上に大きくなった後
の戸の急加速を完全に除去して戸開閉動作を安全に行う
ことができ、エレベータの利用者がこれを安心して使用
できるという効果がある。
閉位置に応じた速度指令信号を発生する速度指令発生手
段と、上記エレベータ戸を開閉駆動するモータの回転速
度を検出する速度検出手段と、上記速度指令発生手段と
上記速度検出手段の各出力の偏差を演算し、その演算結
果を積分する積分手段と、上記速度検出手段の出力を微
分する微分回路とを備え、上記積分手段の出力値が所定
値以上でかつ上記微分回路の出力値が所定値以上のとき
上記積分手段をリセットするようにしたので、速度指令
信号と速度検出信号の偏差が必要以上に大きくなった後
の戸の急加速を完全に除去して戸開閉動作を安全に行う
ことができ、エレベータの利用者がこれを安心して使用
できるという効果がある。
【図1】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の動作説明に供するための信号波形図であ
る。
る。
【図3】従来のエレベータ戸の制御装置を示す構成図で
ある。
ある。
【図4】図3の動作説明に供するための信号波形図であ
る。
る。
【図5】図3の動作説明に供するための信号波形図であ
る。
る。
1 駆動用モータ 2 パルスエンコーダ 3 扉位置検出回路 4 速度指令発生回路 5 速度検出検出回路 6 差動増幅回路 9 積分回路 10 電圧レベル検出回路 11 微分回路 12 AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小寺 利幸 稲沢市菱町1番地 三菱電機エンジニア リング株式会社 稲沢事業所内 (56)参考文献 特開 平3−13486(JP,A) 特開 平3−138287(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 エレベータ戸の開閉位置に応じた速度指
令信号を発生する速度指令発生手段と、 上記エレベータ戸を開閉駆動するモータの回転速度を検
出する速度検出手段と、 上記速度指令発生手段と上記速度検出手段の各出力の偏
差を演算し、その演算結果を積分する積分手段とを備
え、上記積分手段の出力値が所定値以上になったときに
上記速度指令信号を低速度に下げるようにしたことを特
徴とするエレベータ戸の制御装置。 - 【請求項2】 エレベータ戸の開閉位置に応じた速度指
令信号を発生する速度指令発生手段と、 上記エレベータ戸を開閉駆動するモータの回転速度を検
出する速度検出手段と、 上記速度指令発生手段と上記速度検出手段の各出力の偏
差を演算し、その演算結果を積分する積分手段と、 上記速度検出手段の出力を微分する微分回路とを備え、
上記積分手段の出力値が所定値以上でかつ上記微分回路
の出力値が所定値以上のとき上記積分手段をリセットす
るようにしたことを特徴とするエレベータ戸の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3186029A JP2608198B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | エレベータ戸の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3186029A JP2608198B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | エレベータ戸の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524776A JPH0524776A (ja) | 1993-02-02 |
JP2608198B2 true JP2608198B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=16181153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3186029A Expired - Lifetime JP2608198B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | エレベータ戸の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2608198B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0313486A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-22 | Hitachi Ltd | エレベータの扉制御装置 |
JPH0764499B2 (ja) * | 1989-10-23 | 1995-07-12 | 三菱電機株式会社 | エレベータの扉の制御装置 |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP3186029A patent/JP2608198B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0524776A (ja) | 1993-02-02 |
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